JPH06289472A - 防塵カバー付きカメラ - Google Patents

防塵カバー付きカメラ

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JPH06289472A
JPH06289472A JP3096847A JP9684791A JPH06289472A JP H06289472 A JPH06289472 A JP H06289472A JP 3096847 A JP3096847 A JP 3096847A JP 9684791 A JP9684791 A JP 9684791A JP H06289472 A JPH06289472 A JP H06289472A
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photographing optical
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photographing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】操作性に優れた防塵カバー付きカメラを得る。 【構成】カメラの前面より繰り出されたある光学的作用
を奏する繰出位置と、該位置より繰り込まれた繰込位置
とに少なくとも変位可能な撮影光学系と、撮影光学系を
覆う閉位置と露出させる開位置とに変位可能な防塵カバ
ーと、撮影光学系を繰出位置に位置づけるための第1の
操作状態と、撮影光学系を繰込位置に位置づけるための
第2の操作状態とを取り得る光学的作用選択手段と、防
塵カバーが、閉位置にある時には光学的作用選択手段の
操作状態にかかわりなく撮影光学系を繰込位置または該
位置より更に繰り込んだ位置に位置づけ、開位置にある
時には光学的作用選択手段の操作状態に従って撮影光学
系を繰出位置または繰込位置に位置づける光学系駆動手
段とを有することを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影光学系を覆う閉位
置と露出させる開位置との間を変位可能な防塵カバーを
有し、光学的作用を変化させるために撮影光学系が繰り
出し、繰り込み可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的作用を変化させるために撮
影光学系が繰り出し、繰り込み可能なカメラとして特開
昭58−145930号公報で示されているものがあ
る。このカメラの撮影レンズは、光学的作用として焦点
距離が可変であって、カメラの前面より繰り出されて第
1の焦点距離になる繰出位置と、繰出位置より繰り込ま
れて第2の焦点距離になる繰込位置とに変位可能であ
る。この撮影レンズを変位させるためには、焦点距離選
択手段を操作すれば良い。焦点距離選択手段を第1の状
態に操作すると撮影レンズは繰出位置に位置づけられ、
第2の状態に操作すると撮影レンズは繰込位置に位置づ
けられる。このような構成なので撮影レンズの焦点距離
を簡単な操作で切り換えられるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら上述し
たようなカメラは、単焦点のカメラに比べて撮影レンズ
の繰り出し量が大きいために、繰り出した状態で携行す
るには不便であった。近年、撮影レンズを覆う閉位置と
露出させる開位置との間を変位可能な防塵カバーをカメ
ラ本体に設け、携行性、収納性を向上させたカメラが種
々発売されている。そこでこの防塵カバーを上記焦点距
離可変カメラに設けることを検討してみると、繰出位置
にある撮影レンズを覆える防塵カバーを用意することが
考えられるが、これは大型化を更に助長することになり
実用性がない。大型化を避けるためには、撮影レンズが
繰込位置にある時だけ閉じられる大きさの防塵カバーを
用意すれば良いが、撮影開始時と収納時に次に述べるよ
うな問題が生じた。すなわち撮影開始時において、撮影
レンズを繰出位置にして撮影する場合には、防塵カバー
を開いてから焦点距離選択手段を第1の状態にする必要
があり、速写性に欠けることになった。収納時におい
て、撮影レンズが繰出位置にある場合には、防塵カバー
を閉じる前に焦点距離選択手段を第2の状態にして撮影
レンズを繰込位置に変位させる操作が必要となり、面倒
であった。
【0004】本発明の目的は、携帯性に加え、操作性、
速写性に優れた撮影レンズの光学的作用が可変な防塵カ
バー付きカメラを得ることにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】以上のような問題点を
解決するために本発明の防塵カバー付きカメラは、カメ
ラの前面より繰り出されてある光学的作用を奏する繰出
位置と、該位置より繰り込まれて別の光学的作用を奏す
る繰込位置とに少なくとも変位可能な撮影光学系と、撮
影光学系を覆う閉位置と露出させる開位置とに変位可能
な防塵カバーと、防塵カバーの位置にかかわらず常時操
作可能な位置に配設され、撮影光学系を前記繰出位置に
位置づけるための第1の操作状態と、撮影光学系を前記
繰込位置に位置づけるための第2の操作状態とを少なく
とも取り得る光学的作用選択手段と、防塵カバーが、閉
位置にある時には光学的作用選択手段の操作状態にかか
わりなく撮影光学系を前記繰込位置または該位置より更
に繰り込んだ位置に位置づけ、開位置にある時には光学
的作用選択手段の操作状態に従って撮影光学系を前記繰
出位置または繰込位置に位置づける光学系駆動手段とを
有することを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。本実施例は、撮影光学系の光学的作用として焦
点距離が可変なカメラである。図1、図2、図3は、そ
れぞれ本発明の一実施例の平面図を示している。各図に
おいて、カメラ本体1の前面には、防塵カバー2が図中
左右方向に、撮影光学系3が図中上下方向に変位可能
に、すなわち繰り出し、繰り込み可能に設けられてい
る。カメラ本体1の上面には撮影レンズの焦点距離を切
り換えるための焦点距離選択部材4が常時操作可能に設
けられている。
【0007】図1において、防塵カバー2は開位置にあ
る。焦点距離選択部材4は撮影光学系3の焦点距離を望
遠の領域にする望遠位置にあり、カメラ本体1の上面に
付された文字「T」と対向している。撮影光学系3は、
防塵カバー2の前面より突出した繰出位置にあり、撮影
光束中に挿入される後述の副撮影光学系26(図5に図
示)と合成光学系を構成して望遠領域の焦点距離になっ
ている。
【0008】図2において、防塵カバー2は開位置にあ
る。焦点距離選択部材4は撮影光学系3の焦点距離を広
角の領域にする広角位置にあり、カメラ本体1の上面に
付された文字「W」と対向している。この時、撮影光学
系3は、繰出位置よりカメラ本体1に繰り込まれた繰込
位置にあり、上記副撮影光学系26は撮影光束から退避
している。撮影光学系3は広角領域の焦点距離になって
いる。
【0009】図3において、防塵カバー2は閉位置にあ
って、撮影光学系3を覆っている。この時撮影光学系3
は、焦点距離選択部材4が望遠位置にあるにもかかわら
ず繰込位置にある。防塵カバーがこの閉位置にある時
は、撮影が不可能であることをカメラ上部から視認可能
とするために、防塵カバー2の上面に付された指標2a
が、カメラ本体1の上面に付された文字「OFF」と対
向している。
【0010】図1のカメラ本体を一部破断した部分に
は、摺動接片が防塵カバー2に固着されたスイッチSw
1が示されている。スイッチSw1は、防塵カバー2が
開位置にある時ONとなり、開位置から閉位置に向けて
変位するとOFFとなる。このスイッチSw1は、撮影
光学系3を変位させる後述のモータ12(図4乃至図6
に図示)の回転方向を制御すると共に、後述のシャッタ
ー制御回路30(図6に図示)への給電を制御する。
【0011】図1のカメラ本体を一部破断した部分に
は、摺動接片が焦点距離選択部材4に固着されたスイッ
チSw2が示されている。スイッチSw2は、焦点距離
選択部材4の位置に応じて切り換わり、撮影光学系3を
変位させる後述のモータ12の回転方向を制御する。ス
イッチSw2は、焦点距離選択部材4が望遠位置にある
時ONとなり、広角位置にある時OFFとなる。
【0012】図4は、本実施例の光学系駆動手段の機械
的構成部分であるところの変位機構の斜視図を示してい
る。同図は、撮影光学系が繰出位置にある時の状態を示
しており、台板10の中央部には撮影光束が通過する開
口10aが設けられており、その前方には一点鎖線で示
した絞り兼シャッター装置11、撮影光学系3が固設さ
れている。台板10の上方裏面にはモータ12が固設さ
れ、台板10と平行なその回転軸(図5に図示)の先端
にはベベルギヤ12a(図5に図示)が固設されてい
る。このベベルギヤ12aには台板10に軸支されたベ
ベルギヤ13がかみ合い、このギヤ13の平歯の部分に
は同じく台板に軸支されたギヤ14がかみ合っている。
ギヤ14の中央には貫通孔が開けられており、この貫通
孔にはギヤ14の回転中心を軸心とするめねじが切られ
ている。このめねじには、案内軸15に切られたおねじ
が螺合している。案内軸15は、光軸方向に延びてお
り、末端はカメラ本体の基板1aに固設され、先端は台
板10の貫通孔に遊嵌状態で貫通している。基板1aに
は共に光軸方向に延びる2本の案内軸16、17も植設
されている。案内軸16は、台板の裏面に突設された張
出部10bの貫通孔10cと台板10の貫通孔10dと
に遊嵌状態で貫通している。案内軸16の中程には、ば
ね受け用鍔部16aが固設されており、鍔部16aと張
出部10bとの間には、ばね18が配設されている。こ
のばね18は、張出部10bを介して台板10を基板1
aの方向に押圧し、ギヤ14と案内軸15との螺合箇所
に生じるバックラッシュを取り去る。案内軸17は、台
板10の長孔10eに遊嵌状態で貫通している。このよ
うな構成なので、モータ12が回転すると台板10およ
びそれに固設された撮影光学系3、絞り兼シャッター装
置11は、3つの案内軸15〜17に案内されて繰出位
置と繰込位置との間を光軸方向に変位する。
【0013】台板10の右側面にはプリント基板19が
固設されている。このプリント基板19の表面には、導
体ランド19a〜19cが設けられており、これらには
カメラ本体に固設された3つの摺動接片20〜22がそ
れぞれ摺接可能となっている。摺動接片20と導体ラン
ド19aとでスイッチSw3を、摺動接片21と導体ラ
ンド19bとでスイッチSw4を、摺動接片22と導体
ランド19cとでスイッチSw5をそれぞれ構成してい
る。スイッチSw3は撮影光学系3が繰込位置にある
時、スイッチSw4は繰出位置にある時、スイッチSw
5は繰込位置と繰出位置の中間にある時それぞれOFF
となる。スイッチSw3、Sw4はリミットスイッチと
して働き、撮影光学系3が繰込位置または繰出位置まで
変位してくるとモータ12の給電を断つ。スイッチSw
5は、撮影光学系3が上記両位置の中間の位置にあっ
て、フィルム面に被写体像を形成不可能な時に、シャッ
ターレリーズが出来ないようにするためのスイッチであ
り、後述のシャッター制御回路30(図6に図示)への
給電を断つためのスイッチである。
【0014】尚フィルム23は、台板10と基板1aと
の間に配設される。図5は、台板10の裏面に配設され
た副撮影光学系装脱機構の正面図である。同図におい
て、台板10の裏面には減速ギヤ列24とホルダー25
が軸支されており、ホルダー25には副撮影光学系26
が保持されている。減速ギヤ列24の入力ギヤ24a
は、上記ベベルギヤ13の平歯部分とかみ合っており、
減速ギヤ列24の最終ギヤ24bとホルダー25とは同
軸であって、両者はねじりばね27を介して結合されて
いる。
【0015】減速ギヤ列24の減速比は、次のように設
定されている。すなわち撮影光学系3が繰出位置にある
時は、副撮影光学系26を撮影光束中に挿入した挿入位
置(実線で図示)に置き、撮影光学系3が繰出位置に変
位すると、副撮影光学系26を撮影光束から退避させた
退避位置(2点鎖線で図示)に揺動させるようになって
いる。
【0016】副撮影光学系26は、繰出位置にある撮影
光学系3と合成光学系を構成して焦点距離を望遠の領域
に変化させる。図6は、本実施例の光学系駆動手段の電
気的構成部分であるところのモータ制御回路を示してい
る。同図において、モータ12は3つの給電経路で駆動
される。
【0017】第1の経路は、電源Eの正極−スイッチS
w3−スイッチSw7a−モータ12−スイッチSw7
b−電源Eの負極の経路である。この経路で給電がなさ
れることにより、モータ12は回転し、撮影光学系3を
繰込位置へ変位させると共に副撮影光学系26を退避位
置に変位させる。第2の経路は、電源Eの正極−スイッ
チSw4−スイッチSw8a−モータ12−スイッチS
w8b−電源Eの負極の経路である。この経路で給電が
なされることにより、モータ12は第1の経路の時とは
逆方向に回転して、撮影光学系3を繰出位置へ変位させ
ると共に副撮影光学系26を挿入位置に変位させる。
【0018】ここでスイッチSw7a、Sw7b、Sw
8a、Sw8bは、後述の論理回路40(図7に図示)
によって開閉制御される半導体スイッチである。第3の
経路は、自動焦点調節・シャッター制御回路30とモー
タ12とを結ぶ経路であって、この制御回路の出力によ
りモータ12は正逆転して、撮影光学系を光軸方向に前
後させ、焦点を合致させる。
【0019】この制御回路30の給電路には、直列接続
されたスイッチSw1a、Sw5が挿入されている。ス
イッチSw1aは、上記スイッチSw1によって制御さ
れ、これと同相で開閉される半導体スイッチであって、
防塵カバー2が開位置にある時だけONとなる。スイッ
チSw5は撮影光学系3が繰出位置と繰込位置とににあ
る時(副撮影光学系26が退避位置と挿入位置とにある
時)だけONとなる。これらにより防塵カバー2や撮影
光学系3、26が撮影に不適当な位置にある時にシャッ
ターレリーズがなされることが防がれる。
【0020】図7は、図6のモータ制御回路の動作を制
御する論理回路40を示している。この論理回路40
は、一対の入力端子40a、40bと一対の出力端子4
0c、40dとを備えている。入力端子40aは上記ス
イッチSw1と接地抵抗の間に、入力端子40bは上記
スイッチSw2と接地抵抗の間に、出力端子40cは上
記スイッチSw7a、Sw7bの制御端子に、出力端子
40dは上記スイッチSw8a、8bの制御端子にそれ
ぞれ接続されている。入力端子40aは、スイッチSw
1がONの時、すなわち防塵カバー2が開位置にある時
にHigh レベルとなり、スイッチSw1がOFFの時、
すなわち防塵カバー2が閉位置にある時にLowレベルと
なる。入力端子40bは、スイッチSw2がONの時、
すなわち焦点距離選択部材4が望遠位置にある時にHig
h レベルとなり、スイッチSw2がOFFの時、すなわ
ち焦点距離選択部材4が広角位置にある時にLowレベル
となる。出力端子40cは、High レベルの時上記スイ
ッチSw7a、Sw7bを共にONにし、Lowレベルの
時共にOFFにする。出力端子40dは、High レベル
の時上記スイッチSw8a、Sw8bを共にONにし、
Lowレベルの時共にOFFにする。
【0021】論理回路40の入力端子40aは、イクス
クルーシブオア回路40eの一方の入力端子とノア回路
40fの一方の入力端子とに接続されている。入力端子
40bは、イクスクルーシブオア回路40eの他方の入
力端子とノア回路40fの他方の入力端子とに接続され
ている。両回路40e、40fの出力端子は、オア回路
40gの両入力端子にそれぞれ接続されている。オア回
路40gの出力端子は、論理回路40の出力端子40c
とインバータ40hの入力端子とに接続され、インバー
タ40hの出力端子は、論理回路40の出力端子40d
に接続されている。
【0022】次に本実施例の動作を表1に従って説明す
る。表1は、防塵カバー2の位置、焦点距離選択部材4
の位置、これらの位置によって切り換わる、スイッチS
w1、Sw2の状態、論理回路40の入力端子40a、
40b、出力端子40c、40dのレベル、スイッチS
w7a、Sw7b、Sw8a、Sw8bの状態、撮影レ
ンズ3の位置の関係がまとめてある。
【0023】
【表1】
【0024】〔1〕図1に示すように防塵カバー2が開
位置、焦点距離選択部材4が望遠位置にあって、撮影光
学系3は既に繰出位置にある時、スイッチSw1、Sw
2は共にONの状態にあるので、論理回路40の入力端
子40a、40bは共にHighレベルとなる。イクスク
ルーシブオア回路40e、ノア回路40fの出力端子は
Lowレベルとなり、オア回路40gの出力端子もLowレ
ベルとなる。論理回路40の出力端子40c、40dは
それぞれLow、High レベルとなる。これにより図6に
示すスイッチSw7a、Sw7bはOFFとなり、スイ
ッチSw8a、Sw8bはONとなる。撮影光学系3は
繰出位置にあるので、図4に示すようにスイッチSw
3、Sw4、Sw5は、それぞれON、OFF、ONの
状態にある。スイッチSw7a、Sw7bがOFFであ
るから上記第1の経路は形成されず、スイッチSw4が
OFFであるから上記第2の経路も形成されない。従っ
て撮影光学系3は繰出位置で、副撮影光学系26は挿入
位置でそれぞれ静止しており、合成光学系が構成され、
その焦点距離は望遠の領域になる。またスイッチSw1
a、Sw5は共にONであるから、自動焦点調節・シャ
ッター制御回路30は作動可能状態にあり、望遠光学系
での撮影が可能である。図1は、この時の状態を示して
いる。 〔2〕図1に示す状態から焦点距離選択部材4を広角位
置に切り換えると、スイッチSw2がOFFの状態にな
り、論理回路40の入力端子40bがLowレベルとな
る。イクスクルーシブオア回路40eの出力端子はHig
h レベルとなるので、オア回路40gの出力端子はHig
h レベルに反転し、論理回路40の出力端子40c、4
0dはそれぞれHigh 、Lowレベルに反転する。これに
より図6に示すスイッチSw7a、Sw7bはONとな
り、スイッチSw8a、Sw8bはOFFとなる。撮影
光学系3は繰出位置にあるので、図4に示すようにスイ
ッチSw3〜Sw5は、それぞれON、OFF、ONの
状態にある。スイッチSw7a、Sw7bがONである
から上記第1の経路が形成されて、モータ12が起動す
る。従って撮影光学系3は繰出位置から繰込位置に向け
て変位しはじめ、副撮影光学系26は退避位置に向けて
変位しはじめる。撮影光学系3が繰込位置に到達する
と、図4に示すスイッチSw3〜Sw5は、それぞれO
FF、ON、ONの状態になる。スイッチSw3がOF
Fになると、上記第1の経路は断たれ、モータ12への
給電は停止される。従って撮影光学系3は繰込位置で、
副撮影光学系26は退避位置でそれぞれ静止するので、
撮影光学系は撮影光学系3のみで構成され、その焦点距
離は広角の領域になる。またスイッチSw1a、Sw5
は共にONであるから、自動焦点調節・シャッター制御
回路30は作動可能状態にあり、広角光学系での撮影が
可能である。図2は、この時の状態を示している。 〔3〕図1に示す状態から防塵カバー2を開位置から閉
位置に向けて変位させると、スイッチSw1がOFFに
なり、論理回路40の入力端子40aがLowレベルとな
る。イクスクルーシブオア回路40eの出力端子はHig
h レベルとなる。以下の動作は〔2〕と同様で、焦点距
離選択部材4が望遠位置にあるにもかかわらず撮影光学
系3は繰出位置から繰込位置に向けて変位し、副撮影光
学系26は挿入位置から退避位置に向けて変位する。従
って防塵カバー2を閉位置まで変位させることが可能と
なる。防塵カバー2が閉位置に到達するとスイッチSw
1と同相のスイッチSw1aは、OFFとなるから、自
動焦点調節・シャッター制御回路30への給電は断た
れ、撮影は不可能となる。図3は、この時の状態を示し
ている。 〔4〕図2に示す状態から防塵カバー2を閉位置に変位
させると、スイッチSw1と同相のスイッチSw1a
は、OFFとなるから、自動焦点調節・シャッター制御
回路30への給電は断たれ、撮影は不可能となる。 〔5〕図2に示す状態から焦点距離選択部材4を望遠位
置に切り換えると、スイッチSw2がONの状態にな
り、論理回路40の入力端子40a、40bは共にHig
h レベルとなる。イクスクルーシブオア回路40e、ノ
ア回路40fの出力端子は共にLowレベルとなるので、
オア回路40gの出力端子はLowレベルに反転し、論理
回路40の出力端子40c、40dはそれぞれLow、H
igh レベルに反転する。これにより図6に示すスイッチ
Sw7a、Sw7bはOFFとなり、スイッチSw8
a、Sw8bはONとなる。撮影光学系3は繰込位置に
あるので、スイッチSw3、Sw4、Sw5は、それぞ
れOFF、ON、ONの状態にある。スイッチSw8
a、Sw8bがONであり、スイッチSw4がONであ
るから上記第2の経路が形成されて、モータ12が起動
する。従って撮影光学系3は繰込位置から繰出位置に向
けて変位しはじめ、副撮影光学系26は挿入位置に向け
て変位しはじめる。撮影光学系3が繰出位置に到達する
と、図4に示すようにスイッチSw3、Sw4、Sw5
は、それぞれON、OFF、ONの状態になる。スイッ
チSw4がOFFになると、上記第2の経路は断たれ、
モータ12への給電は停止される。従って図1に示すよ
うに、撮影光学系3は繰出位置で、副撮影光学系26は
挿入位置でそれぞれ静止し、合成光学系が構成され、そ
の焦点距離は望遠の領域になる。またスイッチSw1
a、Sw5は共にONであるから、自動焦点調節・シャ
ッター制御回路30は作動可能状態にあり、望遠光学系
での撮影が可能である。 〔6〕図3に示す状態から防塵カバー2を開位置に向け
て変位させると、スイッチSw1がONの状態になり、
論理回路40の入力端子40a、40bは共にHigh レ
ベルとなる。以下は〔5〕で述べた動作と同じである。
【0025】上記実施例では防塵カバー2が閉位置にあ
る時、撮影光学系3は繰込位置にあるように設定した
が、防塵カバーを閉じた時のカメラの大きさをより小さ
くするために、撮影光学系を繰込位置よりも更に繰り込
んだ位置に変位できるようにして、防塵カバーを閉位置
に変位させる動作に連動して撮影光学系をこの更に繰り
込んだ位置に変位させるようにしても良い。
【0026】尚、本明細書で撮影光学系の光学的作用と
は、それが変化することにより撮影画面に視覚的変化を
与えるものを言う。上記両実施例では光学的作用として
焦点距離を挙げ、それを望遠と広角の2段階に変化させ
たが、本発明はこれに限ることはなく、他にフィルム面
で合焦する被写体距離が挙げられる。また光学的作用の
変化の態様は、段階的であっても連続的であっても良
く、それは段階的または連続的な光学系の繰り出し・繰
り込み、によってなされる。
【0027】上記実施例で光学的作用選択手段としての
焦点距離選択部材4と望遠位置と広角位置との2つの操
作状態を取りえたが、本発明はこれに限定されることは
ない。撮影光学系の光学的作用が2つ以上の状態に変化
する場合はその数に応じて操作状態も増えることにな
る。例えば光学的作用が連続的に変化する場合は、操作
手段の操作状態も連続的に切り換えられるようにすれば
良い。
【0028】上記実施例で撮影光学系の駆動は、電動機
構でなしたが、本発明はこれに限ることはなく、光学的
作用選択手段へ加えられる操作力、あるいは防塵カバー
へ加えられる操作力を駆動力にして撮影光学系を機械的
に駆動しても良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防塵カバ
ー付きカメラは、防塵カバーが、閉位置にある時には光
学的作用選択手段の操作状態にかかわりなく撮影光学系
を前記繰込位置または該位置より更に繰り込んだ位置に
位置づけ、開位置にある時には光学的作用選択手段の操
作状態に従って撮影光学系を前記繰出位置または繰込位
置に位置づけるので、操作手順に煩わされることがな
く、突然訪れる撮影好機に迅速に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示した図であり、防
塵カバー2が開位置にある時の平面図である。
【図2】図2は本発明の一実施例を示した図であり、防
塵カバー2が開位置にある時の平面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例を示した図であり、防
塵カバー2が閉位置にある時の平面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例における、撮影光学系
の変位機構の斜視図である。
【図5】図5は本発明の一実施例における、副撮影光学
系の装脱機構を示す正面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例における、撮影光学系
変位用モータの制御回路図である。
【図7】図7は図6に示したモータ制御回路の動作を制
御する論理回路図である。
【主要部分の符号の説明】
1 カメラ本体 2 防塵カバー 3、26撮影光学系 4 光学的作用選択手段 10〜19、スイッチSw1〜Sw5、Sw7a、Sw
7b、Sw8a、Sw8b 40 光学系駆動手段
【手続補正書】
【提出日】平成3年5月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明 細 書
【発明の名称】 防塵カバー付きカメラ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの前面上に設け
られ、直接手動操作を加えることによって、該前面に沿
って全開位置と全閉位置との間を移動する防塵カバーを
有し、該防塵カバーが、全開位置にあるときは撮影光学
系を露出させて撮影可能とし、全閉位置にあるときは撮
影光学系を覆って撮影不能とするカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカメラの撮影光学系は、
防塵カバーより突出することはなかった。したがって撮
影光学系の位置とは無関係に防塵カバーを移動させるこ
とができた。一方、最近、撮影光学系をカメラ前面から
大きく繰り出した繰出位置と該繰出位置より繰り込んだ
繰込位置との間で電動駆動させるカメラが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記防塵カバーのカメ
ラに、前記電動駆動で大きく変位する撮影光学系を付加
することを考えると、次のような問題点があった。 (a)撮影光学系が繰出位置にあるときにでも防塵カバ
ーを全閉位置に移動できるようにすると、防塵カバー内
側に撮影光学系を収納できる空間を確保する必要が生じ
るために、防塵カバーまでがカメラ前面から大きく突出
する形となり、カメラ全体が嵩高くなり、携帯性が著し
く悪化する。
【0004】(b)撮影光学系が繰込位置にあるときに
だけ全閉位置に変位できるように防塵カバーを設計する
と、撮影光学系が繰出位置にあるときに防塵カバーを全
閉位置に移動させようとするときは、防塵カバーを手動
操作で移動させる前に撮影光学系を繰込位置に電動駆動
させる操作を別個に加える必要があり、また撮影光学系
を繰出位置に移動させようとするときは、防塵カバーを
全開位置に手動操作で移動させから、撮影光学系を繰出
位置に電動駆動させる操作を別個に加える必要がある。
そのため携帯性に問題はないものの、操作性が悪く、防
塵カバーが全閉位置にあるときに、撮影光学系を繰出位
置に移動させる操作を加えてしまうと、防塵カバー、撮
影光学系、またはそれに関連する機構を破壊する事故に
つながる恐れがある。
【0005】(c)また撮影光学系を繰出位置または繰
込位置に電動駆動させるための操作部材に連動して、防
塵カバーを全開位置または全閉位置に駆動させるとする
と、該操作部材と防塵カバーとを、そのように連動させ
る連動機構が必要となる。この連動機構は、カメラ内機
構の複雑化と大型化を招き、また生産コストを引き上げ
る要因となる。
【0006】本発明の目的は、携帯性、操作性に共に優
れ、かつ生産コストも低く抑えることができる防塵カバ
ー付きカメラを得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような問題点を解
決するために、請求項1の発明の防塵カバー付きカメラ
は、次のような構成をとった (括弧内に実施例の対応符
号、対応図面番号を便宜上付した) 。カメラの前面上に
該前面に沿って移動可能に設けられ、直接手動操作を加
えられることにより全開位置と全閉位置との間を移動可
能な防塵カバー(2)と、前記防塵カバーが前記全開位
置にあるときにとる、前記防塵カバーより繰り出した繰
出位置(図1)と、前記防塵カバーが前記全閉位置にあ
るときにとる、前記防塵カバーより繰り込んだ繰込位置
(図3)とに移動可能な撮影光学系(3、26)と、前
記防塵カバーが前記全閉位置から前記全開位置へ向けて
の移動により前記繰込位置にある前記撮影光学系の前か
ら退避した後に開信号(Sw1のON)を発生し、前記
防塵カバーが前記全開位置から前記全閉位置へ向けての
移動により前記繰出位置にある撮影光学系に当接する前
に閉信号(Sw1のOFF)を発生する防塵カバー位置
検出手段(Sw1、Sw1a)と、前記防塵カバー位置
検出手段に応動して前記撮影光学系を前記繰出位置と前
記繰込位置との間で電動駆動する撮影光学系駆動手段
(図7の回路、図6のM、Sw3、Sw4、Sw7a、
Sw7b、Sw8a、Sw8b)とを有し、前記撮影光
学系駆動手段は、前記開信号を受けると前記撮影光学系
を前記繰込位置から前記繰出位置へ移動させ、これによ
り前記繰出位置にある前記撮影光学系による撮影を可能
にし、前記閉信号を受けると前記撮影光学系を前記繰出
位置から前記繰込位置へ移動させ、これにより前記防塵
カバーを前記手動操作により前記全閉位置へ移動させる
ことを可能とすることを特徴とする防塵カバー付きカメ
ラ。
【0008】請求項3の発明の防塵カバー付きカメラ
は、次のような構成をとった (括弧内に実施例の対応符
号、対応図面番号を便宜上付した) 。カメラの前面上に
該前面に沿って移動可能に設けられ、直接手動操作を加
えられることにより全開位置と全閉位置との間を移動可
能な防塵カバー(2)と、前記防塵カバーが前記全開位
置にあるときにとる、前記防塵カバーより繰り出した繰
出位置(図1)と、前記防塵カバーが前記全開位置にあ
るときにとる、前記防塵カバーより繰り込んだ繰込位置
(図3)とに移動可能な撮影光学系(3、26)と、前
記防塵カバーが前記全開位置にあるときは開信号(Sw
1のON)を発生し、前記全開位置にないときは閉信号
(Sw1のOFF)を発生する防塵カバー位置検出手段
(Sw1、Sw1a)と、前記防塵カバー位置検出手段
に応動して前記撮影光学系を前記繰込位置と前記繰出位
置との間で電動駆動する撮影光学系駆動手段(図7の回
路、図6のM、Sw3、Sw4、Sw7a、Sw7b、
Sw8a、Sw8b)と、前記防塵カバー位置検出手段
に応動して前記カメラの撮影の禁止を制御する撮影禁止
手段(Sw1a、30)とを有し、前記撮影光学系駆動
手段は、前記閉信号を受けると前記撮影光学系を前記繰
出位置から前記繰込位置へ移動させ、これにより前記防
塵カバーを前記手動操作により前記全閉位置へ移動させ
ることを可能とし、前記開信号を受けると前記撮影光学
系を前記繰込位置から前記繰出位置へ移動させ、これに
より前記繰出位置にある前記撮影光学系による撮影を可
能にし、前記撮影禁止手段は、前記閉信号を受けると前
記撮影の禁止を行なうことを特徴とする防塵カバー付き
カメラ。
【0009】請求項4の発明の防塵カバー付きカメラ
は、次のような構成をとった (括弧内に実施例の対応符
号、対応図面番号を便宜上付した) 。カメラの前面上に
該前面に沿って移動可能に設けられ、直接手動操作を加
えられることにより全開位置と全閉位置との間を移動可
能な防塵カバー(2)と、前記防塵カバーが前記全開位
置にあるときにとる、前記防塵カバーより繰り出した繰
出位置と、前記防塵カバーが前記全開位置にあるときに
とる、前記防塵カバーより繰り込んだ繰込位置とに移動
可能な撮影光学系(3、26)と、前記防塵カバーが前
記全開位置にあるときは開信号を発生し、前記全開位置
にないときは閉信号を発生する防塵カバー位置検出手段
(Sw1、Sw1a)と、前記撮影光学系が前記繰出位
置にあるときは繰出信号(Sw4のOFF)を、前記繰
込位置にあるときは繰込信号(Sw3のOFF)を、前
記繰出位置と前記繰込位置との間にあるときは中間信号
(Sw5のOFF)を、それぞれ発生する撮影光学系位
置検出手段(Sw3、Sw4、Sw5)と、前記防塵カ
バー位置検出手段と前記撮影光学系位置検出手段とに応
動して前記撮影光学系を前記繰込位置と前記繰出位置と
の間で電動駆動する撮影光学系駆動手段(図7の回路、
図6のM、Sw3、Sw4、Sw7a、Sw7b、Sw
8a、Sw8b)と、前記防塵カバー位置検出手段と前
記撮影光学系位置検出手段とに応動して前記カメラの撮
影の禁止を制御する撮影禁止手段(Sw1a、Sw5、
30)とを有し、前記撮影光学系駆動手段は、前記閉信
号を受けると前記撮影光学系の前記繰出位置から前記繰
込位置への繰込移動を開始させ、前記繰込信号を受ける
と前記繰込移動を停止させ、これにより前記防塵カバー
を前記手動操作により前記全閉位置へ移動させることを
可能とし、前記開信号を受けると前記撮影光学系の前記
繰込位置から前記繰出位置への繰出移動を開始させ、前
記繰出信号を受けると前記繰出移動を停止させ、これに
より前記繰出位置にある前記撮影光学系による撮影を可
能とし、前記撮影禁止手段は、前記閉信号または前記中
間信号のいずれかを受けると前記撮影の禁止を行ない、
前記開信号と前記繰出信号とを共に受けると前記撮影の
禁止を解除することを特徴とする防塵カバー付きカメ
ラ。
【0010】
【作用】請求項1の発明の防塵カバー付きカメラによれ
ば、防塵カバーの突出量を繰出位置にある撮影光学系の
突出量より小さくしたので、優れた携帯性が実現でき
る。また防塵カバーを全開位置に向けて移動させたとき
には撮影光学系を繰出位置に電動駆動し、防塵カバーを
全閉位置に向けて移動させたときには撮影光学系を繰込
位置に電動駆動するように構成したので、操作性の良好
なカメラが提供できる。さらに防塵カバーそれ自体に撮
影光学系の電動駆動するための操作部材としての機能を
持たせので、構成が簡単となり生産コストを低くく抑え
ることができる。
【0011】これに加えて請求項3の発明の防塵カバー
付きカメラによれば、撮影光学系の駆動制御と撮影禁止
制御とを同じ防塵カバー位置検出手段を兼用することで
行なうように構成し、防塵カバーが全開位置から外れた
位置にあるときには、撮影光学系を繰込位置に移動させ
るだけでなく撮影も禁止するようにしたので、防塵カバ
ーが中途半端な位置にある状態で、例えば防塵カバーが
撮影光学系に当接して光学性能に悪影響を与えているよ
うな状態での撮影を、未然に防ぐことができ、しかもそ
れを簡単な構成で実現できる。
【0012】さらにこれに加えて請求項4の発明の防塵
カバー付きカメラによれば、撮影光学系位置検出手段を
付加して、防塵カバーが全開位置にあっても撮影光学系
が繰出位置に至らない中間位置にある限りは撮影を禁止
するように構成したので、撮影光学系で良好な結像が得
られない状態での撮影を防止できる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。本実施例は、撮影光学系の光学的作用として焦
点距離が可変なカメラである。図1、図2、図3は、そ
れぞれ本発明の一実施例の平面図を示している。各図に
おいて、カメラ本体1の前面には、防塵カバー2が図中
左右方向に、撮影光学系3が図中上下方向に変位可能
に、すなわち繰り出し、繰り込み可能に設けられてい
る。カメラ本体1の上面には撮影レンズの焦点距離を切
り換えるための焦点距離選択部材4が常時操作可能に設
けられている。
【0014】図1において、防塵カバー2は全開位置に
ある。焦点距離選択部材4は撮影光学系3の焦点距離を
望遠の領域にする望遠位置にあり、カメラ本体1の上面
に付された文字「T」と対向している。撮影光学系3
は、防塵カバー2の前面より突出した繰出位置にあり、
撮影光束中に挿入される後述の副撮影光学系26(図5
に図示)と合成光学系を構成して望遠領域の焦点距離に
なっている。
【0015】図2において、防塵カバー2は全開位置に
ある。焦点距離選択部材4は撮影光学系3の焦点距離を
広角の領域にする広角位置にあり、カメラ本体1の上面
に付された文字「W」と対向している。この時、撮影光
学系3は、繰出位置よりカメラ本体1に繰り込まれた繰
込位置にあり、上記副撮影光学系26は撮影光束から退
避している。撮影光学系3は広角領域の焦点距離になっ
ている。
【0016】図3において、防塵カバー2は全閉位置に
あって、撮影光学系3を覆っている。この時撮影光学系
3は、焦点距離選択部材4が望遠位置にあるにもかかわ
らず繰込位置にある。防塵カバーがこの全閉位置にある
時は、撮影が不可能であることをカメラ上部から視認可
能とするために、防塵カバー2の上面に付された指標2
aが、カメラ本体1の上面に付された文字「OFF」と
対向している。
【0017】図1のカメラ本体を一部破断した部分に
は、摺動接片が防塵カバー2に固着されたスイッチSw
1が示されている。スイッチSw1は、防塵カバー2が
全開位置にある時ONとなり、全開位置から全閉位置に
向けて変位するとOFFとなる。このスイッチSw1
は、撮影光学系3を変位させる後述のモータ12(図4
乃至図6に図示)の回転方向を制御すると共に、後述の
シャッター制御回路30(図6に図示)への給電を制御
する。
【0018】図1のカメラ本体を一部破断した部分に
は、摺動接片が焦点距離選択部材4に固着されたスイッ
チSw2が示されている。スイッチSw2は、焦点距離
選択部材4の位置に応じて切り換わり、撮影光学系3を
変位させる後述のモータ12の回転方向を制御する。ス
イッチSw2は、焦点距離選択部材4が望遠位置にある
時ONとなり、広角位置にある時OFFとなる。
【0019】図4は、本実施例の光学系駆動手段の機械
的構成部分であるところの変位機構の斜視図を示してい
る。同図は、撮影光学系が繰出位置にある時の状態を示
しており、台板10の中央部には撮影光束が通過する開
口10aが設けられており、その前方には一点鎖線で示
した絞り兼シャッター装置11、撮影光学系3が固設さ
れている。台板10の上方裏面にはモータ12が固設さ
れ、台板10と平行なその回転軸(図5に図示)の先端
にはベベルギヤ12a(図5に図示)が固設されてい
る。このベベルギヤ12aには台板10に軸支されたベ
ベルギヤ13がかみ合い、このギヤ13の平歯の部分に
は同じく台板に軸支されたギヤ14がかみ合っている。
ギヤ14の中央には貫通孔が開けられており、この貫通
孔にはギヤ14の回転中心を軸心とするめねじが切られ
ている。このめねじには、案内軸15に切られたおねじ
が螺合している。案内軸15は、光軸方向に延びてお
り、末端はカメラ本体の基板1aに固設され、先端は台
板10の貫通孔に遊嵌状態で貫通している。基板1aに
は共に光軸方向に延びる2本の案内軸16、17も植設
されている。案内軸16は、台板の裏面に突設された張
出部10bの貫通孔10cと台板10の貫通孔10dと
に遊嵌状態で貫通している。案内軸16の中程には、ば
ね受け用鍔部16aが固設されており、鍔部16aと張
出部10bとの間には、ばね18が配設されている。こ
のばね18は、張出部10bを介して台板10を基板1
aの方向に押圧し、ギヤ14と案内軸15との螺合箇所
に生じるバックラッシュを取り去る。案内軸17は、台
板10の長孔10eに遊嵌状態で貫通している。このよ
うな構成なので、モータ12が回転すると台板10およ
びそれに固設された撮影光学系3、絞り兼シャッター装
置11は、3つの案内軸15〜17に案内されて繰出位
置と繰込位置との間を光軸方向に変位する。
【0020】台板10の右側面にはプリント基板19が
固設されている。このプリント基板19の表面には、導
体ランド19a〜19cが設けられており、これらには
カメラ本体に固設された3つの摺動接片20〜22がそ
れぞれ摺接可能となっている。摺動接片20と導体ラン
ド19aとでスイッチSw3を、摺動接片21と導体ラ
ンド19bとでスイッチSw4を、摺動接片22と導体
ランド19cとでスイッチSw5をそれぞれ構成してい
る。スイッチSw3は撮影光学系3が繰込位置にある
時、スイッチSw4は繰出位置にある時、スイッチSw
5は繰込位置と繰出位置の中間にある時それぞれOFF
となる。スイッチSw3、Sw4はリミットスイッチと
して働き、撮影光学系3が繰込位置または繰出位置まで
変位してくるとモータ12の給電を断つ。スイッチSw
5は、撮影光学系3が上記両位置の中間の位置にあっ
て、フィルム面に被写体像を形成不可能な時に、シャッ
ターレリーズが出来ないようにするためのスイッチであ
り、後述のシャッター制御回路30(図6に図示)への
給電を断つためのスイッチである。
【0021】尚フィルム23は、台板10と基板1aと
の間に配設される。図5は、台板10の裏面に配設され
た副撮影光学系装脱機構の正面図である。同図におい
て、台板10の裏面には減速ギヤ列24とホルダー25
が軸支されており、ホルダー25には副撮影光学系26
が保持されている。減速ギヤ列24の入力ギヤ24a
は、上記ベベルギヤ13の平歯部分とかみ合っており、
減速ギヤ列24の最終ギヤ24bとホルダー25とは同
軸であって、両者はねじりばね27を介して結合されて
いる。
【0022】減速ギヤ列24の減速比は、次のように設
定されている。すなわち撮影光学系3が繰出位置にある
時は、副撮影光学系26を撮影光束中に挿入した挿入位
置(実線で図示)に置き、撮影光学系3が繰出位置に変
位すると、副撮影光学系26を撮影光束から退避させた
退避位置(2点鎖線で図示)に揺動させるようになって
いる。
【0023】副撮影光学系26は、繰出位置にある撮影
光学系3と合成光学系を構成して焦点距離を望遠の領域
に変化させる。図6は、本実施例の光学系駆動手段の電
気的構成部分であるところのモータ制御回路を示してい
る。同図において、モータ12は3つの給電経路で駆動
される。
【0024】第1の経路は、電源Eの正極−スイッチS
w3−スイッチSw7a−モータ12−スイッチSw7
b−電源Eの負極の経路である。この経路で給電がなさ
れることにより、モータ12は回転し、撮影光学系3を
繰込位置へ変位させると共に副撮影光学系26を退避位
置に変位させる。第2の経路は、電源Eの正極−スイッ
チSw4−スイッチSw8a−モータ12−スイッチS
w8b−電源Eの負極の経路である。この経路で給電が
なされることにより、モータ12は第1の経路の時とは
逆方向に回転して、撮影光学系3を繰出位置へ変位させ
ると共に副撮影光学系26を挿入位置に変位させる。
【0025】ここでスイッチSw7a、Sw7b、Sw
8a、Sw8bは、後述の論理回路40(図7に図示)
によって開閉制御される半導体スイッチである。第3の
経路は、自動焦点調節・シャッター制御回路30とモー
タ12とを結ぶ経路であって、この制御回路の出力によ
りモータ12は正逆転して、撮影光学系を光軸方向に前
後させ、焦点を合致させる。
【0026】この制御回路30の給電路には、直列接続
されたスイッチSw1a、Sw5が挿入されている。ス
イッチSw1aは、上記スイッチSw1によって制御さ
れ、これと同相で開閉される半導体スイッチであって、
防塵カバー2が全開位置にある時だけONとなる。スイ
ッチSw5は撮影光学系3が繰出位置と繰込位置とにあ
る時(副撮影光学系26が退避位置と挿入位置とにある
時)だけONとなる。これらにより防塵カバー2や撮影
光学系3、26が撮影に不適当な位置にある時にシャッ
ターレリーズがなされることが防がれる。
【0027】図7は、図6のモータ制御回路の動作を制
御する論理回路40を示している。この論理回路40
は、一対の入力端子40a、40bと一対の出力端子4
0c、40dとを備えている。入力端子40aは上記ス
イッチSw1と接地抵抗の間に、入力端子40bは上記
スイッチSw2と接地抵抗の間に、出力端子40cは上
記スイッチSw7a、Sw7bの制御端子に、出力端子
40dは上記スイッチSw8a、8bの制御端子にそれ
ぞれ接続されている。入力端子40aは、スイッチSw
1がONの時、すなわち防塵カバー2が全開位置にある
時にHigh レベルとなり、スイッチSw1がOFFの
時、すなわち防塵カバー2が全閉位置にある時にLowレ
ベルとなる。入力端子40bは、スイッチSw2がON
の時、すなわち焦点距離選択部材4が望遠位置にある時
にHigh レベルとなり、スイッチSw2がOFFの時、
すなわち焦点距離選択部材4が広角位置にある時にLow
レベルとなる。出力端子40cは、High レベルの時上
記スイッチSw7a、Sw7bを共にONにし、Lowレ
ベルの時共にOFFにする。出力端子40dは、High
レベルの時上記スイッチSw8a、Sw8bを共にON
にし、Lowレベルの時共にOFFにする。
【0028】論理回路40の入力端子40aは、イクス
クルーシブオア回路40eの一方の入力端子とノア回路
40fの一方の入力端子とに接続されている。入力端子
40bは、イクスクルーシブオア回路40eの他方の入
力端子とノア回路40fの他方の入力端子とに接続され
ている。両回路40e、40fの出力端子は、オア回路
40gの両入力端子にそれぞれ接続されている。オア回
路40gの出力端子は、論理回路40の出力端子40c
とインバータ40hの入力端子とに接続され、インバー
タ40hの出力端子は、論理回路40の出力端子40d
に接続されている。
【0029】次に本実施例の動作を表1に従って説明す
る。表1は、防塵カバー2の位置、焦点距離選択部材4
の位置、これらの位置によって切り換わる、スイッチS
w1、Sw2の状態、論理回路40の入力端子40a、
40b、出力端子40c、40dのレベル、スイッチS
w7a、Sw7b、Sw8a、Sw8bの状態、撮影レ
ンズ3の位置の関係がまとめてある。
【0030】
【表1】
【0031】〔1〕図1に示すように防塵カバー2が全
開位置、焦点距離選択部材4が望遠位置にあって、撮影
光学系3は既に繰出位置にある時、スイッチSw1、S
w2は共にONの状態にあるので、論理回路40の入力
端子40a、40bは共にHigh レベルとなる。イクス
クルーシブオア回路40e、ノア回路40fの出力端子
はLowレベルとなり、オア回路40gの出力端子もLow
レベルとなる。論理回路40の出力端子40c、40d
はそれぞれLow、High レベルとなる。これにより図6
に示すスイッチSw7a、Sw7bはOFFとなり、ス
イッチSw8a、Sw8bはONとなる。撮影光学系3
は繰出位置にあるので、図4に示すようにスイッチSw
3、Sw4、Sw5は、それぞれON、OFF、ONの
状態にある。スイッチSw7a、Sw7bがOFFであ
るから上記第1の経路は形成されず、スイッチSw4が
OFFであるから上記第2の経路も形成されない。従っ
て撮影光学系3は繰出位置で、副撮影光学系26は挿入
位置でそれぞれ静止しており、合成光学系が構成され、
その焦点距離は望遠の領域になる。またスイッチSw1
a、Sw5は共にONであるから、自動焦点調節・シャ
ッター制御回路30は作動可能状態にあり、望遠光学系
での撮影が可能である。図1は、この時の状態を示して
いる。 〔2〕図1に示す状態から焦点距離選択部材4を広角位
置に切り換えると、スイッチSw2がOFFの状態にな
り、論理回路40の入力端子40bがLowレベルとな
る。イクスクルーシブオア回路40eの出力端子はHig
h レベルとなるので、オア回路40gの出力端子はHig
h レベルに反転し、論理回路40の出力端子40c、4
0dはそれぞれHigh 、Lowレベルに反転する。これに
より図6に示すスイッチSw7a、Sw7bはONとな
り、スイッチSw8a、Sw8bはOFFとなる。撮影
光学系3は繰出位置にあるので、図4に示すようにスイ
ッチSw3〜Sw5は、それぞれON、OFF、ONの
状態にある。スイッチSw7a、Sw7bがONである
から上記第1の経路が形成されて、モータ12が起動す
る。従って撮影光学系3は繰出位置から繰込位置に向け
て変位しはじめ、副撮影光学系26は退避位置に向けて
変位しはじめる。撮影光学系3が繰込位置に到達する
と、図4に示すスイッチSw3〜Sw5は、それぞれO
FF、ON、ONの状態になる。スイッチSw3がOF
Fになると、上記第1の経路は断たれ、モータ12への
給電は停止される。従って撮影光学系3は繰込位置で、
副撮影光学系26は退避位置でそれぞれ静止するので、
撮影光学系は撮影光学系3のみで構成され、その焦点距
離は広角の領域になる。またスイッチSw1a、Sw5
は共にONであるから、自動焦点調節・シャッター制御
回路30は作動可能状態にあり、広角光学系での撮影が
可能である。図2は、この時の状態を示している。 〔3〕図1に示す状態から防塵カバー2を全開位置から
全閉位置に向けて変位させると、スイッチSw1がOF
Fになり、論理回路40の入力端子40aがLowレベル
となる。イクスクルーシブオア回路40eの出力端子は
High レベルとなる。以下の動作は〔2〕と同様で、焦
点距離選択部材4が望遠位置にあるにもかかわらず撮影
光学系3は繰出位置から繰込位置に向けて変位し、副撮
影光学系26は挿入位置から退避位置に向けて変位す
る。従って防塵カバー2を全閉位置まで変位させること
が可能となる。防塵カバー2が全閉位置に到達するとス
イッチSw1と同相のスイッチSw1aは、OFFとな
るから、自動焦点調節・シャッター制御回路30への給
電は断たれ、撮影は不可能となる。図3は、この時の状
態を示している。 〔4〕図2に示す状態から防塵カバー2を全閉位置に変
位させると、スイッチSw1と同相のスイッチSw1a
は、OFFとなるから、自動焦点調節・シャッター制御
回路30への給電は断たれ、撮影は不可能となる。 〔5〕図2に示す状態から焦点距離選択部材4を望遠位
置に切り換えると、スイッチSw2がONの状態にな
り、論理回路40の入力端子40a、40bは共にHig
h レベルとなる。イクスクルーシブオア回路40e、ノ
ア回路40fの出力端子は共にLowレベルとなるので、
オア回路40gの出力端子はLowレベルに反転し、論理
回路40の出力端子40c、40dはそれぞれLow、H
igh レベルに反転する。これにより図6に示すスイッチ
Sw7a、Sw7bはOFFとなり、スイッチSw8
a、Sw8bはONとなる。撮影光学系3は繰込位置に
あるので、スイッチSw3、Sw4、Sw5は、それぞ
れOFF、ON、ONの状態にある。スイッチSw8
a、Sw8bがONであり、スイッチSw4がONであ
るから上記第2の経路が形成されて、モータ12が起動
する。従って撮影光学系3は繰込位置から繰出位置に向
けて変位しはじめ、副撮影光学系26は挿入位置に向け
て変位しはじめる。撮影光学系3が繰出位置に到達する
と、図4に示すようにスイッチSw3、Sw4、Sw5
は、それぞれON、OFF、ONの状態になる。スイッ
チSw4がOFFになると、上記第2の経路は断たれ、
モータ12への給電は停止される。従って図1に示すよ
うに、撮影光学系3は繰出位置で、副撮影光学系26は
挿入位置でそれぞれ静止し、合成光学系が構成され、そ
の焦点距離は望遠の領域になる。またスイッチSw1
a、Sw5は共にONであるから、自動焦点調節・シャ
ッター制御回路30は作動可能状態にあり、望遠光学系
での撮影が可能である。 〔6〕図3に示す状態から防塵カバー2を全開位置に向
けて変位させると、スイッチSw1がONの状態にな
り、論理回路40の入力端子40a、40bは共にHig
h レベルとなる。以下は〔5〕で述べた動作と同じであ
る。
【0032】上記実施例では防塵カバー2が全閉位置に
ある時、撮影光学系3は繰込位置にあるように設定した
が、防塵カバーを閉じた時のカメラの大きさをより小さ
くするために、撮影光学系を繰込位置よりも更に繰り込
んだ位置に変位できるようにして、防塵カバーを全閉位
置に変位させる動作に連動して撮影光学系をこの更に繰
り込んだ位置に変位させるようにしても良い。
【0033】尚、本明細書で撮影光学系の光学的作用と
は、それが変化することにより撮影画面に視覚的変化を
与えるものを言う。上記両実施例では光学的作用として
焦点距離を挙げ、それを望遠と広角の2段階に変化させ
たが、これに限ることはなく、他にフィルム面で合焦す
る被写体距離が挙げられる。また光学的作用の変化の態
様は、段階的であっても連続的であっても良く、それは
段階的または連続的な光学系の繰り出し・繰り込み、に
よってなされる。
【0034】上記実施例で光学的作用選択手段としての
焦点距離選択部材4と望遠位置と広角位置との2つの操
作状態を取りえたが、これに限定されることはない。撮
影光学系の光学的作用が2つ以上の状態に変化する場合
はその数に応じて操作状態も増えることになる。例えば
光学的作用が連続的に変化する場合は、操作手段の操作
状態も連続的に切り換えられるようにすれば良い。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明の防塵カバー付きカメラ
によれば、防塵カバーの突出量を繰出位置にある撮影光
学系の突出量より小さくしたので、優れた携帯性が実現
できる。また防塵カバーを全開位置に向けて移動させた
ときには撮影光学系を繰出位置に電動駆動し、防塵カバ
ーを全閉位置に向けて移動させたときには撮影光学系を
繰込位置に電動駆動するように構成したので、操作性の
良好なカメラが提供できる。さらに防塵カバーそれ自体
に撮影光学系の電動駆動するための操作部材としての機
能を持たせので、構成が簡単となり生産コストを低くく
抑えることができる。
【0036】請求項3の発明の防塵カバー付きカメラに
よれば、請求項1の効果に加えて、撮影光学系の駆動制
御と撮影禁止制御とを同じ防塵カバー位置検出手段を兼
用することで行なうように構成し、防塵カバーが全開位
置から外れた位置にあるときには、撮影光学系を繰込位
置に移動させるだけでなく撮影も禁止するようにしたの
で、防塵カバーが中途半端な位置にある状態で、例えば
防塵カバーが撮影光学系に当接して光学性能に悪影響を
与えているような状態での撮影を、未然に防ぐことがで
き、しかもそれを簡単な構成で実現できる。
【0037】さらに請求項4の発明の防塵カバー付きカ
メラによれば、請求項1、請求項3の効果に加えて、撮
影光学系位置検出手段を付加して、防塵カバーが全開位
置にあっても撮影光学系が繰出位置に至らない中間位置
にある限りは撮影を禁止するように構成したので、撮影
光学系で良好な結像が得られない状態での撮影を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示した図であり、防
塵カバー2が全開位置にある時の平面図である。
【図2】図2は本発明の一実施例を示した図であり、防
塵カバー2が全開位置にある時の平面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例を示した図であり、防
塵カバー2が全閉位置にある時の平面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例における、撮影光学系
の変位機構の斜視図である。
【図5】図5は本発明の一実施例における、副撮影光学
系の装脱機構を示す正面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例における、撮影光学系
変位用モータの制御回路図である。
【図7】図7は図6に示したモータ制御回路の動作を制
御する論理回路図である。
【主要部分の符号の説明】 1 カメラ本体 2 防塵カバー 3、26 撮影光学系

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 カメラの前面より繰り出されてある光学的作用を奏する
    繰出位置と、該位置より繰り込まれて別の光学的作用を
    奏する繰込位置とに少なくとも変位可能な撮影光学系
    と、 撮影光学系を覆う閉位置と露出させる開位置とに変位可
    能な防塵カバーと、 防塵カバーの位置にかかわらず常時操作可能な位置に配
    設され、撮影光学系を前記繰出位置に位置づけるための
    第1の操作状態と、撮影光学系を前記繰込位置に位置づ
    けるための第2の操作状態とを少なくとも取り得る光学
    的作用選択手段と、 防塵カバーが、閉位置にある時に
    は光学的作用選択手段の操作状態にかかわりなく撮影光
    学系を前記繰込位置または該位置より更に繰り込んだ位
    置に位置づけ、開位置にある時には光学的作用選択手段
    の操作状態に従って撮影光学系を前記繰出位置または繰
    込位置に位置づける光学系駆動手段とを有することを特
    徴とする防塵カバー付きカメラ。
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