JP3377009B2 - 電気自動車の駆動力制御装置 - Google Patents

電気自動車の駆動力制御装置

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JP3377009B2
JP3377009B2 JP08403293A JP8403293A JP3377009B2 JP 3377009 B2 JP3377009 B2 JP 3377009B2 JP 08403293 A JP08403293 A JP 08403293A JP 8403293 A JP8403293 A JP 8403293A JP 3377009 B2 JP3377009 B2 JP 3377009B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は電気自動車の駆動力制御
装置に係り、特に、電動モータを回生制動する技術に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】電気自動車は、シフトレバーがD(ドラ
イブ)レンジ,R(リバース)レンジ等の走行レンジに
選択操作されている場合に、アクセル操作量に応じて電
動モータのトルク制御を行う一方、N(ニュートラル)
レンジやP(パーキング)レンジ等の非走行レンジでは
モータ出力を零とし、電動モータがフリー回転できるよ
うになっているのが普通である。これにより、Nレンジ
では惰性走行を行うことが可能で、バッテリ等の電力消
費を節減できる。また、Pレンジでは、動力伝達系に設
けられたパーキングギヤにパーキングロックポールが噛
み合わされ、駆動輪の回転を機械的に阻止するようにな
っている。 【0003】一方、このような電気自動車においては、
限られた電気量で走行距離を延ばすため、電動モータを
回生制動して発生した電気エネルギーをバッテリに蓄電
することが考えられている。特開平4−145805号
公報に記載されている電気自動車はその一例で、ブレー
キが踏込み操作された場合に、補助的に電動モータを回
生制動するようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電気自動車においては、NレンジやPレンジ
等の非走行レンジで電動モータがフリー回転となるた
め、車速が上昇し過ぎたり十分な減速が得られなかった
りしてブレーキ操作が必要となることがあり、必ずしも
運転操作が容易でなかった。例えば、下り坂などでNレ
ンジで惰性走行している場合に車速が上昇し過ぎると、
運転者がブレーキ操作して減速しなければならないとと
もに、電動モータの回転数が最大回転数を越える恐れが
ある。また、比較的低速の走行時には車両を停止させる
ためにPレンジへ操作することがあるが、減速度が小さ
くブレーキ操作が必要になることがあるとともに、パー
キングギヤの損傷等により、下り坂では車速が上昇して
しまう恐れがある。 【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、NレンジやPレンジ
の非走行レンジで走行している場合の運転操作を容易に
することにある。また、別の目的は、電動モータの回転
数が最大回転数などの所定値を上回ることを防止するこ
とにある。 【0006】 【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するためには、非走行レンジでの走行時には必要に応じ
て電動モータを回生制動するようにすれば良く、第1発
明は、図1のクレーム対応図に示すように、(a)走行
レンジおよび非走行レンジに選択操作されるシフトレバ
ーと、(b)駆動輪を回転駆動する電動モータとを備
え、前記シフトレバーが走行レンジに選択操作されてい
る場合にアクセル操作量に応じて前記電動モータのトル
ク制御を行う電気自動車の駆動力制御装置において、
(c)前記シフトレバーが非走行レンジに選択操作され
ていることを検出するシフトレンジ検出手段と、(d)
前記電気自動車の車速を検出する車速センサと、(e)
前記シフトレバーが非走行レンジに選択操作され、且つ
前記車速が所定の設定車速を越えている場合に、前記電
動モータを回生制動する制動手段とを有することを特徴
とする。 【0007】 【作用】第1発明の電気自動車の駆動力制御装置におい
ては、シフトレバーが非走行レンジに選択操作されてい
ることがシフトレンジ検出手段によって検出され、且つ
車速センサによって検出される車速が所定の設定車速を
越えている場合には、制動手段によって電動モータが回
生制動されるため、電動モータがフリー回転している従
来の場合に比較してブレーキ操作の必要性が少なくな
り、運転操作が容易になる。例えば、下り坂などでNレ
ンジで惰性走行している場合に車速が上記設定車速を越
えると、電動モータの回生制動により車速の上昇が抑制
され若しくは減速されるため、運転者のブレーキ操作が
軽減されるとともに、電動モータの回転数が最大回転数
を越えることが防止される。また、車両走行時に車両を
停止させるためにシフトレバーがPレンジへ操作された
場合に、車速が上記設定車速を越えていると、電動モー
タが回生制動されて減速されるため、ブレーキ操作が軽
減されるとともに、パーキングギヤの損傷等により車速
が上昇することも防止される。なお、全ての非走行レン
ジで回生制動が行われるようにする必要はなく、上記N
レンジのみ或いはPレンジのみで回生制動が行われるよ
うになっていても良い。 【0008】上記設定車速は、シフトレバーの操作レン
ジに応じて予め一定値が設定されても良いが、車速やブ
レーキ操作の有無等の運転状態に基づいて設定されるよ
うにしても良い。また、回生制動トルクは、車速に応じ
て常に最大制動トルクが得られるようにしても良いが、
路面の勾配や加減速度,設定車速との偏差等をパラメー
タとして設定・変更されるようになっていても良い。 【0009】一方、このようにPレンジやNレンジ等の
非走行レンジでも、電動モータの回生制動が行われるこ
とにより、その制動トルクに対応する電気エネルギーが
バッテリ等に蓄電されるため、その分だけ走行距離が延
びる利点もある。 【0010】 【第1発明の効果】このように、第1発明の電気自動車
の駆動力制御装置によれば、非走行レンジでも所定の条
件を満足する場合に電動モータが回生制動されるため、
運転操作が容易になるとともに、電気エネルギーの回収
量が増えて走行距離が長くなる。 【0011】 【0012】 【0013】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図2は、本発明が適用された電気自動車
の制御系統を説明するブロック線図で、図3および図4
は、駆動装置10の一例を詳しく示す断面図および骨子
図である。この駆動装置10は、電動モータ12および
減速機16を備えて構成されており、電動モータ12の
出力軸14から出力された動力は、遊星歯車式減速機1
6において減速された後、遊星歯車式差動装置18にお
いて左右の駆動系に分配される。一方の動力は、円筒状
の出力軸14を貫通してその出力軸14と同心に配設さ
れた中間軸28、左側第1等速継手20L、左側車軸2
2L、左側第2等速継手24Lを介して図示しないサス
ペンション装置に支持された左側駆動輪26Lへ伝達さ
れ、他方の動力は、右側第1等速継手20R、右側車軸
22R、右側第2等速継手24Rを介して図示しないサ
スペンション装置に支持された右側駆動輪26Rへ伝達
されるようになっている。駆動輪26L,26Rは、4
本の車輪から成る電気自動車の前輪または後輪を構成し
ている。 【0014】上記電動モータ12は、円筒状ハウジング
30とその両端部に嵌合された第1サイドハウジング3
2および第2サイドハウジング34などから成るハウジ
ング内に収容されて、その出力軸14が車両の左右方向
と平行になる姿勢で配設されている。円筒状ハウジング
30の内周面にはコイルを有するステータ36が固定さ
れているとともに、出力軸14にはステータ36と同心
にロータ40が固定されている。かかる電動モータ12
としては、永久磁石型ACモータ,誘導モータ,同期モ
ータ,DCモータ等、種々のモータが用いられ得る。 【0015】減速機16は、図4から明らかなように、
前記出力軸14の軸端に連結されたサンギヤ42S、キ
ャリヤ42Cによって回転可能に支持されてサンギヤ4
2Sと噛み合う第1遊星ギヤ42P、この第1遊星ギヤ
42Pと一体の第2遊星ギヤ44P、その第2遊星ギヤ
44Pと噛み合う位置固定の第2リングギヤ44Rから
成る遊星歯車装置であり、電動モータ12からサンギヤ
42Sへ入力された回転を所定の減速比にしたがって減
速し、上記キャリヤ42Cから後段の遊星歯車式差動装
置18のリングギヤ46Rへ出力する。 【0016】差動装置18は、ダブルピニオン型の遊星
歯車装置であって、前記右側第1等速継手20Rの左端
に連結されたサンギヤ46S、前記キャリヤ42Cと連
結されたリングギヤ46R、サンギヤ46Sおよびリン
グギヤ46Rの一方および他方と各々噛み合い且つ互い
に噛み合う複数対の遊星ギヤ46P1 、46P2 、それ
ら複数対の遊星ギヤ46P1 、46P2 を回転可能に支
持して前記中間軸28の右端に連結されたキャリヤ46
Cを備えている。これにより、差動装置18は、そのリ
ングギヤ46Rに入力された動力を分配して、左側駆動
輪26Lに作動的に連結されたキャリヤ46Cと右側駆
動輪26Rに作動的に連結されたサンギヤ46Sとへそ
れぞれ出力する。 【0017】また、前記電動モータ12と減速機16と
の間の部分には、図3に示されているように、前記出力
軸14にパーキングギヤ76がスプライン嵌合されてい
る。このパーキングギヤ76の近傍には、図5に示され
ているようにパーキングロックロッド78が配設されて
おり、そのパーキングロックロッド78の先端部にはロ
ックカム80が設けられている。パーキングロックロッ
ド78は、シフトレバー82(図2参照)にケーブル等
を介して連結され、シフトレバー82がPレンジへ操作
されることにより図5の上方へ移動させられるようにな
っており、この時、ロックカム80がパーキングロック
ポール84と係合させられることにより、そのパーキン
グロックポール84を捩りコイルスプリング86の付勢
力に抗して右まわりに回動させ、パーキングギヤ76と
噛み合わせて出力軸14の回転を機械的に阻止する。ロ
ックカム80は、引張コイルスプリング88を介してパ
ーキングロックロッド78に取り付けられており、パー
キングギヤ76の回転時にシフトレバー82がPレンジ
へ操作された場合には、引張コイルスプリング88の付
勢力に従ってロックポール84をパーキングギヤ76に
押圧し、パーキングギヤ76の回転が低速となった時に
それ等を噛み合わせるようになっている。 【0018】図2に戻って、前記電動モータ12は、バ
ッテリ等の電源50からモータ駆動制御回路52を経て
駆動電力が供給されることにより正逆両方向へ回転駆動
される。モータ駆動制御回路52はインバータ等であ
り、モータ制御用コンピュータ54から供給される指令
信号STに従って、駆動電力の周波数や電流等を変更す
ることにより電動モータ12のトルクを制御するととも
に、電動モータ12が強制回転させられることにより発
生した電気エネルギーを電源50に蓄積する回生制動を
行う。モータ制御用コンピュータ54は、CPU56,
RAM58,ROM60,水晶発振子等のクロック信号
源62,図示しないA/Dコンバータ,入出力インタフ
ェース回路等を備えて構成され、RAM58の一時記憶
機能を利用しつつROM60に予め記憶されたプログラ
ムに従って信号処理を行い、前記指令信号STをモータ
駆動制御回路52に出力することにより電動モータ12
の出力トルクや回生制動トルクを制御する。 【0019】上記モータ制御用コンピュータ54には、
アクセル操作量センサ64,モータ回転速度センサ6
6,ブレーキスイッチ68,シフトポジションセンサ7
0等が接続され、アクセルペダルの操作量Acを表すア
クセル操作量信号SAc,電動モータ12の回転速度N
mを表すモータ回転速度信号SNm,ブレーキペダルが
踏込み操作されているか否かを表すブレーキ信号SB,
シフトレバー82の操作レンジを表すシフトポジション
信号SSh等がそれぞれ供給される。シフトレバー82
は運転席の近傍に配設され、車両を前進させるD(ドラ
イブ)レンジ,後退させるR(リバース)レンジ,駐車
する際のP(パーキング)レンジ,電動モータ12のフ
リー回転を許容するN(ニュートラル)レンジなどに選
択操作されるものである。本実施例では、Dレンジおよ
びRレンジが走行レンジで、PレンジおよびNレンジが
非走行レンジである。モータ制御用コンピュータ54に
はまた警告ブザー72が接続され、必要に応じて警告音
を発するようになっている。 【0020】そして、上記シフトレバー82がDレンジ
に操作されている場合には、モータ制御用コンピュータ
54は、例えば図6に示すようなデータマップに従っ
て、アクセル操作量Acおよびモータ回転速度Nmに基
づいてトルク制御値Taを算出し、そのトルク制御値T
aを目標トルクToとして指令信号STを出力すること
により、電動モータ12のトルクが目標トルクToすな
わちトルク制御値Taと一致するように制御する。Rレ
ンジの場合にも、同様なトルク制御を行って電動モータ
12を逆回転させる。また、所定の車速以上でブレーキ
が踏込み操作されている場合など、所定の制動条件を満
足する場合には、回生制動トルクを発生させるための指
令信号STを出力し、内燃機関の自動車におけるエンジ
ンブレーキと同様な制動トルクを発生させ、且つその大
きさを制御するとともに、その制動トルクに対応する電
気エネルギーを電源50に蓄電させる。 【0021】一方、シフトレバー82がNレンジやPレ
ンジへ操作された場合には、基本的にはモータ出力を0
として電動モータ12がフリー回転することを許容する
が、車速Vが所定車速を越えている場合には図7,図8
のフローチャートに従って回生制動を行う。これ等のフ
ローチャートは、例えば数十msec程度のサイクルタ
イムで繰り返し実行される。 【0022】図7はシフトレバー82がNレンジへ操作
された場合のフローチャートで、ステップS1ではシフ
トポジション信号SShが表すシフトレバー82の操作
レンジがNレンジか否かを判断し、Nレンジの場合に
は、ステップS2において、車速Vが予め定められた設
定車速V1より大きいか否かを判断する。車速Vは、モ
ータ回転速度信号SNmが表すモータ回転速度Nmに基
づいて求められ、設定車速V1は、電動モータ12の最
大回転数に対応する車速である。そして、例えば長い下
り坂などで惰性走行している場合に車速Vが設定車速V
1を越え、ステップS2の判断がYESになると、次の
ステップS3で警告ブザー72を鳴らすとともに、ステ
ップS4で電動モータ12を回生制動する。この回生制
動により、車速Vが設定車速V1以下に抑制され、運転
者のブレーキ操作によることなく電動モータ12の損傷
が防止されるとともに、制動トルクに対応する電気エネ
ルギーが電源50に蓄電され、その分だけ走行距離が長
くなる。警告ブザーにより、運転者がブレーキ操作して
減速し、電動モータ12の損傷を回避することもでき
る。 【0023】上記ステップS4の回生制動は、例えば図
9のフローチャートに従って行われる。ステップS4−
1では、例えば車速Vや加減速度、車速Vと設定車速V
1との偏差,路面の勾配等をパラメータとして予めRO
M60等に記憶されたデータマップから制動トルク制御
値Trを算出する。このデータマップは、車速V,加速
度,速度偏差,路面勾配が大きい程、制動トルク制御値
Trも大きくなるように、シミュレーションや実験,演
算式等により設定される。路面の勾配は、傾斜角センサ
等により車両前後方向における傾斜角を検出すれば良
い。次のステップS4−2では、現在の目標制動トルク
Troに予め定められた一定値αを加算した値(Tro+
α)より上記制動トルク制御値Trが小さいか否かを判
断し、Tr<(Tro+α)であればステップS4−3で
制動トルク制御値Trを目標制動トルクTroとし、その
目標制動トルクTroを表す指令信号STを出力すること
により、電動モータ12の回生制動トルクが目標制動ト
ルクTroすなわち制動トルク制御値Trとなるように制
御する。また、(Tro+α)≦Trの場合には、ステッ
プS4−4で目標制動トルクTroに一定値αを加算して
新たな目標制動トルクTroを求め、その目標制動トルク
Troを表す指令信号STを出力することにより、電動モ
ータ12の回生制動トルクを一定値αだけ増大する。一
定値αは、ショックを防止しつつ変化させることができ
る電動モータ12の回生制動トルク増加幅で、これによ
り電動モータ12の回生制動トルクが滑らかに増大させ
られ、制動トルク制御値Trに近づけられる。なお、制
動トルク制御値Trの大きさに拘らず、直ちに目標制動
トルクTroを制動トルク制御値Trとしても良い。 【0024】モータ制御用コンピュータ54による一連
の信号処理のうち、ステップS1を実行する部分はシフ
トポジションセンサ70と共に第1発明のシフトレンジ
検出手段を構成しており、ステップS4を実行する部分
は第1発明の制動手段に相当する。また、モータ回転速
度センサ66は第1発明の車速センサに相当する。 【0025】一方、図8はシフトレバー82がPレンジ
へ操作された場合のフローチャートで、ステップR1で
はシフトポジション信号SShが表すシフトレバー82
の操作レンジがPレンジか否かを判断し、Pレンジの場
合には、ステップR2において、車速Vが予め定められ
た設定車速V2より大きいか否かを判断する。設定車速
V2は、パーキングロックポール84がパーキングギヤ
76と噛み合うことが可能な速度、例えば時速数km程
度の値が設定され、V2<VであればステップR3で電
動モータ12を回生制動する。この回生制動は、前記図
9のフローチャートと同様にして行われ、これにより、
運転者のブレーキ操作によることなく車速Vが設定車速
V2以下となるまで減速され、パーキングロックポール
84がパーキングギヤ76と噛み合うことによって車両
が速やかに停止させられる。パーキングギヤ76の損傷
等に起因して下り坂で車速Vが上昇した場合も、電動モ
ータ12の回生制動により車速Vが設定車速V2以下に
抑制される。また、回生制動による減速時には、制動ト
ルクに対応する電気エネルギーが電源50に蓄電され、
その分だけ走行距離が長くなる。 【0026】モータ制御用コンピュータ54による一連
の信号処理のうち、ステップR1を実行する部分はシフ
トポジションセンサ70と共に第1発明のシフトレンジ
検出手段を構成しており、ステップR3を実行する部分
は第1発明の制動手段に相当する。 【0027】このように、本実施例では、シフトレバー
82がNレンジまたはPレンジへ操作された場合に、車
速Vが所定車速を越えると電動モータ12が回生制動さ
れるため、運転者によるブレーキ操作が軽減され、また
は不要となり、運転操作が容易になるとともに、電動モ
ータ12の損傷が回避される。また、回生制動により電
気エネルギーが電源50に蓄電されるため、その分だけ
走行距離が長くなる。 【0028】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
10の実施例では、ステップSS1においてシフトレバ
ー82がNレンジへ操作されているか否かを判断すると
ともに、ステップSS2において車速Vが例えば時速数
十km程度の予め定められた判定車速V3以上か否かを
判断し、何れか一方でもNOの場合にはステップSS8
でフラグFを「0」とする。ステップSS1,SS2の
判断が共にYESの場合には、ステップSS3でフラグ
F=1か否かを判断する。F=1の場合には直ちにステ
ップSS6以下を実行するが、ステップSS3以下を実
行する当初はF=0であるためステップSS4,SS5
を実行し、その時の車速Vを設定車速Vmとするととも
に、フラグFを「1」とする。フラグF=1とされるこ
とにより、次のサイクルからはステップSS3に続いて
ステップSS6が実行されるようになる。ステップSS
6では、現在の車速Vが設定車速Vmを越えているか否
かを判断し、Vm<Vの場合にはステップSS7で前記
実施例と同様にして電動モータ12を回生制動し、車速
Vが設定車速Vm以下となるように制御する。 【0029】この場合には、車速Vが判定車速V3以上
でシフトレバー82がNレンジへ操作された時の車速V
が設定車速Vmとされ、その設定車速Vmを越えた場合
に回生制動を行うようになっているため、下り坂でシフ
トレバー82をNレンジへ操作すれば、ブレーキ操作を
必要とすることなく回生制動によってその時の車速が維
持されるようになり、運転操作が容易になるとともに電
気エネルギーを効果的に回収できる。 【0030】この実施例では、モータ制御用コンピュー
タ54による一連の信号処理のうち、ステップSS1を
実行する部分はシフトポジションセンサ70と共に第1
発明のシフトレンジ検出手段を構成しており、ステップ
SS7を実行する部分は第1発明の制動手段に相当す
る。 【0031】図11の実施例では、ステップST1にお
いてシフトレバー82がNレンジへ操作されているか否
かを判断するとともに、ステップST2において車速V
が前記判定車速V3以上か否かを判断し、何れか一方で
もNOの場合にはステップST12でフラグF1,F2
をそれぞれ「0」とし、ステップST1,ST2の判断
が共にYESの場合には、ステップST3でブレーキペ
ダルが踏込み操作されている(ON)か否かをブレーキ
信号SBに基づいて判断する。ブレーキOFFの場合
は、ステップST6およびST7を実行するが、ブレー
キONになるとステップST4およびST5を実行す
る。ステップST4では、フラグF1を「1」とすると
ともにフラグF2を「0」とし、ステップST5では電
動モータ12を回生制動してブレーキ操作を補助する。
その後、ブレーキ操作が解除されてステップST3の判
断がNOになると、ステップST6,ST7に続いてス
テップST8,ST9を実行し、その時の車速Vを設定
車速Vmとするとともに、フラグF2を「1」とする。
フラグF2=1とされることにより、次のサイクルから
はステップST6に続いてステップST10が実行され
るようになる。ステップST10では、現在の車速Vが
設定車速Vmを越えているか否かを判断し、Vm<Vの
場合にはステップST11で前記実施例と同様にして電
動モータ12を回生制動する。 【0032】この場合には、車速Vが判定車速V3以上
でシフトレバー82がNレンジへ操作された状態で、ブ
レーキがON→OFF操作された時の車速Vが設定車速
Vmとされ、その設定車速Vmを越えた場合に回生制動
を行うようになっているため、下り坂の惰性走行でより
一層運転者の意図通りの車速制御が行われるようにな
り、運転操作が容易になるとともに電気エネルギーを効
果的に回収できる。 【0033】この実施例では、モータ制御用コンピュー
タ54による一連の信号処理のうち、ステップST1を
実行する部分はシフトポジションセンサ70と共に第1
発明のシフトレンジ検出手段を構成しており、ステップ
ST11を実行する部分は第1発明の制動手段に相当す
る。 【0034】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。 【0035】例えば、前記第1実施例ではシフトレバー
82がNレンジまたはPレンジへ操作され且つ車速Vが
所定の車速を越えた場合に電動モータ12を回生制動す
るようになっていたが、更に別の条件を加えることも可
能である。回生制動の開始条件と解除条件とを別個に定
めることもできる。 【0036】また、図7の制御ではNレンジの場合に回
生制動するようになっているが、Dレンジの場合にも車
速Vが設定車速V1を越えた時にはアクセル操作量Ac
に拘らず回生制動を行うようにしても良い。 【0037】また、前記実施例ではデータマップから算
出した制動トルク制御値Trに従って回生制動トルクを
制御するようになっているが、所望する制動トルクが得
られない場合に制動トルク制御値Trを増減補正した
り、補正後の値でデータマップを書き換えたりすること
もできる。 【0038】また、前記実施例では車速Vが所定の設定
車速を越えた場合にだけ回生制動を行うようになってい
たが、例えば図10,図11の実施例では、実際の車速
Vと設定車速Vmとの偏差に応じて回生制動トルクをフ
ィードバック制御したり、Vm<Vの場合には回生制動
トルクを増大するとともにV<Vmの場合には回生制動
トルクを減少させたりすることにより、回生制動トルク
の制御範囲内で車速Vを設定車速Vmと略一致させるよ
うに制御することも可能である。なお、図10および図
11の制動トルク制御を組み合わせて実行することもで
きる。 【0039】また、前記実施例では電動モータ12,減
速機16,および差動装置18を同軸上に有する駆動装
置10が一対の駆動輪26L,26R間に配設された電
気自動車について説明したが、複数軸の減速機や傘歯車
式の差動装置を有するもの、減速機を備えていないも
の、減速比を変更できる変速機を有するものなど、駆動
装置の構成は適宜変更され得る。 【0040】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】第1発明のクレーム対応図である。 【図2】本発明の一実施例である駆動力制御装置を備え
た電気自動車の制御系統を説明するブロック線図であ
る。 【図3】図2の電気自動車の駆動装置を示す断面図であ
る。 【図4】図3の駆動装置の動力伝達経路を説明する骨子
図である。 【図5】図2の電気自動車に備えられているパーキング
機構を示す図である。 【図6】図2の電気自動車においてDレンジで電動モー
タのトルク制御を行う場合のデータマップの一例であ
る。 【図7】図2の電気自動車においてNレンジで電動モー
タの回生制動を行う場合の作動を説明するフローチャー
トである。 【図8】図2の電気自動車においてPレンジで電動モー
タの回生制動を行う場合の作動を説明するフローチャー
トである。 【図9】図7のステップS4の内容を具体的に説明する
フローチャートである。 【図10】シフトレバーがNレンジへ操作された場合に
電動モータを回生制動する別の実施例を説明するフロー
チャートである。 【図11】シフトレバーがNレンジへ操作された場合に
電動モータを回生制動する更に別の実施例を説明するフ
ローチャートである。 【符号の説明】 12:電動モータ 54:モータ制御用コンピュータ 66:モータ回転速度センサ(車速センサ) 70:シフトポジションセンサ 82:シフトレバー V:実際の車速V1, V2,Vm:設定車速 ステップS1,R1,SS1,ST1:シフトレンジ検
出手段 ステップS4,R3,SS7,ST11:制動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市岡 英二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 倉持 耕治郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−64304(JP,A) 特開 平5−284610(JP,A) 特開 平5−68308(JP,A) 特開 昭53−69316(JP,A) 特開 平6−105588(JP,A) 特開 平6−98420(JP,A) 実開 平6−49155(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 9/00 - 9/32 B60L 7/00 - 7/28 B60L 15/00 - 15/38

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 走行レンジおよび非走行レンジに選択操
    作されるシフトレバーと、駆動輪を回転駆動する電動モ
    ータとを備え、前記シフトレバーが走行レンジに選択操
    作されている場合にアクセル操作量に応じて前記電動モ
    ータのトルク制御を行う電気自動車の駆動力制御装置に
    おいて、 前記シフトレバーが非走行レンジに選択操作されている
    ことを検出するシフトレンジ検出手段と、 前記電気自動車の車速を検出する車速センサと、 前記シフトレバーが非走行レンジに選択操作され、且つ
    前記車速が所定の設定車速を越えている場合に、前記電
    動モータを回生制動する制動手段とを有することを特徴
    とする電気自動車の駆動力制御装置。
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