JPH0629126U - 樹脂モールド変流器 - Google Patents
樹脂モールド変流器Info
- Publication number
- JPH0629126U JPH0629126U JP6459192U JP6459192U JPH0629126U JP H0629126 U JPH0629126 U JP H0629126U JP 6459192 U JP6459192 U JP 6459192U JP 6459192 U JP6459192 U JP 6459192U JP H0629126 U JPH0629126 U JP H0629126U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage coil
- conductor
- bare conductor
- shield layer
- current transformer
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 高圧コイルを裸導体11と絶縁被覆した裸導
体12との直列接続構成とし、裸導体11及び絶縁被覆
導体12のの外周に半導電性のシールド層4を配置す
る。 【効果】 高圧コイルは裸導体11と絶縁被覆導体12
との巻回間に絶縁導体12の絶縁物3が介在するため、
半導電性のシールド層4を介して両導体間に微少電流が
流れなくなる。また一方の導体に裸導体11を用いたの
で、シールド層4が直に接して確実に同電位となり、し
かもその外周に絶縁物を巻回する作業も必要なくなるの
で作業性が良い。
体12との直列接続構成とし、裸導体11及び絶縁被覆
導体12のの外周に半導電性のシールド層4を配置す
る。 【効果】 高圧コイルは裸導体11と絶縁被覆導体12
との巻回間に絶縁導体12の絶縁物3が介在するため、
半導電性のシールド層4を介して両導体間に微少電流が
流れなくなる。また一方の導体に裸導体11を用いたの
で、シールド層4が直に接して確実に同電位となり、し
かもその外周に絶縁物を巻回する作業も必要なくなるの
で作業性が良い。
Description
【0001】
本考案は樹脂モールド変流器の高圧コイルの絶縁構成に関するものである。
【0002】
図2及び図3に樹脂モールド変流器の断面図及び結線図、図4に高圧コイルの 断面図を示す。樹脂モールド変流器は、鉄心9上に図示しない絶縁物を巻回後、 低圧コイル8を巻回し、高圧コイル1及び2を組込み後、合成樹脂7にてモール ドして製造される。高圧コイル1と2は分割されており、その相互間を接続板1 0により直列接続して変流器の電流編成に必要な巻回数を設け、その両端を外部 接続用の一次端子5及び6に接続している。
【0003】 高圧コイル1,2は電界緩和等のため、外周に合成樹脂7との接着性に富む半 導電性のテープ類を巻回したシールド層4を設けている。シールド層4は浮き電 位となるのを防ぐため高圧コイル1,2と必ず1点で同電位に接続される。
【0004】 ところで、変流器、特に大電流回路用では高圧コイル1,2として帯状の裸導 体1,2を巻回成形したものが用いられる。この場合裸導体上に直にシールド層 4を巻回すると、裸導体の巻回間をシールド層4を介して半導電抵抗により決ま る微少な電流が流れて変流器の変成比を不安定にすることがあり得る。このため シールド層4の巻回前に図示しない間隔絶縁物を巻回間に挿入しかつ裸導体に絶 縁物3を巻回して被覆している。
【0005】
高圧コイル1,2上への絶縁物3の巻回作業は、裸導体の巻回形状に合せてテ ープ状の絶縁物を全周にわたり巻回する必要があり、熟練技能を要すると共に、 非常に作業性が悪いものであった。またシールド層4と高圧コイル1,2との電 位接続付近は絶縁物の巻回を避ける等の特殊構造とする必要がある。そのため生 産性が低く製作期間が長い欠点があった。 本考案は、シールド層と高圧コイルとの電位接続の信頼性を高めかつ絶縁物の 巻回作業を減らし生産性の高い樹脂モールド変流器を提供することを目的とする 。
【0006】
本考案は、鉄心上に巻回した低圧コイルと高圧コイルとを合成樹脂にてモール ドしたものにおいて、高圧コイルを裸導体と絶縁被覆した裸導体との直列接続構 成とし、前記裸導体及び絶縁被覆導体の外周に半導電性のシールド層を配置した ことを特徴とする。
【0007】
この構成により高圧コイルは裸導体と絶縁導体との巻回間には絶縁導体の絶縁 物が介在するため、半導電性のシールド層を介して両導体間に微少電流が流れな くなる。また一方の導体に裸導体を用いたので、シールド層が直に接して同電位 となり、しかもその外周に絶縁物を巻回する作業も必要なくなる。
【0008】
図1に本考案の要部を成す高圧コイルの断面図を示す。他の構成は従来構成と 同一であり説明を略す。高圧コイル11,12のうち例えば高圧コイル11は1 回巻の帯状の裸導体であり、高圧コイル12は帯状の裸導体に絶縁物3を巻回し た1回巻以上の絶縁被覆導体で構成されている。高圧コイル11及び12の外周 には合成樹脂との接着性に富む半導電性のテープ類を巻回したシールド層4が形 成されている。
【0009】 図1において、高圧コイル11には絶縁被覆を施していないが、高圧コイル1 2との絶縁は、高圧コイル12の絶縁物3により維持される。また高圧コイル1 1の裸導体上に直にシールド層4を巻回しているので、シールド層4と高圧コイ ル11とは1巻回にわたって確実に接続されて同電位となる。
【0010】 したがって上記構成によれば、高圧コイル12が絶縁被覆導体であり、外周に 絶縁物3が介在するため、半導電性のシールド層4を介して両コイル11,12 間に微少電流が流れなくなる。しかも高圧コイル11は裸導体をそのまま用いて いるので、外周の絶縁物が削除でき、熟練技能を要し又作業性の悪い絶縁物巻回 作業の量を低減できて生産性の向上、製作納期の短縮が可能となる。さらに高圧 コイル11の裸導体上に半導電性のシールド層4が全周にわたり巻回されるため シールド層4と高圧コイル11との電位接続が確実となり高信頼性が達成できる 。
【0011】
以上説明のように本考案によれば、高圧コイルを裸導体と絶縁被覆した裸導体 との直列接続構成とし、その裸導体及び絶縁被覆導体の外周に半導電性のシール ド層を配置したことにより、シールド層と高圧コイルとの電位接続の信頼性を高 めかつ絶縁物の巻回作業を減らして生産性の高い樹脂モールド変流器を提供する ことができる。
【図1】本考案の一実施例を示す高圧コイルの断面図
【図2】樹脂モールド変流器の断面図
【図3】樹脂モールド変流器の結線図
【図4】従来の高圧コイルの断面図
3は絶縁物、4はシールド層、5,6は一次端子、7は
合成樹脂、8は低圧コイル、9は鉄心、10は接続板、
11は高圧コイル(裸導体)、12は高圧コイル(絶縁
被覆した裸導体)を示す。
合成樹脂、8は低圧コイル、9は鉄心、10は接続板、
11は高圧コイル(裸導体)、12は高圧コイル(絶縁
被覆した裸導体)を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄心上に巻回した低圧コイルと高圧コイ
ルとを合成樹脂にてモールドしたものにおいて、高圧コ
イルを裸導体と絶縁被覆した裸導体との直列接続構成と
し、前記裸導体及び絶縁被覆導体の外周に半導電性のシ
ールド層を配置したことを特徴とする樹脂モールド変流
器。 - 【請求項2】 裸導体は1回巻とし、絶縁被覆導体は1
回巻以上として構成したことを特徴とする請求項1記載
の樹脂モールド変流器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6459192U JP2554601Y2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 樹脂モールド変流器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6459192U JP2554601Y2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 樹脂モールド変流器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0629126U true JPH0629126U (ja) | 1994-04-15 |
JP2554601Y2 JP2554601Y2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=13262657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6459192U Expired - Lifetime JP2554601Y2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 樹脂モールド変流器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554601Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008028221A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Takaoka Kasei Kogyo Kk | モールド変圧器 |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP6459192U patent/JP2554601Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008028221A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Takaoka Kasei Kogyo Kk | モールド変圧器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2554601Y2 (ja) | 1997-11-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |