JPH0629376U - モータのコンミュテータ - Google Patents

モータのコンミュテータ

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JPH0629376U
JPH0629376U JP4293593U JP4293593U JPH0629376U JP H0629376 U JPH0629376 U JP H0629376U JP 4293593 U JP4293593 U JP 4293593U JP 4293593 U JP4293593 U JP 4293593U JP H0629376 U JPH0629376 U JP H0629376U
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JP
Japan
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commutator
slit
brush
segment
resistance value
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Application number
JP4293593U
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English (en)
Inventor
俊秀 奥山
長夫 水谷
Original Assignee
狭山精密工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンミュテータセグメント間のスリット内
に、コンミュテータの外周面と同一の面を構成するよう
に絶縁材を充填することにより、摩耗粉の発生を抑制
し、摩耗粉が溜積する場所を無くしてコンミュテータセ
グメント間でショートが発生する問題を解消する。 【構成】 複数のコンミュテータセグメントから構成さ
れるコンミュテータの、コンミュテータセグメント間の
スリット内に、コンミュテータの外周面と同一の面を構
成するように任意の絶縁材を充填して成る。また絶縁材
を有極性分子化合物から成るもの、コンミュテータセグ
メントのスリット側の側縁部分をコンミュテータセグメ
ントの中央部分と比較して高抵抗の素材により構成して
成るもの、コンミュテータセグメントのスリット側の側
縁部分をスリット側に向かって抵抗値が増大する傾斜比
抵抗値を示す素材により構成して成るもの、とすること
が出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ブラシを有するモータのコンミュテータ部分の長寿命化、延てはモ ータ全体の長寿命化を計ったモータのコンミュテータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のブラシ付きモータのコンミュテータは、複数枚の円弧状のコンミュテー タセグメントを円筒形状に且つ各々のコンミュテータセグメント間にスリットが 形成されるように配設し、当該コンミュテータにブラシを接触させるように構成 して成るものである。
【0003】 前記ブラシに印加された電流は、回転するコンミュテータの各々のコンミュテ ータセグメントを通じて各々の分担するコイルに順次分配される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
一般的に、コンミュテータは高速で回転するため、これにブラシが接触してい ると双方の接触部分で摩耗が起こり、図6及び図7で表すようにコンミュテータ に摩耗溝6が形成され、元来10aで表されるラインから10bまで擦り減って 終う。また図8で表すようにブラシ5側も本来のライン5aから円弧形のライン 5bまで摩耗して終う。ブラシの摩耗はコンミュテータへの弾接力を弱める原因 と成る。またブラシがコンミュテータのスリット間を通過する際にコイルの誘導 電流に起因するスパークが発生するが、これによっても上記摩耗が助長される。 特に摩耗粉8の影響は大きく、コンミュテータのスリット間に溜積してコンミュ テータ間がショートし、モータが回転しなく成ったり、またコンミュテータ表面 の給電面全面に付着してブラシとコンミュテータとの間の抵抗が大きく成るなど の不具合を生ずる。そしてこれらの相乗作用により騒音が発生する問題も指摘さ れている。
【0005】 係る問題を解決しようとするものに実開平1−120769号がある。これは 図9で表されるように、比較的抵抗値の小さいブラシ50と比較的抵抗値の大き いブラシ51とを並設してブラシを構成し、コンミュテータセグメント10間の スリット11の前記比較的抵抗値の小さいブラシ50が弾接する箇所に絶縁材か ら成る突起部9を形成したものである。すると通常スリット11以外のコンミュ テータセグメント10上にブラシ50,51がある時には突起部9はブラシ50 に作用せず、主として比較的抵抗値の小さいブラシ50からの給電が為されるの であるが、逆に比較的抵抗値の小さいブラシ50がスパークの発生を伴うコンミ ュテータセグメント10間のスリット11の位置にある時に於ては、前記突起部 9の作用により比較的抵抗値の小さいブラシ50からの給電は中断され、この時 比較的抵抗値の大きいブラシ51側から給電され、スパークの発生が押えられる と云うものである。即ち、比較的抵抗値の小さいブラシ50は常に無火花状態で 使用出来るので摩耗や酸化の影響を少なく出来ると共に、比較的抵抗値の大きい ブラシ51があるために突起部9が死点と成らず、モータの滑らかな回転が実現 されると云うものである。
【0006】 上記実開平1−120769号のように構成すると、確かに使用当初は無火花 状態に近い状態で使用することが出来るのではあるが、突起部9によって比較的 抵抗値の小さいブラシ50が常にバウンド状態を繰返し、コンミュテータセグメ ント10を叩くため、結局ブラシ50とコンミュテータセグメント10の双方に 摩耗を生じ、而もその摩耗がコンミュテータ1の円弧上に均一に生ぜず波打つ形 と成り摩耗を更に促進する結果とも成っている。該摩耗粉8はブラシ51が弾接 する側のコンミュテータ1のスリット11間に溜積し、結局コンミュテータセグ メント10間がショートする原因と成るし、またコンミュテータ1表面に付着し てブラシ50,51とコンミュテータ1との間の抵抗を増大せしめるのである。 突起部9そのものの摩耗も激しい。他方で比較的抵抗値の大きいブラシ51及び コンミュテータ1の側では、相変わらず図6及び図7のようにコンミュテータに 摩耗溝6が形成され、図8のようにブラシ51側も摩耗して終うと云う従来から の問題が残されているのである。更には上記考案は2種類のブラシ50,51を 取り付けなくてはならず、構造が複雑化し、ブラシ圧の調節も難しく、また複数 の突起部9,9・・の突出状態を等しく取らねば成らないなど、製造上、コスト 上に難点が多い。
【0007】 ここで本質的な問題なのは、コンミュテータセグメント10間にスリット11 のような段差があること、スリット11と云う段差(円筒曲面上の不連続部分) がブラシ5のバウンドを発生させまた摩耗の発端とも成ること、スリット11に 摩耗粉8が溜積しコンミュテータ間がショート様の状態に成ることなのである。 この結果はモータの寿命短縮に著しい影響を及ぼすのである。本考案はこの問題 点の解決を構造的に複雑に成ることを避け、コスト的にも十分見合う形で提供す ることを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点に鑑み本考案の請求項1は、複数のコンミュテータセグメントから 構成されるコンミュテータのセグメント間のスリット内に、コンミュテータの外 周面と同一の面を構成するように任意の絶縁材を充填して構成したものである。
【0009】 請求項2のモータのコンミュテータは、前記スリット内に充填される絶縁材が 有極性分子化合物から成ることを特徴とするものである。
【0010】 請求項3のモータのコンミュテータは、前記コンミュテータのコンミュテータ セグメントのスリット側の側縁部分を、コンミュテータセグメントの中央部分と 比較して高抵抗の素材により構成して成るものである。
【0011】 請求項4のモータのコンミュテータは、前記コンミュテータのコンミュテータ セグメントのスリット側の側縁部分を、スリット側に向かって抵抗値が増大する 傾斜比抵抗値を示す素材により構成して成るものである。
【0012】
【作用】 請求項1では、スリット内にコンミュテータの外周面と同一の面を構成するよ うに任意の絶縁材を充填しているので、コンミュテータの外周面はスリットによ る段差のない均一な円筒形状を呈し、コンミュテータとブラシとの接触が極めて 円滑に行われる。このためブラシがバウンドせずスパークの発生が減少し、摩耗 の発端と成る部位が存在しないためコンミュテータ及びブラシの摩耗が減少し、 またスリット部の段差がないので摩耗粉が溜積せずコンミュテータセグメント間 がショートすることもなく成る。
【0013】 更に、極く僅かに発生する充填絶縁材の摩耗粉(雰囲気とも推定される)が、 コンミュテータの外周を覆うために潤滑性能の向上が見られ、騒音も低く成って いる。また絶縁体である摩耗粉がコンミュテータセグメントのスリット側の極く 側縁部分に付着し、この部位の接触抵抗を大きくしてスパークの発生を抑制して いるとも推測される。また僅かに発生するコンミュテータセグメントの摩耗粉、 即ち金属粉が有極性充填物表面に付着して箔状と成り、一種の保護膜的に機能し て充填物の摩耗を防止する作用がある。この場合、金属箔粉の充填物表面への付 着はコンミュテータ近傍であって、コンミュテータに近いほど高密度で付着し、 また厚さが非常に薄いため比抵抗値に傾斜ができ、その抵抗値がかなり大きく成 り、そのためにスパーク発生抑止の作用がある。
【0014】 請求項2では、スリット内に充填される絶縁材が有極性分子(polar molecule) 化合物から成るため、該分子自体が電気双極子を持ち充填物に極性があり、摩耗 したコンミュテータセグメントの金属粉(金属酸化膜も含め)に対して接合力が 強く働き、強固な接合を期待し得るものと成っている。
【0015】 請求項3では、ブラシがコンミュテータのスリット間を通過する際に、コンミ ュテータセグメントのスリット側の側縁部分がコンミュテータセグメントの中央 部分と比較して高抵抗であるため、コイルの誘導電流に起因するスパークの発生 をより一層抑制する作用が生ずる。
【0016】 請求項4では、ブラシがコンミュテータのスリット間を通過する際に、コンミ ュテータセグメントのスリット側の側縁部分がコンミュテータセグメントの中央 部分と比較して高抵抗と成り、而も該高抵抗部の比抵抗値がスリット側に向かっ て徐々に増大しているため、コイルの誘導電流に起因するスパークの発生を抑制 すると共に、コンミュテータセグメントの中央部分と高抵抗部との境界に於いて もそこに流れる電流値の急激な変化が起らないため、スパークの発生抑制が更に 効果的に行い得るものと成る。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を説明するが、本考案はこの実施例にのみ限定されるも のではない。
【0018】 図1は第1実施例の小型3極モータのコンミュテータ1部の平面図、図2は同 実施例のコンミュテータ1とブラシ5との接触状態を表す説明図である。3枚の 円弧状のコンミュテータセグメント10をセグメントホルダ30上の所定箇所に 円筒形状に且つ各々のコンミュテータセグメント10間にスリット11が形成さ れるように配設し、該スリット11内に、コンミュテータ11の外周面と同一の 面を構成するように樹脂接着剤(商品名ロックタイトプリズム#410)を充填 固化し充填部2を形成して成る。前記セグメントホルダ30は絶縁材より成る。 尚、図中符号3は回転軸であるシャフト、符号4は電機子座、符号40は電機子 である。
【0019】 図2ではコンミュテータ1とブラシ5との接触状態が表されているが、モータ 停止時には所謂コキングが生じて電機子40の一が矢印Mで示される磁石方向に 引かれ、電機子40の停止位置が安定した状態と成る。このコキングを利用して 起動時の回転が円滑に開始されるように、1対のブラシ5がコンミュテータ1の 充填部2を避け、必ずコンミュテータセグメント10に接するような配置設定が 為されている。
【0020】 このように構成すると、図2で図示するように、コンミュテータ1の外周面は スリット11が樹脂接着剤により埋められ、段差のない均一な円筒形状を呈し、 コンミュテータ1にブラシ5を弾接させた場合、ブラシ5がコンミュテータ1の 連続円筒面を嘗める形で双方の接触が極めて円滑に行われる。このためブラシ5 がコンミュテータ1面上をバウンドせず、スパークの発生が減少する。また摩耗 の発端と成るコンミュテータセグメント10の角部が解消されているため、コン ミュテータ1、ブラシ5双方の摩耗が減少し、前記角部から発生するスパークも 減少している。またスリット11が埋められたため摩耗粉が溜積する場所が無く なりコンミュテータセグメント10間がショートすることも無くなる。更に極く 僅かに発生する充填部2の摩耗粉がコンミュテータ1の外周を覆っていると考え られ、これにより潤滑性能の向上が見られ騒音も低く成っているものと推定され 得る。また絶縁体である摩耗粉がコンミュテータセグメント10のスリット11 側近傍に比較的多く付着するものと考えられ、この部位の接触抵抗を大きくして スパークの発生を抑制しているものと推定され得る。また金属箔粉の充填部2の 表面への付着はコンミュテータに近いほど密度が高く、厚さが非常に薄いために 抵抗値がかなり大きく、そのためこの点からもスパークの発生抑止の作用が見ら れる。尚本コンミュテータ1を採用したことによる耐久寿命変化を付記すれば、 ユーザー仕様寿命が1500時間であって、従来のタイプのものでは約1000 乃至1500時間であるのに対し、本考案では3000乃至5000時間と云う ように、従来比2倍以上を達成することが出来たのである。
【0021】 尚更に好ましくは、スリット11内に充填される絶縁材に有極性分子化合物か ら成る材料を用いることであり、前記スリット11内に充填される絶縁材が有極 性分子化合物から成ると云うのは、当該分子自体が電気双極子を持ち、充填物に 極性があることを意味し、摩耗したコンミュテータセグメント10の金属箔粉に 対して接合力が強く働き、強固な接合を期待し得るものと成る。
【0022】 上記金属粉の保護膜機能が常時保たれる理由は、初めに付着した金属粉がやが ては摩擦により酸化消滅するが、新たに発生した金属粉が再付着し、これが繰り 返されて常に保護膜が再生産されているからであると考えられる。
【0023】 次に本考案の第2実施例を説明すると、図3はコンミュテータ1部の平面図、 図4はコンミュテータセグメント10単体の斜視図、図5はコンミュテータ1と ブラシ5の接触状態を表す説明図である。本実施例のコンミュテータセグメント には、第1実施例の抵抗値の低いコンミュテータセグメント10の両端縁部に、 高抵抗素材による高抵抗部7,7を一体的に配したものを用い、コンミュテータ 1の全体に付いて第1実施例同様の構成を行ったものである。尚コンミュテータ セグメント10に高抵抗部7を実現するには、低抵抗部端部に高抵抗部7を溶接 したり低抵抗部上面所要部位に高抵抗部7を鍍金するなど任意であり、また必ず しも両者は一体である必要はなくセグメントホルダ30上での単なる接触による 構成も可能である。本実施例も第1実施例同様、コキングを利用してモータ停止 時に1対のブラシ5がコンミュテータ1の充填部2を避け、必ずコンミュテータ セグメント10に接するような配置を取っている。
【0024】 本実施例の動作状態を図5により説明すると、ブラシ5がコンミュテータ1の 充填部2を通過する際に次のような状態変化が起こる。即ち抵抗値の低いコンミ ュテータセグメント10から比較的高抵抗な高抵抗部7に掛かり、その後充填部 2の領域に入る。続いて充填部2の領域を通過すると、前記コンミュテータセグ メント10に隣接するコンミュテータセグメント10の高抵抗部7上に移動し、 そのまま比較的抵抗値の低い部位へと入って行く。よって本実施例は第1実施例 の効果に加え、前記一連の状態変化中特にスパークの発生し易いコンミュテータ セグメント10の角部を高抵抗部7としているため、コイルの誘導電流に起因す るこの部位でのスパークの発生をより一層抑制することが出来るのである。
【0025】 更に好ましくは、コンミュテータセグメント10のスリット側の側縁部分を、 スリット側に向かって抵抗値が徐々に増大する傾斜比抵抗値を示す素材によって 構成することであり、このことによりコンミュテータセグメント10の中央部分 と高抵抗部との境界に於いて大きな抵抗値の落差がなく、ここでもそこに流れる 電流値の急激な変化が起らず、加えて傾斜比抵抗部に於いてはスリットに近付く に連れ徐々に抵抗値が増大して行くため、スパーク発生抑制を更に効果的に行う ことが可能と成る。
【0026】 尚本考案は上記実施例に限定されないから、絶縁材の種類は任意であり、充填 による構成も成型物のスリットへの嵌合、柔軟素材のスリット内への注入固化、 セグメントホルダとの一体成型、コンミュテータセグメントとの一体成型等任意 である。
【0027】
【考案の効果】
以上、本考案は、モータの耐久寿命を延ばすべく、複数のコンミュテータセグ メントから構成されるコンミュテータのセグメント間のスリット内に、コンミュ テータの外周面と同一の面を構成するように任意の絶縁材を充填して成るもので あるから、コンミュテータは段差のない奇麗な円筒形の連続曲面を呈し、ブラシ はバウンドを生ぜず円滑にコンミュテータ上を嘗め、スパークの発生は低減し、 摩耗の発端が解消され、摩耗粉が溜積する場所が存在しないためコンミュテータ セグメント間でショートが発生する問題が根本的に解消されている。更に、極く 僅かに発生する充填絶縁材の摩耗粉がコンミュテータの外周を覆って潤滑性能の 一層の向上が見られ騒音も低く成っている。また絶縁体である摩耗粉がコンミュ テータセグメントのスリット側の角部付近に付着し、この部位の接触抵抗を大き くしてスパークの発生を抑制しているように思われる。また極く僅かに発生する コンミュテータセグメントの摩耗粉、即ち金属粉が充填物表面に付着して箔状と 成り、一種の保護膜的に機能して充填物の摩耗を防止する作用がある。この場合 金属箔粉の充填物表面への付着はコンミュテータに近いほど高密度であり、厚さ が非常に薄いため抵抗値がかなり大きく、そのためこの点からもスパークの発生 抑止が行い得る。これらの結果としてモータの長寿命化に2倍以上と云う著効が 現れるが、それにも係わらず構造が極めて単純で、製造が容易であり、低コスト での提供を可能としている。
【0028】 またスリット内に充填される絶縁材に有極性分子化合物から成る材料を用いた 場合、摩耗したコンミュテータセグメントの金属箔粉に対して接合力が強く働き 強固な接合が行い得る効果を生じている。而してコンミュテータ部の寿命の問題 が大幅に改善されることが確認された。
【0029】 また、コンミュテータセグメントのスリット側の側縁部分を、コンミュテータ セグメントの中央部と比較して高抵抗の素材により構成して成るものに於ては、 ブラシがコンミュテータのスリット間を通過する時、コンミュテータセグメント の角部高抵抗部でスパークの発生が一層抑制されるため、モータ能率が向上する と共に更に長寿命と成っている。
【0030】 更に、コンミュテータセグメントのスリット側の側縁部分を、コンミュテータ セグメントの中央部分と比較して高抵抗、且つ該高抵抗部の比抵抗値をスリット 側に向かって徐々に増大させて成るものに於いては、ブラシがコンミュテータの スリット間を通過する際に、コイルの誘導電流に起因するスパークの発生を抑制 すると共に、コンミュテータセグメントの中央部分と高抵抗部との境界に於いて もそこに流れる電流値の急激な変化が起らないため、スパークの発生抑制がより 効果的に行い得るものと成っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のコンミュテータ1部の平面図であ
る。
【図2】同実施例のコンミュテータ1とブラシ5との接
触状態を表す説明図である。
【図3】第2実施例のコンミュテータ1部の平面図であ
る。
【図4】同実施例のコンミュテータセグメント10単体
の斜視図である。
【図5】同実施例のコンミュテータ1とブラシ5の接触
状態を表す説明図である。
【図6】従来のコンミュテータの摩耗状態を表す平面図
である。
【図7】同説明図である。
【図8】従来のブラシの摩耗状態を表す側面図である。
【図9】従来例の平面図である。
【符号の説明】
1 コンミュテータ 10 セグメント 11 スリット 2 充填部 3 シャフト 30 セグメントホルダ 4 電機子座 40 電機子 5 ブラシ 6 摩耗溝 7 高抵抗部 8 摩耗粉

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンミュテータセグメントから構
    成されるコンミュテータのセグメント間のスリット内
    に、コンミュテータの外周面と同一の面を構成するよう
    に任意の絶縁材を充填して成ることを特徴とする、モー
    タのコンミュテータ。
  2. 【請求項2】 スリット内に充填される絶縁材が有極性
    分子化合物から成ることを特徴とする、請求項1のモー
    タのコンミュテータ。
  3. 【請求項3】 コンミュテータセグメントのスリット側
    の側縁部分を、コンミュテータセグメントの中央部分と
    比較して高抵抗の素材により構成して成ることを特徴と
    する、請求項1又は請求項2のモータのコンミュテー
    タ。
  4. 【請求項4】 コンミュテータセグメントのスリット側
    の側縁部分を、スリット側に向かって抵抗値が増大する
    傾斜比抵抗値を示す素材により構成して成ることを特徴
    とする、請求項1又は請求項2のモータのコンミュテー
    タ。
JP4293593U 1992-07-21 1993-07-09 モータのコンミュテータ Pending JPH0629376U (ja)

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JP5687792 1992-07-21
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017229208A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 ミネベアミツミ株式会社 ブラシ付きモータを用いた駆動機構

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