JPH0628370B2 - ポ−タブル複写装置 - Google Patents

ポ−タブル複写装置

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JPH0628370B2
JPH0628370B2 JP60202224A JP20222485A JPH0628370B2 JP H0628370 B2 JPH0628370 B2 JP H0628370B2 JP 60202224 A JP60202224 A JP 60202224A JP 20222485 A JP20222485 A JP 20222485A JP H0628370 B2 JPH0628370 B2 JP H0628370B2
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剛 吉村
研一 清水
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耕司 樋川
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、ポータブル複写装置に関する。
[従来の技術] この種の複写装置としては、例えば特開昭55-100538号
公報に示される技術が知られている。ところで、この種
の複写装置においては、いかに装置を小型化するか、と
いうことが重要であるが、複写装置を実現するために
は、読取装置,記録装置,駆動装置等々、小型化の難し
い構成要素を多数備える必要があり、従来より提案され
ている技術では、著しい装置の小型化は難しい。そのた
め、実用化されているポータブル複写装置においては、
手動走査を行なうことにより、駆動機構を省略して小型
化を図っているが、手動走査のため操作性の面で不都合
が多い。
[発明の目的] 本発明は、小型のポータブル複写装置を提供することを
目的とする。
[発明の構成] 前述のように、複写装置を実現するためには、読取装
置,記録装置,駆動装置等々、小型化の難しい構成要素
を多数備える必要がある。しかし、像情報を一時的に蓄
える記憶手段があれば、読取装置と記録装置とを同時に
備える必要がない。つまり、像を読取る時には記録装置
は不要であり、像を記録する時には読取装置は不要であ
る。
そこで本発明のポータブル複写装置は、可視像を読み取
ってそれに応じた電気信号を出力する像読取主段;電気
信号に応じて記録媒体上に可視情報を記録する像記録手
段;前記像読取手段及び前記像記録手段を択一的に保持
する保持手段を有するケーシング;前記ケーシング内に
装備され、像情報を記憶する記憶手段:及び前記ケーシ
ング内に装備され、前記像読取手段が保持されていると
きには、前記像読取手段及び記憶手段を制御し、前記像
読取手段からの像情報を前記記憶手段に記憶し、前記像
記録手段が保持されているときには、前記記憶手段及び
像記録手段を制御し、前記記憶手段が記憶した像情報を
前記像記録手段に出力する、電子制御手段;を備える。
これによれば、像を読取る時には記憶手段の分だけ、像
を記録する時には読取手段の分だけ、それぞれ装置が小
型及び軽量になる。記憶手段を小型,軽量にするのは簡
単である。
また、像読取手段及び像記録手段を択一的に装着する
と、特に像読取手段の読取面及び像記録手段の記録面を
ともに装置の底面に向ける構成にする場合でも装置が大
型化しない。これは重要なことである。即ち、像読取手
段の読取面を装置底面に向ける構成にすれば、原稿の幅
及び厚みに制約がなくなるので、どのような原稿でも読
取可能になる。また、像記録手段の記録面を装置底面に
向ける構成にすれば、記録媒体(紙)の幅及び厚みに制
約がなくなるので、どのような部分にでも記録可能にな
る。これにより、最大コピーサイズの小さいポータブル
複写装置であっても、装置サイズよりも大きな原稿から
必要な部分のみを抜き出して、その画像を装置サイズよ
りも大きな記録紙の任意の位置に記録する、という編集
作業が可能になる。
ところで、読取装置を原稿面に対向させると、読取装置
によって原稿面が覆われるため、それが小型であって
も、操作者には原稿上のどの部分の像が読み取られるの
かが分からない。また、記録装置を記録紙に対向させる
と、記録装置によって記録紙が覆われるため、それが小
型であっても、操作者には記録紙上のどの位置に記録が
行なわれるのかが分からない。従って、正確な位置決め
ができない。
そこで、本発明の好ましい実施例においては、装置本体
を収容するケーシングを、それらの相対位置関係が少な
くともコピー可能位置と退避位置に変化するように、可
動支持構造で支持された少なくとも2つの部材で構成
し、それらの部材の両者に、前記像読取手段又は前記像
記録手段を保持する時に該手段の少なくとも一部をケー
シングの外側に露出させるための開口部を設ける。これ
によれば、次のようにして、正確に位置決めができる。
即ち、ケーシングを構成する部材の位置関係を退避位置
にした時に、一方の部材(像読取手段等を装備しない部
材)の開口部を通して、オペレータが原稿の読取面又は
記録紙の記録面を見ることができるので、その部材を動
かして位置決めを行なった後その部材を固定し、ケーシ
ングを構成する他方の部材を動かして、2つの部材の位
置関係をコピー可能位置に設定する。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図に本発明を実施する一形式のポータブル複写装置
の使用状態の外観を示し、第2図に装置本体の構成要素
を示し、第3a図及び第3b図に装置本体内に収容され
る像読取ユニット20の構成を示し、第4図に装置本体
内に収容される像記録ユニット40の構成を示す。
まず、第2図を参照して装置本体を説明する。上構造体
1とアーム2は、上構造体の後部に形成された突起1c
及び1dと、アーム後部に形成された突起2c及び2d
とを合わせ、ピン10及び11で回動可能に結合してあ
る。また、これらには、ピン10及び11に装着される
トーションスプリング12及び13によって、上構造体
1の前部がアーム2の前部に対して持ち上がるような力
が加わる。
爪部材6及び7は、第5b図に示すように、一端6c及
び7cが上構造体1の内壁上端に熱カシメで固定され、
突起6a及び7aが、それぞれ上構造体1に形成された
穴1a及1bを通って上構造体1の外側に突出してい
る。これらの先端に形成された爪6b及び7bは、上構
造体1の下端をアーム2に接触させることにより、アー
ム2に形成した穴2a及び2bに挿入され、それらに係
合する。
レール部材3及び4は、両面粘着テープ18によって、
上構造体1の内壁に固定される。なお、レール部材3及
び4には、爪部材6及び7を避けるための凹み(3b)
が形成されている。3aは位置決め穴であり、上構造体
1の内壁に形成した図示しない突起と係合する。レール
部材3及び4のテープ18を貼付けた面の反対側には、
その前方から後方に向かうレール状の凹凸(3c)が形
成されている。その凹みの先端には、ストッパ14及び
15が、これぞれ、ねじ16及び17で固着される。
カセットホルダ5には、その上面中央部にラック5aが
形成され、両側部にフランジ5b,5cが形成されてい
る。これらのフランジ5b,5cがレール部材3,4の
レールと係合し、カセットホルダ5は、レールに沿って
上構造体1の前後方向に移動する。フランジ5b,5c
の後端部には、突起5d,5eが形成され、これらがス
トッパ14,15と係合してカセットホルダ5の移動範
囲を規制する。
カセットホルダ5の内側後部には、第5a図に示すよう
に、それぞれ像読取ユニット20及び像記録ユニット4
0と接続されるコネクタJ1A及びJ2Aが配置されて
いる。8及び9は、それぞれ、コネクタJ1A及びJ2
Aと、上構造体1内の電気回路とを接続するケーブルで
ある。カセットホルダ5には、上構造体1に固着される
マイクロスイッチS1と対向する位置に、突起5fが形
成されている。この例では、カセットホルダ5が走査終
了位置に達すると、マイクロスイッチS1がオンする。
上構造体1に形成した突起1dの先端に小さな突起1e
が形成されており、アーム2に配置したマイクロスイッ
チS2が、前記突起1eに対向している。この例では、
爪部材6及び7がアーム2の穴2a及び2bと係合する
状態で、マイクロスイッチS2がオンする。
上構造体1の内部には、第5d図に示ように、電気モー
タM1,傘歯車52及び53を含む駆動機構が備わって
おり、傘歯車52に、カセットホルダ5のラック5aが
噛み合っている。従って、電気モータM1を付勢するこ
とにより、カセットホルダ5を駆動できる。
次に、第3a図及び第3b図を参照して像読取ユニット
20を説明する。このユニット20のケース(21,2
2)内には、セルフォク・レンズ・アレー(SLA)2
3,ミラー24,照明光源25,イメージセンサ26,
回路基板28等々が備わっている。照明光源25は、多
数の発光ダイオードを一次元配列して構成してある。そ
の光軸は、ケースの下部に形成した開口部(22a)に
向けられている。
イメージセンサ26は、等倍型のもので、この例では5
12ビットの一次元CCDイメージセンサを用いてい
る。照明光源25から出た光は、原稿で反射し、その反
射光が、ミラー24及びレンズ23を通って、イメージ
センサ26に入射する。イメージセンサ26は、ケーブ
ル27で回路基板28と接続されている。ケース(2
1,22)の一端に、コネクタJ1Bが備わっている。
コネクタJ1Bは、回路基板28と電気的に接続されて
いる。このコネクタJ1Bは、前記カセットホルダ5に
装着したコネクタJ1Aと対向する位置に位置決めされ
ている。
第4図及び第5c図を参照して、像記録ユニット40を
説明する。このユニット40のケース(41,42)内
には、インクフィルム供給ルーラ43,フィルム巻取ロ
ーラ44,サーマルヘッド46,ガイドシャフト49,
電気モータM2等々が備わっている。フンクフィルム供
給ローラ43に巻回されたフィルム45は、サーマルヘ
ッド46及びガイドシャフト49を通って、フィルム巻
取ローラ44に達している。
フィルム巻取ローラ44のシャフトは、伝送機構47を
介して、電気モータM2に接続されている。従って、電
気モータM2を付勢すると、フィルム巻取ローラ44が
回転し、フィルム45を巻取る。この例では、フィルム
45の表面に、熱転写タイプのインクが塗布してある。
第5c図に示すように、サーマルヘッド46の上方に圧
縮スプリング48が結合しており、サーマルヘッド46
は、下方に向かう力を受ける。通常は、サーマルヘッド
46がケース下方の開口部41aから先端が少し突出す
る状態になる。
従って、記録紙の上に記録ユニット40を乗せると、開
口部41aから突出したサーマルヘッド46が、フィル
ム45を介して、記録紙上に押圧される。その状態でサ
ーマルヘッド46を付勢すれば、その付勢によってサー
マルヘッドの発熱した部分に対向するフィルム上のイン
クが溶融し、それが記録紙に転写される。
ケース41には、前記カセットホルダ5に装着したコネ
クタJ2Aと対向する位置に、コネクタJ2Bが配置し
てある。
通常は、トーションスプリング12,13の力によっ
て、第5e図に示すように、上構造体1がアーム2に対
して傾いている。アーム2はコ字形状になっているの
で、その中央の開口部2eから、アーム2の下方に配置
される原稿の画像を見ることができる。従って、この開
口部2eと対向する領域に対して、像読取り又は像記録
が行なわれるので、像読取りを行なう場合には、予め像
読取ユニット20をカセットホルダ5に装着し、第5e
図に示す状態でこの装置を原稿上で移動し、開口部2e
を目的とする原稿像の位置に合わせる。
その状態でアーム2を固定したまま、上構造体1を上か
ら押し下げると、上構造体1ピン10,11を中心に回
動し、アーム2に接触し、爪部材6,7がアームの穴2
a,2bに係合してその状態にロックされる。これが第
1図に示す状態である。この状態では、像読取ユニット
20の下面、即ち読取面が開口部2eを通して、予め位
置決めした原稿読取面と対向しているので、像を読取る
ことができる。像を読取る場合には、イメージセンサ2
6によって主走査が行なわれ、像読取ユニット20の装
置本体(1)に対する相対的移動によって副走査が行な
われ、これによって2次元の領域が読取られる。
読取った後は後述するメモリ130に一時的に記憶され
る。
記憶した像を記録(プリント)する場合には、まず、突
起6a及び6bを上構造体1の内部に押し込んで穴2
a,2bと爪部材6,7との係合を外し、第5e図に示
す状態で像読取ユニット20をカセットホルダ5から抜
き取った後、像記録ユニット40をカセットホルダ5に
装着する。そして、開口部2eを見ながら、任意の記録
紙上で装置を移動し、それを記録すべき位置に位置決め
し、再び上構造体1を押し下げて爪部材6,7を穴2
a,2bに係合させる。
この状態で、開口部2eを通して、像記録ユニット40
の下面が記録紙に対向するので、サーマルヘッド46が
フィルム45を介して記録紙に当接する。従って、フィ
ルム45を動かしながらサーマルヘッド46を付勢すれ
ば、記録紙上にインクが転写される。記録を行なう場合
には、像記録ユニット40が、装置本体(1)に対して
相対移動し、それによって副走査が行なわれる。
第1図を参照すると、上構造体1には、スタートキース
イッチKP,赤色の動作不可表示器D1,緑色の動作可
表示器D2及び電源スイッチPSが備わっている。ま
た、電源として、ACアダプタ(AC−DC変換器)6
4又はバッテリーパック65が接続可能になっている。
これらは、プラグ64a及び65aによって、上構造体
1と接続される。
第6a図に、装置本体、即ち上構造体1内に備わった電
気回路を示す。第6a図を参照すると、この回路には、
マイクロプロセッサ110が備わっている。このマイク
ロプロセッサ110には、タイミング発生用の発振器,
プログラムデータを格納した読み出し専用メモリ(RO
M)120,画像データ格納用の読み書きメモリ130
及及びI/Oポート140が接続されている。
I/Oポート140には、スイッチKP,S1,S2,
ドライバ150及び信号処理回路160が接続されてい
る。ドライバ150には、表示用の発光ダイオードD
1,D2及び電気モータM1が接続されている。信号処
理回路には、コネクタJ1A及びJ2Aが接続されてい
る。信号処理回路160は、信号レベルの変換等を行な
う。
第6b図に、像読取ユニット20の電気回路を示す。第
6b図を参照すると、この回路には照明光源25,イメ
ージセンサ26,タイミング制御回路210,差動増幅
器220,アナログ比較器230,ドライバ240及び
信号処理回路250が備わっている。イメージセンサ2
6には、タイミング制御回路から所定のタイミングパル
スが印加される。イメージセンサ26から出力される信
号は、差動増幅器220で増幅され、アナログ比較器2
30によって二値化され、コネクタJ1Bに出力され
る。照明光源25のオン/オフ及びイメージセンサ26
の読取開始は、コネクタJ1Bが信号処理回路250に
印加する信号によって制御する。信号処理回路250
は、信号レベルの変換等を行なう。
コネクタJ1BのピンP1とP2は互いに接続されてい
る。従って、装置本体の電気回路は、コネクタJ1Aの
所定の2つのピンの導通の有無を監視することで、コネ
クタJ1AにコネクタJ1Bが接続されているかどう
か、即ち像読取ユニット20がカセットホルダ5に装着
されているかどうかを知ることができる。
第6c図に、像記録ユニット40の電気回路を示す。第
6c図を参照すると、この回路には、タイミング制御回
路310,ドライバ320,シフトレジスタ330,ゲ
ート回路340,ドライバ350,サーマルヘッド46
及び電気モータM2が備わっている。電気モータM2の
オン/オフは、ドライバ320に印加する信号によって
制御する。シフトレジスタ330は、1ライン、即ち5
12ビット分のバッファとして機能し、512ビット全
てのデータを、ゲート回路340に同時に出力する。
図示しないが、サーマルヘッドの512個の発熱素子
は、32×16のマトリクス状に接続してあり、16回
に分けて、32個ずつの各グループが、選択的に順次付
勢される。この例では、各発熱素子の1画素あたりの付
勢時間を2msecに設定してある。従って、ゲート回路
340は、シフトレジスタ330が出力する512ビッ
トのデータの中から所定の32ビットを選択して、順次
ドライバ350に印加する。どのグループを付勢するか
は、タイミング制御回路310が決定する。
記録の開始は、コネクタJ2Bがタイミング制御回路3
10に出力する信号によって制御する。シフトレジスタ
330には、シリアル画像データとシフトクロックパル
スが、コネクタJ2Bから印加される。
コネクタJ2BのピンP3とP4は互いに接続されてい
る。従って、装置本体の電気回路は、コネクタJ2Aの
所定の2つのピンの導通の有無を監視することで、コネ
クタJ2AにコネクタJ2Bが接続されているかどう
か、即ち像記録ユニット40がカセットホルダ5に装着
されているかどうかを知ることができる。
なお、第6a図,第6b図及び第6c図においては電源
回路は省略されている。
第7a図,第7b図及び第7c図に、マイクロプロセッ
サ110の概略動作を示す。まず、第7a図を参照す
る。電源がオンすると、出力ポートを初期レベルに設定
し、メモリ130の内容をクリアする。次に、発光ダイ
オードD1を点灯(動作不可表示)しD2を消灯にセッ
トする。コネクタJ1A及びJ2Aの所定のピンの信号
レベルを監視し、カセットホルダ5に像読取ユニット
(読取パック)20が装着されたかどうか、及びカセッ
トホルダ5に像記録ユニット(書込パック)40が装着
されたかどうか、をチェックする。
像読取ユニット20がカセットホルダ5に装着された
ら、発光ダイオードD2を点灯(動作可表示)し、D1
を消灯する。そして、スタートキースイッチKPがオン
するまで待つ。スタートキースイッチKPがオンした
ら、発光ダイオードD1を点灯し、D2を消灯して読取
り処理サブルーチンを実行する。
像記録ユニット40がカセットホルダ5に装着された
ら、発光ダイオードD2を点灯(動作可表示)し、D1
を消灯する。そして、スタートキースイッチKPがオン
するのを待つ。スタートキースイッチKPがオンした
ら、発光ダイオードD1を点灯し、D2を消灯した後、
書込み処理サブルーチンを実行する。
次に、第7b図を参照して、読取り処理サブルーチンを
説明する。まず、スイッチS1及びS2をチェックす
る。読取動作は、カセットホルダ(ガイド)5が装置本
体(1)の内部に奥まで押し込まれた状態から開始され
るので、スイッチS1が突起5fを検知している時(オ
ンの時)には、読取を行なわずに、このサブルーチンを
抜ける。また、上構造体1とアーム2が開いている(第
5e図の状態)と、読取ができないので、スイッチS2
がアーム閉を検知してなければ、読取を行なわずに、こ
のサブルーチンを抜ける。
スイッチS1がオフで、スイッチS2がオンなら、読取
りを開始する。まず、メモリポインタに、メモリの先頭
アドレスの値をセットし、照明光源25を点灯にセット
し、走査駆動モータM1をオンにセットする。次に、タ
イミング制御回路210に読取り開始を指示し、カウン
タCNに0をセットする。
タイミング制御回路210は、読取り開始指示がある
と、イメージセンサ26に所定の読取りパルス及び転送
クロックを与える。これにより、イメージセンサ26
は、512ビット分の画像データをシリアル信号として
順次出力する。マイクロプロセッサ110は、転送クロ
ックに同期して、像読取ユニット20から出力される二
値画像データを読み、それをメモリポインタの示すメモ
リに格納し、該ポインタをインクリメントする。そして
カウンタCNをインクリメントし、その値が512に達
するまで、つまり512画素分のデータを読取るまで、
同じ動作を繰り返す。
カウンタCNが512になったら、発振器100からの
タイミングパルスを監視し、次の主走鎖開始タイミング
になるのを待つ。そのタイミングになったら、再び、タ
イミング制御回路210に読取り開始を指示し、カウン
タCNに0をセットし、上記と同様の動作を繰り返す。
読取動作中にスイッチS1がオンしたら、読取走査(副
走査)終了位置に達したので、モータM1を停止し、照
明光源25をオフにセットして、このサブルーチンから
抜け出す。以上の処理により、メモリ130内に、読み
取った画像のデータが蓄えられる。このデータは、電源
スイッチPSをオフにするか、次の読取りを行なった場
合の他は消えない。従って、この読取りの後で像読取ユ
ニット20をカセットホルダ5から引き抜いても、デー
タはメモリ130上に保持される。
次に、第7c図を参照して、書込み処理サブルーチンを
説明する。まず、スイッチS1及びS2をチェックす
る。記録動作は、カセットホルダ(ガイド)5が装置本
体の内部に奥まで押し込まれた状態から開始されるの
で、スイッチS1が突起5fを検知している時には、読
取を行なわずに、このサブルーチンを抜ける。また、上
構造体1とアーム2が開いていると、サーマルヘッド4
6が記録紙から離れて記録動作ができないので、スイッ
チS2がアーム閉を検知してなければ、記録動作を行な
わずに、このサブルーチンを抜ける。
スイッチS1がオフで、スイッチS2がオンなら、記録
動作を開始する。まず、メモリポインタにメモリの先頭
アドレスの値をセットし、走査駆動モータM1をオンに
セットし、フィルム駆動モータM2をオンにセットす
る。
次に、カウンタCNに0をセットした後、メモリポイン
タの示すメモリの内容を読んでそのデータ及びシフトパ
ルスをコネクタJ2Aに出力する。この信号は、コネク
タJ2Bを介して、像記録ユニットに与えられる。シフ
トレジスタ330は、シフトパルスに同期して、印加さ
れた1ビットのデータを取り込む。更にカウンタCN1
をインクリメントし、その結果が512に達するまで、
上記データ出力動作を繰り返す。これを512回繰り返
すと、シフトレジスタ330に1ライン分のデータが格
納される。
カウンタCNの内容が512になったら、記録開始信号
を出力し、次データの要求があるまで待つ。記録開始信
号は、タイミング制御回路310に印加される。タイミ
ング制御回路310は、記録開始信号を受けると、ゲー
ト回路340を制御し、シフトレジスタ330に保持さ
れたデータを32ビットずつ取出し、その内容に応じて
サーマルヘッド46を付勢する。512ビット分のデー
タ全てに対してサーマルヘッド46の付勢が終了する
と、タイミング制御回路310は次のデータを要求す
る。
マイクロプロセッサ110は、次データの要求があった
ら、再びカウンタCNを0にクリアし、上記データ出力
動作を繰り返す。但し、次データの要求を待つ間に、ス
イッチS1がオンすると、像記録ユニット40が記録終
了位置まで達したので、モータM1及びM2を停止し
て、記録動作を終了し、このサブルーチンを抜ける。
上記説明から分かるように、この例では像読取及び像記
録において、副走査を電気モータにより自動的に行なう
が、カセットホルダ5は往走査が終了した位置で停止
し、その状態で動作が終了するので、カセットホルダ5
の復帰動作は手動で行なう必要がある。モータM1を逆
転させれば自動復帰動作も可能であるが、この例では、
1回の読取り動作が終了したらカセットホルダ5内の像
読取ユニット20を引き抜いて像記録ユニット40に差
し換える必要があるので、カセットホルダ5が装置本体
から突出している方がユニット交換が簡単である。
第8図に、1つの変形実施例を示す。第8図を参照する
と、この例ではカセットホルダが省略されている。その
かわり、像読取ユニット80及び像記録ユニット90
に、各々レール状の突出部82,83,92,93及び
ラック81,93が形成されている。コネクタ85及び
95と結合するコネクタ78及び77は、可動端子台7
3上に装着されている。可動端子台73は、装置本体7
0に形成したガイド溝72に摺動可能に支持されてい
る。コネクタ77及び78には、それぞれ、フレキシブ
ルケーブル74及び75が接続されている。像読取ユニ
ット80及び像記録ユニット90には白色の光学マーク
84及び94が形成されている。76は、各ユニットの
光学マークを検知して走査終了位置を知るための反射型
光学センサである。その他の構成及び動作は、上記実施
例と同様である。
なお、上記実施例では予め定めた大きさの1枚分の画像
をコピーするのに必要なメモリのみを備えているので、
読取り動作を行なう毎にユニット交換が必要であるが、
更に大容量のメモリを備えて複数枚の画情報を同時に蓄
積可能にむれば、ユニット交換の回数を減らすことがで
きる。
[効果] 以上のとおり、本発明によれば、像読取手段と像記録手
段とが択一的に装置本体に装着されるので、走査駆動機
構等を省略しなくても、装置が大幅に小型化される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例のポータブル複写装置の使用状態の外
観を示す斜視図である。 第2図は第1図の装置の装置本体の構成を示す分解斜視
図である。 第3a図及び第3b図は、それぞれ、第1図の装置に装
着された像読取ユニット20の透視図及び縦断面図であ
る。 第4図は、第1図の装置に装着される像記録ユニット4
0の上蓋をとった状態を示す斜視図である。 第5a図はカセットホルダ5を第2図の矢印A方向から
見た正面図、第5b図は第1図の装置本体のロック機構
を正面から見た縦断面図、第5c図は像記録ユニット4
0を横から見た縦断面図、第5d図は上構造体1内部の
駆動機構を正面から見た縦断面図、第5e図は第1図の
装置のロックを外した状態を示す側面図である。 第6a図,第6b図及び第6c図は、それぞれ装置本
体,像読取ユニット20及び像記録ユニット40の電気
回路を示すブロック図である。 第7a図,第7b図及び第7c図は、第6a図のマイク
ロプロセッサ110の動作を示すフローチャートであ
る。 第8図は、1つの変形実施例の装置を示す斜視図であ
る。 1:上構造体(ケーシング)、1a,1b:穴 1c,1d,1e:突起、2:アーム 2a:穴、2e:開口部 3,4:レール部材、5:カセットホルダ 5a:ラック、5b,5c:フランジ 6,7:爪部材、8,9:ケーブル 10,11:ピン 12,13:トーションスプリング 14,15:ストッパ、16,17:ねじ 18:両面粘着テープ 20:像読取ユニット(像読取手段) 21,22:ケース 23:セルフォク・レンズ・アレー 24:ミラー、25:照明光源 26:イメージセンサ 40:像記録ユニット(像記録手段) 41,42:ケース 43:インクフィルム供給ローラ 44:フィルム巻取ローラ 45:フィルム、46:サーマルヘッド 110:マイクロプロセッサ(電子制御手段) 130:読み書きメモリ(記憶手段) 330:シフトレジスタ M1,M2:電気モータ J1A,J1B,J2A,J2B:コネクタ KP:スタートキースイッチ S1,S2:マイクロスイッチ PS:電源スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可視像を読み取ってそれに応じた電気信号
    を出力する像読取手段; 電気信号に応じて記録媒体上に可視情報を記録する像記
    録手段; 前記像読取手段及び前記像記録手段を択一的に保持する
    保持手段を有するケーシング; 前記ケーシング内に装備され、像情報を記憶する記憶手
    段;及び 前記ケーシング内に装備され、前記像読取手段が保持さ
    れているときには、前記像読取手段及び記憶手段を制御
    し、前記像読取手段からの像情報を前記記憶手段に記憶
    し、前記像記録手段が保持されているときには、前記記
    憶手段及び像記録手段を制御し、前記記憶手段が記憶し
    た像情報を前記像記録手段に出力する、電子制御手段; を備えるポータブル複写装置。
  2. 【請求項2】前記ケーシングは、前記像読取手段及び前
    記像記録手段を駆動する駆動手段を備える、前記特許請
    求の範囲第(1)項記載のポータブル複写装置。
  3. 【請求項3】前記ケーシングは、前記像読取手段又は前
    記像記録手段を保持する時に該手段の少なくとも一部が
    ケーシングの外側に露出する開口部を備える、前記特許
    請求の範囲第(1)項記載のポータブル複写装置。
  4. 【請求項4】前記ケーシングは、それらの相対位置関係
    が変わる可動支持構造で支持された複数の部材でなり、
    それらの両者が前記開口部を有する、前記特許請求の範
    囲第(3)項記載のポータブル複写装置。
  5. 【請求項5】電子制御手段は、1つのスイッチを備え、
    前記保持手段が像読取手段を保持している時に前記スイ
    ッチがオンすると像読取手段からの像情報を前記記憶手
    段に記憶し、前記保持手段が像記録手段を保持している
    時に前記スイッチがオンすると記憶手段が記憶した情報
    を像記録手段に出力する、前記特許請求の範囲第(1)
    項,第(2)項,第(3)項又は第(4)項記載のポータブル複
    写装置。
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