JPS6337055B2 - - Google Patents

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JPS6337055B2
JPS6337055B2 JP54051387A JP5138779A JPS6337055B2 JP S6337055 B2 JPS6337055 B2 JP S6337055B2 JP 54051387 A JP54051387 A JP 54051387A JP 5138779 A JP5138779 A JP 5138779A JP S6337055 B2 JPS6337055 B2 JP S6337055B2
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JP
Japan
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clinker
alumina
weight
strength
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JP54051387A
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English (en)
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JPS55144456A (en
Inventor
Takashi Yoshioka
Shoichi Kuramochi
Joji Kojima
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Nihon Cement Co Ltd
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6337055B2 publication Critical patent/JPS6337055B2/ja
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  • Ceramic Products (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は耐火性にすぐれ、強度発現性が良好で
かつ収縮がきわめて小さいアルミナセメント組成
物に関する。 モノカルシウムアルミネート(以後CAと略記
する)を主体とする通常のアルミナセメントは、
良好な性質を備えた耐火性セメントとして、現在
広く一般に使用されている。近年耐火物の使用条
件が苛酷化するにつれて、耐火性セメントにもよ
り一層の耐火度が要求されるようになつた。アル
ミナセメントの耐火度を向上させるための一策と
して、アルミナセメント中に酸化アルミニウム
(アルミナ)の粉末を混在させることによりセメ
ント全体としての耐火度を上げることが実用化さ
れている。 またCAより約200℃高い融点(1789℃)をもつ
カルシウムダイアルミネート(以後CA2と略記す
る)に着目して、より一層高耐火性のアルミナセ
メントを得るためにCA2を主体とするセメントが
考えられるが、CA2はCAに比較して水和速度が
非常に小さく、硬化体の強度も小さいため、CA2
を主体とするセメントは従来実現されなかつた。 むしろ、アルミナセメント中にCA2が混在する
と水和硬化が遅延し、硬化体の強さもCA2が混在
しないものに比べて低下するなど、アルミナセメ
ントとしての品質が劣化するため、製造段階にお
いてもできるだけCA2が生成しないように努力さ
れてきた。例えば特公昭50−28090号公報ではア
ルミナセメント組成物を製造するにあたり、その
組成物中にCA2を含有すると製品は硬化が遅延さ
れ、かつ均一硬化が阻害されるとしており、また
特開昭52−111920号公報では、クリンカー中に
CA2が存在すると中間温度(1000℃前後)での強
度が低下し、かつそれが用いられたコンクリート
の硬化速度が低下することから、クリンカー中の
CA含有率を80%以上好ましくは95%以上とし、
CA2の存在を極力排除しようとしている。 一方この種の目的でCA2を積極的に利用しよう
とした試みがなかつたわけではない。例えば、特
公昭45−2320号公報では、高耐火アルミナ質セメ
ントを製造するにあたつて、CAとCA2とをそれ
ぞれ約50/50の割合で混じてなるクリンカーをセ
メントの主体として用いた例を開示している。し
かし、この例では焼成物の強度低下を防止するた
めに永晶石(AlNa3F6)を添加しており、その
加熱融解性を利用してセラミツク結合を生じさせ
強さを発現させようとしている。しかし、このセ
メントが耐火セメントとして用いられる場合に
は、氷晶石のように比較的低い温度で融解する物
質が含まれているので、耐火物の熱間性状が劣化
される。すなわち、加熱放冷後の強度が大となつ
ても、それが用いられる加熱過程において融液が
生成するため、このセメントを使用した耐火物は
大きく変形するという欠点を有している。 本発明者らは、従来のアルミナセメントに比較
してより高耐火性、低収縮性及び高強度性にすぐ
れた耐火性セメントを提供する目的で鋭意研究し
た結果、CA2と12CaO・7Al2O3(以後C12A7と略
記する)よりなる組成物に微粉アルミナを添加し
て得られる混合組成物にスルホン酸系アニオン界
面活性剤(以下単に界面活性剤という)及び凝結
遅延剤を添加混合してなるアルミナセメント組成
物が、要望を十分に満足するとの知見に基づいて
本発明を完成するにいたつた。 すなわち、本発明の要旨はCA2が100重量部、
C12A7が8〜54重量部である組成物に微粉アルミ
ナを添加し、得られる混合組成物中に全Al2O3
分含有量を70〜90重量%とした配合組成物100重
量部に対し、界面活性剤を0.5〜2.5重量部及び凝
結遅延剤を0.2〜2.5重量部混合してなるアルミナ
セメント組成物にある。 CA2クリンカーは高純度の石灰石原料及びアル
ミナ質原料(例えばバイヤー法で得られた水酸化
アルミニウム、酸化アルミニウムなど)をCaO:
Al2O3のモル比でほぼ1:2の割合に配合、粉砕
し、要すれば成形し慣用の焼成炉、例えば回転窯
等を用いて約1500℃以上に焼成して得られる。 C12A7クリンカーは高純度の石灰石原料及びア
ルミナ原料をCaO:Al2O3のモル比で12:7に配
合し、それをCA2クリンカーの焼成に準じて焼成
するか、或は熔融することにより得られる。
C12A7クリンカーを焼成する場合、鉱化剤として
ハロゲン化物を用いてもよい。 C12A7クリンカーが8重量部以下ではCA2の水
和を促進させるためには量的に不足であり、また
54重量部以上にあつてはC12A7の急結性がまさ
り、凝結遅延剤を用いて硬化させても作業性に対
応した適当な凝結時間に調節することができな
い。 微粉アルミナとしてはBET比表面積が1〜25
m2/g程度のものが好ましい。 微粉アルミナはCA2クリンカー、C12A7クリン
カー及び微粉アルミナの3成分よりなる組成物中
の全Al2O3成分含有量を70〜90重量%とするに必
要とされるように配合される。全Al2O3成分含有
量が70重量%以下では焼成強度が改善されず、90
重量%以上であるとCA2及びC12A7の分量が少く
なりすぎ常態における強度そのものが弱い。 界面活性剤としては例えばポリアルキルアリル
スルホン酸、アルキルスルホン酸、α―スルホン
化脂肪酸及びこれらの塩を主成分とするものが示
される。界面活性剤の配合量はCA2クリンカー、
C12A7クリンカー及び微粉アルミナ組成物100重
量部に対し0.5〜2.5重量部が適当であり、2.5重量
部を超えると、または0.5重量部未満では、いず
れも硬化体の強度が低下し好ましくない。 本発明のアルミナセメント組成物は急結性の
C12A7を含有するので、十分な作業時間を確保す
るためにはそのC12A7の水和反応速度を制御しな
ければならず、そのため凝結遅延剤を配合するこ
とが必要である。 この凝結遅延剤としては例えばクエン酸、酒石
酸、グルコン酸、サルチル酸、アルギン酸などの
ようなヒドロオキシカルボン酸又はその塩、さら
にアルギン酸ソーダ又はサツカロース等の多糖類
及びその誘導体が示され、その添加量はCA2クリ
ンカー、C12A7クリンカー及び微粉アルミナより
なる組成物100重量部に対して0.2〜2.5重量部で
あることが好ましい。凝結遅延剤が2.5重量部を
超えると、または0.2重量部未満では、いずれも
硬化剤の強度が低下し好ましくない。 本発明のアルミナセメント組成物を調製するに
は、その製品を形成する各成分を個別に粉砕し、
それぞれを所定の割合に混合するか、製品の個々
の成分を所定の割合に混じた組成物を粉砕するか
又は製品の個々の成分のうち複数個の成分を所定
の割合に混じたものを粉砕し、その粉砕物に残余
の成分を個々に粉砕したものを添加混合すること
により行なわれる。 粉砕物の粒度は、製品の使用目的によつて異な
るが、キヤスタブルセメントに用いる場合には、
44μふるいの通過分として80%以上であることが
好ましい。 粉砕、混合工程に用いられる粉砕機又は混合機
にはボールミル、V型混合機等の慣用のものが用
いられる。 本発明のアルミナセメント組成物は高耐火性、
低収縮性にすぐれ、かつ高強度性であり、適当な
凝結時間に調整することができ、焼成強度を大に
することができる。 つぎに本発明を実施例でその実施態様を説明す
るが、本発明はこれらにより限定されるものでは
ない。本文中の%及び部は特記しない限り重量%
及び重量部を示すものである。 実施例1、参考例1〜2 CA2クリンカーは石灰石とバイヤー法により製
造された酸化アルミニウムを原料とし、原料中の
CaO成分及びAl2O3成分が換算モル比で1:2に
なるようにこれらの原料を混合して粉砕し、回転
窯により1600℃で焼成した。 C12A7クリンカーはCA2クリンカーに用いたの
と同じ原料を、その原料中のCaO成分及びAl2O3
成分が12:7のモル比になるように混合して粉砕
し、得られた粉砕物を反射炉で溶融して得た。 得られたCA2クリンカー及びC12A7クリンカー
を化学分析し、その結果を第1表に示す。 ここで、CA2クリンカー中のCA2含有率は97
%、C12A7クリンカー中のC12A7含有率は95%で
あつた。 微粉アルミナには市販アルミナ(三井アルミナ
製造〓製商品名MA20)で純度99%、BET比表
面積13.0m2/gのものを、また、界面活性剤には
ポリアルキルアリルスルホン酸ナトリウムを主成
分としたもの(花王石鹸〓製商品名マイテイ100)
を、そして、凝結遅延剤には市販純薬1級品クエ
ン酸ナトリウムを用いた。 これらの諸原料を第2表に示す割合に配合し、
得られた全Al2O3成分含有率約80%のアルミナセ
メント組成物をキヤスタブルセメントとして用
い、JISR―2553に準じて24時間強度、110℃乾燥
強度、1000℃焼成強度及び線変化率を求め、得た
結果を第3表に示す。なお、このキヤスタブル試
験には骨材として電融アルミナ(日本軽金属工業
〓製商品名日軽コランダム)を用いた。 また、参考例として二種類の市販品について実
施例1に準じて諸特性を求め得た結果を第3表に
示す。 なお、各参考例として下記の材料を使用した。 参考例 1 電気化学工業社製、商標名「ハイアルミナセメ
ントスーパー」 化学組成:Al2O380.0%、CaO18.5%、 添加物 :炭酸ソーダ0.5%、クエン酸ソーダ
0.5% 推定鉱物:CA49.7%、C12A74.3%、α―
Al2O346.0%、C12A7/CA=0.09 参考例 2 アルコア社製、商標名「アルコアCA25」 化学組成:Al2O379.6%、CaO18.1%、 推定鉱物:CA48.2%、C12A76.8%、α―
Al2O345.0%、
【表】
【表】
【表】 ※ 混水量
実施例 2 実施例1に用いたのと同じCA2クリンカー、
C12A7クリンカー、微粉アルミナ、界面活性剤及
び凝結遅延剤を第4表に示される割合に配合して
混合し、得られたそれぞれの全Al2O3成分含有率
が約80%であり、かつ44μふるい通過分が90%で
あるアルミナセメント組成物につき、第4表に示
される諸特性について求め、得た結果を第4表及
び第1図に示す。 この場合、C12A7クリンカーが5部以下では脱
型が不能であり、また、67部では成型が不能であ
つた。
【表】 実施例 3 実施例1に用いたのと同じCA2クリンカー、
C12A7クリンカー、微粉アルミナ、及び凝結遅延
剤をそれぞれ100,17.6,32.9及び0.3部を配合し
て混合し、その混合物に界面活性剤(花王石鹸〓
製商品名マイテイ100)を種々の割合に混合し、
得られたそれぞれの全Al2O3成分含有率約80%の
アルミナセメント組成物の1000℃における焼成圧
縮強度を求め、得た結果を第2図に示す。 実施例 4 実施例1に用いたのと同じCA2クリンカーを
100部、C12A7クリンカーを17.6部、微粉アルミナ
を32.9部界面活性剤1.51部配合して混合した組成
物に、凝結遅延剤を種々の量加えて得られた、そ
れぞれの全Al2O3成分含有率約80%のアルミナセ
メント組成物の凝結時間を求め、得られた結果を
第3図に示す。 実施例 5 実施例1に用いたのと同じCA2クリンカー100
部、C12A7クリンカー17.6部、微粉アルミナ32.9
部、界面活性剤1.51部、及び凝結遅延剤0.3部か
らなる混合組成物を種々の粒度に粉砕し、得られ
た全Al2O3成分含有率約80%のアルミナセメント
組成物の1日圧縮強度と粒度との関係を求め、得
た結果を第4図に示す。 実施例 6 実施例1で用いたのと同じCA2クリンカー、
C12A7クリンカー、及び微粉アルミナを第5表に
示す割合に配合し、得られたそれぞれの配合物を
粉砕してつくつたAl2O3含有量の異なる4種類の
配合組成物100重量部に対し、実施例1で使用し
た界面活性剤を1.84重量部、及び凝結遅延剤0.37
重量部を添加混合してアルミナセメント組成物を
製造した。 得られた各アルミナセメント組成物について
JIS R―2553に準じて20℃、24時間強度、110℃
乾燥強度、1000℃焼成強度を測定し、得た結果を
第5表に示す。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2においてC12A7クリンカーの
添加量と製品の1日圧縮強度との関係図、第2図
は実施例3において界面活性剤の添加量と製品の
焼成(1000℃)圧縮強度との関係図、第3図は実
施例4においてクエン酸ナトリウムの添加量と製
品の凝結時間との関係を示す図、第4図は実施例
5において製品の粒度とその一日圧縮強度との関
係を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 CaO・2Al2O3が100重量部、12CaO・7Al2O3
    が8〜54重量部である組成物に微粉アルミナを添
    加し、得られる混合組成物中の全Al2O3成分含有
    量を70〜90重量%とした配合組成物100重量部に
    対し、スルホン酸系アニオン界面活性剤を0.5〜
    2.5重量部及び凝結遅延剤を0.2〜2.5重量部添加混
    合してなるアルミナセメント組成物。
JP5138779A 1979-04-26 1979-04-26 Alumina cement composition Granted JPS55144456A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60112676A (ja) * 1983-11-22 1985-06-19 電気化学工業株式会社 塩基性耐火セメント組成物
JPS60122773A (ja) * 1983-12-08 1985-07-01 電気化学工業株式会社 塩基性耐火セメント組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4952216A (ja) * 1972-09-18 1974-05-21
JPS5028090A (ja) * 1973-07-18 1975-03-22

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