JPH06280600A - ロータリピストンエンジン - Google Patents

ロータリピストンエンジン

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JPH06280600A
JPH06280600A JP5089420A JP8942093A JPH06280600A JP H06280600 A JPH06280600 A JP H06280600A JP 5089420 A JP5089420 A JP 5089420A JP 8942093 A JP8942093 A JP 8942093A JP H06280600 A JPH06280600 A JP H06280600A
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JP
Japan
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rotor
housing
rotary piston
scavenging
piston engine
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Application number
JP5089420A
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English (en)
Inventor
Ryoji Kagawa
良二 香川
Masaki Chatani
昌樹 茶谷
Motoharu Hirata
基晴 平田
Yasushi Murakami
康 村上
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B53/00Internal-combustion aspects of rotary-piston or oscillating-piston engines
    • F02B53/04Charge admission or combustion-gas discharge
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B53/00Internal-combustion aspects of rotary-piston or oscillating-piston engines
    • F02B2053/005Wankel engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
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    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【目的】4サイクル式および2サイクル式のロータリピ
ストンエンジンにおいて吸気圧力(掃気圧力)に対抗す
る圧力を作用させる手段を設けることで、ロータサイド
の圧力差に起因してロータが排気ポート側へ片寄るのを
防止する。 【構成】内周面がトロコイド状に形成されたロータハウ
ジング2とその両側部に位置するサイドハウジング3,
4とで構成されたケーシング1と、ケーシング1内を遊
星回転運動するロータ5とを備え、一方のサイドハウジ
ング3から吸気を行ない、他方のサイドハウジング4か
ら排気を行なうロータリピストンエンジンであって、オ
イルシール軌跡の外周で、かつサイドシール軌跡の内周
に対応するサイドハウジング4の所定部位に、吸気圧力
に対抗する圧力を作用させる対抗手段40を備えたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内周面がトロコイド
状に形成されたロータハウジングとその両側部に位置す
るサイドハウジングとで構成されたケーシングと、この
ケーシング内を遊星回転運動するロータを備えたような
ロータリピストンエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のロータリピストンエンジ
ンとしては、例えば、特開平1−151720号公報に
記載の2サイクル式のロータリピストンエンジンがあ
る。この2サイクル式のロータリピストンエンジンを模
式的に示すと図26、図27に示す通りである。
【0003】すなわち、内周面がトロコイド状に形成さ
れたロータハウジング101と、このロータハウジング
101の両側部に位置するサイドハウジング102,1
03とでケーシング104を構成し、このケーシング1
04内を遊星回転運動するロータ105を設ける一方、
上述の一方のサイドハウジング102に燃焼室数に対応
したサイドボード構成の掃気ポート106,107を形
成し、上述の他方のサイドハウジング103に掃気ポー
ト数と同数で、かつサイドポート構成の排気ポート10
8,109を形成して、一方のサイドハウジング102
から掃気を行ない、他方のサイドハウジング103から
排気を行なうように構成した2サイクル式のロータリピ
ストンエンジンである。
【0004】上述の2サイクル式のロータリピストンエ
ンジンは、トロコイド短軸Xの両端側にそれぞれリーデ
ィング側点火プラグおよびトレーリング側点火プラグを
有すると共に、点火プラグに対応して形成される1気筒
当り2つの燃焼室を備え、各作動室において2サイクル
式の作動がロータ105の1回転毎に2回ずつ行なわれ
るように構成し、従前の4サイクル式のロータリピスト
ンエンジンに対して1気筒当りの出力向上を図ったロー
タリピストンエンジンである。なお、26におけるYは
トロコイド長軸、図27における110,111は燃料
噴射手段としてのインジェクタである。
【0005】このように一方のサイドハウジング102
から掃気を行ない、他方のサイドハウジング103から
排気を行なうように構成したサイドポート構成の掃排気
ポートを備えたロータリピストンエンジンにおいては、
ロータサイドの圧力は掃気ポート106,107側で高
く、排気ポート108,109側で低くなる関係上、図
27に示すようにロータ105が排気ポート108,1
09側へ押し付けられ、ロータ105の両側に設けられ
たサイドシールの面圧が不均衡となって、シール性が悪
化するばかりでなく、偏摩耗、摩擦損失の悪化に起因し
て、焼き付き等が発生する問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明(第1発明)は、4サイクル式および2サイク
ル式のロータリピストンエンジンにおいて吸気圧力(掃
気圧力)に対抗する圧力を作用させる手段を設けること
で、ロータサイドの圧力差に起因してロータが排気ポー
ト側へ片寄るのを防止することができるロータリピスト
ンエンジンの提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、ロータの排気ポート
側への片寄りがより顕著となる2サイクル式のロータリ
ピストンエンジンにおいて、斯るロータの片寄りを良好
に防止することができるロータリピストンエンジンの提
供を目的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明(第2発
明)は、2サイクル式のロータリピストンエンジンにお
いて2つの燃焼室における掃排気の流動方向を逆方向に
形成することで、ロータサイドに付勢される圧力バラン
スをとって、ロータが排気ポート側へ片寄るのを防止す
ることができるロータリピストンエンジンの提供を目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明(第1発明)は、内周面がトロコイド状に形成さ
れたロータハウジングとその両側部に位置するサイドハ
ウジングとで構成されたケーシングと、上記ケーシング
内を遊星回転運動するロータとを備え、上記一方のサイ
ドハウジングから吸気を行ない、他方のサイドハウジン
グから排気を行なうロータリピストンエンジンであっ
て、オイルシール軌跡の外周で、かつサイドシール軌跡
の内周に対応するサイドハウジングの所定部位に、吸気
圧力に対抗する圧力を作用させる対抗手段を備えたロー
タリピストンエンジンであることを特徴とする。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、トロコイド短軸の両
端側それぞれ設けられた点火プラグと、上記点火プラグ
に対応して形成される1気筒当り2つの燃焼室とを備え
た請求項1記載のロータリピストンエンジンであること
を特徴とする。
【0011】この発明の請求項3記載の発明(第2発
明)は、内周面がトロコイド状に形成されたロータハウ
ジングとその両端部に位置するサイドハウジングとで構
成されたケーシングと、上記ケーシング内を遊星回転運
動するロータと、トロコイド短軸の両端側にそれぞれ設
けられた点火プラグと、上記点火プラグに対応して形成
される1気筒当り2つの燃焼室と、これら各燃焼室にそ
れぞれ形成された掃気ポートおよび排気ポートとを備え
たロータリピストンエンジンであって、一側の燃焼室に
おいては一方のサイドハウジングに掃気ポートを設け、
他方のサイドハウジングに排気ポートを設け、他側の燃
焼室においては他方のサイドハウジングに掃気ポートを
設け、一方のサイドハウジングに排気ポートを設けて、
2つの燃焼室において掃排気の流動方向を逆方向に形成
したロータリピストンエンジンであることを特徴とす
る。
【0012】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明(第1発
明)によれば、オイルシール軌跡の外周で、かつサイド
シール軌跡の内周に対応するサイドハウジングの所定部
位に上述の対抗手段を設けたので、この対抗手段により
吸気圧力(掃気圧力)に対抗する圧力を作用させること
ができ、この結果ロータサイドの圧力差に起因してロー
タが排気ポート側へ片寄るのを防止することができる効
果がある。加えて上述の対抗手段の形成部位はオイルシ
ールの回転軌跡の外周で、かつサイドシールの回転軌跡
の内周であるから、シール性には何等問題は生じない。
【0013】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、ロータの排気
ポート側への片寄りがより一層顕著となる2サイクル式
のロータリピストンエンジンにおいて、上記構成を採用
したので、斯るロータの片寄りを良好に防止することが
できる効果がある。
【0014】この発明の請求項3記載の発明(第2発
明)は、2サイクル式のロータリピストンエンジンにお
いて、一側の燃焼室においては一方のサイドハウジング
に掃気ポートを設け、他方のサイドハウジングに排気ポ
ートを設け、他側の燃焼室においては他方のサイドハウ
ジングに掃気ポートを設け、一方のサイドハウジングに
排気ポートを設けて、2つの燃焼室において掃気の流入
方向を逆方向に形成すると共に、排気の流出方向を逆方
向に形成したので、ロータサイドに付勢される圧力バラ
ンスを図ることができ、この結果、特別な対抗手段を設
けることなく、ロータが排気ポート側へ片寄るのを防止
することができる効果がある。
【0015】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は2サイクル式のロータリピストンエンジ
ンを示し、図1、図2において、このロータリピストン
エンジンのケーシング1は、2節のペリトロコイド状の
内周面を有するロータハウジング2と、このロータハウ
ジング2の両側部に位置するサイドハウジング3,4と
で構成されている。
【0016】上述のケーシング1内には略三角形状のロ
ータ5が設けられ、ロータ5はエキセントリックシャフ
ト6に支承されると共に、三角形状の各頂点部における
アペックスシール7(図2、図3参照)がロータハウジ
ング2の内周面に摺接する状態を保ちつつ遊星回転運動
し、ロータ5とケーシング1内面との間には、ロータ5
の回転に伴って拡縮する3つの作動室a,b,cが形成
される。
【0017】また、上述のロータハウジング2において
トロコイド短軸Xの両端付近に相当する箇所には、それ
ぞれ2個1組の点火プラグを取付けている。すなわちト
ロコイド短軸Xの図面上、右側における先導側にリーデ
ィング側点火プラグ8Lを、従動側にトレーリング側点
火プラグ8Tを取付けると共に、トロコイド短軸Xの図
面上、左側における先導側にリーディング側点火プラグ
9Lを、従動側にトレーリング側点火プラグ9Tを取付
け、1気筒当り2つの燃焼室を形成するように構成して
いる。
【0018】さらに、上述のケーシング1のトロコイド
短軸Xを挟んだ両側(図面では上側および下側)には各
1組の排気ポート10,11、掃気ポート12,13が
形成されている。ここで、上述の各掃気ポート12,1
3および各排気ポート10,11は両サイドハウジング
3,4に形成されたサイドポート(側孔)に設定して、
各組の排気ポート10,11、掃気ポート12,13が
エキセントリックシャフト6の中心に対して対称に配置
され、かつ、これらの各ポート10〜13はロータ5お
よびアペックスシール7により開閉される。また、一側
の排気ポート10と掃気ポート12との開閉タイミング
がオーバラップすると共に、他側の排気ポート11と掃
気ポート13との開閉タイミングもオーバラップするよ
うに設定している。
【0019】ところで、図1に示すように、上述の排気
ポート10,11に連通接続した排気通路14,15
を、集合部16で集合させると共に、この集合部16に
接続した集合排気通路17には触媒コンバータ18を介
設して、排気系を構成している。
【0020】一方、吸気系はエアクリーナ19のエレメ
ント20下流にエアフロメータ21を介設し、このエア
フロメータ21の下流側を吸気通路22と過給機23の
インレットポート24とに接続し、吸気を圧縮する上述
の過給機23の過給圧出口25にはインタクーラ26を
接続し、上述の吸気通路22とインタクーラ26の出口
部とを合流点27で合流させ、この合流点27にスロッ
トルチャンバ28を連通接続すると共に、このスロット
ルチャンバ28にはスロットル弁29を配設している。
さらに上述のスロットル弁29下流のスロットルチャン
バ28を分岐点30にて2つの吸気通路31,32に分
岐し、これら各吸気通路31,32を上述の掃気ポート
12,13に各別に接続している。
【0021】なお、図2における33,34は燃料噴射
手段としてのインジェクタ、図3における35はコーナ
シール、36はサイドシール、37はオイルシール、3
8はロータリセス、39はインターナルギヤであり、ロ
ータ5の回転方向は図1上の時計方向である。
【0022】このように一方のサイドハウジング3から
吸気(掃気)を行ない、他方のサイドハウジング4から
排気を行なうように構成した2サイクル式のロータリピ
ストンエンジンにおいて、図4乃至図6に示すように、
オイルシール37外側の回転軌跡α(以下単にオイルシ
ール軌跡と略記する)の外周で、かつサイドシール36
内側の回転軌跡β(以下単にサイドシール軌跡と略記す
る)の内周に対応する排気ポート形成側のサイドハウジ
ング4には、掃気圧力に対抗する圧力を作用させる対抗
圧ポート40,40を形成し、これら各対抗圧ポート4
0,40に掃気用エアポンプのエア圧力(吐出側圧力)
を作用させるように構成している。なお、図4において
は上述の対抗圧ポート40,40の形成エリアを明確に
するためハッチングを施した。
【0023】このように、オイルシール軌跡αの外周
で、かつサイドシール軌跡βの内周に対応するサイドハ
ウジング4の所定部位に上述の対抗圧ポート40,40
を形成し、この対抗圧ポート40,40に掃気用エアポ
ンプのエア吐出圧力を作用させるので、ロータ5サイド
の掃気圧と排気圧との差に起因して該ロータ5が排気ポ
ート10,11側へ片寄るのを防止することができる効
果がある。
【0024】加えて、上述の対抗圧ポート40,40の
形成部位は、オイルシール軌跡αの外周でかつサイドシ
ール軌跡βの内周であるから、シール性には何等問題は
生じない。なお、図5におけるYはトロコイド長軸であ
る。
【0025】図7乃至図9は対抗手段の他の実施例を示
し、図5、図6の実施例では排気ポート形成側のサイド
ハウジング4にエアポンプ吐出圧力を作用させる対抗ポ
ート40,40を形成したが、図7〜図9に示すこの実
施例では掃気ポート形成側のサイドハウジング3に掃気
用エア吸い込み圧力を作用させる対抗ポート41,41
を形成している。
【0026】すなわち、図9に示す如く、オイルシール
軌跡αの外周で、かつサイドシール軌跡βの内周に対応
させてサイドハウジング3に対抗ポート41,41を形
成し、この対抗ポート41,41をエアサクションライ
ン42を介して掃気用エアポンプ43の吸い込み側に連
通接続し、同エアポンプ43の吐出ライン44,44を
上述の各掃気ポート12,13に連通接続している。
【0027】このように先の実施例の正圧を作用させる
構成に代えて、負圧を作用させるように構成しても、ロ
ータ5サイドの掃気圧と排気圧との差に起因して該ロー
タ5が排気ポート10,11側へ片寄るのを防止するこ
とができる効果がある。
【0028】図10は上述のエアサクションライン42
に開閉バルブ45を設けたもので、2サイクル式のロー
タリピストンエンジンにおいて最大出力を必要とする時
には、上述の開閉バルブ45を全閉とし、掃気用エアポ
ンプ43(図9参照)の駆動力いわゆる負荷低減を図る
ことで、エンジン出力の向上を図ることができる。
【0029】図11、図12はロータリピストンエンジ
ンの他の実施例を示し、1気筒当り2つの燃焼室を備え
た2サイクル式のロータリピストンエンジンにおいて、
図面上、トロコイド短軸Xを隔てた上側の燃焼室におい
ては一方のサイドハウジング3に掃気ポート12を設
け、他方のサイドハウジング4に排気ポート10を設
け、トロコイド短軸Xを隔てた下側の燃焼室においては
他方のサイドハウジング4に掃気ポート13を設け、一
方のサイドハウジング3に排気ポート11を設けて、2
つの燃焼室において掃排気の流動方向を逆方向に形成し
ている。
【0030】このように上下2つの燃焼室において掃気
の流入方向を逆方向に形成すると共に、排気の流出方向
を逆方向に形成したので、ロータ5サイドに付勢される
圧力バランスを図ることができ、この結果、先の各実施
例のような特別な対抗手段を設けることなく、ロータ5
が排気ポート側へ片寄るのを防止することができる効果
がある。
【0031】加えて、ロータ5の遊星回転運動により、
ロータ5サイドには掃気ポート12,13と排気ポート
10,11が相対的に交互に位置するため、ロータ5サ
イドのカーボン付着を抑制することができる効果があ
る。
【0032】図13はロータリピストンエンジンのさら
に他の実施例を示し、この2気筒ロータリピストンエン
ジンは、フロントサイドハウジング46のリヤ側にロー
タハウジング2、インタミデイエイトハウジング47、
ロータハウジング2、リヤサイドハウジング48をこの
順に取付け、上述の各ロータハウジング2,2内にはロ
ータ5,5を配設すると共に、フロントサイドハウジン
グ46に1気筒分の排気ポート49,50を、インタミ
デイエイトハウジング42に2気筒分の全ての掃気ポー
ト53,54,55,56を、リヤサイドハウジング4
8に1気筒分の排気ポート51,52をそれぞれ形成し
ている。
【0033】このように端部サイドハウジング46,4
8に排気ポート49,50,51,52を形成すると、
排気通路はインタミデイエイトハウジング42を経由す
ることなく直ちにエンジン外へ導出することができるた
め、熱害の低減を図ることができ、また全ての掃気ポー
ト53〜56をインタミデイエイトハウジング42に形
成するので、この熱をもたない掃気ポート53〜56の
同インタミデイエイトハウジング42内でのレイアウト
自由度が向上し、これら各掃気ポート53〜56への掃
気通路を1通路または2通路に集約することも可能とな
る効果がある。
【0034】図14乃至図16はロータリピストンエン
ジンのさらに他の実施例を示し、ロータ5サイドの掃気
ポート側の面5aにおけるサイドシール36よりも外側
位置に、該サイドシール36の配設方向に沿う凹溝60
を形成すると共に、ロータフランク5b(つまりロータ
リセス形成側の面)のトレーリング側に小孔61を形成
し、この小孔61と上述の凹溝60とを連通路62で互
に連通させている。
【0035】このように構成すると、上述の凹溝60は
図15に示すタイミングつまり掃気ポート12が開く直
前と、図16に示すタイミングつまり掃気ポート12が
閉じた直後の期間で、掃気ポート12と連通し、掃気圧
によって新気が上述の凹溝60、連通路62,小孔61
を介して作動室に流出し、掃気効率の向上を図ることが
できる効果がある。
【0036】因に、掃気ポートおよび排気ポートを共に
サイドポート構成とすると、作動室内のトレーリング側
の掃気が一般的に不充分となるが、上記構成によりロー
タ5への各要素60,61,62の加工のみで、掃気効
率の充分な向上を図ることができる。図17はロータリ
ピストンエンジンの比較例を示し、一方のサイドハウジ
ング3に掃気ポート12,13を、他方のサイドハウジ
ング4に排気ポート10,11をそれぞれ形成した場
合、エンジン運転前における各ロータランド63,64
のロータ5からの突出高さが同一の場合には、ロータサ
イドの温度差に起因して掃気ポート12,13側のロー
タランド63の熱膨張率は小さく、逆に排気ポート1
0,11側のロータランド64の熱膨張率は大きいの
で、エンジン運転中においてロータ5がケーシング1中
心から一側にずれて、ロータ5サイドシール性つまりオ
イルシール37によるシール性およびサイドシール36
によるシール性が低下する。
【0037】図18はこのような問題点を解決するため
の構成を示し、一方のサイドハウジング3に掃気ポート
12,13を、他方のサイドハウジング4に排気ポート
10,11をそれぞれ形成したロータリピストンエンジ
ンにおいて、上述の熱膨張率の差を見越して、エンジン
運転前(つまり冷間時)における掃気ポート側のロータ
ランド65のロータ5からの突出高さを大、排気ポート
側のロータランド66のロータ5からの突出高さを小
(図18の仮想線d参照)に設定し、エンジン運転中に
おいて各ロータランド65,66が熱膨張した際に、左
右のロータサイドのクリアランスが図18に実線て示す
如く均等になるように構成したものである。このように
構成するとロータサイドのシール性の向上を図ることが
できる効果がある。
【0038】なお、ロータランドの突出量は実際には数
100μm程度であるが、図17、図18では説明の便
宜上、誇大図示している。
【0039】図19乃至図21は2サイクル式のロータ
リピストンエンジンのさらに他の実施例を示し、合計2
つのダイレクト給油用のオイルジェット67,67を特
定位置に配設している。すなわち、図19に仮想線eで
示す排気ポート10の開タイミングから同図に実線fで
示す掃気ポート12の閉タイミングまでの期間における
アペックスシール7移動軌跡の範囲Zで、作動室圧力が
最も低くなるため、この範囲Z内に対応して上述のオイ
ルジェット67,67を配設すると共に、2つのオイル
ジェット67,67を図21に示すようにケーシング1
の中心からトロコイド面幅方向に上下でオフセット方向
が逆になるようにオフセットした位置に取付けている。
【0040】このように構成するとオイルジェット6
7,67に潤滑油を供給するメタリングオイルポンプの
駆動力を低減することができると共に、アペックスシー
ル7の幅方向全体の潤滑が容易となり、潤滑油量の低減
を図ることができる効果がある。
【0041】図22は2サイクル式のロータリピストン
エンジンのさらに他の実施例を示し、オイルパン68に
オイルサクションライン69を介してメタリングオイル
ポンプ70を接続し、このメタリングオイルポンプ70
の吐出ライン71に逆止弁72を介設すると共に、逆止
弁72下流の分岐点73において、第1オイルジェット
74へのオイルライル75と、第2オイルジェット76
へのオイルライル77とを相互連通させたものである。
なお、上述の各オイルジェット74,76は図19に示
す範囲Z内において対称に取付けている。
【0042】このように1つのトロコイド当り2つのオ
イルジェット74,76をエキセントリックシャフト6
に対して対称位置に取付けた場合、オイルジェット7
4,76にかかる筒内圧力は一方が圧縮過程で高圧とな
る時、他方は掃気過程で低圧となるため、図22に示す
ようにオイルライン75,77を相互に連通させること
で、高圧側から低圧側へオイルを送ることができ、また
メタリングオイルポンプ70には圧縮圧力が付勢されな
いため、同メタリングオイルポンプ70の駆動抵抗を低
減させることができる効果がある。
【0043】この点を図23を参照して更に詳述する
と、第1オイルジェット74にかかる筒内圧力は図23
にハッチングを施して示すように変化し、第2オイルジ
ェット76にかかる筒内圧力は図23に多点を施して示
すように変化する。但し、図23の特性は説明の便宜
上、各オイルジェット74,76をトロコイド長軸Y上
に配設した場合の特性を示している。
【0044】まず、第1オイルジェット74にかかる筒
内圧力は、エキセントリックシャフト角度θ(以下単に
エキセンアングルと略記する)の0°〜90°までの間
で上昇し、θ=90°で最大となると共に、θ=90°
において作動室が他室に移行するため、エキセンアング
ルθ=90°〜270°で筒内圧力は減少し、θ=27
0°で最小となり、次のθ=270°〜450°で筒内
圧力は再び上昇し、以下このような変化を繰返す。
【0045】一方、第2オイルジェット76にかかる筒
内圧力は、第1オイルジェット74にかかる筒内圧力に
対して、その位相が180度ずれた状態となる。したが
って、図22で示したようにオイルライン75,77を
介して2つのオイルジェット74,76を相互連通させ
ることで、同図に実線矢印および点線矢印で示す如く、
高圧側から低圧側へのオイルを送ることができ、メタリ
ングオイルポンプ70の駆動抵抗を低減させることがで
きる効果がある。
【0046】図24、図25は2サイクル式のロータリ
ピストンエンジンのさらに他の実施例を示し、作動室の
移動により燃料の最適噴射方向が変化するロータリピス
トンエンジンにおいて、常に最適な噴射方向を確保する
ための構成である。
【0047】すなわち、図24は掃排気行程を示し、図
25は圧縮行程を示すが、インジェクタ33の基本噴射
方向を筒内圧力の高い図25の状態に設定すると共に、
噴口近傍に対してロータハウジング2の外部からアシス
トエアを供給するアシストエア供給口80を形成し、図
24に示す掃排気行程においては上述のアシストエア供
給口80からアシストエアを供給して、燃料噴射方向を
図24に示す如く補正する。
【0048】このように構成すると、低圧アシストエア
により燃料の霧化を促進させつつ、常に最適な噴射方向
を確保することができる効果がある。なお、図24、図
25においては一側のインジェクタ33に関連する構成
のみ図示したが、他側については対称構造となる。
【0049】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の対抗手段は、実施例の掃気用エア
ポンプ43を含む対抗ポート40,41に対応するも、
この発明は上述の実施例の構成のみに限定されるもので
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2サイクル式のロータリピストンエン
ジンを示す系統図。
【図2】図1のロータリピストンエンジンの断面方向を
異ならせて示す系統図。
【図3】ロータの斜視図。
【図4】対抗ポート形成エリアを示す説明図。
【図5】対抗手段の実施例を示す説明図。
【図6】図5に対応する断面図。
【図7】対抗手段の他の実施例を示す説明図。
【図8】図7に対応する断面図。
【図9】対抗手段の空気圧回路を示す系統図。
【図10】対抗手段および開閉手段を備えたロータリピ
ストンエンジンの断面図。
【図11】本発明の2サイクル式のロータリピストンエ
ンジンの他の実施例を示す説明図。
【図12】図11に対応する断面図。
【図13】2気筒ロータリピストンエンジンに対するサ
イドポート構成を示す断面図。
【図14】掃気構造を示すロータの部分斜視図。
【図15】掃気ポート開タイミングの説明図。
【図16】掃気ポート閉タイミングの説明図。
【図17】ロータランド構造の実施例の比較例を示す断
面図。
【図18】ロータランド構造の実施例を示す断面図。
【図19】オイルジェット配設範囲を示す説明図。
【図20】オイルジェット対称配置構造を示す説明図。
【図21】オイルジェットのオフセット配置構造を示す
断面図。
【図22】オイルジェットに対する油圧回路を示す系統
図。
【図23】エキセントリックシャフト角度に対する筒内
圧力の変化を示す特性図。
【図24】燃料噴射方向最適化構造を示す掃排気行程の
断面図。
【図25】同圧縮行程の断面図。
【図26】従来の2サイクル式のロータリピストンエン
ジンの説明図。
【図27】図26に対応する従来のロータリピストンエ
ンジンの断面図。
【符号の説明】
1…ケーシング 2…ロータハウジンク 3,4…サイドハウジング 5…ロータ 8L,8T,9L,9T…点火プラグ 10,11…排気ポート 12,13…掃気ポート 40,41…対抗ポート 43…掃気用エアポンプ α…オイルシール軌跡 β…サイドシール軌跡 X…トロコイド短軸
フロントページの続き (72)発明者 村上 康 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面がトロコイド状に形成されたロータ
    ハウジングとその両側部に位置するサイドハウジングと
    で構成されたケーシングと、上記ケーシング内を遊星回
    転運動するロータとを備え、上記一方のサイドハウジン
    グから吸気を行ない、他方のサイドハウジングから排気
    を行なうロータリピストンエンジンであって、オイルシ
    ール軌跡の外周で、かつサイドシール軌跡の内周に対応
    するサイドハウジングの所定部位に、吸気圧力に対抗す
    る圧力を作用させる対抗手段を備えたロータリピストン
    エンジン。
  2. 【請求項2】トロコイド短軸の両端側それぞれ設けられ
    た点火プラグと、上記点火プラグに対応して形成される
    1気筒当り2つの燃焼室とを備えた請求項1記載のロー
    タリピストンエンジン。
  3. 【請求項3】内周面がトロコイド状に形成されたロータ
    ハウジングとその両端部に位置するサイドハウジングと
    で構成されたケーシングと、上記ケーシング内を遊星回
    転運動するロータと、トロコイド短軸の両端側にそれぞ
    れ設けられた点火プラグと、上記点火プラグに対応して
    形成される1気筒当り2つの燃焼室と、これら各燃焼室
    にそれぞれ形成された掃気ポートおよび排気ポートとを
    備えたロータリピストンエンジンであって、一側の燃焼
    室においては一方のサイドハウジングに掃気ポートを設
    け、他方のサイドハウジングに排気ポートを設け、他側
    の燃焼室においては他方のサイドハウジングに掃気ポー
    トを設け、一方のサイドハウジングに排気ポートを設け
    て、2つの燃焼室において掃排気の流動方向を逆方向に
    形成したロータリピストンエンジン。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6892692B2 (en) * 2000-09-27 2005-05-17 Alternative Power Rotary piston engine and method of operation
JP2019015264A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 マツダ株式会社 ロータリーピストンエンジン
JP2019015263A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 マツダ株式会社 ロータリーピストンエンジンシステムおよびこれが搭載された車両
JP2021021397A (ja) * 2015-03-10 2021-02-18 リキッドピストン, インコーポレイテッド 高電力密度および効率エピトロコイド回転機関
KR20220150803A (ko) * 2021-05-04 2022-11-11 숭실대학교산학협력단 가변 제어가 가능한 반켈 시스템 및 이의 구동방법

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