JPH0629188B2 - 抗癌剤および復帰突然変異細胞取得剤 - Google Patents
抗癌剤および復帰突然変異細胞取得剤Info
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- JPH0629188B2 JPH0629188B2 JP62265379A JP26537987A JPH0629188B2 JP H0629188 B2 JPH0629188 B2 JP H0629188B2 JP 62265379 A JP62265379 A JP 62265379A JP 26537987 A JP26537987 A JP 26537987A JP H0629188 B2 JPH0629188 B2 JP H0629188B2
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- Japan
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- revertant
- agent
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- nih3t3
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/435—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
- A61K31/44—Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
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- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Pyridine Compounds (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はL−β−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)ア
ラニンを有効成分とする抗癌剤および復帰突然変異(リ
バータント)細胞取得剤に関する。
ラニンを有効成分とする抗癌剤および復帰突然変異(リ
バータント)細胞取得剤に関する。
ヒト癌患者の細胞中に見出される発癌遺伝子として現在
のところ、ras,raf,hst,myc,ret,lca等が知られてい
る。一方、動物の発癌遺伝子であり、未だヒト癌患者か
ら単離されていない発癌遺伝子srcに対する阻害物質と
しては、ハービーマイシン〔Y.Ueharaら,Jpn.J.Cancer
Res.,(Gann),76巻,672頁,1985年〕,オキ
ザノシン〔Y.Ueharaら,Biochem.J.,232巻,825
頁,1985年〕等が知られている。しかし、実際にヒ
ト癌患者から単離されたras,raf等の発癌遺伝子で正常
細胞を形質転換した細胞の増殖を選択的に阻害する有効
な物質は見出されていない。
のところ、ras,raf,hst,myc,ret,lca等が知られてい
る。一方、動物の発癌遺伝子であり、未だヒト癌患者か
ら単離されていない発癌遺伝子srcに対する阻害物質と
しては、ハービーマイシン〔Y.Ueharaら,Jpn.J.Cancer
Res.,(Gann),76巻,672頁,1985年〕,オキ
ザノシン〔Y.Ueharaら,Biochem.J.,232巻,825
頁,1985年〕等が知られている。しかし、実際にヒ
ト癌患者から単離されたras,raf等の発癌遺伝子で正常
細胞を形質転換した細胞の増殖を選択的に阻害する有効
な物質は見出されていない。
また、ある種の薬剤を使用して復帰突然変異細胞(リバ
ータント:形態的に正常細胞と類似した性質を示し、そ
の細胞中で発癌遺伝子産物を産生しているにもかかわら
ず、トランスフォーミング活性がない)を取得する方法
は、ウワバイン等の試薬を使用した方法が報告されてい
る〔M.Nodaら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,80巻,56
02頁,1983年〕。しかし、単一薬剤で、しかも簡
便にリバータントを取得する方法は知られていない。
ータント:形態的に正常細胞と類似した性質を示し、そ
の細胞中で発癌遺伝子産物を産生しているにもかかわら
ず、トランスフォーミング活性がない)を取得する方法
は、ウワバイン等の試薬を使用した方法が報告されてい
る〔M.Nodaら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,80巻,56
02頁,1983年〕。しかし、単一薬剤で、しかも簡
便にリバータントを取得する方法は知られていない。
L−β−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)アラニンは
本発明者らによって見出された抗生物質SF−1346
物質として知られているものである。この抗生物質SF
−1346物質は、ストレプトミセス・チバエンシスS
F−1346株(FERM P−1523)の培養液中
から分離された新規物質であり、下記の構造を有してい
る。
本発明者らによって見出された抗生物質SF−1346
物質として知られているものである。この抗生物質SF
−1346物質は、ストレプトミセス・チバエンシスS
F−1346株(FERM P−1523)の培養液中
から分離された新規物質であり、下記の構造を有してい
る。
この物質は、本来的には抗菌,抗カビ作用を示すもので
あり、その詳細は特公昭54−39479号公報に記載
されている。
あり、その詳細は特公昭54−39479号公報に記載
されている。
本発明者らは、該SF−1346物質が、以下の実施例
で示す如く、500μg/mで活性化されたメラノー
マのC−H−ras〔T.Sekiyaら,Proc.Natl.Acad.Sci.US
A,81巻,4771頁,1984年〕でトランスフォー
ム(癌化)したNIH3T3細胞の増殖のみを選択的に
阻止し、同一濃度で正常なNIH3T3細胞を阻止しな
いことを見出した。また、この際に死滅せず生き残った
細胞が復帰突然変異(リバータント)細胞であることを
見出し、SF−1346物質が、抗癌剤として有用であ
ると同時に、復帰突然変異細胞を選択的に取得するのに
すぐれた薬剤であることを見出した。この事実は、別の
発癌遺伝子rafを使用しても同様の結果が得られた。さ
らに、このようにして得られたリバータントは、発癌遺
伝子産物を産生しているにもかかわらず、ヌードマウス
に投与しても、ほとんど発癌性を示さず、形態的にフラ
ットな正常細胞に類似した性質を示し、継代培養が可能
である。
で示す如く、500μg/mで活性化されたメラノー
マのC−H−ras〔T.Sekiyaら,Proc.Natl.Acad.Sci.US
A,81巻,4771頁,1984年〕でトランスフォー
ム(癌化)したNIH3T3細胞の増殖のみを選択的に
阻止し、同一濃度で正常なNIH3T3細胞を阻止しな
いことを見出した。また、この際に死滅せず生き残った
細胞が復帰突然変異(リバータント)細胞であることを
見出し、SF−1346物質が、抗癌剤として有用であ
ると同時に、復帰突然変異細胞を選択的に取得するのに
すぐれた薬剤であることを見出した。この事実は、別の
発癌遺伝子rafを使用しても同様の結果が得られた。さ
らに、このようにして得られたリバータントは、発癌遺
伝子産物を産生しているにもかかわらず、ヌードマウス
に投与しても、ほとんど発癌性を示さず、形態的にフラ
ットな正常細胞に類似した性質を示し、継代培養が可能
である。
本発明は上記知見に基いて完成されたものであり、本発
明によりL−β−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)ア
ラニンを有効成分とする発癌遺伝子によって癌化した細
胞の抗癌剤ならびに復帰突然変異細胞取得剤が提供され
る。
明によりL−β−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)ア
ラニンを有効成分とする発癌遺伝子によって癌化した細
胞の抗癌剤ならびに復帰突然変異細胞取得剤が提供され
る。
本発明に用いる抗生物質SF−1346物質であるL−
β−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)アラニンは、前
述したように、特公昭54−39479号公報に記載さ
れた方法で得ることが出来る。
β−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)アラニンは、前
述したように、特公昭54−39479号公報に記載さ
れた方法で得ることが出来る。
本発明の化合物を抗癌剤として利用する際には、非経口
的または経口的に投与する。非経口的投与の場合、薬物
を溶液または懸濁液として投与する。ヒトを含む哺乳動
物における1日の薬用量は、体重1kg当り10〜500
mg、好ましくは100〜500mgの範囲内とすべきであ
る。経口用剤としては、たとえば製薬上許容される賦形
剤などと混合し、所望によりゼラチンカプセルに入れて
用いたり、薬物,デンプン,滑沢剤およびその他の所望
に応じた製薬上許容される賦形剤の混合物を活性成分が
125mg〜250mg含まれるように調整し錠剤に打錠し
て用いる。
的または経口的に投与する。非経口的投与の場合、薬物
を溶液または懸濁液として投与する。ヒトを含む哺乳動
物における1日の薬用量は、体重1kg当り10〜500
mg、好ましくは100〜500mgの範囲内とすべきであ
る。経口用剤としては、たとえば製薬上許容される賦形
剤などと混合し、所望によりゼラチンカプセルに入れて
用いたり、薬物,デンプン,滑沢剤およびその他の所望
に応じた製薬上許容される賦形剤の混合物を活性成分が
125mg〜250mg含まれるように調整し錠剤に打錠し
て用いる。
本発明の化合物の急性毒性を調べた。その結果、該化合
物100mgを5週令のICRマウス5匹に1回静注した
ところ、すべて2週間以上生存していた。
物100mgを5週令のICRマウス5匹に1回静注した
ところ、すべて2週間以上生存していた。
次に、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 SF−1346物質によるトランスフォームしたNIH
3T3細胞に対する特異的な増殖阻害 活性化されたメラノーマのC−H−ras癌遺伝子によっ
てトランスフォームしたNIH3T3細胞および正常の
NIH3T3細胞は、5%牛血清を含んだダルベッコ変
法イーグル培地中で培養した。
3T3細胞に対する特異的な増殖阻害 活性化されたメラノーマのC−H−ras癌遺伝子によっ
てトランスフォームしたNIH3T3細胞および正常の
NIH3T3細胞は、5%牛血清を含んだダルベッコ変
法イーグル培地中で培養した。
培養開始時の細胞数を1×104cells/mにそろえ、
同時にSF−1346物質を各々200μg/m,5
00μg/mの濃度で加えて、1日目から5日目まで
と4日目から7日目までの2回にわたって経時的に細胞
数の測定を行なった。実験結果を第1図に示す。
同時にSF−1346物質を各々200μg/m,5
00μg/mの濃度で加えて、1日目から5日目まで
と4日目から7日目までの2回にわたって経時的に細胞
数の測定を行なった。実験結果を第1図に示す。
第1図から明らかなように、SF−1346物質は50
0μg/mの濃度でトランスフォームしたNIH3T
3細胞の増殖を阻止し、同一濃度で正常なNIH3T3
細胞の増殖は阻止しない。
0μg/mの濃度でトランスフォームしたNIH3T
3細胞の増殖を阻止し、同一濃度で正常なNIH3T3
細胞の増殖は阻止しない。
実施例2 SF−1346物質を、実施例1と同一の条件で活性化
されたraf癌遺伝子によってトランスフォームしたNI
H3T3細胞に対して500μg/mの濃度で加える
と、同時にトランスフォームしたNIH3T3細胞の増
殖を阻止し、同一濃度では正常なNIH3T3細胞の増
殖は阻止しなかった。
されたraf癌遺伝子によってトランスフォームしたNI
H3T3細胞に対して500μg/mの濃度で加える
と、同時にトランスフォームしたNIH3T3細胞の増
殖を阻止し、同一濃度では正常なNIH3T3細胞の増
殖は阻止しなかった。
実施例3 SF−1346物質によるトランスフォームしたNIH
3T3細胞からの復帰突然変異(リバータント)細胞の
取得 実施例1と同一条件下で細胞の培養を行ない、同時にS
F−1346物質を500μg/mの濃度で加えた。
培養開始後6日目に、C−H−ras癌遺伝子によってト
ランスフォームしたNIH3T3細胞と、正常なNIH
3T3細胞の観察を行なったところ、正常なNIH3T
3細胞が形態的に全く変化が認められなかったのに対
し、トランスフォームしたNIH3T3細胞はほとんど
死滅し、選択的に生き残った細胞は形態が正常なNIH
3T3細胞に類似しており、偏平なフォーカスを形成す
るリバータント細胞であった。
3T3細胞からの復帰突然変異(リバータント)細胞の
取得 実施例1と同一条件下で細胞の培養を行ない、同時にS
F−1346物質を500μg/mの濃度で加えた。
培養開始後6日目に、C−H−ras癌遺伝子によってト
ランスフォームしたNIH3T3細胞と、正常なNIH
3T3細胞の観察を行なったところ、正常なNIH3T
3細胞が形態的に全く変化が認められなかったのに対
し、トランスフォームしたNIH3T3細胞はほとんど
死滅し、選択的に生き残った細胞は形態が正常なNIH
3T3細胞に類似しており、偏平なフォーカスを形成す
るリバータント細胞であった。
次に、リバータント細胞を単離するために、偏平なフォ
ーカスを形成する細胞集団をペニシリンキャップを使用
して選別を行なった。同処理を数回繰り返すことによっ
て単一のリバータント細胞を取得した。
ーカスを形成する細胞集団をペニシリンキャップを使用
して選別を行なった。同処理を数回繰り返すことによっ
て単一のリバータント細胞を取得した。
一方、活性化されたraf癌遺伝子でトランスフォームし
たNIH3T3細胞でも上記と同様の実験を行ない、リ
バータント細胞を取得した。
たNIH3T3細胞でも上記と同様の実験を行ない、リ
バータント細胞を取得した。
以下にリバータント細胞の性状を示す実験例を示す。
実験例1 リバータント細胞におけるp21の発現 実施例3で単離したリバータント細胞およびトランスフ
ォーケムしたNIH3T3細胞,正常なNIH3T3細
胞における癌遺伝子産物p21の発現を調べる目的で、
各々2×106個の細胞を採集し、1mの緩衝液(2
0ミリモル トリス塩酸pH7.5,5ミリモルMgC
l2,1%NP−40,0.5%デオキシコール酸ナトリ
ウム,プロテアーゼインヒビター)中に懸濁した後、ポ
ッターのホモゲシナイザーで細胞を粉砕した。3600
回転で60分遠心して得られた上清から各々1μgの蛋
白質を12.5%のポリアクリルアミドゲルの電気泳動で分
画した。
ォーケムしたNIH3T3細胞,正常なNIH3T3細
胞における癌遺伝子産物p21の発現を調べる目的で、
各々2×106個の細胞を採集し、1mの緩衝液(2
0ミリモル トリス塩酸pH7.5,5ミリモルMgC
l2,1%NP−40,0.5%デオキシコール酸ナトリ
ウム,プロテアーゼインヒビター)中に懸濁した後、ポ
ッターのホモゲシナイザーで細胞を粉砕した。3600
回転で60分遠心して得られた上清から各々1μgの蛋
白質を12.5%のポリアクリルアミドゲルの電気泳動で分
画した。
次に、ゲル中の蛋白質をニトロセルロースメンブレンヘ
トランスファーした後、p21の単クローン抗体である
Y13−259と反応させた。さらに、ラット1gおよ
び125I−プロテインAと反応させた後に、ラジオオ
ートグラフィーを行なった。結果を第1表に示す。表か
ら明らかなように、リバータント細胞は、トランスフォ
ームしたNIH3T3細胞と同様にp21の発現が認め
られた。
トランスファーした後、p21の単クローン抗体である
Y13−259と反応させた。さらに、ラット1gおよ
び125I−プロテインAと反応させた後に、ラジオオ
ートグラフィーを行なった。結果を第1表に示す。表か
ら明らかなように、リバータント細胞は、トランスフォ
ームしたNIH3T3細胞と同様にp21の発現が認め
られた。
実験例2 リバータント細胞で発現しているp21のGTP結合活
性 リバータント細胞で発現しているp21のGTP結合活
性は、実施例3と同様にして12.5%のポリアクリルアミ
ドゲル中からニトロセルロースフィルターにトランスフ
ァーしたp21について次の様に測定した。150μキ
ュリーの〔α−32P〕−GTPを含んだ緩衝液(50
ミリモルトリス塩酸pH7.5,5ミリモルMgCl2,0.1
%NP−40,1mg/mの仔牛血清アルブミン)中に
ニトロセルロースメンブレンを浸し、37℃で1時間反
応した後にラジオオートグラフィーを行なった。結果を
第1表に示す。表から明らかなように、リバータント細
胞は、トランスフォームしたNIH3T3細胞と同様に
GTP結合活性を示した。
性 リバータント細胞で発現しているp21のGTP結合活
性は、実施例3と同様にして12.5%のポリアクリルアミ
ドゲル中からニトロセルロースフィルターにトランスフ
ァーしたp21について次の様に測定した。150μキ
ュリーの〔α−32P〕−GTPを含んだ緩衝液(50
ミリモルトリス塩酸pH7.5,5ミリモルMgCl2,0.1
%NP−40,1mg/mの仔牛血清アルブミン)中に
ニトロセルロースメンブレンを浸し、37℃で1時間反
応した後にラジオオートグラフィーを行なった。結果を
第1表に示す。表から明らかなように、リバータント細
胞は、トランスフォームしたNIH3T3細胞と同様に
GTP結合活性を示した。
実験例3 リバータント細胞によるヌードマウスの発癌能 実施例3で単離したリバータント細胞およびトリンスフ
ォームしたNIH3T3細胞,正常なNIH3T3細胞
について、3×105個の細胞を各々、6週令のBAL
B/Cヌードマウスの両肩に移植した。結果を第1表に
示す。表から明らかなように、トランスフォームした細
胞は3×105個および3×104個の細胞でも腫瘍を
形成するが、リバータント細胞は3×105個でも、ほ
とんど腫瘍形成を示さなかった。
ォームしたNIH3T3細胞,正常なNIH3T3細胞
について、3×105個の細胞を各々、6週令のBAL
B/Cヌードマウスの両肩に移植した。結果を第1表に
示す。表から明らかなように、トランスフォームした細
胞は3×105個および3×104個の細胞でも腫瘍を
形成するが、リバータント細胞は3×105個でも、ほ
とんど腫瘍形成を示さなかった。
〔発明の効果〕 本発明のL−β−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)ア
ラニンは、すぐれた抗癌剤としての用途が期待されると
共に、簡便に復帰突然変異(リバータント)細胞を取得
できる有効な試薬である。
ラニンは、すぐれた抗癌剤としての用途が期待されると
共に、簡便に復帰突然変異(リバータント)細胞を取得
できる有効な試薬である。
第1図は本発明の化合物による増殖阻害を示すグラフで
あり、第1図(A)はトランスフォームしたNIH3T3
細胞の結果を、第1図(B)は正常なNIH3T3細胞の
結果を示している。
あり、第1図(A)はトランスフォームしたNIH3T3
細胞の結果を、第1図(B)は正常なNIH3T3細胞の
結果を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 信子 東京都中央区築地5―1―1 国立ガンセ ンター宿舎C―41 (72)発明者 西村 暹 千葉県市原市瀬又870―46
Claims (2)
- 【請求項1】L−β−(5−ヒドロキシ−2−ピリジ
ル)アラニンを有効成分とする抗癌剤。 - 【請求項2】L−β−(5−ヒドロキシ−2−ピリジ
ル)アラニンを有効成分とする復帰突然変異細胞取得
剤。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62265379A JPH0629188B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 抗癌剤および復帰突然変異細胞取得剤 |
DE88117611T DE3883696T2 (de) | 1987-10-22 | 1988-10-21 | Anti-Krebs-Mittel und Reagenz zur Gewinnung von Revertanten. |
EP88117611A EP0313094B1 (en) | 1987-10-22 | 1988-10-21 | Anticancer agent and reagent for obtaining revertants |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62265379A JPH0629188B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 抗癌剤および復帰突然変異細胞取得剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01110627A JPH01110627A (ja) | 1989-04-27 |
JPH0629188B2 true JPH0629188B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=17416364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62265379A Expired - Lifetime JPH0629188B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 抗癌剤および復帰突然変異細胞取得剤 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0313094B1 (ja) |
JP (1) | JPH0629188B2 (ja) |
DE (1) | DE3883696T2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE369381T1 (de) * | 2001-12-06 | 2007-08-15 | Univ Children S Hospital Of Bo | NUKLEARES PROTEIN ßSHOCAß - EINE KOMPONENTE DES WNT SIGNALTRANSDUKTIONSWEGES |
JP6801894B2 (ja) * | 2016-10-31 | 2020-12-16 | 国立大学法人東北大学 | 血中尿毒症物質の低減剤 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS542336A (en) * | 1977-06-06 | 1979-01-09 | Meiji Seika Kaisha Ltd | Preventive and remedy for viral diseases |
-
1987
- 1987-10-22 JP JP62265379A patent/JPH0629188B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-10-21 EP EP88117611A patent/EP0313094B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-10-21 DE DE88117611T patent/DE3883696T2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0313094A2 (en) | 1989-04-26 |
DE3883696D1 (de) | 1993-10-07 |
EP0313094B1 (en) | 1993-09-01 |
DE3883696T2 (de) | 1994-04-28 |
JPH01110627A (ja) | 1989-04-27 |
EP0313094A3 (en) | 1990-08-29 |
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