JPH06291457A - ハンダ付け方法及びハンダ付け装置 - Google Patents

ハンダ付け方法及びハンダ付け装置

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JPH06291457A
JPH06291457A JP7406093A JP7406093A JPH06291457A JP H06291457 A JPH06291457 A JP H06291457A JP 7406093 A JP7406093 A JP 7406093A JP 7406093 A JP7406093 A JP 7406093A JP H06291457 A JPH06291457 A JP H06291457A
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JP
Japan
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solder
electronic component
soldering
hydrogen gas
circuit member
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Application number
JP7406093A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Matsuda
満 松田
Kiyomitsu Suga
清光 須賀
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Seikosha KK
Original Assignee
Seikosha KK
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06291457A publication Critical patent/JPH06291457A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラックスおよび有機系洗浄剤を使用する必
要がなく、製造コストが安いハンダ付け方法およびハン
ダ付け装置の提供。 【構成】 電子部品3が基板1のハンダ付部で接触する
ように、電子部品を基板上に装着する装着工程(図6
(a))と、基板のハンダ付部近傍にノンフラックスタ
イプのハンダ6を供給する工程(図6(a))と、ハン
ダ付部にハンダの融点以上の温度の水素ガスを短時間吹
きつける還元工程と、水素ガスの吹きつけ後に水素の雰
囲気中でハンダを加熱して溶融させる工程(図6
(d))とからなるハンダ付け方法。ハンダ付部にハン
ダの融点以上の温度の水素ガスを短時間吹きつけること
により、ハンダ付部表面の酸化膜が還元されて除去され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電路を有する回路部
材のハンダ付部に各種の電子部品をハンダ付けするハン
ダ付け方法およびハンダ付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなハンダ付け方法として
は、たとえばプリント基板のハンダ付部にあらかじめ適
量のハンダを供給しておき、外部からの熱源によってハ
ンダを溶融させ、前記ハンダ付部に電子部品をハンダ付
けする方法(リフローソルダリング)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のハンダ付け
方法では、一般に、ハンダ付部表面(金属表面)の酸化
膜を除去してハンダのぬれをよくするために、フラック
スが含まれているハンダを使用している。このフラック
スは、一般にハロゲン系のもので、ハンダを溶融させた
後(リフロー後)にフラックス残さとして残ってしま
う。このフラックス残さは、周辺に品質管理をする上で
および信頼性を確保する上で極めて有害である強力な酸
化作用をもつので、この残さを除去する必要がある。フ
ラックス残さを除去するため、フロンやトリエタン等の
有機系洗浄剤を使用する必要があるが、このような溶剤
は近年その使用を規制されている。
【0004】そこで、有機酸系のフラックスを使った窒
素炉を使用してハンダ付けする方法が開発されつつあ
る。しかしながら、この場合でもフラックス残さが残っ
てしまう。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
して為されたもので、フラックスおよび有機系洗浄剤を
使用する必要がなく、製造コストが安いハンダ付け方法
およびハンダ付け装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明に係るハンダ付け方法は、各電子部品が導電
路を有する回路部材のハンダ付部で接触するように、各
電子部品を回路部材上に装着する装着工程と、回路部材
のハンダ付部近傍にノンフラックスタイプのハンダを供
給する工程と、ハンダ付部にハンダの融点以上の温度の
水素ガスを短時間吹きつける還元工程と、水素ガスを吹
きつけた後に水素または窒素の雰囲気中でハンダを加熱
して溶融させる工程とからなる。
【0007】好ましくは、還元工程は、水素ガスをハン
ダ付部上から吹きつけるものであり、装着工程と還元工
程との間に、ハンダ付部の周囲をカバーするマスクを回
路部材または電子部品上に設ける工程をさらに含む。
【0008】また、上記課題を達成するために、本発明
に係るハンダ付け方法は、各電子部品が導電路を有する
回路部材のハンダ付部で接触するように、各電子部品を
回路部材上に装着する装着装置と、電子部品が装着され
た回路部材のハンダ付部近傍にノンフラックスタイプの
ハンダを供給する供給装置と、ハンダの供給された回路
部材および電子部品を収容可能であり、ハンダを加熱し
て溶融させる溶融部を内部に有し、内部に窒素または水
素が充満したリフロー炉と、電子部品と回路部材とを装
着装置および供給装置に搬送するとともに、この両装置
により電子部品が装着されかつハンダが供給された回路
部材を、溶融部を通るようにリフロー炉内を搬送する搬
送手段と、溶融部の上流位置に設けられた吹出し口を有
し、回路部材が搬送手段により搬送されて吹出し口に達
したところで、この吹出し口からハンダの融点以上の温
度の水素ガスを短時間上記ハンダ付部に吹きつける水素
ガス吹付け手段とを有する。
【0009】
【作用】本発明に係るハンダ付け方法では、ハンダ付部
にハンダの融点以上の温度の水素ガスを短時間吹きつけ
ることにより、ハンダ付部表面の酸化膜が還元されて除
去されるとともに、上記水素ガスの吹きつけ後に水素ま
たは窒素の雰囲気中で、ハンダ付部近傍に供給されたノ
ンフラックスタイプのハンダを加熱して溶融させること
により、溶融したハンダがハンダ付部に流れて電子部品
がハンダ付部にハンダ付けされる。また、水素または窒
素の雰囲気中でハンダを加熱して溶融させるので、ハン
ダ付部表面の再酸化が防止される。
【0010】また、装着工程と還元工程との間に、ハン
ダ付部の周囲をカバーするマスクを回路部材または電子
部品上に設けるので、還元工程においてハンダ付部の近
傍以外が高温度の水素ガスにより加熱され破損するのが
防止される。
【0011】また、本発明に係るハンダ付け装置では、
導電路を有する回路部材が搬送手段によりリフロー炉内
を搬送されて溶融部の上流位置にある吹出し口に達した
ところで、水素ガス吹付け手段の上記吹出し口からハン
ダの融点以上の温度の水素ガスがハンダ付部に短時間吹
きつけられ、これによってハンダ付部表面の酸化膜が還
元されて除去される。この後、さらに回路部材が搬送手
段により溶融部を通るようにリフロー炉内を搬送される
ことにより、ハンダ付部近傍に供給されたノンフラック
スタイプのハンダが加熱されて溶融し、この溶融したハ
ンダがハンダ付部に流れて電子部品がハンダ付部にハン
ダ付けされる。また、窒素または水素が充満したリフロ
ー炉内でハンダを加熱して溶融させるので、ハンダ付部
表面の再酸化が防止される。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例に係
るハンダ付け装置およびハンダ付け方法を説明する。こ
の装置および方法は、導電路を有する回路部材のハンダ
付部近傍にあらかじめ適量のハンダを供給しておき、ハ
ンダ付部に高温の水素ガスを吹きつけ酸化膜を除去し、
その後さらに外部からの熱源によってハンダを溶融さ
せ、ハンダ付部に電子部品をハンダ付けする方法を採用
している。
【0013】図1は本発明の一実施例に係るハンダ付け
装置を示している。このハンダ付け装置は、図4および
図5に示すように、導電路を有する回路部材の一例であ
る基板1のハンダ付けランド2,2上のハンダ付部2
a,2aにチップコンデンサー等の電子部品3の電極部
をハンダ付けするためのものである。図4および図5に
おいて、符号4はレジストであり、符号5はハンダ付け
ランド2の表面にできた酸化膜である。
【0014】図1に示すように、ハンダ付け装置10
は、上記各電子部品3が基板1の各ハンダ付けランド2
上のハンダ付部2aで接触するように、各電子部品3を
基板1上に装着する装着装置(図示省略)と、各電子部
品3が装着された基板1の上記ハンダ付部2a近傍にノ
ンフラックスタイプのハンダ6(図4および図5を参
照)を供給する供給装置(図示省略)と、上記ハンダ6
を加熱して溶融させる溶融部21を内部に有し、内部に
水素が充満したリフロー水素炉(リフロー炉)20と、
各電子部品3と基板1を上記装着装置および上記供給装
置へ搬送するとともに、この両装置により各電子部品3
が装着されかつ上記ハンダ6が供給された基板1を、上
記溶融部21を通るようにリフロー水素炉20内を搬送
する搬送手段30と、上記溶融部21近傍の上流位置に
設けられた吹出し口41を有し、基板1が搬送手段30
により搬送されて吹出し口41に達したところで、この
吹出し口41からハンダ6の融点以上の温度の高温水素
ガスを短時間上記ハンダ付部2aに吹きつける水素ガス
吹付け手段40とを有している。
【0015】上記装着装置は、各電子部品3を図4およ
び図6(a)で示すように各ハンダ付けランド2のハン
ダ付部2aで接触するように接着剤7で接着することに
より、各電子部品3を基板1上に装着するように構成さ
れている。
【0016】また、上記装着装置により各電子部品3が
基板1上に装着されかつ上記供給装置によりハンダ6が
ハンダ付部2a近傍に供給された基板1(図4および図
6(a)を参照)は、上記装着装置によりまたはこの装
置とは別の装着装置により図6(b)で示すように上記
搬送手段30の支持台31上に装着されるようになって
いる。このとき、基板1は、図6(b)で示すように、
基板1に穿設された2つの丸孔1aおよび上記レジスト
4に穿設された2つの丸孔4aを上記支持台31上に固
定された2本の位置決めピン31aに、基板1に穿設さ
れた2つの長孔1bおよびレジスト4に穿設された2つ
の長孔4bを支持台31上に固定された2本の位置決め
ピン31bにそれぞれ嵌合させることにより、支持台3
1上に装着される。
【0017】また、この一実施例に係るハンダ付け装置
では、図6(b)で示すように基板1を支持台31上に
装着してからこの基板1が上記搬送手段30により上記
リフロー水素炉20内に搬送される前に、上記ハンダ付
部2aの周囲をカバーするマスク8を図4および図6
(c)で示すように基板1上に取り付けるようになって
いる。図6(c)で示すようにこのマスク8は、上記ハ
ンダ付けランド2と略同じ大きさの開口部8aと、2つ
の丸孔8bと、2つの長孔8cとを有している。このマ
スク8は、2つの丸孔8bを2つの上記位置決めピン3
1aの小径部31a´に、2つの長孔8cを2つの上記
位置決めピン31bの小径部31b´にそれぞれ嵌合さ
せることにより、基板1上に取り付けられている。
【0018】上記リフロー水素炉20は、図2に示すよ
うに、炉内温度がたとえば赤外線またはエアヒータ等に
より、上方から熱せられ、常温である炉の入口20a側
から徐々に上昇して上記ハンダ6の融点(150℃〜3
00℃)より僅かに高いハンダリフロー温度(170℃
〜330℃)まで上昇してその温度で一定し、炉の出口
20b側へ向かって徐々に低下し常温となるような温度
分布を有している。ハンダリフロー温度まで上昇して一
定している領域が上記溶融部21となっている。
【0019】上記搬送手段30は、図1および図3に示
すように、駆動モータ32と、このモータ32の出力ギ
ヤ32aに連結された左右一対の駆動用スプロケットギ
ヤ33と、左右一対が1組となった6組の従動用スプロ
ケットギヤ34と、これらのスプロケットギヤに巻掛け
られた2本のチェーンベルト35とから構成されてい
る。上記6組の従動用スプロケットギヤ34のうち、2
組が駆動用スプロケットギヤ33の上方に、1組がリフ
ロー水素炉20の入口20aの外側に、1組が水素炉2
0の出口20bの外側に、残りの2組が水素炉20内に
それぞれ配置されている。そして、上記支持台31は、
2本のチェーンベルト35にそれぞれ突設された固定突
部36上に固定されている。
【0020】図1に示すように、上記水素ガス吹付け手
段40は、上記溶融部21近傍の上流位置でかつチェー
ンベルト35により搬送される上記基板1の上方位置に
開口した吹出し口41を有する配管42と、この配管4
2を介してリフロー水素炉20内に上記高温水素ガスを
供給する高温水素ガス発生装置43と、配管42を開閉
する常閉の電磁弁44と、基板1が搬送手段30により
搬送されて吹出し口41下方の所定位置に達したことを
検知するセンサ45と、このセンサ45の出力信号に応
じて電磁弁44の開閉を制御する制御手段(CPU)4
6とから構成されている。なお、上記高温水素ガスは、
還元能力を有する高温度(400℃以上)のものであ
る。
【0021】上記センサ45により検知される上記所定
位置とは、上記ハンダ付けランド2上の、ハンダ付部2
aとハンダ6の略中間に設けられた水素ガス吹付けマー
ク9(図4を参照)が上記吹出し口41の略真下にくる
ような位置(図1で示す位置)である。
【0022】また、上記制御手段46は、基板1が上記
所定位置に達したことをセンサ45が検知したとき、セ
ンサ45からの出力信号により上記電磁弁44を所定の
短時間(例えば、1秒程度)開くように制御する。この
電磁弁44が開くことにより、高温水素ガスが吹出し口
41から基板1の水素ガス吹付けマーク9に向けて吹き
付けられるようになっている。
【0023】このように、上記一実施例に係るハンダ付
け装置は、チェーンベルト35により搬送されてリフロ
ー水素炉20内に入った基板1全体が、リフロー水素炉
20内をその入口20aからその出口20b側へ搬送さ
れる間に、徐々に加熱されて温度が上がっていき、図2
に示すハンダリフロー温度に達する直前に、すなわち基
板1が上記溶融部21近傍の上流位置に達したところ
で、この上流位置にある上記吹出し口41から高温水素
ガスが基板1の水素ガス吹付けマーク9に向けて吹き付
けられ(このとき吹き付けられる高温水素ガスの吹付け
位置およびその温度分布が図2の破線で示されてい
る)、この吹付け直後に基板1が溶融部21へ搬送さ
れ、基板1全体が上記溶融部21により加熱されハンダ
リフロー温度まで温度が上昇するように構成されてい
る。
【0024】次にランド2およびマスク8の平面形状に
ついて説明する。図4の破線に示すように、ランド2
の、ハンダ6が供給装置により供給される部分と、ハン
ダ付部2aとの間の部分は幅が狭くなっているがこれは
次の理由による。
【0025】すなわち、後述するようにリフロー炉内で
基板1が搬送されていき、それがまだ吹出し口41に至
らない位置でハンダ融点付近にまで加熱されると、ハン
ダ6の粘性が低下し、酸化膜5上をハンダ付部2aのほ
うへ移動するおそれがある。そうすると、基板1が吹出
し口41に達したとき、ハンダ付部2aはすでにハンダ
6に蔽われ、水素ガスを直接酸化膜に吹きつけることが
できず、酸化膜5を除去することができずハンダ付けが
不完全になるおそれがある。
【0026】従って、ランド2の幅の狭い部分を設けて
上述のようなハンダ6のハンダ付部2aへの移動を防止
し、吹出し口41がランド2上の酸化膜5に直接水素ガ
スを吹きつけられるようにしている。
【0027】図4のようにマスク8の開口部8aは、ラ
ンド2に沿った形状をなしているが、これは次の理由に
よる。
【0028】すなわち、吹出し口41により、水素ガス
を吹きつけるハンダ付部2a近傍と、溶融部21により
加熱するハンダ6のある部分との2ケ所は、上方に露出
している必要があるが、それ以外の部分、特に、レジス
ト4や、電子部品3は高温とならないように保護する必
要がある。このため上述のような形状をなしている。
【0029】次に、上記一実施例に係るハンダ付け装置
を用いて行なわれる本発明の一実施例に係るハンダ付け
方法を説明する。
【0030】(1)まず最初に、図4,図6(a)で示
すように、各電子部品3がハンダ付けランド2のハンダ
付部2aで接触するように、各電子部品3の中央部を基
板1のレジスト4上に接着剤7で接着することにより、
各電子部品3を基板1上に装着する(装着工程)。この
ような装着は、上記装着装置によって行われる。
【0031】(2)次に、図4,図6(a)で示すよう
に、ノンフラックスタイプのハンダ6を、各電子部品3
が装着された基板1のハンダ付部2a近傍に供給する
(ハンダ供給工程)。このようなハンダの供給は、上記
供給装置によって行われる。
【0032】(3)次に、各電子部品3が基板1上に装
着されかつ上記ハンダ6がハンダ付部2a近傍に供給さ
れた基板1を、図6(b)で示すように、上記搬送手段
30の支持台31上に装着する(基板装着工程)。この
とき、基板1は、図6(b)で示すように、基板1の2
つの丸孔1aおよびレジスト4の2つの丸孔4aを支持
台31の2本の位置決めピン31aに、基板1の2つの
長孔1bおよびレジスト4の2つの長孔4bを支持台3
1の2本の位置決めピン31bにそれぞれ嵌合させるこ
とにより、支持台31上に装着される。このような装着
は、上記装着装置またはこの装置とは別の装着装置によ
り行われる。
【0033】(4)このようにして基板1を支持台31
上に装着してからこの基板1が搬送手段30によりリフ
ロー水素炉20内に搬送される前に、図4および図6
(c)で示すように、上記ハンダ付部2aの周囲をカバ
ーするマスク8を基板1上に取り付ける(マスク装着工
程)。このとき、マスク8は、2つの丸孔8bを2つの
上記位置決めピン31aの小径部31a´に、2つの長
孔8cを2つの上記位置決めピン31bの小径部31b
´にそれぞれ嵌合させることにより、基板1上に取り付
けられる。このような取付けは、上記装着装置またはこ
の装置とは別の装着装置により行われる。
【0034】(5)その後マスク8が取り付けられた基
板1が、搬送手段30によりリフロー水素炉20内を搬
送され、基板1のハンダ付部2aに上記ハンダ6の融点
以上の温度の高温水素ガスを短時間吹きつける(還元工
程)。この還元工程により、ハンダ付けランド2のハン
ダ付部2aからハンダ6に至る部分の表面の酸化膜5が
高温水素ガスにより還元されて除去され(図6(d)を
参照)、これによってハンダ6のハンダ付部2aに対す
るぬれがよくなる。
【0035】このような還元工程は、図6(c)で示す
ようにマスク8が取り付けられかつ図3で示すようにリ
フロー水素炉20の入口20aの手前に位置している基
板1を一定速度で移動する搬送手段30のチェーンベル
ト35により水素炉20内に搬送させ、基板1が図1で
示すように上記溶融部21近傍の上流位置にある吹出し
口41に達したところで、この吹出し口41から高温水
素ガスを短時間上記ハンダ付部2a近傍に吹きつけるこ
とにより行われる。具体的には、上記水素ガス吹付けマ
ーク9が吹出し口41の略真下にくるような所定位置に
基板1が達したことを上記センサ45が検知すると、上
記制御手段46は、センサ45からの出力信号により上
記電磁弁44を所定の短時間(例えば、1秒程度)開
く。この電磁弁44が開いている間、高温水素ガスが吹
出し口41から基板1の水素ガス吹付けマーク9に向け
て吹き付けられる。
【0036】(6)その後、基板1を搬送手段30によ
り溶融部21に搬送することにより、上記還元工程によ
る高温水素ガスの吹きつけ直後に、水素の雰囲気中でハ
ンダを加熱して溶融させる(溶融工程)。この溶融工程
により、溶融したハンダ6が図7,8で示すようにハン
ダ付部2aに流れて各電子部品3がハンダ付部2aにハ
ンダ付けされる。このような溶融工程は、基板が吹出し
口41の真下位置からさらにチェーンベルト35により
リフロー水素炉20内をその出口20b側へ向かって搬
送される際に、基板1が上記溶融部21(図2を参照)
を通ることにより行われる。
【0037】(7)そして、各電子部品3がハンダ付部
2aにハンダ付けされた基板1がチェーンベルト35に
より搬送されてリフロー水素炉20の出口20bから外
部に出た後に、基板1を支持台31から取り外す。これ
によって、全てのハンダ付け工程が終了する。このと
き、ハンダ付けランド2と電子部品3との間には酸化膜
は介在せず、ハンダのみにより両者は接合し、両者の完
全な導通が得られる。
【0038】なお、上記一実施例によれば、上記マスク
装着工程により、基板1が搬送手段30によりリフロー
水素炉20内に搬送される前に、上記ハンダ付部2aの
周囲をカバーするマスク8を基板1上に取り付けている
ので、上記還元工程において高温水素ガスが基板1のハ
ンダ付部2a近傍以外には吹きつけられず、ハンダ付部
2a近傍以外が過度に加熱され破損するのが防止され
る。
【0039】また、上記溶融工程において、水素の雰囲
気中でハンダ6を加熱して溶融させることにより、上記
ハンダ付部2a表面の再酸化が防止される。このため、
高温水素ガス吹出し口41の直近に溶融部21がなくて
もよく、少し離れていてもハンダ付部2a表面の再酸化
はおこらない。
【0040】なお、上記一実施例では、上記溶融工程に
おいて、水素の雰囲気中で(リフロー水素炉20内で)
基板1全体を加熱してハンダ6を溶融させるようにして
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、窒素
の雰囲気中で(窒素炉内で)基板1全体を加熱してハン
ダ6を溶融させるようにしてもよい。
【0041】また、上記一実施例では、図2に示すよう
な温度分布を有し、ハンダリフロー温度まで上昇してそ
の温度で一定している領域が上記溶融部21となってい
るリフロー水素炉20を使用し、この溶融部21により
基板1全体を加熱するようにしているが、本発明はこれ
に限定されるものではない。例えば、上記リフロー水素
炉20の代わりに、内部に窒素または水素が充満したリ
フロー炉を使用し、このリフロー炉内に、ハンダを加熱
して溶融させる上記溶融部として、レーザー光等により
基板1上のハンダのみを局部加熱する加熱手段を設けて
もよい。
【0042】また、上記一実施例に係るハンダ付け装置
では、図1に示すように、1つの支持台31のみをチェ
ーンベルト35上に設けているが、複数の支持台31を
チェーンベルト35上に設けてもよい。この場合には、
ハンダ付けの作業効率が向上する。また回路部材は、導
電路を有するものであれば基板以外のものでもよくたと
えばリードフレームでもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るハン
ダ付け方法によれば、ハンダ付部にハンダの融点以上の
温度の水素ガスを短時間吹きつけることにより、ハンダ
付部表面の酸化膜が還元されて除去されるとともに、上
記水素ガスの吹きつけ後に水素または窒素の雰囲気中
で、ハンダ付部近傍に供給されたノンフラックスタイプ
のハンダを加熱して溶融させる。ハンダ付部に酸化膜が
ないためハンダはハンダ付部に対しぬれがよくなり、溶
融したハンダがハンダ付部に流れて電子部品がハンダ付
部にハンダ付けされる。これにより、導電路を有する回
路部材のハンダ付部と電子部品とは酸化膜を介さず、ハ
ンダにより両者は完全に導通する。
【0044】従って、フラックスおよび有機系洗浄剤を
使用する必要がなく、これによってフラックス残さを除
去するための洗浄工程がなくなるとともに安価なノンフ
ラックスタイプのハンダを使用できるので、製造コスト
を低減することができる。また、水素または窒素の雰囲
気中でハンダを加熱して溶融させることにより、これに
よってハンダ付部表面の再酸化が防止される。従って、
ハンダを加熱して溶融する際に、再酸化によりハンダの
ぬれが悪くなるのを防止することができる。
【0045】また、装着工程と還元工程との間に、ハン
ダ付部の周囲をカバーするマスクを回路部材または電子
部品上に設ければ、還元工程においてハンダ付部の周囲
が高温度の水素ガスにより加熱されるのが防止される。
従って、ハンダ付部の周囲に過度の熱ストレスが加わる
のを防止することができる。
【0046】また、本発明に係るハンダ付け装置によれ
ば、導電路を有する回路部材が搬送手段によりリフロー
炉内を搬送されて溶融部近傍の上流位置にある吹出し口
に達したところで、水素ガス吹付け手段の上記吹出し口
からハンダの融点以上の温度の水素ガスがハンダ付部に
短時間吹きつけられ、これによってハンダ付部表面の酸
化膜が還元されて除去される。この後、さらに回路部材
が搬送手段により溶融部を通るようにリフロー炉内を搬
送されることにより、ハンダ付部近傍に供給されたノン
フラックスタイプのハンダが加熱されて溶融し、この溶
融したハンダがハンダ付部に流れて電子部品がハンダ付
部にハンダ付けされる。従って、フラックスおよび有機
系洗浄剤を使用する必要がなく、これによってフラック
ス残さを除去するための洗浄工程がなくなるとともに安
価なノンフラックスタイプのハンダを使用できるので、
製造コストを低減することができる。また、窒素または
水素が充満したリフロー炉内でハンダを加熱して溶融さ
せるので、ハンダ付部表面の再酸化が防止される。従っ
て、ハンダを加熱して溶融する際に、再酸化によりハン
ダのぬれが悪くなるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るハンダ付け装置を示
す概略構成図である。
【図2】図1に示すリフロー水素炉の温度分布を示す図
である。
【図3】図1の一部を拡大して示した図である。
【図4】電子部品が装着されかつハンダが供給された基
板の一部を示す平面図である。
【図5】図4のVーV線に沿う断面図である。
【図6】(a)は電子部品が装着されかつハンダが供給
された基板を示す断面図である。(b)は基板が支持台
上に装着された状態を示す断面図である。(c)は基板
上にマスクが取り付けられた状態を示す断面図である。
(d)はハンダがハンダ付部に流れた状態を示す断面図
である。
【図7】ハンダがハンダ付部に流れたときの基板の状態
を示す図で、図4と同様の平面図である。
【図8】電子部品がハンダ付部にハンダ付けされたとき
の基板の状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 基板(導電路を有する回路部材) 2a ハンダ付部 3 電子部品 6 ハンダ 8 マスク 20 リフロー水素炉(リフロー炉) 21 溶融部 30 搬送手段 40 水素ガス吹付け手段 41 吹出し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 2/10 2/34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各電子部品が導電路を有する回路部材の
    ハンダ付部で接触するように、各電子部品を上記回路部
    材上に装着する装着工程と、 上記回路部材の上記ハンダ付部近傍にノンフラックスタ
    イプのハンダを供給する工程と、 上記ハンダ付部に上記ハンダの融点以上の温度の水素ガ
    スを短時間吹きつける還元工程と、 上記水素ガスを吹きつけた後に水素または窒素の雰囲気
    中で上記ハンダを加熱して溶融させる工程とからなるこ
    とを特徴とするハンダ付け方法。
  2. 【請求項2】 上記還元工程は、上記水素ガスを上記ハ
    ンダ付部上から吹きつけるものであり、上記装着工程と
    上記還元工程との間に、上記ハンダ付部の周囲をカバー
    するマスクを上記回路部材または上記電子部品上に設け
    る工程をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のハ
    ンダ付け方法。
  3. 【請求項3】 各電子部品が導電路を有する回路部材の
    ハンダ付部で接触するように、各電子部品を上記回路部
    材上に装着する装着装置と、 上記電子部品が装着された上記回路部材の上記ハンダ付
    部近傍にノンフラックスタイプのハンダを供給する供給
    装置と、 上記ハンダの供給された上記回路部材および上記電子部
    品を収容可能であり、上記ハンダを加熱して溶融させる
    溶融部を内部に有し、内部に窒素または水素が充満した
    リフロー炉と、 上記電子部品と上記回路部材とを上記装着装置および上
    記供給装置に搬送するとともに、この両装置により上記
    電子部品が装着されかつ上記ハンダが供給された上記回
    路部材を、上記溶融部を通るように上記リフロー炉内を
    搬送する搬送手段と、 上記溶融部の上流位置に設けられた吹出し口を有し、上
    記回路部材が上記搬送手段により搬送されて上記吹出し
    口に達したところで、この吹出し口から上記ハンダの融
    点以上の温度の水素ガスを短時間上記ハンダ付部に吹き
    つける水素ガス吹付け手段とを有するハンダ付け装置。
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