JPH10150759A - リニアアクチュエータ - Google Patents

リニアアクチュエータ

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JPH10150759A
JPH10150759A JP32074496A JP32074496A JPH10150759A JP H10150759 A JPH10150759 A JP H10150759A JP 32074496 A JP32074496 A JP 32074496A JP 32074496 A JP32074496 A JP 32074496A JP H10150759 A JPH10150759 A JP H10150759A
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Shinichi Hayashizaki
伸一 林崎
Reiko Kimura
礼子 木村
Hidetoshi Hiroyoshi
秀俊 廣吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ等の光学部品をアクチュエータ内に設置
して、変換機構を介さず直線的に駆動、制御できる小型
中空リニアアクチュエータを提供できるようにする。 【解決手段】ラジアル方向に単極着磁した希土類のラジ
アル異方性の小型リング状永久磁石1を、中空軸6に固
定して移動体を構成し、電気−力変換部である永久磁石
1とコイル2の厚みを薄くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアアクチュエ
ータに関し、特にレンズ等の光学部品を駆動、制御する
小型中空リニアアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
(従来例1)従来、CCDカメラ、ハンディビデオカメ
ラ等の小型光学機器のレンズ等の光学部品を直線的に駆
動、制御するためには、回転型のモータを歯車等による
回転−直進変換機構を使用して実現しており、レンズ等
を収納する鏡筒の外部にモータおよび変換機構を付加し
た構成としていた。 (従来例2)また、市場には見あたらないが、中空リニ
アアクチュエータが構成できる可能性のある円筒形のリ
ニアアクチュエータとしては、図6に示す構成のものが
知られている。図6の従来例2において、1は軸方向に
着磁した円筒形の永久磁石であり、軸6に固着され可動
体を構成している。コイル2aおよびコイル2bは、互
いに逆極性となるようにボビン5に巻回された中空円筒
状のコイルであり、磁石1の端部の磁極の外周に各々の
コイルの中心が、永久磁石1の端部と概略一致するよう
に、僅かな間隙を有して配置される。
【0003】軟磁性体よりなる円筒状のケース4は、コ
イル2aおよびコイル2bの外周に配置されバックヨー
クとして磁気回路を構成する。摺動体3は可動体の軸6
を軸方向に移動自在に保持するための軸受けである。 (従来例3、4)また、円筒形永久磁石を複数個使用し
て円筒形のリニアアクチュエータを構成した従来例とし
ては図7および図8に示すものがある。
【0004】従来例3は、図7に示すように、軟磁性体
からなる円筒状のケース4の中央部に設けられた円筒状
のコイル2の内側に、軸方向に着磁された円筒状の永久
磁石1a、1bが相対向する磁極が同極となるよう磁極
片9aを介して結合され、結合された永久磁石1a、1
bの各々の他端部には磁極片9b、9cが固着され、軸
6と固着されて可動体を構成し、軸方向に摺動自在とな
っている。
【0005】従来例4は、図8に示すように、従来例3
の磁極片9b、9cより出る磁束を有効に利用するため
にコイル2b、コイル2cを追加設置したものである。
前記従来例2〜4は永久磁石より発生する軸と直角方向
の磁束成分がコイルと鎖交し、コイルに供給される電流
によりフレミングの左手の法則に基ずいて可動体に軸方
向の推力を発生してさせている。(例えば、従来例3と
しては実公昭62−27025、従来例4としては特開
平6−315255号公報参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、歯車等の回転−
直進変換機構を有するリニアアクチュエータの場合に
は、回転運動を直線運動に変換するための変換機構の効
率が悪い。また、歯車等で減速されるために移動速度が
遅い。さらに、変換機構より騒音を発生するという問題
点があった。
【0007】また、歯車等の回転−直進変換機構にはバ
ックラッシ、ガタがあり精度を出しにくいという問題点
があり、さらに、鏡筒の外部にモータおよび変換機構を
設けた構成としていたために小型にはならず、その上、
形状が異形となりデザイン上の問題もあった。
【0008】従って、直接レンズ等の光学部品をリニア
アクチュエータ内に設置して、変換機構を介さずダイレ
クトに直線的な駆動、制御ができる小型の円筒形中空リ
ニアアクチュエータが望まれていた。リニアアクチュエ
ータを使用して直接光学部品を駆動、制御するものが市
場には見あたらないので、前記従来例2から従来例4に
示した従来の円筒形のリニアアクチュエータを応用し
て、小型の中空リニアアクチュエータを構成することを
考えてみる。
【0009】図9は、従来例2に使用された永久磁石に
ついて磁場解析による磁束線の流れを示したものであ
る。前記図9より、永久磁石から発生する磁束のうちで
軸に垂直な成分は、永久磁石の端部のごく一部だけであ
り、さらに、永久磁石の両端部では互いに逆極性となっ
ているので、コイル1個では磁石の中心とコイルの中心
が一致する位置で停止するので、コイル2個を磁石の端
部近傍に配置しなければならない。また、前記永久磁石
の中央部には推力発生に寄与する軸に垂直な成分の磁束
は全くない。
【0010】また、永久磁石1がコイルの電流による電
磁力で駆動されて移動し、永久磁石1の長さ方向の中心
部がどちらかのコイルの長さ方向の中心に近ずくに従っ
て、逆極性の磁極の影響が強くなり、推力が減少し、さ
らに移動すると一定位置で停止する。
【0011】従って、推力は一定とならず移動位置によ
り大きく変化する。また、前記停止位置は、コイルと磁
石の特性および、軸方向の位置関係により異なるが、永
久磁石の長さ方向の中心とコイルの長さ方向の中心が概
略一致する位置付近である。これにより、リニアアクチ
ュエータのストロークは概略永久磁石の長さに制限され
る。
【0012】同様に、図10は、従来例3、4に使用さ
れた永久磁石について磁場解析による磁束線の流れを示
したものである。この場合でも2個の同極の磁石が相対
向している部分と、各々の磁石の他端部の一部だけに、
推力発生に寄与する軸に垂直な成分の磁束があるだけで
ある。 前記図9、図10より、推力発生に寄与する軸
に垂直な磁束成分の比率が低いという問題が明確であ
る。従って、永久磁石とコイルの厚みを薄くできず、外
径を小型にしたままで軸を中空にすることは困難であ
る。
【0013】また、従来例2と同様に従来例3、4にお
いてもリニアアクチュエータのストロークは、概略磁石
1個の長さに中間磁極9aの長さを加えた長さに制限さ
れる。また、前記図9、図10から明白なように、軸方
向に着磁された永久磁石を使用する場合は、推力発生に
全く寄与しない中間部を取り除くことは原理的に不可能
であるから、円筒形のリニアアクチュエータの軸方向の
長さを短くできない。
【0014】加えて、リニアアクチュエータのストロー
クは永久磁石の長さによって制限を受けるという大きな
問題点があり、さらに推力は一定にならず、永久磁石の
移動位置により変化するので、制御しにくいという問題
点がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、直接レンズ等の光学部品をアクチュエータ内に収
納して直線的に駆動、制御できる中空リニアアクチュエ
ータを構成する。小型の中空リニアアクチュエータを構
成するためには、電気−力変換部である永久磁石とコイ
ルの厚みを薄くしなければならない。
【0016】そこで、本発明では、ラジアル方向に単極
着磁した希土類のラジアル異方性の薄い小型リング状永
久磁石を使用した。図3は、本出願人が出願中のラジア
ル方向に単極着磁した希土類のラジアル異方性の薄い小
型リング状永久磁石の中心軸を含む面の2断面のうち1
断面について磁場解析による磁束線の流れを示したもの
である。前記図3より本出願人が出願中のラジアル方向
に単極着磁した永久磁石では、軸方向全長にわたって軸
方向の推力発生に寄与する軸に垂直な磁束成分の比率
が、前記従来例2から従来例4に比して著しく高いとい
うことが明白である。
【0017】また、本出願人が出願中のラジアル方向に
単極着磁した永久磁石では、前述した従来例とは異な
り、推力発生に全く寄与しない部分がないためにアクチ
ュエータの軸方向の長さを短くできる。さらに、コイル
の長さを長くすればコイルの長さに応じたストロークが
得られ、磁石の長さによるストロークの制限は受けず、
自由にストロークを設計することができる。
【0018】このため、推力発生部の磁石とコイルの厚
みを薄くでき、小型中空としても推力を低下させること
がない。さらに、ストロークを自由に設計でき、軸方向
の長さの短い小型の円筒形中空リニアアクチュエータを
構成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、直接レンズ等の光学部
品をアクチュエータ内に設置して直線的に駆動、制御で
きる中空リニアアクチュエータを提供するために、本出
願人が先に出願した特許「ラジアル配向磁石の製造方法
およびラジアル配向磁石(特開平6−267774)」
を応用して製造した、ラジアル方向に単極着磁した希土
類のラジアル異方性の薄い小型リング状永久磁石を、中
空軸に固定して移動体を構成している。
【0020】ラジアル方向に単極着磁したリング状永久
磁石を使用したことにより、コイルと鎖交する軸と直角
方向の磁束成分の比率が前記従来例と比較して格段に高
いため、磁石とコイルの厚みを薄くすることでき、軸を
中空軸とすることが可能となる。
【0021】また、本発明では、ラジアル方向の着磁と
したため、ストロークが永久磁石の長さに制限されず、
また、磁石の軸方向には磁束がほとんどない部分や磁束
の極性が逆転したりする部分がないので、軸方向の磁束
密度分布の変化が少ないため推力の変化も少なく制御が
容易で、さらに軸方向の長さも短くすることができる。
【0022】ここで前記本出願人が先に出願した特許
「ラジアル配向磁石の製造方法およびラジアル配向磁石
(特開平6−267774)」について簡単に説明す
る。一対のパルスコイルによって同極が対向するように
配置された空芯ソレノイドコイルによる磁場を形成し、
前記形成された磁場中において磁石粉末をパルス的にラ
ジアル配向させ、前記ラジアル配向された磁石粉末を絶
縁体からなる手段によって加圧成形したラジアル配向し
たリング状永久磁石を製造し、ラジアル方向に単極着磁
する。
【0023】また、図5に示すように、リング状永久磁
石の外径が小になるに従って、従来の方法で製造された
リング状永久磁石では、磁気特性が急激に低下するのに
対して、本発明に使用したリング状永久磁石(「ラジア
ル配向磁石の製造方法およびラジアル配向磁石(特開平
6−267774)」を応用して製造したリング状永久
磁石)では、磁気特性低下は僅かである。
【0024】また、従来の方法で製造されたリング状永
久磁石と本出願人が出願中のリング状永久磁石との磁気
特性に差が生じるのがリング状永久磁石の外径≦Φ25
mmであるので、外径25mm以下のリング状永久磁石
を使用する小型の円筒形中空リニアアクチュエータで
は、本出願人が出願中のリング状永久磁石を使用するこ
とが効果的である。
【0025】固定部に摺動体を設けた図1に示す実施例
1では、中空軸の軸方向の長さは、固定部の長さに可動
体の可動距離を加えた長さが必要で、中空軸の長さ、す
なわち可動体の長さを十分には短縮できない。この問題
を解決するために、図2の実施例2に示すように、可動
部の中空軸に摺動体3を設け、ボビン5の内面で前記摺
動体3を保持するようにすれば軸方向の長さを短縮でき
る。
【0026】さらに、図1に示す本発明の実施例1に示
すように、軸の長さがコイルの長さより長い場合、軸の
材質を軟磁性材にすると、コイル2と軸6との間に推力
に寄与しない磁路が形成され、効率が低下するので軸の
材質は非磁性であることが望ましい。
【0027】また、中空軸6は可動体の一部であり、ア
クチュエータを重力方向に設置した場合には、外部に取
り出せる推力に対して可動体は負荷となるので、可能な
限り軽量とすることが望ましい。従って、材質としては
樹脂またはアルミ等の比重の小さい材質を選定すべきで
あり、耐久性、耐環境性、磨耗に対する耐久性を考慮し
て、本発明の中空軸6の材質はアルマイト処理等の表面
硬化処理を施したアルミ材とした。しかし、軸6の材質
はアルミ材に限定されるものではない。
【0028】また、図2に示す実施例2では、コイルの
長さに比して中空軸長を十分短くできるので、この場
合、中空軸6を前記のアルマイト処理等の表面硬化処理
を施したアルミ材とすることもできるが、コイル2と軸
6との間に推力に寄与しない磁路部分がほとんどないた
めに、中空軸6を軟磁性材とすることにより、有効な磁
路が形成され、効率が向上する。
【0029】上記のように構成された本発明の小型の中
空リニアアクチュエータは、ラジアル方向の着磁とした
ため、ストロークが永久磁石の長さに制限されず、推力
に寄与する軸に垂直な磁束成分が小型にしても十分得ら
れるので、磁石とコイルの厚みを薄くできる。
【0030】また、軸の長さがコイルの長さより長い場
合には、中空軸の材質を非磁性とし、表面硬化処理を施
したアルミ材として耐久性を向上させるとともに軽量化
したため実質的に利用できる推力の減少を軽減させる。
さらに、実施例2に示したように、可動部とボビンに軸
受け機能を持たせることにより、可動部の軸方向長さを
短縮することができる。
【0031】
【実施例】
[実施例1]実施例について図面を参照して説明する
と、図1は本発明の固定部に摺動体を設けた例である。
【0032】図1において、1は「ラジアル配向磁石の
製造方法およびラジアル配向磁石(特開平6−2677
74)」を応用して製造したラジアル方向に単極着磁し
た希土類のラジアル異方性の薄い外径25mm以下のリ
ング状永久磁石であり、中空軸6に固着され、可動体を
構成している。また、中空軸6は前述したように、アル
マイト処理等の表面硬化処理を施したアルミ材を使用し
ている。また、中空軸6の内径にはレンズ7を装着し
た。
【0033】ここで、単極着磁とはモータ等で使用され
る多極着磁と異なり、リング磁石の内周および外周はそ
れぞれすべて同極であり、外周と内周は異極である着磁
方法をいう。コイル2は、ボビン5に巻回された中空円
筒状のコイルであり、磁石1の外周に僅かな間隙を有し
て配置される。
【0034】軟磁性体よりなる円筒状のケース4は、コ
イル2の外周に配置され、ケースとしての機能だけでは
なくバックヨークとして磁気回路を構成する。摺動体3
は可動体の中空軸6を軸方向に移動自在に保持するため
の軸受けであり、テフロン等の摩擦係数の低い材料を使
用する。
【0035】可動体を構成する永久磁石1から発生する
磁束はコイル2と鎖交し、前記コイル2に外部電源より
電流が供給されると、フレミング左手の法則に基ずいて
コイル2に推力が発生するが、コイル2が固定されてい
るので可動体である永久磁石1に反力としての推力が発
生する。
【0036】前記推力は中空軸6が軸方向に移動自在に
保持されているので軸方向の推力だけが外部に取り出せ
る。従って、永久磁石1から発生する磁束のうち中空軸
6に垂直の成分のみが推力に寄与することとなるので、
中空軸6に垂直の成分の磁束をいかに発生させるかが要
点となる。
【0037】[実施例2]図2は本発明の別の実施例で
あり、軸方向の長さを短縮する目的で可動部に摺動体3
を設けた例である。図2において、1は実施例1と同様
のラジアル方向に単極着磁した希土類のラジアル異方性
の薄い外径25mm以下のリング状永久磁石であり、中
空軸6に固着され、前記磁石の軸方向両端面を、テフロ
ン等の摩擦係数の低い材料を使用した摺動体3により挟
み付けて可動体を構成している。また、中空軸6の内径
にレンズ7を装着した。 コイル2は、ボビン5に巻回
された中空円筒状のコイルであり、磁石1の外周に僅か
な間隙を有して配置される。また、ボビン5の内径側は
摺動体3を軸方向に移動自在に保持するための軸受けの
機能も有する。
【0038】軟磁性体よりなる円筒状のケース4は、コ
イル2の外周に配置され、ケースとしての機能だけでは
なくバックヨークとして磁気回路を構成する。8は可動
体の抜け防止と移動距離の制限を行うストッパ−であ
る。動作原理は実施例1と同じである。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。ラジア
ル方向に単極着磁した希土類のラジアル異方性の薄い小
型リング状永久磁石を使用したことにより、電気−力変
換部である永久磁石とコイルの厚みを薄くできた。
【0040】そして、本出願人が先に出願した特許「ラ
ジアル配向磁石の製造方法およびラジアル配向磁石(特
開平6−267774)」を応用して製造したリング状
永久磁石)を使用することにより、外径をΦ25mm以
下にしても、リング状永久磁石の小型化による磁気特性
低下は僅かである。
【0041】さらに、ラジアル方向の着磁としたため、
ストロークが永久磁石の長さに制限されず、自由に設計
できる。また、軸に摺動体3を設け、ボビンの内面で前
記摺動体3を軸方向に移動自在に保持し、ボビンに軸受
け機能を持たせることにより、アクチュエータの軸方向
の長さを短縮することができた。
【0042】さらに、コイルより軸長が長い場合には軸
の材質を非磁性材にし、コイルより軸長が短い場合に
は、軸の材質を磁性材にすることにより、磁気回路の効
率を向上させることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施例2を示す縦断面図である。
【図3】単極着磁したリング状永久磁石の1つの縦断面
の磁束線の流れを磁場解析した結果を示す図である。
【図4】単極着磁したリング状永久磁石の軸方向の表面
磁束密度分布を磁場解析した結果を示すグラフである。
【図5】本出願人が出願中のリング状永久磁石と従来の
製法で製造した磁石の磁気特性を比較したグラフである
【図6】従来例2を示す縦断面図である。
【図7】従来例3を示す縦断面図である。
【図8】従来例4を示す縦断面図である。
【図9】従来例2に使用された永久磁石と磁束分布をシ
ュミレーションした結果を示す縦断面図である。
【図10】従来例3および従来例4に使用された2個の
永久磁石と磁束分布をシュミレーションした結果を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 永久磁石 2 コイル 3 摺動体 4 ケース 5 ボビン 6 軸 7 レンズ 8 ストッパー 9 磁極片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】従来例4は、図8に示すように、従来例3
の磁極片9b、9cより出る磁束を有効に利用するため
にコイル2、コイル2を追加設置したものである。
前記従来例2〜4は永久磁石より発生する軸と直角方向
の磁束成分がコイルと鎖交し、コイルに供給される電流
によりフレミングの左手の法則に基ずいて可動体に軸方
向の推力を発生してさせている。(例えば、従来例3と
しては実公昭62−27025、従来例4としては特開
平6−315255号公報参照)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁石とコイルの電磁作用により動作するア
    クチュエータにおいて、ラジアル方向に単極着磁したリ
    ング状永久磁石を中空軸に取り付け、前記リング状永久
    磁石と、円筒状のコイルとの間にエアギャップを設け、
    前記リング状永久磁石と、円筒状のコイルと、中空軸
    と、筒状ケースが各々同心円上に配置され、軸方向に推
    力を発生することを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 【請求項2】前記ケースが軟磁性体からなる筒状ケース
    であり、前記ケースの内側に円筒状のコイルを設け、前
    記コイルとの間に僅かな間隔のエアギャップを設け、中
    空軸に固定したラジアル方向に単極着磁したリング状永
    久磁石を各々同心円上に配置し、コイルの長さ>磁石の
    長さであることを特徴とする請求項1記載のリニアアク
    チュエータ。
  3. 【請求項3】前記中空軸にリング状永久磁石と摺動体を
    設けて可動部を構成し、コイルを巻回したボビンの内面
    で前記摺動体を保持し、コイル長さ>可動部長さとした
    ことを特徴とする請求項1または2記載のリニアアクチ
    ュエータ。
  4. 【請求項4】前記リング状永久磁石が、ラジアル異方性
    磁石であることを特徴とする請求項1から3のいずれか
    一つに記載のリニアアクチュエータ。
  5. 【請求項5】前記リング状永久磁石が、希土類ラジアル
    異方性磁石であることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか一つに記載のリニアアクチュエータ。
  6. 【請求項6】前記ラジアル方向に単極着磁した希土類リ
    ング状永久磁石が、一対のパルスコイルによって同極が
    対向するように配置された空芯ソレノイドコイルによる
    磁場中において、磁石粉末をパルス的にラジアル配向さ
    せ、前記ラジアル配向された磁石粉末を絶縁体からなる
    手段によって加圧成形し、ラジアル配向したリング状永
    久磁石であることを特徴とする請求項1から5のいずれ
    か一つに記載のリニアアクチュエータ。
  7. 【請求項7】前記ラジアル方向に単極着磁したリング状
    永久磁石が、外径≦Φ25mmの希土類ラジアル異方性
    磁石であることを特徴とする請求項6記載のリニアアク
    チュエータ。
  8. 【請求項8】中空軸の長さがコイルの長さより長い場
    合、中空軸を非磁性の材質としたことを特徴とする請求
    項1から7のいずれか一つに記載のリニアアクチュエー
    タ。
  9. 【請求項9】前記非磁性の中空軸が、表面強化処理を施
    したアルミニウムを主とした金属材料よりなることを特
    徴とする請求項8記載のリニアアクチュエータ。
  10. 【請求項10】中空軸の長さがコイルの長さより短い場
    合、中空軸を軟磁性の材質としたことを特徴とする請求
    項1から7のいずれか一つに記載のリニアアクチュエー
    タ。
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Cited By (14)

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