JP2009065818A - 直動アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 フロントキャップ22の背面側に形成された空域部2bの有効利用を図り、その長さ変更と部材配置を可能ならしめ、ケーシング内部側と螺刻軸受6側の何れの側においても選択的に出力軸5の移動ストローク域を変更可能に製造することができる直動アクチュエータを提供する。
【解決手段】 ケーシング2内を、ステータ3と回転子4が備えられる駆動域部2aと、該駆動域部2aに隣接して更に延設すべく、回転子4を回転可能に抜け止め保持する保持体8を存して、フロントキャップ22を駆動域部2a側から対向離間せしめて形成した出力軸5の軸芯周りに回転子4の延設の無い空域部2bとに領域区画して構成すると共に、ケーシング2を、駆動域部2a側を本体とするケーシング21に対して、フロントキャップ22を、空域部2bを介して一体的に組付けして構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転子の中心軸孔に挿入された出力軸が、回転子の回動に伴うねじ送り機構により、所定ストローク間を回転しながら往復駆動する直動アクチュエータに関する。
一般に、この種直動型アクチュエータ(モータ)は、出力軸を、ねじ軸(螺刻軸)部と円弧(D字)状に切欠きされた廻り止め軸部とで構成し、廻り止め軸部を回転子の中心軸孔内に設けたD字状の回転規制孔に挿入して案内支持させ、ねじ軸部をフロントキャップに設けられたナット軸受(螺刻軸受)に螺合支持させて、廻り止め軸部とねじ軸部をモータから突出させ、ロータ(回転子)の正逆回転により、モータケース側を基台にセットした状態で使用することを前提とし、出力軸が回転しながら進退移動するようになっている。かかる構成の直動型アクチュエータでは、出力軸の移動ストロークが比較的小さい10〜20mm前後に設定されており、流体用の開閉弁や紙送り用の吸着体などの用途に好適に使用されている(特許文献1、図1、2、および特許文献2、1図、4図参照)。
しかしながら、これらのものは、例えば、特許文献1ののように、ロータ(14)内に設けたロータ後部用孔(g)とナット軸受(1、20)に形成した脚部孔との間を移動ストローク域に設定して、特許文献3(図3参照)の如く、回転子の内部に雌ねじ部(43)を設けたものに比し、小型のモータ(全幅が2〜3cm程度)であってもその移動ストロークをある程度長く設定できるという利点を有しているものの、その移動ストローク域を更に長く設定するには、その構造上の問題から対応することが極めて困難なものとなっていた。即ち、このもののモータ構造は、ステータ(19)を構成する筒状ヨーク(9、10)の外周面部がケーシング胴部に兼用されており、該ケーシングの胴部内部に、筒状ヨーク(9、10)と、ステータ(19)と略同じ幅のロータ(R)と、出力軸としてのシャフト(8)を設け、ロータ(R)は、ケーシングを構成するフロントとエンドキャップとしての取付け板(4)と(17)を筒状ヨーク(9、10)に直接固定することで回転可能に挟持させた構成となっており、ロータカラー(14)内に設けたロータ後部用孔(g)のストローク域が固定化されているため、移動ストロークを変更するには筒状ヨーク(9、10)やロータ(R)を大きくしてモータ本体自体を変更しなければ対応することができないという欠点がある。
また、脚部孔の長さを変更したナット軸受(1、20)を取り替えることで、移動ストロークを変更することも考えられるが、かかる構造上、ナット軸受(1、20)は、その脚部孔に近接した内周側に設けた取付け片を、フロントキャップとしての取付け板(4)とロータカラー(14)間に形成された僅かな空間に突出させて、カシメることにより取着されているため、強固な取付け構成とすることができず、ナット軸受(1、20)自体を長くすると、芯出し組付けが難しくなるばかりか、その先端側が衝撃を受けた際に、脚部孔に近接した取付け片のカシメが緩んで、ネジ軸の軸芯ズレが生じてしまう危惧があり、ナット軸受(1、20)側のストローク域も長ストロークに設定することが困難であった。この点は特許文献2も同様である。

特公平07−24459号公報 実公平06−40448号公報 特開平10−38075号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、出力軸の螺刻軸部がフロントキャップに設けられた螺刻軸受に螺合案内されて出没する構成のものでありながら、フロントキャップの背面側に形成された空域部の有効利用を図り、その領域長さの変更と部材配置を可能ならしめ、ケーシング内部側と螺刻軸受側の何れの側においても選択的に出力軸の移動ストローク域を変更可能に製作することができる直動アクチュエータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、励磁コイルにより磁路を形成する筒状ヨークと、該ヨークの筒孔内に回転可能に嵌挿された円周面が多極に着磁された回転子と、廻り止め軸部と螺刻軸部とに区割り形成せしめた出力軸をケーシング内に備え、該出力軸は、その廻り止め軸部を前記回転子の中心軸孔に廻り止め状態で案内支持され、螺刻軸部を前記ケーシングを構成するフロントキャップに設けられた螺刻軸受に螺合支持されて、前記回転子の回動に伴って進退移動可能に構成された直動型アクチュエータであって、前記ケーシング内を、前記ステータと回転子が備えられる駆動域部と、該駆動域部に隣接して更に延設すべく、前記回転子を回転可能に抜け止め保持する保持体を存して、前記フロントキャップを前記駆動域部側から対向離間せしめて形成した出力軸の軸芯周りに回転子の延設の無い空域部とに領域区画して構成すると共に、前記ケーシングは、前記駆動域部側を本体とするケーシングに対して、前記フロントキャップを、前記空域部を介して一体的に組付けして構成してあることを特徴とするものである。
本発明における直動アクチュエータは、出力軸の螺刻軸部がフロントキャップに設けられた螺刻軸受に螺合案内されて出没する構成のものでありながら、空域部を移動ストローク域としての機能と、ライナー部材等の部材配置可能な領域としての機能を兼ね備えることができるので、ケーシング内部側においては、ストローク域として機能する空域部の長さ幅を単に変更するだけで、出力軸の移動ストロークを変更し得るばかりか、駆動域部に備えられるステータや回転子などの駆動機構を構成する部材を何ら変更することなくそのまま用いて、移動ストロークを異ならしめた数種の直動アクチュエータをコスト高とならず容易に製作することができる。しかも、螺刻軸受は、その外径を大きく形成しても、フロントキャップ背面側の空域部にカシメ部やビス頭を突出させたり、ビス止めライナーなどの部材を配設させて取り付けることができ、フロントキャップの面域を大きく利用して、螺刻軸受の内周側に加え外周側においても取着手段を介して確実かつ強固に取付けすることができるばかりか、螺刻軸受に形成されるストローク域を長くして、長尺な螺刻軸受を取付けしたとしても芯出し組付けが容易に行え、その先端側が衝撃を受けても、カシメや取付けネジが緩んで軸芯がズレてしまうことを回避して耐久性を向上することができる。その結果、移動ストローク域が異なる螺刻軸受を数種用意しておけば、空域部を含めたアクチュエータ自体に何等変更を加えることなく、フロントキャップ組付け前は勿論、組付け後においても移動ストロークを容易に変更することができる。
以下、本発明の実施の形態を、好適な実施の形態として例示する直動アクチュエータを図面に基づいて詳細に説明する。
図1は直動アクチュエータの縦断全体構成図、図2はエンド側面図である。図に示すように、1はPM型ステッピングモータ構造の直動アクチュエータであって、該直動アクチュエータ1は、ケーシング2を構成する筒状胴部とエンド側部とが一体的に形成された断面視略コ字状の円筒ケーシング本体21の内部に、ケーシング本体21の胴部をヨークとする筒状ステータ3と、該ステータ3の内側に回転可能に嵌挿される多極着磁された回転子4と、その軸長さを二分して廻り止め軸部51と螺刻軸部52とに区割りして一体形成せしめた出力軸5とを備えて構成される。
前記ステータ3は、1組のヨークブロック31、31に、それぞれコイルボビン32、励磁コイル33を備えて構成され、前記ケーシング本体21は、鉄、磁性ステンレス等により形成され、ヨークブロック31の内周面に回転子4の磁極間隔に対応して複数の凹凸状極歯(図示しない)が定ピッチに形成され、所謂2相のコイルユニットを構成し、前記ヨークブロック31、31同士は、それぞれの極歯がステップ角だけ位置ズレさせて組付けられている。
なお、ケーシング2は、筒状ヨーク自体の外周面部がケーシング胴部に兼用されたものは勿論、特開2005−321029号公報の如きのヨーク(2)の外周面と隔壁(53)によって構成されたものを含むものであり、要は直動アクチュエータの内部機構を覆う外周部を構成するものであれば良い。
前記回転子4は、その中心に軸孔41を有する樹脂製、黄銅、銅またはアルミ等の金属製の円柱(円筒)型のロータカラー42と、該ロータカラー42の外周面に配設されたS極とN極を交互に多極磁着したリング状磁石43とにより構成され、その後端側で、前記ケーシング本体21のエンド側部の中心部に設けられたブッシュ7に回転可能に軸支され、その前端側で、後述する保持体8(保持部82)に出力軸5の移動方向を含め若干の遊びを持たせ、ロータカラー42の端縁小口を空域部2bに臨ませて回転可能に抜け止め保持(単に軸支させても良い)されている。また、軸孔41は、螺刻軸部52が進退移動可能な内経で形成されており、その後方側(ブッシュ7側)の所定域に、出力軸5を廻り止め案内するための円弧状の案内片41a、41aがその平滑面を対面させて設けられている。これにより軸孔41内には、案内片41aの無い領域を出力軸5が進退移動する駆動域ストローク4Sが設定される。
出力軸5は、廻り止め軸部51を回転子4の中心軸孔41に廻り止め状態で案内支持される。つまり、廻り止め軸部51は、円柱軸の外周対向面をD字状(円弧状)に切欠きした断面視太鼓状に形成されており、軸孔41内に設けた案内片41a、41a間に遊挿状に廻り止めされて案内支持され、螺刻軸部52をケーシング2のフロント側部を構成するフロントキャップ22に設けられた螺刻軸受6に螺合支持されている。これにより、出力軸5は、前記極歯をSまたはNの所定極性に励磁することで前記回転子4が回動し、送りねじ機構により所定ストローク間を回転しながら進退移動して、廻り止め軸部51がブッシュ7から出没し、螺刻軸部52がフロントキャップ22から出没して往復駆動するよう構成される。
8は前記ケーシング本体21に嵌挿される保持体であって、該保持体8は、樹脂製(金属製であっても良い)で、断面視コ字状(凹状)の筒部81と保持部82とで円筒状に一体形成され、保持部82の中心部に、前記回転子4の前端側を回転可能に抜け止め保持するための保持孔82aが穿設されており、保持部82を前記ヨークブロック31の側面に面当てした状態で嵌挿され、ケーシング本体21の開口端縁の周面を所定間隔をもってカシメ止めされている。また、保持体8の開口端面には前記フロントキャップ22が組付けられて構成される。
つまり、この保持体8は、保持部82が回転子4を保持する機能を有すると共に、筒部81がケーシング2内を、前記ステータ3と回転子4が備えられた領域を駆動域部2aとし、更にこの駆動域部2aに隣接して、フロントキャップ22との間隔を任意幅を持って対向離間して形成させた領域を空域部2bとして延設するための部材として機能するものである。この空域部2bにおけるケーシング2の胴部は、その一部をケーシング本体21より延設して形成し、他の一部を筒部81により形成している。
これにより、ケーシング2内は、前記駆動域部2aと、保持体8の保持部82を存して、回転子4(ロータカラー42)の端縁小口を空域部2bに臨ませた態様でフロントキャップ22と離間させ、その間に形成される出力軸5の軸芯周り近傍に回転子4(ロータカラー42)の延設の無い空域部2bとで領域区画されて構成され、ケーシング2内には、出力軸5の移動ストローク域として、前記駆動域ストローク4Sに加え、さらに空域ストローク8Sが設定される。また、保持体8は、その筒長の異なるものを数種用意し、選択的に組付けすることができる構成となっており、空域部2bは、フロントキャップ22と駆動域部2aとの離間幅を異ならしめた形成を可能とする可変幅域として構成され、空域ストローク8Sが可変できるようになっている。
なお、本実施例における保持体8は、筒部81と保持部82とを一体的に形成したが、これらを別体とし、保持体8を保持部82のみで構成し、これを予めケーシング本体21側に駆動域部2aを形成する部材として取付けしておき、筒部81のみを空域部2b専用の形成部材としてもよく、また、空域部2b側のケーシング2胴部を、筒部81と延設したケーシング本体21とで一部分づつを組として形成したが、その全部を筒部81または延設したケーシング本体21で形成しても良く、延設したケーシング本体21で形成した際には筒部81を不要としてフロントキャップ22を直接取り付けることもできる。また、本願において、出力軸5の軸芯周りに回転子4の延設の無い空域部2bとは、ロータカラー42を延設させるなど、回転子4の回転と共に回動する部材が出力軸5の軸芯周り近傍(軸芯周辺)に配設されておらず、他の部材、例えば、取着手段や筒部81などが配設できる空域部を意味する。
前記フロントキャップ22には、外周から延出する一対の基台への取付け片221、221が設けられており、また、その中心に出力軸5の螺刻軸部52を螺合支持するための螺刻軸受(ねじ軸受)6が設けられている。この螺刻軸受6の中心軸孔内には、前記空域部2bに連通して螺刻軸部52が進退移動可能な内経で形成された軸受ストローク6Sと、該軸受ストローク6Sを延設した先端部位に螺刻部61とが形成されている。これにより、出力軸5は、前記駆動域ストローク4S、空域ストローク8S、軸受ストローク6Sをその移動ストローク域として進退移動することができる。
また、螺刻軸受6は、真鍮等の金属製で、その内周側(軸孔側)に取着手段として複数設けられた取付け片62が突出形成され、その外周側当接底面に複数のネジ孔が周廻りに所定間隔を存して設けられており、フロントキャップ22に対して、取付け片62をフロントキャップ22に穿設された取付け孔に挿入して拡開カシメ止め固着すると共に、フロントキャップ22の背面から前記ネジ孔に取着手段としてのビス63を螺入して強固に固着している。
つまり、取着手段としての取付け片62やビス63は、取付け片62のカシメ凸部、および、ビス63のビス頭を空域部2bに突出させた状態で配設させて螺刻軸受6を取付けでき、軸受ストローク6Sが異なる長さの螺刻軸受6を数種用意し、これを選択的に工場組付けできるようになっている。
図3、図4は螺刻軸受の取付け構造にかかる他の実施例を示すものであり、図3はその縦断部分構成図、図4は前側面図である。この図に示すように、螺刻軸受6aは、前記螺刻軸受6に比しその軸受ストローク6Sが長く設定されており、直動アクチュエータ1の製作後、現地において適宜に取り替え可能に構成されている。すなわち、ケーシング2として一体的に組み付けられたフロントキャップ22には、その中心部に、軸受ストローク6Sの一部を構成する軸孔を有した取着手段としての取付けボルト64が表面側に突出して固着されており、取付けボルト64の外周となる背面側に、複数(6個所)のネジ孔が周廻りに所定間隔を存して設けられたドーナツ板状のビス止めライナー65が取着手段として配設されている。
一方、螺刻軸受6aは、真鍮等の金属製で、その中心に螺刻軸受6と同様、軸受ストローク6Sを延設した先端部位に螺刻部61が形成され、基端部に取付けボルト64に螺合するナット部を有する円柱部と、フロントキャップ22への取付け鍔部とが、断面視略凸状に一体形成されて構成される。前記取付け鍔部にはビス止めライナー65に設けられたネジ孔に対応する取付け孔(長孔であっても良い)が複数穿設されている。螺刻軸受6aをフロントキャップ22に取付けするには、先ず、螺刻部61に螺刻軸部52を螺合した状態で出力軸5を螺刻軸受6aにセットし、廻り止め軸部51を軸孔41内に設けた案内片41a、41a間に挿入して、螺刻軸受6aを取付けボルト64に螺合させて組付けした後、前記取付け鍔部の取付け孔からビス63を、フロントキャップ22を貫通させてビス止めライナー65にネジ止め固定する。これにより、ビス63は、その先端をビス止めライナー65から突出させても充分な長さのものを用いることができると共に、螺刻軸受6aは、その当接面となる取付けボルト64への内周側と、ビス止めライナー65への外周側との二個所で、フロントキャップ22の広範囲な面域を利用して強固に、しかも取り替え可能に取付けすることができる。
叙述の如く構成された本発明の実施例の形態において、いま、出力軸5は、回転子4の回転が案内片41aを介して廻り止め軸部51に対し推力として伝達され、螺刻軸部52が螺刻軸受6に螺合支持されて回転しながら所定ストローク間を進退移動するのであるが、本発明における直動アクチュエータ1は、前記ケーシング2内を、前記ステータ3と回転子4が備えられる駆動域部2aと、該駆動域部2aに隣接して更に延設すべく、前記回転子4を回転可能に抜け止め保持する保持体8(保持部82)を存して、前記フロントキャップ22を前記駆動域部2a側から対向離間せしめて形成した、出力軸5の軸芯周りに回転子4(ロータカラー42)の延設の無い空域部2bとに領域区画して構成すると共に、前記ケーシング2は、前記駆動域部2a側を本体とするケーシング21に対して、前記フロントキャップ22を、前記空域部2bを介して一体的に組付けして構成してある。
このため、出力軸5の螺刻軸部52がフロントキャップ22に設けられた螺刻軸受6に螺合案内されて出没する構成のものでありながら、フロントキャップ22の背面側に形成された空域部2bを、出力軸5の移動ストローク域を可変可能とする空域ストローク8Sとしての機能と、螺刻軸受6を強固に取着可能なライナー部材等の部材配置可能な領域としての機能を兼ね備え、螺刻軸受6に形成される軸受ストローク6Sをも可変可能とすることができる。
つまり、空域部2bは、フロントキャップ22と駆動域部2aとの離間幅を異ならしめた形成を可能とする可変幅域に構成することができるので、ケーシング2の内部側においては、固定化された駆動域ストローク4Sに加え、空域ストローク8Sとして機能する空域部2bの長さ幅を単に変更するだけで、出力軸5の移動ストロークの変更を行い得て、螺刻軸受6内に形成される軸受ストローク6S域を可及的に短くでき、或いは殊更形成する必要を無くし不要とすることができる。しかも、駆動域部2aに備えられるステータ3や回転子4などの駆動機構を構成する部材を何ら変更することなくそのまま用いて、移動ストローク域を異ならしめた数種の直動アクチュエータ1を、コスト高とならず容易に製作することができる。
さらに、螺刻軸受6は、従来のものに比しその外径を大きく形成しても、フロントキャップ22に対して、その当接面外周側で、フロントキャップ22の背面となる空域部2b配設した取着手段を介して取着できるようになり、空域部2b内には、取着手段としての取付け片62のカシメ部やビス63のビス頭を突出して配設させたり、ネジ止めライナー65を配設することができ、また、筒部81など他の部材を含め任意に配設させることができ、螺刻軸受6を、フロントキャップ22の面域を大きく利用して、螺刻軸受6の内周側に加え外周側においても取着手段を介して確実かつ強固に取付けすることができるばかりか、螺刻軸受6に形成される軸受ストローク6S域を長くして、長尺な螺刻軸受6を取付けしたとしても芯出し組付けが容易に行え、その先端側が衝撃を受けても、カシメや取付けネジが緩んで軸芯がズレてしまうことを回避して耐久性を向上することができる。その結果、移動ストローク域(軸受ストローク6S)が異なる螺刻軸受6aなどを数種用意しておけば、空域部2bを含めたアクチュエータ自体に何等変更を加えることなく、フロントキャップ22の組付け前は勿論、組付け後においても移動ストロークを容易に変更することができる。
この様に、空域ストローク8Sと軸受ストローク6Sの何れの側においても選択的にその移動ストローク域の長・短可変設定が行え、従来長ストローク用に供されていた螺刻軸部のみで形成された出力軸を用いた直動アクチュエータに匹敵する程の長いストローク量を確保することを可能にし得て、製品適用の用途範囲を拡大することができ、さらに、空域ストローク8Sを短ストロークに設定し、軸受ストローク6Sを長ストロークに設定するなど、直動アクチュエータ1の大きさや性能に応じてケーシング2側と螺刻軸受6側の何れか一方または双方を、ストローク量を異なしめたものとして任意に数種製作しておき、これらを選択的に組合せできるバリエーション化の図られた製品を提供することができる。
また、前記螺刻軸受6は、フロントキャップ22がケーシング本体21に組付けされた後に、フロントキャップ22の前面側から取着可能に構成されているので、直動アクチュエータ1の製作後においても、軸受ストローク6Sの長さを異ならしめたものを数種製作しておき、これらを選択的に取付けすることができるばかりか、取り替えすることもできる。
また、前記取着手段を、フロントキャップ背面から螺刻軸受6の外周側底面に螺入されるビス部材63とし、または、ビス部材63に替えて、螺刻軸受6の内周側に設けられた取付け片62と同様に、その外周側当接底面に突出形成されて、フロントキャップ22の背面側でカシメ取着される取付け片としても良く、フロントキャップ22に対して、ケーシング本体21への組付け前に螺刻軸受6を強固に取り付けることができ、その組付け作業性を損なうことがない。
また、前記保持体8は、フロントキャップ22側が開口した断面視コ字状の円筒部材で構成され、空域部2bに挿着されているので、空域部2bの長さ、即ち、空域ストローク8S域の長さ設定は、筒部81の長さを変更するだけで容易に行えると共に、保持体8を嵌挿するだけで保持部82の保持孔82aをロータカラー42の延設部に嵌め込んで、回転子4を回転可能に抜け止め保持することがてき、ケーシング本体21に対して極めて容易に組付けすることができる。
また、前記駆動域部2a側を本体とするケーシング本体21は、その胴部を空域部2bの一部または全部を空域部2b側のケーシング胴部として延設してあるので、従来のモータと同様に、フロントキャップ22を、ケーシング本体21の胴部開口端縁と直接的なカシメ組付けにより製作することができ、全部をケーシング2の胴部として延設すれば、保持体8を、空域部2bに嵌挿させておくだけでよく固定する必要がないので、取り扱いを容易とすることができる。さらに、保持体8を、保持部82のみで構成して、ステータ3の側面部位に予め固定しておくこともできる。
直動アクチュエータの縦断全体構成図。 直動アクチュエータの後側面図。 螺刻軸受の他の実施例を示す縦断部分構成図。 螺刻軸受の他の実施例を示す前側面図。
符号の説明
1 直動アクチュエータ
2 ケーシング
21 ケーシング本体
22 フロントキャップ
221 取付け片
2a 駆動域部
2b 空域部
3 ステータ
31 ヨークブロック
32 コイルボビン
33 励磁コイル
4 回転子
41 軸孔
41a 案内片
42 ロータカラー
4S 駆動域ストローク
5 出力軸
51 軸部
52 螺刻軸部
6、6a 螺刻軸受
61 螺刻部
62 取付け片
63 ビス
64 ボルト
65 ライナー
6S 軸受ストローク
7 ブッシュ
8 保持体
81 筒部
82 保持部
82a 保持孔
8S 空域ストローク

Claims (7)

  1. 励磁コイルにより磁路を形成する筒状ヨークと、該ヨークの筒孔内に回転可能に嵌挿された円周面が多極に着磁された回転子と、廻り止め軸部と螺刻軸部とに区割り形成せしめた出力軸をケーシング内に備え、該出力軸は、その廻り止め軸部を前記回転子の中心軸孔に廻り止め状態で案内支持され、螺刻軸部をケーシングを構成するフロントキャップに設けられた螺刻軸受に螺合支持されて、前記回転子の回動に伴って回転しながら進退移動可能に構成された直動型アクチュエータであって、
    前記ケーシング内を、前記ステータと回転子が備えられる駆動域部と、該駆動域部に隣接して更に延設すべく、前記回転子を回転可能に抜け止め保持する保持体を存して、前記フロントキャップを前記駆動域部側から対向離間せしめて形成した出力軸の軸芯周りに回転子の延設の無い空域部とに領域区画して構成すると共に、
    前記ケーシングは、前記駆動域部側を本体とするケーシングに対して、前記フロントキャップを、前記空域部を介して一体的に組付けして構成してあることを特徴とする直動アクチュエータ。
  2. 請求項1において、前記空域部は、前記フロントキャップと前記駆動域部との離間幅を異ならしめた形成を可能とする可変幅域に構成してあることを特徴とする直動アクチュエータ。
  3. 請求項1または2において、前記螺刻軸受は、前記フロントキャップに対して、その当接面外周側で、前記フロントキャップ背面となる前記空域部に配設した取着手段を介して取着してあることを特徴とする直動アクチュエータ。
  4. 請求項3において、前記螺刻軸受は、前記フロントキャップが前記ケーシング本体に組付けされた後に、フロントキャップ前面側から取着可能に構成されていることを特徴とする直動アクチュエータ。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、前記保持体を、前記フロントキャップ側が開口した断面視コ字状の円筒部材で構成し、前記空域部に挿着されていることを特徴とする直動アクチュエータ。
  6. 請求項5において、前記保持体は、前記空域部の一部または全部の空域部側ケーシングの胴部として構成されていることを特徴とする直動アクチュエータ。
  7. 請求項1乃至6の何れかにおいて、前記駆動域部側を本体とするケーシングは、その胴部を前記空域部の一部または全部を空域部側のケーシング胴部として延設してあることを特徴とする直動アクチュエータ。
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