JPH0628301U - アキュムレータ - Google Patents
アキュムレータInfo
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- JPH0628301U JPH0628301U JP7114792U JP7114792U JPH0628301U JP H0628301 U JPH0628301 U JP H0628301U JP 7114792 U JP7114792 U JP 7114792U JP 7114792 U JP7114792 U JP 7114792U JP H0628301 U JPH0628301 U JP H0628301U
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- bladder
- gas
- liquid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ブラダがガス室に向けて移動するときブラダが
過度に伸長され損傷を受けることを抑制し、ひいてはブ
ラダが内シェルに当接されるときブラダと内シェルとの
間の空隙を削減し、併せてブラダを透過して液体室へ移
動するガスの量を減少せしめる。 【構成】シェルの内部空間をブラダ(20)によって液体室
から区画して確保されたガス室を少なくとも2つのガス
小室に区画するための内シェル(12)の表面のうちブラダ
(20)に対向する表面(12d) の形状をブラダ(20)の表面の
うち内シェル(12)に対向する表面(20a) の無負荷状態に
おける形状に相応する形状とする。 【効果】ブラダがガス室に向けて移動するときブラダが
過度に伸長され損傷を受けることを抑制でき、ひいては
ブラダが内シェルに当接されるときブラダと内シェルと
の間の空隙を削減でき、併せてブラダを透過して液体室
へ移動するガスの量を減少できる。
過度に伸長され損傷を受けることを抑制し、ひいてはブ
ラダが内シェルに当接されるときブラダと内シェルとの
間の空隙を削減し、併せてブラダを透過して液体室へ移
動するガスの量を減少せしめる。 【構成】シェルの内部空間をブラダ(20)によって液体室
から区画して確保されたガス室を少なくとも2つのガス
小室に区画するための内シェル(12)の表面のうちブラダ
(20)に対向する表面(12d) の形状をブラダ(20)の表面の
うち内シェル(12)に対向する表面(20a) の無負荷状態に
おける形状に相応する形状とする。 【効果】ブラダがガス室に向けて移動するときブラダが
過度に伸長され損傷を受けることを抑制でき、ひいては
ブラダが内シェルに当接されるときブラダと内シェルと
の間の空隙を削減でき、併せてブラダを透過して液体室
へ移動するガスの量を減少できる。
Description
【0001】
【0002】
本考案は、ブラダによって内部空間がガス室と液体室とに区画されたシェルの 内部に内シェルを配設することによりガス室を少なくとも2つのガス小室に区画 してなるアキュムレータに関し、特に、内シェルの表面のうちブラダに対向する 表面の形状がブラダの表面のうち内シェルに対向する表面の無負荷状態における 形状に相応する形状とされてなるアキュムレータに関するものである。
【0003】
従来、この種のアキュムレータとしては、無負荷状態で周縁部の端面方向に突 出せしめられたブラダの中央部が液体室の液体圧の減少に伴なって液体室方向 ( “吐出方向”ともいう) に向けて移動しかつ液体室の液体圧の増加に伴なってガ ス室方向 (“吸入方向”ともいう) に向けて移動することにより液体供給源の液 体圧の変動を吸収し緩和するに際し、内シェルによってガス室を少なくとも2つ のガス小室に区画して2つのガス小室を連通するガス案内孔に対し弁体を配設し ておき、液体供給源の液体圧が急速に増大したときに弁体によって2つのガス小 室間のガスの移動を抑制することによって、急速な液体圧の変動を吸収し緩和し てなるものが、提案されていた。
【0004】
しかしながら、従来のアキュムレータでは、内シェルの表面のうちブラダに対 向する表面の形状がブラダの表面のうち内シェルに対向する表面の無負荷状態に おける形状に全く近似されておらずガス室側に向けて大幅に陥凹されていたので 、(i) 液体圧の増加にともないブラダの中央部がガス室側に向けて移動し内シェ ルの表面に当接せしめられるとき、内シェルの表面とブラダの表面との間に比較 的大きな空隙が残存してしまう欠点があり、ひいては(ii)液体圧の増加に伴ない ブラダの中央部がガス室側に向けて移動し内シェルの表面に当接せしめられると き、ブラダの彎曲反転部などが過度に伸長されてしまい損傷を受け易い欠点があ り、併せて(iii) 液体圧の増加にともないブラダの中央部がガス室側に向けて移 動し内シェルの表面に当接せしめられたのち液体圧が更に増大し内シェルとブラ ダとの間の空隙が縮小されるにつれ、比較的に多量のガスがブラダを透過して液 体室側へ移動してしまう欠点があった。
【0005】 そこで、本考案は、これらの欠点を除去する目的で、内シェルの表面のうちブ ラダに対向する表面の形状がブラダの表面のうち内シェルに対向する表面の無負 荷状態における形状に相応する形状とされてなるアキュムレータを提供せんとす るものである。
【0006】
【0007】
本考案により提供される問題点の解決手段は、 「ブラダによって内部空間がガス室と液体室とに区画されたシェルの内部に 内シェルを配設することによりガス室を少なくとも2つのガス小室に区画し てなるアキュムレータにおいて、内シェルの表面のうちブラダに対向する表 面の形状がブラダの表面のうち内シェルに対向する表面の無負荷状態におけ る形状に相応する形状とされてなることを特徴とするアキュムレータ」 である。
【0008】
本考案にかかるアキュムレータ用ブラダは、ブラダによって内部空間がガス室 と液体室とに区画されたシェルの内部に内シェルを配設することによりガス室を 少なくとも2つのガス小室に区画してなるアキュムレータであって、上述の[問 題点の解決手段]の欄に明示したごとく構成されており、特に、内シェルの表面 のうちブラダに対向する表面の形状がブラダの表面のうち内シェルに対向する表 面の無負荷状態における形状に相応する形状とされているので、 (i) ブラダがガス室に向けて移動するとき、ブラダが過度に伸長され損 傷を受けることを抑制する作用 をなし、ひいては (ii) ブラダが内シェルに当接されるとき、ブラダと内シェルとの間の空 隙を削減する作用 をなし、併せて (iii) ブラダを透過して液体室へ移動するガスの量を減少せしめる作用 をなす。
【0009】
次に、本考案にかかるアキュムレータについて、その好ましい実施例を挙げ、 添付図面を参照しつつ、具体的に説明する。
【0010】 しかしながら、以下に説明する実施例は、本考案の理解を容易化ないし促進化 するために記載されるものであって、本考案を限定するために記載されるもので はない。
【0011】 換言すれば、以下に説明する実施例において開示される各要素は、本考案の精 神ならびに技術的範囲に属する全ての設計変更ならびに均等物置換を含むもので ある。
【0012】 (添付図面の説明)
【0013】 図1は、本考案にかかるアキュムレータの一実施例を示すための断面図であっ て、特に、ブラダ20が内シェル12に未だ当接されていない状態を示している。
【0014】 図2は、図1に示した実施例の作用を説明するための断面図であって、特に、 ブラダ20が内シェル12に既に当接されている状態を示している。
【0015】 (実施例の構成)
【0016】 まず、図1を参照しつつ、本考案にかかるアキュムレータの一実施例について 、その構成を詳細に説明する。
【0017】 10は、本考案にかかるアキュムレータであって、後述のブラダ20によってシェ ル11の内部空間がガス室11A と液体室11B とに区画され、かつガス室11A が内シ ェル12によって第1のガス小室11A1と第2のガス小室11A2とに区画されている。 すなわち、本考案にかかるアキュムレータ10は、シェル11の内周面に対しブラダ 20 の周縁部21B の外周面を当接するよう内シェル12の外周面に形成されたブラダ 取付部12a によってその弾性取付部21a をシェル11の内周面に向けて押圧するこ とにより、ブラダ20をシェル11の内周面に保持し、シェル11の内部空間をガス室 11A と液体室11B とに区画している。内シェル12は、シェル11の内周面に形成さ れた係止段部11c に一表面 (すなわちブラダ20に対向しない表面)12cの周縁部を 係止することにより、シェル11の内部に固定されている。
【0018】 シェル11のガス室11A (すなわち第1のガス小室11A1および第2のガス小室11 A2) には、適宜の不活性ガス (たとえば窒素ガス) が、シェル11のガス供給口11 b から充填されたのち、閉鎖部材 (いわゆる“ガスプラグ”)13 およびシール部 材 (ここではOリング)13aによってそのガス供給口11b を閉鎖することにより、 封入されている。
【0019】 シェル11の液体室11B は、後述のポペット23によって内側開口が閉鎖可能な液 体案内孔14a を備えたオイルポート (すなわち液体出入口部材)14 の基端部をオ イルポート取付開口11a に配設しかつ先端部を液体供給管 (図示せず) に連結す ることにより、適宜の液体供給源(図示せず)に連通されている。すなわち、シ ェル11の液体室11B は、オイルポート14の先端部の外周面もしくは内周面 (ここ では外周面) に形成されたネジ部14b に対して液体供給管(図示せず)のネジ部 を螺合することによって、液体案内孔14a および液体供給管を介し適宜の液体供 給源に連通されており、その液体供給源の液体圧に応じて適宜の量の液体(たと えばブレーキ液,水あるいはオイル)が供給されている。
【0020】 内シェル12には、第1のガス小室11A1と第2のガス小室11A2との間でガスの連 通を可能とするためのガス案内孔12b が形成されている。ガス案内孔12b には、 液体室11B の液体圧が急速に高まり第2のガス小室11A2から第1のガス小室11A1 へガスが短時間のうちに移動しようとしたとき、それを阻止して液体室11B ひい ては液体供給源の液体圧の急速な増加を緩和する目的で、弁体15が配設されてい る。
【0021】 内シェル12の他表面 (すなわちブラダ20に対向する表面)12dは、また、液体室 11B 中の液体圧が増大するに伴なってブラダ20の中央部21A が当接せしめられる とき、ブラダ20の一表面 (すなわち内シェル12に対向する表面)20aとの間に大き な空隙が残存することを阻止し、かつブラダ20が彎曲反転部21C などで過度に伸 長されて過度の応力を生じることを阻止するよう、ブラダ20の一表面20a の無負 荷状態における形状に相応する形状 (すなわち一致ないし近似する形状) とされ ている。すなわち、内シェル12の他表面12d は、周縁部にブラダ20の彎曲反転部 21C の一部の無負荷状態における表面形状に相応する形状を確保できるよう彎曲 凸部12e が形成され、中央部にブラダ20の中央部21A の無負荷状態における表面 形状に相応する形状を確保できるよう凹部12f が形成され、併せて周縁部から中 央部にかけてブラダ20の彎曲反転部21C の残部の無負荷状態における表面形状に 相応する形状を確保できるよう緩慢に彎曲した凹面とされている。
【0022】 オイルポート14は、基端部すなわち内側端面の外周部が拡張されており、シェ ル11のオイルポート取付開口11a に配設されたのち熔接されるに際し不具合を回 避するよう、配慮されている。
【0023】 20は、本考案にかかるアキュムレータ10に組み込みガス室11A と液体室11B と を互いに区画するためのブラダであって、中央部21A と中央部21A の無負荷状態 における突出方向に向けて端面が形成された周縁部21B と中央部21A および周縁 部21B を互いに連結するための彎曲反転部21C とを包有しておりゴムなどの適宜 の弾性材料によって形成された弾性材料層21と、ガス透過性能の低い適宜の材料 によって作成されており所望に応じ弾性材料層21の内部に対して配設されたガス 遮蔽層22と、オイルポート14の液体案内孔14a に吸い込まれることを回避する目 的で弾性材料層21の他表面 (すなわち内シェル12に対向していない表面)20bのう ち中央部21A に相当する部分に対して配設されたポペット23とを、備えている。
【0024】 ブラダ20の弾性材料層21には、ブラダ20が内シェル12の外周面によって前述の ごとくシェル11の内周面に対して取付けられたとき、シェル11の内周面との間で 十分のシールを確保できるよう、(i) 周縁部21B の端面にそって延長された厚肉 の弾性取付部21a が、ゴムなどの適宜の弾性材料によって、周縁部21B の内周面 (すなわち内シェル12に対向する一表面20a の周縁部) に形成されており、また (ii)周縁部21B の端面にそって延長された弾性突部21b が、同様に、周縁部21B の外周面 (すなわち内シェル12に対向していない他表面20b の周縁部) に形成さ れている。
【0025】 ブラダ20のガス遮蔽層22は、図示することを省略してあるが、通常、織布 (た とえばメリヤスなど) あるいは不織布などの補強材の少なくとも一面に対し、ポ リビニルアルコール樹脂,ポリフッ化ビニル樹脂あるいは塩化ビニリデン樹脂な どで作製されたガス透過性能の低い樹脂膜あるいは金属箔からなる少なくとも一 層のガス遮蔽膜を配設することによってによって形成されている。しかしながら 、ガス遮蔽層22では、所望により、補強材を省略してもよい。
【0026】 (実施例の作用)
【0027】 更に、図1および図2を参照しつつ、本考案にかかるアキュムレータの一実施 例について、その作用を詳細に説明する。
【0028】 液体圧がガス圧に一致しているときの動作
【0029】 本考案にかかるアキュムレータ10は、液体供給源 (図示せず) の液体圧が適度 の大きさであってガス室11A のガス圧と一致しておりブラダ20が図1に示した状 態に停止している場合、ブラダ20が、彎曲反転部21C で反転し中央部21A で一側 (すなわちガス室11A に相当する側) に向け周縁部21B の端面と同一方向に突出 している。
【0030】 このとき、弁体15は、内シェル12のガス案内孔12b において移動されておらず 、第1のガス小室11A1と第2のガス小室11A2との間におけるガスの移動を抑制し ていない。このため、第1のガス小室11A1と第2のガス小室11A2との間では、ガ スが、自由に移動可能とされている。この結果、第1のガス小室11A1のガス圧は 、第2のガス小室11A2のガス圧に等しく維持され、かつ液体室11B 中の液体圧に 等しく維持されている。
【0031】液体圧が増加するときの動作…液体吸入動作
【0032】 液体供給源の液体圧が図1に示した状態に比べて増加する場合、本考案にかか るアキュムレータ10では、液体が、液体供給源から液体供給管を介してオイルポ ート14の液体案内孔14a に供給される。これに伴なって、シェル11の液体室11B には、オイルポート14の液体案内孔14a から液体が供給されるので、その液体圧 が増加する。
【0033】液体圧が緩慢に増加する場合
【0034】 シェル11の液体室11B における液体圧の増加が緩慢である場合、ブラダ20の中 央部21A は、ガス室11A 側 (すなわち“吸入方向”) へ向けて矢印Xで示すごと く緩慢に移動し、その両面20a,20b に印加された圧力 (すなわちガス室11A のガ ス圧および液体室11B の液体圧) が互いに平衡した位置で停止する。
【0035】 このとき、ブラダ20の中央部21A の矢印X方向への移動が緩慢であるので、第 2のガス小室11A2におけるガス圧の増加が緩慢であり、第2のガス小室11A2から 第1のガス小室11A1へのガスの移動も緩慢である。このため、弁体15は、内シェ ル12のガス案内孔12b において移動されず、第1のガス小室11A1と第2のガス小 室11A2との間におけるガスの移動を抑制していない。それ故、第2のガス小室11 A2の容積がブラダ20の移動に伴なって縮小されるにつれ、第1のガス小室11A1に は、第2のガス小室11A2からガスが自由に供給される。この結果、第1のガス小 室11A1のガス圧は、第2のガス小室11A2のガス圧に常に等しく維持されている。
【0036】 液体供給源の液体圧が更に増加する場合、本考案にかかるアキュムレータ10で は、液体が、液体供給源から液体供給管を介してオイルポート14の液体案内孔14 a に供給される。これに伴なって、シェル11の液体室11B には、オイルポート14 の液体案内孔14a から液体が供給されるので、液体圧が増加する。
【0037】 シェル11の液体室11B における液体圧の増加に応じ、ブラダ20の中央部21A は 、ガス室11A 側 (すなわち“吸入方向”) へ向けて矢印Xで示すごとく更に移動 し、その一表面20a が図2に示したごとく内シェル12の他表面12d(特に凹部12f) に当接せしめられる。
【0038】 これに伴ない、弁体15は、内シェル12のガス案内孔12b において移動され、第 1のガス小室11A1と第2のガス小室11A2との間におけるガスの移動を抑制する。
【0039】液体圧が急速に増加する場合
【0040】 シェル11の液体室11B における液体圧の増加が急速である場合、ブラダ20の中 央部21A は、ガス室11A 側 (すなわち“吸入方向”) へ向けて矢印Xで示すごと く急速に移動し、その両面20a,20b に印加された圧力 (すなわちガス室11A のガ ス圧;実質的には第2のガス小室11A2のガス圧および液体室11B の液体圧) が互 いに平衡した位置で停止する。
【0041】 このとき、ブラダ20の中央部21A の矢印X方向への移動が急速であるので、第 2のガス小室11A2におけるガス圧の増加が急速であり、第2のガス小室11A2から 第1のガス小室11A1へのガスの移動も急速である。このため、弁体15は、内シェ ル12のガス案内孔12b において移動しガス案内孔12b を閉鎖ないしは狭搾し、第 1のガス小室11A1と第2のガス小室11A2との間におけるガスの移動を抑制する。 それ故、第2のガス小室11A2の容積がブラダ20の移動に伴なって縮小されるにつ れ、第2のガス小室11A2のガス圧は、第1のガス小室11A1のガス圧に比べて増加 する。
【0042】 液体供給源の液体圧が更に増加する場合、本考案にかかるアキュムレータ10で は、液体が、液体供給源から液体供給管を介してオイルポート14の液体案内孔14 a に供給される。これに伴なって、シェル11の液体室11B には、オイルポート14 の液体案内孔14a から液体が供給されるので、液体圧が増加する。
【0043】 シェル11の液体室11B における液体圧の増加に応じ、ブラダ20の中央部21A は 、ガス室11A 側 (すなわち“吸入方向”) へ向けて矢印Xで示すごとく更に移動 し、その一表面20a が図2に示したごとく内シェル12の他表面12d(特に凹部12f) に当接せしめられる。
【0044】液体圧が減少するときの動作…液体吐出動作
【0045】 液体供給源の液体圧がたとえば図1あるいは図2に示した状態に比べて減少す る場合、本考案にかかるアキュムレータ10は、ブラダ20の中央部21A が液体室11 B 側 (すなわち“吐出方向”) へ向けて矢印Yで示すごとく移動し、その両面20 a,20b に印加された圧力 (すなわちガス室11A のガス圧と液体室11B の液体圧と ;図2に示した状態の場合実質的には第2のガス小室11A2のガス圧と液体室11B の液体圧と) が互いに平衡した位置で停止する。ブラダ20の中央部21A の移動に 伴なって、シェル11の液体室11B の液体が、オイルポート14の液体案内孔14a を 介して液体供給源に向けて排出される。
【0046】 液体供給源の液体圧が更に減少する場合、本考案にかかるアキュムレータ10は 、ブラダ20の中央部21A (すなわちポペット23) が、液体室11B 側 (すなわち“ 吐出方向”) へ向けて矢印Yで示すごとく移動してオイルポート14に当接され、 オイルポート14の液体案内孔14a を閉鎖する。
【0047】 このとき、弁体15は、液体供給源の液体圧が当初に図1に示した状態にあった 場合、内シェル12のガス案内孔12b において移動されず、第1のガス小室11A1と 第2のガス小室11A2との間におけるガスの移動を抑制していない。また、弁体15 は、液体供給源の液体圧が当初に図2に示した状態にあった場合、ブラダ20が矢 印Y方向に移動されるに際し、直ちに内シェル12のガス案内孔12b において矢印 Y方向に向けて移動され、第1のガス小室11A1と第2のガス小室11A2との間にお けるガスの移動を抑制しない状態となる。このため、第2のガス小室11A2の容積 がブラダ20の移動に伴なって拡大されるにつれ、第2のガス小室11A2には、第1 のガス小室11A1からガスが自由に供給される。この結果、第1のガス小室11A1の ガス圧は、第2のガス小室11A2のガス圧に等しく維持されている。
【0048】 以上より明らかなごとく、本考案にかかるアキュムレータ10によれば、内シェ ル12の他表面12d の形状がブラダ20の一表面20a の無負荷状態における形状に相 応する形状とされているので、(i) ブラダ20の中央部21A がガス室11A 側に向け て移動し内シェル12に当接されるとき、ブラダ20の一表面20a と内シェル12の他 表面12d との間に残留する空隙を十分に削減でき、ひいては(ii)その間に残留す るガスの量を十分に削減でき、また(iii) ブラダ20が過度に伸長され損傷を受け ることを抑制でき、更に(iv)ブラダ20の一表面20a と内シェル12の他表面12d と の間に残留する空隙からブラダ20を透過して液体室11B へ移動するガスの量を削 減できる。
【0049】
上述より明らかなように、本考案にかかるアキュムレータは、ブラダによって 内部空間がガス室と液体室とに区画されたシェルの内部に内シェルを配設するこ とによりガス室を少なくとも2つのガス小室に区画してなるアキュムレータであ って、[問題点の解決手段]の欄に明示したごとく構成されており、特に、内シ ェルの表面のうちブラダに対向する表面の形状がブラダの表面のうち内シェルに 対向する表面の無負荷状態における形状に相応する形状とされているので、 (i) ブラダがガス室に向けて移動するとき、ブラダが過度に伸長され損 傷を受けることを抑制できる効果 を有し、ひいては (ii) ブラダが内シェルに当接されるとき、ブラダと内シェルとの間の空 隙を削減できる効果 を有し、併せて (iii) ブラダを透過して液体室へ移動するガスの量を減少できる効果 を有する。
【図1】本考案にかかるアキュムレータの一実施例を示
すための断面図である。
すための断面図である。
【図2】図1に示した実施例の作用を説明するための断
面図である。
面図である。
【符号の説明】10・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アキュムレータ 11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シェル 11A ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガス室 11A1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1のガス小室 11A2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2のガス小室 11B ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・液体室 11a ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルポート取付開口 11b ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガス供給口 11c ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係止段部 12・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内シェル 12a ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブラダ取付部 12b ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガス案内孔 12c ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一表面 12d ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・他表面 12e ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・彎曲凸部 12f ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・凹部 13・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガスプラグ 13a ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シール部材 14・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルポート 14a ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・液体案内孔 14b ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ネジ部 15・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弁体20・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ブラダ 20a ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一表面 20b ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・他表面 21・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾性材料層 21A ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中央部 21B ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周縁部 21C ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・彎曲反転部 21a ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾性取付部 22・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガス遮蔽層 23・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ポペット
Claims (1)
- 【請求項1】ブラダによって内部空間がガス室と液体室
とに区画されたシェルの内部に内シェルを配設すること
によりガス室を少なくとも2つのガス小室に区画してな
るアキュムレータにおいて、内シェルの表面のうちブラ
ダに対向する表面の形状がブラダの表面のうち内シェル
に対向する表面の無負荷状態における形状に相応する形
状とされてなることを特徴とするアキュムレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7114792U JPH0628301U (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | アキュムレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7114792U JPH0628301U (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | アキュムレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0628301U true JPH0628301U (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=13452202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7114792U Withdrawn JPH0628301U (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | アキュムレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628301U (ja) |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP7114792U patent/JPH0628301U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970306 |