JPH062879U - 電源供給制御装置 - Google Patents

電源供給制御装置

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JPH062879U
JPH062879U JP3689192U JP3689192U JPH062879U JP H062879 U JPH062879 U JP H062879U JP 3689192 U JP3689192 U JP 3689192U JP 3689192 U JP3689192 U JP 3689192U JP H062879 U JPH062879 U JP H062879U
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茂雄 小坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】強制的閉極のための切り換えが電源の一時的な
遮断なしに行える電源供給装置を提供するにある。 【構成】切換スイッチSWの「試験」側の切換端子a
と、共通端子cとの回路を遠隔信号接点Sに並列に接続
し、「自動」側の切換端子bを開放している。遠隔信号
接点Sと切換スイッチSWの並列回路は、抵抗R1 と、
電源スイッチSW 0 と、リレーRYの励磁コイルとの直
列回路を介して電源端子I1 、I2 間に接続している。
遠隔信号接点Sのオン状態で、切換スイッチSWを「試
験」側に切り換える際、リレーRYの励磁電流が遠隔信
号接点Sを通じて供給されるため、リレー接点ryは切
り換わらない。リレー接点ryが切り換わらないため、
リレー接点ryに連動して開閉制御機器RBを開閉駆動
する開閉駆動回路部Xは開閉制御機器RBの閉極状態を
維持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、遠隔より電源供給の監視制御が行われる電源供給制御装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
近年、無人となる支店や店舗等が増えてきており、そのため保安上これらの支 店や店舗の内部の状況を、通信線を通して遠隔に設置した保安部門や警備部門で 監視することが行われている。 一方これら支店や店舗に供給されている電源供給の様子を監視するとともに遠 隔から電源の開閉が可能な電源供給制御装置が提供されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の電源供給制御装置は通常、遠隔からの開閉信号により制御されるのであ るが、点検や確認の場合には支店や店舗に来て遠隔からの開閉操作とは切り離し て、強制的に閉極状態とするようになっている。 この強制的に閉極状態とするために、従来の電源供給制御装置では、「自動」 、「切」、「入(試験)」の3段の切換スイッチが用いているが、切り換え操作 時に「切」を通過するため電源供給が一旦停止することになり、監視側からみる と異常であるとの誤報を生じるという問題があった。
【0004】 本考案は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、 強制的閉極のための切り換えが電源の一時的な遮断なしに行える電源供給装置を 提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1記載の考案は、電気的開閉を行う開閉 制御機器と、上記開閉制御機器の開閉状態を検出して遠隔に報知する監視装置と 、遠隔信号接点に応動して上記開閉制御機器を開閉駆動すると共に、切換スイッ チの操作により上記開閉制御機器を強制的に閉駆動する制御器とで構成した電源 供給制御装置において、上記遠隔信号接点を介してリレー手段を電源に接続する ととに、上記遠隔信号接点に上記切換スイッチを並列接続して上記リレー手段の 出力に応答して上記開閉制御機器を開閉駆動する回路で上記制御器を構成したも のである。
【0006】 また請求項2記載の考案は、電気的開閉を行う開閉制御機器と、上記開閉制御 機器の開閉状態を検出して遠隔に報知する監視装置と、遠隔信号接点に応動して 上記開閉制御機器を開閉駆動すると共に、切換スイッチの操作により上記開閉制 御機器を強制的に閉駆動する制御器とで構成した電源供給制御装置において、上 記切換スイッチとして、一対の切換端子間を共通端子に対して切り換えるスイッ チを用い、一方の切換端子を電源の一端に接続するとともに他方の切換端子を上 記遠隔信号接点を介して上記電源の一端に接続し、上記共通端子をリレー手段と ダイオードを介して上記電源の他端に接続し、上記リレー手段にコンデンサを並 列し、上記リレー手段の出力に応答して上記開閉制御機器を開閉駆動する回路で 制御器を構成したものである。
【0007】
【作用】
而して請求項1記載の考案の構成によれば、遠隔信号接点に並列に切換スイッ チを並列接続しているため、切換スイッチが閉じられるまでの間は遠隔信号接点 を介して制御器のリレー手段に通電がなされるため、切換スイッチの操作過程で リレー手段の通電が遮断されることがなく、そのため制御器による開閉制御機器 の制御に変化が生じず、結果開閉制御機器の開閉状態を検出する監視装置の検出 状態も変化せず、監視側で誤報が生じないのである。
【0008】 また請求項2記載の考案の構成によれば、切換スイッチの切換操作時にリレー 手段への通電が一時的に遮断されてもリレー手段の動作はコンデンサの放電電流 で保持されるため、切換過程の間で制御器による開閉制御機器の制御に変化が生 じず、そのため開閉制御機器の開閉状態を検出する監視装置の検出状態も変化せ ず、監視側で誤報が生じないのである。
【0009】
【実施例】
以下本考案を実施例により説明する。 (実施例1) 図2は本実施例の電源供給制御装置A1 …を用いた電源供給システムの全体構 成を示している。電源供給制御装置A1 …はリモコンブレーカのような開閉制御 機器RB1 …と、この開閉制御機器RB1 …を遠隔開閉接点S1 …の状態に応じ て開閉駆動し、また切換スイッチSW1 …の操作により強制的に閉極駆動するこ とができる制御器CR1 …と、開閉制御機器RB1 …の開閉状態を検出して監視 信号を遠隔に出力する監視装置を構成するリレーRy1 …とから構成されており 、各電源供給制御装置A1 …の制御器CR1 …は、主幹ブレーカBとヒューズF とを介して交流電源ACに接続され、開閉制御機器RB1 …の開閉接点RS1 … は各負荷L1 …の電源供給路と、上記リレーRy1 …の電源供給路に直列に挿入 されている。各リレーRy1 …のリレー接点r1 …は監視信号を出力する手段を 構成し、遠隔へ通報するための接点となる。
【0010】 而して通常時には制御器CR1 …は遠隔信号接点(例えばタイマ、EEスイッ チ等の出力接点)S1 …の状態に応じて開閉制御機器RB1 …を開閉駆動し、例 えば遠隔信号接点S1 …がオンであれば開閉制御機器RB1 …を閉極駆動してそ の開閉接点RS1 …をオンさせ負荷L1 …へ電源供給を行う。この状態は夫々の 負荷L1 …に対応して設けているリレーRy1 …が励磁されてそのリレー接点r 1 …をオンするため、このオン信号を以て電源供給状態を遠隔で監視することが できるのである。
【0011】 そして遠隔信号接点S1 …がオフになれば制御器CR1 …は開閉制御機器RB 1 …を開極駆動してその開閉接点RS1 …をオフさせ負荷L1 …への電源供給を 遮断する。このときは夫々の負荷L1 …に対応して設けているリレーRy1 …が 復帰してそのリレー接点r1 …をオフするため、このオフ信号を以て遠隔で電源 遮断されたことが確認することができるのである。
【0012】 ここで試験や点検を行う場合に、制御器CR1 …に設けてある切換スイッチS W1 …を「自動」から「試験」に切り換えれば、遠隔信号接点S1 …の状態に無 関係に制御器CR1 …により強制的に開閉制御機器RB1 …を閉極駆動すること ができるようになっている。 図1はこの制御器CRの具体回路を示している。
【0013】 この回路では切換スイッチSWの一方、つまり「試験」側の切換端子aと、共 通端子cとの回路を遠隔信号接点Sに並列に接続し、他方、つまり「自動」側の 切換端子bを開放している。そして遠隔信号接点Sと切換スイッチSWの並列回 路と、抵抗R1 と、電源スイッチSW0 と、リレーRYの励磁コイルとの直列回 路を電源端子I1 、I2 間に接続している。
【0014】 リレーRYはその接点ryで開閉制御機器RBに励磁電流を流す開閉駆動回路 部Xの励磁電流方向を切り換えるための切り換え接点を構成している。 開閉駆動回路部Xは、ラッチングリレーを構成する開閉制御機器RBの励磁回 路と電源との間に挿入されるようになっている。 次に制御器CRの動作を図1の回路に沿って説明する。
【0015】 今電源端子I1 、I2 に交流電源ACが接続され、電源スイッチSW0 がオン で且つ切換スイッチSWが「自動」側に接続され、更に遠隔信号接点Sがオフで 、開閉制御機器RBの励磁回路内で励磁コイルCLと、補助接点S0 と、ダイオ ードDaとの直列回路が形成され、その開閉接点RSが開極状態にあるとする。 この状態では開閉駆動回路部XのダイオードD1 、抵抗R1 、発光ダイオード LED1 、ダイオードD2 の回路及びリレー接点ry、抵抗R3 、ダイオードD 3 、コンデンサC1 の回路に夫々上記開閉制御機器RBの励磁回路を通じて電流 が流れて発光ダイオードLED1 はオフ状態を点灯表示し、コンデンサC1 は充 電される。この時に上記励磁回路に流れる電流は小さいため開閉制御機器RBは 動作しない。
【0016】 次に遠隔信号接点Sがオンすると、リレーRYは励磁コイルに励磁電流が流れ て動作し、そのリレー接点ryを反転する。この反転により、ダイオードD1 に リレー接点ryを介してサイリスタSCR1 が接続され、サイリスタSCR1 は コンデンサC1 の充電電荷の放電によるトリガで導通することなる。従ってダイ オードD1 、リレー接点ry、サイリスタSCR1 、開閉制御機器RBの励磁回 路に励磁電流が流れることになり、開閉制御機器RBは反転動作して、その開閉 接点RSを閉極するとともに、補助接点S0 を反転させて、その状態を保持する 。
【0017】 この補助接点S0 の反転によって、励磁回路にはダイオードDbが挿入される ため、サイリスタSCR1 には電流が流れなくなり、励磁コイルCLの励磁は止 まる。 そしてダイオードDb、補助接点S0 、励磁コイルCLの回路を通じて、開閉 駆動回路部XのダイオードD4 、抵抗R5 、発光ダイオードLED2 、ダイオー ドD5 の回路と、ダイオードD4 、リレー接点ry、抵抗R4 、ダイオードD6 、コンデンサC2 の回路とに電流が流れて発光ダイオードLED2 はオン状態を 点灯表示し、コンデンサC2 は充電される。
【0018】 そして開閉接点RSがオンすることにより、負荷Lに電源供給が為され、また 監視装置を構成するリレーRyが動作して、電源供給状態であることを遠隔通知 するのである。 次に遠隔信号接点Sがオフされる(或いは電源スイッチSW0 がオフされる) と、リレーRYは励磁電流が流れないため、復帰してそのリレー接点ryを図1 の状態に戻す。このため上記と同様にしてサイリスタSCR2 がコンデンサC2 の放電でトリガされて導通し、ダイオードD5 、リレー接点ry、サイリスタS CR2 、開閉制御機器RBの励磁回路に電流が流れることになり、その結果開閉 制御機器RBは反転動作して、その開閉接点RSを開極するともともに、補助接 点S0 を図1の状態に戻す。
【0019】 従って発光ダイオードLED1 が点灯してオフ状態を示し、また負荷Lへの電 源供給が止まるとともに、監視装置のリレーRyも復帰して遠隔に電源遮断され たことを通知する。 以上が遠隔信号接点Sの開閉に応じた開閉制御機器RBに対する制御器CRの 開閉駆動動作であるが、試験或いは点検等で切換スイッチSWが「試験」側に投 入されれば、切換スイッチSWが遠隔信号接点Sに対して並列であるため遠隔信 号接点Sがオフ状態であっても制御器CRは遠隔信号接点Sがオンされた場合と 同様にリレーRYを励磁して、開閉制御機器RBを閉極駆動する。
【0020】 また遠隔信号接点Sがオン状態の場合では、切換操作時にリレーRYの励磁電 流を遮断することがないから、制御器CRは開閉制御機器RBの閉極駆動状態を 維持する。従って、この場合には電源遮断を通知することが起きず、監視側で誤 報を生じないのである。 (実施例2) 上記実施例1の制御器CRでは遠隔信号接点Sに並列に切換スイッチSWの「 試験」側回路を接続して、切換操作時に電源遮断が起きないようにしているが、 本実施例では図3に示すように、電源端子I1 に切換スイッチSWの「試験」側 の切換端子aを接続するとともに、「自動」側の切換端子bを遠隔信号接点Sを 介して接続し、共通端子cを、抵抗R6 、電源スイッチSW0 。リレーRYの励 磁コイル、ダイオードD7 を介して電源端子I2 に接続し、リレーRYの励磁コ イルに並列に遅延動作用のコンデンサC0 を接続してある。
【0021】 而して本実施例では、切換スイッチSWを「自動」から「試験」に切り換える 際に、一時的にリレーRYの励磁コイルへ交流電源ACから励磁電流が流れなく なっても、コンデンサC0 の充電電荷の放電により、リレーRYの励磁コイルに 励磁電流が継続して流れ、「自動」から「試験」に切り換わるまでの間リレーR Yの動作状態を維持することができる。従ってリレーRYのリレー接点ryが反 転せず、開閉駆動回路部Xは開閉制御機器RBを閉極駆動した状態を維持し、、 実施例1と同様に監視側に誤報を生じさせないのである。
【0022】 尚開閉駆動回路部Xの動作は実施例1と同様であるため、説明は省略する。
【0023】
【考案の効果】
請求項1記載の考案は、遠隔信号接点に並列に切換スイッチを並列接続してい るため、切換スイッチの切換操作を行ってもその操作過程においても遠隔信号接 点を介して制御器のリレー手段に通電されてリレー手段の通電が遮断されること がなく、そのため制御器による開閉制御機器の制御に変化が生じず、結果開閉制 御機器の開閉状態を検出する監視装置の検出状態も変化せず、監視側で誤報が生 じないという効果がある。
【0024】 また請求項2記載の考案は、リレー手段に並列にコンデンサを接続しているた め、切換スイッチの切換操作時にリレー手段への通電が一時的に遮断されてもリ レー手段の動作はコンデンサの放電電流で保持され、その結果切換過程の間で制 御器による開閉制御機器の制御に変化が生じず、そのため開閉制御機器の開閉状 態を検出する監視装置の検出状態も変化せず、監視側で誤報が生じないという効 果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1の制御器の回路図である。
【図2】同上を使用した電源供給制御システムの回路構
成図である。
【図3】本考案の実施例2の制御器の回路図である。
【符号の説明】
RB 開閉制御機器 CR 制御器 S 遠隔信号接点 RY リレー X 開閉駆動回路部 SW 切換スイッチ a,b 切換端子 I1 ,I2 電源端子

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気的開閉を行う開閉制御機器と、上記開
    閉制御機器の開閉状態を検出して遠隔に報知する監視装
    置と、遠隔信号接点に応動して上記開閉制御機器を開閉
    駆動すると共に、切換スイッチの操作により上記開閉制
    御機器を強制的に閉駆動する制御器とで構成した電源供
    給制御装置において、上記遠隔信号接点を介してリレー
    手段を電源に接続するとともに、上記遠隔信号接点に上
    記切換スイッチを並列接続して上記リレー手段の出力に
    応答して上記開閉制御機器を開閉駆動する回路で上記制
    御器を構成したことを特徴とする電源供給制御装置。
  2. 【請求項2】電気的開閉を行う開閉制御機器と、上記開
    閉制御機器の開閉状態を検出して遠隔に報知する監視装
    置と、遠隔信号接点に応動して上記開閉制御機器を開閉
    駆動すると共に、切換スイッチの操作により上記開閉制
    御機器を強制的に閉駆動する制御器とで構成した電源供
    給制御装置において、上記切換スイッチとして、一対の
    切換端子間を共通端子に対して切り換えるスイッチを用
    い、一方の切換端子を電源の一端に接続するとともに他
    方の切換端子を上記遠隔信号接点を介して上記電源の一
    端に接続し、上記共通端子をリレー手段とダイオードを
    介して上記電源の他端に接続し、上記リレー手段にコン
    デンサを並列し、上記リレー手段の出力に応答して上記
    開閉制御機器を開閉駆動する回路で制御器を構成したこ
    とを特徴とする電源供給制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02128204A (ja) * 1988-11-09 1990-05-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温度制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02128204A (ja) * 1988-11-09 1990-05-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温度制御装置

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