JPH06284510A - 電気自動車の前後進制御装置 - Google Patents
電気自動車の前後進制御装置Info
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- JPH06284510A JPH06284510A JP9527693A JP9527693A JPH06284510A JP H06284510 A JPH06284510 A JP H06284510A JP 9527693 A JP9527693 A JP 9527693A JP 9527693 A JP9527693 A JP 9527693A JP H06284510 A JPH06284510 A JP H06284510A
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- Japan
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- backward
- electric motor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シフトレバーの選択レンジと車両の進行方向
とが相違する場合の車両の急激な挙動変化や故障を防止
する。 【構成】 シフトレバーがDレンジへ操作されても、車
両が前進状態でなく且つ車速(後進方向車速)Vが判定
車速V1より大きい場合には、S1−5でフラグF1を
「1」とすることにより選択レンジに応じた通常の前後
進制御を禁止するとともに、S1−6で電動モータを回
生制動する。シフトレバーがRレンジへ操作されても、
車両が後進状態でなく且つ車速(前進方向車速)Vが判
定車速V2より大きい場合には、同様に通常の前後進制
御を禁止して電動モータを回生制動する。
とが相違する場合の車両の急激な挙動変化や故障を防止
する。 【構成】 シフトレバーがDレンジへ操作されても、車
両が前進状態でなく且つ車速(後進方向車速)Vが判定
車速V1より大きい場合には、S1−5でフラグF1を
「1」とすることにより選択レンジに応じた通常の前後
進制御を禁止するとともに、S1−6で電動モータを回
生制動する。シフトレバーがRレンジへ操作されても、
車両が後進状態でなく且つ車速(前進方向車速)Vが判
定車速V2より大きい場合には、同様に通常の前後進制
御を禁止して電動モータを回生制動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気自動車の前後進制御
装置に係り、特に、シフトレバーの選択レンジと車両の
進行方向とが相違する場合の前後進制御に関するもので
ある。
装置に係り、特に、シフトレバーの選択レンジと車両の
進行方向とが相違する場合の前後進制御に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電気自動車は、一般に、(a)D(ドラ
イブ)レンジ等の前進レンジおよびR(リバース)レン
ジ等の後進レンジに選択操作されるシフトレバーの選択
レンジを検出する選択レンジ検出手段と、(b)電動モ
ータを有して駆動輪を正逆両方向へ回転駆動する電動駆
動装置と、(c)前記シフトレバーが前進レンジへ操作
された場合には車両を前進させ、後進レンジへ操作され
た場合には車両を後進させるように、前記電動駆動装置
を制御する前後進制御手段とを備え、シフトレバーの選
択レンジに応じて車両を前進,後進させるようになって
いる。この前後進の切換えは、電動モータの回転方向を
逆転させるか、前後進切換えが可能な自動変速機によっ
て行われる。また、このような電気自動車においては、
限られた電気量で走行距離を延ばすため、電動モータを
回生制動して発生した電気エネルギーをバッテリに蓄電
することが考えられている。特開平4−145805号
公報に記載されている電気自動車はその一例で、ブレー
キが踏込み操作された場合に、補助的に電動モータを回
生制動するようになっている。
イブ)レンジ等の前進レンジおよびR(リバース)レン
ジ等の後進レンジに選択操作されるシフトレバーの選択
レンジを検出する選択レンジ検出手段と、(b)電動モ
ータを有して駆動輪を正逆両方向へ回転駆動する電動駆
動装置と、(c)前記シフトレバーが前進レンジへ操作
された場合には車両を前進させ、後進レンジへ操作され
た場合には車両を後進させるように、前記電動駆動装置
を制御する前後進制御手段とを備え、シフトレバーの選
択レンジに応じて車両を前進,後進させるようになって
いる。この前後進の切換えは、電動モータの回転方向を
逆転させるか、前後進切換えが可能な自動変速機によっ
て行われる。また、このような電気自動車においては、
限られた電気量で走行距離を延ばすため、電動モータを
回生制動して発生した電気エネルギーをバッテリに蓄電
することが考えられている。特開平4−145805号
公報に記載されている電気自動車はその一例で、ブレー
キが踏込み操作された場合に、補助的に電動モータを回
生制動するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
の電気自動車は、車両の実際の進行方向とは無関係にシ
フトレバーの選択レンジに従って前後進制御が為される
ため、例えば車両前進時にシフトレバーが誤って後進レ
ンジへ切り換えられたり、車両後進時にシフトレバーが
誤って前進レンジへ切り換えられたりすると、急制動に
よって大きなショックが生じたり駆動輪がスリップした
りする恐れがあるとともに、電動モータ等の故障の原因
となる。
の電気自動車は、車両の実際の進行方向とは無関係にシ
フトレバーの選択レンジに従って前後進制御が為される
ため、例えば車両前進時にシフトレバーが誤って後進レ
ンジへ切り換えられたり、車両後進時にシフトレバーが
誤って前進レンジへ切り換えられたりすると、急制動に
よって大きなショックが生じたり駆動輪がスリップした
りする恐れがあるとともに、電動モータ等の故障の原因
となる。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、シフトレバーの選択
レンジと車両の進行方向とが相違する場合の車両の急激
な挙動変化や故障を防止することにある。
もので、その目的とするところは、シフトレバーの選択
レンジと車両の進行方向とが相違する場合の車両の急激
な挙動変化や故障を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めには、車両走行時にはシフト操作に拘らず現在の進行
方向へ車両が進行することを許容するようにすれば良
く、本発明は、図1のクレーム対応図に示すように、
(a)前進レンジおよび後進レンジに選択操作されるシ
フトレバーの選択レンジを検出する選択レンジ検出手段
と、(b)電動モータを有して駆動輪を正逆両方向へ回
転駆動する電動駆動装置と、(c)前記シフトレバーが
前進レンジへ操作された場合には車両を前進させ、後進
レンジへ操作された場合には車両を後進させるように、
前記電動駆動装置を制御する前後進制御手段とを備えた
電気自動車の前後進制御装置において、(d)車両の実
際の進行方向を検出する進行方向検出手段と、(e)前
記シフトレバーの選択レンジと前記車両の進行方向とが
相違する場合には、前記前後進制御手段による選択レン
ジに応じた前後進制御に優先して、現在の進行方向へ車
両が進行することを許容するように前記電動駆動装置を
制御する前後進制限手段とを設けたことを特徴とする。
めには、車両走行時にはシフト操作に拘らず現在の進行
方向へ車両が進行することを許容するようにすれば良
く、本発明は、図1のクレーム対応図に示すように、
(a)前進レンジおよび後進レンジに選択操作されるシ
フトレバーの選択レンジを検出する選択レンジ検出手段
と、(b)電動モータを有して駆動輪を正逆両方向へ回
転駆動する電動駆動装置と、(c)前記シフトレバーが
前進レンジへ操作された場合には車両を前進させ、後進
レンジへ操作された場合には車両を後進させるように、
前記電動駆動装置を制御する前後進制御手段とを備えた
電気自動車の前後進制御装置において、(d)車両の実
際の進行方向を検出する進行方向検出手段と、(e)前
記シフトレバーの選択レンジと前記車両の進行方向とが
相違する場合には、前記前後進制御手段による選択レン
ジに応じた前後進制御に優先して、現在の進行方向へ車
両が進行することを許容するように前記電動駆動装置を
制御する前後進制限手段とを設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような電気自動車の前後進制御装置におい
ては、選択レンジ検出手段によって検出されるシフトレ
バーの選択レンジと、進行方向検出手段によって検出さ
れる車両の実際の進行方向とが相違する場合には、前後
進制御手段による選択レンジに応じた前後進制御に優先
して、現在の進行方向へ車両が進行することを許容する
ように前後進制限手段によって電動駆動装置が制御され
る。この前後進制限手段による制御は、例えば電動モー
タを正逆両方向へ回転駆動して前後進を切り換える電動
駆動装置においては、アクセル操作に拘らず電動モータ
のトルクを零としたり、電動モータを回生制動したり、
現在の車速を維持するようにトルク制御したりするもの
である。また、前後進切換えが可能な自動変速機を有す
る電動駆動装置においては、前後進の切換えを禁止した
り、前後進切換えを禁止した上で上記と同様に電動モー
タのトルクを零としたり回生制動したり、或いは変速機
が動力伝達を遮断する中立(ニュートラル)位置を有す
る場合にはその中立位置に切り換えたりするものであ
る。
ては、選択レンジ検出手段によって検出されるシフトレ
バーの選択レンジと、進行方向検出手段によって検出さ
れる車両の実際の進行方向とが相違する場合には、前後
進制御手段による選択レンジに応じた前後進制御に優先
して、現在の進行方向へ車両が進行することを許容する
ように前後進制限手段によって電動駆動装置が制御され
る。この前後進制限手段による制御は、例えば電動モー
タを正逆両方向へ回転駆動して前後進を切り換える電動
駆動装置においては、アクセル操作に拘らず電動モータ
のトルクを零としたり、電動モータを回生制動したり、
現在の車速を維持するようにトルク制御したりするもの
である。また、前後進切換えが可能な自動変速機を有す
る電動駆動装置においては、前後進の切換えを禁止した
り、前後進切換えを禁止した上で上記と同様に電動モー
タのトルクを零としたり回生制動したり、或いは変速機
が動力伝達を遮断する中立(ニュートラル)位置を有す
る場合にはその中立位置に切り換えたりするものであ
る。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、シフトレバーの誤操
作などによる車両の急激な挙動変化や電動駆動装置の故
障等が回避されるとともに、急制動によって大きなショ
ックが生じたり駆動輪がスリップしたりすることが防止
される。
作などによる車両の急激な挙動変化や電動駆動装置の故
障等が回避されるとともに、急制動によって大きなショ
ックが生じたり駆動輪がスリップしたりすることが防止
される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図2は、本発明が適用された電気自動車
の制御系統を説明するブロック線図で、図3および図4
は、電動駆動装置10の一例を詳しく示す断面図および
骨子図である。この電動駆動装置10は、電動モータ1
2および減速機16を備えて構成されており、電動モー
タ12の出力軸14から出力された動力は、遊星歯車式
減速機16において減速された後、遊星歯車式差動装置
18において左右の駆動系に分配される。一方の動力
は、円筒状の出力軸14を貫通してその出力軸14と同
心に配設された中間軸28、左側第1等速継手20L、
左側車軸22L、左側第2等速継手24Lを介して図示
しないサスペンション装置に支持された左側駆動輪26
Lへ伝達され、他方の動力は、右側第1等速継手20
R、右側車軸22R、右側第2等速継手24Rを介して
図示しないサスペンション装置に支持された右側駆動輪
26Rへ伝達されるようになっている。駆動輪26L,
26Rは、4本の車輪から成る電気自動車の前輪または
後輪を構成している。
細に説明する。図2は、本発明が適用された電気自動車
の制御系統を説明するブロック線図で、図3および図4
は、電動駆動装置10の一例を詳しく示す断面図および
骨子図である。この電動駆動装置10は、電動モータ1
2および減速機16を備えて構成されており、電動モー
タ12の出力軸14から出力された動力は、遊星歯車式
減速機16において減速された後、遊星歯車式差動装置
18において左右の駆動系に分配される。一方の動力
は、円筒状の出力軸14を貫通してその出力軸14と同
心に配設された中間軸28、左側第1等速継手20L、
左側車軸22L、左側第2等速継手24Lを介して図示
しないサスペンション装置に支持された左側駆動輪26
Lへ伝達され、他方の動力は、右側第1等速継手20
R、右側車軸22R、右側第2等速継手24Rを介して
図示しないサスペンション装置に支持された右側駆動輪
26Rへ伝達されるようになっている。駆動輪26L,
26Rは、4本の車輪から成る電気自動車の前輪または
後輪を構成している。
【0009】上記電動モータ12は、円筒状ハウジング
30とその両端部に嵌合された第1サイドハウジング3
2および第2サイドハウジング34などから成るハウジ
ング内に収容されて、その出力軸14が車両の左右方向
と平行になる姿勢で配設されている。円筒状ハウジング
30の内周面にはコイルを有するステータ36が固定さ
れているとともに、出力軸14にはステータ36と同心
にロータ40が固定されている。かかる電動モータ12
としては、永久磁石型ACモータ,誘導モータ,同期モ
ータ,DCモータ等、種々のモータが用いられ得る。
30とその両端部に嵌合された第1サイドハウジング3
2および第2サイドハウジング34などから成るハウジ
ング内に収容されて、その出力軸14が車両の左右方向
と平行になる姿勢で配設されている。円筒状ハウジング
30の内周面にはコイルを有するステータ36が固定さ
れているとともに、出力軸14にはステータ36と同心
にロータ40が固定されている。かかる電動モータ12
としては、永久磁石型ACモータ,誘導モータ,同期モ
ータ,DCモータ等、種々のモータが用いられ得る。
【0010】減速機16は、図4から明らかなように、
前記出力軸14の軸端に連結されたサンギヤ42S、キ
ャリヤ42Cによって回転可能に支持されてサンギヤ4
2Sと噛み合う第1遊星ギヤ42P、この第1遊星ギヤ
42Pと一体の第2遊星ギヤ44P、その第2遊星ギヤ
44Pと噛み合う位置固定のリングギヤ44Rから成る
遊星歯車装置であり、電動モータ12からサンギヤ42
Sへ入力された回転を所定の減速比にしたがって減速
し、上記キャリヤ42Cから後段の遊星歯車式差動装置
18のリングギヤ46Rへ出力する。
前記出力軸14の軸端に連結されたサンギヤ42S、キ
ャリヤ42Cによって回転可能に支持されてサンギヤ4
2Sと噛み合う第1遊星ギヤ42P、この第1遊星ギヤ
42Pと一体の第2遊星ギヤ44P、その第2遊星ギヤ
44Pと噛み合う位置固定のリングギヤ44Rから成る
遊星歯車装置であり、電動モータ12からサンギヤ42
Sへ入力された回転を所定の減速比にしたがって減速
し、上記キャリヤ42Cから後段の遊星歯車式差動装置
18のリングギヤ46Rへ出力する。
【0011】差動装置18は、ダブルピニオン型の遊星
歯車装置であって、前記右側第1等速継手20Rの左端
に連結されたサンギヤ46S、前記キャリヤ42Cと連
結されたリングギヤ46R、サンギヤ46Sおよびリン
グギヤ46Rの一方および他方と各々噛み合い且つ互い
に噛み合う複数対の遊星ギヤ46P1 、46P2 、それ
ら複数対の遊星ギヤ46P1 、46P2 を回転可能に支
持して前記中間軸28の右端に連結されたキャリヤ46
Cを備えている。これにより、差動装置18は、そのリ
ングギヤ46Rに入力された動力を分配して、左側駆動
輪26Lに作動的に連結されたキャリヤ46Cと右側駆
動輪26Rに作動的に連結されたサンギヤ46Sとへそ
れぞれ出力する。
歯車装置であって、前記右側第1等速継手20Rの左端
に連結されたサンギヤ46S、前記キャリヤ42Cと連
結されたリングギヤ46R、サンギヤ46Sおよびリン
グギヤ46Rの一方および他方と各々噛み合い且つ互い
に噛み合う複数対の遊星ギヤ46P1 、46P2 、それ
ら複数対の遊星ギヤ46P1 、46P2 を回転可能に支
持して前記中間軸28の右端に連結されたキャリヤ46
Cを備えている。これにより、差動装置18は、そのリ
ングギヤ46Rに入力された動力を分配して、左側駆動
輪26Lに作動的に連結されたキャリヤ46Cと右側駆
動輪26Rに作動的に連結されたサンギヤ46Sとへそ
れぞれ出力する。
【0012】図2に戻って、前記電動モータ12は、バ
ッテリ等の電源50からモータ駆動制御回路52を経て
駆動電力が供給されることにより正逆両方向へ回転駆動
される。モータ駆動制御回路52はインバータ等であ
り、モータ制御用コンピュータ54から供給される指令
信号STに従って、駆動電力の周波数や電流等を変更す
ることにより電動モータ12のトルクを制御するととも
に、電動モータ12が強制回転させられることにより発
生した電気エネルギーを電源50に蓄積する回生制動を
行う。モータ制御用コンピュータ54は、CPU56,
RAM58,ROM60,水晶発振子等のクロック信号
源62,図示しないA/Dコンバータ,入出力インタフ
ェース回路等を備えて構成され、RAM58の一時記憶
機能を利用しつつROM60に予め記憶されたプログラ
ムに従って信号処理を行い、前記指令信号STをモータ
駆動制御回路52に出力することにより電動モータ12
の出力トルクや回生制動トルクを制御する。
ッテリ等の電源50からモータ駆動制御回路52を経て
駆動電力が供給されることにより正逆両方向へ回転駆動
される。モータ駆動制御回路52はインバータ等であ
り、モータ制御用コンピュータ54から供給される指令
信号STに従って、駆動電力の周波数や電流等を変更す
ることにより電動モータ12のトルクを制御するととも
に、電動モータ12が強制回転させられることにより発
生した電気エネルギーを電源50に蓄積する回生制動を
行う。モータ制御用コンピュータ54は、CPU56,
RAM58,ROM60,水晶発振子等のクロック信号
源62,図示しないA/Dコンバータ,入出力インタフ
ェース回路等を備えて構成され、RAM58の一時記憶
機能を利用しつつROM60に予め記憶されたプログラ
ムに従って信号処理を行い、前記指令信号STをモータ
駆動制御回路52に出力することにより電動モータ12
の出力トルクや回生制動トルクを制御する。
【0013】上記モータ制御用コンピュータ54には、
アクセル操作量センサ64,モータ回転速度センサ6
6,ブレーキスイッチ68,シフトポジションセンサ7
0等が接続され、アクセルペダルの操作量Acを表すア
クセル操作量信号SAc,電動モータ12の回転速度N
mを表すモータ回転速度信号SNm,ブレーキペダルが
踏込み操作されているか否かを表すブレーキ信号SB,
シフトレバー72の操作レンジを表すシフトポジション
信号SSh等がそれぞれ供給される。回転速度センサ6
6は、車両が前進する正回転か後進する逆回転かを区別
して回転速度Nmを検出するもので、例えば正逆回転で
位相のずれ方が異なる一対のパルス信号をモータ回転に
伴って出力するように構成されている。また、シフトレ
バー72は運転席の近傍に配設され、車両を前進させる
D(ドライブ)レンジ,後退させるR(リバース)レン
ジ,駐車する際のP(パーキング)レンジ,電動モータ
12のフリー回転を許容するN(ニュートラル)レンジ
などに選択操作されるものである。本実施例では、Dレ
ンジが前進レンジでRレンジが後進レンジである。
アクセル操作量センサ64,モータ回転速度センサ6
6,ブレーキスイッチ68,シフトポジションセンサ7
0等が接続され、アクセルペダルの操作量Acを表すア
クセル操作量信号SAc,電動モータ12の回転速度N
mを表すモータ回転速度信号SNm,ブレーキペダルが
踏込み操作されているか否かを表すブレーキ信号SB,
シフトレバー72の操作レンジを表すシフトポジション
信号SSh等がそれぞれ供給される。回転速度センサ6
6は、車両が前進する正回転か後進する逆回転かを区別
して回転速度Nmを検出するもので、例えば正逆回転で
位相のずれ方が異なる一対のパルス信号をモータ回転に
伴って出力するように構成されている。また、シフトレ
バー72は運転席の近傍に配設され、車両を前進させる
D(ドライブ)レンジ,後退させるR(リバース)レン
ジ,駐車する際のP(パーキング)レンジ,電動モータ
12のフリー回転を許容するN(ニュートラル)レンジ
などに選択操作されるものである。本実施例では、Dレ
ンジが前進レンジでRレンジが後進レンジである。
【0014】そして、かかるモータ制御用コンピュータ
54は、基本的には図5に示すフローチャートに従って
電動モータ12のトルク制御を行う。このフローチャー
トは、例えば数十msec程度のサイクルタイムで繰り
返し実行され、先ず、ステップSS1ではフラグF1が
「0」か否かを判断し、F1=0の場合にはステップS
S2以下を実行する。フラグF1は、シフトレバー72
の切換え時に選択レンジと車両進行方向とが相違する場
合に図7のステップS1−5,S1−11で「1」とさ
れるもので、通常は「0」である。ステップSS2で
は、シフトポジション信号SShに基づいてシフトレバ
ー72の選択レンジがDレンジであるか否かを判断し、
DレンジであればステップSS3で前進トルク制御を行
う。この前進トルク制御では、車両が前進する正回転方
向へ電動モータ12を回転駆動するとともに、例えば図
6に示すようなデータマップに従って、アクセル操作量
Acおよびモータ回転速度Nmに基づいてトルク制御値
Taを算出し、そのトルク制御値Taを目標トルクTo
として指令信号STを出力することにより、電動モータ
12のトルクが目標トルクToすなわちトルク制御値T
aと一致するように制御する。また、所定の車速以上で
ブレーキが踏込み操作されている場合など、所定の制動
条件を満足する場合には、回生制動トルクを発生させる
ための指令信号STを出力し、内燃機関の自動車におけ
るエンジンブレーキと同様な制動トルクを発生させ、且
つその大きさを制御するとともに、その制動トルクに対
応する電気エネルギーを電源50に蓄電させる。
54は、基本的には図5に示すフローチャートに従って
電動モータ12のトルク制御を行う。このフローチャー
トは、例えば数十msec程度のサイクルタイムで繰り
返し実行され、先ず、ステップSS1ではフラグF1が
「0」か否かを判断し、F1=0の場合にはステップS
S2以下を実行する。フラグF1は、シフトレバー72
の切換え時に選択レンジと車両進行方向とが相違する場
合に図7のステップS1−5,S1−11で「1」とさ
れるもので、通常は「0」である。ステップSS2で
は、シフトポジション信号SShに基づいてシフトレバ
ー72の選択レンジがDレンジであるか否かを判断し、
DレンジであればステップSS3で前進トルク制御を行
う。この前進トルク制御では、車両が前進する正回転方
向へ電動モータ12を回転駆動するとともに、例えば図
6に示すようなデータマップに従って、アクセル操作量
Acおよびモータ回転速度Nmに基づいてトルク制御値
Taを算出し、そのトルク制御値Taを目標トルクTo
として指令信号STを出力することにより、電動モータ
12のトルクが目標トルクToすなわちトルク制御値T
aと一致するように制御する。また、所定の車速以上で
ブレーキが踏込み操作されている場合など、所定の制動
条件を満足する場合には、回生制動トルクを発生させる
ための指令信号STを出力し、内燃機関の自動車におけ
るエンジンブレーキと同様な制動トルクを発生させ、且
つその大きさを制御するとともに、その制動トルクに対
応する電気エネルギーを電源50に蓄電させる。
【0015】前記ステップSS2の判断がNOの場合、
すなわち選択レンジがDレンジでない場合にはステップ
SS4でRレンジか否かを判断し、Rレンジの場合には
ステップSS5で後進トルク制御を行う。この後進トル
ク制御では、車両が後退する方向すなわち逆回転方向へ
電動モータ12を回転駆動するとともに、前記図6と同
様なデータマップに従って、アクセル操作量Acおよび
モータ回転速度Nmに基づいてトルク制御値Tbを算出
し、そのトルク制御値Tbを目標トルクToとして指令
信号STを出力することにより、電動モータ12の逆回
転トルクが目標トルクToすなわちトルク制御値Tbと
一致するように制御する。このトルク制御値Tbは正の
値で、その数値が大きくなる程電動モータ12の逆回転
トルクも大きくされる。また、ステップSS4の判断が
NOの場合、すなわち選択レンジがDレンジでもRレン
ジでもない場合には、ステップSS6で目標トルクTo
=0とし、モータ出力を0として電動モータ12がフリ
ー回転できるようにする。
すなわち選択レンジがDレンジでない場合にはステップ
SS4でRレンジか否かを判断し、Rレンジの場合には
ステップSS5で後進トルク制御を行う。この後進トル
ク制御では、車両が後退する方向すなわち逆回転方向へ
電動モータ12を回転駆動するとともに、前記図6と同
様なデータマップに従って、アクセル操作量Acおよび
モータ回転速度Nmに基づいてトルク制御値Tbを算出
し、そのトルク制御値Tbを目標トルクToとして指令
信号STを出力することにより、電動モータ12の逆回
転トルクが目標トルクToすなわちトルク制御値Tbと
一致するように制御する。このトルク制御値Tbは正の
値で、その数値が大きくなる程電動モータ12の逆回転
トルクも大きくされる。また、ステップSS4の判断が
NOの場合、すなわち選択レンジがDレンジでもRレン
ジでもない場合には、ステップSS6で目標トルクTo
=0とし、モータ出力を0として電動モータ12がフリ
ー回転できるようにする。
【0016】モータ制御用コンピュータ54はまた、上
記基本トルク制御とは別に図7のフローチャートに従っ
て電動モータ12を回生制動する。ステップS1−1で
は、前記シフトポジション信号SShに基づいてシフト
レバー72が切換え操作されたか否かを判断し、シフト
レバー72が切換え操作された場合にはステップS1−
2以下を実行する。ステップS1−2では、現在の選択
レンジすなわち切換え操作後の選択レンジがDレンジか
否かを判断し、Dレンジの場合にはステップS1−3で
車両が前進状態か否かを判断する。この前進判断は、モ
ータ回転速度信号SNmに基づいて電動モータ12が正
回転しているか否かによって行われ、前進状態であれば
ステップS1−7でフラグF1を「0」とした後、ステ
ップS1−1に戻って次のシフト変化を待つ。F1=0
とされることにより、前記図5の基本トルク制御が有効
で、その基本トルク制御に従って電動モータ12のトル
ク制御が行われる。
記基本トルク制御とは別に図7のフローチャートに従っ
て電動モータ12を回生制動する。ステップS1−1で
は、前記シフトポジション信号SShに基づいてシフト
レバー72が切換え操作されたか否かを判断し、シフト
レバー72が切換え操作された場合にはステップS1−
2以下を実行する。ステップS1−2では、現在の選択
レンジすなわち切換え操作後の選択レンジがDレンジか
否かを判断し、Dレンジの場合にはステップS1−3で
車両が前進状態か否かを判断する。この前進判断は、モ
ータ回転速度信号SNmに基づいて電動モータ12が正
回転しているか否かによって行われ、前進状態であれば
ステップS1−7でフラグF1を「0」とした後、ステ
ップS1−1に戻って次のシフト変化を待つ。F1=0
とされることにより、前記図5の基本トルク制御が有効
で、その基本トルク制御に従って電動モータ12のトル
ク制御が行われる。
【0017】上記ステップS1−3の判断がNOの場
合、すなわち前進状態でない場合には、ステップS1−
4において車速Vが予め定められた判定車速V1より大
きいか否かを判断し、V≦V1であればステップS1−
7を実行した後ステップS1−1に戻るが、V1<Vの
場合にはステップS1−5でフラグF1を「1」にする
とともに、ステップS1−6で電動モータ12を回生制
動する。車速Vは、モータ回転速度信号SNmが表すモ
ータ回転速度Nmに基づいて、前進か後進かに拘らず常
に正の値で求められる。また、判定車速V1は、前記図
5のステップSS3による前進トルク制御に従って電動
モータ12のトルク制御が行われた場合に、大きなショ
ックや故障等が生じない程度の車速で、例えば数km/
h〜数十km/h程度の値が定められる。
合、すなわち前進状態でない場合には、ステップS1−
4において車速Vが予め定められた判定車速V1より大
きいか否かを判断し、V≦V1であればステップS1−
7を実行した後ステップS1−1に戻るが、V1<Vの
場合にはステップS1−5でフラグF1を「1」にする
とともに、ステップS1−6で電動モータ12を回生制
動する。車速Vは、モータ回転速度信号SNmが表すモ
ータ回転速度Nmに基づいて、前進か後進かに拘らず常
に正の値で求められる。また、判定車速V1は、前記図
5のステップSS3による前進トルク制御に従って電動
モータ12のトルク制御が行われた場合に、大きなショ
ックや故障等が生じない程度の車速で、例えば数km/
h〜数十km/h程度の値が定められる。
【0018】上記ステップS1−5でフラグF1=1と
されることにより、図5の基本トルク制御に優先してス
テップS1−6の回生制動が行われる。この回生制動
は、アクセル操作されている場合でもモータ出力を0と
するとともに、所定の回生制動トルクを発生するように
電動モータ12を回生制動し、その制動トルクに対応す
る電気エネルギーを電源50に蓄電する。かかる回生制
動は、ステップS1−2,S1−3,S1−4の何れか
の判断が変わるまで繰り返し実行され、回生制動トルク
に応じて車速Vが小さくなり零に近づけられる。
されることにより、図5の基本トルク制御に優先してス
テップS1−6の回生制動が行われる。この回生制動
は、アクセル操作されている場合でもモータ出力を0と
するとともに、所定の回生制動トルクを発生するように
電動モータ12を回生制動し、その制動トルクに対応す
る電気エネルギーを電源50に蓄電する。かかる回生制
動は、ステップS1−2,S1−3,S1−4の何れか
の判断が変わるまで繰り返し実行され、回生制動トルク
に応じて車速Vが小さくなり零に近づけられる。
【0019】上記ステップS1−6の回生制動は、例え
ば図8のフローチャートに従って行われ、ステップSR
1では、例えば車速Vや減速度、ブレーキ力等をパラメ
ータとして予めROM60等に記憶されたデータマップ
から制動トルク制御値Trを算出する。このデータマッ
プは、車速Vやブレーキ力或いは減速度が大きい程制動
トルク制御値Trが大きくなるように、シミュレーショ
ンや実験,演算式等により設定されており、制動トルク
制御値Trは1サイクル毎に逐次更新される。上記ブレ
ーキ力は、例えばブレーキマスタシリンダの油圧等によ
って検出できる。次のステップSR2では、現在の目標
制動トルクTroに予め定められた一定値αを加算した値
(Tro+α)より上記制動トルク制御値Trが小さいか
否かを判断し、Tr<(Tro+α)であればステップS
R3で制動トルク制御値Trを目標制動トルクTroと
し、その目標制動トルクTroを表す指令信号STを出力
することにより、電動モータ12の回生制動トルクが目
標制動トルクTroすなわち制動トルク制御値Trとなる
ように制御する。また、(Tro+α)≦Trの場合に
は、ステップSR4で目標制動トルクTroに一定値αを
加算して新たな目標制動トルクTroを求め、その目標制
動トルクTroを表す指令信号STを出力することによ
り、電動モータ12の回生制動トルクを一定値αだけ増
大する。一定値αは、ショックを防止しつつ変化させる
ことができる電動モータ12の回生制動トルク増加幅
で、これにより電動モータ12の回生制動トルクが滑ら
かに増大させられ、制動トルク制御値Trに近づけられ
る。なお、制動トルク制御値Trの大きさに拘らず、目
標制動トルクTroを直ちに制動トルク制御値Trとして
も良い。
ば図8のフローチャートに従って行われ、ステップSR
1では、例えば車速Vや減速度、ブレーキ力等をパラメ
ータとして予めROM60等に記憶されたデータマップ
から制動トルク制御値Trを算出する。このデータマッ
プは、車速Vやブレーキ力或いは減速度が大きい程制動
トルク制御値Trが大きくなるように、シミュレーショ
ンや実験,演算式等により設定されており、制動トルク
制御値Trは1サイクル毎に逐次更新される。上記ブレ
ーキ力は、例えばブレーキマスタシリンダの油圧等によ
って検出できる。次のステップSR2では、現在の目標
制動トルクTroに予め定められた一定値αを加算した値
(Tro+α)より上記制動トルク制御値Trが小さいか
否かを判断し、Tr<(Tro+α)であればステップS
R3で制動トルク制御値Trを目標制動トルクTroと
し、その目標制動トルクTroを表す指令信号STを出力
することにより、電動モータ12の回生制動トルクが目
標制動トルクTroすなわち制動トルク制御値Trとなる
ように制御する。また、(Tro+α)≦Trの場合に
は、ステップSR4で目標制動トルクTroに一定値αを
加算して新たな目標制動トルクTroを求め、その目標制
動トルクTroを表す指令信号STを出力することによ
り、電動モータ12の回生制動トルクを一定値αだけ増
大する。一定値αは、ショックを防止しつつ変化させる
ことができる電動モータ12の回生制動トルク増加幅
で、これにより電動モータ12の回生制動トルクが滑ら
かに増大させられ、制動トルク制御値Trに近づけられ
る。なお、制動トルク制御値Trの大きさに拘らず、目
標制動トルクTroを直ちに制動トルク制御値Trとして
も良い。
【0020】図7に戻って、前記ステップS1−2の判
断がNOの場合、すなわちDレンジでない場合には、ス
テップS1−8でRレンジか否かを判断し、Rレンジで
もない場合にはステップS1−7でフラグF1を「0」
とした後ステップS1−1に戻るが、Rレンジであれば
ステップS1−9以下を実行する。ステップS1−9で
は、モータ回転速度信号SNmに基づいて電動モータ1
2が逆回転しているか否かにより車両が後進状態か否か
を判断し、後進状態であればステップS1−7を実行し
た後ステップS1−1に戻るが、後進状態でない場合に
は、ステップS1−10において車速Vが予め定められ
た判定車速V2より大きいか否かを判断する。この判定
車速V2は、前記図5のステップSS5による後進トル
ク制御に従って電動モータ12のトルク制御が行われた
場合に、大きなショックや故障等が生じない程度の車速
で、例えば数km/h〜数十km/h程度の値が定めら
れ、前記ステップS1−4の判定車速V1と同じ値であ
っても良い。そして、V≦V2であればステップS1−
7を実行した後ステップS1−1に戻るが、V2<Vの
場合には、ステップS1−11でフラグF1を「1」に
した後ステップS1−12で電動モータ12を回生制動
する。このステップS1−12の回生制動は、前記ステ
ップS1−6と同様にして行われる。
断がNOの場合、すなわちDレンジでない場合には、ス
テップS1−8でRレンジか否かを判断し、Rレンジで
もない場合にはステップS1−7でフラグF1を「0」
とした後ステップS1−1に戻るが、Rレンジであれば
ステップS1−9以下を実行する。ステップS1−9で
は、モータ回転速度信号SNmに基づいて電動モータ1
2が逆回転しているか否かにより車両が後進状態か否か
を判断し、後進状態であればステップS1−7を実行し
た後ステップS1−1に戻るが、後進状態でない場合に
は、ステップS1−10において車速Vが予め定められ
た判定車速V2より大きいか否かを判断する。この判定
車速V2は、前記図5のステップSS5による後進トル
ク制御に従って電動モータ12のトルク制御が行われた
場合に、大きなショックや故障等が生じない程度の車速
で、例えば数km/h〜数十km/h程度の値が定めら
れ、前記ステップS1−4の判定車速V1と同じ値であ
っても良い。そして、V≦V2であればステップS1−
7を実行した後ステップS1−1に戻るが、V2<Vの
場合には、ステップS1−11でフラグF1を「1」に
した後ステップS1−12で電動モータ12を回生制動
する。このステップS1−12の回生制動は、前記ステ
ップS1−6と同様にして行われる。
【0021】このように、本実施例ではシフトレバー7
2の選択レンジと車両の実際の進行方向とが相違する場
合には、図5の基本トルク制御に優先して図7のステッ
プS1−6,S1−12の回生制動を行うようになって
いるため、シフトレバー72の誤操作などによる車両の
急激な挙動変化や電動駆動装置10の故障等が回避され
るとともに、急制動によって大きなショックが生じたり
駆動輪26L,26Rがスリップしたりすることが防止
される。また、この実施例では電動モータ12を回生制
動するようになっているため、電気エネルギーの回収量
が増えて走行距離が長くなるとともに、単にモータ出力
を0とするだけの場合に比較して車両の減速度が大き
く、車両進行方向を変えるために運転者が意図的にシフ
ト操作した場合にも有効である。
2の選択レンジと車両の実際の進行方向とが相違する場
合には、図5の基本トルク制御に優先して図7のステッ
プS1−6,S1−12の回生制動を行うようになって
いるため、シフトレバー72の誤操作などによる車両の
急激な挙動変化や電動駆動装置10の故障等が回避され
るとともに、急制動によって大きなショックが生じたり
駆動輪26L,26Rがスリップしたりすることが防止
される。また、この実施例では電動モータ12を回生制
動するようになっているため、電気エネルギーの回収量
が増えて走行距離が長くなるとともに、単にモータ出力
を0とするだけの場合に比較して車両の減速度が大き
く、車両進行方向を変えるために運転者が意図的にシフ
ト操作した場合にも有効である。
【0022】本実施例では、モータ制御用コンピュータ
54による一連の信号処理のうち、図5のステップSS
2〜SS5を実行する部分が前後進制御手段に相当し、
図7のステップS1−2〜S1−6,S1−8〜S1−
12を実行する部分が前後進制限手段に相当する。ま
た、モータ回転速度センサ66が進行方向検出手段に相
当し、シフトポジションセンサ70が選択レンジ検出手
段に相当する。
54による一連の信号処理のうち、図5のステップSS
2〜SS5を実行する部分が前後進制御手段に相当し、
図7のステップS1−2〜S1−6,S1−8〜S1−
12を実行する部分が前後進制限手段に相当する。ま
た、モータ回転速度センサ66が進行方向検出手段に相
当し、シフトポジションセンサ70が選択レンジ検出手
段に相当する。
【0023】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
9のフローチャートは前記図7のフローチャートの代わ
りに前記モータ制御用コンピュータ54によって実行さ
れるもので、ステップS2−1では、車速Vが予め定め
られた判定車速V3より大きいか否かを判断する。判定
車速V3は、前記図5の基本トルク制御により逆進方向
のトルク制御が行われた場合に、大きなショックや故障
等が生じない程度の車速で、且つ坂路発進のペダル踏換
え時に生じる逆進車速より大きいことが必要で、前記実
施例の判定車速V1やV2と同様に例えば数km/h〜
数十km/h程度の値が定められる。そして、V≦V3
であればステップS2−9でフラグF1を「0」とし、
前記図5の基本トルク制御を有効とするが、V3<Vの
場合にはステップS2−2以下を実行する。ステップS
2−2では、モータ回転速度信号SNmに基づいて電動
モータ12が正回転しているか否かにより車両が前進状
態か否かを判断し、前進状態であればステップS2−3
を実行し、後進状態であればステップS2−4を実行す
る。
9のフローチャートは前記図7のフローチャートの代わ
りに前記モータ制御用コンピュータ54によって実行さ
れるもので、ステップS2−1では、車速Vが予め定め
られた判定車速V3より大きいか否かを判断する。判定
車速V3は、前記図5の基本トルク制御により逆進方向
のトルク制御が行われた場合に、大きなショックや故障
等が生じない程度の車速で、且つ坂路発進のペダル踏換
え時に生じる逆進車速より大きいことが必要で、前記実
施例の判定車速V1やV2と同様に例えば数km/h〜
数十km/h程度の値が定められる。そして、V≦V3
であればステップS2−9でフラグF1を「0」とし、
前記図5の基本トルク制御を有効とするが、V3<Vの
場合にはステップS2−2以下を実行する。ステップS
2−2では、モータ回転速度信号SNmに基づいて電動
モータ12が正回転しているか否かにより車両が前進状
態か否かを判断し、前進状態であればステップS2−3
を実行し、後進状態であればステップS2−4を実行す
る。
【0024】前進状態の場合に実行するステップS2−
3では、シフトレバー72の選択レンジがRレンジか否
かを判断し、RレンジでなければステップS2−9を実
行するが、Rレンジの場合にはステップS2−5以下を
実行する。また、後進状態の場合に実行するステップS
2−4では、シフトレバー72の選択レンジがDレンジ
か否かを判断し、DレンジでなければステップS2−1
0において、ステップS2−9と同様にフラグF1を
「0」として前記図5の基本トルク制御を有効とする
が、Dレンジの場合にはステップS2−5以下を実行す
る。ステップS2−5ではフラグF1を「1」とし、ス
テップS2−6に続くステップS2−7またはS2−8
のトルク制御が、図5の基本トルク制御に優先して行わ
れるようにする。ステップS2−6ではブレーキ信号S
Bに基づいてブレーキ操作されている(ON)か否かを
判断し、ブレーキ操作されている場合には、ステップS
2−7で前記実施例のステップS1−6と同様にして電
動モータ12を回生制動する。また、ブレーキ操作され
ていない場合には、ステップS2−8で目標トルクTo
=0としてモータ出力を0とする。
3では、シフトレバー72の選択レンジがRレンジか否
かを判断し、RレンジでなければステップS2−9を実
行するが、Rレンジの場合にはステップS2−5以下を
実行する。また、後進状態の場合に実行するステップS
2−4では、シフトレバー72の選択レンジがDレンジ
か否かを判断し、DレンジでなければステップS2−1
0において、ステップS2−9と同様にフラグF1を
「0」として前記図5の基本トルク制御を有効とする
が、Dレンジの場合にはステップS2−5以下を実行す
る。ステップS2−5ではフラグF1を「1」とし、ス
テップS2−6に続くステップS2−7またはS2−8
のトルク制御が、図5の基本トルク制御に優先して行わ
れるようにする。ステップS2−6ではブレーキ信号S
Bに基づいてブレーキ操作されている(ON)か否かを
判断し、ブレーキ操作されている場合には、ステップS
2−7で前記実施例のステップS1−6と同様にして電
動モータ12を回生制動する。また、ブレーキ操作され
ていない場合には、ステップS2−8で目標トルクTo
=0としてモータ出力を0とする。
【0025】この実施例では、ブレーキ操作されていな
い場合にはステップS2−8でモータ出力を0とするだ
けであるが、ブレーキ操作されている場合、すなわち運
転者に車両を制動する意思が存在する場合にはステップ
S2−7で電動モータ12を回生制動するようにしてい
るため、運転者の意思を反映した適切なトルク制御が行
われるようになる。本実施例では、ステップS2−2〜
S2−8を実行する部分が前後進制限手段に相当する。
い場合にはステップS2−8でモータ出力を0とするだ
けであるが、ブレーキ操作されている場合、すなわち運
転者に車両を制動する意思が存在する場合にはステップ
S2−7で電動モータ12を回生制動するようにしてい
るため、運転者の意思を反映した適切なトルク制御が行
われるようになる。本実施例では、ステップS2−2〜
S2−8を実行する部分が前後進制限手段に相当する。
【0026】図10は、シフトレバー72がRレンジへ
選択操作された場合のトルク制御に関するフローチャー
トで、ステップS3−1で選択レンジがRレンジか否か
を判断し、Rレンジの場合にはステップS3−2以下を
実行する。ステップS3−2では、モータ回転速度信号
SNmに基づいて電動モータ12が正回転しているか否
かにより車両が前進状態か否かを判断し、前進状態でな
ければステップS3−6において通常の後進トルク制御
を行うが、前進状態の場合にはステップS3−3を実行
し、車速Vが予め定められた判定車速V4より大きいか
否かを判断する。判定車速V4は、ステップS3−6の
通常の後進トルク制御が行われた場合に、大きなショッ
クや故障等が生じない程度の車速で、且つ坂路発進のペ
ダル踏換え時に生じる逆進車速より大きいことが必要
で、前記各判定車速V1〜V3と同様に例えば数km/
h〜数十km/h程度の値が定められる。そして、V≦
V4であればステップS3−6の後進トルク制御を行う
が、V4<Vの場合にはステップS3−4でアクセル操
作の有無に拘らず目標トルクTo=0としてモータ出力
を0にするとともに、ステップS3−5でフラグF2を
「1」とする。
選択操作された場合のトルク制御に関するフローチャー
トで、ステップS3−1で選択レンジがRレンジか否か
を判断し、Rレンジの場合にはステップS3−2以下を
実行する。ステップS3−2では、モータ回転速度信号
SNmに基づいて電動モータ12が正回転しているか否
かにより車両が前進状態か否かを判断し、前進状態でな
ければステップS3−6において通常の後進トルク制御
を行うが、前進状態の場合にはステップS3−3を実行
し、車速Vが予め定められた判定車速V4より大きいか
否かを判断する。判定車速V4は、ステップS3−6の
通常の後進トルク制御が行われた場合に、大きなショッ
クや故障等が生じない程度の車速で、且つ坂路発進のペ
ダル踏換え時に生じる逆進車速より大きいことが必要
で、前記各判定車速V1〜V3と同様に例えば数km/
h〜数十km/h程度の値が定められる。そして、V≦
V4であればステップS3−6の後進トルク制御を行う
が、V4<Vの場合にはステップS3−4でアクセル操
作の有無に拘らず目標トルクTo=0としてモータ出力
を0にするとともに、ステップS3−5でフラグF2を
「1」とする。
【0027】上記ステップS3−6の後進トルク制御
は、例えば図11のフローチャートに従って行われ、ス
テップQ1では、予めROM60等に記憶された前記図
6と同様なデータマップからアクセル操作量Acおよび
モータ回転速度Nmに基づいてトルク制御値Tbを算出
する。次のステップQ2ではフラグF2が「0」か否か
を判断し、F2=0の場合にはステップQ3においてト
ルク制御値Tbを目標トルクToとし、その目標トルク
Toを表す指令信号STを出力することにより、電動モ
ータ12の逆回転トルクが目標トルクToすなわちトル
ク制御値Tbとなるように制御するとともに、ステップ
Q4でフラグF2を「0」とする。ステップQ2の判断
がNOの場合、すなわち前記図10のステップS3−4
以下を実行した後、車速Vが判定車速V4以下となって
後進トルク制御を開始した場合には、ステップQ5を実
行し、現在の目標トルクToに予め定められた一定値β
を加算した値(To+β)より上記トルク制御値Tbが
小さいか否かを判断する。そして、Tb<(To+β)
であれば前記ステップQ3以下を実行するが、(To+
β)≦Tbの場合には、ステップQ6で目標トルクTo
に一定値βを加算して新たな目標トルクToを求め、そ
の目標トルクToを表す指令信号STを出力することに
より、電動モータ12の逆回転トルクを一定値βだけ増
大する。一定値βは、ショックを防止しつつ変化させる
ことができる電動モータ12のトルク増加幅で、これに
より、アクセル操作量Acに応じてステップQ1で算出
されたトルク制御値Tbが大きい場合でも、電動モータ
12のトルクが滑らかに増大させられてトルク制御値T
bに徐々に近づけられる。なお、トルク制御値Tbの大
きさに拘らず、目標トルクToを直ちにトルク制御値T
bとしても良い。
は、例えば図11のフローチャートに従って行われ、ス
テップQ1では、予めROM60等に記憶された前記図
6と同様なデータマップからアクセル操作量Acおよび
モータ回転速度Nmに基づいてトルク制御値Tbを算出
する。次のステップQ2ではフラグF2が「0」か否か
を判断し、F2=0の場合にはステップQ3においてト
ルク制御値Tbを目標トルクToとし、その目標トルク
Toを表す指令信号STを出力することにより、電動モ
ータ12の逆回転トルクが目標トルクToすなわちトル
ク制御値Tbとなるように制御するとともに、ステップ
Q4でフラグF2を「0」とする。ステップQ2の判断
がNOの場合、すなわち前記図10のステップS3−4
以下を実行した後、車速Vが判定車速V4以下となって
後進トルク制御を開始した場合には、ステップQ5を実
行し、現在の目標トルクToに予め定められた一定値β
を加算した値(To+β)より上記トルク制御値Tbが
小さいか否かを判断する。そして、Tb<(To+β)
であれば前記ステップQ3以下を実行するが、(To+
β)≦Tbの場合には、ステップQ6で目標トルクTo
に一定値βを加算して新たな目標トルクToを求め、そ
の目標トルクToを表す指令信号STを出力することに
より、電動モータ12の逆回転トルクを一定値βだけ増
大する。一定値βは、ショックを防止しつつ変化させる
ことができる電動モータ12のトルク増加幅で、これに
より、アクセル操作量Acに応じてステップQ1で算出
されたトルク制御値Tbが大きい場合でも、電動モータ
12のトルクが滑らかに増大させられてトルク制御値T
bに徐々に近づけられる。なお、トルク制御値Tbの大
きさに拘らず、目標トルクToを直ちにトルク制御値T
bとしても良い。
【0028】この実施例でも、車両前進時にシフトレバ
ー72がRレンジへ選択操作された場合、車速Vが判定
車速V4より大きい場合にはアクセル操作の有無に拘ら
ずモータ出力が0とされるため、前記実施例と同様に車
両の急激な挙動変化や電動駆動装置10の故障等が回避
されるとともに、急制動によって大きなショックが生じ
たり駆動輪26L,26Rがスリップしたりすることが
防止される。また、通常の後進トルク制御への復帰時に
アクセル操作されている場合でも、電動モータ12のト
ルクは一定値βずつ増大させられるため、急激なトルク
変化に起因するショックが防止される。前記各実施例に
おいても、図5の基本トルク制御に復帰する際に同様な
トルク漸増制御を行うことが望ましい。
ー72がRレンジへ選択操作された場合、車速Vが判定
車速V4より大きい場合にはアクセル操作の有無に拘ら
ずモータ出力が0とされるため、前記実施例と同様に車
両の急激な挙動変化や電動駆動装置10の故障等が回避
されるとともに、急制動によって大きなショックが生じ
たり駆動輪26L,26Rがスリップしたりすることが
防止される。また、通常の後進トルク制御への復帰時に
アクセル操作されている場合でも、電動モータ12のト
ルクは一定値βずつ増大させられるため、急激なトルク
変化に起因するショックが防止される。前記各実施例に
おいても、図5の基本トルク制御に復帰する際に同様な
トルク漸増制御を行うことが望ましい。
【0029】本実施例では、ステップS3−1およびS
3−6を実行する部分が前後進制御手段に相当し、ステ
ップS3−1〜S3−4を実行する部分が前後進制限手
段に相当する。
3−6を実行する部分が前後進制御手段に相当し、ステ
ップS3−1〜S3−4を実行する部分が前後進制限手
段に相当する。
【0030】図12の実施例は、上記図10の実施例の
ステップS3−2とS3−3との間にステップS3−7
を設け、車両前進時に通常の後進トルク制御を行う要件
として、ブレーキが踏込み操作されていることを加えた
ものである。すなわち、車両前進時にシフトレバー72
がRレンジへ操作されても、ブレーキが踏込み操作され
ていなければ運転者に車両を停止する意思、更には後進
する意思はないものと見做し、単にステップS3−4で
モータ出力を0とするだけで、ステップS3−6の後進
トルク制御は行わないようにしたのである。なお、ブレ
ーキON時には、前記図9の実施例と同様に電動モータ
12を回生制動することも可能である。この場合には、
上記ステップS3−7を実行する部分を含んで前後進制
限手段が構成される。
ステップS3−2とS3−3との間にステップS3−7
を設け、車両前進時に通常の後進トルク制御を行う要件
として、ブレーキが踏込み操作されていることを加えた
ものである。すなわち、車両前進時にシフトレバー72
がRレンジへ操作されても、ブレーキが踏込み操作され
ていなければ運転者に車両を停止する意思、更には後進
する意思はないものと見做し、単にステップS3−4で
モータ出力を0とするだけで、ステップS3−6の後進
トルク制御は行わないようにしたのである。なお、ブレ
ーキON時には、前記図9の実施例と同様に電動モータ
12を回生制動することも可能である。この場合には、
上記ステップS3−7を実行する部分を含んで前後進制
限手段が構成される。
【0031】以上、本発明の幾つかの実施例を図面に基
づいて詳細に説明したが、本発明は更に別の態様で実施
することもできる。
づいて詳細に説明したが、本発明は更に別の態様で実施
することもできる。
【0032】例えば、前記実施例では通常の前後進制御
を制限した場合に、電動モータ12を回生制動するかモ
ータ出力を0とするようになっていたが、平坦地であれ
ば現在の車速を維持するように電動モータ12のトルク
制御を行っても差し支えないなど、少なくとも現在の進
行方向へ車両が進行するようになっておれば良い。
を制限した場合に、電動モータ12を回生制動するかモ
ータ出力を0とするようになっていたが、平坦地であれ
ば現在の車速を維持するように電動モータ12のトルク
制御を行っても差し支えないなど、少なくとも現在の進
行方向へ車両が進行するようになっておれば良い。
【0033】また、前記実施例では選択レンジと車両進
行方向とが相違し、且つ車速Vが所定の判定車速よりも
大きい場合に、通常の前後進制御を制限するようになっ
ていたが、車速Vに関する要件は必須でないとともに、
アクセル操作の有無等の別の要件を加えることも可能で
ある。通常の前後進制御を制限する要件と通常の前後進
制御に復帰する要件とを別々に定めることもできる。
行方向とが相違し、且つ車速Vが所定の判定車速よりも
大きい場合に、通常の前後進制御を制限するようになっ
ていたが、車速Vに関する要件は必須でないとともに、
アクセル操作の有無等の別の要件を加えることも可能で
ある。通常の前後進制御を制限する要件と通常の前後進
制御に復帰する要件とを別々に定めることもできる。
【0034】また、前記実施例ではモータ回転速度セン
サ66によって車両の進行方向を検出する場合について
説明したが、ABS(アンチロック・ブレーキ・システ
ム)などに用いられる車輪速度センサ等を利用すること
もできる。
サ66によって車両の進行方向を検出する場合について
説明したが、ABS(アンチロック・ブレーキ・システ
ム)などに用いられる車輪速度センサ等を利用すること
もできる。
【0035】また、前記実施例では電動モータ12の正
逆回転で車両を前後進させる場合について説明したが、
前後進を切り換えることができる自動変速機や、動力伝
達を遮断するニュートラル機構を有する自動変速機或い
は減速機を備えた電気自動車にも、本発明は同様に適用
可能である。
逆回転で車両を前後進させる場合について説明したが、
前後進を切り換えることができる自動変速機や、動力伝
達を遮断するニュートラル機構を有する自動変速機或い
は減速機を備えた電気自動車にも、本発明は同様に適用
可能である。
【0036】また、前記実施例では電動モータ12,減
速機16,および差動装置18を同軸上に有する電動駆
動装置10が一対の駆動輪26L,26R間に配設され
た電気自動車について説明したが、複数軸の減速機や傘
歯車式の差動装置を有するもの、減速機を備えていない
ものなど、電動駆動装置の構成は適宜変更され得る。
速機16,および差動装置18を同軸上に有する電動駆
動装置10が一対の駆動輪26L,26R間に配設され
た電気自動車について説明したが、複数軸の減速機や傘
歯車式の差動装置を有するもの、減速機を備えていない
ものなど、電動駆動装置の構成は適宜変更され得る。
【0037】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図1】クレーム対応図である。
【図2】本発明の一実施例である前後進制御装置を備え
た電気自動車の制御系統を説明するブロック線図であ
る。
た電気自動車の制御系統を説明するブロック線図であ
る。
【図3】図2の電気自動車の電動駆動装置を示す断面図
である。
である。
【図4】図3の電動駆動装置の動力伝達経路を説明する
骨子図である。
骨子図である。
【図5】図2の電気自動車の通常の前後進制御の作動を
説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
【図6】図5のステップSS3で前進トルク制御を行う
場合に用いるデータマップの一例である。
場合に用いるデータマップの一例である。
【図7】図2の電気自動車において通常の前後進制御を
制限する場合の作動を説明するフローチャートである。
制限する場合の作動を説明するフローチャートである。
【図8】図7におけるステップS1−6,S1−12の
回生制動の内容を具体的に説明するフローチャートであ
る。
回生制動の内容を具体的に説明するフローチャートであ
る。
【図9】本発明の他の実施例を説明する図で、図7の代
わりに実行されるフローチャートである。
わりに実行されるフローチャートである。
【図10】本発明の更に別の実施例を説明するフローチ
ャートである。
ャートである。
【図11】図10におけるステップS3−6の後進トル
ク制御の内容を具体的に説明するフローチャートであ
る。
ク制御の内容を具体的に説明するフローチャートであ
る。
【図12】本発明の更に別の実施例を説明するフローチ
ャートである。
ャートである。
10:電動駆動装置 12:電動モータ 54:モータ制御用コンピュータ 66:モータ回転速度センサ(進行方向検出手段) 70:シフトポジションセンサ(選択レンジ検出手段) 72:シフトレバー ステップSS2〜SS5:前後進制御手段 ステップS1−2〜S1−6,S1−8〜S1−12:
前後進制限手段 ステップS2−2〜S2−8:前後進制限手段 ステップS3−1,S3−6:前後進制御手段 ステップS3−1〜S3−4:前後進制限手段 ステップS3−1〜S3−4,S3−7:前後進制限手
段
前後進制限手段 ステップS2−2〜S2−8:前後進制限手段 ステップS3−1,S3−6:前後進制御手段 ステップS3−1〜S3−4:前後進制限手段 ステップS3−1〜S3−4,S3−7:前後進制限手
段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 航一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 倉持 耕治郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 前進レンジおよび後進レンジに選択操作
されるシフトレバーの選択レンジを検出する選択レンジ
検出手段と、電動モータを有して駆動輪を正逆両方向へ
回転駆動する電動駆動装置と、前記シフトレバーが前進
レンジへ操作された場合には車両を前進させ、後進レン
ジへ操作された場合には車両を後進させるように、前記
電動駆動装置を制御する前後進制御手段とを備えた電気
自動車の前後進制御装置において、 車両の実際の進行方向を検出する進行方向検出手段と、 前記シフトレバーの選択レンジと前記車両の進行方向と
が相違する場合には、前記前後進制御手段による選択レ
ンジに応じた前後進制御に優先して、現在の進行方向へ
車両が進行することを許容するように前記電動駆動装置
を制御する前後進制限手段とを設けたことを特徴とする
電気自動車の前後進制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9527693A JPH06284510A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 電気自動車の前後進制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9527693A JPH06284510A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 電気自動車の前後進制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06284510A true JPH06284510A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=14133256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9527693A Pending JPH06284510A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 電気自動車の前後進制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06284510A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012090403A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車のトルク制御装置 |
US8285436B2 (en) | 2009-03-06 | 2012-10-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle state judging apparatus and vehicle state judging method |
US8608255B2 (en) | 2006-04-14 | 2013-12-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle and control method of vehicle |
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CN108146429A (zh) * | 2016-12-02 | 2018-06-12 | 丰田自动车株式会社 | 车辆的控制装置 |
JP2020031515A (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | 株式会社デンソー | 車両制御装置 |
JP2020031500A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 株式会社デンソー | 車両制御装置 |
KR20200041153A (ko) * | 2018-10-11 | 2020-04-21 | 현대자동차주식회사 | 차량의 주행 제어 장치 및 방법, 그리고 차량 시스템 |
US10676091B2 (en) | 2017-08-08 | 2020-06-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle control apparatus |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP9527693A patent/JPH06284510A/ja active Pending
Cited By (13)
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