JPH06284836A - 人工漁礁 - Google Patents
人工漁礁Info
- Publication number
- JPH06284836A JPH06284836A JP5110874A JP11087493A JPH06284836A JP H06284836 A JPH06284836 A JP H06284836A JP 5110874 A JP5110874 A JP 5110874A JP 11087493 A JP11087493 A JP 11087493A JP H06284836 A JPH06284836 A JP H06284836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cast iron
- artificial
- artificial fishing
- natural ore
- fishing bank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
[目的] 鋳鉄の効用として比重が7.8と重く、1つ
の人工漁礁の容積が小さくてすみ、鋳型により形状を揃
え易く、ミネラルの1種である珪素を有し、天然鉱石の
多種多様のミネラル分により藻類や魚介類の生育を効率
よく行なうことのできる人工漁礁を提供する。 [構成] 天然鉱石と鋳鉄とからなることを特徴とする
人工漁礁。
の人工漁礁の容積が小さくてすみ、鋳型により形状を揃
え易く、ミネラルの1種である珪素を有し、天然鉱石の
多種多様のミネラル分により藻類や魚介類の生育を効率
よく行なうことのできる人工漁礁を提供する。 [構成] 天然鉱石と鋳鉄とからなることを特徴とする
人工漁礁。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水中に設置され、藻類や
魚貝類などを生育させるための人工漁礁に関する。
魚貝類などを生育させるための人工漁礁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人工漁礁としては、コンクリート
製が主流を占めている。このコンクリート製漁礁は、材
料がセメントであり、アルカリ性が強く藻類の付着に2
〜3年以上かかる。しかも、3年以上経過すると藻の根
がアルカリに侵され立ち枯れる場合があり、逆に海底の
自然を破壊することがある。また、特開昭48−853
81号公報に記載されているよう、モルタルまたコンク
リートに肥料を混合あるいは混練する方法が開示されて
いるが、海水中に溶出される肥料のミネラル分は表面の
みであり実用上極めて不合理である。さらに、天然石の
漁礁は安価であるが形状的に不揃であり、魚介類が住み
着くには効率が悪く、必要に応じて移動させる場合難し
い。
製が主流を占めている。このコンクリート製漁礁は、材
料がセメントであり、アルカリ性が強く藻類の付着に2
〜3年以上かかる。しかも、3年以上経過すると藻の根
がアルカリに侵され立ち枯れる場合があり、逆に海底の
自然を破壊することがある。また、特開昭48−853
81号公報に記載されているよう、モルタルまたコンク
リートに肥料を混合あるいは混練する方法が開示されて
いるが、海水中に溶出される肥料のミネラル分は表面の
みであり実用上極めて不合理である。さらに、天然石の
漁礁は安価であるが形状的に不揃であり、魚介類が住み
着くには効率が悪く、必要に応じて移動させる場合難し
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明の人工
漁礁は、まず鋳鉄の効用として比重が7.8と重く、1
つの人工漁礁の容積が小さくてすみ、鋳型により形状を
揃え易く、ミネラルの1種である珪素を有する。また、
天然鉱石の多種多様のミネラル分により藻類や魚介類の
生育を効率よく行なうことのできる人工漁礁を提供する
ものである。
漁礁は、まず鋳鉄の効用として比重が7.8と重く、1
つの人工漁礁の容積が小さくてすみ、鋳型により形状を
揃え易く、ミネラルの1種である珪素を有する。また、
天然鉱石の多種多様のミネラル分により藻類や魚介類の
生育を効率よく行なうことのできる人工漁礁を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、高炭素・高
珪素及び高マンガンを含有する鋳鉄溶金を、予め鋳型内
に天然鉱石を取り付け、その中に溶金を鋳込み人工漁礁
成形する。また、成形された鋳鉄製の人工漁礁枠の表面
に、天然鉱石の粉末を混入した樹脂を塗布する。
珪素及び高マンガンを含有する鋳鉄溶金を、予め鋳型内
に天然鉱石を取り付け、その中に溶金を鋳込み人工漁礁
成形する。また、成形された鋳鉄製の人工漁礁枠の表面
に、天然鉱石の粉末を混入した樹脂を塗布する。
【0005】
【作用】この発明の人工漁礁は、クレーン等を使用して
海等に投入することにより、人工漁礁の表面より天然鉱
石のミネラル分及び鋳鉄の成分の一つである珪素が水中
内に溶出し、藻類や魚介類の生育を助長するものであ
る。
海等に投入することにより、人工漁礁の表面より天然鉱
石のミネラル分及び鋳鉄の成分の一つである珪素が水中
内に溶出し、藻類や魚介類の生育を助長するものであ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。こ
の人工漁礁1は、鉄屑(空き缶等の廃棄物)を電気誘導
炉で溶解し、それに炭素、珪素(シリコン)、マンガン
を投入する。
の人工漁礁1は、鉄屑(空き缶等の廃棄物)を電気誘導
炉で溶解し、それに炭素、珪素(シリコン)、マンガン
を投入する。
【0007】
【表1】
【0008】上記表に示すような成分の鋳鉄とする。
【0009】
【表2】
【0010】次に、上記表に示すように成分がSiO2
・Al2O3・CaO.MgO.K2O・MnOからな
る天然鉱石の一種であるゼオライト鉱石3を、発泡スチ
ロール内に埋設させ、それを鋳型内の底面に載置する。
その後、鋳鉄の溶金を鋳型内に流し込み、冷却凝固させ
る。このような工程で出来上がった人工漁礁1は、例え
ば4脚のテーブル状の鋳鉄製の人工漁礁枠2の上面にゼ
オライト鉱石3が無数に露出してなる形態である。な
お、人工漁礁枠2は上記形状に限定せず、角型、丸型、
菱形、筒形等いろいろな形状が考えられるし、鉱石の露
出面も上面に限定せず、各面に必要に応じて露出するも
のとする。また、天然鉱石として、他に、ドロマイト、
粘土、カオリン等を利用してもよい。この発明の人工漁
礁は、海において船で運んで行きそのまま投棄するか、
あるいはクレーンを使用して対岸沿いに一つ一つ積層し
て行く。沈められた人工漁礁は、時間の経過と共に鋳鉄
の成分である炭素、珪素、マンガンが海中で化学反応を
おこし、特に珪素は海中でマグネシウム、カリウム、塩
素、アルミナと反応して人工漁礁付近においてミネラル
成分を発生させる。これに、天然鉱石の一種であるゼオ
ライト鉱石を使用することによりミネラル分の発生を助
長し、魚類の人工栽培に良い効果をもたらす。また、藻
類の付着率においても、セメント漁礁と比較して高く、
比較的早い時期に付着し始める。これは、珪素及びアル
ミナ、マンガンが藻類の成長に多大な影響を与えるため
である。さらに、鋳鉄製の人工漁礁枠は比重が7.8と
重く、容積が小さくても十分重さを確保でき、海流に流
されたり台風による影響も少ない。人工漁礁を移設する
場合においても、強靭であるため変形することも少な
く、何度でも移設できる。このように、藻類の早期生育
を促し、藻類の発生による魚卵、稚魚、貝類及び甲殻類
等の定着率が向上する。さらにまた、ゼオライト鉱石は
多孔質であり、海水に溶存している成分を吸着する機能
も有しているので人工漁礁近傍のミネラル成分の濃縮効
果も期待でき、近海栽培漁業に貢献できるものである。
つぎに、他の実施例を説明すると、人工漁礁21は上下
及び四方開方した立方体の人工漁礁枠22の全面に、ゼ
オライト鉱石の粉末を混入した樹脂(塗料)23を薄く
塗布したものである。
・Al2O3・CaO.MgO.K2O・MnOからな
る天然鉱石の一種であるゼオライト鉱石3を、発泡スチ
ロール内に埋設させ、それを鋳型内の底面に載置する。
その後、鋳鉄の溶金を鋳型内に流し込み、冷却凝固させ
る。このような工程で出来上がった人工漁礁1は、例え
ば4脚のテーブル状の鋳鉄製の人工漁礁枠2の上面にゼ
オライト鉱石3が無数に露出してなる形態である。な
お、人工漁礁枠2は上記形状に限定せず、角型、丸型、
菱形、筒形等いろいろな形状が考えられるし、鉱石の露
出面も上面に限定せず、各面に必要に応じて露出するも
のとする。また、天然鉱石として、他に、ドロマイト、
粘土、カオリン等を利用してもよい。この発明の人工漁
礁は、海において船で運んで行きそのまま投棄するか、
あるいはクレーンを使用して対岸沿いに一つ一つ積層し
て行く。沈められた人工漁礁は、時間の経過と共に鋳鉄
の成分である炭素、珪素、マンガンが海中で化学反応を
おこし、特に珪素は海中でマグネシウム、カリウム、塩
素、アルミナと反応して人工漁礁付近においてミネラル
成分を発生させる。これに、天然鉱石の一種であるゼオ
ライト鉱石を使用することによりミネラル分の発生を助
長し、魚類の人工栽培に良い効果をもたらす。また、藻
類の付着率においても、セメント漁礁と比較して高く、
比較的早い時期に付着し始める。これは、珪素及びアル
ミナ、マンガンが藻類の成長に多大な影響を与えるため
である。さらに、鋳鉄製の人工漁礁枠は比重が7.8と
重く、容積が小さくても十分重さを確保でき、海流に流
されたり台風による影響も少ない。人工漁礁を移設する
場合においても、強靭であるため変形することも少な
く、何度でも移設できる。このように、藻類の早期生育
を促し、藻類の発生による魚卵、稚魚、貝類及び甲殻類
等の定着率が向上する。さらにまた、ゼオライト鉱石は
多孔質であり、海水に溶存している成分を吸着する機能
も有しているので人工漁礁近傍のミネラル成分の濃縮効
果も期待でき、近海栽培漁業に貢献できるものである。
つぎに、他の実施例を説明すると、人工漁礁21は上下
及び四方開方した立方体の人工漁礁枠22の全面に、ゼ
オライト鉱石の粉末を混入した樹脂(塗料)23を薄く
塗布したものである。
【0011】
【発明の効果】この発明によると、まず鋳鉄の成分であ
る炭素・珪素・マンガンが海水と反応市、、人工漁礁付
近においてミネラル成分を発生させる効果がある。ま
た、天然鉱石(特にゼオライト鉱石)を使用することに
よりミネラル分をより多く海中に溶出させ、魚貝類の人
工栽培に良い効果をもたらす。さらに、ゼオライト鉱石
は多孔質であり海水に溶存しているミネラル成分を吸着
濃縮する効果がある。さらにまた、鋳鉄製の人工漁礁枠
は比重が大きく、容積が小さくても十分な重さを確保で
き、かつ強靭であるため移設にも変形しにくく、海流に
も流されにくい効果がある。
る炭素・珪素・マンガンが海水と反応市、、人工漁礁付
近においてミネラル成分を発生させる効果がある。ま
た、天然鉱石(特にゼオライト鉱石)を使用することに
よりミネラル分をより多く海中に溶出させ、魚貝類の人
工栽培に良い効果をもたらす。さらに、ゼオライト鉱石
は多孔質であり海水に溶存しているミネラル成分を吸着
濃縮する効果がある。さらにまた、鋳鉄製の人工漁礁枠
は比重が大きく、容積が小さくても十分な重さを確保で
き、かつ強靭であるため移設にも変形しにくく、海流に
も流されにくい効果がある。
【図1】この発明の第1実施例を示す斜視図。
【図2】この発明の第2実施例を示す斜視図。
1−−−人工漁礁 2−−−人工漁礁枠 3−−−ゼオライト鉱石
Claims (1)
- 【請求項1】 天然鉱石と鋳鉄とからなることを特徴と
する人工漁礁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5110874A JPH06284836A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 人工漁礁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5110874A JPH06284836A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 人工漁礁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06284836A true JPH06284836A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=14546897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5110874A Pending JPH06284836A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 人工漁礁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06284836A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU666617B2 (en) * | 1994-05-17 | 1996-02-15 | Toyo Glass Co., Ltd. | Process for formation of artificial seaweed bed |
JP2002281860A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-02 | Ain Eng Kk | 人工藻場・魚礁 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5110874A patent/JPH06284836A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU666617B2 (en) * | 1994-05-17 | 1996-02-15 | Toyo Glass Co., Ltd. | Process for formation of artificial seaweed bed |
JP2002281860A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-02 | Ain Eng Kk | 人工藻場・魚礁 |
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