JPH06290118A - 電子メール管理システム - Google Patents

電子メール管理システム

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Publication number
JPH06290118A
JPH06290118A JP5073598A JP7359893A JPH06290118A JP H06290118 A JPH06290118 A JP H06290118A JP 5073598 A JP5073598 A JP 5073598A JP 7359893 A JP7359893 A JP 7359893A JP H06290118 A JPH06290118 A JP H06290118A
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JP
Japan
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management server
server
management
mail
electronic mail
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Application number
JP5073598A
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English (en)
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Shigeru Tago
滋 多胡
Teruo Nakamura
輝雄 中村
Hideki Fujioka
秀樹 藤岡
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Software Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の遠隔地から電子メールを参照・整理・
削除する場合の処理効率を上げる。 【構成】 複数地点に配置される複数の管理サーバの中
で電子メール利用の本拠地となり、電子メールに対する
参照、整理、削除等の要求に対し、前記要求の処理を実
行する第1の管理サーバと、前記複数の管理サーバの中
で任意の地点の端末から発せられた電子メール送信に関
する問い合わせ要求を前記第1の管理サーバへネットワ
ークを介して中継する第2の管理サーバとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子メール管理システ
ムに係わり、特に、利用者が通常使用する本拠地の電子
メールシステム及びその記憶装置上に蓄積されている電
子メールをネットワークを介して遠隔地から参照、削
除、整理する場合に好適な電子メール管理システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ネットワークを介して遠隔地の相手にメ
ッセージを送る簡単な方法として、電子メールシステム
が普及している。これは、電子メールの宛先別にあらか
じめ指定されたメールサーバ及びそれが管理する記憶装
置上に、それが接続されたネットワークから受信したメ
ッセージを逐次蓄積するシステムである。
【0003】受信電子メールの蓄積は、通常ただ1つの
記憶装置上に記録されるので、利用者が出張先・旅行先
などの遠隔地から電子メールを参照、整理、削除したい
場合は、特開平4−160950号公報に開示されてい
るように、以下のような方法がとられていた。
【0004】(1)電子メールが蓄積されている記憶装
置を備えた計算機に対し、電話回線などの転送速度の小
さい公衆回線を介して端末装置を接続し、当該計算機に
ログインして電子メールを参照、整理、削除する。
【0005】(2)電子メールが蓄積されている記憶装
置を備えた計算機に対し、ディジタル専用回線などを使
って構築された高速・低コストなネットワークを介して
端末装置を接続し、当該計算機にログインして電子メー
ルを参照、整理、削除する。
【0006】(3)電子メールを受信するメールサーバ
を重複して用意し、それぞれで同じ電子メールを受信す
るよう、あらかじめ設定する。利用者が移動時には、ア
クセスが可能な方のメールサーバを介して電子メールを
端末装置から参照、整理、削除する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)〜
(3)の方法においては、次のような問題がある。
【0008】まず、(1)の方法においては、任意の場
所から電子メールを参照、整理、削除することができる
が、比較的データ転送速度の小さい公衆回線を遠隔地か
ら利用するため、データの転送時間が長くなる。回線使
用料は転送時間及び通信距離によって決定されるため、
データの転送時間が長くなることによって転送コストが
嵩んでしまうという問題がある。
【0009】また、(2)の方法では、高速・低コスト
に電子メールを参照、整理、削除することができるが、
高速・低コストなネットワークはその専用回線設置のた
めのコストが高く、利用者が移動する任意の場所から端
末装置を接続できるようなネットワークの構築は現実的
ではなく、利用者が端末装置を利用できる地点が限られ
てしまうという問題がある。
【0010】さらに(3)の方法では、第2のメールサ
ーバとして複数のメールサーバを予め用意しておくこと
によって任意の場所からメールサーバにアクセス可能で
あるが、複数のメールサーバに対して利用者の登録が予
め必要であるため、各ユーザに負担をかけるという問題
がある。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、利用者登録が不要で、
任意の電子メールを任意の地点から低コストまたは高速
に参照、整理、削除することができる電子メールシステ
ムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、基本的には、複数地点に配置される複
数の管理サーバの中で電子メール利用の本拠地となり、
電子メールに対する参照、整理、削除等の要求に対し、
前記要求の処理を実行する第1の管理サーバと、複数地
点に配置される複数の管理サーバの中で任意の地点の端
末から発せられた電子メール送信に関する問い合わせ要
求を前記第1の管理サーバへネットワークを介して中継
する第2の管理サーバとから構成したことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】上記手段によれば、電子メール利用者は、自身
が携帯する端末装置から最も近い他の管理サーバをネッ
トワーク経由で呼出し、該他の管理サーバに対して参
照、整理、削除要求を送信する。すると、他の管理サー
バが該参照、整理、削除要求を本拠地の管理サーバに中
継し、それに対する応答も中継する。
【0014】従って、任意の地点から低コストで任意の
電子メールの参照・整理・削除が可能になる。
【0015】この場合、管理サーバ同士が高速回線で接
続されていれば、高速処理が可能になる。
【0016】また、他の管理サーバは利用者を限定して
いないため、利用者登録も不要となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて詳
細に説明する。
【0018】(実施例1)図1は本発明の電子メール管
理システムの一実施例を示すシステム構成図であり、1
01〜105は電子メールの管理サーバを備え、ネット
ワークと接続して通信を行う計算機であり、計算機10
1〜105は管理サーバ118が設けられている。
【0019】106は計算機101に接続され、計算機
101上で動作する管理サーバ118への要求を入力
し、同管理サーバ118からの応答を出力する端末装置
である。
【0020】107は利用者が遠隔地に移動する際に携
帯し、モデムを介して公衆回線と接続することが可能な
携帯端末装置である。
【0021】108は計算機101の管理サーバ118
が受信した各利用者宛の電子メールを蓄積する補助記憶
装置である。
【0022】109〜113は計算機101〜105を
公衆回線に接続するためのモデムである。
【0023】114は携帯端末装置107と計算機10
1〜105が公衆回線を介して通信するためのモデムで
ある。
【0024】115は補助記憶装置上の電子メール群を
複写するための補助記憶装置である。
【0025】116はディジタル専用回線であり、通信
に要する時間や通信データ量の違いでは使用料金が増減
しないような回線である。
【0026】117は距離及び通信時間によって課金さ
れる比較的データ転送速度が小さい公衆回線である。
【0027】図2は、電子メール管理システムの利用を
開始する時点で、システムに対し与える各利用者固有の
利用者IDを示したもので、利用者の名前301と、そ
の利用者が通常使用する本拠地の管理サーバ118が動
作する計算機(101〜105)のアドレスとから構成
されている。
【0028】図3は本実施例の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【0029】なお、以下では、利用者が通常使用する本
拠地の管理サーバを第1の管理サーバ118と言い、中
継用になる管理サーバを第2の管理サーバと言う。
【0030】まず、利用者が出張や旅行などのため端末
装置106を利用できない場所に移動した場合は、携帯
端末装置107に接続されているモデム114を最寄り
の公衆回線117に接続する(ステップ801)。
【0031】次に、専用回線6上の計算機102〜10
5の中から中継してもらう計算機を1つ選ぶ。計算機の
選択は任意に行えば良く、例えば利用者の知識の範囲で
明らかに距離が近い位置にある計算機を選べば良い。こ
こでは、計算機105を選ぶとする。
【0032】そこで、計算機105が持つモデム113
を介して携帯端末装置107と計算機105の公衆回線
117での接続を確立する(ステップ802)。
【0033】次に、携帯端末装置107から図2に示す
ような利用者IDを入力し、計算機105上で動作する
管理サーバ118(第2の管理サーバ)に送信する(ス
テップ803)。
【0034】計算機105の管理サーバ118(第2の
管理サーバ)は、受信した利用者IDから計算機101
のアドレス302を取り出し、これを使って計算機10
1の管理サーバ118(第1の管理サーバ)と携帯端末
装置107の接続を確立する(ステップ804)。
【0035】これによって、計算機101の管理サーバ
118(第1の管理サーバ)と計算機105の管理サー
バ118(第2の管理サーバ)と携帯端末装置117の
間において図4に示すような回線が接続される。
【0036】これから先は以下の処理を終了まで繰り返
す。
【0037】まず、利用者が1つあるいは複数の電子メ
ールの参照・整理・削除や、蓄積された電子メール群の
リストを要求する命令を携帯端末装置107から入力す
る(ステップ805)。
【0038】すると、携帯端末装置107は入力された
命令を公衆回線117を介して計算機105の第2の管
理サーバ118に送信する(ステップ806)。
【0039】計算機105の第2の管理サーバ118は
受信した命令をそのまま専用回線116を介して計算機
101の第1の管理サーバ118に送信する(ステップ
807)。
【0040】命令を受け取った計算機101の第1の管
理サーバ118は、補助記憶装置108上の電子メール
群に対してこれらの命令に関する処理を実行し、その結
果(参照する電子メールの内容、削除した電子メールの
サイズなど)を計算機105の第2の管理サーバ118
に送信する(ステップ808)。
【0041】計算機105の第2の管理サーバ118
は、受信した結果をそのまま携帯端末装置107に送信
する。
【0042】携帯端末装置107は受信した結果を出力
する(ステップ809)。
【0043】ところで、上記説明において、計算機10
1の第1の管理サーバ118を選択する方法として、利
用者IDの利用者名301だけを入力し、利用者名30
1とその利用者が通常利用する本拠地の計算機101の
アドレスが1対1に対応するテーブルを携帯端末装置1
07に具備させるか、あるいは計算機101の管理サー
バ118が計算機101のアドレスと1対1に対応する
テーブルを格納したデータベースを設け、それらを検索
することで、第1の管理サーバ118が動作する計算機
101のアドレスを取得し、回線接続を行う方法を採っ
てもよい。
【0044】これにより、利用者が明示的に計算機10
1の第1の管理サーバ118を指定することなく、本拠
地の管理サーバ118へアクセスすることが可能であ
る。
【0045】(実施例2)上記実施例1のシステムの管
理サーバ118に、利用者の識別名、パスワードのテー
ブルを設けておき、電子メール利用者が任意の計算機の
第2の管理サーバ118に接続したとき、計算機101
の第1の管理サーバ118に対し、その利用者の識別名
及びパスワードを送信し、第1の管理サーバ118によ
って利用者が正規の利用者であることを認証する実施例
を説明する。
【0046】図5は、利用者の認証に用いる利用者登録
テーブルの構成を示すもので、第1の管理サーバ118
を使用する時の利用者名401と、パスワード402と
から成る。
【0047】図6は本実施例の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【0048】まず、実施例1と同様の方法によって携帯
端末装置107と、第1,第2の管理サーバ118同士
の接続を確立する(ステップ901〜ステップ902)。
【0049】次に、携帯端末装置107から利用者自身
のパスワード402を入力し、ステップ902で入力さ
れた利用者IDとともに計算機105の第2の管理サー
バ118経由で計算機101の第1の管理サーバ118
に送信する。
【0050】第1の管理サーバ118は、図5に示す利
用者登録テーブルから利用者があらかじめ登録された正
規の利用者であるかどうかを調べる。
【0051】その結果、正規の利用者でなければ当該第
1の管理サーバ118による処理を禁止し、その旨を計
算機105の第2のサーバ118を経由して利用者に知
らせ、第1,第2の管理サーバ118の接続を切断す
る。
【0052】もし、正規の利用者であれば、以降の処理
を実施例1と同様に行う。
【0053】これにより、利用者は各管理サーバ118
ごとに利用者登録を行う必要がなく、複数の管理サーバ
118で電子メールの自由な参照・整理・削除を行うこ
とができる。
【0054】(実施例3)実施例1のシステムにおい
て、第2の管理サーバ118の地理的位置を示す座標テ
ーブルと、第1,第2管理サーバ間のデータ転送速度を
示すテーブルとを予め設け、電子メール利用者が第1の
管理サーバ118に接続したとき、利用者と第1の管理
サーバ118間の位置を基にデータ転送速度を評価し、
高速に第1の管理サーバ118との間でデータを送受信
できる第2の管理サーバ118を選択し、その選択され
た第2の管理サーバ118を接続する実施例について説
明する。
【0055】図7は、各管理サーバ及び端末装置間のデ
ータ転送速度を評価するためのテーブルの構成図であ
り、501は第1の管理サーバ118から通信が可能な
全ての第2の管理サーバ118についてそれぞれが動作
する計算機のアドレスを登録しておく領域である。
【0056】502は第1の管理サーバ118から第2
の管理サーバ118への専用回線116を通じたデータ
転送速度を登録しておく領域である。
【0057】503は各管理サーバ118がモデムを介
して接続可能な公衆回線117によるデータ転送速度を
登録しておく領域である。
【0058】図8は、第1の管理サーバ118が持つ第
2の管理サーバ118の地理的位置を示す座標テーブル
の構成図であり、601は第1の管理サーバ118から
通信が可能な全ての第2の管理サーバ118についてそ
れぞれが動作する計算機のアドレスを登録しておく領域
である。
【0059】602および603は、各管理サーバ11
8の地理的座標値を登録しておく領域である。
【0060】図9は本実施例の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【0061】まず、利用者は携帯端末装置107を図4
の公衆回線117に接続し(ステップ1001)、第1の
計算機101の第1の管理サーバ118との接続を確立
する(ステップ1002)。
【0062】このとき、第1の管理サーバ118が動作
する計算機101のモデム109の電話番号は利用者が
記憶しているか、あるいは携帯端末装置107に記録し
てあるとする。
【0063】次に、携帯端末装置107の地理的位置を
携帯端末装置107から入力し、第1の管理サーバ11
8に送信する(ステップ1003)。入力の方法は、地図
上の座標値を直接数値で入力するか、あるいは、画面に
表示された地図上の自分の位置をマウスで示すことによ
って指定する、などが考えられる。
【0064】また、位置を示す座標値としては、緯度経
度を使用するか独自に定義した座標値を使用する。
【0065】第1の管理サーバ118は、受信した携帯
端末装置107の座標値と、図8に示す計算機105の
第2の管理サーバ118の地理的位置の座標テーブルの
座標値から、所定距離以内に存在する第2の管理サーバ
118が動作する計算機を選び出し、その中から、携帯
端末装置107と接続可能な公衆回線であり、かつ、図
7に示す転送速度503が最大になる管理サーバ11
8、例えば計算機105上の管理サーバ118を選択す
る(ステップ1005)。
【0066】なお、複数の管理サーバ118が候補にな
った場合は、各管理サーバ118と第1の管理サーバ1
18との間で図7に示す転送速度502も比較する。
【0067】選択された第2の管理サーバ118のアド
レスを携帯端末装置107に送信し(ステップ100
6)、第1の管理サーバ118と携帯端末装置107と
の回線120を切断する。
【0068】次に、携帯端末装置107から第2の管理
サーバ118への接続をするため、携帯端末装置107
に接続されたモデム114と計算機105の第2の管理
サーバ118に接続されるモデム113を接続する。以
下の処理は実施例2と同様に行われる。
【0069】以上のように、第1,第2管理サーバ間の
データの転送速度を考慮して、携帯端末装置107を接
続する第2管理サーバ118を選択することにより、利
用者が電子メールを参照・削除・整理する際の処理時間
を短くすることが可能である。
【0070】(実施例4)実施例1のシステムにおい
て、計算機101の第1の管理サーバ118に地理的位
置を示す座標テーブルを設け、電子メール利用者が第1
の管理サーバ118に接続したとき、第1の管理サーバ
118と利用者が使用する端末装置107との距離によ
り回線のデータ転送コストを評価し、転送コストが少な
い第2の管理サーバ118を選択し、その選択された第
2の管理サーバ118を介して第1の管理サーバ118
に接続する実施例について説明する。
【0071】図10は本実施例の処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0072】まず、利用者は携帯端末装置107を図3
の公衆回線117に接続し(ステップ1101)、計算機
101の第1の管理サーバ118との接続を確立する
(ステップ1102)。
【0073】次に、携帯端末装置107の地理的位置を
携帯端末装置107から入力し、計算機101の第1の
管理サーバ118に送信する(ステップ1003)。
【0074】第1の管理サーバ118は、受信した携帯
端末装置107の座標値と、図8に示す第2の管理サー
バ118の座標値とから、最も携帯端末装置107の位
置に近いものを選び出す。
【0075】公衆回線の場合、その使用料は端末装置1
07から第2の管理サーバ118までの距離に依存して
いるので、利用者が同じ処理を行うと仮定した場合、ど
の管理サーバ118が最もデータ転送コストの小さいも
のであるかを判断できる。そこで、その判断結果を第1
の管理サーバとの中継用の第2の管理サーバとして選択
する(ステップ1004,1005)。
【0076】次に、選択された第2の管理サーバ118
のアドレスを携帯端末装置107に送信し(ステップ1
006)、第1の管理サーバ118と携帯端末装置10
7との接続を切断する(ステップ1107)。
【0077】次に、携帯端末装置107から計算機10
5の第2の管理サーバ118への接続を確立する(ステ
ップ1108)。以下の処理は実施例2と同様に行われ
る。
【0078】なお、転送コストの評価については、デー
タ転送に必要な時間も回線使用料に影響するので、実施
例3の速度による評価と併用する方法も考えられる。
【0079】また、回線使用料が単純に距離に比例しな
いような場合は、距離と回線使用料の対応するテーブル
を別に持ち、コストの評価に用いる方法も考えられる。
【0080】以上のように、第2の管理サーバ118と
利用者との距離から転送コストを評価し、最少となる第
2の管理サーバ118を通じて第1の管理サーバ118
との接続を行うことにより、利用者が電子メールを参照
・削除・整理する際の処理コストを小さくすることが可
能である。
【0081】(実施例5)実施例3,4のシステムにお
いて、利用者が接続要求をしてきた管理サーバが第1の
管理サーバ118でない場合、接続要求を受けた第2の
管理サーバ11が第1の管理サーバ118に接続し、管
理サーバ間のデータ転送速度とコストとより選択された
最適経路で通信を行う実施例について説明する。
【0082】図11は本実施例の処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0083】まず、利用者は第1,第2の管理サーバ1
18が動作している計算機の中からいずれか1つを選
び、それを一時的に利用する管理サーバとし、公衆回線
117を介してその管理サーバと携帯端末装置107と
の接続を確立する(ステップ1201)。
【0084】一時的に利用する管理サーバとしては、各
計算機のモデムに接続されている回線の電話番号のう
ち、利用者が知っているものの中から距離的に近いもの
などを選ぶものとする。
【0085】次に、利用者が携帯端末装置107から入
力・送信した利用者IDから第1の管理サーバ118の
アドレスを読出し(あるいは実施例2にあるように利用
者名に対応する管理サーバのアドレスをデータベースか
ら検索する)、第1の管理サーバ118と一時的な接続
を確立する(ステップ1202)。
【0086】次に、利用者が携帯端末装置107から入
力した携帯端末装置107の地理的位置を第1の管理サ
ーバ118に送信し(ステップ1203)、実施例3ある
いは実施例4と同じ方法に従って第2の管理サーバ11
8を選択し(ステップ1204)、一時的な管理サーバ1
18を経由して端末装置107に対し第2の管理サーバ
118のアドレスを送信する(ステップ1205)。
【0087】第1の管理サーバ118と一時的な管理サ
ーバ118、及び一時的な管理サーバ118と端末装置
107の接続を切断し(1206)、端末装置107から
第2の管理サーバ118への接続を確立する(120
7)。
【0088】この接続先の変更は実施例3あるいは4と
同様に行われる。
【0089】以下の処理(ステップ1208)は実施例2
と同様に行われる。
【0090】以上のように、利用者が第1の管理サーバ
以外の任意の管理サーバへ接続したとしても、第1の管
理サーバに自動的に接続し、第2の管理サーバにも接続
することができる。
【0091】(実施例6)上記実施例のシステムにおい
て、利用者の携帯端末装置107と第1の管理サーバ1
18と第2の管理サーバ118とが接続されたとき、第
1の管理サーバ118が第2の管理サーバ118への接
続を行っているのと並行して、利用者の必要とする電子
メール群を第1の管理サーバ118から第2の管理サー
バ118及び第2の管理サーバ118が管理する記憶装
置上に複写し、第2の管理サーバ118でその電子メー
ルを処理し、その処理結果を第1の管理サーバ118に
転送し、第2の管理サーバ118で行われた処理と同等
の処理を第1の管理サーバ118で行う実施例について
説明する。
【0092】図12は蓄積された電子メール群に対し電
子メール管理サーバが行った処理の内容を逐次記録した
履歴ファイルを示すものであり、701は各処理の種類
を記録する領域、702は領域701に記録された処理
(あるいは命令)がどの電子メールに対してなされたかを
記録する領域である。703は、特に変更処理(例えば
メール番号の変更など)について、変更後の情報(例えば
変更後のメール番号)を記録する領域である。
【0093】図13は本実施例の処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0094】第1の管理サーバ118によって第2の管
理サーバ118が選択され、そのアドレスを携帯端末装
置107に送信する処理(ステップ1301,ステップ1
302)までは前記実施例と同様である。
【0095】第1の管理サーバ118は、ここまでの処
理を終了してから、補助記憶装置108上に蓄積されて
いる過去に受信した電子メール群を読出し、第2の管理
サーバ118にネットワーク116を介して送信する。
【0096】一方、携帯端末装置107は前記実施例同
様、第2の管理サーバ118への再接続を行う(ステッ
プ1304)。第2の管理サーバ118は、第1の管理
サーバ118から受信した電子メール群を補助記憶装置
115に記憶する(ステップ1303)。
【0097】利用者が携帯端末装置107から1つある
いは複数の電子メールの参照・整理・削除の命令を第2
の管理サーバ118に送信する(ステップ1305)。
【0098】第2の管理サーバ118は、処理の対象と
なる電子メールが自分の補助記憶装置115上に複写さ
れた電子メール群の中にあるかどうかを調べ(ステップ
1306)、もし存在しなければ、その処理命令をその
まま第1の管理サーバ118に送信し(ステップ130
7)、第1の管理サーバ118から送信されてくる処理
結果をそのまま携帯端末装置107に送信する。
【0099】しかし、補助記憶装置115上に存在する
電子メールであった場合は、その電子メールに対し利用
者の命令に応じた処理を実行し、同時にその命令の内容
を図12に示すような履歴ファイルに追加記録する。
【0100】以下、この処理を繰り返し行い、利用者か
ら利用終了の命令を受信した時点(ステップ1309)
で、第2の管理サーバ118が第1の管理サーバ118
に対し履歴ファイルの内容を送信し、第1の管理サーバ
118は自分の補助記憶装置103上の電子メール群に
対し履歴ファイルの内容に従って第2の管理サーバ11
8が行ったものと同じ処理を実行する(ステップ131
0)。
【0101】次に、端末装置107、第1,第2の管理
サーバ118同士の接続を切断し、処理を終了する。
【0102】なお、第1の管理サーバ118から第2の
管理サーバ11への電子メール群の複写については、ネ
ットワーク116のトラフィックが少ない時間帯を選択
して段階的に行う方法も考えられる。
【0103】以上のように、電子メール群を第2の管理
サーバ118に転送し、処理することにより処理してる
間、第1の管理サーバ118と第2の管理サーバ118
の回線を切ることができるので、電子メールの参照等の
処理のコストを下げ、効率を良くすることが可能とな
る。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子メール利用者が通常使用する本拠地以外の任意の遠隔
地から電子メールを参照、整理、削除する場合に、その
通信経路の一部に高速・低コストなネットワークを使
い、処理効率を上げることができる。
【0105】また、格納された利用者の名称と第1の管
理サーバのアドレスのテーブルにより、利用者が明示的
に本拠地の管理サーバを指定することなく、本拠地の管
理サーバへアクセスできる。
【0106】また、利用者の名称とパスワードのテーブ
ルを設けることにより、中継用計算機上に利用者登録を
する必要がなく、任意の計算機を中継してネットワーク
を利用することができる。
【0107】また、各管理サーバの地理的位置の座標テ
ーブルと各管理サーバのデータ転送速度のテーブルを設
けることにより、各管理サーバのデータ転送速度を評価
し、利用者が電子メールを参照、削除、整理する際の処
理時間を短くすることができる。
【0108】また、地理的位置の座標テーブルより、各
管理サーバの処理するためのコストを評価し、利用者が
電子メールを参照、削除、整理する際の処理コストを小
さくすることができる。
【0109】また、前記各テーブルを用いることによ
り、利用者が端末装置を接続すべきネットワーク上の計
算機を常に記憶しておく必要なく、利用者が本拠地の管
理サーバ以外の任意の管理サーバへ接続したとしても、
本拠地の管理サーバに自動的に接続し、中継用の管理サ
ーバにも接続することができる。
【0110】また、電子メール群を中継用の管理サーバ
に転送して処理することにより、処理してる間、本拠地
の管理サーバと中継用の管理サーバの回線を切ることが
できるので、処理のコストを下げることができる。そし
て、電子メールの参照、整理、削除に必要なデータのみ
が送受信されるので、回線上のトラフィックを減らし処
理効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子メール管理システムの構成図
である。
【図2】利用者IDを示す構成図である。
【図3】実施例1の処理を示すフローチャートである。
【図4】選択された第1の管理サーバと第2の管理サー
バと携帯端末装置の回線の接続を説明するための図であ
る。
【図5】利用者登録テーブルの構成図である。
【図6】実施例2の処理を示すフローチャートである。
【図7】管理サーバ間データ転送速度記録テーブルの構
成図である。
【図8】管理サーバ用計算機の位置を示す座標のテーブ
ル構成図である。
【図9】実施例3の処理を示すフローチャートである。
【図10】実施例4の処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】実施例5の処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】処理内容履歴テーブルの構成図である。
【図13】実施例6の処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
101〜105…計算機、106…端末装置、107…
携帯端末装置、108、115…補助記憶装置、10
9,110,111,112,113,114…モデ
ム,116…デジタル専用回線、117…公衆回線、1
18…管理サーバ。
フロントページの続き (72)発明者 藤岡 秀樹 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数地点に配置される複数の管理サーバ
    の中で電子メール利用の本拠地となり、電子メールに対
    する参照、整理、削除等の要求に対し、前記要求の処理
    を実行する第1の管理サーバと、 複数地点に配置される複数の管理サーバの中で任意の地
    点の端末から発せられた電子メール送信に関する問い合
    わせ要求を前記第1の管理サーバへネットワークを介し
    て中継する第2の管理サーバとから成ることを特徴とす
    る電子メール管理システム。
  2. 【請求項2】 前記第2の管理サーバは、電子メール利
    用要求に先立ってネットワークを介して、任意の地点の
    端末から前記送信問い合わせ要求内の本拠地情報内蔵の
    利用者識別情報によって、前記任意の地点の端末から送
    信された電子メール利用の本拠地である前記第1の管理
    サーバを判断し、その判断結果の管理サーバと前記送信
    問い合わせ要求の任意地点の端末間を中継することを特
    徴とする請求項1記載の電子メール管理システム。
  3. 【請求項3】 前記第2の管理サーバは、電子メール送
    信に先立ってネットワークを介して、任意の地点からの
    端末の前記電子メール送信問い合わせ要求内の本拠地情
    報内蔵の利用者識別情報によって、前記任意の地点の端
    末から送信された電子メール利用の本拠地である前記第
    1の管理サーバを判断し、その判断結果の管理サーバに
    対し、正規に登録された利用者から発せられた電子メ−
    ルであるか否かを問い合わせ、前記登録者からの電子メ
    ールと確認した後、前記第1の管理サーバと前記任意地
    点の端末間を中継することを特徴とする請求項1記載の
    電子メール管理システム。
  4. 【請求項4】 前記電子メール送信問い合わせ要求を受
    け取った前記第1の管理サーバは、自サ−バと前記任意
    地点の端末間との通信速度と、前記第2の管理サーバを
    経由した時の通信速度を、予め設定された管理サーバ間
    の通信速度に関するテーブルにより評価し、最高速度と
    なる経路の第2の管理サーバを中継用サーバとして決定
    し、自動または利用者の操作による該中継用サーバへの
    再接続を実行することを特徴とする請求項1記載の電子
    メール管理システム。
  5. 【請求項5】 前記電子メール送信問い合わせ要求を受
    け取った前記第1の管理サーバは、自サ−バと前記任意
    地点の端末間との通信コストと、第2の管理サーバを経
    由した時の通信コストとを、予め設定された管理サーバ
    間の通信コストに関するテーブルにより評価し、最少コ
    ストとなる経路の第2の管理サーバを中継用サーバとし
    て決定し、自動または利用者の操作による該中継用サー
    バへの再接続を実行することを特徴とする請求項1記載
    の電子メール管理システム。
  6. 【請求項6】 前記電子メール送信要求を前記第2の管
    理サーバを介して受け取った第2の管理サーバは、自サ
    −バと前記任意地点の端末間との通信速度と、前記第2
    の管理サーバを経由した時の通信速度を、予め設定され
    た管理サーバ間の通信速度に関するテーブルにより評価
    し、最高速度となる経路の第2の管理サーバを中継用サ
    ーバとして決定し、自動または利用者の操作による該中
    継用サーバへの再接続を実行することを特徴とする請求
    項1記載の電子メール管理システム。
  7. 【請求項7】 前記電子メール送信要求を前記第2の管
    理サーバを介して受け取った第2の管理サーバは、自サ
    −バと前記任意地点の端末間との通信コストと、第2の
    管理サーバを経由した時の通信コストとを、予め設定さ
    れた管理サーバ間の通信コストに関するテーブルにより
    評価し、最少コストとなる経路の第2の管理サーバを中
    継用サーバとして決定し、自動または利用者の操作によ
    る該中継用サーバへの再接続を実行することを特徴とす
    る請求項1記載の電子メール管理システム。
  8. 【請求項8】 中継用の前記第2の管理サーバと前記任
    意地点での端末とのネットワーク回線接続処理に並行し
    て、利用者が必要とする電子メールを中継用の前記第2
    の管理サーバの記憶装置上に複写しておき、中継用の前
    記第2の管理サーバで電子メールを利用者要求に従って
    処理し、全処理終了後は前記処理ないようを前記第1の
    管理サーバに転送し、再実行することを特徴とする請求
    項1ないし7記載のいずれかの電子メール管理システ
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001313665A (ja) * 2000-04-27 2001-11-09 Nec Corp 電子メールシステム及びその動作方法
US9361603B2 (en) 1996-12-13 2016-06-07 Good Technology Corporation System and method for globally and securely accessing unified information in a computer network

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US9361603B2 (en) 1996-12-13 2016-06-07 Good Technology Corporation System and method for globally and securely accessing unified information in a computer network
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