JPS63312491A

JPS63312491A - 窓の防音構造

Info

Publication number: JPS63312491A
Application number: JP14953787A
Authority: JP
Inventors: 武田　敏郎; 長島　章二
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1987-06-16
Filing date: 1987-06-16
Publication date: 1988-12-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は窓の防音構造に関する。

［従来の技術］窓枠に引違い障子戸を嵌め込んだ窓の防音構造として、
従来、実公昭８０−１７４９９号公報に図示されるよう
に、窓枠の一ヒ端部に障子戸の框のための第１案内面と
第２案内面を設け、窓枠の第１案内面に対面する障子戸
の框部分における引違い方向の全長にモヘア等からなる
第１遮音部材を設け、かつ窓枠の第２案内面に対面する
障子戸の框部分における引違い方向の全長にモヘア等か
らなる第２遮音部材を設けてなるものがある。この窓の
防音構造は、窓枠の上梓部と障子戸の框との間の建材隙
間の透過音を、第１と第２の遮音部材にて遮音すること
としている。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら、上記従来の窓の防音構造にあっては、遮
音効果を確保するために、各遮音部材を窓枠の対応する
案内面に圧接する必要があり、このことは各遮音部材と
案内面との間に生ずる摩擦力を大ならしめ、結果として
障子戸の開閉作動力が過大となるという不都合をともな
う。

本発明は、適当な作動力にて障子戸を開閉可能とする状
態下で、遮音部材による大きな遮音効果を確保すること
を目的とする。

［問題点を解決するための手段］本発明は、窓枠に引違い障子戸を嵌め込み、窓枠の横枠
部に障子戸の框のための第１案内面と第２案内面を設け
てなる窓の防音構造において、窓枠の第１案内面に対面
する障子戸の框部分における引違い方向の全長にわたっ
て、該第１案内面に摺接する遮音部材を設け、窓枠の第
２案内面に対面する障子戸の框部分に、該第２案内面に
圧接してその反作用により上記遮音部材を第１案内面に
圧接せしめるバックアップ部材とを設け、バックアップ
部材の第２案内面に対する摩擦力は遮音部材の第１案内
面に対する摩擦力より小さく設定されてなるようにした
ものである。

［作用］遮音部材はバックアップ部材の存在により窓枠の第１案
内面に圧接せしめられ、大きな遮音効果を得ることを可
能とする。

この時、バックアップ部材と第２案内面との間に生ずる
摩擦力は遮音部材と第１案内面との間に生ずる摩擦力よ
り小さく設定される。したがって、それら摩擦力に抗し
て障子戸に加えるべき開閉作動力は、第１と第２の両案
内面のそれぞれに大きな摩擦力にて摺接する第１と第２
の遮音部材を該障子戸の框部分に備える場合に比して、
軽減されることとなる。

したがって、本発明によれば、適当な作動力にて障子戸
を開閉可能とする状態下で、遮音部材による大きな遮音
効果を確保できる。

［実施例］第１図（Ａ）は本発明の一実施例としての上枠防音構造
を示す断面図、第１図（Ｂ）は上梓防音構造を示す模式
図、第１図（Ｃ）はフィルム入りモヘアを示す断面図、
第２図は下枠防音構造を断面図、第３図は縦枠防音構造
を示す断面図、第４図は宿合防音構造を示す断面図、第
５図は窓を示す縦断面図、第６図は窓を示す横断面図、
第７図は本発明の効果を示す線図、第８図はフィルム高
さとモヘア高さが遮音性と作動力に及ぼす影響を示す線
図、第９図は片側モヘア長さが遮音性と作動力に及ぼす
影響を示す線図、第１０図は窓の全体を示す正面図、第
１１図は本発明の他の実施例を示す断面図である。

窓ｌＯは、第５図、第６図、第１０図に示すように、窓
枠１１に２木の引違い障子戸１２を嵌め込んで形成され
ている。窓枠１１は、上下の横枠部１３．１４と左右の
縦枠部１５とからなっている。窓枠１１の上横枠部１３
は各障子戸１２の上框１６の両側部を案内する第１案内
面１７Ａと第２案内面１７Ｂを備えている。窓枠１１の
下横枠部１４は各障子戸１２の下框１８に設けられる車
輪１９を案内するレール部２０を備えている。

窓１０は、建材隙間の透過音を遮音するため、■第５図
、第１０図の１部には第１図に示す上枠防音構造を採用
し、■第５図、第１０図の１１部には第２図に示す下枠
防音構造を採用し、■第６図、第１０図のｍ部には第３
図に示す縦枠防音構造を採用し、■第６図、第１０図の
■郁には第４図に示す宿合防音構造を採用している。

上記■の上枠防音構造にあっては、上横枠部１３の第１
案内面１７Ａに対面する障子戸１２の上框１６における
引違い方向の全長しにわたって、該第１案内面１７Ａに
摺接する遮音部材２１を設けている。また、上横枠部１
３の第２案内面１７Ｂに対面する障子戸１２のし框工６
に、該第２案内面１７Ｂに圧接してその反作用により上
記遮音部材２１を第１案内面１７Ａに圧接せしめるバッ
クアップ部材２２を設けている（第１図（Ａ）参照）。

ここで、遮音部材２１はフィルム２３とモヘア２４から
なるフィルム入りモヘアであり、フィルム２３は上框１
６と第１案内面１７Ａとの隙間を完全に遮断し、モヘア
２４はフィルム２３を起立せしめて上記隙間の遮断作用
を確実ならしめる。

上記遮音部材２１のフィルム２３とモヘア２４は後述す
る理由により略同一高さに設定されている（第１図（Ｃ
）参照）。

他方、バックアップ部材２２もフィルム入りモヘアであ
るものの、このバックアップ部材２２は障子戸１２の上
框１６における引違い方向の一部（長さ文）にのみ設け
られている（第１図ＣＢ）参照）。これにより、バック
アップ部材２２の第２案内面１７Ｂに対する摩擦力は、
前記遮音部材２１の第１案内面１７Ａに対する摩擦力に
比して、上記上框１６の引違い方向におけるそれらの配
設長さ比（４１／Ｌ）と略同等の比率にて小となる。

上記■の下枠防音構造にあっては、■下横枠部１４の底
面２５に対面する障子戸１２の下框１８における引違い
方向の全長にわたって、該底面２５に摺接する遮音部材
２６を設けるとともに、■下横枠部１４の立上り面２７
に対面する障子戸１２の下框１８における引違い方向の
全長にわたって、該立上り面２７に摺接する遮音部材２
６を設けている。遮音部材２６．２８はゴム等のシール
部材からなる。

上記■の縦枠防音構造にあっては、■縦枠部１５の戸当
り部の全長にわたって、障子戸１２の縦框２９が戸閉止
時に圧接することとなる遮音部材３０を設けている。遮
音部材３０はゴム等のシール部材からなる。

上記■の利金防音構造にあっては、一方の障子戸１２に
、他方の障子戸１２が戸閉止時に圧接することとなる遮
音部材３１を設けている。遮音部材３１は中空ゴムチュ
ーブからなる。

第７図は上記窓１０による遮音性を従来の窓に比較して
示す！！図であるが、上記窓１０によれば広い周波数域
で遮音性の向上が認められる。なお、白丸が上記窓１０
の遮音性を示し、黒丸は従来窓の遮音性を示す。

しかして、上記窓ｌＯにおける前記■の上枠防音構造に
採用した遮音部材２１とバー２クアツプ部材２２の作用
について説明すれば以下のとおりである。

すなわち、遮音部材２１はバックアップ部材２２の存在
により窓枠１１の第１案内面１７Ａに圧接せしめられ、
大きな遮音効果を得ることを可能とする。

この時、バックアップ部材２２と第２案内面１７Ｂとの
間に生ずる摩擦力は遮音部材２１と第１案内面１７Ａと
の間に生ずる摩擦力より小さく設定される。したがって
、それら摩擦力に抗して障子戸１２に加えるべき開閉作
動力は、第１と第２の両案内面のそれぞれに大きな摩擦
力にて摺接する第１と第２の遮音部材を該障子戸１２の
上框１６に備える場合に比して、軽減されることになる
。

したがって、上記窓１０にあっては、適当な作動力にて
障子戸１２を開閉可能とする状態下で、遮音部材２１に
よる大きな遮音効果を確保できる。

なお、第８図は上記遮音部材２１におけるフィルム２３
の高さＦとモヘア２４の高さＭとの相対比率が遮音性と
開閉作動力に及ぼす影響を実験結果にて示す線図である
。図において、ＡはＦ＝４ｍｍ　、　Ｍ＝５＋ａｍ　、
　ＢはＦ　＝５ｍｍ　、　Ｍ＝５ｍｍ　、ＣはＦ＝４ｍ
ｍ　、　Ｍ＝８ｍｍの例である。この第８図によれば、
上記遮音部材２１におけるフィルム高さＦとモヘア高さ
Ｍを略同一とする時、より高い遮音効果が得られること
が認められる。

また、第９図は上記遮音部材２１を上框１６の全長りに
配設する時、上記バックアップ部材２２の配設長さ文の
変化が遮音性と開閉作動力に及ぼす影響を実験結果にて
示す線図である。第９図によれば、バックアップ部材２
２の配設長さを一部のみに限定することにより、作動力
を小さく抑えて、高い遮音性を確保可能となることが認
められる。なお、この第９図において、フィルム高さと
モヘア高さとは略同一である。

第１１図は本発明の他の実施例を示す断面図であり、４
１は窓枠の横枠部、４２Ａは第１案内面、４２Ｂは第２
案内面、４３は障子戸の框、４４は遮音部材、４５はバ
ックアップ部材である。遮音部材４４は前記遮音部材２
１と同様のフィルム入りモヘアの例であるが、バックア
ップ部材４５は弾性基材４５Ａの突部に摩擦係数の小な
る滑り部４５Ｂを備えた例である。このバックアップ部
材４５は框４３の引違い方向の全長に延設されてもよく
、あるいは框４３の引違い方向の一部に設けられてもよ
い。

［発明の効果］以上のように、本発明によれば、適当な作動力にて障子
戸を開閉可能とする状態下で、遮音部材による大きな遮
音効果を確保できる。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）は本発明の一実施例としての上梓防音構造
を示す断面図、第１図（Ｂ）は上梓防音構造を示す模式
図、第１図（Ｃ）はフィルム入りモヘアを示す断面図、
第２図は下枠防音構造を断面図、第３図は縦枠防音構造
を示す断面図、第４図は利金防音構造を示す断面図、第
５図は窓を示す縦断面図、第６図は窓を示す横断面図、
第７図は本発明の効果を示す線図、第８図はフィルム高
さとモヘア高さが遮音性と作動力に及ぼす影響を示す線
図、第９図は片側モヘア長さが遮音性と作動力に及ぼす
影響を示す線図、第１０図は窓の全体を示す正面図、第
１１図は本発明の他の実施例を示す断面図である。１０・・・窓、１１・・・窓枠、１２・・・障子戸、１３・・・横枠部、１６・・・框、１７Ａ・・・第１案内面、１７Ｂ・・・第２案内面、２１・・・遮音部材、２２・・・バックアップ部材、２３・・・フィルム、２４・・・モヘア、４１・・・横枠部、４２Ａ・・・第１案内面、４２Ｂ・・・第２案内面、４３・・・框、４４・・・遮音部材、４５・・・バックアップ部材。特許出願人　積水化学工業株式会社代表者　　廣１）馨第１図（Ａ）第１図（Ｂ）第５図第７　図周線数（Ｈ７）第８図第９図第１０図第１１図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）窓枠に引違い障子戸を嵌め込み、窓枠の横枠部に
障子戸の框のための第１案内面と第２案内面を設けてな
る窓の防音構造において、窓枠の第１案内面に対面する
障子戸の框部分における引違い方向の全長にわたって、
該第１案内面に摺接する遮音部材を設け、窓枠の第２案
内面に対面する障子戸の框部分に、該第２案内面に圧接
してその反作用により上記遮音部材を第１案内面に圧接
せしめるバックアップ部材とを設け、バックアップ部材
の第２案内面に対する摩擦力は遮音部材の第１案内面に
対する摩擦力より小さく設定されてなることを特徴とす
る窓の防音構造。
（２）前記遮音部材はフィルム入りモヘアである特許請
求の範囲第１項記載の窓の防音構造。
（３）前記フィルム入りモヘアはフィルム高さとモヘア
高さとが略同一である特許請求の範囲第２項記載の窓の
防音構造。
（４）前記バックアップ部材はフィルム入りモヘアであ
り、障子戸の前記框部分における引違い方向の一部にの
み設けられる特許請求の範囲第２項記載の窓の防音構造
。