JPH062845B2 - エラストマ−組成物 - Google Patents

エラストマ−組成物

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JPH062845B2
JPH062845B2 JP61240153A JP24015386A JPH062845B2 JP H062845 B2 JPH062845 B2 JP H062845B2 JP 61240153 A JP61240153 A JP 61240153A JP 24015386 A JP24015386 A JP 24015386A JP H062845 B2 JPH062845 B2 JP H062845B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L21/00Compositions of unspecified rubbers

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
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  • Diaphragms And Bellows (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は合成ゴム組成物およびその加硫物に関する。さ
らに詳しく言うと、本発明はエチレン/プロピレン/非
共役ジエン弾性重合体と他の高不飽和弾性重合体との混
合物から成るエラストマー組成物およびその加硫物(特
に空気入りタイヤサイドウオールに使用するのに適す
る)に関する。
発明の背景 エチレン/プロピレン弾性共重合体(EPR)やエチレ
ン/プロピレン/非共役ジエン三元共重合体エラストマ
ー(EPDM)は公知であり、かなり以前から商業的に
入手可能である。それ等は多数の商業的領域に有用性を
見出すことができるエラストマーとしての多様な固有の
満足すべき性質を有する。その満足すべき固有の性質の
なかには、通常それ等をタイヤサイドウオール用(特
に、役務中に非常に大きい屈曲量に遭遇するところのト
レッドに直接隣接するアツパ−サイドウオール部用)に
十分適するようにさせるであろう加硫後のレジリエンス
や耐オゾン性や疲れ寿命がある。タイヤサイドウオール
に使用するための更に別の重要な要求はタイヤの隣接ゴ
ムコンパウンド、即ち、カーカスコンパウンドおよびト
レツドコンパウンドに対する良好な加硫接着である。E
PDMPは通常、かかる加硫接着が不十分である。従つ
て、それ等から製造されたサイドウオールに必要な長期
保護を授けるのに適する酸化防止剤やオゾン亀裂防止剤
やワツクスを含有している不飽和エラストマー(ポリブ
タジエン、天然ゴム、等々)のブレンドをサイドウオー
ルコンパウンド用に使用することが通常のプラクチスで
ある。しかしながら、かかる化学添加剤は時間の経過と
ともに減衰または移行してそれ等の有効性を喪失する傾
向がある。オゾン、酸素、および熱に対する必要な抵抗
度を生来有している弾性重合体コンパウンドは望ましい
代替品であろう。EPDMゴムは生来これ等性質を有す
るが、加硫接着の不足と云う上記欠陥に悩まされてい
る。
先行技術 EPDMの生来の性質の利点を取得し且つ同時に接着の
問題を克服するように、EPDMと他のエラストマーと
を含有しているサイドウオール用エラストマー組成物を
製造する試みは以前からなされている。
米国特許第3,630,974号(ラドクシ等)には、
或る量即ち25〜30重量%のハロブチルゴムを高不飽
和ゴムおよびエチレン/低級1−アルケン/非共役ジエ
ン三元重合体即ちEPDMと配合することによつて付与
される良好な動的オゾン抵抗および熱屈曲抵抗を有する
加硫物を提供する組成物が開示されている。このラドク
シ等の組成物中に使用されているEPDM重合体はエチ
レン20〜80重量%とC〜C101−アルケン(通
常、プロピレン)75〜15重量%とジエン20重量%
以下(最も好ましくは0.1〜5モル%)とから構成さ
れている。このサイドウオール組成物全体の中のEPD
M重合体の量は15〜30重量%である。
米国特許第3,830,274号(ウエイザー)には、
天然または合成シス−1,4−ポリイソプレン20〜6
0重量%EPDM重合体20〜35重量%および特別の
性質を有するブロモブチルゴム20〜45重量%と配合
して成るエラストマーブレンドおよびそれから製造され
た空気入りタイヤサイドウオールが開示されている。こ
の発明におけるEPDM成分は好ましい条件では次のよ
うな構成を有する旨規定されている:エチレン/プロピ
レン重量比50/50〜75/25および比共役ジエン
単位2〜10重量%。主張によれば、かかるサイドウオ
ール組成物の使用によつて改善された高温屈曲寿命およ
びカーカス接着特性が与えられる。
米国特許第4,224,196号(グルスキー)には、
ハロブチルゴムと高不飽和ゴムと油展EPDM重合体と
から構成された空気入りタイヤサイドウオール組成物が
開示されている。開示された組成物中のEPDM重合体
成分は油展以前に260゜Fに於けるムーニー粘度約10
0超、エチレン含量50〜75%、およびジエン量3%
〜12%を有している超高分子重合体から成る旨記載さ
れている。EPDM油展のためには、重合体100重量
部当たり25〜150重量部の量のナフテン系およびパ
ラフイン系油が使用されている。
発明の概要 本発明は、特殊なEPDMエラストマーをベースにして
改善された加硫接着を有してサイドウオール全体および
その他に有効であるような新規なエラストマー組成物を
提供する。この組成物は高い結合不飽和と高分子量を有
する特殊なEPDMを高不飽和ゴム1種以上と共に含有
している。
従つて、本発明によれば、唯一の重合体エラストマー成
分として、高不飽和ゴム状重合体少なくとも1種と結合
非共役ジエン含量約6.0〜約15重量%(EPDMに
対する値)の高分子量EPDM重合体とを含有し、その
EPDM重合体が全エラストマー100重量部当たり約
25〜約50重量部を成すような弾性重合体組成物、お
よびかかる弾性重合体組成物から得られた加硫物が提供
される。
ここに使用されている用語「高分子量EPDM重合体」
は油の存在無しで約150より大きいムーニー粘度(1
00℃に於いてML1+8で測定したとき)および約50
/50〜約75/25(好ましくは約60/40〜約7
5/25)のエチレン/プロピレン重合比を有する重合
体を意味する。粘度がそのように高いのでムーニー粘度
の実測は無し得ないが、測定はミーニー粘度が約150
より上であることを示していることに留意すべきであ
る。
好ましい態様 ここに記載されている本発明の組成物は天然ゴムとポリ
ブタジエンのブレンドをベースにした商業的に使用され
ているサイドウオール配合物によつて得られるものに少
なくとも等しい驚くほど高い加硫接着特性を示すことが
解明された。加えて、ここに記載されている組成物の加
硫物は従来および/または商業的に使用されている材料
と比べて優れた動的耐オゾン性、優れた老化疲労寿命、
および高いレジリエンスを示すので、本発明の組成物は
空気入りタイヤサイドウオールの製造に使用するのに特
に適している。
本発明に有効な高不飽和ゴム状重合体は天然ゴムおよび
合成ゴム例えばポリブタジエン特に高1,4−重合体な
かでも特に高シス−1,4−重合体、SBR(約12〜
約30重量%の、最も好ましくは約15〜約25重量%
の結合スチレンを含有するスチレン/ブタジエンゴム状
共重合体)、シス−1,4−ポリイソプレン等である。
かかる重合体および共重合体は硫黄加硫性であり、空気
入りタイヤの製造に普通使用されている。合成ゴムの製
造およびかかる高不飽和ゴム状重合体の性質は周知であ
る。
本発明の高分子量EPDM重合体は上記に定義されてい
るような高分子量のものであり、約50/50〜約75
/25(好ましくは約60/40〜約75/25)のエ
チレン/プロピレン重量比および全EPDMに対して少
なくとも約6重量%(好ましくは少なくとも約7.5重
量%、最も好ましくは少なくとも約9重量%)で且つ約
15重量%以下の結合非共約ジエンを有している。適切
なかかる非共約ジエンは1,4−ヘキサジエン、エチリ
デンノルボルネン、ノルボルナジエン、メチレンノルボ
ルネン、ジシクロペンタジエン、2−メチルノルボルナ
ジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン等のような直鎖
および環状ジエンである。かかるジエンのなかでエチリ
デンノルボルネンが特に好ましい。好ましくは、EPD
Mは7.5〜15重量%の非共役ジエン含量を有する。
かかるEPDM重合体の製造方法は十分に文献が存在す
る。本発明に使用されるEPDM重合体成分は油展以前
には約150より大きいムーニー粘度((ML1+810
0℃)を有する。好ましくは、エラストマー組成物中の
EPDM重合体の量は全エラストマー100重量部当た
り約30〜約45重量部である。
本発明の好ましい態様においては、重合体混合を容易に
し且つ効率よくするために、高分子量EPDM重合体は
他の重合体との混合前に油展重合体として用意される。
EPDMは、重合反応釜からの重合体溶液へ油を添加
し、そしてその油展重合体を回収することによる周知の
重合体油展法によつて、油展されてもよい;油はEPD
M重合体100重量部当たり約50〜約150重量部の
量のナフテン系またはパラフイン系油から選択される。
代替法として、油は重合体混合プロセス中に全く別個に
高分子量EPDM重合体へ添加されることを可能であ
る。
本発明の組成物はゴム用ミル機での又はバンバリーミキ
サーのような密閉式ミキサーでの混合を含む周知のゴム
状重合体混合法によつて製造することができる。配合手
順において、通常の配合成分が入れられる。かかる配合
成分はカーボンブラツク、添加エキステンダー油、クレ
ーやシリカ等のようなその他の充填剤、粘着付与剤、ワ
ツクス、結合用樹脂等、酸化亜鉛、酸化防止剤、オゾン
亀裂防止剤、加工助剤、および加硫活性剤の1タイプ以
上であつてもよい。一般に、通常約60℃を越えない温
度で操作されるゴム用ミル機や密閉式ミキサーであつて
もよい配合第2段階で加硫活性剤を添加することが好ま
しい。加硫活性剤は硫黄や、様々な促進剤含有硫黄であ
つてもよい。コンパウンドはここに記載されているよう
な有効な性質を有する新規エラストマー加硫物を生成す
るように約150℃〜約200℃の温度で約5〜約60
分間加熱することによる通常の手法で加硫される。次に
本発明を実施例によつて説明するが、それ等は単なる例
示である。
実施例1 唯一のエラストマーとして、高分子量で且つ高いエチリ
デンノルボルネン含量のEPDMと高シス−1,4−ポ
リブタジエンと天然ゴムとからなる本発明のエラストマ
ー配合物を製造し、加硫し、試験した、比較用に、グル
スキー米国特許第4,224,196号(実施例2の配
合物H参照)に記載されているようにクロロブチルゴム
を含有する配合物を製造し、加硫し、同様に試験した。
本発明の配合物に使用されたEPDMはポリサリー・リ
ミテツド(カナダ国オンタリオ州サルニア)によつて販
売されているEPDM5875と呼ばれている油展EP
DMであつた。この重合体はエチレン/プロピレン重合
比74/26を有しており、EPDMに対して9.5重
量%のエチリデンノルボルネンを含有しており、そして
EPDM100重量部当たり100重量部のナフテン系
油を含有する油展重合体であつた。油展以前の重合体は
非常に高い分子量(150を越すムーニー粘度ML1+8
100℃)を有するものであつた。どちらの配合物にお
いても、高シス−1,4−ポリブタジエンはポリサー・
リミテツドからのタクテン 1203であつた。使用さ
れた天然ゴムはSMR−CVと呼ばれているものであつ
た。
グルスキー特許に基づく配合物において、クロロブチル
ゴムはエクソン社からのHT1066であり、そしてE
PDMはポリサー・リミテツドからのEPDM5465
であつた。このEPDM5465はエチレン/プロピレ
ン重量比63/37を有しており、そしてエチリデンノ
ルボルネン4.3重量%を含有している。それはナフテ
ン系油で100%油展されているが、油展以前には15
0を越すムーニー粘度(ML1+8100℃)を有してい
る。粘着付与剤はエスコレツズ1102の取り引き名で
販売されている石油系樹脂であり、そして酸化防止剤は
フレクトールHの取り引き名で販売されている重合1,
2−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルキノリンであつ
た。
第1表に示されている成分(重量部による)を含有する
マスターバツチを調製した。重合体はバンバリー(最
初、50℃)へ添加され、そして残りの成分は混合1分
後に添加された。混合4分後にバンバリーを一掃し、そ
して5分後にマスターバツチをあけた。50℃でミル上
のマスターバツチ配合物へ加硫系(重量部による)を次
のように添加した:その場合、促進剤−1はN−オキシ
ジエチレンベンゾチアゾールスルフエンアミドであり、
促進剤−2はバルタツク#5の取り引き名で販売されて
いるアルキルフエノールジスルフイドであり、そして促
進剤−3はベンゾチアジルスルフイドであつた。
配合物1は本発明による。配合物2はグルスキー米国特
許第4,224,196号の実施例2による。各コンパ
ウンドのコンパウンドムーニー(ML1+4100℃)を
測定したところ、配合物1は41.3であり、そして配
合物2は69であつた。
コンパウンドを166℃で30分間加熱することによつ
て加硫し、そしてそれぞれの加硫物について様々な物理
的試験を行つた。大部分の試験結果について加硫物を互
いに比較したところ、配合物1の加硫物はその反発弾性
特性(標準グツドイヤー・ヒーリー試験によつて測定さ
れた)およびその接着性については有意に優れていた。
加硫物の接着性はピアリ剥離試験の変法を使用して試験
された。この手法においては、まず、試験すべきゴムコ
ンパウンドの小スラブを、界面の係合端に挿入される小
さなテフロンのセパレータ片と共に、対照ゴムコンパウ
ンドの同様のスラブと体面接触するように置く。両方の
遠隔表面に布層を置き、そしてその集成体を166℃で
30分間加熱することによつて加硫する。それから、両
成分をそれ等の相互界面で引き離すのに必要な単位当た
りの力を100℃に於いて測定し、そしてキロニユート
ン/mで報告する。接着力が高いときには、分離は時に
は試験下のゴムスラブ本体内での引裂によつて起こる。
これは「ストツク引裂」と称されており、接着力の最小
値を表わしている。試験コンパウンドが加硫接合される
相手である対照ゴムコンパウンドは或る場合にはトラツ
ク用タイヤカーカスコンパウンド(トラツク用カーカ
ス)を代表する天然ゴムコンパウンドであり、また別の
場合には乗用車用タイヤカーカスコンパウンド(乗用車
用カーカス)を代表する天然ゴム/SBR/ポリブタジ
エンブレンドコンパウンドであり、それ等の結果は第2
表に示されている。
実施例2 唯一のエラストマーとして、天然ゴム(SMR−CV)
とポリブタジエンとEPDMエラストマーとを含有する
エラストマー配合物を製造し、そして試験した。EPD
Mエラストマーの本質および特徴をいろいろ変えて異な
る配合物を製造した。EPDM585はポリサー・リミ
テツドから入手できるエチレン/プロピレン/エチリデ
ンノルボルネン三元共重合体であり、それは油展されて
おらず、10.9重量%のエチリデンノルボルネン含
量、62/38のエチレン/プロピレン重量比、および
約55のムーニー粘度(ML1+8100℃)を有してい
る。EPDM5875およびEPDM5465は実施例
1に記載されている通りである。EPDMベースは全く
添加油を有していないEPDM5875のベース重合体
である。
EPDM6463はポリサー・リミテツドから入手でき
るエチレン/プロピレン/エチリデンノルボルネン三元
共重合体であり、それは重合体100重量部当たり50
重量部のパラフイン系油で油展されており、4.2重量
%のエチリデンノルボルネン含量、68/32のエチレ
ン/プロピレン重量比、および約40のムーニー粘度
(ML1+8150℃)を有している。EPDM346は
ポリサー・リミテツドから入手できるエチレン/プロピ
レン/エチリデンノルボルネン三元共重合体であり、そ
れは油展されておらず、4.3重量%の第三モノマー含
量、63/37のエチレン/プロピレン重量比、および
約33のムーニー粘度(ML1+8100℃)を有してい
る。
具体的配合物は第3表に示されており、部はいずれも重
量部であり、促進剤−4はN−シクロヘキシル−2−ベ
ンゾチアゾールスルフエンアミドである。
配合物4中のEPDMは油展されているが、配合物5に
おいては同じベース重合体が使用され、そして等量の油
(30部)が配合物へ添加されていると云う点だけが配
合物5と配合物4とは異なつていることに注目された
い。
マスターバツチを生成するための混合手順および後での
加硫系の添加は、重合体全部とステアリン酸とカーボン
ブラツク半分を先ずバンバリー(最初、40℃)に添加
し、そして混合30秒後に残りの成分(加硫系を除く)
を添加したこと以外は、慨して実施例1に記載されてい
るように行われた。コンパウンドを166℃で30分間
加熱することよつて加硫した。得られた加硫物は先のよ
うにグツドイヤー・ヒーリー反発弾性および接着力につ
いて、さらい、モンサント「疲労破壊」(FTF)試験
を使用して老化疲労寿命について試験された。この試験
においては、標準サイズの加硫老化ゴムのダンベル形状
片が試験機の鍔口に端を掴まれ、そして繰り返し伸張お
よび弛緩された。サンプルが破壊されるまでの伸張サイ
クル数を記録し、そして12試験サンプルについて平均
した。この場合、サンプルはカム#24の使用によつて
140%の伸び率まで繰り返し伸張された。
試験結果は第4表に示されている。
上記配合物のうち、配合物4と配合物5だけが本発明に
よる。それ等はどちらも、試験された他の比較配合物の
どれよりも数倍もの接着力の顕著且つ予想外の増大を示
した。配合物5の混合物中に、非油点高分子量重合体E
PDMベースの存在は配合物4におけるEPDM587
5の使用の場合に匹敵するほど良好な品質の混合をもた
らさなかつたと云うことが観察された。このことは高分
子量EPDM重合体が全体の性質の良好なバランスを達
成するために油展されることが好ましいことを立証して
いる。配合物3、6、7、および8で得られた接着力お
よび疲労破壊についての不満足な結果は規定の高分子量
EPDM重合体を使用することの重要性を強調してい
る。
実施例3 この実施例では、本発明のEPDMベースエラストマー
組成物(配合物9)を上記手順によつて製造し、加硫
し、そして典型的な工業タイヤサイドウオール組成物を
代表する標準エラストマー組成物(配合物10)との比
較で試験した。配合物10に使用されたポリブタジエン
Aはポリサー・リミテツドから得られるタクテン 12
20として知られている高シス−1,4−ポリブタジエ
ンであつた。使用された酸化防止剤はフレクソン7Lの
取り引き名で販売されているものであり、そして使用さ
れたワツクスはサノライト240の取り引き名で販売さ
れているものであつた。加硫物は上記方法によつて接着
力と老化疲労寿命とレジリエンスについて、そしてダマ
チア切傷生長および動的耐オゾン性(40℃のチヤンバ
ー中にオゾン50ppmを含有しているところで加硫物の
試験片が0〜25%の伸び率に伸張される)について試
験された。結果はサンプルが破壊される時間か又は16
8時間試験後の亀裂の数かどちらか早くくる方が記録さ
れている。配合物および試験結果は第5表に示されてい
る。
工業対照例(配合物10)と比べて、本発明の配合物
(配合物9)は優れた高温接着レベルを維持しながら、
改善された老化疲労寿命、動的耐オゾン性、および高い
レジリエンスを示す。これ等は空気入りタイヤサイドウ
オールにとつていづれも有利な特性である。
実施例4 この実施例では、組成物中のEPDM重合体の量を組成
物の0〜100%の間で変動させた。使用され天然ゴム
およびEPDM5875は実施例1に記載されている通
りであつた。配合物は実施例1に記載されているように
製造され、第6表にその組成が示されており、そして1
66℃で30分間加熱することによつて加硫された。加
硫物の性質も第6表に示されている。
第6表中のデータの検討から明らかなように、配合物1
7および18(本発明の範囲外の対照例である)は接着
性が非常に不十分である。配合物14〜16は対照配合
物11、12、および13と比べて屈曲および接着特性
の良好なバランスを有している。
本発明の組成物は加硫エラストマー組成物が従来使用さ
れてきたところの広く様々な用途に有効である。その第
一の用途は空気入りタイヤサイドウオールであり、その
場合、優れた動的耐オゾン性、優れた老化疲労寿命、高
いレジリエンス、および高い加硫接着力と云う望ましい
性質から十分な効果を享受することができる。しかしな
がら、それ等はそれ等の動的性質が利用される空気入り
タイヤのその他の部分、例えばトレツドやカーカスコン
パウンドにも有利に使用できる。また、それ等はコンベ
アベルトやホース等のような他の動的用途にも有効であ
る。
以下に本願発明の態様および関連事項を列挙する。
(1) EPDM重合体が約9.0重量%〜約15重量%のエ
チリデンノルボルネン含量および約60/40〜約75
/25のエチレン/プロピレン重量比を有することを特
徴とする、特許請求の範囲記載の組成物。
(2) 高不飽和エラストマーが高シス−1,4−ポリブ
タジエンと天然ゴムのブレンドである、前記(1)項の組
成物。
(3) 特許請求の範囲記載の組成物の加硫物。
(4) 前記(3)項の加硫物を含有するサイドウオールを有
することを特徴とする空気入りタイヤ。
(5) 前記(1)項の組成物の加硫物を含有するサイドウオ
ールを有することを特徴とする空気入りタイヤ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高不飽和ゴム状重合体少なくとも1種と、
    EPDMの6〜15重量%のエチリデンノルボルネン含
    量、150より大きいムーニー粘度(ML1+8100
    ℃)、および50/50〜75/25のエチレン/プロ
    ピレン重量比を有する高分子量EPDM重合体とを、唯
    一の重合体エラストマー成分として含有しており、EP
    DM重合体は全エラストマー100重量部当たり25〜
    50重量部を成す、ことを特徴とする加硫性エラストマ
    ー重合体組成物。
  2. 【請求項2】EPDM重合体はEPDM重合体100重
    量部当たり50〜150重量部のナフテン系またはパラ
    フィン系油を含有している油展EPDM重合体であり、
    そしてEPDM重合体は全エラストマー100重量部当
    たり30〜45重量部を成すことを特徴とする、特許請
    求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】さらにEPDM重合体100重量部当たり
    50〜150重量部のナフテン系またはパラフィン系油
    を含有しており、そしてEPDM重合体は全エラストマ
    ー100重量部当たり30〜45重量部を成すことを特
    徴とする、特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  4. 【請求項4】高不飽和ゴム状重合体はポリブタジエン、
    SBR、シス−1,4−ポリイソプレン、および天然ゴ
    ムからなる群から選択された少なくとも1種の重合体で
    あることを特徴とする、特許請求の範囲第2項記載の組
    成物。
  5. 【請求項5】高不飽和ゴム状重合体はポリブタジエン、
    SBR、シス−1,4−ポリイソプレン、および天然ゴ
    ムからなる群から選択された少なくとも1種の重合体で
    あることを特徴とする、特許請求の範囲第3項記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】さらに、カーボンブラック、添加エキステ
    ンダー油、および加硫活性剤の1タイプ以上を含有して
    いることを特徴とする、特許請求の範囲第4項記載の組
    成物。
JP61240153A 1985-12-19 1986-10-08 エラストマ−組成物 Expired - Fee Related JPH062845B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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