JPH0559046A - 免疫調節剤 - Google Patents

免疫調節剤

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JPH0559046A
JPH0559046A JP2684492A JP2684492A JPH0559046A JP H0559046 A JPH0559046 A JP H0559046A JP 2684492 A JP2684492 A JP 2684492A JP 2684492 A JP2684492 A JP 2684492A JP H0559046 A JPH0559046 A JP H0559046A
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immunomodulator
lower alkyl
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Koichi Ito
宏一 伊藤
Kiyoshi Miwa
清志 三輪
Miki Kobayashi
幹 小林
Naoyuki Fukuchi
直之 福地
Hiroshi Miyano
博 宮野
Eiichiro Suzuki
栄一郎 鈴木
Naoko Mamiya
直子 間宮
Masami Furuya
真美 古屋
Tomoko Akashi
知子 明石
Kazuatsu Toshima
一敦 戸嶋
Kuniaki Tatsuta
邦明 竜田
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Ajinomoto Co Inc
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 で表される18員環マクロライドを含有する免疫調節
剤。但し、式中のR1、R2、R3、R4、R5及びR6は同
一又は異なっていて、それぞれ水素原子、低級アルキル
基、アシル基、アセチル基、アリル基又はアラルキル基
を表し、R7は低級アルキル基、アリル基又はアラルキ
ル基を表し、R8は水酸基、置換基を有しても良い糖残
基又は 【化2】 で表される有機基を表す。 【効果】 本発明の免疫調節剤は副作用が少なく、臓器
移植の際の拒絶反応の予防及びリウマチ等の自己免疫疾
患とアレルギー性疾患の治療に有用な免疫調節剤の提供
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主要組織適合抗原(HL
A)のクラスIIの発現を抑制することにより、臓器移
植時の拒絶反応の予防、並びに自己免疫疾患、アレルギ
ー性疾患などの炎症性疾患の治療に用いられる免疫調節
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、日本に於いても臓器移植が行われ
るようになってきたが、臓器移植には拒絶反応が付きま
とい、これを如何に対処するかが大きな問題となってい
る。臓器移植における拒絶反応は、Tリンパ球が移植片
を異物として認識することから始まる。また慢性関節リ
ウマチ、全身性エリテマトーデス、インシュリン依存型
糖尿病などの自己免疫疾患の患者の炎症局所では、Tリ
ンパ球が自己の細胞と慢性的に反応し、炎症部位へ好中
球、マクロファージ、リンパ球を集束させ局所の組織破
壊を導いていることが知られている。このような臓器移
植及び自己免疫疾患の炎症局所でのT細胞の活性化は、
T細胞レセプターがHLAに提示されている抗原を認識
することから始まり、その後に種々のサイトカインの産
生及びサイトカインレセプターの発現を惹起させること
が知られている。
【0003】さて、現在臓器移植によく使用されている
薬剤としてサイクロスポリンAとアザチオプリンがあ
る。サイクロスポリンAの作用機序は、peptidy1-proly
1 cis-trans isomerase活性を阻害しDNA結合蛋白の
機能を低下させることにより1L−2等のサイトカイン
遺伝子の発現を抑制することが知られている。アザチオ
プリンは6ーメルカプトプリン(6MP)誘導体で生体
内で6MPに分解された後、主としてヌクレオタイドの
チオイノシン酸となり、プリン代謝の過程においてイノ
シン酸と括抗して核酸合成を抑制し、免疫抑制作用を表
す。サイクロスポリンAは臓器移植の他にべーチェット
病、ぶどう膜炎、慢性関節リウマチ、1型糖尿病、重症
筋無力症、クローン病等自己免疫疾患に対する有効性も
確認されている。自己免疫疾患に対する効果の発現は、
サイクロスポリンAの投与量によるが2〜12週間目に
みられ、サイクロスポリンAの中止後再燃する。またサ
イクロスポリンAを長期にわたり投与することは腎、
肝、神経、消化器に副作用があり、特に腎障害は臨床上
最も重要な問題となっている。その他の自己免疫疾患の
治療薬として、現在ペニシラミン、ロベンザリット、ブ
シラミンが用いられており、ロベンザリットはNZB/
WFIマウス延命効果とMRL/lマウスのLyt-5の出
現を抑制し、ブシラミンはサプレッサー細胞の増加とイ
ンターフェロンを増量することが報告されているが、そ
れらの薬理機序については不明な点が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は新規作用機作を有し副作用の少ない臓器移植又はリウ
マチ等の自己免疫疾患に優れた効果を有する免疫調節剤
の提供である。
【0005】
【課題を解決する為の手段】移植臓器の拒絶及び自己免
疫反応の抑制には移植片及び自己抗原を認識するT細胞
の不活性化が重要なポイントである。そこでT細胞の活
性化に重要な機能を果たしているHLA クラスIIの
発現を抑える生理活性物質を探策し、そのなかで自己免
疫疾患のモデル動物に有効性を示す物質を見いだすこと
により本発明を完成することに至らしめた。即ち、本発
明は一般式
【0006】
【化5】
【0007】で表される18員環マクロライドを含有す
る免疫調節剤である。但し、式中のR1、R2、R3
4、R5及びR6は同一又は異なっていて、それぞれ水
素基、低級アルキル基、アシル基、アセチル基、アリル
基又はアラルキル基を表し、R7は低級アルキル基、ア
リル基又はアラルキル基を表し、R8は水酸基、置換基
を有しても良い糖残基又は
【0008】
【化6】
【0009】で表される有機基を表すものである。
【0010】以下に、本発明を具体的に説明する。HL
A クラスII分子はIFNーγやIL4等のサイトカ
インでその発現が誘導されることが知られており、慢性
炎症局所では特にその発現が顕著である。本発明者らは
タンパクの合成を阻害しない生理活性物質の中で、サイ
トカインの産生及びクラスIやICAM−1の発現を抑
えず、クラスIIの発現を特異的に抑える物質を広く微
生物の培養物について探索した結果、ストレプトミセス
属に属する放線菌が生産する一般式、
【0011】
【化7】
【0012】で表される18員環マクロライドが上記作
用を有することを見いだしたわけである。尚 化7に於
いて、式中R7がCH3基の場合R9はCONH2基を表
し、R7がCH2CH3基の場合R9が水素原子又はCON
2基を表すものとする。本発明に於いては化7中のR7
がCH2CH3基であり、R9がCONH2基である18員
環マクロライドをA2220−1、化7中のR7がCH3
であり、R9がCONH2基である18員環マクロライド
をA2220−2、化7中のR7がCH2CH3基であ
り、R9が水素原子である18員環マクロライドをA2
220−3と称する。
【0013】
【化8】
【0014】で示されるようにA2220−1、A22
20−2、A2220−3のR8を水酸基にすると、い
ずれもクラスIIの発現抑制に対する活性が向上した。
【0015】尚、本発明に於いてはHLA クラスII
の発現を特異的に抑える活性を有する限りA2220−
1、A2220−2及びA2220−3以外の構造を有
する18員環マクロライドも用いることができる。換言
すれば、化5で表される一般式を有する18員環マクロ
ライド( 式中のR1、R2、R3、R4、R5及びR6は同
一又は異なっていて、それぞれ水素基、低級アルキル
基、アシル基、アセチル基、アリル基又はアラルキル基
を表し、R7は低級アルキル基、アリル基又はアラルキ
ル基を表し、R8は水酸基、置換基を有しても良い糖残
基又は化6で表される有機基を表す)であり、かつ上記
活性を有する限り本発明の免疫調節剤として用いられ
る。
【0016】さて、A2220−1、A2220−2、
A2220−3がHLA クラスIIの発現を抑制する
作用をもつ物質である。即ち、IFN−γの刺激と同時
にA2220−1、A2220−2、A2220−3を
細胞に添加または、細胞をA2220−1、A2220
−2、A2220−3で1時間前処理すると、IFN−
γで誘導されるHLA クラスI及びICAM−1の発
現は抑制されずHLAクラスIIが特異的に抑制され
る。これらの物質は水に難溶性の為、エタノールで5mg
/mlに溶解してアラビアゴムまたはカルボキシメチルセ
ルロースで目的の濃度になるように懸濁し、in vivo の
評価系に用いた。結核菌で作成した自己免疫疾患動物で
あるアジュバンド関節炎ラットにA2220−1、A2
220−2、A2220−3を腹腔内に結核菌の注射後
10日目より連日投与し関節炎の発症を調べたところA
2220−1、A2220−2、A2220−3を投与
すると関節炎の発症が抑えられた。また自然発症自己免
疫疾患マウスのMRL/lの延命に対しても効果が認め
られた。
【0017】さて、次に本発明に係るA2220−1、
A2220−2、A2220−3の生産、分離方法につ
いて記載する。A2220−1、A2220−2、A2
220−3の生産に用いられる微生物はストレプトミセ
ス・エス・ピーAJ9467(FERM P−1230
0)である。かかる微生物の培養に用いられる培地は、
炭素源、窒素源及び無機塩類、更に必要に応じて有機微
量栄養素を適宜含有する通常の液体培地が用いられる。
炭素源としては、例えばグルコース、フラクトース、マ
ルトース、シュークロース、スターチ、デキストリン、
澱粉加水分解物、廃糖蜜等の炭水化物、クエン酸、コハ
ク酸、フマール酸、酢酸等の有機酸類及びグリセリン等
のアルコール類が用いられる。窒素源としては例えば硫
酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモニウム等のアンモニ
ウム塩、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等の硝酸塩、尿
素、アンモニア水、アンモニアガス、アミノ酸類、更に
ペプトン、大豆ホエー、大豆フレーク及びそれらの加水
分解物等のタンパク質、米糖等が用いられる。そのほか
無機塩としては例えばマンガン塩、鉄塩、亜鉛塩、マグ
ネシウム塩、リン酸塩が適宜用いられ、また有機微量栄
養素としてはアミノ酸、ビタミン及びこれらを含有する
ペプトン、酵母エキスなどが適宜用いられる。培養条件
は、培地組成その他により異なるが、例えば通常PH4.
0〜9.0温度15〜40℃で振とう培養、通気攪拌培
養等好気的条件下に培養が行われる。本発明の本物質は
このようにして培養して得られる培養産物中に存在し、
培養産物より本物質を分離・採取する方法はブタノー
ル、メタノール、アセトニトリルなどの有機溶媒抽出
法、順相及び逆相シリカゲル、セルロースなどの吸着剤
を用いる吸着クロマトグラフィー、ゲルろ過法、各種溶
媒に対する溶解度の差を利用する方法などの公知の分離
・精製法を適宜組み合わせて行なえば良い。
【0018】本発明のA2220−1、A2220−
2、A2220−3等の18員環マクロライドは難水溶
性のため、静注用製剤は、POLYOXYETHYLATED HYDROGENA
TEDCASTER OIL (HCO-60)とアルコールで可溶化して調製
される。この時の濃度は通常 0.1ー50mg/ml 好まし
くは0.1ー20mg/mlである。その後1ー10重量%の
ブドウ糖溶液で希釈して、0.001ー10mg/mlに調製
して静注される。勿論、マンニトール等の賦形剤、安定
化剤を添加しても良い。経口投与の場合は該免疫調節剤
中、A2201−1、A2220−2、A2220−3
等の18員環マクロライドを散剤でカプセルに包入して
投与する。この時の18員環マクロライドの含量は0.
01ー100好ましくは0.1ー50重量%にすれば良
い。又 静注用製剤の場合と同様マンニトール等の賦形
剤、安定化剤を添加しても良い。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0020】実施例1 活性物質の産生、単離精製 表1に示した培地100ml(PH7.4)を分注した50
0ml容フラスコを120℃で20分間殺菌して、これに
ストレプトミセス・エス・ピーAJ9467(FERM
P−12300)の培養液1mlを接種し27℃で4日
間培養した。
【0021】
【表1】
【0022】一方30リットル(L)溶のステンレス・
ジャーファーメンターの中に前記の培地を20L入れ殺
菌したものに上記の種母0.2Lを接種し攪拌(300r
pm)通気(1/4vvm)し27℃で4日間培養し、培養
液を遠心分離して菌体2.4kg(湿重量)を得た。菌体
2.4kgに4Lのメタノールを加え活性物質を抽出し
た。抽出液を遠心分離又はろ過して菌体を除去後エバポ
レーターでメタノールを除去し1Lの蒸留水に抽出物を
懸濁した。塩酸で最終濃度0.05Nの酸性にし等量の
酢酸エチルで2回抽出し、等量の5%炭酸水素ナトリウ
ムで中性画分を分画後、酢酸エチルで活性物質を中性画
分より抽出した。酢酸エチルをエバポレーターで除去
し、酢酸エチル/ヘキサン(1:1)の有機溶媒に懸濁
後、サンプルをシリカゲルカラム(200ml)にアプラ
イし、1Lの酢酸エチル/ヘキサン(1:1)で不純物
質を溶出後1Lの酢酸エチルで活性物質を溶出させた。
活性物質の最終精製は、逆相の液体クロマトグラフィー
(YMC-Pack D-ODS-5)でアセトニトリル/水の系で60
%アセトニトリルから100%アセトニトリルで30分
のグラジエントの条件で活性物質A2220−1、A2
220−2及びA2220−3をそれぞれ分離した。
【0023】実施例2 活性物質の構造 本物質のFAB−MASスペクトル、UVスペクトル、
IRスペクトル、1H−NMRスペクトル,13C−NM
Rスペクトルを測定した結果A2220−1、A222
0−2、A2220−3はそれぞれ公知のコンカナマイ
シンA、コンカナマイシンB、コンカナマイシンCと同
様なスペクトルを示す物質であった(J. Antibiotics 3
7: 1333-1343,1984)。
【0024】実施例3 HLA クラスIIの発現抑制 大腸癌由来アデノカルシノーマCOLO 205細胞を
ヒトIFN−γ(ゼンザイム社製)500u/mlで刺激す
る際に生理活性物質A2220ー1を同時に添加し、1
2時間培養後HLA クラスI、HLA クラスII、I
CAM−1の発現を蛍光抗体染色法で測定した。染色は
まず細胞をA溶液(2%FCS、0.1%NaN3/RP
MI)に懸濁後マウス抗HLA クラスI抗体(B9.12.
1)、マウス抗HLA クラスII抗体(10T2a)、マウ
スICAM−1抗体(84H10)で30分間4℃で反応さ
せた後、A溶液で細胞を2回洗浄し、蛍光標識したヤギ
抗マウスIgG抗体(カッペル社製)で30分間4℃で
反応させた。次にB溶液(0.1%BSA、0.1%Na
3/PBS)で細胞を2回洗浄しC溶液(0.1%Na
3/PBS)で細胞を1回洗浄し、propidium iodide
( 2 mg/ml)で死細胞を染色後FACScan(BECTON D
ICKINSON)で測定した。図1に示すようにA2220−
1はIFN−γによるクラスI、ICAM−1の発現誘
導に対しては影響がなかったが、クラスIIの発現誘導
を抑制した。A2220ー1と同様の効果がA2220
−2及びA2220ー3でも得られ、50%の抑制値を
示すIC50値はA2220−1の場合5μg/mlでA22
20−2とA2220−3でも同様な値であった。
【0025】実施例4 A2220−1のラットアジュ
バント関節炎における投与効果 8週齢雄Lewisラットの後肢足裏(footpad)の内皮にD
IFCOのFreund'scomplete adjuvantの結核菌の乾燥
菌体を5mg/mlに調製し、0.1ml注射すると注射側の足
は注射後24時間で急速に発赤腫脹をし、その後7日頃
までは一定の腫脹のままである(一次炎症)。時間が経
過すると、この一時期腫脹は治まるが注射後2週目から
更に関節に腫脹が生じる(二次炎症)。A2220−1
の投与は、結核菌を注射して10日目より行った。具体
的にはそれぞれ0μg/kg、5μg/kg及び25μg/kgの濃
度になるようにカルボキシメチルセルロースで懸濁した
ものを連日腹腔内に投与し、footpadの腫脹をUNIC
OM社の後肢足せき浮腫容積測定装置で測定した。図2
に示すようにA2220−1は25μg/kg慢性炎症に対
応する二次炎症を顕著に抑制した。A2220−1と同
様の効果はA2220−2及びA2220−3でも得ら
れた。
【0026】実施例5 A2220−1の自己免疫疾患
マウスMRL/1に対する延命効果 MRL/1マウスは関節炎、血管炎、リンパ腫の病変を
自然発症し、全身性エリテマトーデスと類似の自己免疫
疾患マウスである。寿命は雌で約20週齢、雄で約22
週齢である。さてA2220−1を生後8週目より連日
腹腔内に投与しMRL/1雌マウス延命に対する影響を
調べた。図3に示すように、A2220ー1を投与した
マウスでは顕著な延命効果が観察され、A2220ー2
及びA2220ー3でも同様な効果が得られた。
【0027】実施例6 脱中性糖体の作製と活性の向上
化 A2220ー1とA2220ー2に50%酢酸水(20
倍量)を加え、40℃にて15時間攪拌した。その後反
応液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ベンゼン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、白色
個体の脱中性糖体の化4を得た。それらを用いてIFN
−γによるクラスIIの発現誘導に対する影響を調べ
た。表2に示すようにCOLO 205細胞において脱
中性糖体でクラスIIの発現抑制活性が約10倍向上し
た。尚、表2に於て+はクラスII発現抑制活性がある
場合でーはない場合を示す。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】本発明の免疫調節剤は、臓器移植時の拒
絶反応の予防、アレルギー性疾患や自己免疫疾患等の炎
症性疾患の治療薬として有用なものとして期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A2220−1のIFNーγによるHLA ク
ラスII(DR)の発現抑制を示したのもである。縦軸
に細胞の数を横軸に蛍光強度(HLAクラスIIの発現
量)を示す。
【図2】A2220−1投与によるラットアジュバント
関節炎の抑制を示したものである。
【図3】A2220−1投与による自己免疫疾患マウス
MRL/1に対する延命効果を示したものである。
【符号の説明】
図2に於て黒丸、黒四角、白四角は、A2220−1を
それぞれ0、5、25μg/kg投与したものである。また
図3に於て、黒四角、黒丸はそれぞれ0、及び50μg/
kg投与したものである。
フロントページの続き (72)発明者 福地 直之 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 宮野 博 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 鈴木 栄一郎 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 間宮 直子 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 古屋 真美 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 明石 知子 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 戸嶋 一敦 神奈川県川崎市中原区井田777−15 シル クハウス201 (72)発明者 竜田 邦明 東京都杉並区松ノ木2−26−7

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 で表される18員環マクロライドを含有する免疫調節
    剤。但し、式中のR1、R2、R3、R4、R5及びR6は同
    一又は異なっていて、それぞれ水素原子、低級アルキル
    基、アシル基、アセチル基、アリル基又はアラルキル基
    を表し、R7は低級アルキル基、アリル基又はアラルキ
    ル基を表し、R8は水酸基、置換基を有しても良い糖残
    基又は 【化2】 で表される有機基を表す。
  2. 【請求項2】 【化3】 で表される18員環マクロライドを含有する請求項1記
    載の免疫調節剤。但し、式中R7がCH3基の場合R9
    CONH2基を表し、R7がCH2CH3基の場合R9が水
    素原子又はCONH2基を表す。
  3. 【請求項3】 【化4】 で表される18員環マクロライドを含有する請求項1記
    載の免疫調節剤。但し、式中R7がCH3基またはCH2
    CH3基を表す。
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