JPH06280908A - キャリパ素材鋳造用中子およびキャリパ素材の鋳造方法 - Google Patents

キャリパ素材鋳造用中子およびキャリパ素材の鋳造方法

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JPH06280908A
JPH06280908A JP5072537A JP7253793A JPH06280908A JP H06280908 A JPH06280908 A JP H06280908A JP 5072537 A JP5072537 A JP 5072537A JP 7253793 A JP7253793 A JP 7253793A JP H06280908 A JPH06280908 A JP H06280908A
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caliper
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core
casting
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金蔵 小林
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D55/00Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
    • F16D55/02Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members
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    • F16D55/00Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
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    • F16D2055/0016Brake calipers

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 両端に穴部18形成用の軸部22A,22B
が軸線をほぼ平行にしてそれぞれ形成されており、これ
らの間の中間部21には、一方の爪部9形成用の凹部2
4Aが形成され、凹部24Aと軸部22Aとの間に、他
方の爪部9形成用の凹部24Bが凹部24Aに対しほぼ
反対側に設けられていて、さらに、軸部22Aと凹部2
4Aとの間に、一方のディスクパス部8の内面側形成用
の内面形成部27Aが形成され、軸部22Bと凹部24
Bとの間に、他方のディスクパス部8の内面側形成用の
内面形成部27Bが形成されている。 【効果】 一つの中子20で二つのキャリパ素材17
A,17Bを得ることができ、加えて凹部24Bが凹部
24Aと軸部22Aとの間に配置されて設けられていて
いるため、中間部21を短くすることができて、鋳造コ
ストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクブレーキ用の
キャリパ素材鋳造用中子およびキャリパ素材の鋳造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキ用キャリパ素材とし
て、穴部を有するシリンダ部と、該シリンダ部の穴部開
口側から前記穴部の軸線方向に略沿って外方延出するデ
ィスクパス部と、該ディスクパス部の前記シリンダ部に
対し反対側からシリンダ部の穴部開口側に対向するよう
延在する爪部とを有する形状のものがある。このキャリ
パ素材は、一側に穴部形成用の軸部が形成され他側の部
分に爪部形成用の凹部が軸部の軸線にほぼ直交して形成
されるとともに該凹部と前記軸部との間の外周側にディ
スクパス部の内面側形成用の内面形成部が形成された鋳
造用中子を用い、この鋳造用中子を型内に配置し、FC
D(球状黒鉛鋳鉄)製造用等の溶湯を注湯して、溶湯が
固まった段階で鋳造用中子を破壊除去することにより、
鋳造用中子一つに対して一つが鋳造されるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように鋳造用中
子一つに対して一つのキャリパ素材が鋳造されるので
は、コストが高くなってしまうという問題があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、鋳造コスト
を低減することができるキャリパ素材鋳造用中子および
これを用いた鋳造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のキャリパ素材鋳造用中子は、穴部を有する
シリンダ部と、該シリンダ部の穴部開口側から前記穴部
の軸線方向に略沿って外方延出するディスクパス部と、
該ディスクパス部の前記シリンダ部に対し反対側から前
記シリンダ部の穴部開口側に対向するよう延在する爪部
とを有するディスクブレーキ用キャリパ素材の鋳造用の
ものであって、両端に穴部形成用の第一の軸部および第
二の軸部が軸線をほぼ平行または同軸にしてそれぞれ形
成されており、これら軸部間の中間部には、爪部形成用
の第一の凹部が両軸部の軸線にほぼ直交して形成され、
該第一の凹部と前記第一の軸部との間に、爪部形成用の
第二の凹部が両軸部の軸線にほぼ直交する方向に前記第
一の凹部形成側に対しほぼ反対側に設けられていて、さ
らに、前記第一の軸部と第一の凹部との間の中間部の外
周側に、ディスクパス部の内面側形成用の第一の内面形
成部が形成され、前記第二の軸部と第二の凹部との間の
中間部の外周側に、ディスクパス部の内面側形成用の第
二の内面形成部が形成されていることを特徴としてい
る。
【0006】また、本発明のキャリパ素材の鋳造方法
は、請求項1記載のキャリパ素材鋳造用中子を型内に配
置し、溶湯を注湯して、その後前記キャリパ素材鋳造用
中子を破壊除去することを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明のキャリパ素材鋳造用中子およびキャリ
パ素材の鋳造方法によれば、キャリパ素材鋳造用中子
は、両端に穴部形成用の第一の軸部および第二の軸部が
軸線をほぼ平行または同軸にしてそれぞれ形成されてお
り、これら軸部間の中間部には、爪部形成用の第一の凹
部が両軸部の軸線にほぼ直交して形成され、該第一の凹
部と前記第一の軸部との間に、爪部形成用の第二の凹部
が両軸部の軸線にほぼ直交する方向に前記第一の凹部形
成側に対しほぼ反対側に設けられていて、さらに、前記
第一の軸部と第一の凹部との間の中間部の外周側に、デ
ィスクパス部の内面側形成用の第一の内面形成部が形成
され、前記第二の軸部と第二の凹部との間の中間部の外
周側に、ディスクパス部の内面側形成用の第二の内面形
成部が形成されているため、このキャリパ素材鋳造用中
子を型内に配置し、溶湯を注湯して、その後キャリパ素
材鋳造用中子を破壊除去することにより、一つのキャリ
パ素材鋳造用中子の第一の軸部、第一の凹部および第一
の内面形成部によって、一のキャリパ素材のシリンダ部
の穴部、爪部およびディスクパス部の内面側を形成する
ことができ、同じキャリパ素材鋳造用中子の第二の軸
部、第二の凹部および第二の内面形成部によって、他の
キャリパ素材のシリンダ部の穴部、爪部およびディスク
パス部の内面側を形成することができる。したがって、
一つのキャリパ素材鋳造用中子で二つのキャリパ素材を
得ることができる。しかも、第二の凹部が、第一の凹部
形成側に対しほぼ反対側に第一の凹部と第一の軸部との
間に配置されて設けられているため、キャリパ素材鋳造
用中子の中間部の長さを短くすることができる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例によるキャリパ素材鋳造用
中子(以下中子と称す)およびキャリパ素材の鋳造方法
について図面を参照して以下に説明する。なお、以下の
説明においては、ディスクブレーキとして組み上げられ
た状態を想定したときのディスクに対する方向を基準に
とって説明する。
【0009】まず、本実施例において鋳造されるキャリ
パ素材を適宜切削加工等してできたキャリパを用いるデ
ィスクブレーキの全体構成について図1〜図3を参照し
て概略説明する。ディスクブレーキは、ディスク1の径
方向における一側を跨いだ状態で車両の非回転部に設け
られるキャリア2と、該キャリア2に、相互に対向する
ようディスク周方向(図1〜図3における左右方向)に
沿って離間配置される一対のパッドリテーナ3と、ディ
スク1を相互間に介在させた状態で、ディスク周方向に
おける端部においてパッドリテーナ3に係合して両パッ
ドリテーナ3間にディスク軸線方向(図1における上下
方向、図2および図3における紙面に直交する方向)に
沿って摺動自在に支持される一対のパッド5と、キャリ
ア2にディスク軸線方向に沿って摺動自在に支持され、
ブレーキ液圧によって一対のパッド5をそれぞれのディ
スク1に対し反対側の面から挾持して、両パッド5を介
在するディスク1に接触させるキャリパ6とを有してい
る。
【0010】上記キャリパ6は、図示せぬピストンが摺
動自在に嵌入される図示せぬ嵌合穴がディスク軸線方向
に沿って設けられるシリンダ部7と、該シリンダ部7の
嵌合穴開口側かつディスク径方向外方側(図2および図
3における上側)の一端からディスク軸線方向に沿って
外方延出する略板状のディスクパス部8と、該ディスク
パス部8の、シリンダ部7に対し反対側からディスク径
方向内方側へシリンダ部7の嵌合穴開口側に対向するよ
う延在する爪部9とを有している。
【0011】シリンダ部7には、ディスク周方向におけ
る両端所定位置からディスク周方向にほぼ沿って側方に
それぞれ延出する腕部10が設けられており、該腕部1
0の先端側には、ディスク軸線方向に沿ってボルト穴1
1が穿設されている。そして、腕部10の先端側には、
ディスク軸線方向に沿って爪部9方向に延在するようピ
ン12がボルト穴11に挿通されたボルト13により取
り付けられている。そして、このピン12は、キャリア
2にディスク軸線方向に沿って穿設された摺動案内穴1
4に嵌合されるようになっており、このピン12が摺動
案内穴14内を摺動することによりキャリパ6がキャリ
ア2に対してディスク軸線方向に沿って摺動するように
なっている。そして、図示せぬピストンがブレーキ液圧
で爪部9方向に突出することにより、キャリパ6が、キ
ャリア2に対して摺動しつつピストンと爪部9とで両パ
ッド5を挾持して該パッド5をディスク1に接触させる
ようになっている。ディスクパス部8には、図1に示す
ように、中間所定位置にディスク1側からディスク1に
対して反対側に貫通する窓部15が形成されている。爪
部9には、図2に示すように、そのディスク径方向内方
側の、ディスク周方向における中間位置に略半円状の溝
部16が設けられている。爪部9は、そのディスク周方
向における幅の中心位置が図示せぬ嵌合穴の軸線の延長
線上に位置するようになっている。
【0012】このようなキャリパ6の鋳造後切削加工等
前のキャリパ素材17A,17Bは、図4に示すよう
に、シリンダ部7に嵌合孔を加工する前の加工代をもっ
た穴部18が設けられており、また、例えばシリンダ部
7の腕部10のボルト穴13等(図4においては図示
略)後加工して形成される所定部分は設けられていない
状態にある。
【0013】そして、上記キャリパ素材17A,17B
を鋳造する際に用いられる本実施例の中子20は、溶湯
の注湯から溶湯固化の間壊れることはなくかつ溶湯固化
後に比較的容易に破壊除去できる材料からなるもので、
図4にハッチングを施して示されるように、中間部21
と、その両端に設けられた、前記穴部18を形成するた
めの第一の軸部22Aおよび第二の軸部22Bとから構
成されており、第一の軸部22Aおよび第二の軸部22
Bは相互の軸線が平行となるよう形成されている。な
お、第一の軸部22Aおよび第二の軸部22Bは、鋳造
後のキャリパ素材17A,17Bの穴部18に合せた大
きさに設定されている。また、第一の軸部22Aの中間
部21との境界部分および第二の軸部22Bの中間部2
1との境界部分は、それぞれ穴部18の形状に合わせて
中間部21側が大径となるテーパ部23となっている。
【0014】中間部21の、第一の軸部22Aの軸線に
直交する方向における外周側には、外周面から凹んだ第
一の凹部24Aが第一の軸部22Aの軸線にほぼ直交し
て形成されている。この第一の凹部24Aは、第一の軸
部22Aにより穴部18が形成される第一のキャリパ素
材17Aの爪部9を形成するためのものであり、第一の
凹部24Aのディスク周方向(図4における紙面に直交
する方向)における幅の中央位置に第一の軸部22Aの
軸線の延長線が交差しかつこれらの交差位置が鋳造後の
第一のキャリパ素材17Aに対応するようになってお
り、また第一の軸部22Aと中間部21との境界部分
と、第一の凹部24Aとの距離も、鋳造後の第一のキャ
リパ素材17Aのシリンダ部7と爪部9との距離に合わ
せて設定されている。なお、本実施例においては、第一
のキャリパ素材17Aの爪部9はディスク周方向の中央
に略半円状の溝部16が形成されることになるため、中
子20は、これに合わせてディスク軸線方向に沿って見
た(図4における例えば左方向から見た)形状が、第一
の凹部24Aの底部25Aの中央に略半円状をなして突
出する突出部26Aが形成された形状になっている。
【0015】また、第一の凹部24Aと第一の軸部22
Aとの間の中間部21の外周側には、第一の凹部24A
に対しほぼ180゜をなす反対側の位置に、第二の凹部
24Bが第二の軸部22Bの軸線にほぼ直交し、かつそ
の底部25Bの位置を第一の凹部24Aの底部25Aの
位置よりさらに深い位置(図4における上側位置)に位
置させて形成されている。この第二の凹部24Bは、第
二の軸部22Bにより穴部18が形成される第二のキャ
リパ素材17B(本実施例においては第一のキャリパ素
材17Aと同形状)の爪部9を形成するためのものであ
り、第一の凹部24Aと同様に、そのディスク周方向
(図4における紙面に垂直な方向)における幅の中央位
置に第二の軸部22Bの軸線の延長線が交差しかつこれ
らの交差位置が鋳造後の第二のキャリパ素材17Bに対
応するようになっており、また第二の軸部22Bと中間
部21との境界部分と、第二の凹部24Bとの距離も、
鋳造後の第二のキャリパ素材17Bに合わせて設定され
ている。さらに第二の凹部24Bの底部25Bの中央に
も、第一の凹部24Aと同様、略半円状をなして突出す
る突出部26Bが形成されている。
【0016】さらに、中子20は、第一の軸部22Aと
第一の凹部24Aとの間の中間部21の外周側に、第一
のキャリパ素材17Aのディスクパス部8の内面側形成
用の第一の内面形成部27Aが形成されている。この第
一の内面形成部27Aには、中間所定位置に所定の範囲
で、窓部15の内側部分(外側部分は図示せぬ外型によ
り形成される)を形成するべくディスク径方向外方(図
4における上方)に所定量突出する窓部内側形成部28
Aが設けられている。また前記と反対側の、第二の軸部
22Bと第二の凹部24Bとの間の中間部21の外周側
にも、第二のキャリパ素材17Bのディスクパス部8の
内面側形成用の第二の内面形成部27Bが形成されてい
る。この第二の内面形成部27Bにも、第一の内面形成
部27Aと同様、中間所定位置に所定の範囲で、窓部1
5の内側部分を形成するべくディスク径方向外方(図4
における下方)に所定量突出する窓部内側形成部28B
が設けられている。なお、中子20は、第一の軸部22
Aおよび第二の軸部22Bのそれぞれの軸線を共に含ん
だ平面を基準に鏡面対称形状をなしている。
【0017】このような構成の中子20を、砂型で形成
された外型内に設置することになる。ここで、外型は、
腕部10を含むシリンダ部7の外側部分と、窓部15の
外側を含むディスクパス部8の外側部分とを型取るもの
で、例えば、第一のキャリパ素材17Aのシリンダ部7
のディスク径方向(図4における上下方向)における中
間所定位置からディスク径方向外方側(図4における上
側)部分と、第一のキャリパ素材17Aのディスクパス
部8の外側部分と、第二のキャリパ素材17Bのシリン
ダ部7のディスク径方向における中間所定位置からディ
スク径方向内側(図4における上側)部分とを型取る上
型と、第二のキャリパ素材17Bのシリンダ部7のディ
スク径方向における中間所定位置からディスク径方向外
方側(図4における下側)部分と、第二のキャリパ素材
17Bのディスクパス部8の外側部分と、第一のキャリ
パ素材17Aのシリンダ部7のディスク径方向における
中間所定位置からディスク径方向内側(図4における下
側)部分とを型取る下型とに分割されている。
【0018】そして、中子20を上型および下型とを合
せた外型内に設置する。この場合、中子20を、その中
間部21の外型との接触部分、例えば中間部21の、爪
部9形成用の第一の凹部24Aおよび第二の凹部24B
よりディスク周方向(図4における紙面に直交する方
向)における外側部分において外型に支持固定させるこ
とになる。このように、中子20を外型に配置すると、
これらによって第一のキャリパ素材17Aおよび第二の
キャリパ素材17Bをそれぞれ形成するための独立した
空間部が形成されることになる。なお、外型には、各空
間部に連通する図示せぬ湯口が所定位置に設けられてい
る。
【0019】上記空間部内に、FCD(球状黒鉛鋳鉄)
等製造用の溶湯を図示せぬ湯口から注湯して、この注湯
した溶湯が固まった段階で、型ばらし、砂落とし、中子
20の破壊除去および表面清掃等を適宜行うことによ
り、第一のキャリパ素材17Aおよび第二のキャリパ素
材17Bの二つが鋳造されることになる。
【0020】以上に述べたように、本実施例の中子およ
びこれを用いたキャリパ素材の鋳造方法によれば、一つ
の中子20の第一の軸部22A、第一の凹部24Aおよ
び第一の内面形成部27Aによって、第一のキャリパ素
材17Aのシリンダ部7の穴部18、爪部9およびディ
スクパス部8の内面側を形成することができ、同じ中子
20の第二の軸部22B、第二の凹部24Bおよび第二
の内面形成部27Bによって、第二のキャリパ素材17
Bのシリンダ部7の穴部18、爪部9およびディスクパ
ス部8の内面側を形成することができて、さらに、1セ
ットの外型で、第一のキャリパ素材17Aおよび第二の
キャリパ素材17Bの上記を除く外側部分を形成するこ
とができる。
【0021】したがって、一つの中子20および1セッ
トの外型で二つのキャリパ素材17A,17Bを得るこ
とができるため、キャリパ素材一つ当りの、中子20お
よび外型の製作コストと、中子20の外型への配置およ
び型ばらし等の作業コスト等の鋳造コストをほぼ半減さ
せることができる。しかも、第二の凹部24Bが、第一
の凹部24A形成側に対しほぼ反対側に第一の凹部24
Aと第一の軸部22Aとの間に配置されて設けられてい
るため、中子20の中間部21の長さ(軸部22A,2
2Bの軸線方向に沿う長さ)を短くすることができ、さ
らに、第二の凹部24Bがその底部25Bの位置を第一
の凹部24Aの底部25Aの位置よりさらに深い位置に
位置させているため、第一の内面形成部27Aと第二の
内面形成部27Bとの間の距離も小さくすることができ
る。これにより、中子20の大きさを小さくでき、かつ
外型の大きさも小さくできるので、さらに中子20およ
び外型の製作コストを低減させることができる。
【0022】なお、上記第一の軸部22Aおよび第二の
軸部22Bは、鋳造上問題がない限り同軸上に配置する
ことも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のキャリパ
素材鋳造用中子およびキャリパ素材の鋳造方法によれ
ば、一つのキャリパ素材鋳造用中子の第一の軸部、第一
の凹部および第一の内面形成部によって、一のキャリパ
素材のシリンダ部の穴部、爪部およびディスクパス部の
内面側を形成することができ、同じキャリパ素材鋳造用
中子の第二の軸部、第二の凹部および第二の内面形成部
によって、他のキャリパ素材のシリンダ部の穴部、爪部
およびディスクパス部の内面側を形成することができ
る。したがって、一つのキャリパ素材鋳造用中子で二つ
のキャリパ素材を得ることができ、キャリパ素材一つ当
りの鋳造コストを低減させることができる。しかも、第
二の凹部が、第一の凹部形成側に対しほぼ反対側に第一
の凹部と第一の軸部との間に配置されて設けられてお
り、キャリパ素材鋳造用中子の中間部の長さを短くする
ことができ、同一の鋳造型枠内における、鋳物取数を増
やすことができるため、さらに鋳造コストを低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるキャリパ素材鋳造用中
子およびキャリパ素材の鋳造方法を用いて鋳造されたキ
ャリパが採用されるディスクブレーキを示す平面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例によるキャリパ素材鋳造用中
子およびキャリパ素材の鋳造方法を用いて鋳造されたキ
ャリパが採用されるディスクブレーキを示す図1に示す
X方向から見た図である。
【図3】本発明の一実施例によるキャリパ素材鋳造用中
子およびキャリパ素材の鋳造方法を用いて鋳造されたキ
ャリパが採用されるディスクブレーキを示す図1に示す
Y方向から見た図である。
【図4】本発明の一実施例によるキャリパ素材鋳造用中
子およびキャリパ素材を示す縦断面図である。
【符号の説明】
6 キャリパ 7 シリンダ部 8 ディスクパス部 9 爪部 17A,17B キャリパ素材 18 穴部 20 キャリパ素材鋳造用中子 21 中間部 22A 第一の軸部 22B 第二の軸部 24A 第一の凹部 24B 第二の凹部 27A 第一の内面形成部 27B 第二の内面形成部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穴部を有するシリンダ部と、該シリンダ
    部の穴部開口側から前記穴部の軸線方向に略沿って外方
    延出するディスクパス部と、該ディスクパス部の前記シ
    リンダ部に対し反対側から前記シリンダ部の穴部開口側
    に対向するよう延在する爪部とを有するディスクブレー
    キ用キャリパ素材の鋳造用中子であって、 両端に穴部形成用の第一の軸部および第二の軸部が軸線
    をほぼ平行または同軸にしてそれぞれ形成されており、
    これら軸部間の中間部には、爪部形成用の第一の凹部が
    両軸部の軸線にほぼ直交して形成され、該第一の凹部と
    前記第一の軸部との間に、爪部形成用の第二の凹部が両
    軸部の軸線にほぼ直交する方向に前記第一の凹部形成側
    に対しほぼ反対側に設けられていて、さらに、前記第一
    の軸部と第一の凹部との間の中間部の外周側に、ディス
    クパス部の内面側形成用の第一の内面形成部が形成さ
    れ、前記第二の軸部と第二の凹部との間の中間部の外周
    側に、ディスクパス部の内面側形成用の第二の内面形成
    部が形成されていることを特徴とするキャリパ素材鋳造
    用中子。
  2. 【請求項2】 前記キャリパ素材鋳造用中子を型内に配
    置し、溶湯を注湯して、その後前記キャリパ素材鋳造用
    中子を破壊除去することを特徴とする請求項1記載のキ
    ャリパ素材鋳造用中子を用いたキャリパ素材の鋳造方
    法。
JP05072537A 1993-03-30 1993-03-30 キャリパ素材鋳造用中子およびキャリパ素材の鋳造方法 Expired - Lifetime JP3093076B2 (ja)

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