JPH06293Y2 - ステアリングホイ−ル - Google Patents

ステアリングホイ−ル

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JPH06293Y2
JPH06293Y2 JP6527386U JP6527386U JPH06293Y2 JP H06293 Y2 JPH06293 Y2 JP H06293Y2 JP 6527386 U JP6527386 U JP 6527386U JP 6527386 U JP6527386 U JP 6527386U JP H06293 Y2 JPH06293 Y2 JP H06293Y2
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JP
Japan
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hardness
steering wheel
convex portion
skin layer
rim
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JP6527386U
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JPS62176075U (ja
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芳文 宮関
円 芦川
弘志 木村
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車などのステアリングホイールに係り、
特にリム部にウレタン樹脂製被覆を施したものに関す
る。
(従来の技術) 従来、例えば第4図および第5図に示すように、リム部
の芯金1を覆ってウレタン樹脂製被覆2を成形したステ
アリングホイールが知られている。また、上記被覆2の
表面に、滑り止め用の凸部3および凹部4を交互に形成
した構造も採られている。
そして、上記被覆2は、内部の発泡層5と表面の非発泡
スキン層6とからなっている。すなわち、ウレタン樹脂
製被覆の反応射出成形(PIM成形)に際し、原液が金
型のキャビティ内の導入されて反応が進行すると、内部
では、反応熱が蓄積されて温度が上昇し続け、この温度
により発泡ガスが膨張して発泡層5が形成される。一
方、表面では、内部と同時に反応が進行するものの、反
応熱は蓄積されずにキャビティの表面を経て外部へ逃げ
るので温度があまり上昇せず、また、内部からの発泡圧
も受けるたえ、発泡ガスはほとんど膨張できない。その
ために、表面では、発泡層は形成されず、事実上無発泡
の固い緻密なスキン層6が、約1.5mmの厚さで形成され
る。
このようにして、一般的にウレタン製品の反応射出成形
においては、内部の柔かいコア層と外部の硬く緻密なス
キン層とが一体的に組合された成形品、いわゆるインテ
グラルスキンウレタンフォームが形成される。
ところで、従来のステアリングホイールでは、そのウレ
タン樹脂製被覆2の表面が比較的滑らかに形成されてい
るため、スキン層6の把持時、力が加わる方向の厚さが
全体的に均一になっており、したがって、感触上の硬度
も全体的に均一になっている。なお、この硬度は、従
来、ショア−A硬度計による値で70±5となってい
る。
しかしながら、このように硬度が全体的に均一なステア
リングホイールでは、把持感触が悪い。例えば、指先が
触れる部分と手の平が当たる部分とが同じ硬度である
と、把持感触にアクセントがない。
また、指をリム部の凹部4に位置させ、指の間を凸部3
に位置させることによって、滑り止めを計っているが、
凸部3と凹部4の硬度が同じであるため十分な滑り止め
効果が得られない。被覆2を柔かくすれば、ある程度滑
りにくくはなるが、被覆2全体を柔かくしすぎると、操
作時、力が加わる部分が摩耗しやすくなる。
(考案が解決しようとする問題点) 上述のように、従来のウレタン樹脂製被覆を有するステ
アリングホイールでは、感触上の硬度が全体的に均一に
なっていたため、把持感触が悪いとともに、十分な滑り
止め効果が得られない問題点があった。
本考案は、このような問題点を解決しようとするもの
で、握りやすく操作時に十分な滑り止め効果と安定感が
得られるステアリングホイールを提供することを目的と
するものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案は、滑り止め用の凸部16および凹部17を表面に有
するとともに内部と硬度の異なるスキン層20aを表面に
有するウレタン樹脂製被覆15をリム部12に成形したステ
アリングホイールにおいて、上記被覆15の凸部16に径が
0.5〜5mmの穴部18を1個ないし数個形成して、この穴
部18の周囲にスキン層20aを形成し、上記凸部16の硬度
と凹部17の硬度との差をショア−A硬度計による値で1
0〜50の範囲内に設定したものである。
(作用) 本考案のステアリングホイールでは、ウレタン樹脂製被
覆15の成形に際して、その凸部16に径が0.5〜5mmの穴
部18を形成することにより、この穴部18の周囲にスキン
層20aを形成し、この穴部18付近でスキン層20aの領域の
奥行きを拡大することによって、凸部16の全体的な硬度
を上昇させ、この凸部16の硬度と凹部17の硬度との差
を、ショア−A硬度計による値で10〜50の範囲内に
設定する。このようにして、把持時、指に触れる部分で
ある凹部17および手の平に触れる部分を柔かくし、指と
指の間に位置する部分である凸部16を硬くすることによ
り、把持感触を向上させ、滑り止め効果等を高めてい
る。
(実施例) 以下、本考案のステアリングホイールの一実施例を第1
図ないし第3図に基づいて説明する。
このステアリングホイールは、第1図に示すように、ボ
ス部11と、このボス部11を中心とする円環状のリム部12
と、これらボス部11およびリム部12を連結するスポーク
部13とからなっている。そして、少なくとも上記リム部
12は、第2図および第3図に示すように、リム芯金14
と、この芯金14を覆うウレタン樹脂製被覆15とからなっ
ている。また、このリム部12の被覆15の例えば外周面に
は、滑り止め用の凸部16と凹部17とが交互に形成されて
いる。さらに、上記各凸部16には、径が0.5〜5mmの穴
部18が1個ないし数個それぞれ形成されている。
また、上記ウレタン樹脂製被覆15は、RIM成形による
インテグラルスキンウレタンフォームであり、内部の発
泡層19と、表面のスキン層20とからなっている。そし
て、上記穴部18は、上記凸部16と対応する金型の凹部に
ピンを立てることにより形成する。そのため、上記各穴
部18の周囲にも、スキン層20aが形成される。
そして、この穴部18の周囲に形成されるスキン層20aに
より、凸部16の見掛の密度が上がり、その硬度も上昇す
る。すなわち、スキン層20,20a自体の硬度は均一であ
るが、凸部16の穴部18付近においては、スキン層20,20
aの領域の立体的な奥行きが拡大されるので、凸部16の
全体的な硬度が上昇する。したがって、この凸部16と、
穴部18のない凹部17とに硬度差が生じる。また、リム部
12の上面すなわち手の平が当たる部分と、上記凸部16と
にも硬度差が生じる。そして、上記凸部16と凹部17との
硬度さは、ショア−A硬度計による値(ショア−A硬
度)で、10〜50の範囲内に設定する。
そうして、ステアリングホイールの把持時にはリム部12
の滑り止め用の凹部17に指が触れるとともに、凸部16に
指と指の間が位置し、リム部12の上面に手の平が当る。
このとき、前述のように、凸部16が硬く、かつ凹部17お
よびリム部12の上面が柔かくなっているので、非常に握
りやすく、滑り止めの効果も向上する。したがってま
た、操作時の安定感も向上し、運転に伴う疲労が少なく
なる。
ところで、穴部18を径を0.5mm以下とすると、成形時、
反応熱の拡散が不十分で、十分な厚さのスキン層20aが
形成されない。一方、穴部18の径を5mm以上とすると、
スキン層20aの集積性が薄められて、凸部16と凹部17と
の硬度差が十分鮮明に感じとれない。また、指の大きさ
の関係上、凸部16と凹部17とのピッチは、12〜13mm
程度にしてあるので、穴部18の径が5mm以上であると、
この穴部18が隣接する凹部17に接近し過ぎて、凹部17の
柔かさが損なわれる。したがって、穴部18の径は、0.5
〜5mmとする。
また、凸部16と凹部17との硬度差がショア−A硬度で1
0以下であると、この硬度差を手で十分に感じとること
ができず、一方、硬度差が50以上であると、例えば凸
部16が硬過ぎるか、あるいは、凹部17が柔か過ぎること
になる。結局、凸部16の硬度はショア−A硬度で60〜
80、凹部17の硬度は同40〜50程度が望ましい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、ウレタン樹脂製被覆の凸部に穴部を形
成し、この穴部の周囲に形成されるスキン層によって凸
部の見掛の密度を高め、この凸部と凹部とに硬度差が生
じさせたので、ステアリングホイールの把持時、指に触
れる部分である凹部および手の平に触れる部分が柔かく
なり、かつ指と指の間に位置する部分である凸部が硬く
なることにより、非常に握りやすくなるとともに、滑り
止め効果も向上し、したがってまた、操作時の安定感も
向上して、疲労が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のステアリングホイールの一実施例を示
す平面図、第2図は第1図のII−II視断面図、第3図は
第1図のIII−III視断面図、第4図は従来のステアリン
グホイールの一例を示す第2図と対応する部分の断面
図、第5図はその第3図に対応する部分の断面図であ
る。 12…リム部、15…ウレタン樹脂製被覆、16…凸部、17…
凹部、18…穴部、20a…スキン層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】滑り止め用の凸部および凹部を表面に有す
    るとともに内部よりも密度が高く硬度が高いスキン層を
    表面に有するウレタン樹脂製被覆をリム部に成形したス
    テアリングホイールにおいて、 上記被覆の凸部に径が0.5〜5mmの穴部を1個ないし数
    個形成して、この穴部の周囲に上記スキン層を形成し、
    上記凸部の硬度と凹部の硬度との差をショア−A硬度計
    による値で10〜50の範囲内に設定したことを特徴と
    するステアリングホイール。
JP6527386U 1986-04-30 1986-04-30 ステアリングホイ−ル Expired - Lifetime JPH06293Y2 (ja)

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JP6527386U JPH06293Y2 (ja) 1986-04-30 1986-04-30 ステアリングホイ−ル

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JP6527386U JPH06293Y2 (ja) 1986-04-30 1986-04-30 ステアリングホイ−ル

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JPS62176075U JPS62176075U (ja) 1987-11-09
JPH06293Y2 true JPH06293Y2 (ja) 1994-01-05

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JP6527386U Expired - Lifetime JPH06293Y2 (ja) 1986-04-30 1986-04-30 ステアリングホイ−ル

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JP5026767B2 (ja) * 2006-11-09 2012-09-19 株式会社東海理化電機製作所 ステアリングホイール構造

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JPS62176075U (ja) 1987-11-09

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