JPH06284948A - 改良鏡 - Google Patents
改良鏡Info
- Publication number
- JPH06284948A JPH06284948A JP9523693A JP9523693A JPH06284948A JP H06284948 A JPH06284948 A JP H06284948A JP 9523693 A JP9523693 A JP 9523693A JP 9523693 A JP9523693 A JP 9523693A JP H06284948 A JPH06284948 A JP H06284948A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- film
- protective layer
- silver
- lead
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C17/00—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
- C03C17/34—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
- C03C17/36—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions at least one coating being a metal
- C03C17/38—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions at least one coating being a metal at least one coating being a coating of an organic material
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Mirrors, Picture Frames, Photograph Stands, And Related Fastening Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 鉛含有率を低くするか或いは鉛分フリ−の改
良鏡を提供する。 【構成】 銀鏡面膜に続く金属保護層の上に、エポキシ
系樹脂及び硬化剤イミダゾ−ル誘導体を含有する塗料組
成物を塗布し硬化してなる裏止め被膜層を形成した構成
とする。 【効果】 従来鏡裏面用の塗料組成物に含まれる鉛成分
の含有率を低くするか或いは鉛分フリ−とすることがで
きると共に、併せて鏡材の耐蝕性、耐久性及び加工性が
優れた効果を得る。
良鏡を提供する。 【構成】 銀鏡面膜に続く金属保護層の上に、エポキシ
系樹脂及び硬化剤イミダゾ−ル誘導体を含有する塗料組
成物を塗布し硬化してなる裏止め被膜層を形成した構成
とする。 【効果】 従来鏡裏面用の塗料組成物に含まれる鉛成分
の含有率を低くするか或いは鉛分フリ−とすることがで
きると共に、併せて鏡材の耐蝕性、耐久性及び加工性が
優れた効果を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良鏡、さらに詳しく
は鉛含有率の低い改良鏡に関する。
は鉛含有率の低い改良鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鏡としては、硝子基材の少なくと
も片面に銀鏡面膜を、該基材の銀鏡面膜上には金属保護
層が形成されているが、たとえば米国では鏡に対するア
メリカ環境保護局の新しい法律が制定され、この法律は
土壌及び水源を汚染させないことを目的としており、有
害重金属、有害化学物質を含む数多くの廃棄物の放棄が
禁止されるもので、これらには鉛、銀、銅等も含まれて
いる。
も片面に銀鏡面膜を、該基材の銀鏡面膜上には金属保護
層が形成されているが、たとえば米国では鏡に対するア
メリカ環境保護局の新しい法律が制定され、この法律は
土壌及び水源を汚染させないことを目的としており、有
害重金属、有害化学物質を含む数多くの廃棄物の放棄が
禁止されるもので、これらには鉛、銀、銅等も含まれて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、廃棄物を処理
している業者は、この法律が特に定める方法により、そ
の廃棄物を認定を受けた、検査期間で検査して貰わなけ
ればならず、この検査については各々の化学物質につい
ての基準が設定されている。鉛に関しては許容基準は、
鏡材100G中,5MG/Lとなっている。また銀、及
び銅もリストに載っており、法律の許容最高値は5MG
/Lであるが、TCLPと呼ばれる検査機関の検査で
は、1MG/L以下、普通は0.2MG/Lとなってお
り、銅は常に1MG/Lである。そして、米国での鏡業
界にとって問題となるのは、鏡のカレット或いは加工し
た場合に出るスクラップであり、これらの鏡屑が月に1
00KGを超えた場合、前記の法律が適用されるといわ
れている。このため出来るだけ鉛の含有率を下げる為、
鏡は厚い程良い。何故なら100Gの検査サンプルはガ
ラスの重さも含むからであり、当然3MMのガラスより
6MMのガラスの方が相対的にペイント、即ち鉛の含有
率が低くなるからである。上記は米国での鏡業界での事
情であるが、我が国でも近年環境保護の動きが胎動して
おり当業界の関心事であることに変わりない。たとえ
ば、上記TCLPの検査は、5MG/Lであるが、各州
は独自にこの値を低く設定できることになっており、い
ずれにしても5MG/Lより高くはできず、例えばノ−
ス カロライナ州の許容値は0.5MG/Lであるとい
われている。このような鏡業界を取り巻く事情に鑑み、
本発明者等は、耐蝕性、切断、面取り等の加工性と共
に、鉛含有率が低い裏面用塗料組成物を塗布し硬化して
なる裏止め塗膜層を形成した構成について検討し種々検
討の結果、本発明に到達した。本発明は、硝子基材の少
なくとも片面に銀鏡面膜を、該基材の銀鏡面膜上に金属
保護層を形成した鏡材において、前記金属保護層の上に
エポキシ系樹脂と硬化剤イミダゾ−ル誘導体を含有する
塗料組成物を塗布し硬化してなる裏止め被膜層を形成し
たことを特徴とする改良鏡を目的とするものである。ま
た本発明の第二の目的は鏡材の耐蝕性、耐久性及び加工
性に優れると共に、鉛分含有率が低いか若しくは鉛含有
分フリ−の鏡材を工業的有利に得ることにある。
している業者は、この法律が特に定める方法により、そ
の廃棄物を認定を受けた、検査期間で検査して貰わなけ
ればならず、この検査については各々の化学物質につい
ての基準が設定されている。鉛に関しては許容基準は、
鏡材100G中,5MG/Lとなっている。また銀、及
び銅もリストに載っており、法律の許容最高値は5MG
/Lであるが、TCLPと呼ばれる検査機関の検査で
は、1MG/L以下、普通は0.2MG/Lとなってお
り、銅は常に1MG/Lである。そして、米国での鏡業
界にとって問題となるのは、鏡のカレット或いは加工し
た場合に出るスクラップであり、これらの鏡屑が月に1
00KGを超えた場合、前記の法律が適用されるといわ
れている。このため出来るだけ鉛の含有率を下げる為、
鏡は厚い程良い。何故なら100Gの検査サンプルはガ
ラスの重さも含むからであり、当然3MMのガラスより
6MMのガラスの方が相対的にペイント、即ち鉛の含有
率が低くなるからである。上記は米国での鏡業界での事
情であるが、我が国でも近年環境保護の動きが胎動して
おり当業界の関心事であることに変わりない。たとえ
ば、上記TCLPの検査は、5MG/Lであるが、各州
は独自にこの値を低く設定できることになっており、い
ずれにしても5MG/Lより高くはできず、例えばノ−
ス カロライナ州の許容値は0.5MG/Lであるとい
われている。このような鏡業界を取り巻く事情に鑑み、
本発明者等は、耐蝕性、切断、面取り等の加工性と共
に、鉛含有率が低い裏面用塗料組成物を塗布し硬化して
なる裏止め塗膜層を形成した構成について検討し種々検
討の結果、本発明に到達した。本発明は、硝子基材の少
なくとも片面に銀鏡面膜を、該基材の銀鏡面膜上に金属
保護層を形成した鏡材において、前記金属保護層の上に
エポキシ系樹脂と硬化剤イミダゾ−ル誘導体を含有する
塗料組成物を塗布し硬化してなる裏止め被膜層を形成し
たことを特徴とする改良鏡を目的とするものである。ま
た本発明の第二の目的は鏡材の耐蝕性、耐久性及び加工
性に優れると共に、鉛分含有率が低いか若しくは鉛含有
分フリ−の鏡材を工業的有利に得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】これらの問題点を解決す
る手段として、本発明者等は硝子基材の少なくとも片面
に銀鏡面膜を、該膜上の金属保護層の上にエポキシ系樹
脂と硬化剤イミダゾ−ル誘導体を含有する塗料組成物を
塗布し硬化した裏止め被膜層を形成することにより、鉛
含有率を低く或いは鉛分フリ−とし、また銀鏡及び裏止
め被膜層の腐食を防止した改良鏡を提供するものであ
る。
る手段として、本発明者等は硝子基材の少なくとも片面
に銀鏡面膜を、該膜上の金属保護層の上にエポキシ系樹
脂と硬化剤イミダゾ−ル誘導体を含有する塗料組成物を
塗布し硬化した裏止め被膜層を形成することにより、鉛
含有率を低く或いは鉛分フリ−とし、また銀鏡及び裏止
め被膜層の腐食を防止した改良鏡を提供するものであ
る。
【0005】以下、本発明をさらに詳細に説明する。第
1図は、本発明に係る改良鏡の一実施例を示す断面図で
あり、本発明に係る改良鏡本体1において、2は硝子基
材、3は硝子基材に形成された銀鏡面膜、4は銀鏡面膜
3の耐久性のために形成された金属保護層、5は銀鏡面
膜3および金属保護層4を保護し、さらに耐食性、耐久
性を図るために金属保護層上に形成された裏止め被膜層
を示す。本発明に係る改良鏡本体1で、硝子基材2に形
成する銀鏡面膜3はその方法に特に限定なく、真空蒸着
法、スパッタ−法などの常法を使用することができる。
また、金属保護層4は化学的に変質し易い銀鏡面膜の化
学的耐久性を高める保護膜として形成され、銀面膜3と
の密着性が良く、化学的安定性が高いことが好ましく、
一層であってもよいし二層以上としてもよく、十分な化
学的耐久性の効果と併せて銀面膜との密着性を保持する
ため、20〜40mμの膜厚とするのが適当である。
1図は、本発明に係る改良鏡の一実施例を示す断面図で
あり、本発明に係る改良鏡本体1において、2は硝子基
材、3は硝子基材に形成された銀鏡面膜、4は銀鏡面膜
3の耐久性のために形成された金属保護層、5は銀鏡面
膜3および金属保護層4を保護し、さらに耐食性、耐久
性を図るために金属保護層上に形成された裏止め被膜層
を示す。本発明に係る改良鏡本体1で、硝子基材2に形
成する銀鏡面膜3はその方法に特に限定なく、真空蒸着
法、スパッタ−法などの常法を使用することができる。
また、金属保護層4は化学的に変質し易い銀鏡面膜の化
学的耐久性を高める保護膜として形成され、銀面膜3と
の密着性が良く、化学的安定性が高いことが好ましく、
一層であってもよいし二層以上としてもよく、十分な化
学的耐久性の効果と併せて銀面膜との密着性を保持する
ため、20〜40mμの膜厚とするのが適当である。
【0006】次に、本発明においては、上記金属保護層
4上に銀鏡面膜3及び金属保護層4の耐蝕性、耐久性を
高めるために、下記のような組成からなる塗料組成物を
用いて塗布し、硬化処理されて裏止め被膜層5が形成さ
れる。本発明に使用される塗料組成物の配合の代表的な
ものとしては次が挙げられる。エポキシ系樹脂24.0
0、硬化剤イミダゾ−ル誘導体1.00、体質顔料(タ
ルク,硫酸バリウム)36.00、着色顔料(カ−ボ
ン,酸化鉄)3.50鉛顔料(鉛白)0.00または
0.40、溶剤(キシレン,ブチルセロソルブ)38.
70〜39.10、添加剤(シリコ−ン)0.40の配
合比からなるもののであり、上記の塗料特性としては、
つぶ25μ,粘度40秒(ザ−ンカップ#3)/25
℃、比重1.4/20℃であり、また、鏡100G中の
鉛分は、上記の鉛顔料(鉛白)0.40を添加配合の場
合、5MMの硝子で2.5MG/Lであり、無添加では
0MG/Lである。
4上に銀鏡面膜3及び金属保護層4の耐蝕性、耐久性を
高めるために、下記のような組成からなる塗料組成物を
用いて塗布し、硬化処理されて裏止め被膜層5が形成さ
れる。本発明に使用される塗料組成物の配合の代表的な
ものとしては次が挙げられる。エポキシ系樹脂24.0
0、硬化剤イミダゾ−ル誘導体1.00、体質顔料(タ
ルク,硫酸バリウム)36.00、着色顔料(カ−ボ
ン,酸化鉄)3.50鉛顔料(鉛白)0.00または
0.40、溶剤(キシレン,ブチルセロソルブ)38.
70〜39.10、添加剤(シリコ−ン)0.40の配
合比からなるもののであり、上記の塗料特性としては、
つぶ25μ,粘度40秒(ザ−ンカップ#3)/25
℃、比重1.4/20℃であり、また、鏡100G中の
鉛分は、上記の鉛顔料(鉛白)0.40を添加配合の場
合、5MMの硝子で2.5MG/Lであり、無添加では
0MG/Lである。
【0007】本発明においては、エポキシ系樹脂とその
硬化剤にイミダゾ−ル誘導体を使用することを特長とす
るものであり、本発明に使用されるイミダゾ−ル誘導体
は、一液型でポットライフが長く作業性に優れており、
かつ硬化物の機械的、物理的ならびに化学的諸特性に優
れ、鏡裏面用塗料としての使用に適している。また、前
記裏止め被膜層を形成する塗料組成物におけるエポキシ
系樹脂としては、エポキシ当量160〜3300の樹脂
が適当であり、たとえば一般に市販されている三井石油
化学,エポミックR301,同302,同304,同3
07,旭化成,A.E.R.#661,同662,同6
64,同667,同669.旭電化,アデカレジンEP
−5100,同5400,同5700,同5900.同
4100,同82−6,同U−6,同U−4−75X,
同X−49−55C.同49−10.油化シエルエポキ
シ,エピコ−ト−1001,同1002,同1004,
同1007,同1009,同815,同825,同82
8.日本チバガイギ−,アラルダイトCY−6071,
7072,同6084,同6097,同6099等から
選ぶことができる。また硬化剤イミダゾ−ル誘導体は、
たとえば四国化成工業,キュアゾ−ルC11Z,同C
17Z,同2P4MHZ,同2PHZ,同同2MZ−A,
同2MA−OK,同2PZ−CN,同2E4MZ−BI
S等が挙げられる。
硬化剤にイミダゾ−ル誘導体を使用することを特長とす
るものであり、本発明に使用されるイミダゾ−ル誘導体
は、一液型でポットライフが長く作業性に優れており、
かつ硬化物の機械的、物理的ならびに化学的諸特性に優
れ、鏡裏面用塗料としての使用に適している。また、前
記裏止め被膜層を形成する塗料組成物におけるエポキシ
系樹脂としては、エポキシ当量160〜3300の樹脂
が適当であり、たとえば一般に市販されている三井石油
化学,エポミックR301,同302,同304,同3
07,旭化成,A.E.R.#661,同662,同6
64,同667,同669.旭電化,アデカレジンEP
−5100,同5400,同5700,同5900.同
4100,同82−6,同U−6,同U−4−75X,
同X−49−55C.同49−10.油化シエルエポキ
シ,エピコ−ト−1001,同1002,同1004,
同1007,同1009,同815,同825,同82
8.日本チバガイギ−,アラルダイトCY−6071,
7072,同6084,同6097,同6099等から
選ぶことができる。また硬化剤イミダゾ−ル誘導体は、
たとえば四国化成工業,キュアゾ−ルC11Z,同C
17Z,同2P4MHZ,同2PHZ,同同2MZ−A,
同2MA−OK,同2PZ−CN,同2E4MZ−BI
S等が挙げられる。
【0008】本発明において、塗料組成物中のエポキシ
系樹脂(固形分)10〜50%,好ましくは15〜30
%,及び硬化剤イミダゾ−ル誘導体を1〜10PHR,
好ましくは3〜6PHR、顔料体積濃度(PVC)を2
0〜50%,好ましくは30〜40%の配合からなり、
またその他顔料および充填剤等の添加量ならびに添加方
法により異なるが、上記のとおり該イミダゾ−ル誘導体
の添加量はエポキシ系樹脂に対して1〜10PHR,好
ましくは3〜6PHRの範囲である。
系樹脂(固形分)10〜50%,好ましくは15〜30
%,及び硬化剤イミダゾ−ル誘導体を1〜10PHR,
好ましくは3〜6PHR、顔料体積濃度(PVC)を2
0〜50%,好ましくは30〜40%の配合からなり、
またその他顔料および充填剤等の添加量ならびに添加方
法により異なるが、上記のとおり該イミダゾ−ル誘導体
の添加量はエポキシ系樹脂に対して1〜10PHR,好
ましくは3〜6PHRの範囲である。
【0009】該イミダゾ−ル誘導体は、化1に示す構造
式からなり、R1 ・R2 を各種の置換基に変えたり、1
位の活性水素を他の置換基に変え、更には塩にすること
により多種の誘導体がある。
式からなり、R1 ・R2 を各種の置換基に変えたり、1
位の活性水素を他の置換基に変え、更には塩にすること
により多種の誘導体がある。
【0010】
【化1】
【0011】
【作用】本発明において、鏡裏面用塗料組成物として、
エポキシ系樹脂並びにその硬化剤にイミダゾ−ル誘導体
を使用するが、これによって該エポキシ系樹脂とイミダ
ゾ−ル誘導体は熱によって架橋し生成した塗膜の耐薬品
性、耐機械的強度を高める。この架橋したエポキシ系樹
脂は常に塩基性を呈して銀膜と銅膜を保護する。また硬
化剤イミダゾ−ル誘導体は銅と錯塩を形成し、銅との付
着性を向上すると同時に種々の腐蝕環境を遮断して銀膜
と銅膜を保護する。従来の鉛顔料の作用、すなわち銀
膜、銅膜に対して塩基性の状態をもたらし、不動態化状
態を保つと同時に電気腐蝕を防止するものであるといわ
れているが、本発明は、このような従来の鉛顔料に代替
するものであり、鉛含有量を低くするか、或いは鉛含有
分フリ−の鏡材が得られると共に、かつ銀面膜および金
属保護層の腐蝕を防止し得るように働く。
エポキシ系樹脂並びにその硬化剤にイミダゾ−ル誘導体
を使用するが、これによって該エポキシ系樹脂とイミダ
ゾ−ル誘導体は熱によって架橋し生成した塗膜の耐薬品
性、耐機械的強度を高める。この架橋したエポキシ系樹
脂は常に塩基性を呈して銀膜と銅膜を保護する。また硬
化剤イミダゾ−ル誘導体は銅と錯塩を形成し、銅との付
着性を向上すると同時に種々の腐蝕環境を遮断して銀膜
と銅膜を保護する。従来の鉛顔料の作用、すなわち銀
膜、銅膜に対して塩基性の状態をもたらし、不動態化状
態を保つと同時に電気腐蝕を防止するものであるといわ
れているが、本発明は、このような従来の鉛顔料に代替
するものであり、鉛含有量を低くするか、或いは鉛含有
分フリ−の鏡材が得られると共に、かつ銀面膜および金
属保護層の腐蝕を防止し得るように働く。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。硝子基材(日本
板硝子製,サイズ1830mm×915mm×5mm)
を用いて、十分にブラッシング洗滌し水切り乾燥を行っ
た後、該硝子基材の面上に銀鏡反応によって銀を折出す
る硝酸銀を含む溶液と銀を還元させる還元液との銀メッ
キ液をスプレー90mμ厚の銀鏡面膜を形成し、この膜
面を水洗した後、無電解メッキ法によって銅を析出する
硫酸銅を含む溶液と銅を還元させる還元液との銅メッキ
をスプレー30mμ厚の銅からなる金属保護膜を形成
し、次いで水洗した後、乾燥した。この銀鏡面膜及び銅
保護膜の形成された硝子基材の上記銅保護膜上に、下記
表1記載の塗料配合の塗料組成物,実施例1及び実施例
2を作製し、フローコーター法により乾燥膜厚50μm
となるよう塗布し、硝子基材の板温160℃にて、10
分間焼付けして、実施例1及び実施例2の試料片を作製
した。
板硝子製,サイズ1830mm×915mm×5mm)
を用いて、十分にブラッシング洗滌し水切り乾燥を行っ
た後、該硝子基材の面上に銀鏡反応によって銀を折出す
る硝酸銀を含む溶液と銀を還元させる還元液との銀メッ
キ液をスプレー90mμ厚の銀鏡面膜を形成し、この膜
面を水洗した後、無電解メッキ法によって銅を析出する
硫酸銅を含む溶液と銅を還元させる還元液との銅メッキ
をスプレー30mμ厚の銅からなる金属保護膜を形成
し、次いで水洗した後、乾燥した。この銀鏡面膜及び銅
保護膜の形成された硝子基材の上記銅保護膜上に、下記
表1記載の塗料配合の塗料組成物,実施例1及び実施例
2を作製し、フローコーター法により乾燥膜厚50μm
となるよう塗布し、硝子基材の板温160℃にて、10
分間焼付けして、実施例1及び実施例2の試料片を作製
した。
【0013】
【表1】
【0014】これら各試料片について、各種性能試験を
行った結果を表2に示す。その結果鏡100G中の鉛含
有量は、実施例1の場合、2.5MG/L、実施例2で
は、0MG/Lであった
行った結果を表2に示す。その結果鏡100G中の鉛含
有量は、実施例1の場合、2.5MG/L、実施例2で
は、0MG/Lであった
【0015】
【表2】
【0016】また、比較例1は表3に記載の塗料組成物
による塗布を行ったものとしたが、鏡100G中の鉛成
分は60MG/Lであった。
による塗布を行ったものとしたが、鏡100G中の鉛成
分は60MG/Lであった。
【0017】
【表3】
【0018】
【発明の効果】本発明の改良鏡においては、従来鏡裏面
用の塗料組成物に含まれる鉛成分の含有率を低くするこ
とができると共に、併せて鏡材の耐蝕性、耐久性及び加
工性のいずれにおいても優れた効果が得られる。
用の塗料組成物に含まれる鉛成分の含有率を低くするこ
とができると共に、併せて鏡材の耐蝕性、耐久性及び加
工性のいずれにおいても優れた効果が得られる。
【図1】本発明に係る改良鏡の1実施例を示す断面図で
ある。
ある。
1 改良鏡本体 2 硝子基材 3 銀鏡面膜 4 金属保護層 5 裏止め被膜層
Claims (2)
- 【請求項1】 硝子基材の少なくとも片面に銀鏡面膜
を、該基材の銀鏡面膜上に金属保護層を形成した鏡材に
おいて、前記金属保護層の上にエポキシ系樹脂と硬化剤
イミダゾ−ル誘導体を含有する塗料組成物を塗布し硬化
してなる裏止め被膜層を形成したことを特徴とする改良
鏡。 - 【請求項2】 前記塗料組成物がエポキシ系樹脂10〜
50%及び硬化剤イミダゾ−ル誘導体が1〜10PH
R、顔料体積濃度20〜50%からなる請求項1記載の
改良鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9523693A JPH06284948A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 改良鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9523693A JPH06284948A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 改良鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06284948A true JPH06284948A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=14132131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9523693A Pending JPH06284948A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 改良鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06284948A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003511273A (ja) * | 1999-10-08 | 2003-03-25 | ソーストーン ビジネス マネジメント リミティド | 発泡体ラミネート |
KR100427642B1 (ko) * | 1995-12-29 | 2004-12-17 | 고려화학 주식회사 | 제경용도료조성물 |
JP2007056054A (ja) * | 2005-08-22 | 2007-03-08 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 鏡裏面用塗料組成物及び鏡 |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP9523693A patent/JPH06284948A/ja active Pending
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