JPH06287617A - 分割可能な混銑車及びその分割補修方法 - Google Patents

分割可能な混銑車及びその分割補修方法

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JPH06287617A
JPH06287617A JP9494593A JP9494593A JPH06287617A JP H06287617 A JPH06287617 A JP H06287617A JP 9494593 A JP9494593 A JP 9494593A JP 9494593 A JP9494593 A JP 9494593A JP H06287617 A JPH06287617 A JP H06287617A
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JP
Japan
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iron
skin
carriage
iron skin
split
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Application number
JP9494593A
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English (en)
Inventor
Yuji Uchiyama
雄二 内山
Takahito Nakai
敬人 中井
Isao Kibune
勲 木船
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 混銑車内部に施工した耐火物等の補修作業を
容易にするとともに、安全な作業により耐火物等を施工
する。 【構成】 前後方向に3分割可能に接合された鉄皮1
と、接合状態の鉄皮1を移動可能に載置する鉄皮載置台
車2と、上記接合状態の鉄皮を昇降する鉄皮昇降装置8
と、3分割した鉄皮のうち前部鉄皮と後部鉄皮をそれぞ
れ移動可能に載置する分割鉄皮載置台車11と、分割鉄皮
載置台車11上に設けられ、載置する前部鉄皮または後部
鉄皮の姿勢を調整する姿勢調整装置(12,14,15,16) と、
前部鉄皮及び後部鉄皮内に挿入する端部中子17と、該端
部中子17をそれぞれ移動可能に載置する端部中子載置台
車18と、中央部鉄皮の一端から挿入する中央部中子20
と、該中央部中子20を移動可能に載置する中央部中子載
置台車22と、中央部中子22の他端を閉塞する閉塞部材19
と、該閉塞部材19を移動可能に載置する閉塞部材載置台
車21とにより分割可能な混銑車を構成したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶銑を搬送する混銑車
に関し、特に混銑車の内部に施工した耐火物等の補修を
容易にするための分割可能な混銑車及びその分割補修方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、混銑車の内部に施工した耐火物等
を補修する方法として以下の技術が開示されている。
【0003】特開昭50−115106号公報には、容
器が、少なくとも一つの横断面において分割されてお
り、両方のあるいはそれぞれ二つの隣接する部分の間
に、取り外し可能かつ密なフランジ結合部が配置された
流動金属のための運搬可能な長く延びた運搬容器が示さ
れている。
【0004】また、特公昭61−21860号公報に
は、混銑車本体を水平軸線に沿って略上半径部と下半径
部とに分割し、各分割体の接合部は内側ライニング部を
治具で固定された受け金物と耐火性モルタルによって分
離自在に密封接合されており、外側シェル接合部に結合
用フランジを設け、更に上半径部シェルには吊上げ用フ
ック掛金を取り付けた混銑車が示されている。
【0005】また、特公平3−69964号公報には、
混銑車を溶銑収容部本体部と、該本体部に着脱自在に設
けた分離部からなる混銑車の内張耐火物の築造にあた
り、前記分離部を本体から分離、別置したのち該本体内
へ拡縮自在な中子を挿入するとともに、該中子内に液体
を注入して本体内腔部を形成させ、ついで該中子と外殻
鉄皮で形成された間隙に不定形耐火物を注入し、該不定
形耐火物が固化したのち、流体を排出した中子を本体外
へ回収することを特徴とする混銑車の不定形耐火物築造
法が示されている。
【0006】また、実開昭62−163105号公報に
は、混銑車鉄皮を分割せずに受銑口から複数の単体環状
チューブを連設したフレキシブルな中子で不定形耐火物
を注入する不定形耐火物流し込み中子が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した特開
昭50−115106号公報及び特公平3−69964
号公報に示された発明では、鉄皮はフランジにより接合
されており、また分割した鉄皮を着脱するにはクレーン
等の吊り上げ装置を用いていなくてはならない。
【0008】分割された鉄皮は、30〜80tの重量が
あり、さらに鉄皮は内部に収容した溶銑の熱の影響を受
けて接合部が変形しているのが常である。このような鉄
皮の着脱を揚重機能しかないクレーンを用いて行った場
合、接合部の芯合わせに多大な時間を要することとな
り、実際に芯合わせを行うことは技術的に不可能に近
い。また、仮に芯合わせを行うことが可能だとしても、
クレーンにより重量物を吊り下げた状態で芯合わせを行
わなければならず、作業の安全面で問題が生じる。
【0009】また、鉄皮内に施工された耐火物等の補修
に際して、特公平3−69964号公報に示された発明
では、流体を注入する中子は拡縮自在であるので、中子
を保持したり固定することが困難であった。
【0010】また、実開昭62−163105号公報に
示された考案では、中子を鉄皮内部に挿入するのに多大
な時間を要するとともに、上記した発明と同様に中子の
保持及び固定が困難であった。
【0011】本発明は、上記した問題点に鑑み提案さ
れ、その目的とするところは、混銑車内部に施工した耐
火物等の補修作業を容易にするとともに、いわゆる3K
作業を解消して、安全な作業により耐火物等を施工する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、前後方向に3分割可能に接合された鉄皮と、接
合状態の鉄皮を移動可能に載置する鉄皮載置台車と、上
記接合状態の鉄皮を昇降する昇降装置と、3分割した鉄
皮のうち前部鉄皮と後部鉄皮をそれぞれ移動可能に載置
する分割鉄皮載置台車と、分割鉄皮載置台車上に設けら
れ、載置する前部鉄皮または後部鉄皮の姿勢を調整する
姿勢調整装置とにより分割可能な混銑車を構成したこと
を特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、分割可能
な混銑車を分割補修するにあたり、鉄皮載置台車上に載
置された接合状態の鉄皮を昇降装置により持ち上げ、鉄
皮載置台車を鉄皮下方から離脱移動し、鉄皮の前部及び
後部の下方にそれぞれ分割鉄皮載置台車を位置させ、鉄
皮の接合を解いて前後方向に3分割し、前部鉄皮及び後
部鉄皮をそれぞれ分割鉄皮載置台車上に載置し、分割鉄
皮載置台車を移動して鉄皮を離脱させ、3分割されたそ
れぞれの鉄皮内部のライニングを補修した後、再び分割
鉄皮載置台車を移動して各鉄皮を集合させ、分割鉄皮載
置台車上に設けた姿勢調整装置により前部鉄皮及び後部
鉄皮の姿勢を調整して鉄皮の接合面を一致させて鉄皮を
接合し、分割鉄皮載置台車を鉄皮下方から離脱移動さ
せ、接合した鉄皮下方に鉄皮載置台車を位置させ、昇降
装置により持ち上げた鉄皮を降ろし、鉄皮載置台車上に
接合状態の鉄皮を載置することを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、前後方向
に3分割可能に接合された鉄皮と、接合状態の鉄皮を移
動可能に載置する鉄皮載置台車と、上記接合状態の鉄皮
を昇降する鉄皮昇降装置と、3分割した鉄皮のうち前部
鉄皮と後部鉄皮をそれぞれ移動可能に載置する分割鉄皮
載置台車と、分割鉄皮載置台車上に設けられ、載置する
前部鉄皮または後部鉄皮の姿勢を調整する姿勢調整装置
と、前部鉄皮及び後部鉄皮内に挿入する端部中子と、該
端部中子をそれぞれ移動可能に載置する端部中子載置台
車と、中央部鉄皮の一端から挿入する中央部中子と、該
中央部中子を移動可能に載置する中央部中子載置台車
と、中央部中子の他端を閉塞する閉塞部材と、該閉塞部
材を移動可能に載置する閉塞部材載置台車とにより分割
可能な混銑車を構成したことを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、分割可能
な混銑車の分割補修するにあたり、鉄皮載置台車上に載
置された接合状態の鉄皮を昇降装置により持ち上げ、鉄
皮載置台車を鉄皮下方から離脱移動し、鉄皮の前部及び
後部の下方にそれぞれ分割鉄皮載置台車を位置させ、鉄
皮の接合を解いて前後方向に3分割し、前部鉄皮及び後
部鉄皮をそれぞれ分割鉄皮載置台車上に載置し、分割鉄
皮載置台車を移動して鉄皮を離脱させ、端部中子載置台
車を移動して前部鉄皮及び後部鉄皮の開口端からそれぞ
れの鉄皮内に端部中子を挿入し、中央部中子載置台車及
び閉塞部材載置台車を移動して中央部鉄皮の一端を閉塞
部材により閉塞するとともに他端から鉄皮内に中央部中
子を挿入し、各鉄皮内のライニングを補修した後、端部
中子載置台車を移動して前部鉄皮内及び後部鉄皮内から
端部中子を引き抜き、中央部中子載置台車及び閉塞部材
載置台車を移動して閉塞部材による閉塞を解除するとと
もに中央部鉄皮内から中央部中子を引き抜き、再び分割
鉄皮載置台車を移動して各鉄皮を集合させ、分割鉄皮載
置台車上に設けた姿勢調整装置により前部鉄皮及び後部
鉄皮の姿勢を調整して鉄皮の接合面を一致させて鉄皮を
接合し、分割鉄皮載置台車を鉄皮下方から離脱移動さ
せ、接合した鉄皮下方に鉄皮載置台車を位置させ、昇降
装置により持ち上げた鉄皮を降ろし、鉄皮載置台車上に
接合状態の鉄皮を載置することを特徴とする。
【0016】
【作用】上記した発明では、分割可能な混銑車を分割補
修するにあたり、まず、鉄皮載置台車上に載置された接
合状態の鉄皮を昇降装置により持ち上げ、鉄皮載置台車
を鉄皮下方から離脱移動する。昇降装置により持ち上げ
た鉄皮の前部及び後部の下方にそれぞれ分割鉄皮載置台
車を位置させ、鉄皮を接合しているボルトやコッタ等を
外して鉄皮を前後方向に3分割する。分割した前部鉄皮
及び後部鉄皮をそれぞれ分割鉄皮載置台車上に載置し、
分割鉄皮載置台車を移動して鉄皮を離脱させる。そし
て、端部中子載置台車を移動して前部鉄皮及び後部鉄皮
の開口端からそれぞれの鉄皮内に端部中子を挿入して、
前部鉄皮内部及び後部鉄皮内部に施工した耐火物等のラ
イニングを補修する。また、中央部中子載置台車及び閉
塞部材載置台車を移動して中央部鉄皮の一端を閉塞部材
により閉塞するとともに他端から鉄皮内に中央部中子を
挿入し、中央部鉄皮内部に施工した耐火物等のライニン
グを補修する。補修が終了すると、端部中子載置台車を
移動して前部鉄皮内及び後部鉄皮内から端部中子を引き
抜く。また、中央部中子載置台車及び閉塞部材載置台車
を移動して閉塞部材による閉塞を解除するとともに中央
部鉄皮内から中央部中子を引き抜く。そして、再び分割
鉄皮載置台車を移動して各鉄皮を集合させ、分割鉄皮載
置台車上に設けた姿勢調整装置により前部鉄皮及び後部
鉄皮の姿勢を調整して鉄皮の接合面を一致させて鉄皮を
接合する。鉄皮を一つに接合したら、分割鉄皮載置台車
を鉄皮下方から離脱移動させ、接合した鉄皮下方に鉄皮
載置台車を位置させ、昇降装置により持ち上げた鉄皮を
降ろし、鉄皮載置台車上に接合状態の鉄皮を載置する。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1は本発明に係る混銑車の側面図、図2は図1
に示した混銑車の正面図、図3から図10は混銑車を分
割して鉄皮内部のライニングを補修する手順を示した説
明図で、図3は昇降装置により鉄皮を上昇している状態
を示す側面図、図4は鉄皮載置台車を鉄皮から引き離し
ている状態を示す側面図、図5は分割鉄皮載置台車によ
り前部鉄皮を移動している状態を示す側面図、図6は姿
勢調整装置の正面図、図7は前部鉄皮に前部中子を挿入
する状態を示す側面図、図8は中央部鉄皮に中央部中子
を挿入する状態を示す側面図、図9はライニングの補修
が終了した各鉄皮を集合させる状態を示す側面図、図1
0はライニングの補修が終了して接合した鉄皮を鉄皮載
置台車に載置する状態を示す側面図である。
【0018】本発明にかかる混銑車は、紡錘形の鉄皮1
を鉄皮載置台車2上に載置し、鉄皮1内部に溶銑を収容
して搬送するものである。鉄皮1は、中央部1aと、前
部1b及び後部1cとに3分割することが可能である。
それぞれの接合部は、ボルトやコッタ等の接合部材(図
示せず)により接合される。中央部の鉄皮1aの上面に
は、溶銑を流し込む溶銑受・出口3が開設してある。
【0019】鉄皮1を載置する鉄皮載置台車2は、鉄皮
の前部1b及び後部1cをそれぞれ載置する前部鉄皮載
置台車2a及び後部鉄皮載置台車2bからなる。それぞ
れの台車は、下面にレール上を走行する車輪4を有し、
上面には鉄皮1の前後端部を載置固定する固定部材5が
設けてある。また、それぞれの鉄皮載置載置台車2a、
2bの前端部または後端部には連結器6が設けてあり、
牽引車(図示せず)を連結して牽引することによりレー
ル7上を移動することができる。
【0020】鉄皮1の補修工場の床面に敷設したレール
7間の下方には昇降装置8が設けてある。この昇降装置
8は、中央部鉄皮1aを下側から支える支持部材9と、
支持部材9を昇降するジャッキ10とからなり、支持部
材9の下面にジャッキ10のロッド10aの先端が取り
付けてあり、ジャッキ10を駆動してロッド10aを延
ばすと支持部材9が上昇し、反対にジャッキ10を駆動
してロッド10aを縮めると支持部材9が下降する。
【0021】鉄皮1の内部のライニングを補修するに
は、まず、図3に示すように、鉄皮1を載置した鉄皮載
置台車2を補修工場内の補修位置に移動し、昇降装置8
の支持部材9が中央部鉄皮1aの下側に位置するように
する。
【0022】そして、固定部材5による固定を解除した
後、図4に示すように、ジャッキ10を駆動してロッド
10aを延ばし、支持部材9上に載った鉄皮1を上昇さ
せる。鉄皮1が上昇すると、鉄皮1の下方から前部鉄皮
載置台車2a及び後部鉄皮載置台車2bを移動させる。
【0023】この状態で、図5に示すように、前部鉄皮
1b及び後部鉄皮1c下方にそれぞれ分割鉄皮載置台車
11を位置させる。この分割鉄皮載置台車11は、前部
鉄皮1bまたは後部鉄皮1cを載置する載置部12と載
置部12の下面に取り付けた車輪13とからなる。
【0024】また、図6に示すように、載置部12の上
面には、鉄皮1b,1cを両側から支持するように一対
の補助載置部14を回動可能に取り付け、補助載置部1
4の長さの途中には、載置部12に回動可能に取り付け
た主ジャッキ15のロッド15a先端部が回動可能に取
り付けてある。したがって、主ジャッキ15を駆動して
ロッド15aを延ばすと補助載置部14を載置部12の
内側に向かって回動することができ、反対に主ジャッキ
15を駆動してロッド15aを縮めると補助載置部14
を載置部12の外側に向かって回動することができる。
【0025】さらに、載置部12の中央部及び補助載置
部14の上面には、それぞれ複数個の補助ジャッキ16
が取り付けてある。そして、上記した主ジャッキ15及
び補助ジャッキ16を駆動することにより、載置した前
部鉄皮1bまたは後部鉄皮1cの姿勢を制御することが
できる。上記した載置部12、補助載置部14、主ジャ
ッキ15、補助ジャッキ16により姿勢制御装置を構成
している。
【0026】分割鉄皮載置台車11上に載置された前部
鉄皮1b及び後部鉄皮1cは、ライニングを補修するた
めの適宜位置に移動する。前部鉄皮1b及び後部鉄皮1
cの内部のライニングを補修するには、両鉄皮1b,1
cの開口端部から端部中子17を挿入する。この端部中
子17は、拡縮式の中子からなり、中子17の内部にリ
ンク機構を設置し、アクチュエーターにより中子17を
拡縮することができる。この端部中子17は端部中子載
置台車18上に載置され、レール7上を移動することが
できる。
【0027】ライニングの補修は、図7に示すように、
端部中子載置台車18を移動して前部鉄皮1b及び後部
鉄皮1cの開口端からそれぞれの鉄皮内に端部中子17
を挿入して、中子17内部のリンク機構により中子17
を拡張し、鉄皮1b,1cと中子17の間に不定形耐火
物を流し込む。そして、不定形耐火物が凝固した後、中
子17を縮小させ、端部中子載置台車18を移動して前
部鉄皮1b及び後部鉄皮1c内部から端部中子17を取
り出す。
【0028】また、中央部鉄皮1aの内部のライニング
を補修するには、中央部鉄皮1aの一端を閉塞部材19
により閉塞するとともに他端から鉄皮1a内に中央部中
子20を挿入する。この閉塞部材19は閉塞部材載置台
車21上に載置されており、中央部中子20は中央部中
子載置台車22に載置されていて、それぞれレール7上
を移動することができる。また、中央部中子20は、端
部中子17と同様に拡縮式の中子20からなり、中子2
0内部にリンク機構が設置されており、アクチュエータ
ーにより中子20を拡縮することができる。
【0029】ライニングの補修は、図8に示すように、
中央部中子載置台車22及び閉塞部材載置台車21を移
動して中央部鉄皮1aの一端を閉塞部材19により閉塞
するとともに他端から鉄皮1a内に中央部中子20を挿
入し、中子20を拡張し、鉄皮1aと中子20の間に不
定形耐火物を流し込む。そして、不定形耐火物が凝固し
た後、中子20内部から流体を排出して中子20を縮小
させ、中央部中子20台車を移動して中央部鉄皮1a内
部から中央部中子20を取り出すとともに、閉塞部材載
置台車21を移動して中央部鉄皮1aの閉塞を解除す
る。
【0030】ライニングの補修が終了すると、図9に示
すように、再び分割鉄皮載置台車11を移動して各鉄皮
1a,1b,1cを集合させ、分割鉄皮載置台車11上
に設けた姿勢調整装置(載置部12、補助載置部14、
主ジャッキ15、補助ジャッキ16)により前部鉄皮1
b及び後部鉄皮1cの姿勢を調整して鉄皮1a,1b,
1cの接合面を一致させて、ボルトやコッタ等の接合部
材(図示せず)により鉄皮1を接合する。
【0031】鉄皮1を一つに接合したら、図10に示す
ように、分割鉄皮載置台車11を鉄皮1下方から離脱移
動させ、接合した鉄皮1下方に鉄皮載置台車2を位置さ
せ、昇降装置8により持ち上げた鉄皮1を降ろす。この
ようにして、鉄皮載置台車2上に接合状態の鉄皮を載置
して、固定部材5により鉄皮を鉄皮載置台車上に固定し
て、ライニングの補修を終了する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、分割可
能な混銑車を分割補修するにあたり、鉄皮載置台車上に
載置された接合状態の鉄皮を昇降装置により持ち上げ、
鉄皮載置台車を鉄皮下方から離脱移動し、鉄皮の前部及
び後部の下方にそれぞれ分割鉄皮載置台車を位置させ、
鉄皮の接合を解いて前後方向に3分割し、前部鉄皮及び
後部鉄皮をそれぞれ分割鉄皮載置台車上に載置し、分割
鉄皮載置台車を移動して鉄皮を離脱させ、端部中子載置
台車を移動して前部鉄皮及び後部鉄皮の開口端からそれ
ぞれの鉄皮内に端部中子を挿入し、中央部中子載置台車
及び閉塞部材載置台車を移動して中央部鉄皮の一端を閉
塞部材により閉塞するとともに他端から鉄皮内に中央部
中子を挿入し、各鉄皮内のライニングを補修した後、端
部中子載置台車を移動して前部鉄皮内及び後部鉄皮内か
ら端部中子を引き抜き、中央部中子載置台車及び閉塞部
材載置台車を移動して閉塞部材による閉塞を解除すると
ともに中央部鉄皮内から中央部中子を引き抜き、再び分
割鉄皮載置台車を移動して各鉄皮を集合させ、分割鉄皮
載置台車上に設けた姿勢調整装置により前部鉄皮及び後
部鉄皮の姿勢を調整して鉄皮の接合面を一致させて鉄皮
を接合し、分割鉄皮載置台車を鉄皮下方から離脱移動さ
せ、接合した鉄皮下方に鉄皮載置台車を位置させ、昇降
装置8により持ち上げた鉄皮を降ろし、鉄皮載置台車上
に接合状態の鉄皮を載置している。
【0033】したがって、30t〜80tもの重量を有
し、接合部が熱により変形した鉄皮であっても、鉄皮の
着脱を容易に行うことができるとともに、接合部の芯合
わせも簡単に行うことができる。また、中子の挿入に時
間を要せず、中子の保持及び固定も容易である。
【0034】さらに、いわゆる3K作業を解消して、安
全な作業により耐火物等を施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る混銑車の側面図である。
【図2】図1に示した混銑車の正面図である。
【図3】昇降装置により鉄皮を上昇している状態を示す
側面図である。
【図4】鉄皮載置台車を鉄皮から引き離している状態を
示す側面図である。
【図5】分割鉄皮載置台車により前部鉄皮を移動してい
る状態を示す側面図である。
【図6】姿勢調整装置の正面図である。
【図7】前部鉄皮に前部中子を挿入する状態を示す側面
図である。
【図8】中央部鉄皮に中央部中子を挿入する状態を示す
側面図である。
【図9】ライニングの補修が終了した各鉄皮を集合させ
る状態を示す側面図である。
【図10】ライニングの補修が終了して接合した鉄皮を
鉄皮載置台車に載置する状態を示す側面図である。
【符号の説明】 1 鉄皮 2 鉄皮載置台車 3 溶銑受・出口 4 車輪 5 固定部材 6 連結器 7 レール 8 昇降装置 9 支持部材 10 ジャッキ 11 分割鉄皮載置台車 12 載置部 13 車輪 14 補助載置部 15 主ジャッキ 16 補助ジャッキ 17 端部中子 18 端部中子載置台車 19 閉塞部材 20 中央部中子 21 閉塞部材載置台車 22 中央部中子載置台車

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後方向に3分割可能に接合された鉄皮
    と、 接合状態の鉄皮を移動可能に載置する鉄皮載置台車と、 上記接合状態の鉄皮を昇降する昇降装置と、 3分割した鉄皮のうち前部鉄皮と後部鉄皮をそれぞれ移
    動可能に載置する分割鉄皮載置台車と、 分割鉄皮載置台車上に設けられ、載置する前部鉄皮また
    は後部鉄皮の姿勢を調整する姿勢調整装置と、 からなることを特徴とする分割可能な混銑車。
  2. 【請求項2】鉄皮載置台車上に載置された接合状態の鉄
    皮を昇降装置により持ち上げ、鉄皮載置台車を鉄皮下方
    から離脱移動し、鉄皮の前部及び後部の下方にそれぞれ
    分割鉄皮載置台車を位置させ、鉄皮の接合を解いて前後
    方向に3分割し、前部鉄皮及び後部鉄皮をそれぞれ分割
    鉄皮載置台車上に載置し、分割鉄皮載置台車を移動して
    鉄皮を離脱させ、3分割されたそれぞれの鉄皮内部のラ
    イニングを補修した後、再び分割鉄皮載置台車を移動し
    て各鉄皮を集合させ、分割鉄皮載置台車上に設けた姿勢
    調整装置により前部鉄皮及び後部鉄皮の姿勢を調整して
    鉄皮の接合面を一致させて鉄皮を接合し、分割鉄皮載置
    台車を鉄皮下方から離脱移動させ、接合した鉄皮下方に
    鉄皮載置台車を位置させ、昇降装置により持ち上げた鉄
    皮を降ろし、鉄皮載置台車上に接合状態の鉄皮を載置す
    ることを特徴とする分割可能な混銑車の分割補修方法。
  3. 【請求項3】前後方向に3分割可能に接合された鉄皮
    と、 接合状態の鉄皮を移動可能に載置する鉄皮載置台車と、 上記接合状態の鉄皮を昇降する鉄皮昇降装置と、 3分割した鉄皮のうち前部鉄皮と後部鉄皮をそれぞれ移
    動可能に載置する分割鉄皮載置台車と、 分割鉄皮載置台車上に設けられ、載置する前部鉄皮また
    は後部鉄皮の姿勢を調整する姿勢調整装置と、 前部鉄皮及び後部鉄皮内に挿入する端部中子と、 該端部中子をそれぞれ移動可能に載置する端部中子載置
    台車と、 中央部鉄皮の一端から挿入する中央部中子と、 該中央部中子を移動可能に載置する中央部中子載置台車
    と、 中央部中子の他端を閉塞する閉塞部材と、 該閉塞部材を移動可能に載置する閉塞部材載置台車と、 からなることを特徴とする分割可能な混銑車。
  4. 【請求項4】鉄皮載置台車上に載置された接合状態の鉄
    皮を昇降装置により持ち上げ、鉄皮載置台車を鉄皮下方
    から離脱移動し、鉄皮の前部及び後部の下方にそれぞれ
    分割鉄皮載置台車を位置させ、鉄皮の接合を解いて前後
    方向に3分割し、前部鉄皮及び後部鉄皮をそれぞれ分割
    鉄皮載置台車上に載置し、分割鉄皮載置台車を移動して
    鉄皮を離脱させ、端部中子載置台車を移動して前部鉄皮
    及び後部鉄皮の開口端からそれぞれの鉄皮内に端部中子
    を挿入し、中央部中子載置台車及び閉塞部材載置台車を
    移動して中央部鉄皮の一端を閉塞部材により閉塞すると
    ともに他端から鉄皮内に中央部中子を挿入し、各鉄皮内
    のライニングを補修した後、端部中子載置台車を移動し
    て前部鉄皮内及び後部鉄皮内から端部中子を引き抜き、
    中央部中子載置台車及び閉塞部材載置台車を移動して閉
    塞部材による閉塞を解除するとともに中央部鉄皮内から
    中央部中子を引き抜き、再び分割鉄皮載置台車を移動し
    て各鉄皮を集合させ、分割鉄皮載置台車上に設けた姿勢
    調整装置により前部鉄皮及び後部鉄皮の姿勢を調整して
    鉄皮の接合面を一致させて鉄皮を接合し、分割鉄皮載置
    台車を鉄皮下方から離脱移動させ、接合した鉄皮下方に
    鉄皮載置台車を位置させ、昇降装置により持ち上げた鉄
    皮を降ろし、鉄皮載置台車上に接合状態の鉄皮を載置す
    ることを特徴とする分割可能な混銑車の分割補修方法。
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