JPH06286397A - メタリック加飾方法及びその加飾製品 - Google Patents

メタリック加飾方法及びその加飾製品

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JPH06286397A
JPH06286397A JP10012693A JP10012693A JPH06286397A JP H06286397 A JPH06286397 A JP H06286397A JP 10012693 A JP10012693 A JP 10012693A JP 10012693 A JP10012693 A JP 10012693A JP H06286397 A JPH06286397 A JP H06286397A
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JP
Japan
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metallic
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decorated
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JP10012693A
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English (en)
Inventor
Yukiyasu Arakawa
幸康 荒川
Takao Yamaguchi
隆夫 山口
Sadao Koike
貞夫 小池
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YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、メタリック加飾が立体的に施され
た化粧品容器等の加飾製品を製造する方法及びその加飾
製品を目的とするものである。 【構成】 メタリック加飾が施される部分に予め凸模様
部2を突設した被加飾製品1を用い、該凸模様部2の上
表面にホットスタンプ方式で上表面に離型層を有するメ
タリック転写層3aを積層し、かつ被加飾製品1の表面
全体に紫外線硬化型の塗膜9を被覆し、更にメタリック
転写層3a上の塗膜9を除去してメタリック転写層3a
を露出したメタリック加飾製品の製造方法及びメタリッ
ク加飾製品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧品用の容器や蓋体
等の種々の成形品表面に文字、図柄等の盛り上がりを持
った凸模様部のあるメタリック加飾を施す方法及びその
方法を実施することによって製造された加飾製品に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、容器が蓋体等の成形品表面にメタ
リック加飾を施す方法として、ホットスタンピング法が
広く採用されている。このホットスタンピング法は、例
えばポリエステルフィルムに剥離層を介してアルミニウ
ム蒸着層を形成し、更にこの蒸着層にパッキング層、接
着剤層を形成してなるホットスタンプ用箔を使用し、こ
の箔の接着剤層面を被加飾物表面に当て、上記ポリエス
テルフィルム側から所定温度に加熱された金属製凸版を
圧着することにより、この凸版の凸部によって圧着され
た部分の蒸着層を被加飾物表面に転写し、上記凸部に相
応した文字もしくは図柄を被加飾物に形成するものであ
る。
【0003】この従来のホットスタンピング法では、被
加飾物に形成された文字が図柄等のメタリック加飾部分
は盛り上がりに欠け、このため平板的な加飾効果が得ら
れないという欠点があった。
【0004】従って、最近になって、前述の従来の欠点
を改善するために、特公昭59−36599号公報或い
は特公昭60−18313号公報に示す如きメタリック
加飾技術も開発されている。これ等の後者の技術は、被
加飾物の表面全体に熱硬化型、紫外線硬化型、電子線硬
化型等の樹脂塗料による塗膜層を積層した後で、その塗
膜層上に所望の文字、図柄等の模様を持った隆起表示部
を印刷方式で積層し、更にこの隆起表示部の上表面にメ
タリック転写を施して加飾する技術である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然るに、後者の被加飾
物の表面に樹脂塗料による塗膜層を設け、かつこの塗膜
層に所望の模様を持った隆起表示部を施し、更にこの隆
起表示部上にメタリック転写を積層する方式は次のよう
な多くの問題点を有していた。
【0006】即ち、(1)被加飾物の表面に樹脂塗膜
層、隆起表示部及びメタリック転写を順に施さなければ
ならないので、加工工程が複雑であり、熟練と長時間加
工を要する。(2)被加飾物とメタリック転写との間に
樹脂塗膜層と隆起表示部とが介在するので、製品を使用
している間にメタリック転写層が剥離する。(3)印刷
方式で隆起表示部を形成する際に、印刷インクの硬軟具
合によって、隆起表示部の密着性や、その後のメタリッ
ク転写層の割れ等に問題が生ずる。(4)隆起表示部の
印刷終了後に、メタリック転写加工する迄の特殊な時間
管理が必要である。(5)印刷方式では、充分の高さを
持った隆起表示部を形成出来ない。(6)隆起表示部の
上表面に施されたメタリック転写層はその外形をシャー
プに形成出来ず、全体的に不鮮明になる等の多くの問題
があった。
【0007】本発明に係るメタリック加飾方法及びその
加飾製品は、前述の従来の問題点に鑑み開発された全く
新規な技術であって、特にメタリック転写を施す部分を
予め被加飾物の成形と同時に凸模様部状に成形し、その
凸模様部の上表面に直接メタリック転写を施すメタリッ
ク加飾方法とその加飾製品の技術を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るメタリック
加飾方法は、前述の従来の問題点を根本的に改善した技
術であって、その要旨は、被加飾物表面に所望の凸模様
部を一体的に形成し、かつ該凸模様部の上表面に金属蒸
着層と離型層が積層されたホットスタンピング箔を当接
しながら加熱圧着して該凸模様部の上表面にメタリック
転写を施し、かつ前記被加飾物表面及び凸模様部の表面
に熱硬化型、紫外線硬化型、電子線硬化型等の樹脂塗料
による塗膜を形成し、更に前記凸模様部の上表面の該塗
膜を剥離して凸模様部の表面のメタリック転写層を現出
することを特徴としたメタリック加飾方法である。
【0009】本発明に係るメタリック加飾製品の要旨
は、所望の凸模様部の表面に一体的に突設された被加飾
物の該凸模様部の上表面にメタリック転写が施され、か
つ該凸模様部の上表面を除く被加飾物表面全体に熱硬化
型、紫外線硬化型、電子線硬化型等の樹脂塗料による塗
膜層が積層されて構成されていることを特徴とした加飾
製品である。
【0010】
【作用】本発明に於いては、上述の如く、メタリック転
写を施す凸模様部を被加飾物の成形時に一体的に成形す
るので、この凸模様部の高さを自由に大きくすることが
出来る。メタリック転写は凸模様部の上表面に直接施さ
れるので、メタリック転写層を凸模様部に強固に固着さ
せることが出来る。また、メタリック転写層のエッヂ部
分を鮮明に表示することが出来る。
【0011】本発明では、凸模様部にメタリック転写を
施した後で、被加飾物表面全面に樹脂塗料による塗膜を
形成するので、凸模様部とメタリック転写層の外周面を
該塗膜で被覆して保護することが出来る。かつ、本発明
の加飾方法では、金属蒸着層と離型層とが積層されたホ
ットスタンピング箔が凸模様部の上表面に転写されるの
で、メタリック転写層上に積層された樹脂塗料による塗
膜を容易に剥離して、その裏側からメタリック転写層を
現出させることが出来る。
【0012】
【実施例】図により本発明に係るメタリック加飾方法及
び加飾製品の一実施例を具体的に説明すると、図1は本
発明の加飾製品の外観図、図2は被加飾製品の要部の拡
大断面図、図3は凸模様部の上表面にメタリック転写層
を設けた状態の拡大断面図、図4は被加飾製品の表面に
塗膜を形成した状態の拡大断面図、図5はメタリック転
写層上に積層された塗膜を剥離する状態の拡大断面図、
図6はホットスタンピング箔の構成を示す断面拡大図で
ある。
【0013】図1乃至図5に於いて、本発明の基本的構
成について説明すると、1は加飾製品であって、本実施
例の場合には化粧品容器の蓋より構成されている。この
被加飾製品1の表面には、メタリック加飾が施される部
分に0.05mm以上の高さを持った所望の凸模様部2
が一体的に突設されて形成されている。図6に於いて、
3は本発明に使用されるホットスタンピング箔であっ
て、ベースフィルム4の裏面に樹脂にワックスを混入し
た離型層5、保護層6、アルミニウム蒸着層7、接着層
8が順に積層されることによって構成されている。
【0014】次に、本発明の加飾方法について説明する
と、本発明では、図3に示す如く、前述の被加飾製品1
の凸模様部2の上表面に、前記ホットスタンピング箔3
を当接し、シリコンラバーを用いて260℃(表面温度
190℃)で0.6sec加熱圧着することによって、
ホットスタンピング箔3のベースフィルム4から離型層
5以下の各層を剥離させて凸模様部2の上表面にメタリ
ック転写層3aを強固に固着させる。
【0015】かつ、被加飾製品1上及びその凸模様部2
に施されたメタリック転写層3a上に、アクリル系塗料
にマット剤樹脂を混入した紫外線硬化塗料を塗着させて
図4に示すような塗膜9を形成する。更に、粘着テープ
(図示せず)を用いて、凸模様部2に施されたメタリッ
ク転写層3a上の塗膜9を離型層5を利用して剥離し、
その塗膜9の剥離した後にメタリック転写層3aを現出
して本発明に係るメタリック加飾製品を製造することが
出来る。
【0016】上記実施例に於いて、凸模様部2は被加飾
製品1を成形する際に同時に一体的に成形することが出
来る。また、その凸模様部2の高さは、従来の印刷方式
で形成される凸模様部よりもはるかに大きな高さ、例え
ば0.5mm以上の所望の高さにすることが出来、これ
によって加飾部を突出して立体観を出すことが出来る。
【0017】また、ホットスタンプはこの凸模様部2の
上表面にホットスタンピング箔3を直接当接して実施す
るので、メタリック転写層3aをこの凸模様部2上に強
固に固着させると同時に鮮明な加飾を施すことが出来
る。凸模様部2上に施されたメタリック転写層3aの最
上層には、離型層5が設けられているので、このメタリ
ック転写層3a上に積層された塗膜9は離型層5の作用
によって、粘着テープ、洗浄加工等によって容易に剥離
させて除去することが出来る。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るメタリック加飾方法及びそ
の加飾製品は、上述の如き構成と作用とを有するので、
次のような効果を有している。
【0019】(1)被加飾製品の表面に施された熱硬化
型、紫外線硬化型、電子線硬化型等の塗膜層の中に立体
的でしかも光沢感のあるメタリック加飾を設けることが
出来る。(2)被加飾製品の凸模様部の上表面に直接メ
タリック転写層を設けるので、このメタリック転写層を
強固に固着させ、長期使用による剥離を防止することが
出来る。(3)メタリック加飾は凸模様部のエッヂに沿
ったシャープな極めて鮮明な加飾を施すことが出来る。
(4)このメタリック転写層の高さを自由に設定するこ
とが出来る。(5)従来のように塗膜上にメタリック転
写層を設ける必要がないので、表面が平滑で光沢のある
加飾が可能である。(6)全体の加工工程数が少なく簡
単であるので、不良率を少なく、安価に大量生産するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加飾製品の外観図である。
【図2】被加飾製品の要部の拡大断面図である。
【図3】凸模様部の上表面にメタリック転写層を設けた
状態の拡大断面図である。
【図4】被加飾製品の表面に塗膜を形成した状態の拡大
断面図である。
【図5】メタリック転写層上に積層された塗膜を剥離す
る状態の拡大断面図である。
【図6】ホットスタンピング箔の構成を示す断面拡大図
である。
【符号の説明】
1…被加飾製品 2…凸模様部 3…ホットスタンピング箔 3a…メタリック転写層 4…ベースフィルム 5…離型層 6…保護層 7…アルミニウム蒸着層 8…接着層 9…塗膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加飾物表面に所望の凸模様部を予め一
    体的に形成し、かつ該凸模様部の上表面に金属蒸着層と
    離型層が積層されたホットスタンピング箔を当接しなが
    ら加熱圧着して該凸模様部の上表面にメタリック転写を
    施し、かつ前記被加飾物表面及び凸模様部の表面に熱硬
    化型、紫外線硬化型、電子線硬化型等の樹脂塗料による
    塗膜を形成し、更に前記凸模様部の上表面の該塗膜を剥
    離して凸模様部上表面のメタリック転写層を現出するこ
    とを特徴としたメタリック加飾方法。
  2. 【請求項2】 所望の凸模様部の表面に一体的に突設さ
    れた被加飾物の該凸模様部の上表面にメタリック転写が
    施され、かつ該凸模様部の上表面を除く被加飾物表面全
    体に熱硬化型、紫外線硬化型、電子線硬化型等の樹脂塗
    料による塗膜層が積層されて構成されていることを特徴
    としたメタリック加飾製品。
JP10012693A 1993-04-05 1993-04-05 メタリック加飾方法及びその加飾製品 Pending JPH06286397A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007114386A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-11 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. 樹脂成形品、およびその表面処理方法
JP2018114661A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 株式会社フジシール ラベル基材の製造方法及びラベル

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