JPH0629370U - 渦電流継手付回転電機 - Google Patents

渦電流継手付回転電機

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JPH0629370U
JPH0629370U JP6217292U JP6217292U JPH0629370U JP H0629370 U JPH0629370 U JP H0629370U JP 6217292 U JP6217292 U JP 6217292U JP 6217292 U JP6217292 U JP 6217292U JP H0629370 U JPH0629370 U JP H0629370U
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圭史 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヨーク内部の軸受の磁化防止と温度上昇低
減及びヨーク内部に発生した水の除去を実現することに
より、高性能で信頼性が高く更にメンテナンス性も向上
させた渦電流継手付回転電機を提供する。 【効果】 ヨーク内の軸受を非磁性スリーブで支承す
ることにより、ヨークに発生する磁気を遮断し、軸受の
磁化を防止することができる。また、回転磁極群スリー
ブ,軸受ブラケット,ヨークに夫々吸入口,排出口を設
け、出力軸の前記ヨークの排出口付近にファンを配置す
ることにより、ヨーク内部から外部へ通風させることが
でき、軸受の温度上昇を低減できる。更にヨーク内部に
発生した水滴は、前記通風により強制的に外部へ排出す
ることができるため、ヨーク軸受の損傷防止ができる。
更にスリーブ外径,ヨーク内径を出力側軸受の外径より
大きくし、ファン外径とスリーブ外径,ヨーク内径より
小さくしたのでヨークと軸受ブラケットを分解せずに軸
受交換ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、渦電流継手付回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の渦電流継手付回転電機は、例えば図8に上半分要部縦切断正面図及び 下半分透視正面図で示すように、渦電流継手のフレーム15内部に磁性ドラム1 を駆動用電動機の回転軸2にボス3,ホルダー4,ドラムファン5を介して直結 して設け、磁性ドラム1の内周に所定の空隙を隔てて回転磁極群6を出力軸7の 軸端に同心的に配置して設ける。又、回転磁極群6の内周に所定の空隙を隔てて 励磁巻線10を巻装したヨーク9を同心的に配置する。ヨーク9は、片端を前記 フレーム15の反駆動用電動機側の片端に固定された軸受ブラケット11に固定 されている。出力軸7の両端に巻装された軸受8,8aは、夫々ヨーク9の内周 軸受支承部,軸受ブラケット11の軸受支承部に外輪を装着されており回転可能 となっている。 次にヨーク9、軸受ブラケット11、軸受8,8a、出力軸7の組立方法を説 明する。 (1).出力軸7の両端に軸受8,8aをそれぞれ装着する。 (2).軸受ブラケット11に、前記軸受8aの外輪を装着する。
【0003】 (3).(2)により軸受8aを介して一体となった軸受ブラケット11と、 出力軸7に対し軸受8装着側よりヨーク9を挿入し、軸受8の外輪をヨーク9内 周部に設けた軸受支承部に配置する。この時、ヨーク9の片端及び軸受ブラケッ ト11の軸受8a挿入側に設けたインロー部を嵌着する。
【0004】 (4).ヨーク9片軸部側面に設けたネジ孔と、軸受ブラケット11に設けた 通しボルト用孔を一致させ、外部よりボルトを軸受ブラケット11の通しボルト 用孔に貫通させ、ヨーク9のネジ孔にボルトを締め込むことによりヨーク9を固 定する。 定検時や補修等で軸受を交換する場合は前記工程の逆をする。
【0005】 軸受ブラケット11の反ヨーク9取付側には速度検出用の速度計発電機13の 外枠が固定され、その外枠内周部には固定子13aが装置され、出力軸7には前 記固定子13aの内周に位置する固定子13bが固定されている。而して駆動電 動機の回転軸2の回転で磁性ドラム1は、ボス3,ホルダー4,ドラムファン5 を介して一定速度で回転し、励磁巻線10の励磁電流の調整を行なうことに依り 回転磁性群6は任意の速度で回転する。
【0006】 以下に渦電流継手の原理及び磁束の発生経路について簡略図の図9を用いて説 明する。励磁巻線10に電流を流すと、破線の如くヨーク9→回転磁極6→磁性 ドラム1→回転磁極6→ヨーク9の経路で磁束が発生し、回転磁極6にN極及び S極ができる。この時、磁性ドラム1内面には磁極のあるところは、磁束が密に なり、磁極のないところは磁束が疎の状態ができ、磁性ドラム1を回転させると 磁性ドラム1の内面には磁束の疎密がくり返して現わせることになる。
【0007】 このため磁性ドラム1には、◎または×印のような向きに渦電流が発生し、こ の渦電流と磁束の間に電磁力が働いて、回転磁極6は磁性ドラム1と同方向に回 転する。この場合、磁性ドラム1に誘起される渦電流による発生損失は、次式で 示す様に駆動側と出力側の回転数の差であるすべり回転数に比例する。 すべり損失(KW)={駆動源出力(KW)/駆動源回転数(rpm)} ×すべり回転数(rpm)…(1) すべり回転数=(駆動源回転数)−(出力回転数)…(2)
【0008】 すべり損失(KW)及びすべり回転数は(1)及び(2)式によって表され、 一般の回転電機に比べて損失が大きく特に出力回転数が小さい時、即ち、すべり 回転数が大きい時には損失が大きく、この損失が磁性ドラム1の発熱となり、そ の結果、渦電流継手の内気温度が高温となっていた。そのため、磁性ドラム1の 外被表面を冷却し一定速度で回転するドラムファン5により外気を通風窓12及 び通気窓14より吸い込み、磁性ドラム1の外周の軸方向に設けた放熱用リブ1 6及び励磁巻線10を冷却風で冷却して通気窓14から外へ排気する。
【0009】 尚、通風窓14の吸排気の関係はドラムファン5の回転方向により決まり、例 えば出力軸7の出力側より見て右回転であれば左側面の通気窓14より吸気し、 右側面の通気窓14へ排気される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
前記構成の渦電流継手付回転電機においては次のような問題がある。即ち、 (1)励磁巻線10に電流を流した時、磁束がヨーク9を通ることにより、ヨ ーク9が磁化される。このことにより、ヨーク9内周部に直接装着された軸受8 が磁化され、軸受8に鉄粉が付着し軸受8の焼損の原因となっていた。
【0011】 (2)渦電流継手付回転電機の運転時、磁性ドラム1に誘起される発生損失で 磁性ドラム1が発熱し、渦電流継手の内気温度が高温となっていた。磁性ドラム 1表面は外気を通風させることにより冷却できたがヨーク9の内部が密閉されて いるため、磁性ドラム1→回転磁性6→ヨーク9→ヨーク9内部へと伝わった熱 を排気することができず、軸受8の温度上昇が高くなっていた。そのことにより 、軸受8内のグリース寿命を低下させるという問題があった。
【0012】 (3)渦電流継手付回転電機を例えば寒冷地等に設置した場合、停止中にヨー ク9内部に結露が発生することがある。この時、運転を開始するとヨーク9の内 気温度上昇により、前記結露が溶け水または水滴となる。ヨーク9の内部は密閉 されているため、前記水または水滴は外部へ排出されずヨーク9の内面に錆を発 生させヨーク9の品質低下を招いたり、軸受内部に水が浸入し軸受内部の錆の発 生や軸受内のグリース寿命を低下させるという問題があった。 以上の(1)(2)(3)の問題は、渦電流継手の短命化の一要因となってい た。
【0013】 (4)渦電流継手付回転電機の出力側回転数が小さくなると、損失が大きくな り磁性ドラム1の発熱量も大きくなる。従って、軸受8の温度上昇を低くするた めには、低速域での使用範囲制限をする必要があった。
【0014】 (5)軸受8,8aを定期点検で交換する場合、ヨーク9を軸受ブラケット1 1から分解しなければ出力軸7を引抜くことができなかった。ヨーク9には励磁 巻線10が装着されており、その励磁巻線10からは電源リード線が外部へ配線 されているため、軸受交換前に配線作業をする必要がありメンテナンスの工数が 非常にかかっていた。
【0015】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ヨーク内部の軸受の 磁化防止と温度上昇低減及びヨーク内部に発生した水の除去を実現することによ り、高性能で信頼性が高く更にメンテナンス性も向上させた渦電流継手付回転電 機を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案は、渦電流継手付回転電機の軸受ブラケットに固定されているヨーク 内部からの排気または排水を可能となる様にヨークと軸受ブラケットに排出口を 設け、ヨーク内周部反出力側の軸受外輪を非磁性材料のスリーブにて支承し、そ のスリーブ外周に軸方向の溝を設け、そのスリーブ外周をヨーク内周にて支承し 前記溝を吸入口とする。その吸入口付近に位置するところの回転磁極群に吸入口 を設ける。この時、スリーブ外径及びヨーク内周は出力側軸受外径より大きくす る。更に前記軸受により支承されている出力軸に軸受間で且つ前記ヨークに設け た排出口と相対する位置にファンを設ける。このファン外径は、スリーブ外径, ヨーク内径より小さくする。出力軸並びにファンが回転することにより、ヨーク 内部に風を発生させその風を前記ヨークと軸受ブラケットに設けた排出口より外 部へ通風させたことを特徴とする。また、ヨークに内部に水滴が発生した場合は 、前記風により強制的にヨーク内部から外部へ排出する。
【0017】
【作用】
ヨーク内の軸受を非磁性スリーブで支承することにより、ヨークに発生する 磁気を遮断し、軸受の磁化を防止することができる。また、回転磁極群スリーブ ,軸受ブラケット,ヨークに夫々吸入口,吸入口,排出口,排出口を設け、出力 軸の前記ヨークの排出口付近にファンを配置することにより、ヨーク内部から外 部へ通風させることができ、その結果軸受の温度上昇を低減できる。更にヨーク 9内部に発生した水滴は、前記通風により強制的に外部へ排出することができる ため、ヨーク9軸受の損傷防止ができる。更にスリーブ外径,ヨーク内径を出力 側軸受の外径より大きくし、ファン外径とスリーブ外径,ヨーク内径より小さく したのでヨークと軸受ブラケットを分解せずに軸受交換ができる。
【0018】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を図面を参照して説明する。但し、従来と同一部分 は同一符号を用い詳細説明は省略する。図1は本考案の一実施例を示す渦電流継 手付回転電機の上半分要部縦断面正面図及び下半分透視図である。図1内の回転 磁極群6の側面をA方向から見た矢視図Aを図2に、ヨーク9を軸と垂直方向に 断面した断面B−Bを図3に、ヨーク9及び軸受ブラケット11の下半分要部縦 断面正面図と軸受ブラケット11をC方向より見た矢視図Cを図5に夫々示す。 また、ヨーク9内周部に装着した非磁性材料のスリーブ20の左右側面図及び上 半分断面及び正面図を図4に示す。 図2に示す様に回転磁極群6の側面に吸気窓6aが数箇所設けられている。
【0019】 図3に示す様にヨーク9内周部に出力軸7に装着された軸受8外輪を支承する ためのスリーブ20が配置されている。スリーブ20端面は、ヨーク9との取付 用ボルトの貫通孔21aが設けられている。スリーブ20の外径D1は、ヨーク 9のスリーブ20が装着されていない位置の内径D2より大きくなっており、ヨ ーク9内周部にスリーブ20を図1の様に挿入すると、ヨーク9内周部の段差に てスリーブ20の軸方向に位置決めができる。ヨーク9の反出力側端面には、前 記スリーブ20のボルト貫通孔21aに相対する位置にネジ孔が設けられており 、このヨーク9端面とスリーブ20端面の接合箇所には固定ボルト21が締付け られスリーブ20の迴止めとされている。
【0020】 図4に示す様にスリーブ20の外周には数箇所軸方向に溝が設けられており、 図3の様にヨーク9に装着した時にその溝で吸入口20aとなる。そのスリーブ 20の内周部には軸受8が装着されている。前記回転磁極群6の吸気窓6aとス リーブ20による吸入口20aは、相対する半径位置となる関係となっている。 次に図1及び図5に示す如く、ヨーク9には軸受8を支承していない位置に排 出口を9bが設けられている。排出口9bには栓9cが取付けられ、前記排出口 9bに貫通する様に排出口9dが軸方向に平行となる様設けられている。以上に より排出口9b,9dは、ヨーク9内周部から軸受ブラケット11取付面までの 貫通孔となっている。
【0021】 軸受ブラケット11には、ヨーク9に設けた排出口9dに相対する位置に排出 口11aが軸方向に平行となる様に設けられている。その結果ヨーク9内周部か ら排出口9b,9d,11aを通り通風できる様になる。更にブラケット11に はヨーク9固定用ボルトを貫通させるための孔9Aと、速度検出機取付用のネジ 孔13Aが設けられており、前記排出口11aと孔9A,ネジ13Aは夫々干渉 しない様な位置関係となっている。
【0022】 図1に示されている様に出力軸7に配置されたファン22を図6に示す。ファ ン22は、羽根22a,22bが取付ホルダー22cの両面に夫々複数枚取付ら れている。ホルダー22cは、ボス22d取付部に比べ外周に向うにつれて薄く なっている。ファン22が回転することにより、風22Aの如くファン両面より 外周へ風を発生できる。以上の構成されたファン22Aは、前記ヨーク9に設け られた排出口9bにホルダー22cが相対する様な位置にて出力軸7に取付られ ている。ファン22の最大外径D4は、前記スリーブ20の外径D1,ヨーク9 の最小内径D2よりも小さくなっている。 スリーブ20の外径D1,ヨーク9の最小内径D2,軸受8aの外輪径D3, ファン22の最大外径D4は、次の様な関係となっている。 D4<D1<D2<D3
【0023】 以上の様に構成された回転磁極6とその内周部に所定の空隙を隔てて配置され たヨーク9,その内周部に軸受8を支承するためのスリーブ20を装着し、更に ヨーク9の内周部でかつ軸受8,8aの中間に位置する様、出力軸7のファン2 2に装置する。また、ヨーク9に排出口9b,9d及びヨーク9を固定する軸受 ブラケット11に排気口11aを設けることにより、次の様にヨーク9内気循環 をする。
【0024】 運転と共に出力軸7が回転し、それに伴ないファン22が回転する。ファン2 2の回転により風22Aの如く風が発生する。そのことは軸受8,8a側よりフ ァン22へ風が流れることを意味しており、その風はヨーク9内周表面へ流れ、 ヨーク9内周部に設けられている排出口9bへ送られる。ヨーク9の排出口9b へ流れ込んだ風は、排出口9d,軸受ブラケット11の排出口11aと流れ外部 へ排気する。また、ヨーク9内周部には前記風の影響により、回転磁極群6の吸 気窓6aとスリーブ20の吸入口20aより風が吸入される。この風は通気窓1 4から吸入された外気であり、吸入口20aを通過する間に軸受8を冷却する。 以上によりヨーク9の内気循環ができ、軸受8,8a付近に発生している熱気 を取除き、更にスリーブ20の吸入口20aを冷却風が通過することにより、軸 受8が冷却できる。また、例えばヨーク9内に結露により水滴が発生している場 合は、前記水滴をファン22からの発生風で排出口9b,9d,11aから外部 へ強制的に排出できる。
【0025】 以上により、ヨーク9内部の内気循環に伴なう軸受付近の熱気の除去及び冷却 風の吸入により、軸受の温度上昇を低減できる。更に特殊環境下での使用時に発 生する水,湿気に対するヨーク9,軸受8,8aの保護ができる。
【0026】 次に本実施例の励磁巻線10に電流を流すと従来技術と同様の経路で磁束が発 生するが、ヨーク9内周部の軸受8へはヨーク9と軸受8の間に設けたスリーブ 20が非磁性材料のため磁気を遮断する。そのため軸受8の磁化が防止できる。 更にヨーク9とスリーブ20の材料が異なり、非磁性材料のスリーブ20の方 がヨーク9より熱伝導率が低く、またスリーブ20に溝が設けてあるため、熱伝 導面積が従来より狭くなり、ヨーク9から軸受8への熱伝導が低下する。且つ、 溝部に冷却風が流れるため軸受8の温度上昇を低減することができる。
【0027】 次に軸受8,8aを点検時に交換する場合は、回転磁極群6を出力軸7より取 り出し、ヨーク9とスリーブ20を固定している固定ボルト21を取外してから 出力軸7を反出力軸方向へ移動させる。この時、軸受8aの外径D3がヨーク9 の内周D2,スリーブ20の外径(ヨーク9のスリーブ20装着面)D1より小 さく、ファン22の外径D4がスリーブ20の外径D1、ヨーク9内周D2より 小さいため、ヨーク9を軸受ブラケット11から取外すことなく出力軸7と軸受 8,8aとスリーブ20の一体品を取外すことができる。 以上の構成により次の効果が得られる。
【0028】 軸受8の磁化防止と、軸受8,8aの温度上昇を低減させることにより、軸受 焼損を防止し、軸受内のグースの長寿化が可能となり、その結果、渦電流継手の 長寿命化ができる。そして、渦電流継手付回転電機の出力回転数を低速域で使用 しても軸受の温度上昇を低くすることが可能なため、変速範囲の拡大ができる。 更に、ヨーク9内部及び軸受8,8aに発生した水または水滴も強制的に除去 できるため、ヨーク9の錆等による劣化,軸受焼損の防止,軸受内のグリースの 長寿命化が可能となり、渦電流継手の長寿命化ができる。そして、渦電流継手付 回転電機の特殊環境下での使用範囲の拡大ができる。
【0029】 更に、ヨーク9の軸受ブラケット11より取外すことなく軸受8,8aを装着 した出力軸7を抜き取ることができるため、軸受交換時に配線作業をすることな く軸受交換のみ実施することができ、メンテナンス工数が低減できる。 (他の実施例) 他の実施例として次のようなものがある。 (1)スリーブ外径φD1,ヨーク内径φD2,出力軸側軸受φD3の関係は 、下記の様になっても軸受温度上昇の低減はできる。 φD1>φD2≦φD3 (2)スリーブ外径φD1とヨーク内径φD2の関係が下記の様になっても、 (1)と同様の効果が得られる。 φD1≦φD2 (3)図7の如く、ファン22を分割し、22M,22Nとしても、実施例と 同様な効果が得られる。 (4)上記(3)項のファン22B,22Cのどちらか一方のみ取付けても軸 受温度上昇はできる。 (5)前記ヨーク9,軸受ブラケット11の排出口を複数個にすることにより 排気効果を向上することができる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明した本考案を用いれば、ヨーク内のスリーブにより反出力側の軸受 の磁化防止し、また軸受の熱伝導を低下させる。更にヨーク内部及び軸受を外気 からの冷却風で冷却でき、軸受付近の熱気除去により軸受の温度上昇を低く押え る事が可能となる。従って軸と出力軸とのすべり回転数を大きくとれる変速範囲 大の渦電流継手付回転電機を提供することができるばかりでなく、軸受の温度上 昇を低く押さえた高性能で信頼性が高く長寿命に回転電機となる。
【0031】 更に、ヨーク内部及び軸受に発生した水または水滴も強制的に除去できるため 、ヨークの錆による劣化,軸受焼損の防止,軸受内のグリースの長寿命化が可能 となり、渦電流継手の長寿命化及び特殊環境下での使用範囲の拡大ができる。 更に、軸受交換時にヨークを軸受ブラケットから分解することなく、出力軸を 引き抜くことを可能としたためメンテナンス性も向上できる回転電機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の上半分要部縦断面図及び下半分透視を
含む正面図,
【図2】図1のA矢視図,
【図3】図1のB−B断面,
【図4】スリーブの側面図及び上半分縦断面図,
【図5】図1の要部断面図及びC矢視図
【図6】ファンの側面図及び縦断面図
【図7】他の実施例の上半分要部縦断面及び下半分透視
を含む正面図
【図8】従来例の上半分要部縦断面及び下半分透視を含
む正面図
【図9】渦電流継手の原理及び磁束の経路を示した簡略
【符号の説明】
1…ドラム, 6…回転磁極群,7
…出力軸, 8…軸受,9…ヨー
ク, 11…軸受ブラケット,1
2,14…通気窓, 22…ファン。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渦電流継手付回転電機の駆動用回転電機
    と、この回転電機回転軸に直結された円筒状磁性ドラム
    と、その内周に空隙を有し同心状に配置されその一端を
    端板を介して出力軸の反出力側に直結された回転磁極群
    と、この回転磁極群内周に一定の空隙を有し同心状にそ
    の片端を軸受ブラケットに固着され外周に磁極巻線を巻
    装されたヨークと、外周を前記ヨーク内周及び軸受ブラ
    ケット内周に嵌合された軸受により支承される出力軸
    と、前記駆動用回転電機と軸受ブラケットを連結するフ
    レームにて構成された渦電流継手付回転電機において、
    前記ヨーク内周部で且つヨーク内周及び軸受ブラケット
    内周に嵌合された夫々の軸受間の位置にファンを設け、
    そのファンを前記出力軸に取付たことを特徴とする渦電
    流継手付回転電機。
  2. 【請求項2】 前記軸受ブラケットと、ヨークにヨーク
    内周部より連通した1ヶ所以上の窓を設けた請求項1記
    載の渦電流継手付回転電機。
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