JPH0629361U - モータの界磁鉄心 - Google Patents
モータの界磁鉄心Info
- Publication number
- JPH0629361U JPH0629361U JP6947192U JP6947192U JPH0629361U JP H0629361 U JPH0629361 U JP H0629361U JP 6947192 U JP6947192 U JP 6947192U JP 6947192 U JP6947192 U JP 6947192U JP H0629361 U JPH0629361 U JP H0629361U
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- Japan
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- insulating
- steel plate
- insulating layer
- iron core
- rib
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 界磁鉄心に施す絶縁層を肉薄に形成してモー
タ効率を向上すると共に、コストを低減する。 【構成】 複数個のリブ11を有する突極12を形成し
た複数枚の鋼板13を積層してなる界磁鉄心において、
リブ11の外周には絶縁層14aを有する絶縁鋼板14
が添設され、絶縁鋼板14の外周に巻線15を巻回して
いる。 【効果】 従来の絶縁処理が不要になりコストの低減化
が可能になり、さらに、絶縁鋼板の絶縁層を肉薄に形成
できるので、リブの有効断面積が大きくなってモータ効
率を高めることができる。また、硬質な絶縁鋼板によっ
て被覆することから、カエリバリの露出を阻止して良好
な絶縁構造が形成でき、巻線との間の絶縁不良を防止す
ることができる。
タ効率を向上すると共に、コストを低減する。 【構成】 複数個のリブ11を有する突極12を形成し
た複数枚の鋼板13を積層してなる界磁鉄心において、
リブ11の外周には絶縁層14aを有する絶縁鋼板14
が添設され、絶縁鋼板14の外周に巻線15を巻回して
いる。 【効果】 従来の絶縁処理が不要になりコストの低減化
が可能になり、さらに、絶縁鋼板の絶縁層を肉薄に形成
できるので、リブの有効断面積が大きくなってモータ効
率を高めることができる。また、硬質な絶縁鋼板によっ
て被覆することから、カエリバリの露出を阻止して良好
な絶縁構造が形成でき、巻線との間の絶縁不良を防止す
ることができる。
Description
【0001】
本考案は、モータの界磁鉄心に関し、特に、界磁鉄心の絶縁構造に関する。
【0002】
従来一般の直流モータ或いは発電機の界磁鉄心には、巻線が巻回される複数個 のリブが形成され、巻線とリブとの間には電気的な短絡を防止するための絶縁対 策が施されている。
【0003】 このような界磁鉄心の絶縁構造の一例を図5に示す。図5において、界磁鉄心 1は中央部から外方に向け、複数個のリブ2を有する突極3が突出形成されてい る。この界磁鉄心は、肉薄の珪素鋼板をプレスにより予め図5に示すような形状 に打ち抜き形成した後に、この珪素鋼板を複数枚積層して図6に示すような所定 の厚さに形成される。上記珪素鋼板には一般的に電気的な絶縁処理が施されてい るが、切断面は素地が露出するため、少なくとも巻線を巻回する部位には予め絶 縁処理が施される。通常採用される絶縁構造としては、図5及び図6(A)に示 すように、界磁鉄心1の特にリブ2の周囲にプラスチック等の絶縁コーティング 4が施される。また、他の絶縁構造としては、図6(B)に示すように、リブ2 の周囲に絶縁紙5を被覆し、この絶縁紙5の周囲に巻線を巻回して界磁鉄心1と 巻線とを互いに電気的に絶縁している。
【0004】
上記従来の界磁鉄心にあっては、珪素鋼板をプレスにより打ち抜き形成される ことから、少なからず切断面の角部には100μm程度のカエリバリが生じてし まう。このため、絶縁処理を施す際には上記バリを覆うような厚さに設定する必 要がある。つまり、リブ2の周囲に絶縁コーティング4を施す場合には、少なく とも150μm〜300μmの厚さの絶縁層を形成しなくてはならない。また、 絶縁紙5を被覆する場合でも、少なくとも100μm〜200μmの紙厚が必要 になる。しかしながら、上記のように絶縁層が厚い場合は、界磁鉄心1の特にリ ブ2の有効断面積が小さくなり、磁気抵抗分が増大してモータ効率が低下する問 題がある。さらに、上記絶縁コーティング4や絶縁紙5は比較的軟質のため、カ エリバリの鋭角な先端が絶縁層を破壊して露出し、巻線との間で絶縁不良を起こ すこともある。また、絶縁コーティング4を施す塗装工程、及び絶縁紙5の貼付 工程は多くの工数を必要とし、製造コストが崇高になる問題もある。
【0005】 本考案は、このような問題点を解消するためになされたもので、界磁鉄心に施 す絶縁層を肉薄に形成してモータ効率を向上すると共に、コストを低減すること のできるモータの界磁鉄心を提供することを目的とする。
【0006】
本考案は、複数個のリブを有する突極を形成した複数枚の鋼板を積層してなる 界磁鉄心において、上記リブの外周には絶縁層を有する絶縁鋼板が添設され、上 記絶縁鋼板の外周に巻線を巻回したことを特徴としている。
【0007】
界磁鉄心のリブの外周に絶縁層を有する絶縁鋼板を添設すると、従来の絶縁処 理が不要になりコストの低減が可能になる。さらに、絶縁鋼板の絶縁層は肉薄に 形成されるので、リブの有効断面積が大きくなってモータ効率が高められる。ま た、硬質な絶縁鋼板によって被覆することから、カエリバリの露出を阻止して良 好な絶縁構造が形成でき、巻線との間の絶縁不良が防止される。
【0008】
以下、本考案にかかるモータの界磁鉄心の実施例について図面を参照しながら 説明する。図1乃至図3は本考案の実施例を示し、3極の界磁鉄心10には、中 央部から外方に向けて3個のリブ11を有する突極12が突出形成されている。 この界磁鉄心10は、肉薄の鋼板13を予め図1に示すような形状にプレスによ って打ち抜き形成され、その後、複数枚の鋼板13を積層することにより所定の 厚さに形成される。鋼板13は珪素鋼板からなり、図3に示すように、その表面 に絶縁層13aが施されている。
【0009】 上記界磁鉄心10の3個のリブ11には、各々外周に絶縁層14aを有する絶 縁鋼板14が添設されている。絶縁鋼板14は無方向性珪素鋼板が用いられ、表 面にはエポキシ樹脂等の絶縁層14aが20μmから70μmの厚さに塗装もし くは貼付されている。この絶縁鋼板14は外表面に絶縁層14aを露呈し、図2 に示すように側面コ字状に折り曲げ形成されている。そして、折り曲げ形成され た一対の絶縁鋼板14は、リブ11の上下方向から嵌合もしくは圧入により、図 3に示す如く、リブ11を包囲するように添設される。このとき、絶縁鋼板14 はプレス等により切断する際に絶縁層14a側から切断し、ダレ側を外周側に位 置させることが好ましい。
【0010】 以上の構成により、リブ11の側面の切断面は絶縁鋼板14により隠蔽され、 鋼板13のカエリバリが封止される。そして、リブ11に添設した絶縁鋼板14 の外周には、図1において一点鎖線で示すように巻線15が巻回される。巻線1 5は表面にポリウレタンやポリエステル等の比較的軟質な樹脂からなる絶縁皮膜 が施されているが、鋼板13のカエリバリが封止されているので皮膜の破壊が防 止できる。また、巻線15が巻回された絶縁鋼板14自体が、界磁鉄心10の磁 路として機能するので、磁束の増大に伴いモータの高効率化及び高トルク化が達 成できる。さらに、絶縁層14aが肉薄なことから、モータの小型化や偏平化に 寄与できる。
【0011】 図4(A)(B)は本考案の他の実施例を示す。図4(A)はリブ11に1枚 の絶縁鋼板14を巻付けるように添設した例を示している。この例においても、 絶縁層14aが外周面となるようにしている。さらに、図4(B)は、リブ11 の板厚方向中央に幅狭な首部11aを設け、この首部11aに絶縁鋼板14の端 部を挿入し、絶縁鋼板14自体をプレス加工する際に生ずるカエリバリが外周面 に露出しないように構成した例を示している。以上の両実施例においても、前述 の例と同様の作用をなすことは勿論である。
【0012】 尚、上述の実施例は一例を示すもので、絶縁層14aを有する絶縁鋼板14を 突極12に及ぶように構成し、突極12の内面に露出する切断面をもカバーして も良く、また、リブ11及び突極12の構成或いは絶縁鋼板14自体の構成につ いては、本考案を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0013】
以上の説明から明らかなように、本考案のモータの界磁鉄心は、リブの外周に 絶縁層を有する絶縁鋼板を添設しているので、従来の絶縁処理が不要になりコス トの低減化が可能になる。さらに、絶縁鋼板の絶縁層を肉薄に形成できるので、 リブの有効断面積が大きくなってモータ効率を高めることができる。また、硬質 な絶縁鋼板によって被覆することから、カエリバリの露出を阻止して良好な絶縁 構造が形成でき、巻線との間の絶縁不良を防止することができる利点がある。
【0014】
【図1】本考案にかかるモータの界磁鉄心の実施例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】同上絶縁鋼板の添設過程をを示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図3】同リブに絶縁鋼板を添設した状態を示す断面図
である。
である。
【図4】(A)(b)は本考案の他の実施例を示す断面
図である。
図である。
【図5】従来の界磁鉄心を示す平面図である。
【図6】(A)(b)は他の従来例を示す断面図であ
る。
る。
10 界磁鉄心 11 リブ 12 突極 13 鋼板 14 絶縁鋼板 14a絶縁層 15 巻線
Claims (1)
- 【請求項1】 複数個のリブを有する突極を形成した複
数枚の鋼板を積層してなる界磁鉄心において、上記リブ
の外周には絶縁層を有する絶縁鋼板が添設され、上記絶
縁鋼板の外周に巻線を巻回してなるモータの界磁鉄心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6947192U JPH0629361U (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | モータの界磁鉄心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6947192U JPH0629361U (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | モータの界磁鉄心 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0629361U true JPH0629361U (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=13403627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6947192U Withdrawn JPH0629361U (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | モータの界磁鉄心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629361U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006141094A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Seiko Instruments Inc | ステータ、及び、そのステータを備えたモータ |
KR20190086687A (ko) * | 2016-11-30 | 2019-07-23 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 회전자, 상기 회전자를 포함하는 전기 기계, 및 회전자의 제조 방법 |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP6947192U patent/JPH0629361U/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006141094A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Seiko Instruments Inc | ステータ、及び、そのステータを備えたモータ |
JP4657684B2 (ja) * | 2004-11-10 | 2011-03-23 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | ステータ、及び、そのステータを備えたモータ |
KR20190086687A (ko) * | 2016-11-30 | 2019-07-23 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 회전자, 상기 회전자를 포함하는 전기 기계, 및 회전자의 제조 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970306 |