JP2003009451A - リニア駆動装置 - Google Patents

リニア駆動装置

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JP2003009451A JP2001184398A JP2001184398A JP2003009451A JP 2003009451 A JP2003009451 A JP 2003009451A JP 2001184398 A JP2001184398 A JP 2001184398A JP 2001184398 A JP2001184398 A JP 2001184398A JP 2003009451 A JP2003009451 A JP 2003009451A
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和憲 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラスト受け部の構成を工夫することによ
り、周動力を軽減して大きな推力が得られるようにし、
スラスト受け部の周速を小さくして、耐摩耗性、耐久性
に優れたリニア駆動装置を得る。 【解決手段】 モータのロータ16の回転運動を駆動軸
24の直進運動に変換する変換手段を有するリニア駆動
装置において、可動軸24の前進時に可動軸にかかるス
ラスト方向の反力を受けるスラスト受け構造を有し、ス
ラスト受け構造は、可動軸24の前進時に可動軸にかか
るスラスト方向の反力に基づくロータの回転摩擦の増加
を抑制する、点接触によるスラスト受け構造とした。ス
ラスト受け構造は、ロータ後端の回転中心点を受ける構
造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源の回転運動
を駆動軸の直線運動に変換することができるリニア駆動
装置に関するもので、例えば、給水装置の弁の開閉や風
呂の排水栓の開閉アクチュエータなどとして利用するこ
とができるものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、給水装置の弁の開閉や風呂の排
水栓の開閉アクチュエータなどとして利用することがで
きるリニア駆動装置が各種提案されている。実開昭57
−127567号公報に記載されている発明はその例で
ある。上記公報記載の発明は、回転方向の動きを規制さ
れスラスト方向に移動可能で雄ねじが形成された出力軸
と、モータのロータに形成され上記出力軸の雄ねじと噛
み合う雌ねじと、モータのロータの一端に形成されたピ
ニオンと、このピニオンと噛み合う歯車と、この歯車に
形成された回転規制のための凸部と、支持台に設けられ
上記凸部と干渉することによって上記歯車の回転領域を
規制する凸部とを有してなり、上記歯車の回転領域を規
制することにより、結果的に上記出力軸の直線移動スト
ロークを規制するものである。そして、中心孔の一部に
上記雌ねじおよび出力軸の雄ねじの径よりも大きい貫通
孔を有するロータを回転させ、出力軸をスラスト方向に
駆動し、出力軸が受ける推力を、ロータ貫通孔を構成す
るパイプ部の端面で受ける構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記実開昭57−12
7567号公報記載の発明は、上記のように、ロータの
中心孔に雌ネジを形成し、この雌ネジに出力軸の雄ねじ
を螺合させ、出力軸がロータの中心孔の中をスラスト移
動する構造の場合、ロータの端面は上記ネジの径よりも
径の大きい内径のパイプ形状となり、この径の大きいロ
ータ端面で出力軸の推力を受けるため、ロータの端面で
大きな摺動ロスを生じ、結果的に大きな推力を得ること
ができないという難点がある。また、上記のように径の
大きいロータ端面で推力を受けるため、推力受け面にお
けるロータ端面の周速が大きくなってPV値が大きくな
り、耐摩耗性、耐久性が劣るという難点がある。
【0004】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、モータのロータの回転
運動を駆動軸の直進運動に変換する変換手段を有するリ
ニア駆動装置において、スラスト受け部の構成を工夫す
ることにより、周動力を軽減して大きな推力が得られる
ようにし、また、スラスト受け部の周速を小さくして、
耐摩耗性、耐久性に優れたリニア駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
モータのロータの回転運動を駆動軸の直進運動に変換す
る変換手段を有するリニア駆動装置において、可動軸の
前進時に可動軸にかかるスラスト方向の反力を受けるス
ラスト受け構造を有し、スラスト受け構造は、可動軸の
前進時に可動軸にかかるスラスト方向の反力に基づくロ
ータの回転摩擦の増加を抑制する、点接触によるスラス
ト受け構造であることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、スラスト受け構造は、ロータ後端の回転中
心点を受ける構造であることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、可動軸の前進によってロータをス
ラスト受け構造側に押圧する向きの負荷が、可動軸の後
退によってロータをスラスト受け構造側から引き離す向
きの負荷よりも大きいことを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の発明において、ロータは、中心に可動軸を内
設する円筒部を有し、この円筒部の内周側には小径部と
大径部が形成され、大径部の後端に低摩擦部材が嵌合さ
れ、この低摩擦部材がスラスト受け構造の一部を構成し
ていることを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、小径部は円筒部の前端側に設けられ、この
小径部の内周側に、可動軸の外周に形成されている雄リ
ードスクリューと噛み合う雌リードスクリューが形成さ
れていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかるリニア駆動装置の実施の形態について説明す
る。この実施形態は、例えば風呂の排水栓を開閉するた
めのリニア駆動装置の例であって、可動軸が前進するこ
とによって排水栓を解放し、可動軸が後退することによ
って排水栓を閉じるようにしたものである。
【0011】図1、図2において、符号13は有底円筒
状のケースを、4はケース13の開口端に固定されたカ
バーを示している。ケース13内には駆動源としてのモ
ータが組み込まれている。モータは、ボビン19、駆動
コイル20、ステータコア21、モータケース18など
からなるステータと、ロータ16、ロータマグネット1
7などからなるロータとを有してなる。
【0012】上記ステータコア21は内周側において複
数の極歯を周方向に等間隔で円筒形をなすように有して
いる。ステータコア21は2個を一組として、それぞれ
の極歯が交互に周方向に並ぶように対向させて配置され
ている。これらの極歯の外周側に、駆動コイル20が巻
かれたボビン19が嵌められている。上記2個一組のス
テータコア21、ボビン19、駆動コイル20からなる
ステータ組が2組軸方向に重ねられて結合され、ステー
タが構成されている。このようにして構成されたステー
タは有底円筒状のモータケース18に収納され固定され
ている。
【0013】上記ロータ16は、モータの出力軸をなす
中心円筒部25と、この中心円筒部25の軸方向の約半
部に一体成形によって形成された大径円筒部26を有し
ている。大径円筒部26の外周には円筒形のロータマグ
ネット17が嵌められて固着されている。ロータマグネ
ット17は周方向に等間隔に磁極を有している。ケース
13内には上記ステータの端面に対向させて地板22が
上記モータケース18の開放端に固定されている。地板
22の中心孔にはラジアル軸受23が嵌められ、ラジア
ル軸受23によってロータ16の上記中心円筒部25が
回転可能に支持されている。
【0014】ロータ16の中心円筒部25の内周側は、
前端側の小径部27aと、それ以外の大径部27bとか
らなる。したがって、大径部27bは、中心円筒部25
の後端にまで至っている。上記ロータ16の後端には、
ロータ16とは別の材料でありかつ低摩擦部材からなる
キャップ15が嵌められている。キャップ15は球面を
有し、この球面が、上記モータケース18の内定部中心
に配置されたスラスト受14に当たり、ロータにかかる
スラスト方向の荷重が受けられるようになっている。キ
ャップ15とスラスト受14とで、スラスト受け構造を
構成している。モータケース18の内底部中心には、ス
ラスト受14およびロータ16の中心円筒部25の其端
部を囲む円筒部が形成されている。
【0015】ロータ16の中心円筒部25には、先端部
内周側、すなわち上記小径部27aに雌リードスクリュ
ーが形成され、また、上記中心円筒部25には、軸方向
中間部である上記ラジアル軸受23の近傍においてピニ
オン28が形成されている。上記中心円筒部25には可
動軸24の後端部が挿入されている。可動軸24の後端
部外周には雄リードスクリューが形成されている。この
雄リードスクリューは上記ロータ16の雌リードスクリ
ューと噛み合っている。可動軸24の先端部は前記カバ
ー4の先端面から突出している。可動軸24には、その
長さ方向中央部に、上記カバー4内において可動軸24
から半径方向に伸びる回転止め6が固着されている。カ
バー4内には可動軸24と平行にガイド軸5が固定され
ている。ガイド軸5にはこのガイド軸5に沿ってスライ
ド可能に上記回転止め6が嵌っている。
【0016】前記ステータとロータを有してなるモータ
はステッピングモータになっていて、駆動コイル20に
パルス状の電源が供給されることにより、ロータが所定
の角度ずつ回転する。ロータを構成する前記中心円筒部
25が一方向に回転すると、中心円筒部25の前記小径
部27aに形成されている雌リードスクリューと可動軸
24の雄リードスクリューとの噛み合いにより、かつ、
回転止め6によって可動軸24の回転止めがなされてい
ることにより、可動軸24がガイド軸5にガイドされな
がら軸方向に直線移動する。上記中心円筒部25が逆転
すると、可動軸24は逆向きに直線移動する。したがっ
て、中心円筒部25の雌リードスクリューと可動軸24
の雄リードスクリュー、回転止め6などによって、モー
タのロータの回転運動を可動軸25の直進運動に変換す
る変換手段を構成している。
【0017】上記回転止め6には磁石片7が取り付けら
れている。回転止め6は可動軸24と一体の部材である
から、磁石片7は可動軸24に直接設けられているもの
ということもできるし、可動軸24に間接的に設けられ
ているものということもできる。また、磁石片7は、次
に説明する磁気センサとともに位置検出手段を構成して
いる。
【0018】上記磁石片7の移動軌跡に対向させて、可
動軸24の直線移動限界を検出するための磁気センサ
2,3が配置されている。磁気センサ2,3は上記磁石
片7と対をなして位置検出手段を構成する。磁気センサ
2は可動軸24の前進限界を検出するものであり、磁気
センサ3は可動軸24の後退限界を検出するものであ
る。磁気センサ2,3は回路基板8に配置され、この回
路基板8はガイド部としての前記ガイド軸5が形成され
た部材、すなわちカバー4内に固定されている。より具
体的には、回路基板8はカバー4内に形成された挿入溝
などに挿入され、回路基板8の一端はカバー4の内底面
に、他端は前記地板22に当たってカバー4内に固定さ
れている。
【0019】可動軸24が前進し、センサ2が磁石片7
を検出するとモータの駆動を停止して可動軸24の前進
を停止させ、モータの逆転によって可動軸24が後退
し、センサ3が磁石片7を検出するとモータの駆動を停
止して可動軸24の後退を停止させる。位置検出手段と
しての磁気センサ2を第1検出手段、磁気センサ3を第
2検出手段とすると、第1検出手段である磁気センサ2
が上記位置検出手段である磁石片7に対向したときと非
対向のときにおける上記磁気センサ2と第2検出手段で
ある磁気センサ3との検出信号差により、可動軸24の
位置を検出することも可能である。磁気センサ3を第1
検出手段、磁気センサ2を第2検出手段とし、双方の検
出信号差により同様に可動軸24の位置を検出するよう
にしてもよい。
【0020】上記可動軸24の、前進限界から後退限界
までの移動ストロークを長くするとともに、十分な力量
を得るためには、モータの回転数を多くする必要があ
る。そのために図示の実施形態では、アメリカン・ワイ
ンディング・ストップ機構を設けた。図2、図3は、上
記直線移動機構に組み込んだアメリカン・ワインディン
グ・ストップ機構の例を示す。
【0021】図2、図3において、前記中心円筒部25
に形成されたピニオン28の外周側には、このピニオン
28に噛み合う第1歯車29と、この第1歯車29に噛
み合う第2歯車31が配置されている。第1歯車29と
第2歯車31はいずれも前記地板22にそれぞれ軸3
0、軸32を中心に回転可能に保持されている。第1歯
車29と第2歯車31は異なる歯数になるように形成さ
れている。
【0022】図1、図2に示す実施形態は、風呂の排水
栓を自動的に開閉させるためのリニア駆動装置の例で、
可動軸24の全ストロークは約18mm、上記二つのセ
ンサ2、3間のストロークは15.2mmの例である。
モータの出力軸に形成されたピニオン28の歯数は1
6、第1歯車29の歯数は24、第2歯車31の歯数は
25である。第1歯車29には2枚の歯数分だけ厚さが
厚くなった突起33が一体に形成されている。これに対
して第2歯車31には、1箇所の歯溝に重なる形で突起
34が一体に形成されている。上記突起33と突起34
は、歯車29、31の同じ面側から突出することによっ
て、これらの突起33、34の先端が向き合おうとする
とき互いに干渉するようになっている。突起33、34
が互いに干渉しない範囲では、第1歯車29、第2歯車
31双方は回転することができる。したがって、これら
突起33と突起34は、第1歯車29、第2歯車31双
方の複数回転を許容するとともに互いに干渉してロータ
の回転を阻止する阻止部を構成している。
【0023】上記のように、第1歯車29の歯数は2
4、第2歯車31の歯数は25で1歯違いになっている
場合、図3(a)に示すように突起33と突起34が互
いに干渉して回転が阻止された状態から、歯車が逆転
し、図3(b)に示すように突起33と突起34が逆方
向から再び互いに干渉して回転が阻止された状態になる
には、第1歯車29が第2歯車31の回転許容歯数分回
転した後となる。そして、上記実施形態の場合、一方の
回転阻止位置から他方の回転阻止位置までの可動軸24
のストロークLは、第1歯車29の回転数をN1、第1
歯車29の歯数をZ1、ピニオン28の回転数をNp、
ピニオン28の歯数をZpとすると、次の計算によって
求めることができる。 N1=25−1=24 (第1歯車29の阻止部33が1歯分であれば、第1歯
車29の回転数は25であるが、図示の実施形態では阻
止部33が2歯分であるため、−1となる。)Np=N
1×Z1/Zp=24×24/16=36前記リードス
クリュー27のピッチを0.5mmとすると、上記スト
ロークLは、 L=36×0.5=18(mm) となる。
【0024】実際には、突起33と突起34が互いに干
渉する位置は二つの歯車29、31の中心軸線より約
1.5歯分だけ手前になるので、厳密な計算ではL=1
7.9(mm)となる。このように、歯数の異なる歯車
を噛み合わせるとともに、双方の歯車の一部に、互いに
干渉する阻止部を設けてなる機構をアメリカン・ワイン
ディング・ストップ機構と称しており、前述のゼネバ機
構などに比べて、一方向の回転限界から他方向の回転限
界までの歯車の回転数を多くすることができる特徴があ
る。かかる特徴を有するアメリカン・ワインディング・
ストップ機構を用いた図示の実施形態によれば、可動軸
24の直線移動ストロークを長くすることができるとと
もに、充分大きな力量を得ることができる。
【0025】以上説明した実施形態では、アメリカン・
ワインディング・ストップ機構によって規制される可動
軸24のストロークよりも、二つの磁気センサ2、3で
検出され規制される可動軸24のストロークが若干小さ
くなっている。これは、通常、二つの磁気センサ2、3
でストロークを規制するようにし、仮に、暴走などによ
り磁気センサ2、3による規制が働かなくなったとして
も、アメリカン・ワインディング・ストップ機構により
可動軸24の直線移動を強制的に規制するためである。
これによって、リニア駆動装置自体およびこのリニア駆
動装置で駆動される装置を保護することができる。
【0026】なお、可動軸のストロークを規制するため
のセンサを用いることなく、アメリカン・ワインディン
グ・ストップ機構のみによって可動軸のストロークを規
制するようにすることもできる。また、可動軸の一方の
移動位置規制をセンサによる検出信号で行い、他方の移
動位置規制をアメリカン・ワインディング・ストップ機
構で行うようにしてもよい。
【0027】以上説明したリニア駆動装置は、既に説明
したとおり、風呂の排水栓を自動的に開閉するために用
いることができる。駆動軸24が前進するときその推力
が排水栓を押圧する力となって排水栓を解放し、駆動軸
24が後退するときその推力が排水栓を引っ張る力とな
って排水栓を閉じる。駆動軸24が前進するとき、可動
軸24にかかるスラスト方向の反力に基づきロータ16
と実質一体の部材である前記キャップ15がスラスト受
け14に強く当たる。スラスト受け構造が従来の構造で
あれば、ロータとスラスト受けとの間の摩擦抵抗が大き
く、かつ、スラスト受けに接するロータ部分の周速が大
きいため、スラスト受け部における機械的なロスが大き
く、大きな推力を得ることに対する障害となっている。
【0028】その点、図示の実施形態によれば、ロータ
16と実質一体のキャップ15が球面を有し、この球面
がスラスト受け14に点接触しているので、摩擦抵抗が
小さく、かつ、上記球面とスラスト受け14との接触点
が、ロータ16の後端の回転中心点になっており、この
回転中心点がスラスト受け14に接触しているため、こ
の接触点の周速は理論的にはゼロであり、摺動抵抗も極
小といってよい。さらに、キャップ15は、ロータ16
とは別の部材からなっているため、摩擦抵抗の小さい材
料を採用することができ、これによっても摺動抵抗を低
減することができる。このように、図示の実施形態によ
れば、可動軸24の前進時に可動軸24にかかるスラス
ト方向の反力に基づくロータ16の回転摩擦の増加を抑
制することができるスラスト受け構造になっているた
め、スラスト受け部における機械的なロスを低減して大
きな推力を得ることができる。
【0029】上記の風呂の排水栓は、これを閉じるとき
に要する推力は解放するときに要する推力よりも小さ
い。したがって、可動軸24の前進によってロータ16
をスラスト受け構造側に押圧する向きの負荷が、可動軸
24の後退によってロータ16をスラスト受け構造側か
ら引き離す向きの負荷よりも大きい。図示の実施形態で
は、可動軸24が後退するときのスラスト方向の反力に
基づき、ラジアル軸受23の軸方向端面にロータ16の
一部が当接しあうようになっている。この相互の当接関
係は面接触であるとともに、ある程度の周速をもって摺
接するため、ある程度大きな摺動摩擦抵抗を生じる。し
かしながら、可動軸24が後退してロータ16をスラス
ト受け構造側から引き離す向きの負荷は小さいため、あ
る程度大きな摺動摩擦抵抗を生じても、排水栓などの被
駆動体を駆動するのに、推力不足となることはない。
【0030】なお、図示の実施形態では、スラスト受け
14に当接するロータ16側の部材として、キャップ1
5が用いられているが、キャップ15に代えて鋼球など
を用いてもよい。また、球面に限らず、円錐形の部材、
あるいはピボット状の部材の先端をスラスト受けに当接
させるようにしてもよい。スラスト受け14に当接する
部材は、摩擦抵抗の小さい部材が望ましいが、必ずしも
これにこだわるものではない。例えばロータ16の材質
と同じ材質であっても差し支えない。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、リニア駆
動装置において、スラスト受け構造を、可動軸の前進時
に可動軸にかかるスラスト方向の反力に基づくロータの
回転摩擦の増加を抑制する、点接触によるスラスト受け
構造としたため、摩擦抵抗および摺動抵抗がきわめて小
さく、推力の損失がごく少なく、その分推力の大きいリ
ニア駆動装置を得ることができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、スラスト受
け構造を、ロータ後端の回転中心点を受ける構造にした
ため、摺動抵抗をより一層小さくすることができ、推力
の損失がごく少なく、その分推力の大きいリニア駆動装
置を得ることができる。摺動音も小さくなるため、作動
時の騒音も小さくすることができる。
【0033】請求項3、4および5記載の発明によれ
ば、所期の目的を達成することが可能なリニア駆動装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるリニア駆動装置の実施形態を示
す縦断面図である。
【図2】上記実施形態中のカバーを除去してアメリカン
・ワインディング・ストップ機構の部分を示す正面図で
ある。
【図3】上記アメリカン・ワインディング・ストップ機
構の動作を示すもので、(a)は一方の回転限界を、
(b)は他方の回転限界を示す正面図である。
【符号の説明】
2 検出手段としての磁気センサ 3 検出手段としての磁気センサ 4 カバー 5 ガイド部としてのガイド軸 6 回転阻止手段 7 位置検出手段としての磁石片 8 回路基板 14 スラスト受け 15 低摩擦部材であるキャップ 16 ロータ 24 可動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 7/06 H01G 9/05 F Fターム(参考) 3J062 AA60 AB21 AC07 BA26 BA31 BA32 CD02 CD23 CD34 CD35 CD54 5H605 AA04 BB05 BB10 CC04 CC08 EB03 EB06 EB17 5H607 AA00 BB01 BB10 BB14 CC01 CC03 CC07 DD16 DD18 EE31 EE53 GG01 GG03 GG09 HH01 HH09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのロータの回転運動を駆動軸の直
    進運動に変換する変換手段を有するリニア駆動装置にお
    いて、 上記可動軸の前進時に可動軸にかかるスラスト方向の反
    力を受けるスラスト受け構造を有し、 上記スラスト受け構造は、上記可動軸の前進時に可動軸
    にかかるスラスト方向の反力に基づく上記ロータの回転
    摩擦の増加を抑制する、点接触によるスラスト受け構造
    であることを特徴とするリニア駆動装置。
  2. 【請求項2】 スラスト受け構造は、ロータ後端の回転
    中心点を受ける構造である請求項1記載のリニア駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 可動軸の前進によってロータをスラスト
    受け構造側に押圧する向きの負荷が、可動軸の後退によ
    ってロータをスラスト受け構造側から引き離す向きの負
    荷よりも大きい請求項1または2記載のリニア駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 ロータは、中心に可動軸を内設する円筒
    部を有し、この円筒部の内周側には小径部と大径部が形
    成され、大径部の後端に低摩擦部材が嵌合され、この低
    摩擦部材がスラスト受け構造の一部を構成している請求
    項1、2また3記載のリニア駆動装置。
  5. 【請求項5】 小径部は円筒部の前端側に設けられ、こ
    の小径部の内周側に、可動軸の外周に形成されている雄
    リードスクリューと噛み合う雌リードスクリューが形成
    されている請求項4記載のリニア駆動装置。
JP2001184398A 2001-06-13 2001-06-19 リニア駆動装置 Expired - Fee Related JP4004753B2 (ja)

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