JPH06293589A - 単結晶育成装置 - Google Patents

単結晶育成装置

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Publication number
JPH06293589A
JPH06293589A JP7940893A JP7940893A JPH06293589A JP H06293589 A JPH06293589 A JP H06293589A JP 7940893 A JP7940893 A JP 7940893A JP 7940893 A JP7940893 A JP 7940893A JP H06293589 A JPH06293589 A JP H06293589A
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JP
Japan
Prior art keywords
heater
single crystal
crucible
heat
height direction
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7940893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kaneda
洋 金田
Katsumi Nishizaki
克己 西崎
Kazuhiko Echizenya
一彦 越前谷
Yasuyuki Seki
康之 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH06293589A publication Critical patent/JPH06293589A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】チョクラルスキー法を用いた単結晶育成装置に
おいて、単結晶の引上げ速度の高速化を可能とする育成
装置を提供する。 【構成】ルツボ1を加熱するヒータ3の周囲の従来のヒ
ータスリーブの位置に、ヒータ3の高さ方向の温度勾配
を均一化する高反射率・低熱伝導率のセラミックスから
なる熱反射板(断熱材)11を設けた。このために、ヒ
ータ3の高さ方向の等温度部領域をヒータ長さの60%
程度(従来は26%)にまで拡大することができ、結晶
成長速度の高速化が可能となった。なお、2はサセプ
タ、6はトップリング、8は炉壁、12は結晶を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チョクラルスキー法を
適用した単結晶育成装置に関し、さらに詳しくは、単結
晶の成長速度を高速化する単結晶育成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般的なチョクラルスキー法による単結
晶育成装置は、ルツボ内に収容した原料をヒータによっ
て加熱溶融し、その融液に浸した種結晶を回転させなが
ら上昇させ、種結晶下端に単結晶を成長させるものであ
る。一般に育成装置内は、図6に示すように、原料融液
13を収容したルツボ1、このルツボ1を支持するサセ
プタ2、ルツボ1を同軸に囲繞するヒータ3が設けら
れ、また、熱損失を抑えるためにヒータ3の回りにヒー
タスリーブ(熱遮蔽板)4、ヒートパック(断熱材)
5、およびヒータ3の上にトップリング(熱遮蔽板また
は断熱材)6、ヒータの下にヒートインシュレータ(熱
遮蔽板または断熱材)7が配置されている。これら、ヒ
ータ3、ヒータスリーブ4、ヒートパック5、トップリ
ング6、ヒートインシュレータ7は、通常炭素製品であ
る。特に、ヒータスリーブ4はグラファイト製であり、
輻射熱の反射率が低くて熱伝導率が高いので断熱材とし
ては適していない。従って、加熱効率が悪く、炉内部品
の消耗は早まりコストが掛かるばかりでなく、結晶育成
が不安定になり易いという欠点があった。
【0003】さらに、ヒータスリーブ4がグラファイト
製であるために、ヒータ3の高さ方向の温度均一性も悪
いという問題があった。一般に、結晶育成時の引上げ速
度は、引上げ方向の結晶の温度勾配をきつくし、融解高
さ方向温度勾配を緩くすると、高速化できることが知ら
れている。しかし上述の装置では、ヒータ3の高さ方向
の温度均一性が悪いため、ルツボ1を介した融液の温度
勾配が大きくなり、結晶の引上げ速度の高速化が困難で
あった。
【0004】また、融液温度を下げて引上げ速度を高速
化するために、ヒータ3の温度を全体的に下げると、上
述の装置では、ヒータ3の高さ方向の温度均一性が悪
く、特にヒータ3上部での温度低下が急勾配であるた
め、ルツボ上部が冷えており、融液表面のルツボ1壁近
傍から融液が凝固し易く、結晶育成が困難であった。以
上のように、従来技術ではヒータ高さ方向の温度均一性
が悪かったため、結晶成長速度の高速化が困難で、引上
げ効率が悪いという欠点があった。
【0005】この対策として従来にあっては、加熱ヒー
タの厚みにテーパを付けヒータ上端を薄くすることで、
ヒータ上部の発熱量を増加し、ヒータ高さ方向の温度勾
配を均一にし、引上げ速度を高速化する装置(特開昭6
1−53187号公報)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】加熱ヒータの厚みにテ
ーパを付ける手段では、メンテナンス時に破損し易く耐
久性に劣るという問題点や、加熱ヒータの温度均一性は
改善されても加熱効率は全く改善されないという問題点
があった。本発明は、前記の問題点を解決し、高さ方向
のヒータ温度勾配を小さくして融液温度勾配を小さくす
ることにより結晶引上げ速度が高速化され、加熱効率を
高めることにより安定した結晶の育成を可能とし、か
つ、コストを低減できる結晶育成装置を提供することを
課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
を解決するもので、結晶原料融液を収容するルツボと、
該ルツボを囲繞して配設された該ルツボの加熱手段と、
該加熱手段を囲繞して配設され該加熱手段の放熱を防止
する保温手段と、該融液から単結晶を引上げる引上げ手
段を備えた単結晶育成装置に適用され、次の技術手段を
採った。すなわち、該保温手段は、該加熱手段の高さ方
向温度勾配を均一化する高反射率、低熱伝導率のセラミ
ックスからなる熱遮蔽板で形成したことを特徴とする単
結晶育成装置である。
【0008】熱遮蔽板はセラミックスと炭素材とを組合
せて構成してもよい。
【0009】
【作用】図3に示すヒータの高さ方向温度分布実測結果
のように、従来例では、ヒータ3の高さ方向の等温部領
域10の高さが、ヒータ全体の長さの30%弱であった
が、図1に示すように、本発明によれば、ヒータ3を囲
繞して設けた熱遮蔽板11を高反射率・低熱伝導率のセ
ラミックスで構成したので、ヒータ3の高さ方向の等温
部領域10がヒータ全体の長さの60%程度まで広が
り、融液高さ方向の温度勾配が緩和できる。しかも、ヒ
ータ3上部における温度低下を緩和できたことによっ
て、融液表面でのルツボ壁近傍からの凝固を抑制でき、
ヒータ温度を従来より低下させることが可能となったた
め、結晶引上げ速度を高速化することができる。
【0010】さらに、ヒータに面する熱遮蔽板11を高
反射率・低熱伝導率としたので、この熱遮蔽板11を通
って外側の炉壁へ逃げる熱量が減少するので融液の加熱
効率が向上し、少ないヒータ用電力で結晶が経済的に育
成できる。また、構造が単純なために、応力が特定の箇
所に集中して掛かることがなく破損しにくい炉内構造物
が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に基づき具体的に説明す
る。図1に示すように、本結晶育成装置の主要な部分
は、本発明の特徴である熱遮蔽板11と、ヒートパック
5、ヒータ3、トップリング6、ヒートインシュレータ
7、サセプタ2、及びルツボ1よりなる。
【0012】熱遮蔽板11は、高純度アルミナ製とした
が、ジルコニアやボロンナイトライドといった高温に耐
えられ、反射率が高く、熱伝導率の低い材質であればよ
い。なお、セラミックスの表面をSiC、Si34
で被覆しても、ヒータ高さ方向の温度均一化には同等の
効果が得られるが、この場合加熱効率の向上には余り効
果が得られなかった。
【0013】本実施例では、熱遮蔽板11の形状を、高
さ:530mm、厚さ:13mmの円筒とし、ヒータ3
との間隔:38mmとして配置したが、ヒータ3の発熱
部を充分覆う形状・配置であればよい。直径16インチ
のルツボに、原料としてSi多結晶を45kgチャージ
し、6インチの結晶を育成する際、本発明と従来例によ
り実施した結果を比較して説明する。
【0014】図4は、引上げ速度の比較を示す。本発明
の引上げ速度は、従来例の約1.5倍に高速化できた。
図5は、ヒータパワーの比較を示したものである。本発
明ではヒータパワーを従来例の80%に削減することが
できた。本発明の応用例として、ヒータスリーブ4だけ
でなく、トップリング6とヒートインシュレータ7のヒ
ータ側にも高反射率・低熱伝導率のセラミックスを用い
ることで、さらなる加熱効率の向上が望まれる。また、
図2に示すように、ヒータ3の特定の領域の温度を高め
るために、従来のカーボン製と組合わせて、温度を高め
たい領域にのみ高反射率・低熱伝導率のセラミックス熱
遮蔽板11aを用いることも可能である。例えば、ヒー
タ上部にのみ、熱遮蔽板として高反射率・低熱伝導率の
セラミックスを用いることにより、ヒータ上部の温度低
下を効果的に抑制でき、結晶成長速度の高速化が可能と
なる。さらに、トップリング6のヒータ側に高反射率・
低熱伝導率のセラミックスを用いると一層効果的であ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ヒータ高さ方向の温度
分布が安定に均一化され、また、融液高さ方向の温度勾
配を緩和することが可能となるので、結晶引上げ速度が
高速化され生産性が向上すると共に、結晶育成時のヒー
タ用電力を少なくできるので、経済的な結晶育成が行え
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面の説明図である。
【図2】本発明の他の実施例の断面の説明図である。
【図3】本発明と従来例における、ヒータの高さ方向の
温度分布の比較図である。
【図4】本発明と従来例における、引上げ速度の比較図
である。
【図5】本発明と従来例における、ヒータパワーの比較
図である。
【図6】従来例の断面の説明図である。
【符号の説明】
1 ルツボ 2 サセプタ 3 ヒータ 4 ヒータスリ
ーブ 5 ヒートパック 6 トップリン
グ 7 ヒートインシュレータ 8 炉壁 10 ヒータの高さ方向の等温部領域 11、11a 熱遮蔽板(断熱材) 12 結晶 13 融液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越前谷 一彦 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内 (72)発明者 関 康之 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶原料融液を収容するルツボと、該ル
    ツボを囲繞して配設された該ルツボの加熱手段と、該加
    熱手段を囲繞して配設され該加熱手段の放熱を防止する
    保温手段と、該融液から単結晶を引上げる引上げ手段を
    備えた単結晶育成装置において、 該保温手段は、該加熱手段の高さ方向温度勾配を均一化
    する高反射率、低熱伝導率のセラミックスからなる熱遮
    蔽板で形成したことを特徴とする単結晶育成装置。
  2. 【請求項2】 該熱遮蔽板はセラミックスおよび炭素材
    との組合せからなる請求項1記載の単結晶育成装置。
JP7940893A 1993-04-06 1993-04-06 単結晶育成装置 Withdrawn JPH06293589A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19539316A1 (de) * 1995-09-26 1997-03-27 Leybold Ag Kristallziehanlage
CN101886290A (zh) * 2010-07-13 2010-11-17 王敬 用于单晶炉的保温筒以及具有其的单晶炉
KR101279389B1 (ko) * 2011-04-12 2013-07-04 주식회사 엘지실트론 실리콘 단결정 잉곳의 제조장치
CN103643291A (zh) * 2013-11-23 2014-03-19 中山兆龙光电科技有限公司 一种单晶炉隔热屏及其制备方法
DE102016001728B3 (de) * 2016-02-16 2017-04-20 Krasimir Kosev Einkristallzüchtungsvorrichtung

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Effective date: 20000704