JPH0629106U - ロータリソレノイド - Google Patents

ロータリソレノイド

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JPH0629106U
JPH0629106U JP6683992U JP6683992U JPH0629106U JP H0629106 U JPH0629106 U JP H0629106U JP 6683992 U JP6683992 U JP 6683992U JP 6683992 U JP6683992 U JP 6683992U JP H0629106 U JPH0629106 U JP H0629106U
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JP
Japan
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casing
fixed plate
shaft
plate portion
ball race
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Pending
Application number
JP6683992U
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English (en)
Inventor
昭男 玉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takano Co Ltd
Original Assignee
Takano Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気特性の向上により性能アップを図るとと
もに、コストダウン、さらには特別仕様の容易化などに
より設計自由度を高める。 【構成】 筒形のケーシング2と、ケーシング2の一端
開口2sを閉塞する表面硬度処理された固定プレート部
3と、ケーシング2の他端開口2tを閉塞し、かつ界磁
部5を有する固定部4と、シャフト部9及び界磁部5に
対向するプランジャ部10を有する可動部8と、シャフ
ト部9側に設けた可動プレート部11と、固定プレート
部3及び可動プレート部11に周方向へ傾斜して設けた
複数のボールレース溝13…、14…及び介入したボー
ル15…からなる運動変換機構部12と、シャフト部9
を一方側に付勢する復帰用スプリング16を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はシャッター等の被変位部を一定の回転角度範囲にわたって変位させる ロータリソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来のロータリソレノイド50を示す。51はケーシングであり、磁性 鋼板をプレスにより絞り込んで筒形カップ状に一体成形する。また、ケーシング 51の開口部は固定部52により閉塞する。固定部52はその内側に界磁部53 を一体に備える。界磁部53は軸方向内部に突出したコア部54と、このコア部 54に巻回したコイル55からなる。一方、コア部54の中心には挿通孔56を 設け、この挿通孔56には軸受カラー57を介してシャフト部58が自在に挿通 する。また、シャフト部58には界磁部53に対向する磁性体により形成したプ ランジャ部59を設ける。なお、シャフト部58とプランジャ部59は可動部6 0を構成する。他方、プランジャ部59の一端はケーシング51の端面部51s に設けた挿通孔61を通して外部に突出し、その先端には端面部51sに対向す る可動プレート部62を固定する。また、端面部51sと可動プレート部62の 各対向面には周方向へ傾斜した複数のボールレース溝63…、64…をそれぞれ 形成するとともに、対向する各ボールレース溝63…、64…間にはボール65 …を介入し、これにより、運動変換機構部66を構成する(図2〜図4参照)。 さらにまた、固定部52側から外部に突出したシャフト部58には復帰用スプリ ング67を取付け、シャフト部58を一方側に付勢する。
【0003】 よって、コイル55に通電した場合には界磁部53に磁極が発生し、プランジ ャ部59は界磁部53側に吸引される。この結果、可動プレート部62には端面 部51sに接近する方向の押圧力が付与されるため、この押圧力は運動変換機構 部66により回転方向に分圧され、可動プレート部62は端面部51sに接近し つつ、ボールレース溝63の長さのほぼ二倍に相当する角度だけ正方向に回転す る。他方、コイル55に対する通電を解除した場合には、回転方向の分圧は消滅 するため、シャフト部58は復帰用スプリング67より逆方向に回転復帰する。 この結果、可動プレート部62も復帰方向に回転し、運動変換機構部66により 端面部51sから離間する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のロータリソレノイド50は、次のような問題点があっ た。
【0005】 第一に、ケーシング51の端面部51sに設けたボールレース溝63…は、摩 耗防止の観点から表面硬度処理(熱処理)を行う必要があるが、従来はケーシン グ51を筒形カップ状に一体成形していたため、ケーシング51の全体を表面硬 度処理する必要があり、結局、磁気回路の一部を構成するケーシング51の磁気 特性が劣化することにより、ロータリソレノイドの性能低下を招くとともに、表 面硬度処理の設備が大型化する難点があった。
【0006】 第二に、ケーシング51は磁性鋼板をプレスにより絞り込んで成形していたた め、プレス用金型自体のコストに加え、仕様変更時において金型全体の交換が必 要になることに伴う大幅なコストアップを来すととともに、軸方向に長くなるよ うな特別仕様への対応が困難になる難点があった。
【0007】 本考案はこのような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、磁気特 性の向上により性能アップを図れるとともに、コストダウン、さらには特別仕様 の容易化などにより設計自由度を高めることができるロータリソレノイドの提供 を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るロータリソレノイド1は筒形のケーシング2と、このケーシング 2の一端開口2sを閉塞する表面硬度処理された固定プレート部3と、ケーシン グ2の他端開口2tを閉塞するとともに、コア部6にコイル7を巻回した界磁部 5を有する固定部4と、コア部6の軸心部に自在に挿通するシャフト部9及び界 磁部5に対向するプランジャ部10を有する可動部8と、固定プレート部3に対 向してシャフト部9側に設けた表面硬度処理された可動プレート部11と、固定 プレート部3及び可動プレート部11の各対向面3c、11cに周方向へ傾斜し て設けた複数のボールレース溝13…、14…及び対向する各ボールレース溝1 3…、14…間に介入したボール15…からなる運動変換機構部12と、シャフ ト部9を一方側に付勢する復帰用スプリング16を具備してなることを特徴とす る。
【0009】
【作用】
本考案に係るロータリソレノイド1によれば、コイル7への通電により、界磁 部5に磁極が発生し、プランジャ部10は界磁部5側に吸引される。この結果、 可動プレート部11には固定プレート部3に接近する方向の押圧力が付与される ため、この押圧力は運動変換機構部12により回転方向に分圧され、可動プレー ト部11は固定プレート部3に接近しつつ、ボールレース溝13の長さのほぼ二 倍に相当する角度だけ正方向に回転する。
【0010】 他方、コイル7に対する通電の解除により、回転方向の分圧は消滅するため、 シャフト部9は復帰用スプリング16より逆方向に回転復帰する。この結果、可 動プレート部11も復帰方向に回転し、運動変換機構部12により固定プレート 部3から離間する。
【0011】 ところで、固定プレート部3とケーシング2は別体に形成されるため、ボール レース溝13…に必要な表面硬度処理は固定プレート部3に対してのみ行うこと ができる。この結果、ケーシング2は表面硬度処理をしない状態で使用すること ができ、ケーシング2の磁気特性の劣化が防止される。また、ケーシング2は単 純な筒形で形成できるため、パイプカット等により容易に製作できるとともに、 その長さも自由に選定できる。さらにまた、可動プレート部11も単純な平板で 形成できるため、プレス抜き等で容易に製作できるとともに、回転角度の仕様変 更にも容易に対応できる。
【0012】
【実施例】
次に、本考案に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0013】 まず、本考案に係るロータリソレノイド1の構成について、図1〜図5を参照 して説明する。
【0014】 2はケーシングであり、磁性鋼板により一端開口2sと他端開口2tを有する 筒形に形成する。なお、ケーシング2は図5に示すような単純な筒形のため、パ イプカット等により製作可能である。また、一端開口2s側のケーシング2の端 縁における内周面には周方向に沿った段差部21を切削形成するとともに、一部 に切込形成してリード線40…を導出する導出口22を設ける。
【0015】 一方、3は中心に、後述するプランジャ10が自在に挿通する挿通孔23を有 するドーナツ板状に形成した固定プレート部であり、ケーシング2の一端開口2 sを閉塞する。即ち、固定プレート部3はケーシング2の段差部21に嵌合可能 な大きさに形成するとともに、周縁から外方に突出して導出口22に嵌合する位 置決め部24を一体に備えるため、ケーシング2の段差部21に嵌着し、ケーシ ング2の端縁部をカシメることにより、ケーシング2側に固定する(図1参照) 。この場合、嵌合部分には接着剤を塗布することが望ましい。なお、固定プレー ト部3は図5に示すような単純な平板のため、プレス抜き等で製作可能であり、 特に、後述する可動プレート部11とプレス金型を兼用できる。また、固定プレ ート部3には浸炭工程による表面硬度処理(熱処理)を施す。
【0016】 他方、ケーシング2の他端開口2tには固定部4を取付ける。固定部4は他端 開口2tを閉塞するフランジ部25fと軸方向内部に突出したコア部6を有する 磁性体により一体形成した固定ブロック25を備える。そして、コア部6にはコ イルボビン26を介してコイル7を巻回し、これにより、界磁部5を構成する。 なお、界磁部5の先端面はケーシング2の軸方向中間に位置する。
【0017】 また、コア部6の中心に設けた挿通孔27には軸受カラー28を介して非磁性 体で形成したシャフト部9を自在に挿通させるとともに、シャフト部9の中間位 置には磁性体により形成したプランジャ部10を固定する。プランジャ部10の 内側端面は界磁部5の先端面に対向し、シャフト部9とプランジャ部10は可動 部8を構成する。なお、プランジャ部10の外側端面はケーシング2の端面部2 sに設けた挿通孔23を通して外部に突出する。
【0018】 そして、外部に突出したプランジャ部10には固定プレート部3に対向する可 動プレート部11をカシメにより固定する。なお、可動プレート部11は固定プ レート部3と同様に、ドーナツ板状に形成されるとともに、浸炭工程により表面 硬度処理を施す。
【0019】 また、固定プレート部3と可動プレート部11における各対向面3cと11c には、図2及び図3に示すような周方向に傾斜した三つのボールレース溝13… 、14…をそれぞれ形成する。この場合、各ボールレース溝13…、14…の長 さ選定によりロータリソレノイド1の回転角度範囲を設定できる。なお、各ボー ルレース溝13…と14…の傾斜方向は同一であるが、溝の漸次深くなる方向は 反対となる(図3参照)。また、対向する各ボールレース溝13…、14…間に はそれぞれボール15…を介入する。これにより、運動変換機構部12が構成さ れる。
【0020】 他方、固定部4側から外部に突出したシャフト部9には復帰用スプリング16 を取付け、シャフト部9を一方側に付勢する。復帰用スプリング16は渦巻バネ を利用し、内端はシャフト部9に固定するとともに、外端は固定ブロック25の 外面に固定したバネ押え部29に固定する。また、シャフト部9の端部にはスト ッパ30をカシメにより固定する。なお、31、32はフランジ部25fに内側 から挿入して外部に突出させた取付用ネジである。
【0021】 次に、本考案に係るロータリソレノイド1の動作について、図1〜図4を参照 して説明する。
【0022】 まず、コイル7に通電すれば、界磁部5に磁極が発生し、プランジャ部10は 界磁部5側に吸引される。この結果、可動プレート部11には固定プレート部3 に接近する方向の押圧力が付与されるため、この押圧力は運動変換機構部12に より回転方向に分圧される。即ち、図4に示すように、ボール15…はボールレ ース溝13…、14…の深い位置に転動し、これに伴い、可動プレート部11は 固定プレート部3に接近しつつ、ボールレース溝13の長さのほぼ二倍に相当す る角度だけ正方向に回転する。
【0023】 他方、コイル7に対する通電を解除すれば、回転方向の分圧は消滅するため、 シャフト部9は復帰用スプリング16より逆方向に回転復帰する。この結果、可 動プレート部11も一方側に回転し、元の位置に復帰する。即ち、可動プレート 部11は運動変換機構部12により固定プレート部3から離間しつつ、逆方向に 回転する。この場合、図3に示すように、ボール15…はボールレース溝13… 、14…の浅い位置に転動し、ストッパ30が復帰用スプリング16のエッジに 当接して停止する。
【0024】 以上、実施例について詳細に説明したが、本考案はこのような実施例に限定さ れるものではなく、細部の構成、形状、素材、数量等において、本考案の要旨を 逸脱しない範囲で任意に変更できる。
【0025】
【考案の効果】
このように、本考案に係るロータリソレノイドは、筒形のケーシングと、ケー シングの一端開口を閉塞する表面硬度処理された固定プレート部と、ケーシング の他端開口を閉塞し、かつ界磁部を有する固定部と、シャフト部及び界磁部に対 向するプランジャ部を有する可動部と、シャフト部側に設けた可動プレート部と 、固定プレート部及び可動プレート部に周方向へ傾斜して設けた複数のボールレ ース溝及び介入したボールからなる運動変換機構部と、シャフト部を一方側に付 勢する復帰用スプリングを具備するため、次のような顕著な効果を奏する。
【0026】 固定プレート部とケーシングを別体としたため、固定プレート部のみに表 面硬度処理を施すことができ、処理設備を小型化できるとともに、ケーシングは 表面硬度処理されない状態で使用可能なため、浸炭処理に伴う磁気特性の劣化を 防止でき、ロータリソレノイドの性能を向上できる。
【0027】 固定プレート部とケーシングは容易に加工できるため、加工コストの著し い低減を図れ、廉価な製品を提供できるとともに、軸方向に長くなるような特別 仕様への対応も容易となり、設計自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るロータリソレノイドの縦断側面
図、
【図2】図1中A−A線断面図、
【図3】同ロータリソレノイドにおける運動変換機構部
の一部を示す復帰時における断面図、
【図4】同ロータリソレノイドにおける運動変換機構部
の一部を示す吸引時における断面図、
【図5】同ロータリソレノイドにおけるケーシングと固
定プレート部の分解断面図、
【図6】従来の技術に係るロータリソレノイドの縦断側
面図、
【符号の説明】
1 ロータリソレノイド 2 ケーシング 2s 一端開口 2t 他端開口 3 固定プレート部 3c 対向面 4 固定部 5 界磁部 6 コア部 7 コイル 8 可動部 9 シャフト部 10 プランジャ部 11 可動プレート部 11c 対向面 12 運動変換機構部 13 ボールレース溝 14 ボールレース溝 15 ボール 16 復帰用スプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形のケーシングと、このケーシングの
    一端開口を閉塞する表面硬度処理された固定プレート部
    と、ケーシングの他端開口を閉塞するとともに、コア部
    にコイルを巻回した界磁部を有する固定部と、コア部の
    軸心部に自在に挿通するシャフト部及び界磁部に対向す
    るプランジャ部を有する可動部と、固定プレート部に対
    向してシャフト部側に設けた表面硬度処理された可動プ
    レート部と、固定プレート部及び可動プレート部の各対
    向面に周方向へ傾斜して設けた複数のボールレース溝及
    び対向する各ボールレース溝間に介入したボールからな
    る運動変換機構部と、シャフト部を一方側に付勢する復
    帰用スプリングを具備してなることを特徴とするロータ
    リソレノイド。
JP6683992U 1992-08-31 1992-08-31 ロータリソレノイド Pending JPH0629106U (ja)

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JP (1) JPH0629106U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199457A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Shindengen Mechatronics Co Ltd ロータリソレノイド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199457A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Shindengen Mechatronics Co Ltd ロータリソレノイド

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