JPH06292403A - 作業機の連結装置 - Google Patents

作業機の連結装置

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JPH06292403A
JPH06292403A JP5079392A JP7939293A JPH06292403A JP H06292403 A JPH06292403 A JP H06292403A JP 5079392 A JP5079392 A JP 5079392A JP 7939293 A JP7939293 A JP 7939293A JP H06292403 A JPH06292403 A JP H06292403A
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working machine
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pin
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Tetsuya Takizawa
哲也 滝沢
Masatoshi Ohige
正敏 大髭
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IHI Shibaura Machinery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラクタ後部に三点リンク機構を介して連結
される作業機の連結装置の構成を確実で簡便なものにす
る。 【構成】 ヒッチフレーム4上部には作業機Cのトップ
ピン6と係合する係合凹部10aを設け、下部には該作
業機Cの左右のロアピン5と係合する係合凹部4cを設
けた連結板4aが左右に配設され、該連結板4aにロッ
ク用フック7を回動可能に設けた作業機Cの連結装置B
において、該ロック用フック7にロアピン5を係合付勢
するスプリングとロック解除時及び連結待機時にストッ
パーとなる部材とを一体形成して設け、前記ロック解除
時及び連結待機時にストッパーとなる部材に、逃げ部8
aを設けるのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三点リンク機構を介し
てトラクタの後部に連結される作業機の連結装置の構成
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からトラクタの後部への作業機の連
結には三点リンク機構が広く採用されており、該三点リ
ンク機構を介して連結される作業機の連結装置も、作業
機の着脱を容易にすることを目的として各種考案されて
いたのである。例えば、前記考案の一つとして実開平3
−108308号公報の技術があり、この考案は図5に
示すように、作業機の連結装置Dのヒッチフレーム17
上部のトップフックに作業機のトップピンと係合する凹
部を設け、下部には該作業機の左右のロアピン12と係
合する凹部を設けた連結板16を左右に配設し、該連結
板16にロック用フック13を設け、該ロック用フック
13凹部にロアピン12を係合付勢する弾機14と、ロ
ック解除時及び連結待機時にロアピン12またはストッ
パーに乗り上げ、該ロック用フック13を上部で固定す
るストッパー用弾機15を別々に付設していたのであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術にお
いては、図5に示すように作業機のロアピン12をロッ
ク用フック13凹部に係合する為の弾機14の付勢力Y
を、ロック解除時及び連結待機時のストッパー用弾機1
5の付勢力Zに対してかなり強くしないと、ロック時に
ストッパー用弾機15がロアピン12に押されて生じる
反付勢力Eにより、ロック用フック13がロック解除方
向に回動されるようになり、ロアピン12がロック用フ
ック13凹部から離脱してしまうことがあり、作業機を
トラクタに連結することができなくなる。この解決法と
してストッパー用弾機15の付勢力Zを弱めるという方
法があるが、ロック解除時及び連結待機時にストッパー
用弾機15が付勢力の大きい弾機14に抗してロアピン
12上に乗り上げてロック用フック13を固定するので
非常に不安定な状態となってしまうのである。つまり、
ストッパー用弾機15の付勢力を弱めるということは、
ロアピン12またはストッパー上に乗り上げた時にE方
向にもZ方向にも回動し易くなったり、細い部材で構成
すれば曲がることになるので、ロック用フック13を安
定して固定できないのである。また、反対に弾機14の
付勢力Yを大きくするという方法では、ロック用フック
13を回動させる場合に操作性が悪くなり、ロックの解
除等が困難になるという課題があったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題
は以上の如くであり、次に該課題を解決する手段につい
て説明する。即ち、トラクタAの後部に取付けられた三
点リンク機構Xの後部と作業機Cの前部との間にヒッチ
フレーム4を設け、該ヒッチフレーム4上部には作業機
Cのトップピン6と係合する係合凹部10aを設け、下
部には該作業機Cの左右のロアピン5と係合する係合凹
部4cを設けた連結板4aが左右に配設され、該連結板
4aにロック用フック7を回動可能に設けた作業機Cの
連結装置Bにおいて、該ロック用フック7にロアピン5
を係合付勢するスプリングとロック解除時及び連結待機
時にストッパーとなる部材とを一体形成して設けるので
あり、また、前記ロック解除時及び連結待機時にストッ
パーとなる部材に、ロック用フック7のロック時、ロア
ピン5等との干渉により生ずる反付勢力によるロアピン
5の連結板4aの係合凹部4cからの離脱を阻止する為
の逃げ部8aを設けるのである。
【0005】
【作用】本発明の作用について説明する。トラクタA後
部の三点リンク機構X後部に設けられた連結装置Bに作
業機Cが連結されている状態においては、ロック用フッ
ク7はピン4bを回動支点としてスプリング兼ストッパ
ー8の付勢力により、該ロック用フック7先端がストッ
パー11に当接する位置で固定されており、ロアピン5
が連結板4aの係合凹部4cから離脱することを阻止し
ている。更に、スプリング兼ストッパー8には逃げ部8
aを設けてあるので、前記ロアピン5及びストッパー1
1等との干渉により生ずる反付勢力に因るロアピン5の
係合離脱は起こらないのである。
【0006】次に、連結装置に作業機を取付ける場合に
ついて説明する。まず、トラクタA後部の三点リンク機
構X後部に設けられた連結装置Bのトップフック10の
係合凹部10aに作業機Cのトップピン6を係合させ
て、三点リンク機構Xを上昇させると、作業機Cは地面
より持ち上げられ自重によりトップピン6を支点に回動
して、作業機C下部の左右のロアピン5が連結装置Bの
スプリング兼ストッパー8の付勢力に抗して、ロック用
フック7をこじ開けて連結板4aの係合凹部4cに嵌入
して係合されると、同時にスプリング兼ストッパー8の
付勢力によりロック用フック7がストッパー11の位置
まで下りて、ロアピン5をロックするのである。
【0007】次に、連結装置から作業機を取外す場合に
ついて説明する。まず、ロック用フック7に固設された
ロック解除用レバー7aを図3から図4の位置まで移動
させると、スプリング兼ストッパー8がロアピン5上に
乗り上げてロック用フック7がスプリング兼ストッパー
8に挟持固定されてロック解除状態になるので、ロアピ
ン5は連結板4aの係合凹部4cから離脱できるように
なる。
【0008】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び解決する手段は
以上の如くであり、次に本発明の具体的な構成について
添付した図面により説明する。図1はトラクタ・連結装
置・作業機の側面図、図2は本発明の作業機の連結装置
の正面図、図3は同じくロック状態の側面図、図4は同
じくロック解除状態の側面図である。
【0009】図1に示すように、トラクタA後部には予
め三点リンク機構Xが取付けられ、該三点リンク機構X
を構成しているトップリンク1の両端部はトラクタA後
部のブラケット3と本発明の連結装置Bにそれぞれ連結
ピン1a・1bにより枢支され、同じく三点リンク機構
Xを構成している左右一対のロアリンク2の後端は連結
装置Bの下部両端に固設された連結ピン2aにそれぞれ
枢支されており、該連結装置Bに作業機Cが装着される
のである。
【0010】次に、前記本発明の作業機の連結装置の構
成について説明する。図2〜図4に示すように、連結装
置Bのアーチ状のヒッチフレーム4上部中央にはトップ
フック10が固設され、該トップフック10には作業機
Cのトップピン6を係合する係合凹部10aが設けられ
ている。また、ヒッチフレーム4下部両端には連結板4
a・4aが左右対称に固設され、該連結板4a・4aに
は作業機Cのロアピン5を係合する係合凹部4c・4c
が設けられ、前記ロアリンク2の後端を枢支する連結ピ
ン2a・2aが外側に突設され、ロック用フック7・7
がピン4b・4bを軸芯として回動可能に枢支されてい
る。
【0011】前記ロック用フック7・7にはロック解除
用レバー7a・7aが固設されるとともに、ロック時及
びロック解除時のロック用フック7・7の位置を固定さ
せる為のスプリング兼ストッパー8・8がピン4b・4
bに外嵌されて止め輪9・9にて抜け止めされている。
11はストッパーである。該スプリング兼ストッパー8
は一端8cを連結ピン2aに当接させ、他側にはもう一
つの捻じりバネよりなる弾機部8bを形成し、その他部
に「く」字状の逃げ部8aとその先端にはストッパー1
1に乗り上げるV字状に折り返したストッパー部8dが
形成されているのである。
【0012】以上の構成において、トラクタの連結装置
Bに作業機を連結する場合、まず、三点リンク機構Xを
下降させた状態でトラクタAを作業機Cに向かって後進
させ、連結装置Bのトップフック10の係合凹部10a
に作業機Cのトップピン6を係合させた後、三点リンク
機構Xを上昇させて作業機Cを持ち上げて行くと、作業
機Cはトップピン6を支点として前方へ回動を始める。
そして、作業機Cの左右のロアピン5が連結装置Bのロ
ック用フック7を固定しているスプリング兼ストッパー
8の付勢力に抗して、ロック用フック7をこじ開けて連
結板4aの係合凹部4c内に嵌入すると、スプリング兼
ストッパー8の付勢力により、ロック用フック7はスト
ッパー11まで回動して作業機Cの左右のロアピン5を
ロックする。この時スプリング兼ストッパー8にはロア
ピン5及びストッパー11等との干渉により発生する反
付勢力を阻止する為の逃げ部8aが設けられているの
で、連結板4aの係合凹部4cからのロアピン5の離脱
は阻止されて、トラクタAに作業機Cが連結される。
【0013】次に、トラクタから作業機を取り外す場合
には、ロック解除用レバー7aを図3の位置から図4の
位置に移動させると、ロック用フック7及びスプリング
兼ストッパー8が前方に回動して行き、該スプリング兼
ストッパー8のストッパー部8dがロアピン5上に乗り
上げ、ロック用フック7はスプリング兼ストッパー8に
より挟持固定されて、ロアピン5は連結板4aの係合凹
部4c内より離脱可能となりロックは解除される。そし
て、前記状態の下で三点リンク機構Xを下降させると、
トップピン6を支点として回動してロアピン5が連結板
4aの係合凹部4cより完全に離脱し、ストッパー部8
dはストッパー11に乗り上げ、連結装置Bのトップフ
ック10の係合凹部10aから作業機Cのトップピン6
を離脱させれば、トラクタAからの作業機Cの取外しは
終了する。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。即ち、ロアピンを係合
付勢する部材とロック解除時及び連結待機時にロック用
フックを固定する部材とを一体形成し、該一体形成した
部材に逃げ部を設けたことにより、ロック用フックのロ
ック時またはロック解除時及び連結待機時の位置が確実
なものとなり、ロアピンの連結板からの離脱を完全に阻
止することができるようになる。また、連結装置の部品
点数の削減及び構成の簡素化を図ることもできるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ・連結装置・作業機の側面図である。
【図2】本発明の作業機の連結装置の正面図である。
【図3】同じくロック状態の側面図である。
【図4】同じくロック解除状態の側面図である。
【図5】従来技術の構造を示す要部側面図である。
【符号の説明】
X 三点リンク機構 B 連結装置 4 ヒッチフレーム 4a 連結板 4b ピン 4c 係合凹部 7 ロック用フック 7a ロック解除用レバー 8 スプリング兼ストッパー 8a 逃げ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタAの後部に取付けられた三点リ
    ンク機構Xの後部と作業機Cの前部との間にヒッチフレ
    ーム4を設け、該ヒッチフレーム4上部には作業機Cの
    トップピン6と係合する係合凹部10aを設け、下部に
    は該作業機Cの左右のロアピン5と係合する係合凹部4
    cを設けた連結板4aが左右に配設され、該連結板4a
    にロック用フック7を回動可能に設けた作業機Cの連結
    装置Bにおいて、該ロック用フック7にロアピン5を係
    合付勢するスプリングと、ロック解除時及び連結待機時
    にストッパーとなる部材とを一体形成して設けたことを
    特徴とする作業機の連結装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロック解除時及び連結待
    機時にストッパーとなる部材において、ロック用フック
    7のロック時にロアピン5と当接する位置に、逃げ部8
    aを設けたことを特徴とする作業機の連結装置。
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