JPH062904U - 電気機器の結露防止装置 - Google Patents

電気機器の結露防止装置

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JPH062904U
JPH062904U JP4604592U JP4604592U JPH062904U JP H062904 U JPH062904 U JP H062904U JP 4604592 U JP4604592 U JP 4604592U JP 4604592 U JP4604592 U JP 4604592U JP H062904 U JPH062904 U JP H062904U
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JP
Japan
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dew point
space heater
ambient temperature
signal
electric device
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Pending
Application number
JP4604592U
Other languages
English (en)
Inventor
好一 河辺
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省エネルギ化を図りつつ、結露による電気機
器の絶縁低下を確実に防止する。 【構成】 電気機器3の周囲温度を計測する温度計7
と、電気機器3の周囲湿度に対応する露点を計測する露
点計8と、電気機器3内に設置したスペースヒータ6
と、前記温度計7により計測した温度信号9と前記露点
計8により計測した露点信号10との差が予め定めた設
定値12より小さくなった時に前記スペースヒータ6を
作動させるよう制御する制御装置11とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電気機器の結露防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
絶縁抵抗が高いことは、電気機器を安全に運転させる上で必要な条件であり、 従って電気機器の絶縁抵抗は常に高く保たなければならない。
【0003】 電気機器を長期間休止した場合、吸湿により絶縁抵抗が低下し、更に絶縁劣化 を早めるなどの悪影響があり、又電気機器内で結露が生じた場合にも同様の悪影 響が生じる。
【0004】 従来は、こうした問題を解決するために、電気機器内にスペースヒータ(除湿 ヒータ)を設けて加熱することにより、結露が発生するのを防止するようにして いる。
【0005】 従来、スペースヒータの運転は、電気機器が電動機の場合、運転の停止後強制 的にスペースヒータをONとし、電動機を起動した時に強制的にOFFとするよ う制御しており、又電気機器が制御盤の場合には制御盤内にサーモスタットを設 けて、制御盤内の温度に応じて自動的にスペースヒータのON、OFFを行わせ るようにしている。
【0006】 一般に、固体絶縁材料の絶縁抵抗は、周囲温度及び相対湿度の影響を著しく受 ける。図5に示す周囲温度の変化に対する絶縁抵抗の影響を見ると、絶縁抵抗は 周囲温度の上昇に伴って低下し、逆に周囲温度の下降に伴って絶縁抵抗は高くな る。又、相対湿度の変化に対する絶縁抵抗の影響を見ると、図6に示すように絶 縁抵抗は相対湿度の上昇に伴って低下し、逆に相対湿度の下降に伴って絶縁抵抗 は高くなる。
【0007】 上記において特に大きな影響を与えるのは、固体絶縁材料の表面における水蒸 気の吸着である。即ち、大気の相対湿度が高くなると、固体絶縁材料の表面漏れ 電流が著しく増加して絶縁抵抗を低下させる。従って言い換えれば、冬期に周囲 温度が低くても相対湿度が低ければ、絶縁抵抗は高く、スペースヒータをONす る必要はないということになる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし前記従来のように、電動機の起動・停止によって強制的にスペースヒー タをON・OFFしたり、或いは単に制御盤内の温度のみを監視してスペースヒ ータをON・OFFする運転では、絶縁抵抗が十分に確保されている状態でもス ペースヒータを作動させることになっていた。従って従来は、無駄な電力を消費 しており得策でなかった。
【0009】 一方、電気機器内で結露が発生した場合の絶縁低下、絶縁劣化、絶縁破壊等の 重大な悪影響を防ぐ意味から、結露防止対策は確実に実施しなければならず、よ って前記したような無駄な電力の消費があっても、無視した制御を行っていた。
【0010】 本考案は、上記した問題に鑑みてなしたもので、省エネルギ化を図ると共に、 結露による電気機器の絶縁低下、絶縁劣化、絶縁破壊を防止するようにした電気 機器の結露防止装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、電気機器の周囲温度を計測する温度計と、電気機器の周囲湿度に対 応する露点を計測する露点計と、電気機器内に設置したスペースヒータと、前記 温度計により計測した温度信号と前記露点計により計測した露点信号との差が予 め定めた設定値より小さくなった時に前記スペースヒータを作動させるよう制御 する制御装置とを備えたことを特徴とする電気機器の結露防止装置、に係るもの である。
【0012】
【作用】
本考案では、電気機器の周囲温度を温度計で計測し、更に露点計で電気機器の 周囲湿度に対応する露点を計測し、電気機器内に設置したスペースヒータを、前 記温度計により計測した温度信号と前記露点計により計測した露点信号との差が 予め定めた設定値より小さくなった時に制御装置により前記スペースヒータを作 動させる。これによりスペースヒータをONさせる時間を最短にして省エネルギ 化を図りつつ、結露の発生を確実に防止することができる。
【0013】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0014】 図1は工場内に設置される電動機1や制御盤2等からなる電気機器3に適用し た場合の本考案の一実施例を示すもので、電気機器3の夫々に、スイッチ4及び 電源線5に接続されたスペースヒータ6を設置し、又工場内の所要の位置に、周 囲温度を計測する温度計7と、周囲湿度に対応する露点を計測する露点計8を設 け、更に前記温度計7にて計測した温度信号9及び露点計8にて計測した露点信 号10を入力する制御装置11を設ける。前記電動機1は電動機制御回路15に より制御され、制御盤2は制御盤制御回路16により制御されるようになってい る。
【0015】 更に、前記制御装置11には設定値12が入力されていると共に、電動機1の 運転・停止信号13が入力されており、制御装置11は前記各電気機器3に取付 けた各スペースヒータ6のスイッチ4にON・OFF指令信号14を出力して、 スペースヒータ6の作動・停止の制御を一括して行うようになっている。
【0016】 図2は周囲温度と露点との関係を示したもので、周囲温度が上昇すると露点も 上昇する傾向が示されている。
【0017】 一方図3は前記温度計7で計測した周囲温度及び露点計8で計測した露点と、 時間との関係を示したものであり、通常周囲温度及び露点は、季節、天候、昼夜 等によって変化し、前記周囲温度と露点との差が小さくなると、言い換えると周 囲温度が露点に近付くと、結露が発生しやすくなる。従って前記周囲温度と露点 との差が接近して結露が発生する直前の差を前記設定値12として制御装置11 に入力しておくと、前記周囲温度と露点との差が設定値より小さくなったときに スペースヒータ6のスイッチ4にONの指令信号14が出力され、前記周囲温度 と露点との差が設定値より大きくなるとスペースヒータ6のスイッチ4にOFF の指令信号14が出力されるようになる。
【0018】 次に図4のフローチャートを参照しつつ上記実施例の作用を説明する。
【0019】 前記温度計7で検出した温度信号9と、露点計8で検出した露点信号10が制 御装置11で比較されて、周囲温度と露点の差が設定値12以下になると、制御 装置11はON・OFF指令信号14によりスイッチ4をONにする信号を発し てスペースヒータ6を作動し、電気機器3を加熱して結露の発生を防止する。
【0020】 その後、周囲温度及び露点の変化により、温度計7で計測された周囲温度と露 点計8で検出した露点の差が設定値12以上になると、制御装置はON・OFF 指令信号14によりスイッチ4をOFFにする信号を発してスペースヒータ6に よる電気機器3の加熱を停止する。
【0021】 前記したように、周囲温度と露点の差が設定値12以下になったときにのみス ペースヒータ6による電気機器3の加熱を行うようにすれば、スペースヒータ6 による加熱作動時間を必要最少の時間にして結露の発生を確実に防止することが できる。
【0022】 この時、前記電気機器3が電動機1の場合には、電動機1の運転・停止信号1 3が制御装置11に入力されており、電動機1が運転されている時はスペースヒ ータ6は作動させないようにして無駄を防止している。
【0023】 更に、電動機1を起動させようとした時に、周囲温度が露点に達していた場合 には、この信号を電動機制御回路15にインターロック信号17として出力し、 適切な処置を施すまでは電動機1を起動させないようにブロックし、電動機1の 絶縁破壊を未然に防ぐ。
【0024】 また、制御盤2の荷電中に周囲温度が露点に達した時には、この信号を制御盤 制御回路16にインターロック信号17として出力し、適切な処置を施すまでは 制御盤2に荷電させないようにブロックし、制御盤2の絶縁破壊を未然に防ぐ。
【0025】 尚、前記実施例においては、工場内の電気機器に備えられたスペースヒータの 制御を一括して行う場合について述べたが、温度計及び露点計を電気機器の周辺 に設置して各別に或いは条件が異なる場所の電気機器をグループにして制御する ようにしても良いこと、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変 更を加え得ることは勿論である。
【0026】
【考案の効果】
本考案の電気機器の結露防止装置によれば、温度計により計測した周囲温度と 露点計により計測した露点の差が設定値以下になったときにのみスペースヒータ による電気機器の加熱を行うようにしているので、スペースヒータにより電気機 器を加熱する時間を必要最少限にして省エネルギ化を図りながら、結露の発生を 確実に防止することができる優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す全体概略図である。
【図2】露点と周囲温度との関係を示す線図である。
【図3】周囲温度及び露点と時間との関係を示す線図で
ある。
【図4】本考案の制御フローを示すブロック図である。
【図5】絶縁抵抗と周囲温度との関係を示す線図であ
る。
【図6】絶縁抵抗と相対湿度との関係を示す線図であ
る。
【符号の説明】
3 電気機器 6 スペースヒータ 7 温度計 8 露点計 9 温度信号 10 露点信号 11 制御装置 12 設定値

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器の周囲温度を計測する温度計
    と、電気機器の周囲湿度に対応する露点を計測する露点
    計と、電気機器内に設置したスペースヒータと、前記温
    度計により計測した温度信号と前記露点計により計測し
    た露点信号との差が予め定めた設定値より小さくなった
    時に前記スペースヒータを作動させるよう制御する制御
    装置とを備えたことを特徴とする電気機器の結露防止装
    置。
JP4604592U 1992-06-09 1992-06-09 電気機器の結露防止装置 Pending JPH062904U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4604592U JPH062904U (ja) 1992-06-09 1992-06-09 電気機器の結露防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4604592U JPH062904U (ja) 1992-06-09 1992-06-09 電気機器の結露防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH062904U true JPH062904U (ja) 1994-01-14

Family

ID=12736064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4604592U Pending JPH062904U (ja) 1992-06-09 1992-06-09 電気機器の結露防止装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108975099A (zh) * 2017-06-05 2018-12-11 奥的斯电梯公司 用于保护驱动组件免受潮湿的电梯驱动控制

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61107318A (ja) * 1984-10-31 1986-05-26 Mita Ind Co Ltd 音響光学変調器の温度制御方法
JPS6247720A (ja) * 1985-08-27 1987-03-02 Nippon Kokan Kk <Nkk> 結露防止方式
JPS63271051A (ja) * 1987-04-28 1988-11-08 Nippon Mining Co Ltd 結露或いは結露防止方法及び装置
JPH0364489A (ja) * 1989-08-01 1991-03-19 Mitsubishi Electric Corp 防錆管理方法

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