JPH06281006A - 圧力リング - Google Patents

圧力リング

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Publication number
JPH06281006A
JPH06281006A JP7243393A JP7243393A JPH06281006A JP H06281006 A JPH06281006 A JP H06281006A JP 7243393 A JP7243393 A JP 7243393A JP 7243393 A JP7243393 A JP 7243393A JP H06281006 A JPH06281006 A JP H06281006A
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JP
Japan
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ring
convex portion
cylinder
pressure ring
mating
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Pending
Application number
JP7243393A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Ito
光夫 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Nippon Piston Ring Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Piston Ring Co Ltd filed Critical Nippon Piston Ring Co Ltd
Priority to JP7243393A priority Critical patent/JPH06281006A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊合い口構造の圧力リングが有する優れた
気密特性を、シリンダ内壁の摩耗時も維持し、耐折損性
が向上して充分な耐久性を有する圧力リングを提供す
る。 【構成】 圧力リングRは、一方の合い口端部11に外
周面および一方側面から周方向に延びる凸部12を設
け、他方の合い口端部1に凸部に係合する切欠凹部2を
設けて構成される。そして、凸部のリングの周方向の断
面形状は矩形をなし、リングの半径方向の断面形状は台
形または刀の刃先形をなし、切欠凹部の受け面は、凸部
の補形をなしている。このように凸部と切欠凹部を形成
すると凸部が折損することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力リングに係り、特
に優れた気密性を維持しつつ耐折損性を向上せしめた圧
力リングに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に内燃機関のピストンには、ピスト
ンリングとして圧力リングとオイルリングとが装着され
る。この圧力リングは、高圧の燃焼ガスが燃焼室側から
クランク室側へ流出する現象(ブローバイ)の防止機能
およびシリンダ内壁の余分な潤滑油が燃焼室に流入する
ことを防止している。一方、オイルリングは、シリンダ
内壁の余分な潤滑油がクランク室側から燃焼室側へ侵入
して消費される現象(オイルアップ)の抑制機能を有す
る。そして、従来の標準的なピストンリングの組合せと
しては、トップリングおよびセカンドリングからなる2
本の圧力リングと1本のオイルリングとの計3本のピス
トンリングの組合せが挙げられる。
【0003】一方、内燃機関の低燃費化の要請からピス
トンリングの構成についても種々の検討がなされ、特に
1本の圧力リングと1本のオイルリングとを組合せた2
本構成のピストンリングは、摩擦損失を低減し、内燃機
関の一層の効率化を可能にする技術として注目されてい
る。
【0004】しかしながら、この2本構成のピストンリ
ングはシール性の維持に留意しなければならない。従っ
て、ここに使用される圧力リングは、気密特性に優れて
いることが要求される。かかる気密特性の向上を図った
圧力リングとして、たとえば図4に示す特殊合い口構造
(いわゆるダブルラップジョイント構造)の圧力リング
が提案されている(実公平1−22916号公報参
照)。
【0005】この特殊合い口構造の圧力リングは、図4
に示すように、一方の合い口端部におけるシリンダ内壁
側の隅部に切欠凹部50を設け、他方の合い口端部に内
燃機関用ピストンに装着され更にシリンダ内に装着され
たときに切欠凹部50に収容される凸部60を設けてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す特殊合い口構造の圧力リングは、燃焼室方向へのオ
イル上りに対する気密特性が向上しているためオイル消
費量は低減するものの、基端部が細いこと及び基端部に
大きな曲げモーメントが加わるために、凸部60の折損
のおそれがあった。
【0007】そこで、本発明は上記課題を解決するため
になされたものであり、特殊合い口構造のピストンリン
グが有する優れた気密性を維持し、かつ耐折損性の向上
が図られた圧力リングを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、内燃機関用ピストンリングであって、一方
の合い口端部におけるシリンダ内壁側の隅部に切欠凹部
を設け、前記切欠凹部に収容される凸部を他方の合い口
端部に設け、前記切欠凹部の合い口端面がなす受け面と
前記凸部の合い口端面がなす合せ面とを対向させるよう
にした圧力リングにおいて、前記凸部におけるリングの
半径方向の断面形状は台形をなし、この台形のシリンダ
壁側の辺はシリンダ壁に沿って伸び、前記台形のリング
の半径方向内側の一辺は、該台形の底辺のリング半径方
向内側端からシリンダ内壁面に向かい傾斜し、前記切欠
凹部は、前記凸部の補形をなすようにした。
【0009】また、内燃機関用ピストンリングであっ
て、一方の合い口端部におけるシリンダ内壁側の隅部に
切欠凹部を設け、前記切欠凹部に収容される凸部を他方
の合い口端部に設け、前記切欠凹部の合い口端面がなす
受け面と前記凸部の合い口端面がなす合せ面とを対向さ
せるようにした圧力リングにおいて、前記凸部における
リングの半径方向の断面形状は刀の先端形状をなし、こ
の刀の先端形状のシリンダ壁側の辺はシリンダ壁に沿っ
て伸び、前記刀の先端形状の上辺のリング半径方向内側
端からは、シリンダ内壁面に向けて滑らかな凸曲線が伸
び、前記切欠凹部は、前記凸部の補形をなすようにし
た。
【0010】
【作用】リングの半径方向の断面形状は台形または刀の
先端形状をなしている。従って、凸部の基端部は太く、
凸部と切欠凹部とが当接しても、前記基端部が折損する
ことがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。第1実施例 図1(A)〜(C)は、第1実施例の圧力リングR1
斜視図,IB-IB 線方向から見た縦断面図,IC-IC 線方向
から見た縦断面図をそれぞれ示す。
【0012】図1(A)〜(C)に示すように、本実施
例の圧力リングR1 の合い口部は、一方の合い口端部1
におけるシリンダ内壁側3の隅部に切欠凹部2が設けら
れると共に、他方の合い口端部11に内燃機関用ピスト
ンに装着され更にシリンダ内に装着されたときに前記切
欠凹部2に収容される凸部12が設けられている。
【0013】前記凸部12のリングの周方向の断面形状
は矩形をなし、該凸部12のリングの半径方向の断面形
状は上辺の長い台形をなしている。即ち、前記台形の断
面形状は、台形のリングの半径方向内側の一辺13c
が、リングの側面に対応する辺のリング半径方向内側端
13c1 からシリンダ壁方向に向い傾斜している。そし
て、前記台形の下面側が凸部12の第1合せ面13aを
なし、前記台形の斜面側が凸部12の第2合せ面13b
をなしている。
【0014】前記切欠凹部2には、前記第1合せ面13
aに対応した第1受け面4aと、前記第2合せ面13b
に対応した第2受け面4bが形成され、前記第1,第2
受け面4a,4bは、それぞれ前記第1,第2合せ面1
3a,13bの補形をなしている。
【0015】前記凸部12は、図2に示すように、シリ
ンダ内に装着された状態で切欠凹部2に収容される。そ
して、シリンダ内でのピストンの往復運動に伴う圧力リ
ングの摺動時には、凸部12の第1合せ面13aと切欠
凹部2の第1受け面4aとが当接され、凸部12の第2
合せ面13bと切欠凹部2の第2受け面4bとが当接さ
れるが、前記基端部が折損することがない。また、前記
当接面積が大きいので、密封性が向上する。第2実施例 図3(A)〜(C)は、第2実施例の圧力リングR2
斜視図,IIIB-IIIB 線方向から見た縦断面図,IIIC-III
C 線方向から見た縦断面図をそれぞれ示す。
【0016】図3(A)〜(C)に示すように、本実施
例の圧力リングR2 の合い口部は、一方の合い口端部1
Aにおけるシリンダ内壁側3Aの隅部に切欠凹部2Aが
設けられると共に、他方の合い口端部11Aに内燃機関
用ピストンに装着され更にシリンダ内に装着されたとき
に前記切欠凹部2Aに収容される凸部12Aが設けられ
ている。
【0017】前記凸部12Aのリングの周方向の断面形
状は矩形をなし、該凸部12Aのリングの半径方向の断
面形状は刀の先端形状をなしている。即ち、前記刀の先
端形状は、リングの半径方向内側の一辺13Acが、リ
ングの側面に対応する辺のリング半径方向内側端13A
1 からシリンダ壁方向に向い滑らかな凸曲線をなして
いる。そして、前記刀の先端形状の下面側が凸部12A
の第1合せ面13Aaをなし、前記刀の先端形状の凸曲
線が凸部12Aの第2合せ面13Abをなしている。
【0018】前記切欠凹部2Aには、前記第1合せ面1
3Aaに対応した第1受け面4Aaと、前記第2合せ面
13Abに対応した第2受け面4Abが形成され、前記
第1,第2受け面4Aa,4Abは、それぞれ前記第
1,第2合せ面13Aa,13Abの補形をなしてい
る。
【0019】このように構成しても、前記基端部が折損
することがない。また、前記当接面積が大きいので、密
封性が向上する。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、凸部の合せ面と切欠凹部の受け面を対向配置し、凸
部のリング半径方向の断面形状を台形または刀の先端形
状として前記合せ面と受け面を構成しているので凸部が
折損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の合い口部を示す部分説明
図であって、(A)は斜視図、(B)はIB-IB 線に沿う
縦断面図、(C)はIC-IC 線に沿う縦断面図である。
【図2】前記合い口端部がピストンのリング溝に収容さ
れた状態を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例の合い口部を示す部分説明
図であって、(A)は斜視図、(B)はIIIB-IIIB 線に
沿う縦断面図、(C)はIIIC-IIIC 線に沿う縦断面図で
ある。
【図4】従来の合い口構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
R…圧力リング 1…一方の合い口端部 2…切欠凹部 4…受け面 11…他方の合い口端部 12…凸部 13…合せ面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関用ピストンリングであって、一
    方の合い口端部におけるシリンダ内壁側の隅部に切欠凹
    部を設け、前記切欠凹部に収容される凸部を他方の合い
    口端部に設け、前記切欠凹部の合い口端面がなす受け面
    と前記凸部の合い口端面がなす合せ面とを対向させるよ
    うにした圧力リングにおいて、 前記凸部におけるリングの半径方向の断面形状は台形を
    なし、この台形のシリンダ壁側の辺はシリンダ壁に沿っ
    て伸び、前記台形のリングの半径方向内側の一辺は、該
    台形の底辺のリング半径方向内側端からシリンダ内壁面
    に向かい傾斜し、前記切欠凹部は、前記凸部の補形をな
    すことを特徴とする圧力リング。
  2. 【請求項2】 内燃機関用ピストンリングであって、一
    方の合い口端部におけるシリンダ内壁側の隅部に切欠凹
    部を設け、前記切欠凹部に収容される凸部を他方の合い
    口端部に設け、前記切欠凹部の合い口端面がなす受け面
    と前記凸部の合い口端面がなす合せ面とを対向させるよ
    うにした圧力リングにおいて、 前記凸部におけるリングの半径方向の断面形状は刀の先
    端形状をなし、この刀の先端形状のシリンダ壁側の辺は
    シリンダ壁に沿って伸び、前記刀の先端形状の上辺のリ
    ング半径方向内側端からは、シリンダ内壁面に向けて滑
    らかな凸曲線が伸び、前記切欠凹部は、前記凸部の補形
    をなすことを特徴とする圧力リング。
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