JPH0594503U - アキュムレータ - Google Patents

アキュムレータ

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JPH0594503U
JPH0594503U JP4179992U JP4179992U JPH0594503U JP H0594503 U JPH0594503 U JP H0594503U JP 4179992 U JP4179992 U JP 4179992U JP 4179992 U JP4179992 U JP 4179992U JP H0594503 U JPH0594503 U JP H0594503U
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bladder
chamber
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田 典 靖 寺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液体供給源の液体圧が過度に増大したときにシ
ェルの液体室を液体供給源から隔離してブラダの弾性材
料層に座屈が発生することを抑制し、併せて液体供給源
の液体圧の増減に伴なって騒音が発生することを抑制す
る。 【構成】ブラダ(10)に対して連結されかつ少なくとも1
つの液体案内孔(25a) が一面から他面に向けて形成され
た弁体(25)を液体室に開口された液体案内孔(24a) の内
部に対して移動可能に配設しておき、液体室に対して過
大な液体圧の液体が流入してブラダ(10)が過度に伸長さ
れようとしたとき弁体(25)によって液体案内孔(24a) を
閉鎖し液体室に対する液体の流入を遮断する。 【効果】液体供給源の液体圧が過度に増大したときにシ
ェルの液体室を液体供給源から隔離してブラダの弾性材
料層に座屈が発生することを抑制でき、併せて液体供給
源の液体圧の増減に伴なって騒音が発生することを抑制
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】
本考案は、周縁部外周面をシェル内周面に当接せしめるよう周縁部内周面をシ ェルの内周面に対し取付部材によって押圧することによりブラダをシェルの内部 に配設してシェルの内部空間をガス室と液体室とに区画してなるアキュムレータ に関し、特に、ブラダに対して連結されかつ少なくとも1つの液体案内孔が一面 から他面に向けて形成された弁体を液体室に開口された液体案内孔の内部に対し て移動可能に配設しておき、液体室に対して過大な液体圧の液体が流入してブラ ダが過度に伸長されようとしたとき弁体によって液体案内孔を閉鎖し液体室に対 する液体の流入を遮断してなるアキュムレータに関するものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、この種のアキュムレータとしては、無負荷状態で周縁部の端面方向に突 出せしめられたブラダの中央部が液体室の液体圧の減少に伴なって液体室方向 ( “吐出方向”ともいう) に向けて移動しかつ液体室の液体圧の増加に伴なってガ ス室方向 (“吸入方向”ともいう) に向けて移動することにより液体供給源の液 体圧の変動を吸収し緩和するに際し、ブラダに連結された弁体を液体出入口部材 の液体供給孔の内部に配設しておき、液体供給源の液体圧が過度に増大したとき 液体供給孔を弁体によって閉鎖し液体室への液体の流入を遮断してなるものが、 提案されていた。
【0004】
【解決すべき問題点】
しかしながら、従来のアキュムレータでは、液体出入口部材の液体案内孔の内 部に配設された弁体が円筒体の形状をもつに過ぎなかったので、(i) 液体室に対 する液体の流入ならびに流出に伴なって液体が弁体の外周面と液体出入口部材の 液体案内孔の内周面との間の間隙を通過する欠点があり、このため(ii)液体室に 対する液体の流入ならびに流出に伴なって弁体が振動を生じてしまい易い欠点が あり、ひいては(iii) 液体供給源の液体圧の増減に伴なって騒音が生じてしまい 易い欠点があった。
【0005】 そこで、本考案は、これらの欠点を除去する目的で、特に、ブラダに対して連 結されかつ少なくとも1つの液体案内孔が一面から他面に向けて形成された弁体 を液体室に開口された液体案内孔の内部に対して移動可能に配設しておき、液体 室に対して過大な液体圧の液体が流入してブラダが過度に伸長されようとしたと き弁体によって液体案内孔を閉鎖し液体室に対する液体の流入を遮断してなるア キュムレータを提供せんとするものである。
【0006】
【考案の構成】
【0007】
【問題点の解決手段】
本考案により提供される問題点の解決手段は、 「周縁部外周面をシェルの内周面に当接せしめるよう周縁部内周面をシェル の内周面に対し取付部材によって押圧することによりブラダをシェルの内部 に配設してシェルの内部空間をガス室と液体室とに区画してなるアキュムレ ータにおいて、ブラダに対して連結されかつ少なくとも1つの液体案内孔(2 5a) が一面から他面に向けて形成された弁体(25)を液体室に開口された液体 案内孔(24a) の内部に対して移動可能に配設しておき、液体室に対して過大 な液体圧の液体が流入してブラダが過度に伸長されようとしたとき弁体(25) によって液体案内孔(24a) を閉鎖し液体室に対する液体の流入を遮断してな ることを特徴とするアキュムレータ」 である。
【0008】
【作用】
本考案にかかるアキュムレータは、周縁部外周面をシェルの内周面に当接せし めるよう周縁部内周面をシェルの内周面に対し取付部材によって押圧することに よりブラダをシェルの内部に配設してシェルの内部空間をガス室と液体室とに区 画してなるアキュムレータであって、上述の[問題点の解決手段]の欄に明示し たごとく構成されており、特に、ブラダに対して連結されかつ少なくとも1つの 液体案内孔が一面から他面に向けて形成された弁体を液体室に開口された液体案 内孔の内部に対して移動可能に配設しておき、液体室に対して過大な液体圧の液 体が流入してブラダが過度に伸長されようとしたとき弁体によって液体案内孔を 閉鎖し液体室に対する液体の流入を遮断しているので、 (i) 液体供給源の液体圧が過度に増大したときにシェルの液体室を液体 供給源から隔離する作用 をなし、これにより (ii) ブラダの中央部がガス室側に向けて過度に移動されることを防止す る作用 をなし、ひいては (iii) ブラダの中央部ないしその周囲に過大な引張応力が発生することを 阻止する作用 をなし、結果的に (iv) ブラダの弾性材料層に座屈が発生することを抑制する作用 をなし、併せて (v) 液体供給源の液体圧の増減に伴なって騒音が発生することを抑制す る作用 をなす。
【0009】
【実施例】
次に、本考案にかかるアキュムレータについて、その好ましい実施例を挙げ、 添付図面を参照しつつ、具体的に説明する。
【0010】 しかしながら、以下に説明する実施例は、本考案の理解を容易化ないし促進化 するために記載されるものであって、本考案を限定するために記載されるもので はない。
【0011】 換言すれば、以下に説明する実施例において開示される各要素は、本考案の精 神ならびに技術的範囲に属する全ての設計変更ならびに均等物置換を含むもので ある。
【0012】 (添付図面の説明)
【0013】 図1は、本考案にかかるアキュムレータの一実施例を示すための断面図であっ て、特に、ブラダ10の無負荷状態に対応しており、弁体25の基部拡大部25a が液 体出入口部材24の液体案内孔24a を開放した状態で液体案内孔24a の内部に配設 され、かつ弁体25の先端延長部25b がシェル21の液体室21B の内部へ延長された のちブラダ10のポペット13に連結されている状態を示している。
【0014】 図2は、図1に示した実施例の作用を説明するための断面図であって、特に、 液体供給源の液体圧が図1の状態に比べて増大し、弁体25の先端延長部25b がシ ェル21の液体室21B の内部へ一層進入した状態を示している。
【0015】 図3は、図1に示した実施例の作用を説明するための断面図であって、特に、 液体供給源の液体圧が図2の状態に比べて更に増大し、弁体25の先端延長部25b がシェル21の液体室21B の内部へ更に進入し、かつ弁体25の基部拡大部25a が液 体出入口部材24の液体案内孔24a を閉鎖した状態を示している。
【0016】 図4は、図1に示した実施例の作用を説明するための断面図であって、特に、 液体供給源の液体圧が図1の状態に比べて減少し、弁体25の先端延長部25b がシ ェル21の液体室21B の内部から一層後退した状態を示している。
【0017】 図5は、図1に示した実施例の作用を説明するための断面図であって、特に、 液体供給源の液体圧が図4の状態に比べて更に減少し、弁体25の先端延長部25b がシェル21の液体室21B の内部から更に後退し、ポペット13が液体出入口部材24 に当接された状態を示している。
【0018】 (実施例の構成)
【0019】 まず、図1を参照しつつ、本考案にかかるアキュムレータの一実施例について 、その構成を詳細に説明する。
【0020】 20は、本考案にかかるアキュムレータであって、後述のブラダ10によりシェル 21の内部空間がガス室21A と液体室21B とに区画されている。すなわち、本考案 にかかるアキュムレータ20は、シェル21の内周面にブラダ10の周縁部11B の外周 面を当接するよう取付部材22によってその弾性取付部11a をシェル21の内周面に 向け押圧することにより、ブラダ10をシェル21の内周面に配置し、シェル21の内 部空間をガス室21A と液体室21B とに区画している。
【0021】 シェル21のガス室21A には、適宜のガス (たとえば窒素ガス) が、ガス供給口 23a から充填されたのち、閉鎖部材23およびシール部材23b によってそのガス供 給口23a を閉鎖することにより、封入されている。
【0022】 シェル21の液体室21B には、後述のポペット13によって内側開口が閉鎖可能な 液体出入口部材 (いわゆる“オイルポート”)24 の液体案内孔24a と、液体出入 口部材24の内周面のうち外側開口の内周面もしくは外周面 (ここでは内周面) に 形成されたネジ部24b に一端部のネジ部が螺合された液体供給管 (図示せず) と を介して、液体供給源 (図示せず) が、連通されている。したがって、シェル21 の液体室21B には、液体供給源の液体圧に応じて適宜の量の液体 (たとえばブレ ーキ液,水あるいはオイル) が供給されている。液体案内孔24a の内側開口は、 後述の弁体25の基部拡大部25a によって閉鎖可能とする目的で、縮小されており 、テーパ面24c が形成されている。
【0023】 液体案内孔24a の内部には、弁体25の一部 (“基部拡大部”という)25aが収容 されている。弁体25の基部拡大部25a は、一面が液体案内孔24a の内側開口に形 成されたテーパ面24c に当接されたとき、液体案内孔24a を閉鎖する。
【0024】 弁体25の基部拡大部25a は、(i) 液体案内孔24にそって安定した移動を確保す る目的で、外周面が液体案内孔24a の内周面に接近せしめられ、かつ(ii)液体を 円滑に案内する目的で、一面から他面に向けて少なくとも1つの液体案内孔25c が形成されている。弁体25は、他の一部 (“先端延長部”という)25bが液体室21 B の内部へ延長されたのち、ブラダ10の中央部11A に配設されたポペット13に連 結されており、液体供給源の液体圧が過度に増大し弾性材料層11が許容限度を超 えて伸長しようとしたとき基部拡大部25a に液体案内孔24a の内側開口を閉鎖せ しめ液体室21B への液体の流入を遮断している。
【0025】 10は、本考案にかかるアキュムレータ20に組み込まれたブラダであって、中央 部11A と中央部11A の無負荷状態における突出方向に向けて端面が形成された周 縁部11B と中央部11A および周縁部11B を互いに連結するための彎曲反転部11C とを包有しておりゴムなどの適宜の弾性材料からなる弾性材料層11と、所望に応 じ弾性材料層11の内部に対して配設されたガス遮蔽層12と、弾性材料層11の中央 部11A の外周面 (すなわち前述の液体室21B 側に位置する表面) に対して配設さ れたポペット13とを、備えている。
【0026】 ブラダ10の弾性材料層11には、ブラダ10が取付部材22によって前述のごとく本 考案にかかるアキュムレータ20のシェル21の内周面に取付けられたとき、シェル 21の内周面との間で十分のシールを確保できるよう、(i) 周縁部11B の端面にそ って延長された厚肉の弾性取付部11a が、ゴムなどの適宜の弾性材料によって、 周縁部11B の内周面 (すなわち前述のガス室21A 側に位置する表面) に形成され ており、また(ii)周縁部11B の端面にそって延長された弾性突部 (図示せず) が 、同様に、周縁部11B の外周面に形成されている。
【0027】 ブラダ10のガス遮蔽層12は、図示することを省略してあるが、織布 (たとえば メリヤスなど) あるいは不織布などの補強材の少なくとも一面に対し、ポリビニ ルアルコール樹脂,ポリフッ化ビニル樹脂あるいは塩化ビニリデン樹脂などで作 製されたガス透過性能に劣る樹脂膜あるいは金属箔からなるガス遮蔽膜によって 形成されており、補強材およびガス遮蔽膜を少なくとも一層ずつ備えている。し かしながら、ガス遮蔽層12は、所望により、補強材を省略して少なくとも一層の ガス遮蔽膜によって形成されていてもよい。
【0028】 (実施例の作用)
【0029】 更に、図1ないし図5を参照しつつ、本考案にかかるアキュムレータの一実施 例について、その作用を詳細に説明する。
【0030】無負荷時
【0031】 本考案にかかるアキュムレータ20では、液体供給源 (図示せず) の液体圧が適 度の大きさであってブラダ10が図1に示したごとく無負荷状態にある場合、ブラ ダ10が、彎曲反転部11C で反転し、かつ中央部11A で一側 (すなわちガス室21A に相当する側) に向け周縁部11B の端面と同一方向に突出している。
【0032】 弁体25の基部拡大部25a は、その一面が液体案内孔24a の内側開口に形成され たテーパ面24c に当接されておらず、液体案内孔24a を閉鎖していない。このた め、シェル21の液体室21B は、液体案内孔24a と液体供給管 (図示せず) とを介 して液体供給源に連通されている。
【0033】液体吸入時
【0034】 液体供給源の液体圧が図1に示した無負荷状態に比べて増加する場合、本考案 にかかるアキュムレータ20では、液体が、液体供給源から液体供給管を介して矢 印X1 で示すごとく液体出入口部材24の液体案内孔24a に供給される。これに伴 なって、シェル21の液体室21B には、弁体の基部拡大部25a に形成された液体案 内孔25c を通過した液体が液体案内孔24a から供給されるので、液体圧が増加す る。
【0035】 シェル21の液体室21B における液体圧の増加に応じ、ブラダ10の中央部11A は 、ガス室21A 側 (すなわち“吸入方向”) へ向けて矢印X2 で示すごとく移動し 、その両面に印加された圧力 (すなわちガス室21A のガス圧と液体室21B の液体 圧) が互いに平衡した位置で停止する。
【0036】 弁体25は、ブラダ10の中央部11A が矢印X2 方向へ移動するに伴って、その一 部すなわち先端延長部25b が矢印X3 で示すごとく液体室21B の内部へ進入する が、液体案内孔24a の内側開口に形成されたテーパ面24c に当接されておらず、 液体案内孔24a を未だ閉鎖していない。このため、シェル21の液体室21B は、液 体出入口部材24の液体案内孔24a と液体供給管 (図示せず) とを介して液体供給 源に連通されている。
【0037】 液体供給源の液体圧が図2に示した状態に比べて更に増加する場合、本考案に かかるアキュムレータ20では、液体が、液体供給源から液体供給管を介して矢印 X1 で示すごとく液体案内孔24a に供給される。これに伴なって、シェル21の液 体室21B には、弁体の基部拡大部25a に形成された液体案内孔25c を通過した液 体が液体案内孔24a から供給されるので、液体圧が更に増加する。
【0038】 シェル21の液体室21B における液体圧の増加に応じ、ブラダ10の中央部11A は 、ガス室21A 側 (すなわち“吸入方向”) へ向けて矢印X2 で示すごとく移動す る。
【0039】 これに応じ、弁体25は、先端延長部25b が矢印X3 で示すごとくシェル21の液 体室21B の内部へ更に進入し、基部拡大部25a の一面が、液体案内孔24a の内側 開口に形成されたテーパ面24c に最終的に当接され、液体出入口部材24の液体案 内孔24a を閉鎖する。
【0040】 弁体25の基部拡大部25a が液体案内孔24a を閉鎖すると、液体供給源の液体圧 が増加しても、液体が、シェル21の液体室21B に供給されることを阻止でき、ひ いてはブラダ10が過度に変形し過大な引張応力を受けることを回避できる。
【0041】液体吐出時
【0042】 これに対し、液体供給源の液体圧が図1に示した無負荷状態もしくは図3に示 した閉鎖状態に比べて減少する場合、本考案にかかるアキュムレータ20は、ブラ ダ10の中央部11A が液体室21B 側へ向けて (すなわち“吐出方向”へ向けて) 矢 印Y1 で示すごとく移動し、その両面に印加された圧力 (すなわちガス室21A の ガス圧と液体室21B の液体圧と) が互いに平衡した位置で停止する。ブラダ10の 中央部11A では、弾性材料層11に負荷が印加されているので、弾性材料層11が変 形され、引張応力も発生されている。ブラダ10の中央部11A が矢印Y1 方向へ移 動するに伴なって、シェル21の液体室21B の液体が、液体出入口部材24の液体案 内孔24a に進入し、かつ弁体25の基部拡大部25a に形成された液体案内孔25c を 通過したのち液体案内孔25c から矢印Y3 で示すごとく液体供給源に向けて排出 される。
【0043】 このとき、弁体25は、ブラダ10の中央部11A が矢印Y1 方向へ移動するに伴な って、先端延長部25b が矢印Y2 で示すごとくシェル21の液体室21B から後退す る。液体出入口部材24の液体案内孔24a は、ポペット13によって未だ閉鎖されて いない。このため、シェル21の液体室21B は、液体出入口部材24の液体案内孔24 a と液体供給管とを介して液体供給源に連通されている。
【0044】 液体供給源の液体圧が図4に示した状態に比べて更に減少する場合、本考案に かかるアキュムレータ20では、ブラダ10の中央部11A (すなわちポペット13) が 、液体室21B 側 (すなわち“吐出方向”) へ向けて矢印Y1 で示すごとく更に移 動し、最終的に液体出入口部材24に当接されて液体出入口部材24の液体案内孔24 a を閉鎖する。
【0045】 このとき、弁体25は、その一部すなわち先端延長部25b が矢印Y2 で示すごと くシェル21の液体室21B から後退し、その全体が液体案内孔24a の内部に収容さ れる。
【0046】 したがって、本考案にかかるアキュムレータ20は、液体供給源における液体圧 の過度の増大に伴なってブラダ10の中央部11A が液体出入口部材24から過度に離 間しようとしても、弁体25の基部拡大部25a によって液体出入口部材24の液体案 内孔24a が閉鎖されるので、ブラダ10が過度に伸長されて変形されることを阻止 でき、ひいてはブラダ10に過度の引張応力が発生されて座屈が発生することを抑 制できる。
【0047】 すなわち、本考案にかかるアキュムレータ20によれば、ブラダ10が弾性の小さ な樹脂材で形成される場合にあっても、液体供給源 (図示せず) における液体圧 の過度の増大に対抗でき、ひいては長期間にわたり良好な耐久特性を確保でき、 結果的に寿命を延長できる。
【0048】 また、本考案にかかるアキュムレータ20によれば、液体供給源の液体圧の増減 に伴ない液体が液体出入口部材24の液体案内孔24a を介して液体室21B に対し流 入もしくは流出するに際し、弁体25の基部拡大部25a に形成された液体案内孔25 c を通過できるので、弁体25が振動を生じることを抑制でき、ひいては、騒音を 発生することを抑制できる。
【0049】
【考案の効果】
上述より明らかなように、本考案にかかるアキュムレータは、周縁部外周面を シェルの内周面に当接せしめるよう周縁部内周面をシェルの内周面に対し取付部 材によって押圧することによりブラダをシェルの内部に配設してシェルの内部空 間をガス室と液体室とに区画してなるアキュムレータであって、[問題点の解決 手段]の欄に明示したごとく構成されており、特に、ブラダに対して連結されか つ少なくとも1つの液体案内孔が一面から他面に向けて形成された弁体を液体室 に開口された液体案内孔の内部に対して移動可能に配設しておき、液体室に対し て過大な液体圧の液体が流入してブラダが過度に伸長されようとしたとき弁体に よって液体案内孔を閉鎖し液体室に対する液体の流入を遮断しているので、 (i) 液体供給源の液体圧が過度に増大したときにシェルの液体室を液体 供給源から隔離できる効果 を有し、これにより (ii) ブラダの中央部がガス室側に向けて過度に移動されることを防止で きる効果 を有し、ひいては (iii) ブラダの中央部ないしその周囲に過大な引張応力が発生することを 阻止できる効果 を有し、結果的に (iv) ブラダの弾性材料層に座屈が発生することを抑制できる効果 を有し、併せて (v) 液体供給源の液体圧の増減に伴なって騒音が発生することを抑制で きる効果 を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるアキュムレータの一実施例を示
すための断面図である。
【図2】図1に示した実施例の作用を説明するための断
面図である。
【図3】図1に示した実施例の作用を説明するための断
面図である。
【図4】図1に示した実施例の作用を説明するための断
面図である。
【図5】図1に示した実施例の作用を説明するための断
面図である。
【符号の説明】10・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ブラダ 11・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾性材料層 11A ・・・・・・・・・・・・・・中央部 11B ・・・・・・・・・・・・・・周縁部 11C ・・・・・・・・・・・・・・彎曲反転部 11a ・・・・・・・・・・・・・・弾性取付部 12・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガス遮蔽層 13・・・・・・・・・・・・・・・・・・ポペット20・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アキュムレータ 21・・・・・・・・・・・・・・・・・・シェル 21A ・・・・・・・・・・・・・・ガス室 21B ・・・・・・・・・・・・・・液体室 22・・・・・・・・・・・・・・・・・・取付部材 23・・・・・・・・・・・・・・・・・・閉鎖部材 23a ・・・・・・・・・・・・・・ガス供給口 23b ・・・・・・・・・・・・・・シール部材 24・・・・・・・・・・・・・・・・・・液体出入口部材 24a ・・・・・・・・・・・・・・液体案内孔 24b ・・・・・・・・・・・・・・ネジ部 24c ・・・・・・・・・・・・・・テーパ面 25・・・・・・・・・・・・・・・・・・弁体 25a ・・・・・・・・・・・・・・基部拡大部 25b ・・・・・・・・・・・・・・先端延長部 25c ・・・・・・・・・・・・・・液体案内孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】周縁部外周面をシェルの内周面に当接せし
    めるよう周縁部内周面をシェルの内周面に対し取付部材
    によって押圧することによりブラダをシェルの内部に配
    設してシェルの内部空間をガス室と液体室とに区画して
    なるアキュムレータにおいて、ブラダに対して連結され
    かつ少なくとも1つの液体案内孔(25a) が一面から他面
    に向けて形成された弁体(25)を液体室に開口された液体
    案内孔(24a) の内部に対して移動可能に配設しておき、
    液体室に対して過大な液体圧の液体が流入してブラダが
    過度に伸長されようとしたとき弁体(25)によって液体案
    内孔(24a) を閉鎖し液体室に対する液体の流入を遮断し
    てなることを特徴とするアキュムレータ。
JP4179992U 1992-05-26 1992-05-26 アキュムレータ Withdrawn JPH0594503U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010270529A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Inax Corp 蓄圧・吸引装置

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