JPH0629355Y2 - 床暖房パネル - Google Patents

床暖房パネル

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JPH0629355Y2
JPH0629355Y2 JP1987152520U JP15252087U JPH0629355Y2 JP H0629355 Y2 JPH0629355 Y2 JP H0629355Y2 JP 1987152520 U JP1987152520 U JP 1987152520U JP 15252087 U JP15252087 U JP 15252087U JP H0629355 Y2 JPH0629355 Y2 JP H0629355Y2
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wood
veneer
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plate
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JP1987152520U
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JPS6457339U (ja
Inventor
公夫 湯川
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株式会社ノダ
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案はそれ自体暖房機能を有する床暖房パネルに関
し、特に詳しくは表面の木質薄板の干割れ防止に優れた
効果を発揮する新規な床暖房パネルの構造に関する。
<従来技術> 床暖房システムは、(1)木質床材の裏面に切削加工して
得た溝にパイプを配管し、連接した後に該パイプ内に温
水を通水するタイプのもの、および(2)木質床材の内部
に面状発熱体を埋設しこれに通電するよう構成された床
暖房パネルの2種に大別される。
床暖房における木質床材は、一般に合板を基板とし、そ
の木口部に本実加工が施されると共に、その表面にナ
ラ、桜、ケヤキ等の銘木突板単板あるいは該銘木突板単
板をブロック模様状に組み合わせて得た突板単板等の化
粧薄板が貼着されている。
<考案が解決しようとする問題点> ところで一般に床暖房は化粧薄板の表面温度が40℃前
後となるように使用される。このことは、内部の熱源部
分においてはかなりの高温となることを意味する。ま
た、床暖房は一日中連続して使用されることはまれであ
り、通年使用されるものでもないので、床暖房パネルは
寒熱の繰り返しを受け、その都度水分の吸放出がなされ
て膨張収縮を生ずる。
合板はそれ自体は水分吸放出に伴う膨張収縮を比較的生
じにくいものであるが、その表層部分では表面単板の導
管溝、裏割れ等に起因する挙動による集中的な干割れ現
象が発生し、その干割れ現象が表面の化粧薄板に無数の
干割れを起こし、品質低下並びに表面意匠性の低下を招
く。従って、合板が床暖房パネルの基材として用いられ
る場合、激しい寒熱変化を受けて合板表層部における干
割れが発生しやすく、特に大きな問題となっていた。
この問題を解決するために、合板基板と化粧単板の間
に、これらと直交する繊維方向を有する単板を介在させ
て干割れ防止効果をもたらすことが提案されている(特
開昭61−257566号広報)。この構成によれば、
上記問題をある程度解決することが可能である。
しかしながら、この従来技術において用いられる干割れ
防止材もまた単板であるため、合板基板の表面単板や化
粧単板におけると同様に裏割れを有するものである。こ
の干割れ防止単板自体における裏割れも、床暖房パネル
における激しい温度変化を受けて膨張収縮して成長し、
更に床材表面の歩行等により繰り返し荷重がかかること
から、長期的には大きな割れとなってしまう。この干割
れ防止単板における大きな割れは、化粧単板の裏面にお
いて空間溝となり、該空間溝上部の化粧単板とそれ以外
の化粧単板部分とは膨張収縮の動きが異なることとな
り、化粧単板としてのバランスを崩し、化粧単板に割れ
を生じさせる原因となる。
<問題点を解決するための手段> 本考案は上記目的を解決するために創案され、面状発熱
体が埋設された台板の表面に床基材を積層一体化してな
るものにおいて、該床基材が、基板と表面木質薄板との
間に木質繊維板を介在せしめて積層一体化してなり、該
木質繊維板が、水分の吸放出に伴って該基板の表層部に
おいて生ずる膨張収縮の影響が該表面木質薄板に伝搬さ
れることを防止することのできる拘束材として働くこと
を特徴とする床暖房パネルである。
木質繊維板はそれ自体全く繊維方向性を持たないもので
あるため、床暖房パネルにおいて大きな寒暖変化を受け
ても特定方向への膨張収縮の動きは発生せず、表面木質
薄板における干割れを有効に防止することができる。
<実施例> 本考案による床暖房パネルの一実施例が添付図面第1図
および第2図に示されている。
台板1は合板、木質繊維板、パーティクルボード等より
成り、その表面側に任意深さの座掘り11が切削加工さ
れ、また木口両端には横継ぎのための任意実加工12
a,12bが施されている。
台板1の座掘り11には台板のほぼ全長に亙って面状発
熱体2を埋設する。面状発熱体2にはリード線3を通じ
て通電されるようになっており、また温度制御センサー
4で床面温度を検知して所定温度に調節し得るよう構成
されている。更に面状発熱体2の上にはアルミ板5が添
着されて、その熱をパネル全体に伝える。
このようにして座掘り11内に面状発熱体2、リード線
3や温度制御センサー4等の電気部材およびアルミ板5
が埋設された台板1の上に、床基材6を任意接着剤を介
して積層接着する。
なお、台板1に座掘り11を施す代わりに、第3図に示
すように、表面平滑な台板1aの両端に、該座掘り11
に対応する厚さの幅木材10,10を載置し、それら幅
木材間に面状発熱体2やアルミ板5等を配置してもよ
い。また幅木材の代わりに中をくり抜いたものを用いて
もよい。
本考案の主たる特徴は床暖房パネルの床基材6の構成に
あり、これは基板7の表面に接着剤を介して木質繊維板
8および表面木質薄板9を順次積層接着してなるもので
ある。
基板7は、全体的または少なくとも局部的に繊維方向を
有するものであり、具体的には合板またはパーティクル
ボードである。一般に基板7には合板が用いられ、この
場合に生ずる干割れ現象を防止する必要があることは、
従来技術の説明において既述した通りである。パーティ
クルボードは合板における表面単板のような全体として
の特定の繊維方向を持たないが、構成単位である木削片
はそれぞれ繊維方向を有するものであり、ランダムでは
あるが部分的には特定の繊維方向を持っている。したが
ってパーティクルボードを台板として用いた場合には、
水分の吸放出に伴う膨張収縮の動きが各木削片ごとにそ
の繊維方向と直交する方向に大きく現れ、この局所的な
膨張収縮が表面の木質薄板9に伝搬されることを防止す
る必要がある。
木質繊維板8は、基板7の水分の吸放出に伴う膨張収縮
の影響が表面木質薄板9にまで及ぶことを防止する。木
質繊維板は、水分の吸放出による膨張収縮が極めて軽微
であり、且つ繊維方向性を全く持たない均質材料であっ
て、集中的な干割れを起こすことがないので、基板の膨
張収縮を有効に拘束して表面木質薄板への伝搬を防止す
る。また、木質繊維板は基板である合板および表面の木
質薄板と同質の木質系であるため、これらに対する接着
性およびなじみ性が優れている。
<試験例> 本考案による床暖房パネルに使用する床基材の干割れ防
止効果を確認するために次の要領で比較試験を行った。
試験材としては、(A)12mm合板の上に0.3mm厚の
ナラ材単板を突板貼りしたもの、(B)12mm合板の上
に和紙を貼り更にその上に0.4mm厚のナラ材単板を突
板貼りしたもの、(C)12mm合板の上にWPC加工を
施した0.3mm厚のカバ材単板を突板貼りしたもの、お
よび(D)9mm合板の上に3mm厚の木質繊維板(商品
名:ノダベストウッドPタイプ)を貼り更にその上に
0.3mm厚のナラ材単板を突板貼りしたもの、の4種類
を準備した。用いた接着剤はいずれもフェノール系であ
る。
これらの試験材に対して耐水試験および寒熱繰返試験を
行って夫々発生した干割れの本数およびその大小を目測
した。耐水試験は、60℃の温水に1時間浸した後60
℃で2時間乾燥させる工程を2サイクル繰り返して行
い、また寒熱繰返試験は80℃で2時間乾燥させた後−
20℃に冷却して2時間保持する工程を2サイクルおよ
び8サイクル繰り返して行ったものであり、これらの試
験をそれぞれ2回行った。その結果は次表に示す通りで
ある。
この表に示す結果から明らかなように、本考案において
用いられる床基材の一例である試験材Dはいずれの試験
においても干割れ発生が全くないか殆ど無視し得る程度
であることが判明した。特に、従来技術に相当する木質
単板を介在させた試験材Cとの比較しても、木質繊維板
を介在させた本考案によれば格段に優れた干割れ防止効
果が得られることが確認された。すなわち、木質繊維板
を介在させることによってこれが水分吸放出に伴う膨張
収縮を実質的に完全に拘束し、表面木質薄板における干
割れを有効に防止するよう機能することが確認された。
<考案の効果> 本考案によれば、水分吸放出に伴る膨張収縮によって生
ずる合板基板の表層部における干割れが、基板と表面木
質薄板との間に介在させた木質繊維板により完全に拘束
され、表面木質薄板に対する影響を排除することができ
るため、床材台板に面状発熱体を埋設してなる床暖房パ
ネルの床基材における干割れ発生を有効に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面中第1図は本考案による床暖房パネルの一実施
例を示す一部破断斜視図、第2図はその端面図、第3図
は台板構成についての変形例を示す端面図である。 符号の説明 1…台板、2…面状発熱体、5…アルミ板、6…床基
材、7…基板、8…木質繊維板、9…表面木質薄板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】面状発熱体が埋設された台板の表面に床基
    材を積層一体化してなるものにおいて、上記床基材が、
    基板と表面木質薄板との間に木質繊維板を介在せしめて
    積層一体化してなり、該木質繊維板が、水分の吸放出に
    伴って該基板の表層部において生ずる膨張収縮の影響が
    該表面木質薄板に伝搬されることを防止することのでき
    る拘束材として働くことを特徴とする床暖房パネル。
JP1987152520U 1987-10-05 1987-10-05 床暖房パネル Expired - Lifetime JPH0629355Y2 (ja)

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JP1987152520U JPH0629355Y2 (ja) 1987-10-05 1987-10-05 床暖房パネル

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Publication Number Publication Date
JPS6457339U JPS6457339U (ja) 1989-04-10
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ID=31427521

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0351459Y2 (ja) * 1984-09-20 1991-11-05
JPH0116308Y2 (ja) * 1984-11-27 1989-05-15
JPS61257566A (ja) * 1985-05-09 1986-11-15 朝日ウッドテック株式会社 床暖房用床材

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JPS6457339U (ja) 1989-04-10

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