JPH06293338A - ラップフイルムの収納箱 - Google Patents

ラップフイルムの収納箱

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JPH06293338A
JPH06293338A JP8311393A JP8311393A JPH06293338A JP H06293338 A JPH06293338 A JP H06293338A JP 8311393 A JP8311393 A JP 8311393A JP 8311393 A JP8311393 A JP 8311393A JP H06293338 A JPH06293338 A JP H06293338A
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JP
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film
box
plate
front plate
cutting
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JP8311393A
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English (en)
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Takashi Sonomura
隆志 薗村
Iku Kato
▲イク▼ 加藤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H35/00Delivering articles from cutting or line-perforating machines; Article or web delivery apparatus incorporating cutting or line-perforating devices, e.g. adhesive tape dispensers
    • B65H35/0006Article or web delivery apparatus incorporating cutting or line-perforating devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
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    • B65H2701/00Handled material; Storage means
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    • B65H2701/175Plastic
    • B65H2701/1752Polymer film

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Cartons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 仮留め部からのフイルムの剥ぎ採りを容易に
し、切断開始点となる切断具の切断性能の低下を防ぎ、
切断したフイルム脇端部の形状を直線状に揃える。 【構成】 ラップフイルム収納箱の開口部を形成する前
板上端縁部の少なくとも片脇の脇端から3cmに至る範
囲部分と、掩蓋片5で覆われる前板1の表面部の箱長手
中央部を3〜7cmの範囲を除いた長手方向の部分と
に、フイルム仮留め機能部材を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】一般家庭や食品販売業等で汎用さ
れているラップフイルムの収納箱の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示す様な前板1、底板2、
後板3、及び脇板8とで形成された上部が開口した長方
形の収納室13と、収納室13の後板3側縁から収納室
開口部を覆う方向に連接した蓋板4と、その蓋板4の側
縁から前板1を覆う方向に延した掩蓋片5とを有した長
方形の箱体であって、収納室13に収納した巻回フイル
ムRからラップフイルムFの必要量を引き出して、箱体
の所定の部位に箱体長手方向に沿って配備してある切断
具Kで切断して用いるラップフイルム収納箱は、例えば
実開昭59−28022公報に記載されていて公知であ
る。この種の箱体の多くは板紙製で、各々の折り線部で
各部位板面をほぼ直角に折り曲げて形成したものであ
り、蓋板4から脇板8を覆う方向に延した脇掩蓋片11
を有したもの、或いは上記脇掩蓋片11を有しないもの
もある。切断具の配備位置は、前板1の上端部、前板1
と底板2との稜部近傍、掩蓋片5の先端部のいずれかの
板面の夫々刃先が板面から突出する位置であるものが多
い。又切断具の全体形状(刃先を結ぶ仮想線の形状)で
は、直状のもの、凹形弧状のもの、凸形弧状のもの、V
形突形状のもの、台形突形状のもの等があり、切断具の
品種としては、金属製鋸刃、プラスチック製鋸刃、紙製
(硬化紙を含む)鋸刃、歯山に砥粒を付けた紙製鋸刃、
固着砥粒の紙製平刃(歯山なし)等が知られている。更
に、切断具の配備方法としては、予め鋸刃加工や砥粒固
着加工等をして得た切断具である帶体状小片を、箱体が
平旦な板紙である段階で所定の部位板上に、カシメ具や
接着剤等で固定する方法や、箱体となる板紙の所定の部
位板紙そのものに直接、鋸刃加工や砥粒固着加工等を施
して、箱体の一部の板紙を切断具にする方法等があるこ
とも広く知られている。
【0003】図2は、収納箱の内で蓋板4から脇板8を
覆う方向に延した脇掩蓋片11を有しないもので、掩蓋
片5の先端部裏側に金属製の鋸刃Kをカシメ具12によ
って固定された場合の収納箱の、図2(B)は、収納箱
から開封片6を、局部接合部9の部分の剥離を進めなが
ら切取り線10で切断除去して開封しようとする段階
を、図2(A)は開封してフイルムFを引き出した段階
を示す図である。
【0004】又掩蓋片5で覆われる前板1に、フイルム
仮留め機能部材を配置した収納箱としては、例えば実開
昭54−80430号公報では樹脂フイルム層や金属箔
層等の表面平滑な長尺部材を、前板1の上部表面の箱長
手方向に配置することを、実開昭57−49430号公
報では、粘着性接着剤層部材を前板1の表面の箱長手方
向のほぼ中央部に一箇所に配置することを、特開平1−
9151号公報では表面平滑な仮留め機能部材に架橋性
硬化ニスを採用することをそれぞれ提案している。この
フイルム仮留め機能部材はいずれも、引き出したフイル
ムの切断端部が切断時の弾みで箱内に巻戻る(次の引き
出しが困難になってしまう)現象を、フイルムを剥離容
易な状態に係止(巻戻り防止)する機能を持たせるもの
である。そして前板1の表面に仮留め機能部材を配した
上記従来の収納箱では、前板1の箱長手方向の中央部に
は必ず仮留め機能部材を配しており、仮留め機能部材を
その中央部に配備しないと言う考え方のものは存在して
いない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
現状の収納箱には、仮留め(係止)部でのフイルム係止
が強固になりすぎ、次の引き出しの際にフイルム端を係
止部から剥ぎ採とることが難かしく、又その剥ぎ採り操
作時に切断具の刃先で指を傷付ける問題がある。一方引
き出したフイルムをその脇端から切断する際には、切断
開始点となる切断具脇端の切断性能が設計性能より低下
してしまう問題、切断したフイルムの脇端部形状が直線
状にならず不揃いで見苦しくなる問題がある。この種の
不良現象は、掩蓋片の先端に切断具が配備されている収
納箱に顕著である。
【0006】本発明の目的は、仮留め部でのフイルム係
止能力は低下させないでフイルムの剥ぎ採りを容易に
し、そのことで剥ぎ採り操作時の指の傷付けを防ぎ、切
断開始点となる切断具の切断性能の低下を防ぎ、切断し
たフイルム脇端部の形状が直線状に揃うように改善した
フイルム収納箱を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前板1、底板
2、後板3、及び脇板8とで形成された上部が開口した
長方形の収納室13と、その収納室13の後板3の側縁
から収納室開口部を覆う方向に連接した蓋板4と、その
蓋板4の側縁から前板1を覆う方向に延した掩蓋片5と
を有した長方形の箱体であって、収納室13に収納した
巻回フイルムRからラップフイルムFの必要量を引き出
して、箱体の所定の部位に箱体長手方向に沿って配備し
てある切断具Kで切断して用いるラップフイルムの収納
箱において、上記収納室の開口部を形成する前板上端縁
部の少なくとも片脇の脇端から3cmの範囲の部分と、
掩蓋片5で覆われる前板1の表面部の箱長手中央部を3
〜7cmの範囲を除いた長手方向の部分とに、フイルム
仮留め機能部材を配置したことを特徴とする。
【0008】図1は本発明の実施例を示すもので、図1
(A)は収納箱を例示した斜視模式図、図1(B)は、
図1(A)の収納箱になる台紙の平面模式図である。図
1(A)において、収納箱そのものは、前板1、底板
2、後板3、及び脇板8とで形成された上部が開口した
長方形の収納室13と、その収納室13の後板3の側縁
から収納室開口部を覆う方向に連接した蓋板4と、その
蓋板4の側縁から前板1を覆う方向に延した掩蓋片5と
を有した長方形の箱体で、収納室13に収納した巻回フ
イルムRからラップフイルムFの必要量を引き出して、
箱体の所定の部位に箱体長手方向に沿って配備してある
切断具Kで切断して用いるラップフイルムの収納箱であ
る。箱体にした後で図2(B)に示す従来品と同様に、
開封片6の裏面と前板1の表面とを貼合している局部接
合部9を引き捲り、切取り線10から開封片6を除去し
て開封した状態の箱体として示している。更に詳細に
は、蓋板4から脇板8を覆う方向に延した脇掩蓋片11
を有し、長方形の箱体の長手方向に沿う掩蓋片5の先端
縁部の裏面側に、金属製の鋸刃をカシメ具12で固定し
た場合の収納箱で例示している。上述した切断具付き収
納箱の構造は、公知の収納箱と共通する部分であり、従
って例えば従来技術の項で述べた公知のものと適宜置き
換えることが出来る。
【0009】又この種の収納箱の引き出したフイルムF
の切断方法は、巻回フイルムRに連なるフイルムを前板
1と掩蓋片5との間で挾み、掩蓋片5の中央部を親指で
押えて固定し、掩蓋片先端にある切断具Kの刃先を頂き
にフイルム間でなす角度がほぼ45度以下になる状態に
引き出し端側のフイルムを上方に誘導し、更にフイルム
に張力を与えながら切断具の片方の脇端の刃先がそれに
当接するフイルムを突き切る方向に箱体及び/又はフイ
ルムを斜めに誘導操作する。この操作でフイルムは、切
断具の片方脇端の刃先に当接したフイルム脇端側から他
方の脇端側に向けて、刃先に沿って順次切断されるのが
一般的である。そして前板1と掩蓋片5との間に挟まれ
た残余のフイルムは、次の引き出し端とすることにな
る。
【0010】本発明が従来品と相違するところは、 イ)収納室の開口部を形成する前板上端縁部の少なくと
も片脇の脇端から3cm以下の範囲の部分及び、 ロ)掩蓋片5で覆われる前板1の表面部の箱長手中央部
の3〜7cmの範囲を除いた(2箇所の)長手方向の部
分とに、フイルムの仮留め機能部材Q’及びQを配置し
たことである。
【0011】
【作用】この発明の構成が果たす役割を、上記要件イ)
ロ)に分別して説明する。要件イ)の主体的役割は、フ
イルムの切断開始時に前板1の上端縁部に位置するフイ
ルムが、特にフイルムの脇端の部分で前板上端縁部に沿
って横滑りしない仮留め作用を発揮し、そのことによっ
てフイルム脇端が収束しないで切断具脇端部の刃先に当
接し、しかも張力で緊張したフイルムを切断する状態に
なるので、切断具の切断性能の低下が防止でき、その上
に切断したフイルム脇端部の形状が直線状に揃うように
なる利点が加わる。
【0012】要件ロ)の主体的役割は、所定の間隔を置
いて少なくとも2箇所に分散して配置した強い仮留め機
能を持つ係止部の作用で、全体としての仮留め部のフイ
ルム係止能力は低下させないで、前板からのフイルムの
剥ぎ採りを容易にし、その仮留め部のない間隔部分を前
板長手方向のほぼ中央部に配することで、剥ぎ採り操作
時にも指を傷付けなくする役割を果すのである。
【0013】以下要件イ)ロ)が具備すべき条件及びそ
の望ましい条件について説明する。要件イ)ロ)に共通
して用いる仮留め機能部材には、従来公知の部材が総て
採用出来る。しかしフイルムの仮留め機能と仮留め機能
の持続性とを兼備させる上では、粘着型の接着樹脂層の
採用よりも、例えば片面粘着テープの非粘着面,樹脂フ
イルムの表面,金属箔の表面等の様な、そのもの自体に
は粘着性はないが表面が平滑であることでラップフイル
ム側の自己密着性を喚起し、そのラップフイルムの自己
密着性の方で仮留め機能が生じる処の(非粘着型の)平
滑面部材を採用することが望ましく、より好ましくは架
橋性硬化ニスを肉厚み5〜25μmに塗布した樹脂層部
材を採用することができる。厚みは箱体を経済的に供給
できる上から5〜25μmが好ましい。
【0014】要件イ)において、フイルムの横滑りを防
ぐ役割に有効に寄与するのは、前板上端縁部に位置した
仮留め機能部材Q’である。この仮留め機能部材Q’の
形成は、前板上端で切出した板紙の切断面(紙の厚みに
相当)である場合よりも、例えば図1(B)に示す台紙
の様な、前板1の先に折曲げ可能にして配した折返し片
14を前板1の裏面側に折曲げて貼合し、その折曲げた
折り線の背の部分が前板上端縁部である場合のものの方
が、仮留め機能部材を広い端縁部(折曲げた背に相当)
上に表面滑めらかに形成できるので望ましい。この際の
仮留め機能部材の配置は、例えば前板面や折返し片に幾
分はみだして配することが多いが、このはみだし部(殊
に前板面へのはみだし部)は、前板面でのフイルム係止
能力として作用する場合があるので小面積に留める様に
することが望ましい。前板上端縁部に配する仮留め機能
部材Q’は、本来は箱体長手方向の一方端にあれば良
い。しかし箱体(切断具)のどちらかの端をフイルムの
切断開始部にするかの選択を、消費者の自由裁量に委ね
る場合には、前板上端縁部の両脇に配しておくことが望
ましい。そして前板上端縁部に配する仮留め機能部材
Q’の寸法が「開口部の脇端から3cm以下の範囲の部
分」である理由は、フイルムの横滑り防止効果をフイル
ムの引き出し性を阻害させずに発揮させるためであり、
望ましくは2cm以下である。この寸法を長くすると、
フイルムの引き出し時にしきしみ音を生じ、引き出し性
を著しく阻害するし、逆に短かくなり過ぎるとフイルム
の横滑り防止効果を発揮しない。しかも開口部の最脇端
約5mm未満の部分は、巻回フイルムの紙管長と巻かれ
たフイルム幅や巻位置、及び紙管長と開口部の内寸法等
との関係で、厳密にはフイルムと当接しない部分が多
く、この当接しない部分での仮留め機能部材の役割は期
待し難い。加えて仮留め機能部材に係止する性質は、対
象とするフイルム種の影響も大きい。従って、このQ’
の寸法・位置の設定は、上記の事柄を考慮して引き出し
時にフイルムと実質上当接する仮留め機能部材部分の寸
法が、0.5〜1cm程度になるように設定するのが最
も望ましい。
【0015】要件ロ)において、重要なことは「箱長手
中央部の3〜7cmの範囲の部分を除いた長手方向の部
分」に仮留め機能部材Qを分割して配することである。
この配置に関し本発明は、掩蓋片に覆われる前板の箱長
手方向のこの中央部は「フイルム切断時に親指で押える
部分に当たるから、巻戻り効果を確実にする上で仮留め
機能部材を中央部に配置するのは絶対的」と考えられて
きた従来の観念を打破し、この中央部はフイルムを係止
させない処の所謂「次の引き出し時のフイルムの摘み
部」にする思想ある。従って本発明では、巻戻りを防止
するためのフイルムの係止は、上記の中央部分を除いて
分割して配した箱長手方向の仮留め機能部材Qの部分に
なる。この仮留め機能部材Qの寸法は、片側のQで幅寸
法が1.4〜2.6cm、長さ寸法が4.5〜11c
m、片側面積で6〜30cm2 もあれば良く、収納対象
フイルムの幅寸法(例えば15cm,22cm,30c
m,45cm)や巻長等に伴う箱体の大きさや箱体の構
造、及び上記中央部のフイルム摘み部の長さ寸法等との
関係で適宜設定すれば良く、必ずしも前板の脇端にまで
延在させる必要はない。つまり仮留め機能部材Q寸法
は、箱体の長さ寸法が大きくなれば長く、前板を覆う掩
蓋片の幅寸法が大きくなれば幅広く、フイルムの摘み部
長さ寸法が大きく(Q間の間隔が広く)なれば広い面積
のものを、そして全体としては、必要最少限の面積(8
〜25cm2)にして単純な帯状形状にすることであ
る。これは仮留め機能部材Qの形成の容易さと経済性へ
の配慮の他に、不用意な面積の仮留め機能部材Qの配置
は、引き出しの為のフイルムの剥がし採り(摘み)操作
の障害になることへの対策である。
【0016】ここに用いられる架橋性硬化ニスの架橋
は、電子線照射,紫外線照射,熱線照射等により行え
る。この架橋方法は、使用したニスの種類により決まる
が紫外線照射架橋が使い易く優れる。紫外線照射型の架
橋性硬化ニスとしては、例えばラジカル重合型,付加重
合型,カチオン重合型の架橋性硬化ニスがあるが、エポ
キシ系アクリレート,ポリエステル系アクリレート,ポ
リウレタン系アクリレート,シリコン系アクリレート,
ポリオール系アクリレート,アルキッド系アクリレート
に代表されるラジカル重合型アクリル変性樹脂が一般的
である。
【0017】本発明に用いる板紙は、厚さ0.35〜
1.5mm程度の厚紙で、一般に肉厚のものほど剛性・
強度が高く丈夫な箱が得られるが、折曲げ加工が困難に
なるので、通常は厚み0.35〜0.8mm(秤量で3
10〜550g/m2 )の範囲の内の、比較的薄い方の
板紙が採用される。そして従来は、補助脇板や補助脇掩
蓋片や局部接合部等の一部分と言った、箱組み立て時に
糊代となる部分は除いて箱体の表面に露出することにな
る板紙の表面部は、箱の耐水性を高める為に耐水性の印
刷用ニス・透明ニス等で全面処理されているのが一般的
である。この従来品に対し本発明の収納箱の性能を一段
と高める上での方策は、前板1と折返し片14との間の
折り線部の、その折り線を中芯線として上下約1〜5m
m幅の帯状の範囲、及び「次の引き出し時のフイルムの
摘み部」にしたい中央部の仮留め機能部材を配さない部
分には、印刷用ニスや透明ニス等を塗布しない処の、所
謂非ニス塗布部分を形成しておくことである。この方策
は、次のフイルム引き出し時のの引き出し性を高め、且
つ上記摘み部でのフイルムの剥ぎ採り(摘み)操作性)
を容易に、安全にする効果に繋がる。 本発明に用いる
切断具は、図1に示した金属性の直状形状の鋸刃であっ
ても構わない。しかし現在市販されていて公知の、箱構
造が所謂ボックスタイプと呼称されるもので、V字形状
をした掩蓋片5の先端に刃先を結ぶ仮想線がV字形状の
切断具Kが装備される収納箱に適用する場合は、フイル
ムを摘む(剥ぎ採り)操作時に「突出したV形刃の先端
で手指が切傷する問題点」の解消効果がより大きい。
【0018】本発明で言うラップフイルムは、食品包装
に採用されている合成樹脂フイルム、金属箔、薄紙を総
称するものであるが、自己密着力の強い塩化ビニリデン
系樹脂のラップフイルムに適用する時は、その効果は一
段と顕著であるので望ましい。
【0019】
【実施例】肉厚み約0.5mm(秤量400g/m2
の厚紙を基材として、図1(B)に示す構造をした箱長
約31cm目標の収納用板紙台紙を用意した。この台紙
の従来品と相違する処は、印刷加工時に前板1と折返し
片14との間の折り線部を中芯線にその上下約3mm幅
の帯状の範囲部分と、深さ約2.8cmの掩蓋片5に覆
われる前板1の表面上方側の長手方向ほぼ中央位置の、
幅約2.8cm、長さ約5cmの長方形の範囲(面積約
14cm2 )の部分には、印刷用ニスや透明ニス等が塗
布されていない非ニス塗布部分を形成したことである。
そして上記約3mm幅の帯状の非ニス塗布部分の両脇に
は、夫々前板最脇端から約0.8cmに至る範囲の部分
に、幅約3mmの架橋性硬化ニス(Q’に該当、東洋イ
ンキ製造(株)製フラッシュドライ,紫外線架橋性硬化
樹脂)を塗布厚み6〜8μmに塗布し固化した。更に同
掩蓋片5に覆われる前板1の表面上方側の、上記長方形
をした非ニス塗布部分に近接した両脇には、各々が幅約
1.5cm、長さ約4.5cm(面積約6.75×2c
2 )の帯状になるように、架橋性硬化ニス(2箇所の
Qに該当、東洋インキ製造(株)製フラッシュドライ,
紫外線架橋性硬化樹脂)を塗布厚み6〜8μmに塗布し
固化した点が相違する。そして通常公知の箱体形成を行
ない、紙管に巻回された巻幅寸法約30cmの塩化ビニ
リデン系樹脂フイルム(商品名:サランラップ、旭化成
社製)を収納した箱体にした。 この箱体は図2(B)
と同様に、開封片6の裏面と前板1の表面とを貼合して
いる局部接合部9を引き捲り、切取り線10から開封片
6を除去して開封すると、図1(A)に示す箱体となっ
た。この箱体を500箱用意した。
【0020】比較品としては、同じ図1(B)に示す板
紙台紙に従来品と同じ処理を加えたもの、即ち補助脇
板,補助脇掩蓋片,局部接合部等の箱組み立て時に糊代
となる部分を除いた箱体の板紙表面は、公知の耐水性印
刷用ニス・透明ニスで全面加工処理を施したものを準備
し、更に深さ約2.8cmの掩蓋片5に覆われる前板1
の表面上方側の長手方向ほぼ中央位置の1箇所に、幅約
1.5cm、長さ約14cmの長方形の範囲(面積約2
1cm2 )の部分に 架橋性硬化ニス(Qに該当、東洋
インキ製造(株)製フラッシュドライ)を塗布厚み6〜
8μmに塗布し固化したものを採用し、この箱体を50
0箱用意した。
【0021】この実施例品と比較品の両者を、100人
のモニターに配布してフイルムの引き出し性・切断性に
ついて比較評価して貰い、その結果を下記にまとめた。
ここに用いる評点区分は次による。 評点区分(実施例品について) 1.比較品より極めて悪い 2.比較品より悪
い 3.比較品と同等 4.比較品よりや
や優れる 5.比較品より極めて優れる 評点区分(数値=人数割合) 比較項目 1 2 3 4 5 A.仮留め係止(巻戻り防止)性能 0 0 65 35 0 B.フイルムの摘み(剥ぎ採り)操作性 0 0 0 14 86 C.フイルムの引き出し性 0 0 0 3 97 D.フイルム側端部への切込みの容易性 0 0 0 5 95 E.フイルム切断端面の直線性 0 0 0 7 93 F.切断具で手指を傷付けない安全性 0 0 0 8 92
【0022】
【発明の効果】本発明の収納箱は上述の構成をもつこと
により、仮留め部でのフイルム係止能力は低下させない
でフイルムの剥ぎ採りを容易にし、そのことで剥ぎ採り
操作時の指の傷付けを防ぎ、切断開始点となる切断具の
切断性能の低下を防ぎ、切断したフイルム脇端部の形状
が直線状に揃うように改善したフイルム収納箱を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の図で(A)は収納箱になった
後の状態を示す斜視模式図、(B)は(A)の箱体にす
る板紙台紙の平面模式図。
【図2】従来品の収納箱を例示する斜視模式図。
【符号の説明】
1 前板 2 底板 3 後板 4 蓋板 5 掩蓋片 6 開封片 7 補助脇板 8 脇板 9 局部接合部 10 切取り線 11 脇掩蓋片 12 カシメ具 13 収納室 Q、Q’仮留め機能部材(フイルム係止部) K 切断具 R 巻回フイルム F フイルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前板1、底板2、後板3、及び脇板8と
    で形成された上部が開口した長方形の収納室13と、そ
    の収納室13の後板3の側縁から収納室開口部を覆う方
    向に連接した蓋板4と、その蓋板4の側縁から前板1を
    覆う方向に延した掩蓋片5とを有した長方形の箱体であ
    って、収納室13に収納した巻回フイルムRからラップ
    フイルムFの必要量を引き出して、箱体の所定の部位に
    箱体長手方向に沿って配備してある切断具Kで切断して
    用いるラップフイルムの収納箱において、上記収納室の
    開口部を形成する前板上端縁部の少なくとも片脇の脇端
    から3cm以下の範囲部分と、掩蓋片5で覆われる前板
    1の表面部の箱長手中央部の3〜7cmの範囲を除いた
    長手方向の部分とに、フイルム仮留め機能部材を配置し
    たことを特徴とするラップフイルムの収納箱。
JP8311393A 1993-04-09 1993-04-09 ラップフイルムの収納箱 Withdrawn JPH06293338A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013039954A (ja) * 2011-08-18 2013-02-28 Kureha Corp 巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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