JPH06292031A - 水平偏向回路及びディスプレイ装置 - Google Patents

水平偏向回路及びディスプレイ装置

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JPH06292031A
JPH06292031A JP7790893A JP7790893A JPH06292031A JP H06292031 A JPH06292031 A JP H06292031A JP 7790893 A JP7790893 A JP 7790893A JP 7790893 A JP7790893 A JP 7790893A JP H06292031 A JPH06292031 A JP H06292031A
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JP
Japan
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circuit
horizontal deflection
voltage
high voltage
flyback transformer
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JP7790893A
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Inventor
Makoto Onozawa
誠 小野澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビーム電流が流れた際に、水平偏向コイルに
流れる不要電流を除去して画像歪みをなくし、かつ高圧
レギュレーション特性も良好な水平偏向回路を提供す
る。 【構成】 水平偏向電流発生回路3とフライバックトラ
ンス1次巻線6の一端との間に、一方向性スイッチ手段
5を接続するとともに、フライバックトランス1次巻線
6の他端に、フライバックトランス2次巻線7から出力
される高圧を安定化する高圧安定化回路20を接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管において電子
ビームを偏向させるのに用いられる水平偏向回路(特に
その中の水平出力回路)に関するものであり、ひいて
は、かかる水平偏向回路を用いた陰極線管型ディスプレ
イ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、水平偏向回路の一方式として、
水平偏向コイルに水平偏向電流を流すと同時に、この際
に発生する高電圧(水平帰線パルス)を利用して、ブラ
ウン管(陰極線管)のアノード電圧(以下、高圧と称す
る)を発生させる方法が知られている。この回路は、水
平偏向高圧一体形回路と呼ばれている。
【0003】このような水平偏向回路(水平偏向回路は
一般に水平発振回路、水平ドライブ回路、水平出力回路
により構成されているが、その中の特に水平出力回路)
の従来の回路例を図10に示す。
【0004】同図において、1はドライブパルス入力端
子、2は水平出力トランジスタ、3は水平偏向電流発生
回路、4は水平偏向コイル、6はフライバックトランス
の1次巻線、7はフライバックトランスの2次巻線、8
はフライバックトランス、9はダイオード、12は高圧
出力端子(ブラウン管のアノード端子)、13は電源電
圧入力端子、22はダンパーダイオード、23は共振コ
ンデンサ、24はS字補正コンデンサである。
【0005】なお、水平偏向電流発生回路3は、水平出
力トランジスタ2、ダンパーダイオード22、共振コン
デンサ23、水平偏向コイル4、S字補正コンデンサ2
4によって構成されている。
【0006】図10に示した回路では、ドライブパルス
入力端子1から入力されるドライブパルスによって、水
平出力トランジスタ2をオン・オフさせている。また、
本回路では、共振コンデンサ23と水平偏向コイル4に
よって、共振回路を形成しており、この回路を動作させ
ることによって、水平偏向コイル4にはノコギリ波状の
水平偏向電流を発生させている。
【0007】一方、本回路では、上記共振回路によって
生じる共振パルス(フライバックパルス)を、フライバ
ックトランス8によって昇圧することにより、高圧出力
端子12から高圧を発生させている。
【0008】しかしながら、このような水平偏向回路
(水平出力回路)では、高圧出力端子12からビーム電
流が流れた際、水平偏向コイル4に不要電流が流れ、ブ
ラウン管の管面における表示画面に歪が生じるという問
題がある。この歪が生じる原因は、上記ビーム電流が流
れることによって、フライバックトランス8から失われ
たエネルギーの一部が、水平偏向コイル4に蓄えられた
磁気エネルギーによって補充されるためである。具体的
には、S字補正コンデンサ24より、水平偏向コイル4
を介して、上記エネルギー補充のための電流が流れ、こ
れが不要電流となるわけである。
【0009】このような、不要電流を除去するための従
来技術としては、特公昭51−3172号公報に示され
た技術がある。この特公昭51−3172号公報に示さ
れた回路を図11に示す。図11では、高圧発生回路部
VGと、水平偏向回路部HDをそれぞれ独立に設け、そ
の2つの回路部と水平出力トランジスタ2との間にダイ
オードDを設けている。この結果、水平偏向コイル4に
流れる上記不要電流を除去することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術を用いた場合、フライバックトランス8か
ら出力される高圧のレギュレーション特性が劣化すると
いう問題がある。この原因は、上記ダイオードDによっ
て、不要電流が阻止されるのと同時に、水平偏向コイル
4に蓄えられた磁気エネルギーのフライバックトランス
8側に対する供給まで阻止されてしまうためである。
【0011】本発明の目的は、上記不要電流を除去で
き、さらに、高圧レギュレーション特性も良好である如
き水平偏向回路、ひいてはかかる水平偏向回路を用いた
陰極線管型ディスプレイ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、水平偏向コイルと、水平偏向電流発生回路
と、該水平偏向電流発生回路から前記水平偏向コイルに
水平偏向電流を供給することにより水平偏向磁界が発生
するのに伴って、前記水平偏向コイルの一端に発生する
水平帰線パルスをその1次側巻線から取り込み、昇圧し
てその2次側巻線から出力するフライバックトランス
と、を少なくとも含む水平偏向回路において、
【0013】前記フライバックトランスの1次側巻線
の、水平帰線パルスを取り込む側の一端と、前記水平偏
向コイルの、水平帰線パルスを発生する側の一端と、の
間に、前者から後者に向かう極性の一方向性スイッチ手
段を挿入して接続すると共に、前記フライバックトラン
スの1次側巻線の他端側に、前記フライバックトランス
の2次側巻線から発生する高圧を安定化する高圧安定化
回路からの安定化出力を接続した。
【0014】また、上記目的を達成するため、本発明に
かかる陰極線管型ディスプレイ装置では、そこに用いる
水平偏向回路として、このような水平偏向回路を用いて
いる。
【0015】
【作用】本発明にかかる水平偏向回路では、上記一方向
性スイッチ手段によって、ビーム電流が流れた際に水平
偏向コイルに流れる不要電流を阻止している。また、こ
の際問題となる高圧レギュレーション劣化については、
上記高圧安定化回路によって安定化をはかっている。こ
の結果、上記不要電流を除去できると同時に、高圧レギ
ュレーション劣化の少ない高性能な水平偏向回路を実現
することができる。
【0016】また本発明にかかる陰極線管型ディスプレ
イ装置では、上記水平偏向回路を用いているため、上記
不要電流によって生じる画像歪と、高圧の低下によって
生じる画像歪の両者を同時に除去(または、低減)する
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。なお、各図中同じ働きをする構成要素には、同じ番
号を付けて表す。
【0018】図1は、本発明の第1の基本実施例を示す
回路図である。図1中、1はドライブパルス入力端子、
2は水平出力トランジスタ、3は水平偏向電流発生回
路、4は水平偏向コイル、5は一方向性スイッチ手段、
6はフライバックトランスの1次巻線、7はフライバッ
クトランスの2次巻線、8はフライバックトランス、で
ある。
【0019】その他、9はダイオード、10,11は抵
抗、12は高圧出力端子(ブラウン管のアノード端
子)、13は電源電圧入力端子、14は電源電圧制御回
路、15は差動増幅回路、16は基準電圧源、20は高
圧安定化回路、22はダンパーダイオード、23は共振
コンデンサ、24はS字補正コンデンサである。
【0020】なお図1において、水平偏向電流発生回路
3は、水平出力トランジスタ2、ダンパーダイオード2
2、共振コンデンサ23、水平偏向コイル4、S字補正
コンデンサ24によって構成され、高圧安定化回路20
は、電源電圧制御回路14、差動増幅回路15、基準電
圧源16によって構成されている。
【0021】図1を参照する。一方向性スイッチ手段5
は、フライバックトランス8の1次巻線6から水平偏向
電流発生回路3に向かってのみ、電流を流す働きをして
いる。この結果、図10に示した従来回路で発生してい
た不要電流(高圧出力端子12からビーム電流が流れた
際に、水平偏向コイル4を介して、フライバックトラン
スの1次巻線6に向かって流れる電流)を阻止すること
ができる。
【0022】一方、図1における高圧安定化回路20で
は、差動増幅回路15によって、基準電圧源16から供
給される基準電圧と、抵抗10,11によって得られる
高圧を分圧した電圧との差分を検出し、電源電圧制御回
路14へ供給している。電源電圧制御回路14では、差
動増幅回路15の出力電圧に基づいて、高圧出力端子1
2から出力される高圧が一定になるように、フライバッ
クトランス8の1次巻線6に入力する電源電圧を制御し
ている。この結果、一方向性スイッチ手段5を接続した
ことによって問題となる高圧レギュレーションの劣化を
低減することができる。
【0023】図1に示す実施例を本発明の第1の基本実
施例とするとき、図4、図5、図6は、それぞれ第1の
基本実施例を具体化した具体的実施例を示す回路図であ
る。以下、図4から順に説明する。
【0024】図4において、19は水平偏向電流制御回
路、31,32,34,57はダイオード、33はチョ
ークコイル、35,45,46,60,66はコンデン
サ、36,37,40は電源電圧入力端子、38はサイ
ドピン補正電圧入力端子、41,42,49,50,5
5,56,61,62はトランジスタ、43,44,4
7,48,51,52,54,58,59,64,63
は抵抗、53は可変抵抗、65はツェナーダイオードで
ある。
【0025】なお、図4において、水平偏向電流制御回
路19は、トランジスタ41,42,49,50、抵抗
43,44,47,48,51,52,54、コンデン
サ45,46、可変抵抗53によって構成されており、
高圧安定化回路20は、トランジスタ55,56、抵抗
58,59、ダイオード57、コンデンサ60から成る
電源電圧制御回路14と、トランジスタ61,62、抵
抗63から成る差動増幅回路15と、抵抗64、コンデ
ンサ66、ツェナダイオード65からなる基準電圧源1
6によって構成されている。
【0026】また、図4において、図1に示した一方向
性スイッチ手段5は、ダイオード31を用いて構成され
ている。以下、図4に示した回路の動作について説明す
る。図4に示した水平偏向回路では、ダイオード31の
働きによって、図10に示した従来回路で発生していた
不要電流(高圧出力端子12からビーム電流が流れた際
に、水平偏向コイル4を介して、フライバックトランス
の1次巻線6に向かって流れる電流)を阻止することが
できる。
【0027】一方、図4中の高圧安定化回路20では、
差動増幅回路15によって、基準電圧源16から得られ
る基準電圧と抵抗10,11によって得られる高圧を分
圧した電圧との差分を検出し、電源電圧制御回路14へ
供給している。電源電圧制御回路14では、差動増幅回
路15の出力電圧に基づいて、高圧出力端子12から出
力される高圧が一定になるようにフライバックトランス
8の1次巻線6に入力する電源電圧を制御している。こ
の結果、ダイオード31を接続したことによって問題と
なる高圧レギュレーションの劣化を低減することができ
る。
【0028】また、図4中、水平偏向電流制御回路19
は、チョークコイル33を介して水平偏向電流発生回路
3へ供給する電源電圧を制御することによって、水平偏
向電流の振幅を調整する働きをしている。この振幅の調
整は、可変抵抗53によって行うことができる。さら
に、この水平偏向電流制御回路19では、サイドピン補
正電圧入力端子38から入力されるサイドピン補正電圧
(垂直パラボラ波等)によって、トランジスタ41のエ
ミッタ電圧を変化させて水平偏向電流を変調させ、サイ
ドピン補正を行うことができる。
【0029】以上説明した図4に示す実施例を用いるこ
とにより、上記不要電流の除去と高圧安定化を同時に実
現でき、さらに、水平偏向電流の振幅を独立に調整する
ことができる。
【0030】なお、図4中のダイオード34は、ダイオ
ード31のアノード側に発生する負電圧を除去する働き
をしており、コンデンサ35は、ダイオード31のアノ
ード側に発生するパルスのパルス幅を調整する働きをし
ている。このダイオード34、コンデンサ35について
は、特に用いなくても本発明の動作原理を実現する上で
問題ない。
【0031】また、ダイオード32(破線で示した)
は、水平偏向電流発生回路3に発生する電圧(ダンパダ
イオード22のカソード電圧)が、フライバックトラン
ス8の1次巻線6に発生する電圧(ダイオード34のカ
ソード電圧)より高くなるように設計しておけば、省略
(ダイオード32の両端間を短絡)しても差し支えな
い。
【0032】図5は、既に述べたように、第1の基本実
施例(図1)を具体化した具体的実施例の別の例を示す
回路図である。以下、図5を参照して説明する。図5
中、71,72はダイオード、73,74,75,7
7,80はコンデンサ、76はコイル、81,83,8
6は抵抗、82は可変抵抗、84,85はトランジスタ
である。
【0033】なお図5において、水平偏向電流発生回路
3は、水平出力トランジスタ2、ダイオード71,7
2、コンデンサ73,74,75,77、水平偏向コイ
ル4、コイル76によって構成されており、水平偏向電
流制御回路19は、コンデンサ80、抵抗81,83,
86、可変抵抗82、トランジスタ84,85によって
構成されている。
【0034】図5に示した水平偏向電流発生回路3は、
一般にダイオード変調回路と呼ばれている。この回路で
は、コンデンサ77の両端間の電圧を変化させることに
よって、水平偏向電流を制御することができる。この制
御電圧(コンデンサ77とコイル76の接続点に供給す
る電圧)は、トランジスタ84,85等によって構成さ
れた水平偏向電流制御回路19によって形成される。
【0035】この際、水平偏向電流の振幅は可変抵抗8
2によって調整することができる。また、この回路で
は、サイドピン補正電圧入力端子38から入力されるサ
イドピン補正電圧(垂直パラボラ波等)によって、トラ
ンジスタ85のコレクタ電圧を変化させて水平偏向電流
を変調させ、サイドピン補正を行うことができる。以上
説明した実施例(図5)を用いた場合でも、図4に示し
た実施例のそれと同様の効果を上げることができる。
【0036】図6も、既に述べたように、第1の基本実
施例(図1)を具体化した具体的実施例の更に別の例を
示す回路図である。以下、図6を参照して説明する。図
6において、91は電源電圧入力端子、94はコンデン
サ、95,96,98,99,100,103,10
5,107は抵抗、101,102,104,106,
108はトランジスタ、97は可変抵抗である。
【0037】なお、図6において、水平偏向電流制御回
路19は、コンデンサ94、抵抗95,96,98,9
9,100,103,105,107、トランジスタ1
01,102,104,106,108、可変抵抗97
によって構成されている。
【0038】この図6に示した実施例の特徴は、図5中
に示したチョークコイル33を削除している点である。
この結果、水平偏向電流発生回路3へ供給する電源電圧
は、高圧安定化回路20中の電源電圧制御回路14の出
力電圧と同じ値となる。このため、水平偏向電流制御回
路19として、図5に示した回路を用いた場合、電源電
圧制御回路14の出力電圧の変化に応じて、水平偏向電
流が変化してしまう。
【0039】そこで、図6に示した実施例では、上記電
源電圧制御回路14の出力電圧の変化を打ち消すよう
に、コンデンサ77に供給する電圧を補正し、水平偏向
電流の安定化をはかっている。具体的には、水平偏向電
流制御回路19中のトランジスタ101,102、抵抗
98,99,100,103、可変抵抗97から成るレ
ベルシフト回路によって、電源電圧制御回路14の出力
電圧の変動分をレベルシフトし、トランジスタ106,
108を介してコンデンサ77へ供給している。
【0040】この際、可変抵抗97によって、上記レベ
ルシフト量を変化させ、水平偏向電流の振幅を調整する
ことができる。また、この図6に示した水平偏向電流制
御回路19を用いた場合でも、図5に示した回路と同様
にサイドピン補正電圧入力端子38から入力されるサイ
ドピン補正電圧によって、サイドピン補正を行うことが
できる。
【0041】以上説明した実施例(図6)を用いること
によって、図5に示した実施例のそれと同様の効果を上
げることができると同時に、大形部品であるチョークコ
イル(図5中の33)を除去し、回路の小形化をはかる
ことができる。
【0042】次に図2は、本発明の第2の基本実施例を
示す回路図である。同図において、18は抵抗である。
図2に示した実施例の特徴は、高圧安定化回路20の入
力信号として、抵抗18で検出したビーム電流値(この
抵抗18によって電圧に変換)を用いている点である。
【0043】高圧安定化回路20では、このビーム電流
の検出値に基づいて、フライバックトランス8の1次巻
線6へ供給する電源電圧を制御し、高圧の安定化をはか
っている。具体的には、ビーム電流が増加し、抵抗18
の両端にかかる電圧が増加した場合は、フライバックト
ランス8の1次巻線6へ供給する電圧を高くする。ま
た、ビーム電流が減少し、抵抗18の両端にかかる電圧
が減少した場合は、フライバックトランス8の1次巻線
6へ供給する電圧を低くしている。この結果、フライバ
ックトランス8の2次巻線7から出力される高圧は、ビ
ーム電流の変化にかかわらずほぼ一定に保つことができ
る。
【0044】次に図7、図8、図9は、それぞれ本発明
の第2の基本実施例(図2)を具体化した具体的実施例
を示す回路図である。以下、図7から順に説明する。
【0045】図7において、116は電源電圧入力端
子、111,112,122はトランジスタ、113,
114,118,120,121は抵抗、115,11
7はコンデンサである。なお図7において、高圧安定化
回路20は、トランジスタ111,112,122、抵
抗113,114,118,120,121、コンデン
サ115,117によって構成されている。
【0046】図7に示した実施例(水平偏向回路)にお
いて、高圧安定化回路20では、ビーム電流が流れるこ
とによって、抵抗18の両端に発生する電圧を、トラン
ジスタ122,112,111によって反転増幅し、フ
ライバックトランス8の1次巻線6へ供給している。
【0047】この結果、ビーム電流の変化によって生じ
る高圧変動を打ち消すようにフライバックトランス8の
1次巻線6へ供給する電源電圧を変化させることがで
き、高圧の安定化をはかることができる。その他の動
作、及び、効果については、先に説明した図4の実施例
の場合とほぼ同じである。
【0048】次に、図8を参照して、本発明の第2の基
本実施例(図2)を具体化した具体的実施例の他の例に
ついて説明する。図8に示した実施例(水平偏向回路)
は、図5に示した実施例とほぼ同様の構成をしており、
異なっているのは、図8中の高圧安定化回路20とし
て、図7に示した高圧安定化回路20と同一の回路を用
いている点である。この実施例(図8)を用いた場合で
も、図7に示した実施例のそれとほぼ同様の効果を上げ
ることができる。
【0049】次に、図9を参照して、本発明の第2の基
本実施例(図2)を具体化した具体的実施例の更に他の
例について説明する。図9に示した実施例(水平偏向回
路)は、図6に示した実施例とほぼ同様の構成をしてお
り、異なっているのは、図9中の高圧安定化回路20と
して、図7に示した高圧安定化回路20と同一の回路を
用いている点である。
【0050】この実施例(図9)を用いた場合でも、図
7に示した実施例のそれとほぼ同様の効果を上げること
ができると同時に、図7中のチョークコイル33を除去
し、小形化をはかることが可能である。
【0051】次に、図3は、本発明による陰極線管型デ
ィスプレイ装置の一実施例を示すブロック図である。同
図において、200は映像信号入力端子、201は信号
処理回路、202は水平偏向回路、203は垂直偏向回
路、204はビデオ回路、205は偏向ヨーク、206
はブラウン管、207はブラウン管のアノード端子であ
る。
【0052】図3に示した実施例(ディスプレイ装置)
の特徴は、図3中の水平偏向回路202として、図1、
図2等を用いて先に説明した本発明にかかる水平偏向回
路を採用している点である。この結果、従来の水平偏向
回路(図10参照)を用いた場合に水平偏向コイルに流
れていた前述の不要電流を除去することができる。
【0053】また、図3中の水平偏向回路202には、
ブラウン管206のアノード端子207へ供給する高圧
を安定化させる高圧安定化回路を用いているため、従来
技術(必要があれば特公昭51−3172号公報参照)
を用いた際問題となる高圧レギュレーションの劣化を低
減することができる。
【0054】以上説明した本発明にかかる陰極線管型デ
ィスプレイ装置を用いることにより、水平偏向コイルに
流れる上記不要電流によって生じる画面における画像歪
と、高圧の低下によって生じる画像歪の両者を同時に除
去(または、低減)することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水平偏向
回路によれば、水平偏向電流発生回路とフライバックト
ランスの1次巻線との間に接続された一方向性スイッチ
手段によって、ビーム電流が流れた時に水平偏向コイル
に流れる不要電流を阻止できて、従来その不要電流が流
れることにより起きていたブラウン管(陰極線管)画面
における画像歪みを発生させなくて済むという利点があ
る。
【0056】また、この際問題となる高圧レギュレーシ
ョン劣化については、フライバックトランス1次巻線の
もう一方の端子に接続された高圧安定化回路によって安
定化を図っており、高圧レギュレーション劣化の少ない
高性能な水平偏向回路を実現できるという利点がある。
【0057】更に本発明の陰極線管型ディスプレイ装置
によれば、上記水平偏向回路を採用しているため、上記
不要電流によって生じる画像歪と、高圧の低下によって
生じる画像歪の両者を同時に除去(または、低減)でき
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の基本実施例を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の第2の基本実施例を示す回路図であ
る。
【図3】本発明による陰極線管型ディスプレイ装置の一
実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の基本実施例(図1)に対する具
体的実施例を示す回路図である。
【図5】本発明の第1の基本実施例(図1)に対する他
の具体的実施例を示す回路図である。
【図6】本発明の第1の基本実施例(図1)に対する更
に他の具体的実施例を示す回路図である。
【図7】本発明の第2の基本実施例(図2)に対する具
体的実施例を示す回路図である。
【図8】本発明の第2の基本実施例(図2)に対する他
の具体的実施例を示す回路図である。
【図9】本発明の第2の基本実施例(図2)に対する更
に他の具体的実施例を示す回路図である。
【図10】水平偏向回路(特にその中の水平出力回路)
の従来の回路例を示す回路図である。
【図11】従来技術による水平偏向回路を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
3…水平偏向電流発生回路、4…水平偏向コイル、5…
一方向性スイッチ手段、6…フライバックトランスの1
次巻線、7…フライバックトランスの2次巻線、8…フ
ライバックトランス、14…電源電圧制御回路、15…
差動増幅回路、19…水平偏向電流制御回路、20…高
圧安定化回路、202…水平偏向回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向コイル(4)と、水平偏向電流
    発生回路(3)と、該水平偏向電流発生回路から前記水
    平偏向コイルに水平偏向電流を供給することにより水平
    偏向磁界が発生するのに伴って、前記水平偏向コイルの
    一端に発生する水平帰線パルスをその1次側巻線(6)
    から取り込み、昇圧してその2次側巻線(7)から出力
    するフライバックトランス(8)と、を少なくとも含む
    水平偏向回路において、 前記フライバックトランスの1次側巻線の、水平帰線パ
    ルスを取り込む側の一端と、前記水平偏向コイルの、水
    平帰線パルスを発生する側の一端と、の間に、前者から
    後者に向かう極性の一方向性スイッチ手段(5)を挿入
    して接続すると共に、前記フライバックトランスの1次
    側巻線の他端側に、前記フライバックトランスの2次側
    巻線から発生する高圧を安定化する高圧安定化回路(2
    0)からの安定化出力を接続したことを特徴とする水平
    偏向回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水平偏向回路におい
    て、前記高圧安定化回路が、前記フライバックトランス
    の2次側巻線から発生する高圧を分圧して取り出した分
    圧電圧と基準電圧とを比較して、その差が解消する方向
    において制御された制御電圧を、安定化出力として出力
    する回路から成ることを特徴とする水平偏向回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の水平偏向回路におい
    て、前記高圧安定化回路が、前記フライバックトランス
    の2次側巻線に流れるビーム電流の変化を電圧として検
    出し、検出した該電圧を反転増幅し、前記変化を打ち消
    す方向の安定化出力として出力する回路から成ることを
    特徴とする水平偏向回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の水平偏向回路におい
    て、前記水平偏向電流発生回路がダイオード変調方式の
    回路から成り、前記高圧安定化回路の出力電圧変動を、
    前記ダイオード変調の変調電圧に重畳することを特徴と
    する水平偏向回路。
  5. 【請求項5】 陰極線管型ディスプレイ装置において、
    そこに用いる水平偏向回路として、請求項1,2,3又
    は4に記載の水平偏向回路を用いたことを特徴とするデ
    ィスプレイ装置。
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