JPH06293153A - 端面発光型elプリンタ - Google Patents

端面発光型elプリンタ

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JPH06293153A
JPH06293153A JP8168993A JP8168993A JPH06293153A JP H06293153 A JPH06293153 A JP H06293153A JP 8168993 A JP8168993 A JP 8168993A JP 8168993 A JP8168993 A JP 8168993A JP H06293153 A JPH06293153 A JP H06293153A
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JP
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edge
emitting
printer
line head
driver
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JP8168993A
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Inventor
Kaname Iga
要 伊賀
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性や耐久性を低下させることなく端面発
光型ELプリンタのラインヘッドの発光強度を均一化す
る。 【構成】 ラインヘッド20に連設した多数の端面発光
型EL素子19の予め測定した発光強度に基づく補正デ
ータを記憶したデータ記憶手段30をROM等で設け、
このデータ記憶手段が記憶した補正データに従ってブロ
ックドライバ28が出力する駆動パルスの位相を補正す
る発光補正手段を位相制御装置29等で設け、コモン・
ブロックドライバ22,28が出力する駆動パルスの合
成電圧が端面発光型EL素子19の閾値電圧より以上と
なる時間を選択的に短縮してラインヘッド20の発光強
度を均一化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式のライン
プリンタの一つである端面発光型ELプリンタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】現在、各種のプリンタの一つとしてライ
ンプリンタがあり、例えば、電子写真方式のラインプリ
ンタは、感光ドラムの外周面上に帯電器、ラインヘッ
ド、現像器、転写器等の装置を近接配置した構造となっ
ている。そして、このようなラインプリンタは、帯電器
の印加電圧で帯電した感光ドラムの外周面に、ラインヘ
ッドに連設した発光素子の選択的な発光で露光を実行し
て潜像を形成し、この潜像を現像器から供給するトナー
で現像して転写器で印刷用紙に転写するようになってい
る。
【0003】そこで、このようなラインヘッドの発光素
子として端面発光型EL(Electro Luminescence)素子を
使用することが考えられている。この端面発光型EL素
子とは、活性元素を含む硫化亜鉛等からなる薄膜状の活
性層を上下から囲んだ誘電体層の上下面に平板電極を形
成したもので、極扁平な光を活性層の端面から出射する
ことができる。
【0004】そこで、このような端面発光型EL素子を
利用したラインプリンタとして、本出願人が特開平2-27
4570号公報に開示した端面発光型ELプリンタは、ライ
ンヘッドにライン状に連設したm×n個の端面発光型E
L素子をm個のコモン電極とn個のブロック電極とでマ
トリクス配線し、コモン電極に高電圧の駆動パルスを出
力するコモンドライバを接続すると共にブロック電極に
低電圧の駆動パルスを出力するブロックドライバを接続
した構造などとなっている。
【0005】そして、このような構造の端面発光型EL
プリンタでは、コモンドライバとブロックドライバとが
ブロック電極とコモン電極とからラインヘッドの端面発
光型EL素子の各々に印加する低電圧・高電圧の駆動パ
ルスの同期を制御することで、これらの駆動パルスの合
成電圧を端面発光型EL素子の閾値電圧に対して以上以
下として発光非発光を制御するようになっている。
【0006】より具体的には、端面発光型EL素子の閾
値電圧は±240(V)程度であるので、例えば、コモンド
ライバは基準電圧を+20(V)として+270(V)から−
230(V)まで変化する駆動パルスを出力し、ブロックド
ライバは±0(V)から+40(V)まで変化する駆動パ
ルスを出力するようにする。そこで、これらの駆動パル
スを端面発光型EL素子に印加する際に同期を制御する
ことで、合成電圧が±270(V)か±230(V)かの駆動パ
ルスを閾値電圧が±240(V)の端面発光型EL素子に選
択的に印加することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したような端面発
光型ELプリンタでは、コモンドライバが出力する高電
圧の駆動パルスとブロックドライバが出力する低電圧の
駆動パルスとの同期を制御することで、端面発光型EL
素子の発光の有無を選択的に制御するようになってい
る。
【0008】しかし、このような端面発光型ELプリン
タでは、ラインヘッドに連設した端面発光型EL素子の
製造誤差などのため、その主走査線上の発光強度が不均
一になりがちである。例えば、本出願人は実際に、6本
のコモン電極と427 本のブロック電極とで2562個の端面
発光型EL素子をマトリクス配線した300(dpi)のライン
ヘッドを試作し、これに±270(V)の駆動パルスを印加
して発光強度を測定した。すると、一端に位置する1番
目の端面発光型EL素子の発光強度が約16.5(nW)、中
央に位置する1281番目の端面発光型EL素子の発光強度
が約16.0(nW)、他端に位置する2562番目の端面発光型
EL素子の発光強度が約15.0(nW)となり、その格差は
±10%にも達することが判明した。
【0009】そこで、上述のような課題を解決するた
め、本出願人はラインヘッドに連設した端面発光型EL
素子の発光強度を各々予め測定し、この測定値に基づい
て設定した補正データに従って端面発光型EL素子に印
加する駆動パルスの個数を個々に補正することで、ライ
ンヘッドの発光強度を均一化した端面発光型ELプリン
タを特開平3-73369 号公報に開示している。
【0010】さらに、本出願人は端面発光型EL素子を
連設したラインヘッドの主走査方向での発光強度分布
と、レンズアレイの主走査方向での集光特性の変動割合
と、ラインヘッドとレンズアレイとの主走査方向での相
対位置とを予め測定して記録データとし、これらの記録
データから補正データを算定して端面発光型EL素子に
印加する駆動パルスの個数を個々に補正することで、レ
ンズアレイの光学特性と共にラインヘッドの発光強度を
均一化した端面発光型ELプリンタを特開平5-57955 号
公報に開示している。
【0011】しかし、上述のような端面発光型ELプリ
ンタは、何れも駆動パルスの個数を減算するようになっ
ているが、これでは回路構造が複雑化して生産性が低下
すると共に、回路各部の負担も増大して耐久性が低下す
ることになる。
【0012】本発明は、生産性や耐久性を低下させるこ
となくラインヘッドの発光強度を均一化できる端面発光
型ELプリンタを得るものである。
【0013】また、本発明は、生産性や耐久性を低下さ
せることなくラインヘッドの発光強度を極めて良好に均
一化できる端面発光型ELプリンタを得るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ラインヘッドにライン状に連設したm×n個の端面発光
型EL素子をm個のコモン電極とn個のブロック電極と
でマトリクス配線し、前記コモン電極に高電圧の駆動パ
ルスを出力するコモンドライバを接続すると共に前記ブ
ロック電極に低電圧の駆動パルスを出力するブロックド
ライバを接続した端面発光型ELプリンタにおいて、こ
のラインヘッドの各端面発光型EL素子の予め測定した
発光強度に基づく補正データを記憶したデータ記憶手段
を設け、このデータ記憶手段が記憶した補正データに従
って前記ブロックドライバが出力する駆動パルスの位相
を補正して前記ラインヘッドの光強度を均一化する発光
補正手段を設けた。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ブロックドライバが出力する駆動パルスの
位相を遅延させる発光補正手段を設けた。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明は、ブロック・コモンドラ
イバが出力する駆動パルスの合成電圧が端面発光型EL
素子の閾値電圧以上となる時間を選択的に短縮してライ
ンヘッドの発光強度を均一化することができるので、生
産性や耐久性を低下させることなくラインヘッドの発光
強度を均一化できる端面発光型ELプリンタを得ること
ができる等の効果を有するものである。
【0017】請求項2記載の発明は、端面発光型EL素
子の発光強度の経時的な変化率が大きい状態として、ブ
ロック・コモンドライバが出力する駆動パルスの合成電
圧が端面発光型EL素子の閾値電圧以上となる時間を選
択的に短縮してラインヘッドの発光強度を均一化するこ
とができるので、生産性や耐久性を低下させることなく
ラインヘッドの発光強度を極めて良好に均一化できる端
面発光型ELプリンタを得ることができる。
【0018】
【実施例】請求項1記載の発明の実施例を図1ないし図
7に基づいて説明する。まず、本実施例で例示する端面
発光型ELプリンタ1は、図1に例示するように、ホス
トコンピュータ等の外部機器(図示せず)から入力され
る印刷データを転送するプリンタコントローラ2をイン
ターフェイス3に接続し、このインターフェイス3に第
一・第二のアドレスカウンタ4,5と基準クロック発生
部6とを接続したコントロール回路7を介してタイミン
グコントローラ8を接続している。また、前記インター
フェイス3は、各々スリーステート9〜12を入出力部
に接続した二個のRAM(Random Access Memory)13,
14に第一のデータ処理回路15を介して接続してい
る。また、前記RAM13,14には、セレクタ16を
介してコントロール回路7と前記第一・第二のアドレス
カウンタ4,5とを接続している。さらに、前記RAM
13,14には、前記スリーステート11,12を介し
て前記タイミングコントローラ8を接続した第二のデー
タ処理回路17を接続している。
【0019】また、前記第二のデータ処理回路17と前
記タイミングコントローラ8とを接続したドライバIC
(Integrated Circuit)181 〜18qは、m×n個の端
面発光型EL素子19をライン状に連設したラインヘッ
ド20にn個のブロック電極211 〜21nを介して接
続し、前記タイミングコントローラ8を接続したコモン
ドライバ22は前記ラインヘッド20にm個のコモン電
極231 〜23mを介して接続している。ここで、前記
ドライバIC181 〜18qの各々は、各々(n/q)
個となるシフトレジスタ24とラッチ25とアンドゲー
ト26と排他的論理和回路27とブロックドライバ28
とを順次パラレル接続した構造となっているので、前記
シフトレジスタ24と前記ラッチ25と前記アンドゲー
ト26と前記排他的論理和回路27と前記ブロックドラ
イバ28との総数はn個となっている。
【0020】そして、前記ドライバIC181 〜18q
の各々では、前記シフトレジスタ24と前記ラッチ25
と前記排他的論理和回路27とに前記タイミングコント
ローラ8を接続し、前記アンドゲート26に接続した発
光補正手段である位相制御装置29を前記タイミングコ
ントローラ8に接続している。より詳細には、図2に例
示するように、ここでは前記位相制御装置29をn個の
カウンタ31で形成して前記アンドゲート26の二つの
入力端子の一方に個々に接続している。また、前記位相
制御装置29には、ROM(Read Only Memory)等からな
るデータ記憶手段であるデータ格納装置30を接続して
いる。そして、この端面発光型ELプリンタ1では、予
めラインヘッド20の端面発光型EL素子19の発光強
度を個々に測定し、この測定値に基づいて所望により設
定した補正データを前記データ格納装置30に格納して
いる。
【0021】また、ここで例示したブロック図では、前
記ラインヘッド20と前記ドライバIC18と前記デー
タ格納装置30とを個別に記載したが、図3に例示する
ように、実際の端面発光型ELプリンタ1における前記
ラインヘッド20は、前記ドライバIC18と前記デー
タ格納装置30とを実装した回路基板32と、前記端面
発光型EL素子19を形成したヘッド基板33と、多数
のセルフォックレンズ(図示せず)をライン状に連設し
たレンズアレイ34とを、一個のベース35上に一体に
固定したユニットなどとなっている。
【0022】そして、このような構造のラインヘッド2
0を具備した端面発光型ELプリンタ1は、給紙部から
排紙部(共に図示せず)まで用紙搬送路36上に相対向
する転写チャージャ37と感光ドラム38や定着器39
などを配置し、前記転写チャージャ37上に位置する前
記感光ドラム38の外周面上に、トナークリーナ40、
帯電チャージャ41、前記ラインヘッド20、現像器4
2等を順次対向配置した構造などとなっている。
【0023】このような構成において、この端面発光型
ELプリンタ1では、プリンタコントローラ2からイン
ターフェイス3を介して入力したクロック信号を含む印
刷データを、一主走査ライン毎に第一のデータ処理回路
15で所定の編集処理により圧縮する。そこで、この圧
縮した印刷データをRAM13,14の一方が一主走査
ラインの印刷時間中に一時記憶し、同時に、他方のRA
M14,13が事前に一時記憶した印刷データを高速に
出力する。
【0024】ここで、印刷データを一時記憶するRAM
13,14の選択は、プリンタコントローラ2から第一
のアドレスカウンタ4に対するデータ入力のタイミング
に従って動作するセレクタ16により実行する。また、
RAM14,13からの印刷データ出力は、基準クロッ
ク発生部6が発する高速出力用の基準クロック信号に同
期して動作するコントロール回路7及び第二のアドレス
カウンタ5に従って実行する。
【0025】そして、この端面発光型ELプリンタ1で
は、上述のようにRAM13,14が交互に出力する印
刷データを第二のデータ処理回路17で印刷に適した形
態に再処理してドライバIC181 〜18qのシフトレ
ジスタ241 〜24nにシリアルに出力し、ラッチ25
1 〜25nで1ライン分を保持した時点で、タイミング
コントローラ8の制御によりアンドゲート261 〜26
nを介して排他的論理和回路271 〜27nに出力す
る。
【0026】この時、この端面発光型ELプリンタ1で
は、詳細には後述するように、データ格納装置30に格
納した補正データとタイミングコントローラ8が出力す
るタイミング信号とに基づいて、位相制御装置29がア
ンドゲート261 〜26nで位相を補正した印刷データ
を補正する。そこで、これらの排他的論理和回路271
〜27nは、上述のようにして保持した印刷データをコ
モンドライバ22の出力パルスと同期してブロックドラ
イバ281 〜28nに同時に出力するので、これらのブ
ロックドライバ281 〜28nによってラインヘッド2
0を高速に駆動することができる。
【0027】そこで、この端面発光型ELプリンタ1で
は、ブロック電極211 〜21nとコモン電極231
23mとが同期制御した低電圧・高電圧の駆動パルスを
ラインヘッド20に繰返し出力するので、この駆動パル
スの合成電圧が端面発光型EL素子19の閾値電圧に対
して以上以下となって発光非発光を選択的に制御する。
この時、上述のようにデータ格納装置30の補正データ
に基づいて位相制御装置29がアンドゲート261 〜2
6nで印刷データを補正しているので、ブロック電極2
1 〜21nが出力する駆動パルスの位相はコモン電極
231 〜23mが出力する駆動パルスに対して選択的に
相対変位している。このようにすることで、この端面発
光型ELプリンタ1では、コモン・ブロックドライバ2
2,28が出力する駆動パルスの合成電圧が端面発光型
EL素子19の閾値電圧より以上となる時間を選択的に
短縮してラインヘッド20の発光強度を均一化すること
ができる。
【0028】なお、この端面発光型ELプリンタ1で
は、上述のような端面発光型EL素子19の発光動作を
一画素の印刷に対して所定回数まで繰返すことで、端面
発光型EL素子19の極度に扁平なビーム光で略正方形
の画素を印刷するようになっている。
【0029】そして、この端面発光型ELプリンタ1
は、上述のようなラインヘッド20の発光動作に同期し
て印刷用紙(図示せず)を用紙搬送路36で搬送すると
共に感光ドラム38を回転駆動するので、トナークリー
ナ40が清掃して帯電チャージャ41が帯電させた感光
ドラム38の外周面にラインヘッド20が均一な発光強
度で静電潜像を形成することになる。そして、この感光
ドラム38の外周面上の静電潜像を現像器42が供給す
る帯電トナーで現像して転写チャージャ37の放電電位
で印刷用紙に転写し、この印刷用紙のトナー像を定着器
39で定着することで画像印刷を実現できる。
【0030】ここで、この端面発光型ELプリンタ1で
は、上述のようにプリンタコントローラ2が出力する印
刷データを順次伝送してラインヘッド20を駆動する際
に、データ格納装置30に予め格納した補正データに基
づいて位相制御装置29がアンドゲート261 〜26n
を介して印刷データを補正することで、ブロックドライ
バ281 〜28nが出力する駆動パルスの位相をコモン
ドライバ22が出力する駆動パルスに対して相対変位さ
せ、駆動パルスの合成電圧が端面発光型EL素子19の
閾値電圧より以上となる時間を選択的に短縮してライン
ヘッド20の発光強度を均一化するようになっている。
【0031】そこで、このような位相制御装置29等の
処理動作を図4ないし図6に基づいて以下に説明する。
まず、この端面発光型ELプリンタ1では、ラインヘッ
ド20の端面発光型EL素子19を発光させない場合、
図4に例示するように、ラッチ信号に従ってドライバI
C18のラッチ25が格納して出力する印刷データAは
“L”なので、この印刷データが一方の入力端子に入力
するアンドゲート26は、他方の入力端子に入力される
補正データとは無関係に、“L”の印刷データCを出力
する。
【0032】そこで、この印刷データが一方の入力端子
に入力される排他的論理和回路27の他方の入力端子に
タイミングコントローラ8がFR信号を出力すると、こ
の排他的論理和回路27が駆動するブロックドライバ2
8がFR信号に同期した駆動パルスをラインヘッド20
の端面発光型EL素子19に出力することになる。この
時、このコモンドライバ22はタイミングコントローラ
8が出力するFR信号に同期してラインヘッド20の端
面発光型EL素子19に駆動パルスを出力しているの
で、これらの駆動パルスの合成電圧が端面発光型EL素
子19の閾値電圧より以下となって発光動作は実行でき
ないことになる。
【0033】より具体的には、前述のように端面発光型
EL素子19の閾値電圧は±240(V)程度であるので、
例えば、コモンドライバ22は基準電圧を+20(V)と
して+270(V)から−230(V)まで変化する駆動パルス
を出力し、ブロックドライバ28は±0(V)から+40
(V)まで変化する駆動パルスを出力するようにする。
そこで、これらの駆動パルスを端面発光型EL素子19
の両方の入力端子に所定タイミングで入力することで、
この場合は閾値電圧が±240(V)の端面発光型EL素子
19に±230(V)の駆動パルスを印加することができ
る。
【0034】なお、この端面発光型ELプリンタ1で
は、上述のようにして端面発光型EL素子19に対して
予め設定した所定時間に所定個数の駆動パルスを印加す
るようになっているが、この駆動パルスの個々の印加時
間によって発光強度が変化するので、この印加時間Ta
を30(μs)としている。
【0035】そして、この端面発光型ELプリンタ1で
は、ラインヘッド20の端面発光型EL素子19を発光
させる場合、図5に例示するように、ラッチ信号に従っ
てドライバIC18のラッチ25が格納して出力する印
刷データAは“H”なので、この印刷データが一方の入
力端子に入力するアンドゲート26は、他方の入力端子
に位相制御装置29が出力する補正データBと同一の印
刷データCを出力することになる。この時、位相制御装
置29はデータ格納装置30に格納された補正データを
カウンタ31でカウントすることで、予め設定した所定
時間Tb後に本来より先行して立上がるパルス状に印刷
データCを出力する。
【0036】そして、この印刷データCが一方の入力端
子に入力される排他的論理和回路27の他方の入力端子
にタイミングコントローラ8がFR信号を出力すると、
この駆動パルスを排他的論理和回路27が駆動するブロ
ックドライバ28は、パルス状の印刷データCとFR信
号との排他的論理和の駆動パルスをラインヘッド20の
端面発光型EL素子19に出力することになる。この
時、このコモンドライバ22はタイミングコントローラ
8が出力するFR信号に同期してラインヘッド20の端
面発光型EL素子19に駆動パルスを出力しているの
で、これらの駆動パルスの合成電圧が端面発光型EL素
子19の閾値電圧より以上となって発光動作を実行でき
る。
【0037】より詳細には、図6に例示するように、デ
ータ格納装置30に予め格納した補正データをカウンタ
31でカウントする位相制御装置29は予め設定した所
定時間Tb後に立下がるパルス状に印刷データCを出力
するので、これと同一の印刷データCがアンドゲート2
6から排他的論理和回路27に入力されるとブロックド
ライバ28が出力する駆動パルスは立上がりが本来の位
相よりTcだけ先行することになる。そこで、この場合
は閾値電圧が±240(V)の端面発光型EL素子19に±
270(V)の駆動パルスを印加する際、30(μs)程度の
本来の印加時間Taが20(μs)程度の印加時間Tb後
に立下がるように短縮できるので、駆動パルスの印加後
に経時的に上昇する端面発光型EL素子19の発光強度
を低下させることができる。
【0038】このようにすることで、この端面発光型E
Lプリンタ1では、上述のようにして予め設定した補正
データに基づいて端面発光型EL素子19の発光強度を
個々に補正することができるので、ラインヘッド20の
発光強度を均一化して印刷品質の向上に寄与することが
できる。
【0039】そこで、本出願人は実際にラインヘッド2
0を試作して上述のような方法で発光強度を均一化する
ことを実験した。この時、このラインヘッド20は、全
長がレターサイズの印刷用紙(図示せず)に対応した
8.5インチとなっており、300(dpi)の密度で配列した25
57個の端面発光型EL素子19を6本のコモン電極23
と 427本のブロック電極21とでマトリクス配線し、ブ
ロックドライバ28等を61個ずつ内蔵した7個のドライ
バIC18を使用した。
【0040】そして、上述のようなラインヘッド20に
±270(V)の駆動パルスを時間Taを30(μs)まで印
加したところ、図7に例示するように、一端に位置する
1番目の端面発光型EL素子191 の発光強度が約16.5
(nW)、中央に位置する1281番目の端面発光型EL素子
191281の発光強度が約16.0(nW)、他端に位置する25
62番目の端面発光型EL素子192562の発光強度が約1
5.0(nW)となり、その格差は±10%にも達することが
判明した。
【0041】そこで、本出願人は1番目の端面発光型E
L素子191 に対する駆動パルスの印加時間Tbを14
(μs)、1281番目の端面発光型EL素子191281に対
する駆動パルスの印加時間Tbを16(μs)としたとこ
ろ、これらの端面発光型EL素子191,191281の発光
強度も2562番目の端面発光型EL素子192562の発光強
度と同一の約15.0(nW)に補正することができた。な
お、このような補正動作を実行する位相制御装置29の
カウンタ31の基準クロックを0.1(μs)とすると、上
述のような端面発光型EL素子191 ,191281,19
2562の印加時間Tb=14,16,30(μs)に対応してデ
ータ格納装置30に記録する補正データは、140(08C
h),160(0A0Ch),300(12Ch)などとなる。
【0042】また、本実施例の端面発光型ELプリンタ
1では、請求項1記載の発明の実施例として、ブロック
ドライバ28が出力する駆動パルスの位相を本来より先
行させてラインヘッド20の光強度を均一化することを
例示したが、本発明は上記実施例に限定するものではな
く、請求項2記載の発明のように、ブロックドライバ2
8が出力する駆動パルスの位相を本来より遅延させてラ
インヘッド20の光強度を均一化することも実施可能で
ある。
【0043】そこで、このような端面発光型ELプリン
タ(図示せず)を請求項2記載の発明の実施例として図
8ないし図10に基づいて以下に説明する。なお、この
ような端面発光型ELプリンタは、構造的には請求項1
記載の発明の実施例として前述した端面発光型ELプリ
ンタ1と同様であるので、ここでは同一の名称と符号と
を流用して詳細な説明は省略する。
【0044】まず、この端面発光型ELプリンタでは、
ラインヘッド20の端面発光型EL素子19を発光させ
る場合、図8に例示するように、ラッチ信号に従ってド
ライバIC18のラッチ25が格納して出力する印刷デ
ータAは“H”なので、この印刷データが一方の入力端
子に入力するアンドゲート26は、他方の入力端子に位
相制御装置29が入力する補正データBと同一の印刷デ
ータCを出力することになる。この時、位相制御装置2
9はデータ格納装置30に格納された補正データをカウ
ンタ31でカウントすることで、予め設定した所定時間
Tb´だけ本来の位相より遅延して立下がるパルス状に
印刷データCを出力するようになっている。
【0045】そして、この印刷データCが一方の入力端
子に入力される排他的論理和回路27の他方の入力端子
にタイミングコントローラ8がFR信号を出力すると、
この駆動パルスを排他的論理和回路27が駆動するブロ
ックドライバ28は、パルス状の印刷データCとFR信
号との排他的論理和の駆動パルスをラインヘッド20の
端面発光型EL素子19に出力することになる。この
時、このコモンドライバ22はタイミングコントローラ
8が出力するFR信号に同期してラインヘッド20の端
面発光型EL素子19に駆動パルスを出力しているの
で、これらの駆動パルスの合成電圧が端面発光型EL素
子19の閾値電圧より以上となって発光動作を実行でき
る。
【0046】より詳細には、図9に例示するように、デ
ータ格納装置30に予め格納した補正データをカウンタ
31でカウントする位相制御装置29は予め設定した所
定時間Tb´だけ本来の位相より遅延して立下がるパル
ス状に印刷データCを出力するので、これと同一の印刷
データCがアンドゲート26から排他的論理和回路27
に入力されるとブロックドライバ28が出力する駆動パ
ルスは本来の位相よりTb´だけ遅延して立上がること
になる。そこで、この場合は閾値電圧が±240(V)
の端面発光型EL素子19に±270(V)の駆動パル
スを本来は30(μs)程度の印加時間Taとしていたな
らば、10(μs)程度の遅延時間Tb´の経過後に20
(μs)程度の印加時間Tcが発生するので、駆動パル
スの印加後に経時的に上昇する端面発光型EL素子19
の発光強度を低下させることができる。
【0047】そして、この請求項2記載の発明の実施例
の端面発光型ELプリンタでは、端面発光型EL素子1
9に印加する駆動パルスを立上がりを本来より遅延させ
ることで、請求項1記載の発明の実施例の端面発光型E
Lプリンタ1と比較して、より良好に端面発光型EL素
子19の発光強度を補正するようになっている。つま
り、端面発光型EL素子19は、特性的に単位時間に閾
値電圧を超過する駆動パルスの印加時間を増加すると発
光強度も向上するが、閾値電圧を超過した駆動パルスの
立上がりの電圧の変化率が低いと発光強度は低下する。
そこで、この端面発光型ELプリンタでは、端面発光型
EL素子19の閾値電圧を駆動パルスが超過する印加時
間Tcに先行して閾値電圧より微小に低い電圧を時間T
b´だけ印加してすることで、閾値電圧を超過した駆動
パルスの立上がりの電圧の変化率を低減して低下させた
端面発光型EL素子19の発光強度を経時的に上昇させ
ることで、図10に例示するように、端面発光型EL素
子19の発光強度の変化率を増加して補正範囲を拡大し
ている。
【0048】このようにすることで、この端面発光型E
Lプリンタでは、駆動パルスの印加時間が一様に30(μ
s)の端面発光型EL素子191 ,191281,192562
の発光強度が約16.5,16.0,15.0(nW)の場合、その印
加時間Tcを19,21,30(μs)とすれば発光強度を約
15.0(nW)に補正することができ、請求項1記載の発明
の実施例の端面発光型ELプリンタ1より時間調節が微
小で良い。なお、このような補正動作を実行する位相制
御装置29のカウンタ31の基準クロックを0.1(μs)
とすると、上述のような印加時間Tc=19,21,30(μ
s)を設定する端面発光型EL素子191 ,191281
192562に対応してデータ格納装置30に記録する補正
データは、Tb´=11,9,0(μs)に基づいて設定
することになるので、110(06Eh),90(058h),0(000
h)などとなる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ラインヘッドの
各端面発光型EL素子の予め測定した発光強度に基づく
補正データを記憶したデータ記憶手段を設け、このデー
タ記憶手段が記憶した補正データに従ってブロックドラ
イバが出力する駆動パルスの位相を補正してラインヘッ
ドの光強度を均一化する発光補正手段を設けたことによ
り、ブロック・コモンドライバが出力する駆動パルスの
合成電圧が端面発光型EL素子の閾値電圧より以上とな
る時間を選択的に短縮してラインヘッドの発光強度を均
一化することができるので、生産性や耐久性を低下させ
ることなくラインヘッドの発光強度を均一化できる端面
発光型ELプリンタを得ることができる等の効果を有す
るものである。
【0050】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ブロックドライバが出力する駆動パルスの
位相を遅延させる発光補正手段を設けたことにより、端
面発光型EL素子の発光強度の経時的な変化率が大きい
状態として、ブロック・コモンドライバが出力する駆動
パルスの合成電圧が端面発光型EL素子の閾値電圧より
以上となる時間を選択的に短縮してラインヘッドの発光
強度を均一化することができるので、生産性や耐久性を
低下させることなくラインヘッドの発光強度を極めて良
好に均一化できる端面発光型ELプリンタを得ることが
できる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の実施例の端面発光型EL
プリンタの回路構造を示すブロック図である。
【図2】要部の詳細な回路構造を示すブロック図であ
る。
【図3】端面発光型ELプリンタの内部機構を示す縦断
側面図である。
【図4】端面発光型EL素子を発光させない場合の各部
のデータ形態を示すタイムチャートである。
【図5】端面発光型EL素子を発光させる場合の各部の
データ形態を示すタイムチャートである。
【図6】端面発光型EL素子を発光させる場合の主要な
データ形態を示すタイムチャートである。
【図7】端面発光型EL素子の発光強度と駆動パルスの
印加時間との関係を示す特性図である。
【図8】請求項2記載の発明の実施例の端面発光型EL
プリンタの端面発光型EL素子を発光させる場合の各部
のデータ形態を示すタイムチャートである。
【図9】端面発光型EL素子を発光させる場合の主要な
データ形態を示すタイムチャートである。
【図10】端面発光型EL素子の発光強度と駆動パルス
の印加時間との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 端面発光型ELプリンタ 19 端面発光型EL素子 20 ラインヘッド 21 ブロック電極 22 コモンドライバ 23 コモン電極 28 ブロックドライバ 29 発光補正手段 30 データ記憶手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインヘッドにライン状に連設したm×
    n個の端面発光型EL素子をm個のコモン電極とn個の
    ブロック電極とでマトリクス配線し、前記コモン電極に
    高電圧の駆動パルスを出力するコモンドライバを接続す
    ると共に前記ブロック電極に低電圧の駆動パルスを出力
    するブロックドライバを接続した端面発光型ELプリン
    タにおいて、このラインヘッドの各端面発光型EL素子
    の予め測定した発光強度に基づく補正データを記憶した
    データ記憶手段を設け、このデータ記憶手段が記憶した
    補正データに従って前記ブロックドライバが出力する駆
    動パルスの位相を補正して前記ラインヘッドの光強度を
    均一化する発光補正手段を設けたことを特徴とする端面
    発光型ELプリンタ。
  2. 【請求項2】 ブロックドライバが出力する駆動パルス
    の位相を遅延させる発光補正手段を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の端面発光型ELプリンタ。
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