JPH0629160B2 - 陶磁器の製造方法 - Google Patents

陶磁器の製造方法

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JPH0629160B2
JPH0629160B2 JP501186A JP501186A JPH0629160B2 JP H0629160 B2 JPH0629160 B2 JP H0629160B2 JP 501186 A JP501186 A JP 501186A JP 501186 A JP501186 A JP 501186A JP H0629160 B2 JPH0629160 B2 JP H0629160B2
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宏 萩原
啓一 三浦
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Taiheiyo Cement Corp
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Onoda Cement Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は偽珪灰石を陶磁器原料の一部として使用する陶
磁器の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に陶磁器製造における媒融剤として長石が従来から
使用されているが、珪灰石(CaSiO3)も比較的新しい媒融
剤として極一部の分野で併用されている。特に珪灰石は
迅速焼成用として使用した場合にも強度や白色度の低下
を起こさないという特徴を利用した使用が試みられてい
る。しかし、CaSiO3には、低温型の珪灰石(天然珪灰石
は全て低温型)と高温型の偽珪灰石(全て合成品)の2
種類があるが、天然珪灰石は針状結晶であるために、被
粉砕性や成形時のパッキング性が悪いので緻密な磁器原
料として使用する場合には媒融剤としての効果を充分に
発揮できない。また、微粒子が皮膚につきささり、かぶ
れ、湿疹等を起こす為作業上取り扱い難い。その上、不
純物が含まれているので製品の白色度が低下したり不純
物中のCaCO3から焼成中に発生するCOの為に製品中
に空隙が生じ易くなるという問題点がある。
また、高温型である偽珪灰石については、湿式粉砕時の
粉砕性や配合物の泥漿の性質に悪影響を及ぼす遊離石
灰、2CaO・SiO2あるいは3CaO・2SiO2を含まない高純
度偽珪灰石の安価な製造法として一般に採用されてい
る、焼結法では製造するのが非常に困難であるという問
題点がある。
一般に、陶磁器製造時の成形は、粘土、石英、長石及び
石灰石を適当な割合で配合した原料粉末に水を加えて泥
漿を作り、この泥漿を吸水性の型に流し込み着肉層を形
成させる「泥漿鋳込み成形」が行われている。
この場合に、泥漿の流動性が悪過ぎると型の細部まで泥
漿が入りにくくなり成形体の欠陥の原因になったりさら
には成形時間が長くなるという問題が生じる。
流動性は一般に泥漿中のCaイオンとMgイオンが存在する
と悪くなる。従って、通常珪酸ソーダ、炭酸ソーダ、燐
酸ソーダ、アルミン酸ソーダ等の解膠剤(主に珪酸ソー
ダと炭酸ソーダの混合物)を添加することにより流動性
を改善している。
しかし、解膠剤を多く使用すると石膏型の損耗を早める
のでできるだけ添加量を少なくしなければならない。
また、流動性を良くする為に水分量を多くする方法は、
着肉時間を長くするので好ましくない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のように、珪灰石を媒融剤として使用する場合に、
天然珪灰石は被粉砕性、成形時のパッキング性が悪く、
さらに含有される不純物が焼結体の白色度や緻密性に悪
影響を及ぼす等の問題点がある。
また、合成した偽珪灰石を媒融剤として使用した場合に
も、偽珪灰石中に未反応鉱物である遊離石灰や中間生成
物である2CaO・SiO2と3CaO・2SiO2が存在する場合に
は、被粉砕性や配合物の泥漿の特性に悪影響を及ぼす。
しかし、遊離石灰、2CaO・SiO2及び3CaO・2SiO2を含
まない高純度の偽珪灰石を焼結法により製造するのは非
常に困難である。
そこで本発明者等は、未反応鉱物である遊離石灰や中間
生成物である3CaO・2SiO2、2CaO・SiO2を含まない高
純度の偽珪灰石(以下高純度偽珪灰石と称する)の焼結
法による製造について鋭意検討した結果、44μmふる
い残分が20%以下、平均一次粒子径が1μm以下、か
つ、B.E.T.比表面積が2m2/g以上である非晶質シ
リカを珪酸質原料として、さらに、消石灰、生石灰及び
石灰石より選ばれた少なくとも1種を石灰石原料として
回転窯で焼結して製造することにより高純度偽珪灰石が
できるという知見を得、発明者等は既に特許を出願(特
願昭59-230337号)しているが、さらに高純度偽珪灰石
の用途について検討を進めた結果、この高純度偽珪灰石
を使用した陶磁器坏土では遊離石灰、2CaO・SiO2及び3
CaO・2SiO2等の不純鉱物を単に含まないことに起因す
る効果以上の泥漿の流動性面での改善が達成できること
を知見し本発明に至った。
本発明は、陶磁器製造用の媒融剤として珪灰石を使用す
る場合に、天然珪灰石や従来の合成偽珪灰石を使用した
時に生じる、被粉砕性、パッキング性、焼結性及び配合
物の泥漿の流動性等の問題を解決することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、陶磁器製造用の媒融剤として珪灰石
を使用する場合に、天然珪灰石や従来の焼結法により製
造した合成偽珪灰石を使用した時に生じる、被粉砕性、
パッキング性、焼結性及び配合物の泥漿の流動性等の問
題を解決するために、44μmふるい残分が20%以
下、平均一次粒子径が1μm以下、かつB.E.T.比
表面積が2m2/g以上である非晶質シリカを珪酸質原料と
して、さらに消石灰、生石灰及び石灰石より選ばれた少
なくとも1種を石灰質原料として焼結法により製造した
高純度偽珪灰石を媒融剤として使用する陶磁器の製造方
法に存する。
〔作用〕
本発明に用いられる珪灰石は、44μmふるい残分が2
0%以下、平均一次粒子径が1μm以下、かつB.E.
T.比表面積が2m2/g以上である非晶質シリカを珪酸質
原料として、さらに、消石灰、生石灰及び石灰石より選
ばれた少なくとも1種を石灰質原料として焼結法により
製造した高純度偽珪灰石である。
以下、実験例及び実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。
実験例 第1表に示す化学組成の従来の偽珪灰石(特公昭42-193
21号の方法に準じて製造したもの。以下「偽珪灰石」と
称す)または、高純度偽珪灰石、ろう石、カオリンを陶
磁器素地用原料として用いた。ここで偽珪灰石は第2表
に示した化学組成の消石灰を石灰質原料として、石英質
珪石を珪酸質原料としてそれぞれを重量割合で58.7:4
1.3に調合してボール・ミルで88μm篩い残分が1.0%
になるまで粉砕した後、パン型ぺレタイザーにてペレッ
トに成形しこれを回転窯を用いて1380℃の温度で焼
結して製造したものである。
また、高純度偽珪灰石は、第2表に示した化学組成の消
石灰を石灰質原料として、また、平均一次粒子径は0.3
μm程度、B.E.T.比表面積は5m2/gである非晶質
シリカを珪酸質原料として、重量比で53.8:46.2に調合
しボール・ミルで44μmふるい残分が15%以下にな
るように混合・粉砕した後、ペレットに成形して回転窯
を用いて1370℃の温度で焼結して製造したものであ
る。
ここで偽珪灰石には未反応鉱物である遊離石灰や中間生
成物である3CaO・2SiO2あるいは2CaO・SiO2が含まれ
ているが、高純度偽珪灰石には含まれていない。
これらの原料を第3表に示した配合割合(重量比)に秤
量してアルミナ製ポット・ミルで325メッシュ以下ま
で湿式粉砕した。
この様にして得られた泥漿の粘度をB型粘度計で測定し
た。ローターはNo.4を用い、この時の回転数と粘度の
関係を図に示した。
偽珪灰石及び高純度偽珪灰石をそれぞれ単味で使用した
泥漿の粘度を比較すると高純度偽珪灰石単味の泥漿の方
が粘度が小さい。
また、一般的な陶磁器原料であるろう石とカオリンに配
合すると、偽珪灰石を配合した場合には、ろう石とカオ
リンのみの泥漿より大幅に粘度が大きくなるが、高純度
偽珪灰石を配合した場合には、ろう石とカオリンのみの
泥漿より粘度が小さくなる。
この様に、高純度偽珪灰石は、従来の偽珪灰石と異なり
その配合物の粘度の増加がないだけでなく、粘度を下げ
流動性を改善する。
実施例 第4表に示した化学組成のカオリン、珪石、石灰石及び
高純度偽珪灰石を原料として用いた。ここで、高純度偽
珪灰石は実験例で用いた高純度偽珪灰石と同じ方法で製
造されたものである。これらを第5表に示した配合割合
に秤量し、さらに、これら原料粉末100に対して重量
比が水30、水ガラス0.14、炭酸ソーダ0.06になるよう
に秤量し、アルミナ製ポット・ミルで325メッシュ以
下まで混合・粉砕を行い、泥漿を調製した。
この様にして得られた泥漿は、従来の偽珪灰石を添加し
た配合のようなエージング(所謂、ねかし)中の粘度上
昇もなく、さらには、解膠剤の作用をする水ガラスと炭
酸ソーダの添加量を長石を配合した場合の半分に減らし
たにもかかわらず、流動性の良い、鋳込み成形に適した
泥漿であった。
〔発明の効果〕 高純度偽珪灰石を配合した陶磁器用原料は、泥漿の流動
性が良く、その上焼結性がよいので成形性が改善される
と共に緻密な陶磁器を従来よりも低温、短時間で製造す
ることができ最近注目されている迅速焼成も可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
図は偽珪灰石単味及びそれにろう石、カオリンを配合し
た配合物の泥漿のB型粘度計No.4ローターの回転数と
粘度との関係を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】44μmのふるい残分が20%以下、平均
    一次粒子径が1μm以下かつB.E.T比表面積2m2/g
    以上である非晶質シリカを珪酸質原料として、さらに、
    消石灰、生石灰及び石灰石より選ばれた少なくとも1種
    を石灰質原料とし焼結法により製造した高純度偽珪灰石
    を粘土、長石等一般陶磁器原料と共に使用することを特
    徴とする陶磁器の製造方法。
JP501186A 1986-01-16 1986-01-16 陶磁器の製造方法 Expired - Lifetime JPH0629160B2 (ja)

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