JPH0629302Y2 - 下り壁用クリップ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は天井用鋼製下地材、特に、野縁を野縁受けに対
して支承させるためのクリップに関する。

（従来技術とその課題） 従来から野縁を横野縁受けに対して支承させるためのク
リップとして、横野縁受けに担持される水平板部と、該
水平板部に対して直角をなす垂直板部とからなり、該垂
直板部の先端に野縁の内曲片および／または折返片に、
その弾性を利用してワンタッチで係合する係合舌片を具
えたクリップが知られている。

しかしながら、従来のこの種のクリップは野縁の底面に
加わる垂直方向の力を支承することを前提としていたた
め、野縁の側面に加わる横方向の力を担持することがで
きなかった。

（考案の目的と構成） 本考案は、縦野縁受けと係合することにより横方向の力
を担持すべき二股部分を水平板部に設け、また該二股部
分に対して、野縁と係合する係合舌片を横方向に所定量
偏位させて設けることにより、縦および横方向の力を担
持する野縁を下り壁の隅角部に配置することができるよ
うにしたクリップを提供することを目的とし、すなわ
ち、縦野縁受けと係合する二股部分を有する水平板部
と、該水平板部に対して直角をなす垂直板部とからな
り、該垂直板部の下端に形成された係合舌片が前記二股
部分に対して所定量偏位していることを特徴とする。

（実施例） 図示した実施例において、Ａは水平方向に延在する横野
縁受けで、Ｂはこれと直角をなす垂直方向に延在する縦
野縁受けで、両者は交叉個所で溶接され一体となってい
る。１は本考案に係るクリップで、縦野縁受けＢと係合
する二股部分を有する水平板部２と、該水平板部に対し
て直角をなす垂直板部３とからなり、該垂直板部の先端
に形成された係合舌片４は前記二股部分に対して所定量
横方向に偏位している。なお、該係合舌片の形状はチャ
ンネル形状の野縁の天板開口に係合する公知のもので、
野縁の内曲片および／または折返片と摺接して、弾性変
形により天板開口を拡大させるための曲線部分と該野縁
からの脱落を防止するためのかえし部分を有する。

図示した実施例に係るクリップは、その二股部分の間に
前記縦野縁受けＢを挟むようにして水平板部２を横野縁
受けＡの上面に乗せ、該水平板部の先端を該横野縁受け
の側面に沿って下方に折曲げて使用する。

（考案の効果） 本考案は以上のように構成されているから、縦および横
方向の力を支承するための野縁を下り壁の下地材として
の隅角部に配置することができ。この野縁の側面と底面
に対して壁板を固定することで矩出しをすることができ
るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係るクッリプの使用状態を示
す側面図、第２図a),b),c),d)はそれぞれ該クリップの
平面図，正面図，側面図，底面図である。 ２…水平板部、３…垂直板部 ４…係合舌片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】縦野縁受けと係合する二股部分を有する水
   平板部２と、 該水平板部に対して直角をなす垂直板部３とからなり、 該垂直板部の先端に形成された係合舌片４が前記二股部
   分に対して所定量偏位していることを特徴とする下り壁
   用クリップ。