JP3392183B2 - ロータリピストンエンジン - Google Patents

ロータリピストンエンジン

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JP3392183B2
JP3392183B2 JP15238493A JP15238493A JP3392183B2 JP 3392183 B2 JP3392183 B2 JP 3392183B2 JP 15238493 A JP15238493 A JP 15238493A JP 15238493 A JP15238493 A JP 15238493A JP 3392183 B2 JP3392183 B2 JP 3392183B2
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housing
rotor
piston engine
rotary piston
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誠司 田島
祐治 生野
義隆 松室
和広 塩見
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B53/00Internal-combustion aspects of rotary-piston or oscillating-piston engines
    • F02B53/04Charge admission or combustion-gas discharge
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B53/00Internal-combustion aspects of rotary-piston or oscillating-piston engines
    • F02B2053/005Wankel engines
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ロータリピストンエ
ンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より一般のロータリピストンエンジ
ンでは、その排気ポートをロータハウジング側に、一方
吸気ポートをサイドハウジング側に設ける所謂ペリフェ
ラル方式が多く採用されている。
【0003】しかし、該構造の場合、例えば図10に示
すように排気クローズタイミングがロータ上死点後40
〜50度付近に設定されるため内部EGRが多くなり燃
焼安定性を害する問題がある。
【0004】そこで、例えば実開昭55−25611号
公報に示されるように何れか一方のサイドハウジング面
に排気ポートを形成し、排気ポートの閉タイミングを図
10のように上死点(TDC)付近に設定できるようにし
て内部EGR量を低減するようにすることが提案されて
いる(サイド排気方式)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該構成(サイ
ド排気)を採用すると、厚さの薄いサイドハウジング直
角方向にポートをあける結果、排気ポートの曲がり度が
急となって排気通路抵抗が大きくなり、出力が低下する
問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜7各項
記載の発明は、各々上記の問題を解決することを目的と
してなされたものであって、それぞれ次のように構成さ
れている。
【0007】(1) 請求項1記載の発明の構成 該発明のロータリピストンエンジンは、内側にトロコイ
ド空間を形成したロータハウジングと該ロータハウジン
グをはさむように左右両側に配置されたサイドハウジン
グとを相互に一体化して気筒を形成するとともに上記ロ
ータハウジングのトロコイド空間内にロータを遊星回転
可能に嵌装せしめる一方、上記サイドハウジングに排気
ポートを設けてなるロータリピストンエンジンにおい
て、該排気ポートは上記ロータハウジング両側の各サイ
ドハウジングに各々設けられている。
【0008】(2) 請求項2記載の発明の構成 該発明のロータリピストンエンジンは、内側にトロコイ
ド空間を形成した複数のロータハウジングと該複数のロ
ータハウジングの各々をはさむようにそれぞれ左右両側
に配置されたサイドハウジングとを相互に締結一体化し
て複数の気筒を形成するとともに上記各ロータハウジン
グのトロコイド空間内に各々ロータを遊星回転可能に嵌
装せしめる一方、上記サイドハウジングに排気ポートを
設けてなるロータリピストンエンジンにおいて、上記排
気ポートは上記各気筒のロータハウジング両側の各サイ
ドハウジングに各々設けられているとともにそれらの内
のセンターハウジング側排気ポートの開口径をその他の
排気ポートの開口径よりも小さくしている。
【0009】(3) 請求項3記載の発明の構成 該発明のロータリピストンエンジンは、上記請求項1又
は2記載の発明の構成において、さらに掃気エア供給手
段を備え、該掃気エア供給手段からの掃気エアを上記ロ
ータハウジング内トロコイド空間のロータオイルシール
軌跡の外側であって同サイドシール軌跡の内側となる部
分に供給するようにしている。
【0010】(4) 請求項4記載の発明の構成 該発明のロータリピストンエンジンは、上記請求項1又
は2記載の発明の構成において、軽負荷運転時当該気筒
の左右2組の排気ポートの内の何れか一方を閉じる排気
シャッター弁を設け、該閉じられた排気ポートから掃気
エアを供給するようにしている。
【0011】(5) 請求項5記載の発明の構成 該発明のロータリピストンエンジンは、上記請求項2記
載の発明の構成において、軽負荷運転時に各気筒の左右
2組の排気ポートの内の何れか一方を閉じる排気シャッ
ター弁を設け、該閉じられた各排気ポートから各々掃気
エアを供給するようにするとともに排気シャッター弁の
ない他方側各排気ポートの下流側集合部にO2センサを
設けている。
【0012】(6) 請求項6記載の発明の構成 該発明のロータリピストンエンジンを、上記請求項2記
載の発明の構成において、センターハウジング側排気ポ
ートは、隣合う気筒間で一体形成し当該センターハウジ
ングと別体の耐熱材で仕切っている。
【0013】(7) 請求項7記載の発明の構成 該発明のロータリピストンエンジンは、上記請求項2記
載の発明の構成においては、センターハウジング側排気
ポートを、隣合う気筒間で一体形成し当該センターハウ
ジングと別体の耐熱材で仕切るとともに各排気ポートの
作動室側に冷却水ジャケットを設けている。
【0014】
【作用】以上の結果、本願の請求項1〜7各項記載の発
明は、各々次の作用を奏する。
【0015】(1) 請求項1記載の発明の作用 該発明の構成では、サイド排気ポート構造としたことに
より、その閉タイミングを上死点付近に設定でき、内部
EGR量を低減することができる。
【0016】そして、気筒両側のサイドハウジングに各
々排気ポートを受けたことにより、トータルとしての排
気通路面積が大きく拡大され曲がりが大きくても実質的
に排気通路抵抗は十分に小さくなる。
【0017】(2) 請求項2記載の発明の作用 該発明の構成では、多気筒構造の場合において、上記同
様各気筒両サイドのサイドハウジングに排気ポートを設
けている。従って、上記同様のEGR低減、排気通路抵
抗低減作用を実現できることはもとより、それに加え
て、それらの内のセンターハウジング側排気ポートの開
口径を両側の他の排気ポートの開口径よりも小さくして
いることから、フロント側およびリア側よりも熱負荷の
大きいセンターハウジング自体の耐久性が、それだけ高
くなる。
【0018】そして、フロント側およびリア側の各排気
ポートは単独で構成され、通路断面積が相対的に大きい
ので、冷間時や低負荷・低回転時に排気ガス温度の低下
を抑制し、一方、高速域では放熱を容易にすることがで
きる。
【0019】(3) 請求項3記載の発明の作用 該発明の構成では、上記各作用に加えて、さらに掃気エ
ア供給手段を備えており、該掃気エア供給手段からの掃
気エアを上記ロータハウジング内トロコイド空間のロー
タオイルシール軌跡の外側であって、同サイドシール軌
跡の内側となる部分に供給するようになっている。
【0020】したがって、ロータが吸気トップ位置にあ
る時に閉じ込められる排気を効果的に掃気することがで
きる。
【0021】(4) 請求項4記載の発明の作用 該発明の構成では、上記請求項1又は2記載の発明の作
用に加え、軽負荷運転時当該気筒の左右2組の排気ポー
トの内の何れか一方を閉じる排気シャッター弁を設けて
排気が行なわれるポートと反対側の当該閉じられた排気
ポートのシャッター弁下流から掃気エアを供給するの
で、特に効果的な掃気が行なわれる。
【0022】(5) 請求項5記載の発明の作用 該発明の構成では、上記請求項2記載の発明の作用に加
えて、シャッター弁のない他方側各排気ポートの下流側
集合部にO2センサを設けて排気ガス中のO2濃度を検出
するようにしたので、O2センサ部に常に排気ガスが供
給されるようになる。
【0023】(6) 請求項6記載の発明の作用 該発明の構成では、上記請求項2記載の発明の作用に加
え、そのセンターハウジング側排気ポートを、隣合う気
筒間で一体形成しセンターハウジングと別体の耐熱材を
介して相互に仕切っている。従って、排気ポートの形成
が容易であるとともに同排気ポート部での耐熱材を介し
た熱伝達により冷間時のガス温低下が抑制され触媒の活
性化が促進されるようになる。
【0024】(7) 請求項7記載の発明の作用 該発明の構成では、上記請求項1,2又は6記載の発明
の作用に加え、センターハウジング側排気ポートを、隣
合う気筒間で一体形成しセンターハウジングと別体の耐
熱材で相互に仕切るとともに各排気ポートの作動室側に
冷却水ジャケットを設けて冷却水を流すようにしている
ことから、センターハウジング両側のロータ摺動面の冷
却性が向上する。
【0025】
【発明の効果】以上の結果、本願の請求項1〜7各項記
載の発明は、各々次のような効果を得ることができる。
【0026】(1) 請求項1記載の発明の効果 すなわち、サイド排気による内部EGR量減少の結果、
燃焼状態が安定する。しかも、ロータハウジング両側の
2組の排気ポートにより排気が行なわれる結果、曲がり
度が高いにも拘わらず実質的に排気通路抵抗を大きく低
減することができ、出力向上に寄与できる。
【0027】(2) 請求項2記載の発明の効果 すなわち、センター側の熱負荷量に対する耐久性が向上
するとともに、フロント側とリア側の排気ポートが単独
構造となる結果、冷間時や低回転時の排気ガス温の低下
を抑制することができるとともに高速域での放熱姓を良
好にすることができる。
【0028】(3) 請求項3記載の発明の効果 すなわち、ロータが吸気トップ位置にある時に閉じ込め
られる排気を効果的に掃気し、内部EGR量を可及的に
低減することができる。従って、燃焼安定性が更に改善
される。
【0029】(4) 請求項4記載の発明の効果 すなわち、該発明では排気ガスが流される排気ポートの
反対側から掃気エアが供給されることになり、エア置換
効率が向上する。
【0030】(5) 請求項5記載の発明の効果 すなわち、該発明ではフロント側およびリア側排気通路
を集合させたことから、交互に排気を流出させることが
でき、排気抵抗の低減を図ることができる。そして、O
2センサに常に排気が衝突するようになるため、O2セン
サ自体の早期活性化を図ることができる。
【0031】(6) 請求項6記載の発明の効果 すなわち、該発明では、耐熱材を介して行なわれる熱伝
達により冷間時のガス温の低下が抑制され、触媒の反応
性が向上する。
【0032】(7) 請求項7記載の発明の効果 すなわち、該発明では、センターハウジングの各作動室
側ハウジング壁内に冷却水が流されるのでロータ摺動面
の冷却性能が向上し、耐熱性が十分に向上する。
【0033】
【実施例】
(1) 第1実施例 図1および図2は、本願発明の第1実施例に係る2気筒
型ロータリピストンエンジンの構造を示している。
【0034】先ず図1において、符号1は、フロント側
およびリア側一対のサイドハウジング5,5と、各々内
周面をトロコイド面としたフロント側およびリア側一対
のロータハウジング2,2と、それらの中間に位置する
一個のインタメディエイトハウジング(センターハウジ
ング=中央側サイドハウジング)3とによって構成され
た2ロータ式ロータリピストンエンジンを示しており、
上記インタメディエイトハウジング3のフロント、リア
両側にある各ロータハウジング2,2の内側には図1に
示すようにそれぞれトロコイド空間が形成されている。
この一対のトロコイド空間内には、偏心軸6の周りで遊
星回転運動するロータ8,8がそれぞれ嵌装されてい
る。そして、それぞれ当該ロータ8,8の三辺上には3
つの作動室10A,10B,10Cが形成されている。
【0035】また、上記インタメディエイトハウジング
3には、該インタメディエイトハウジング3の上記第1
の気筒A側の摺動面と、第2の気筒B側の各ロータ摺動
面3a,3aにそれぞれ開口する一対の吸気ポート13,1
3が形成されている。この2つの吸気ポート13,13
は、その側方側外端部でそれぞれ図示しない吸気管に接
続されている。
【0036】さらに、上記第1、第2の各気筒A,Bの
上記フロントおよびリア側サイドハウジング5,5、イ
ンタメディエイトハウジング3には、当該各ハウジング
5,5、3の壁部をその内外方向略直角に貫通して上記
トロコイド空間内ロータ摺動面3a,3a上に開口する第
1、第2の排気ポート15A,15Bがそれぞれ形成さ
れている。これら第1、第2の2つの排気ポート15
A,15Bは、それぞれ対応するロータ8,8の回転に伴
って当該各ロータ8,8の頂部により120°の回転周
期をもって開閉されるようになっている。第2の排気ポ
ート15A,15Bは、インターメディエイトハウジン
グ3に一体に形成され、耐熱材30を介して相互に仕切
られている。
【0037】一方、図示は省略するが、上記ロータハウ
ジング2,2の上記サイドハウジング5,5およびインタ
メディエイトハウジング3との突き合せ面には、当該ロ
ータハウジング2,2の内方側および外方側の両位置に
おいてそれぞれ第1および第2シール溝が全周に亘って
形成されており、これら第1および第2シール溝にシー
ル部材(ラバー部材)を嵌装した上で上記サイドハウジン
グ5,5およびインタメディエイトハウジング3が接合
一体化されるようになっている。また、上記突き合せ面
の上方側の一部には、ロータハウジング2とサイドハウ
ジング5およびインタメディエイトハウジング3とに跨
るオイル通路の一端が合せ面に交わる方向に延びて開口
されている。
【0038】そして、本実施例の場合、上記各気筒A,
Bの第1、第2の排気ポート15A,15Bの断面積
1,S2は図3に示すように、第1の排気ポート15A
の方S1が第2の排気ポート15Bの方S2よりも大きく
形成されている(この結果、S/A比が小となる)。従っ
て、該構成では、例えば第1、第2の2組のサイド側排
気ポート15A,15Bの存在により、当該排気ポート
の閉タイミングを図10に示すようにロータ作動行程の
上死点TDC付近に設定することが可能となり、その結
果、内部EGR量を低減できるので燃焼安定性が向上す
る。
【0039】しかも、その場合において、排気ポートは
2組(15A,15B)あるので、仮に図3のように各排
気ポート15A,15Bの形状が略直角状に曲成される
としても、その合計の通路断面積S1+S2は十分に大き
なものとなり、排気通路抵抗は大きく低減される。そし
て、フロント側およびリア側の各第1の排気ポート15
A,15Aは単独で構成され、通路断面積が相対的に大
きいので、冷間時や低負荷・低回転時に排気ガス温度の
低下を抑制し、一方、高速域では放熱を容易にすること
ができる。
【0040】一方、符号20は図示しないエアポンプを
介して掃気エアが加圧供給される掃気エア供給パイプで
あり、該掃気エア供給パイプ20の先端20aは、図示
のように吸気ポート13および第2の排気ポート15B
側のトロコイド面短軸部付近のロータオイルシール軌跡
2の外側であって、かつ同ロータサイドシール軌跡R1
の内側に連なる領域に側方から各気筒の各々フロント側
およびリア側に向けて開口されている。
【0041】従って、同開口部から掃気エアが供給され
ることにより、例えば掃気エアが供給されないとすると
図1のようにエンジン排気作動行程において第2の排気
ポート15B側から吸気ポート13側に吸い出されてい
た排気ガスが、図2に示すように当該掃気エアによって
第2の排気ポート15B側に効果的に押し戻されるよう
になり、その分内部EGR量が更に有効に低減されるよ
うになる。この結果、燃焼安定性が、より一層向上す
る。
【0042】(2) 第2実施例 次に、図4は、本願発明の第2実施例に係るロータリピ
ストンエンジンの構成を示している。
【0043】該実施例では、インタメディエイトハウジ
ング3側の上記掃気エア供給パイプ20の先端20aを
第2の排気ポート15Bと吸気ポート13との間のロー
タサイドシール軌跡R1よりロータハウジング2のトロ
コイド面側位置に開口させ、少なくともエンジンの軽負
荷・低回転域で掃気エアを供給するようにしたことを特
徴とするものである。
【0044】このような構成によると、図示のようにロ
ータ8が吸気トップ位置にある時に閉じ込められる排気
ガスを効果的に掃気することができるようになり、やは
り、より一層の内部EGR量の低減に寄与することにな
る。従って、燃焼安定性が一段と向上する。
【0045】(3) 第3実施例 図5および図6は、本願発明の第3実施例に係るロータ
リピストンエンジンを示している。
【0046】該実施例では、例えば図6に示すように上
記各実施例と同様の各気筒の両サイドの第1、第2の排
気ポート15A,15B、15A,15Bの内の大径側第
1の排気ポート15A,15Aに連通する第1の排気管
21A,21Aの下流側合流部22内にエンジン軽負荷
・低回転時に当該排気通路を閉じる排気シャッター弁2
3を設ける一方、他方側小径の第2の排気ポート15
B,15B側第2の排気管24B,24Bの下流側合流部
25に位置してA/F検出用のO2センサ26を設け、
さらに上記第1の排気管21A,21Aの上記排気シャ
ッター弁23の上流側第2の排気ポート15B,15B
上流部内に上記掃気エア供給パイプ20の先端20aを
開口させたことを特徴とするものである。
【0047】該構成によると、先ずエンジンの軽負荷・
低回転時に上記排気シャッター弁を閉じて上記大径側の
第1の排気ポート15A,15Aを介して掃気エアを供
給することにより、排気ガスが流出する第2の排気ポー
ト15B,15Bと反対側の同第1の排気ポート15A,
15Aから掃気エアが供給されることになり、排気ガス
と新気の置換効率が一層向上し、内部EGR量低減に大
きく寄与する。
【0048】次に、O2センサ26が上記他方側第2の
排気ポート15B,15Bの排気通路下流側合流部に設
けられていることから、フロント側気筒Aとリア側気筒
Bの各排気ガスを交互に排出することができることにな
り、排気通路抵抗の低減が可能となって出力向上につな
がる。またその結果、軽負荷・低回転時にもO2センサ
26に対して略連続した排気ガスの供給が可能となり、
センサの活性化が促進され、排気エミッションの改善が
期待できる。
【0049】なお、上記構成において、上記各気筒A,
B間の第1の排気ポート15A,15A側第1の排気管
21A,21Aの合流部と第2の排気ポート15B,15
B側第2の排気管24B,24Bの合流部間にプリキャ
タリストコンバータを設けるようにしても良い。
【0050】そのようにすると、同プリキャタリストコ
ンバータ上流の熱容量を低減することができ、キャタリ
ストコンバータの暖機性能が向上する。
【0051】(4) 第4実施例 さらに、図7〜図9は、本願発明の第4実施例に係るロ
ータリピストンエンジンの排気ポート部の構成を示して
いる。
【0052】上記第1実施例の排気ポートの構成では、
各気筒A,B間インタメディエイトハウジング3部の第
2の排気ポート15B,15Bを共にインタメディエイ
トハウジング3と一体に形成し、耐熱材30を介設する
構成としたが、本実施例のものでは、これを図示のよう
にインタメディエイトハウジング3に形成したポート孔
内に、インタメディエイトハウジング3とは、別体に形
成した図示構造の耐熱材30a,30bを嵌装して排気ポ
ートを構成したことを特徴としている。そして、両側の
作動室ロータ摺動面側壁部31,31内には冷却水ジャ
ケット32,32を設けて冷却水を流すようにしてい
る。
【0053】従って、該構成によると、熱負荷の大きい
インタメディエイトハウジング側ロータ摺動面3a,3a
の冷却性能が向上して潤滑性能、耐久性が向上する一
方、耐熱材30a,30bを介して熱伝達を行うようにし
ているので、冷間時の排気ガス温度の低下は抑制するこ
とができ、触媒の活性化を促進することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の第1実施例に係るロータリ
ピストンエンジンの掃気エア非供給状態における一部切
欠側面図である。
【図2】図2は、同エンジンの掃気エア供給状態におけ
る一部切欠側面図である。
【図3】図3は、同エンジンの概略的な構造を示す説明
用斜視図である。
【図4】図4は、本願発明の第2実施例に係るロータリ
ピストンエンジンの構成を示す一部切欠側面図である。
【図5】図5は、本願発明の第3実施例に係るロータリ
ピストンエンジンの概略的な構成を示す水平断面図であ
る。
【図6】図6は、同エンジンの説明用斜視図である。
【図7】図7は、本願発明の第4実施例に係るロータリ
ピストンエンジンの排気ポート部の構成を示す側面図で
ある。
【図8】図8は、同排気ポート部の正面図である。
【図9】図9は、図8のA−A線断面図である。
【図10】図10は、サイド排気方式を採用した時の排
気ポート閉タイミングをペリフェラル方式の場合と対比
して示すロータ作動行程図である。
【符号の説明】
1はロータリピストンエンジン、2はロータハウジン
グ、3はインタメディエイトハウジング、5はサイドハ
ウジング、6は偏心軸、8はロータ、13は吸気ポー
ト、15A,15Bは第1、第2の排気ポート、20は
掃気エア供給パイプ、23は排気シャッター弁、26は
2センサ、30a,30bは耐熱材、31は冷却水ジャケ
ットである。
フロントページの続き (72)発明者 塩見 和広 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−111240(JP,A) 特開 平3−264733(JP,A) 特開 昭63−143317(JP,A) 特開 平1−237321(JP,A) 特開 平2−196132(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 53/00 - 55/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側にトロコイド空間を形成したロータ
    ハウジングと該ロータハウジングをはさむように左右両
    側に配置されたサイドハウジングとを相互に一体化して
    気筒を形成するとともに上記ロータハウジングのトロコ
    イド空間内にロータを遊星回転可能に嵌装せしめる一
    方、上記サイドハウジングに排気ポートを設けてなるロ
    ータリピストンエンジンにおいて、該排気ポートは上記
    ロータハウジング両側の各サイドハウジングに各々設け
    られていることを特徴とするロータリピストンエンジ
    ン。
  2. 【請求項2】 内側にトロコイド空間を形成した複数の
    ロータハウジングと該複数のロータハウジングの各々を
    はさむようにそれぞれ左右両側に配置されたサイドハウ
    ジングとを相互に締結一体化して複数の気筒を形成する
    とともに上記各ロータハウジングのトロコイド空間内に
    各々ロータを遊星回転可能に嵌装せしめる一方、上記サ
    イドハウジングに排気ポートを設けてなるロータリピス
    トンエンジンにおいて、上記排気ポートは上記各気筒の
    ロータハウジング両側の各サイドハウジングに各々設け
    られているとともにそれらの内のセンターハウジング側
    排気ポートの開口径をその他の排気ポートの開口径より
    も小さくしたことを特徴とするロータリピストンエンジ
    ン。
  3. 【請求項3】 掃気エア供給手段を備え、該掃気エア供
    給手段からの掃気エアを上記ロータハウジング内トロコ
    イド空間のロータオイルシール軌跡の外側であって同サ
    イドシール軌跡の内側となる部分に供給するようにした
    ことを特徴とする請求項1または2記載のロータリピス
    トンエンジン。
  4. 【請求項4】 軽負荷運転時に当該気筒の左右2組の排
    気ポートの内の何れか一方を閉じる排気シャッター弁を
    設け、該閉じられた排気ポートから掃気エアを供給する
    ようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のロ
    ータリピストンエンジン。
  5. 【請求項5】 軽負荷運転時に各気筒の左右2組の排気
    ポートの内の何れか一方を閉じる排気シャッター弁を設
    け、該閉じられた各排気ポートから各々掃気エアを供給
    するようにするとともに排気シャッター弁のない他方側
    各排気ポートの下流側集合部にO2センサを設けたこと
    を特徴とする請求項2記載のロータリピストンエンジ
    ン。
  6. 【請求項6】 センターハウジング側排気ポートは、隣
    合う気筒間で一体に形成し当該センターハウジングと別
    体の耐熱材で相互に仕切ったことを特徴とする請求項2
    記載のロータリピストンエンジン。
  7. 【請求項7】 センターハウジング側排気ポートは、隣
    合う気筒間で一体形成し当該センターハウジングと別体
    の耐熱材で相互に仕切るとともに各排気ポートの作動室
    側に冷却水ジャケットを設けたことを特徴とする請求項
    2記載のロータリピストンエンジン。
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