JPH06293466A - 金属ストリッププロセスラインにおける張力制御方法 - Google Patents

金属ストリッププロセスラインにおける張力制御方法

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JPH06293466A
JPH06293466A JP8363793A JP8363793A JPH06293466A JP H06293466 A JPH06293466 A JP H06293466A JP 8363793 A JP8363793 A JP 8363793A JP 8363793 A JP8363793 A JP 8363793A JP H06293466 A JPH06293466 A JP H06293466A
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JP
Japan
Prior art keywords
tension
roll
modulus
young
weld point
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8363793A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokio Kawabata
都紀生 川端
Toshiaki Ueno
俊昭 上之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH06293466A publication Critical patent/JPH06293466A/ja
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属ストリップの溶接点が制御パスを通過す
る場合も、安定した張力制御を行うことのできる制御方
法を提供すること。 【構成】 異なる板サイズの金属ストリップを長手方向
に溶接して一連のストリップを形成し、このストリップ
をプロセスラインに通板する場合の張力制御方法におい
て、前記金属ストリップの板サイズおよび実測した板温
により等価的なヤング率を求め、溶接点が制御パスに達
した際、起こり得る張力変動を推定し、トラッキングに
より溶接点が制御パスに達した際、推定した張力変動を
抑制するようにロール位置を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ストリッププロセ
スラインにおける張力制御に関し、特に連続プロセスラ
インで用いられる複数本のブライドルロールにサイズの
異なるストリップを溶接した金属ストリップを巻付け
て、連続的に通板しながら張力を目標値に制御する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、連続焼鈍、酸洗、表面処理等、金
属ストリップを連続して通板しながら化学処理、熱処理
等を行う連続プロセスラインにおいては、化学処理、熱
処理等を行うプロセス部において良好な処理を行い、か
つ、安定して通板するために、プロセス部の金属ストリ
ップの張力を適正な範囲内に制御することが重要であ
る。金属ストリップの張力が適正値に比して過大である
と、金属ストリップに幅縮みやヒートバックルが生じる
ので、安定して通板することができない。また一方、金
属ストリップの張力が適正値に比して過小であると、ス
トリップが蛇行し、ストリップ端が炉壁等に接触して板
破断が発生したり、板がフラッタリング(ばたつき)を
起こすことによって良好な化学処理ができない等の問題
が発生する。また、連続焼鈍ライン等でロールの片側の
パスで急速に温度が変化したり、溶接点が通過したりす
ると、片側のパスにのみ大きな張力変動が起きる。
【0003】従来、このような張力変動を吸収するため
の方法として、特開昭57−85754号公報には、張
力の変動を張力検出器と負荷電流値により検出し、ライ
ン速度基準に張力偏差量を加えることにより、張力制御
を行う方法が開示されている。しかし、この方法では、
電気速度制御の応答性の限界のため高周波の張力変動を
吸収できない。
【0004】また、特開昭59−128150号公報に
は、2本のデフレクタロールの間に1本のフリーロール
を設置し、張力検出器と張力指令値より得られた張力偏
差を張力制御装置を用いてフリーロールを上下に駆動さ
せるモータの電流を制御し、フリーロールの上下方向の
移動速度を制御することにより張力制御を行う方法が開
示されている。しかし、この方法ではパスの片側に発生
した張力変動を吸収しようとするパスの反対側に逆に張
力変動を与えてしまうという問題が生じる。
【0005】このような従来の問題点を解消するため、
本出願人は、先に、ロールの前段または後段に横パス
(制御パス)を挿入し、ロールを移動させることによ
り、反対側のパスに起きる張力変動を小さく抑制する張
力制御装置を提案した(特願平4−319587号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、板サイズ
(幅×厚さの断面積で表す)や板温が異なる金属ストリ
ップを長手方向の端部で溶接し、連続してプロセス部で
の処理を行うことが効率的であるが、前記の張力制御装
置にこのような金属ストリップを通す場合、溶接点の前
後で大きく張力が変動するため、通常のPID制御で
は、張力が一定になるまでの整定時間が長くなったり張
力制御が不安定であると板の破断等に到るおそれがあ
る。
【0007】本発明が解決すべき課題は、金属ストリッ
プの溶接点が制御パスを通過する場合も、安定した張力
制御を行うことのできる制御方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、異なる板サイズの金属ストリップを長手
方向に溶接して一連のストリップを形成し、このストリ
ップをプロセスラインに通板する場合の張力制御方法に
おいて、前記金属ストリップの板サイズおよび実測した
板温により等価的なヤング率を求め、溶接点が制御パス
に達した際、起こり得る張力変動を推定し、トラッキン
グにより溶接点が制御パスに達した際、推定した張力変
動を抑制するようにロール位置を変化させるようにした
ものである。
【0009】
【作用】鋼板のヤング率は、温度により一つの関数とし
て与えられる。温度については、鋼板によってあらかじ
め設定された温度もしくは鋼板が通過中に放射式温度形
によって実際の温度を測定することにより情報を得る。
その温度に対し、あらかじめ定められた関数をもって鋼
板のヤング率を求め、また、溶接中をトラッキングして
いくことにより、鋼板が制御パスに到達した際に、次式
より鋼板張力を推定する。
【0010】 Tr =Tf ×(Er /Ef )×(Ar /Af ) ただし、Tr :後方材の張力 Tf :前方材の張
力 Er :後方材のヤング率 Ef :前方材のヤング率 Ar :後方材の断面積 Af :前方材の断面積
【0011】これに対し、溶接点通過後の鋼板の張力の
目標をTtarget−Tの張力変動が発生すると予想でき、
その張力変動をあらかじめ発生させないよう、溶接点通
過時にロール位置を制御する。
【0012】
【実施例】図1は本発明の張力制御方法を実施するため
の設備の構成を示す概略図である。図中1〜6はハース
ロール、7〜12は各ハースロールの駆動モータ、13
は放射温度計、14は溶接点検出器、15は張力検出
器、16はハースロール4を昇降駆動する油圧シリンダ
である。
【0013】図1の設備において、板サイズ(幅×厚み
の断面積)がA0 〔m2 〕からA1〔m2 〕に変化し、
板温より求められるヤング率がE0 〔Kg/m2 〕から
1〔Kg/m2 〕に変化し、また鋼板速度がv〔m/
min〕であるとする。鋼板の溶接点がロール3にかか
ってからロール4に到達するまでの時間は、L/v〔m
in〕である。この間に、板サイズがA0 からA1 に、
ヤング率がE0からE1 に変わる。この状況を図2に示
す。
【0014】鋼板の溶接点がロール3からロール4に到
る途中の板サイズおよびヤング率は次の式で表される。 A(t) =A0 +{(A1 −A0 )/(L/v)}×t E(t) =E0 +{(E1 −E0 )/(L/v)}×t 但し、tは溶接点がロール3に達した時点を0とする。
【0015】したがって、溶接点検出器14により検出
した溶接点をロール3の位置に来るまでトラッキング
し、溶接点がロール3に到達した時点でA(t) ,E(t)
に基づきフィードフォワード補正を行う。
【0016】鋼板の張力は一般にT=(AE/L)∫
(v4 −v3 )dt=(AE/L)xで表される。ここ
でv3 はロール3の速度、v4 はロール4の速度、xは
ロールの位置である。
【0017】鋼板の断面積、ヤング率がそれぞれA(t)
,E(t) になったとすると、 T(t) =[{A(t) E(t) }/L]×x={A(t) E(t) /AE}T したがって目標張力Tとの差は、 T(t) −T=[{A(t) E(t) /AE}−1]T
【0018】この分の張力変動をロールの位置の移動に
より制御するので、 [{A(t) E(t) }/L]×x=[{A(t) E(t) /AE}−1]T x=[L/AE−L/{A(t) E(t) }]T
【0019】上式のようなxの時間関数をつくり、フィ
ードフォワード補正を行う。また同様に考えて、ロール
速度に対して補正を行うことも可能である。図3は、本
発明による制御のブロック図である。
【0020】図4に、本発明による補正を行ったときの
張力変動と、補正なしの場合の張力変動を示したシミュ
レーション結果である。本シミュレーションでは、板サ
イズを0.2×800〔mm〕から0.25×1000
〔mm〕に、ヤング率を14000〔Kg/mm2 〕か
ら16000〔Kg/mm2 〕に変化させ、ライン速度
を1000〔m/min〕、張力目標値を200Kgと
した。図4から分かるように、板サイズが変化すると補
正をしない場合には10%程度の張力変動があるが、本
発明の補正を行った場合は張力変動は2%程度に抑制さ
れている。
【0021】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、金属
ストリップの溶接点が制御パスを通過する場合も、安定
した張力制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した張力制御装置の構成を示す
概略構成図である。
【図2】 溶接点がパスを通過するときの断面積とヤン
グ率の変化を示すグラフである。
【図3】 本発明の制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 本発明による補正を行った場合と行わない場
合の張力変動のシミュレーション結果を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1〜6 ハースロール、7〜12 各ハースロールの駆
動モータ、13 放射温度計、14 溶接点検出器、1
5 張力検出器、16 油圧シリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる板サイズの金属ストリップを長手
    方向に溶接して一連のストリップを形成し、このストリ
    ップをプロセスラインに通板する場合の張力制御方法に
    おいて、前記金属ストリップの板サイズおよび実測した
    板温により等価的なヤング率を求め、溶接点が制御パス
    に達した際、起こり得る張力変動を推定し、トラッキン
    グにより溶接点が制御パスに達した際、推定した張力変
    動を抑制するようにロール位置を変化させることを特徴
    とする金属ストリッププロセスラインにおける張力制御
    方法。
JP8363793A 1993-04-09 1993-04-09 金属ストリッププロセスラインにおける張力制御方法 Withdrawn JPH06293466A (ja)

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JP8363793A JPH06293466A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 金属ストリッププロセスラインにおける張力制御方法

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JP8363793A JPH06293466A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 金属ストリッププロセスラインにおける張力制御方法

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JP8363793A Withdrawn JPH06293466A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 金属ストリッププロセスラインにおける張力制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102674052A (zh) * 2011-03-10 2012-09-19 富士机械工业株式会社 卷绕装置及卷绕控制方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102674052A (zh) * 2011-03-10 2012-09-19 富士机械工业株式会社 卷绕装置及卷绕控制方法
CN102674052B (zh) * 2011-03-10 2016-01-06 富士机械工业株式会社 卷绕装置及卷绕控制方法

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