JPH06289917A - 推定外乱負荷トルクによるサーボモータ制御方法 - Google Patents

推定外乱負荷トルクによるサーボモータ制御方法

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JPH06289917A
JPH06289917A JP9380493A JP9380493A JPH06289917A JP H06289917 A JPH06289917 A JP H06289917A JP 9380493 A JP9380493 A JP 9380493A JP 9380493 A JP9380493 A JP 9380493A JP H06289917 A JPH06289917 A JP H06289917A
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speed
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JP9380493A
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Shunsuke Matsubara
俊介 松原
Heisuke Iwashita
平輔 岩下
Kaname Matsumoto
要 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工作機械の送り軸に加わる負荷が高くなると
送り速度を低下させ、さらには加工を停止し加工精度の
向上と工具、機械の保安を図る。 【構成】 外乱推定オブザーバによって推定された送り
軸のサーボモータに加わる外乱負荷トルクTd2が、設定
基準値T1,T2(T2>T1)間にあるときには(A
1,A2,A7)、オーバライド値OVを設定量αだけ
順次下げる(A8)。その結果送り速度は遅くなる。外
乱負荷トルクTd2が基準値T1より小さくなるとオーバ
ライド値OVが100%になるまで上昇させる(A3〜
A5)。また、外乱負荷トルクTd2が基準値T2を越え
ると、オーバライド値OVを「0」として送りを停止
し、加工を停止する(A9)。送り軸に加わる負荷が大
きくなると送り速度が低下し、負荷を軽減させるので加
工精度を維持する。また、負荷が異常に高く基準値T2
を越えると加工を停止し、機械,工具を保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の送り軸を駆
動制御するサーボモータの制御方法に関し、特に、機械
の保安及び加工精度を向上させるサーボモータの制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械において、加工精度の維持や、
機械系の衝突防止、さらには切込量の設定ミスによる工
具破損等の防止のために、送り速度(ワークに対する工
具の相対送り速度)を制御する方法として、モータへの
トルク指令を監視し、このトルク指令値に基づいて送り
速度を調整する方法や、加工プログラムから、予め切削
による負荷の度合いを予測し、この予測に基づいて送り
速度を予め決定して設定する方法等が採られている。ま
た、サーボモータで駆動される被駆動体(工具やテーブ
ル等)が他の物体に衝突したことを検出する方法とし
て、外乱推定オブザーバによって外乱負荷トルクを推定
し、この推定外乱負荷トルクが所定値以上になったこと
を検出することによって衝突を検出する方法も特開平3
−196313号公報で公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した送り速度の調
整方法において、サーボモータへのトルク指令を監視
し、そのトルク指令値に応じて送り速度を調整する方法
では、トルク指令値には加減速トルク等の外乱トルク以
外のトルクも含まれるので正確な調整ができない。ま
た、加工プログラムから負荷の度合いを予測し、予め送
り速度を決定する方法では、予測した負荷と実際の負荷
が異なり、設定されている送り速度が適切でない場合が
生じたり、プログラムミスに対応できないという問題が
ある。
【0004】そこで、本発明の目的は、工作機械の送り
軸を駆動するサーボモータに加わる負荷のみを推定し、
該推定負荷によって異常負荷を検出するときの異常負荷
検出レベルを切削状態等に応じて任意に変更できる推定
外乱負荷トルクによるサーボモータ制御方法を提供する
ことにある。
【0005】さらに、本発明は、異常負荷レベルを送り
速度を低下させ加工精度を保持させるレベルと、機械、
工具、ワーク等を保護するためのモータを停止させるレ
ベルの2段階とした推定外乱負荷トルクによるサーボモ
ータ制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、工作機械の送
り軸を駆動制御するサーボモータの制御方法において、
外乱推定オブザーバによってサーボモータに加わる外乱
負荷トルクを推定し、該推定外乱負荷トルクが予め選択
設定された基準値を越えるとサーボモータの速度を下げ
るようにした。特に、上記外乱推定オブザーバはサーボ
モータに指令されるトルク指令値とサーボモータの実速
度から外乱負荷トルクを推定する。また、サーボモータ
の速度の調整は、所定周期毎、推定外乱負荷トルクを検
出し、設定基準値を越えているとサーボモータへの指令
速度を減少させ、設定基準値以下であると設定指令速度
に達してなければ該指令速度を上昇させることによって
行う。しかも、その速度調整には、工作機械において速
度調節として使用されるオーバライド値を所定量変更す
ることによって行う。
【0007】さらに、上記設定基準値より大きい機械、
工具、ワーク等を保護するための第2基準値を設け、該
第2基準値より推定外乱負荷トルクが大きくなるとサー
ボモータの駆動を停止し、工具やワークおよび機械を異
常負荷から保護する。上記設定基準値や第2基準値は工
具や該工具で切削されるワークの材質等で決まる切削状
態に応じて予め設定できるようにする。
【0008】
【作用】外乱推定オブザーバによって、送り軸を駆動す
るサーボモータに加わる外乱負荷トルクを推定するか
ら、送り軸に加わる負荷を正確に推定することができ、
該推定外乱負荷トルクが高くなった場合には、当然負荷
が高くなったときであるから、推定外乱負荷トルクが設
定基準値を越えると、オーバライド値を下げる等の処理
をして送り速度を低下させて負荷を低下させ、加工精度
の低下を防止する。さらに、設定基準値より大きい第2
基準値より推定外乱負荷トルクが大きくなると、工具や
ワークさらには機械の保安のためにサーボモータの駆動
を停止させる。この設定基準値や第2基準値は、工具や
ワークの材質等で決まる切削状態に応じて、加工精度
や、工具,ワーク,機械の保護等を考慮して任意に設定
変更できるようにする。
【0009】
【実施例】図1は、位置に対し比例(P)制御を行い、
速度に対し比例,積分(PI)制御を行う工作機械の送
り軸を駆動するサーボモータの制御系に、外乱負荷トル
クを推定するオブザーバを適用したときのブロック線図
である。項1のKP は位置ループにおける比例ゲイン、
項2は速度ループにおける伝達関数で、K1 は積分定
数、K2 は比例定数である。また、項3,4はモータの
伝達関数で、Ktはトルク定数、Jはイナーシャであ
り、項5は速度vを積分して位置θを算出する伝達関数
である。また、TL は外乱負荷トルクである。なお、S
はラプラス演算子である。
【0010】位置指令値θrから現在位置θのフィード
バック値を減算し、その差の位置偏差ε(=θr−θ)
に比例定数KP を乗じ、速度指令値を求め、該速度指令
値と実速度vとの差(速度偏差)によってPI制御を行
ってトルク指令(電流指令)Iを求め、該トルク指令I
に基づいてモータモータ電流を制御してモータを駆動す
る。モータは速度vで回転し、この速度vを積分して位
置θが求められる。
【0011】このようなサーボモータ制御系において、
外乱負荷トルクを推定する場合、トルク指令Iとモータ
速度vによって外乱負荷トルクを推定する外乱推定オブ
ザーバ6が図1に示すように組み込まれる。外乱推定オ
ブザーバ6の項62,63のK3 ,K4 は外乱推定オブ
ザーバのパラメータであり、項61は実際にサーボモー
タに出力されるトルク指令としての電流値Iに乗じるパ
ラメータの値でモータのトルク定数の推定値Kt * をイ
ナーシャの推定値J* で除した値である。64は積分項
である。
【0012】この図1のブロック図をKt =Kt * 、J
=J* として解析すると、 {I・Kt +TL }(1/J・S)=v …(1) {I・ (Kt /J) + (v−va) K3 + (v−va)(K4 /S)} (1/S) =va …(2) (なお、vaは積分項64の出力で推定速度) 第(1)式より I=(v・J・S−TL )/Kt …(3) 第(2)式に第(3)式を代入し整理すると、 (v・J・S−TL )/J+(v−va)K3 +(v−va)(K4 /S)=va・S …(4) S(v−va)+(v−va)・K3 +(v−va)(K4 /S)=TL /J …(5) 第(5)式より Verr =(v−va ) =(TL /J)[1/{S+K3 +(K4 /S)} …(6) 上記第6式より項63の出力Td1は次の第7式で示され
る。
【0013】 Td1=Verr ・(K4 /S) =(TL /J){K4 /(S2 +K3 ・S+K4 ) …(7) 第7式において、パラメータK3 ,K4 を極が安定する
ように選択すると、Td1=TL /Jと近似することがで
き、全外乱トルクTL を推定することができることを示
している。そして、この全外乱トルクTL から摩擦トル
ク相当分として速度Vに比例する値(k・v)を減じ
て、更に、項65でパラメータJ* /Kt * (J* はイ
ナーシャ推定値,Kt * はトルク定数の推定値)を乗じ
て、推定外乱負荷トルクTd2を求める。そして、こうし
て求められた推定外乱負荷トルクTd2の大きさによっ
て、本発明は工具の送り速度(ワークに対する工具の相
対送り速度)を制御するようにする。
【0014】図2は本発明の方法を実施するサーボモー
タ制御系の要部ブロック図で、10は工作機械を制御す
る数値制御装置で、該数値制御装置から移動指令,各種
制御信号が共有メモリ11を介してディジタルサーボ回
路12に出力される。ディジタルサーボ回路12は、プ
ロセッサ,ROM,RAM等で構成され、位置、速度等
のサーボ制御をディジタル的に制御し、トランジスタイ
ンバータ等で構成されるサーボアンプ13を介して各軸
のサーボモータ14を制御するものである。また、15
は位置、速度を検出する位置速度検出器でサーボモータ
のモータ軸に取り付けられたパルスコーダ等で構成さ
れ、ディジタルサーボ回路12に位置、速度フィードバ
ック信号を出力している。なお、上記図2には1軸のサ
ーボ系のみを記載しているが、各軸毎に同様な構成を有
しており、これらの構成は、従来から公知のディジタル
サーボ回路の構成と同一である。
【0015】図3は、ディジタルサーボ回路3のプロセ
ッサが速度ループ処理周期毎に実施する速度ループ処理
及び上記外乱推定オブザーバの処理のフローチャートで
ある。なお、予め、オブザーバを構成する定数K3 、K
4 、トルク定数推定値Kt *、イナーシャ推定値J*
び推定摩擦トルクの係数kをディジタルサーボ回路12
内に設定しておく。また、数値制御装置には、速度制限
区間として速度制限を開始させて加工精度の低下を防止
する負荷レベルの下限基準値T1と、加工を停止させて
機械、工具、ワーク等を保護するための負荷レベルの上
限基準値T2を使用する工具やワーク材質等に応じて選
択設定しておく。ディジタルサーボ回路12のプロセッ
サは速度ループ処理周期毎に図3に示す処理を実行す
る。
【0016】まず、位置ループ処理によって求められた
速度指令Vcmd と位置速度検出器15からフィードバッ
クされるサーボモータの実速度である速度フィードバッ
ク値vを読み(ステップS1)、この速度指令Vcmd と
速度フィードバック値vより従来と同様に速度ループ処
理を行いトルク指令Iを求め、電流ループに引き渡す
(ステップS2)。次に、外乱推定オブザーバの処理を
開始する。ステップS1で読み取った速度フィードバッ
ク値vからレジスタR(va)に記憶する推定速度va
を減じて実速度と推定速度の差Verr を求める(ステッ
プS3)。更に、該差Verr に設定定数K4 を乗じた値
を全外乱推定値Td1を記憶するアキュムレータに加算し
当該周期における全外乱推定値Td1を求める(ステップ
S4)。すなわち、ステップS4の処理は図1における
要素63の処理である。
【0017】次に、推定速度vaを記憶するレジスタR
(va)にステップS4で求めた全外乱推定値Td1を加
算すると共にステップS3で求めた差Verr に定数K3
を乗じた値を加算し、更に、レジスタR(I)に記憶す
る前周期で読み込んだトルク指令Iに推定トルク定数と
推定イナーシャの比(Kt * /J* )を乗じた値を加算
し当該周期の速度推定値vaを求め、レジスタR(v
a)に格納する(ステップS5)。すなわち、ステップ
S5の処理は、図1における要素61及び要素64等の
処理によって推定速度vaを求める処理である。
【0018】次に、ステップS2で読み込んだトルク指
令値IをレジスタR(I)を格納し(ステップS6)、
ステップS4で求めた全外乱推定値Td1から速度に比例
する摩擦トルクk・vを減じた値に推定イナーシャと推
定トルク定数の比(J* /Kt * )を乗じて摩擦トルク
を除去した推定外乱負荷トルクTd2を求める(ステップ
S7)。すなわち、全推定外乱値Td1、設定係数k、及
びステップS1で読み込んだ速度フィードバック値V、
推定イナーシャと推定トルク定数の比(J* /Kt *
より、次の演算を行って推定外乱負荷トルクTd2を求め
る。
【0019】Td2=(J* /Kt * )(Td1−k・v) こうして求められた推定外乱負荷トルクTd2を共有メモ
リ11に書き込み(ステップS8)、当該速度ループの
処理を終了する。以下、速度ループ処理周期毎上記処理
が実行され、時事刻々変化する推定外乱負荷トルクTd2
が共有メモリ11に書き込まれることになる。一方、数
値制御装置10内のシーケンス制御を実行するPMC
(プログラマブル・マシンコントローラ)用プロセッサ
は、所定周期(上記速度ループ処理周期より長い)毎、
図4に示す処理を実行する。
【0020】まず、共有メモリ11より推定外乱負荷ト
ルクTd2を読み取り(ステップA1)、該推定外乱負荷
トルクTd2の絶対値が速度制限区間として設定された下
限基準値T1と上限基準値T2の間の値か否か判断し
(ステップA2,A7)、推定外乱負荷トルクTd2の絶
対値が下限基準値T1より小さいと、現在設定されてい
るオーバライド値OVが100%より小さいか否か判断
し、小さければ、該オーバライド値OVに設定量α加算
し新しいオーバライド値OVとする。また、すでにオー
バライド値OVが100%であれば、そのままオーバラ
イド値OVを100%に保持する(ステップA3〜A
5)。
【0021】また、推定外乱負荷トルクTd2の絶対値が
速度制限区間内(T1≦|Td2|<T2)であると(ス
テップA2,A7)、現在設定されているオーバライド
値OVから設定量αを減じて新しいオーバライド値OV
とする(ステップA8)。さらに、推定外乱負荷トルク
Td2の絶対値が速度制限区間の上限基準値T2以上にな
ると、切削加工を実行することが危険であるとしてオー
バライド値OVを「0」にセットする。
【0022】サーボモータへ指令される送り速度は加工
プログラムで指令された送り速度(指令速度)にオーバ
ライド値OVを乗じたものであるから、推定外乱負荷ト
ルクTd2の絶対値が速度制限区間内では、オーバライド
値OVが順次減少し、実際の送り速度は低下する。ま
た、推定外乱負荷トルクTd2の絶対値が速度制限区間と
して設定された下限基準値T1以下であると、オーバラ
イド値OVが100%になるまで、順次設定量αづづ増
加し、送り速度を増加させ、オーバライド値OVが10
0%になると、以後は指令速度でサーボモータを駆動す
ることになる。また、オーバライド値OVが「0」に設
定されると送り速度も「0」となり加工が停止すること
になる。
【0023】図5はこの実施例における動作を説明する
図である。加工が開始され、推定外乱負荷トルクTd2の
絶対値が速度制限区間として設定された下限基準値T1
以下である区間においては、サーボモータは加工プログ
ラムで指令された送り速度で駆動され、指令速度で工具
をワークに対して相対的に移動させる。推定外乱負荷ト
ルクTd2の絶対値が速度制限区間の下限基準値T1以上
になると、前述したようにオーバライド値が所定周期ご
と設定値αだけ順次低下するので、実際の送り速度指令
は、指令送り速度にオーバライド値が乗じられたもので
あるからモータの送り速度は順次低下する。その結果、
サーボモータに加わる負荷が減少し、推定外乱負荷トル
クTd2の絶対値が速度制限区間の下限基準値T1より小
さくなると、再び、オーバライド値は各周期毎設定量α
だけ順次増大され、該オーバライド値が100%となる
と、以後はオーバライド値は100%に固定され、指令
送り速度でサーボモータは駆動されることになる。
【0024】送り速度の制限を開始する速度制限区間の
下限基準値T1及び、送りを止め加工を停止させる上限
基準値T2は、工具とワークの切削状態に応じて任意に
設定されるものである。例えば、切削しようとするワー
クが固く、重切削になる場合には、上記下限,上限基準
値T1,T2を大きくし、速度制限を行う異常負荷検出
レベル、加工を停止する異常負荷検出レベルを上げるよ
うにする。逆に、工具が固い素材で作成され、折れやす
い場合には上記下限,上限基準値T1,T2を小さく
し、速度制限開始レベル、加工停止レベルを低下して工
具の破損を防止する。
【0025】
【発明の効果】本発明は、外乱推定オブザーバによって
工作機械の送り軸を駆動するサーボモータに加わる負荷
を推定して、該負荷が設定基準値以上になると送り速度
を低下させて負荷の軽減を図ったから、加工精度の低下
を防止し、さらには工具の破損を未然に防止できる。特
に、外乱推定オブザーバによって、実際に加わる負荷を
推定するから、送り速度の調整が正確となる。また、推
定外乱負荷トルクが上記設定基準値よりも大きい第2基
準値を越えると、加工を停止するようにしたから、該第
2基準値を工具やワークの破損、さらには機械の保安上
それ以上負荷が加わっては好ましくない値に設定してお
けば、工具やワークの破損の防止や機械の保安になる。
そして、上記設定基準値や第2基準値の値を工具やワー
クの材質等で決まる切削状態に応じて任意に設定できる
ようにしたので、どのような加工にも適用でき、加工精
度を向上させると共に、工具,ワーク,機械の保安を向
上させることができ、工具の寿命も長くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーボモータの制御系と外乱推定オブザーバの
ブロック線図である。
【図2】本発明一実施例を実施する工作機械の制御系の
要部ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例における速度ループ処理周期
毎の速度ループ処理および外乱推定オブザーバの処理の
フローチャートである。
【図4】同実施例における数値制御装置が実行する送り
速度調整処理のフローチャートである。
【図5】同実施例における動作状態の説明図である。
【符号の説明】
6 外乱推定オブザーバ 10 数値制御装置(CNC) 11 共有メモリ 12 ディジタルサーボ回路 13 サーボアンプ 14 サーボモータ 15 位置・速度検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の送り軸を駆動制御するサーボ
    モータの制御方法において、外乱推定オブザーバによっ
    てサーボモータに加わる外乱負荷トルクを推定し、該推
    定外乱負荷トルクが予め選択設定された基準値を越える
    とサーボモータの速度を下げるようにした推定外乱負荷
    トルクによるサーボモータ制御方法。
  2. 【請求項2】 上記外乱推定オブザーバはサーボモータ
    に指令されるトルク指令値とサーボモータの実速度から
    外乱負荷トルクを推定する請求項1記載の推定外乱負荷
    トルクによるサーボモータ制御方法。
  3. 【請求項3】 所定周期毎、上記推定外乱負荷トルクを
    検出し、上記設定基準値を越えているとサーボモータへ
    の指令速度を減少させ、設定基準値以下であると設定指
    令速度に達してなければ該指令速度を上昇させる請求項
    1または請求項2記載の推定外乱負荷トルクによるサー
    ボモータ制御方法。
  4. 【請求項4】 上記指令速度の増減は、各周期毎オーバ
    ライド値を所定量変更することによって行う請求項3記
    載の推定外乱負荷トルクによるサーボモータ制御方法。
  5. 【請求項5】 上記設定基準値より大きい第2基準値を
    設け、該第2基準値より推定外乱負荷トルクが大きくな
    るとサーボモータの駆動を停止するようにした請求項
    1,請求項2,請求項3または請求項4記載の推定外乱
    負荷トルクによるサーボモータ制御方法。
  6. 【請求項6】 上記設定基準値は工具と該工具で切削さ
    れるワークとの切削状態に応じて予め設定される請求項
    1,請求項2,請求項3または請求項4記載の推定外乱
    負荷トルクによるサーボモータ制御方法。
  7. 【請求項7】 上記設定基準値及び第2基準値は工具と
    該工具で切削されるワークとの切削状態に応じて予め設
    定される請求項5記載の推定外乱負荷トルクによるサー
    ボモータ制御方法。
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