JPH06287870A - 湿式転写捺染方法 - Google Patents

湿式転写捺染方法

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JPH06287870A
JPH06287870A JP5072112A JP7211293A JPH06287870A JP H06287870 A JPH06287870 A JP H06287870A JP 5072112 A JP5072112 A JP 5072112A JP 7211293 A JP7211293 A JP 7211293A JP H06287870 A JPH06287870 A JP H06287870A
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JP
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water
printing ink
transferred
resin
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JP5072112A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Murakami
賛二 村上
Kazuo Yamada
一男 山田
Toshitaka Sato
利隆 佐藤
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水溶性樹脂を転写樹脂とした転写が容易な、特
にセロロース繊維を含有する布に、反応性染料等のアル
カリ剤を固着剤として染色する湿式転写捺染方法。 【構成】吸水性シートに、順に、水溶性樹脂からなる転
写樹脂層と、染料を有する印刷インキ層とを設けて転写
紙を作成し、転写紙の印刷インキ層と布又はアルカリ剤
を含む前処理液で処理して乾燥された布とを重ねて密着
させ、転写紙の吸水性シート側から水で水溶性樹脂を湿
らすことにより転写する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性樹脂を転写樹脂
とした転写が容易な湿式転写捺染方法に関し、特にセル
ロース繊維を含有する織布、編布又は不織布(以後、布
と呼ぶ)に反応性染料等のアルカリ剤を固着剤として染
色する湿式転写捺染方法である。
【0002】
【従来の技術】従来より、湿式転写捺染方法は、印刷イ
ンキの浸透性を有する紙等の基体シート又は印刷インキ
の浸透性のないプラスチックフィルム等の基体シート上
に、転写樹脂層を設け該転写樹脂層上に染料を含有する
印刷インキを用いて印刷層(絵柄)を設けて転写紙を作
成し、或いはプラスチックフィルム等の基体シートの場
合には基体シート上に直接に染料を含有する印刷インキ
を用いて印刷層(絵柄)を設けて転写紙を作成し、該転
写紙の印刷面と布からなる被転写材とを重ねて、転写樹
脂の熱接着性を利用して加熱加圧により、又は転写樹脂
の水湿潤接着性を利用して加圧水湿潤により、或いは印
刷インキの接着性を利用して、少なくとも印刷層を被転
写材に転写した後、蒸熱処理、洗浄処理、乾燥を行って
捺染物を得る方法として知られている。被転写材とし
て、木綿等のセルロース繊維を含有する布を染色するに
は、染料を有する印刷インキの染料として反応性染料を
用いることが多いが、反応性染料は、苛性ソーダ等のア
ルカリ剤を固着剤として染色するものである。湿式転写
捺染方法では、アルカリ剤を印刷インキに配合すること
は印刷インキの安定性より好ましくないので、特公昭4
7−28211号公報、特公昭60−44436号公
報、特表平3−500428号公報のように、転写前に
アルカリ剤を布に前処理することが行われている。又転
写樹脂として、特表平3−500428号公報のよう
に、それ自体は熱接着性はないが、水又は水を主体にイ
ソプロピルアルコール等の低級アルコールを混ぜた溶剤
で溶ける樹脂例えばカルボキシメチルセルロース、デキ
ストリン等を使用することが、洗浄処理が容易なことか
ら望ましいものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記特表平
3−500428号公報、特公昭47−28211号公
報のように、転写前にセルロース繊維に前処理でアルカ
リ剤の水溶液を含浸させ湿った状態で使用するが、セル
ロース繊維中に適正な水分量を保持しておいて転写工程
に導く必要があり、転写においてこの保持された水分を
用いて、水溶性樹脂を湿潤又は溶解させて転写する。こ
の適正な水分量を保持しておくことは、水分の管理が難
しいのと、前処理したら直ちに転写を行うか、機械を前
処理装置と転写装置とがインラインの装置になっている
必要がある。又特公昭47−28211号公報では、転
写において、転写紙と被転写基材とを100℃以上の熱
をかけたまま20秒〜220秒接触(実質的に加圧され
た状態で)させておく必要があり(多分この時間で染着
を進めているものと思われる)、このことは、連続作業
ができるロール式転写機では無理であり、出来ても装置
が大掛かりになると言う問題点がある。又、前記特公昭
60−44436号公報のように、前処理布を乾燥させ
るが、転写と蒸熱とを一緒に行うので、転写と蒸熱とを
一緒に行える専用の装置が必要になる。又、転写樹脂と
して疎水性樹脂が使われているので、水又は水主体の洗
浄処理液で転写樹脂をとりさることが難しいか時間がか
かるとゆう問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、吸水性を有する基体シート上に、水溶
性樹脂からなる転写樹脂層を設け、該転写樹脂層上に染
料を含有する印刷インキを用いて印刷インキ層を設けて
転写紙を作成し、該転写紙の印刷インキ層面と被転写材
とを重ねて密着させ、該転写紙の基体シート側から水で
水溶性樹脂を湿らすことにより、該転写紙の基体シート
を剥がし転写樹脂層と印刷インキ層とを被転写材に転写
した後、蒸熱処理、洗浄処理、乾燥を施して捺染物を得
ることを特徴とする湿式転写捺染方法である。
【0005】本発明は又、前記染料が反応性染料であ
り、前記被転写材がセルロース繊維を含有する布であり
且つアルカリ剤を含む前処理液で前処理して乾燥されて
いることを特徴とする湿式転写捺染方法である。
【0006】
【作用】被転写材が乾燥された状態であり、転写紙の印
刷インキ層面と被転写材とを重ねた状態で吸水性シート
側から水を供給するので、吸水性シートを通過して、水
溶性樹脂を湿らすことになり、吸水性シート(基体シー
ト)が剥がれ、転写樹脂層と印刷インキ層とが被転写材
に転写できるようになる。
【0007】本発明における吸水性のある基体シートと
しては、水を吸水してシートの一方の側から他方の側へ
通り抜けできるものであり、紙や不織布が使用できる。
【0008】転写樹脂としては、水又は水を主体にメタ
ノール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等
の低級アルコールを混ぜた溶剤で溶ける樹脂例えばアル
ギン酸ソーダ、トラガントガム、カルボキシメチルセル
ロース、デキストリン、ポリビニルアルコール等が使用
できる。
【0009】染料としては、セルロース繊維に対して染
着性を有する染料で、例えば、ビニルスルホン系染料、
モノクロルトリアジン系染料、ジクロルトリアジン系染
料、トリクロルトリアジン系染料、およびクロロピリミ
ジン系染料などの反応性染料が単独でまたは併用して用
いることができる。セルロース繊維を捺染するには、こ
れらの反応性染料を単独使用してもよいが、セルロース
繊維と合成染料との混紡布では、反応性染料と合成繊維
との親和性のある他の染料、例えば分散染料、バット染
料等を適宜混合した染料を用いることによって良好な捺
染ができる。
【0010】アルカリ剤としては、重曹、苛性ソーダ、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ソーダ等を使用で
きる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図を使用して詳細に説明す
る。吸水性のある基体シート11として50g/m2
模造紙を使用する。基体シート11上に水溶性の転写樹
脂としてデキストリンを使用し10%のデキストリン水
溶液にして、コーターで、ドライで10μm厚に全面コ
ートし、乾燥して、転写樹脂層12を設けた。転写樹脂
層12上に染料として反応性染料を使用し、下記の配合
の染料を含有する印刷インキで花柄を印刷し印刷インキ
層13を設けた。 (印刷インキ) ダイヤミラーターコイスブルーG(三菱化成(株)社製)・20重量部 ポリビニルアルコール(クラレ(株)社製)・・・・・・・10重量部 イソプロピルアルコール・・・・・・・・・・・・・・・・50重量部 水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20重量部 このようにして転写紙10を得た。次に、シルケット加
工済みの綿100%織物を、下記の前処理液で、前処理
液の入った前処理層に浸漬し、マングル機で絞り率10
0%に絞り、乾燥して被転写材14を得た。 (前処理液) 38°ボーメ苛性ソーダ・・・・・・・・・・・・・・12重量部 重曹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12重量部 水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76重量部
【0012】上記転写紙10の印刷面と上記被転写材1
4とを、転写機19として1対の2本ロール(1本の上
ロール17は金属製ロールで140℃に加熱してあり、
1本の下ロール18はコットンロールである)間を線圧
20kg/cm2 で通すことにより、重ねて密着させ、
転写紙10の基体シート11側から水16をスプレー機
15でスプレーすることにより転写樹脂層12まで湿ら
した。基体シート11は簡単に剥がれ、転写紙10の転
写樹脂層12と印刷インキ層13とを被転写材14に転
写された。その後転写樹脂層12と印刷インキ層13と
を転写された被転写材14を100℃の常圧飽和蒸気中
で60秒間、蒸熱処理し反応性染料を染着させた後、6
0℃に加熱された界面活性剤入り洗浄水溶液(界面活性
剤2g/l)で10分間洗浄し、更に常温で5分水洗し
て、乾燥したが、転写樹脂であるデキストリン、未染着
の染料、アルカリ剤がきれいに落ちていた。このように
して花柄模様を有する捺染物が得られ、又染色堅牢度も
良好であった。
【0013】
【発明の効果】転写樹脂には水溶性樹脂を使用したの
で、洗浄が極めて簡単である。水溶性樹脂を使用しても
転写が簡単であり、装置も大掛かりなものは要らない。
前処理は乾燥させるので、水分管理が必要でない。前処
理装置と転写装置とのインライン装置を使用する必要が
なく、前処理布は保存しておくことができ、必要時に使
用すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】転写紙の構成と転写の機構を説明する断面図で
ある。
【符号の説明】
10…転写紙 11…基体シート 12…転写樹脂層 13…印刷インキ層 14…被転写材 15…スプレー機 16…水 17…上ロール 18…下ロール 19…転写機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水性を有する基体シート上に、水溶性樹
    脂からなる転写樹脂層を設け、該転写樹脂層上に染料を
    含有する印刷インキを用いて印刷インキ層を設けて転写
    紙を作成し、該転写紙の印刷インキ層面と被転写材とを
    重ねて密着させ、該転写紙の基体シート側から水で水溶
    性樹脂を湿らすことにより、該転写紙の基体シートを剥
    がし転写樹脂層と印刷インキ層とを被転写材に転写した
    後、蒸熱処理、洗浄処理、乾燥を施して捺染物を得るこ
    とを特徴とする湿式転写捺染方法。
  2. 【請求項2】前記染料が反応性染料であり、前記被転写
    材がセルロース繊維を含有する布であり且つアルカリ剤
    を含む前処理液で前処理して乾燥されていることを特徴
    とする請求項1記載の湿式転写捺染方法。
JP5072112A 1993-03-30 1993-03-30 湿式転写捺染方法 Pending JPH06287870A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6086636A (en) * 1997-06-17 2000-07-11 Ciba Specialty Chemicals Corporation Printing of fibre materials
WO2011055817A2 (ja) 2009-11-09 2011-05-12 Yamamoto Genshi 繊維材料又は皮革材料のペーパー捺染法
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CN104108234A (zh) * 2014-08-04 2014-10-22 湖州宏鑫绸厂 一种用于冷转印机的喷雾装置
WO2018206390A1 (de) * 2017-05-12 2018-11-15 Brauns-Heitmann Gmbh & Co. Kg Farbabgebendes produkt, insbesondere zum färben von oder auffrischen von färbungen in textilen materialien mit indigoiden farbstoffen

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CN110651081A (zh) * 2017-05-12 2020-01-03 布劳恩斯-海特曼两合公司 用于将纺织材料染色或更新其中的颜色的含有靛类染料的颜色释放产品
US10865517B2 (en) 2017-05-12 2020-12-15 Brauns-Heitmann Gmbh & Co. Kg Coloring product, in particular for dyeing or refreshing dyes in textile materials with indigo dyes
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