JPH0628778U - 腕時計用文字板 - Google Patents
腕時計用文字板Info
- Publication number
- JPH0628778U JPH0628778U JP6481592U JP6481592U JPH0628778U JP H0628778 U JPH0628778 U JP H0628778U JP 6481592 U JP6481592 U JP 6481592U JP 6481592 U JP6481592 U JP 6481592U JP H0628778 U JPH0628778 U JP H0628778U
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- JP
- Japan
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- dial
- pattern
- layer
- upper plate
- copper
- Prior art date
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- Pending
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- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
- Adornments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 腕時計文字板の質感の良いブラシ目等の模様
が加工できない装飾材料に質感の良いブラシ目等の模様
をほどこした複合仕上げを提供するものである。 【構成】 素材固有の模様を有する文字板上板2の表面
の円形中心部の周囲に銅、銀、金またはその合金層4を
設け、その表面4aに放射状の模様や縦目模様などの目
付模様を形成し、文字板足1bを有する文字板ベース1
を文字板上板2に接合して接着層3を形成した。
が加工できない装飾材料に質感の良いブラシ目等の模様
をほどこした複合仕上げを提供するものである。 【構成】 素材固有の模様を有する文字板上板2の表面
の円形中心部の周囲に銅、銀、金またはその合金層4を
設け、その表面4aに放射状の模様や縦目模様などの目
付模様を形成し、文字板足1bを有する文字板ベース1
を文字板上板2に接合して接着層3を形成した。
Description
【0001】
この考案は、腕時計用文字板の装飾的形状に関する。
【0002】
従来、腕時計用文字板に使用する素材としては銅合金が主体であったが、装飾 効果を高めるため、アルミニウム、チタン等の金属材料さらには貴石、ガラス等 の、無機質材料を用いる場合もあった。しかし、腕時計文字板の目付模様の主体 は放射目、縦目等の目付模様であるが、銅または銅合金以外の金属材料や無機質 材料には質感の良い目付模様ができなかった。
【0003】
上記のような文字板では銅合金以外の材料は質感の良い模様付が困難であると いう課題があった。
【0004】
上記課題を解決するために、この考案は銅合金等からなる文字板ベースに、銅 または銅合金以外の材料からなる文字板上板を接合した構造とし、文字板上板に は素材固有の模様を有する円形中心部の周囲に銅、銀、金またはそれらの合金の 層を設け、この合金の層に放射模様等のブラシ目付加工、または切削加工等によ り模様目付加工を施したものである。また、必要に応じて文字板上板の中心部の 素材固有の模様面およびその周囲の目付模様部に金、ロジウム等の装飾めっきを 処し、文字板上板表面と目付模様の表面に透明または有色の透明塗装層を形成す るものである。
【0005】
従来、結晶模様や電解発色、陽極酸化処理等によってその装飾効果を高めてい たアルミニウムやチタンまたはその合金等は複合的な仕上げが、その材料独自の 粘り、硬度等により質感の高い目付け、たとえば放射目、縦目等のブラシ目模様 との複合仕上げができなかった。また貴石やガラス等の無機質材料には放射目、 縦目等のブラシ目模様の加工が全くできなかった。しかし、アルミニウム、チタ ンまたはその合金からなる装飾効果の高い金属材料や貴石、ガラス等の無機質材 料からなる文字板上板の表面の一部に銅、銀、金またはその合金層を設け、その 表面にブラシ目模様等をほどこすことにより、質感の高いブラシ目模様等を持っ た複合仕上げの文字板を市場に提供することができる。
【0006】
(実施例1) (A)結晶模様を有したアルミニウム材を陽極酸化処理にて着色した厚み0. 15〜0.20mmの材料をプレス成形により外径加工、中心穴1aの抜き加工 をして文字板上板2を作成した。
【0007】 (B)文字板上板2の中央部をスクリーン印刷法によりレジストインクを用い て印刷し、120℃、60分乾燥する。また裏面に吹付塗装法によりレジスト塗 料を形成する。 (C)文字板上板2を10〜30%水酸化ナトリウム液で常温〜50℃、30 秒〜60秒でアルカリエッチングを行い、油脂および酸化膜の除去を行う。
【0008】 (D)文字板上板2の円形中心部の周囲に銅めっきを10μm〜50μm施す 。 (E)BS材のブラシと研磨材により銅めっき部に放射目付けを行い目付模様 4bを形成した。
【0009】 (F)放射目付部分にロジウムのフラッシュめっきをして装飾めっき層5を形 成した。 (G)ニトロセルロース系のクリヤー塗料をスプレー吹付け法で塗装し、80 ℃40分の乾燥を行い塗装層6を形成した。
【0010】 (H)ムーブメントに固定するための文字板足1bのついた厚み0.20mm のBS材からなる文字板ベース1と文字板上板2を接着剤で貼り合わせて接着層 3が形成された。 (実施例2) (A)表面を光沢状のある素材表面模様を保って、研磨仕上げした厚み0.4 mmの黒オニックス貴石に中心穴1aと外形形状を加工し、文字板上板2とした 。
【0011】 (B)文字板上板2の表面の円形中心部の周囲に真空蒸着にて、Cu0.5μ mの金属膜層4aを形成した。 (C)実施例1の(B)と同様にレジスト膜を形成し、マスキングを行った。 (D)湿式めっき法により、銅めっきを厚み10μm〜50μm電着した。
【0012】 (E)銅めっき部分にBSブラシにより縦目模様を加工し、目付模様4bを形 成し、その後、金めっきを厚み0.5μm処理した。 (F)厚み0.4mmのBS材からなる文字板ベース1と前記貴石からなる文 字板上板2を接着剤で貼り合わせて接着層3が形成された。
【0013】 このようにして図1に示すとおり、銅または銅合金からなり、中心穴1aと一 対の文字板足1bを有する文字板ベース1と、中心穴1aを有し、銅または銅合 金以外の材料からなる文字板上板2からなり、文字板上板2には、素材固有の結 晶模様等の模様の面2bを円形中心部に設け、この円形中心部の周囲に設けた銅 、銀、金またはそれらの合金の層4と、この層4上にブラシ目付加工または切削 加工等により放射状の模様や縦目模様などの目付模様4aを形成し、さらに必要 に応じ、この目付模様の面に金、ロジウムなどの装飾めっき層5を設け、この装 飾めっき層5と円形中心部の素材固有の模様の面2bに透明な無色または有色の 塗装層6を形成した。最後に文字板ベース1と文字板ベース2とを接着剤により 接合して一体化したものである。
【0014】
以上述べたように実施例1においては、アルミニウムの結晶模様と質感の高い 放射目の複合模様の文字板を得ることができた。 また、実施例2においては黒オニックス貴石に縦目模様がついた文字板を得る ことができた。
【0015】 この考案は、従来質感の良い目付け模様ができなかった装飾用材料に、質感の 良い目付模様を加工することにより、高級感のある複合仕上げ模様の文字板を得 ることができる。
【図1】本考案による腕時計用文字板の断面図である。
【図2】本考案による腕時計用文字板の外観図である。
1 文字板ベース 1a 中心穴 1b 文字板足 2 文字板上板 2a 文字板上板表面 2b 文字板上板表面の模様 3 接着層 4 銅、銀、金の金属膜層またはその合金層 4a 銅、銀、金またはその合金層の表面 4b 目付模様 5 装飾めっき層 6 塗装層
Claims (3)
- 【請求項1】 中心穴を有し、該中心穴の周囲の円形中
心部に設けた素材固有の模様と、前記円形中心部の周囲
に設けられた銅、銀、金またはそれらの合金の層と、前
記層上にブラシ目付加工または切削加工等により形成し
た目付模様とを有する文字板上板と、中心穴を有し下面
に一対の文字板足を有する文字板ベースと、前記文字板
上板と前記文字板ベースとを接合する接着層とを備えた
ことを特徴とする腕時計用文字板。 - 【請求項2】 前記目付模様の面に金、ロジウムの装飾
めっき層を設け、該装飾めっき層および前記円形中心部
に設けた素材固有の模様の面に透明な塗装層を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の腕時計用文字板。 - 【請求項3】 文字板上板の材料がチタン、アルミニウ
ム又はこれらの合金、もしくは貴石、ガラスであること
を特徴とする請求項1記載の腕時計用文字板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6481592U JPH0628778U (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 腕時計用文字板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6481592U JPH0628778U (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 腕時計用文字板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0628778U true JPH0628778U (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=13269127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6481592U Pending JPH0628778U (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 腕時計用文字板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628778U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017181502A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 色付き計時器用部品 |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP6481592U patent/JPH0628778U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017181502A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 色付き計時器用部品 |
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