JPH06280547A - 触媒劣化検出装置 - Google Patents

触媒劣化検出装置

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JPH06280547A
JPH06280547A JP5090941A JP9094193A JPH06280547A JP H06280547 A JPH06280547 A JP H06280547A JP 5090941 A JP5090941 A JP 5090941A JP 9094193 A JP9094193 A JP 9094193A JP H06280547 A JPH06280547 A JP H06280547A
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JP
Japan
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catalyst
fuel ratio
deterioration
air
value
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JP5090941A
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English (en)
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Tamotsu Kamakura
保 鎌倉
Iwao Uchiumi
巌 内海
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】エンジンの触媒劣化検出装置に関し、通常走行
時における走行性悪化を招くことなく、触媒劣化検出時
の誤判定を確実に防止し、かつ触媒の吸脱着反応の向上
を図れる装置を提供する。 【構成】エンジンP1の排気系P2に介設された触媒コ
ンバータP3における触媒P4の上流側と下流側とにそ
れぞれ設けられたO2 センサP5,P6と、上記各O2
センサP5,P6の出力値を比較して触媒劣化の有無を
判定する劣化判定手段P9とを備えた触媒劣化検出装置
であって、目標空燃比と実空燃比との偏差に基づいて空
燃比が目標空燃比になるようにフィードバック補正量を
補正する空燃比フィードバック制御手段P7と、上記触
媒P4の劣化を検出する領域か否かを判定する領域判定
手段P8と、上記領域判定手段P8による触媒劣化検出
時には非検出時に対して上記フィードバック補正量の制
御利得を大きくする利得変更手段P10とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの排気系に
介設された触媒コンバータ内の触媒の劣化を検出するよ
うな触媒劣化検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の触媒劣化検出装置として
は、例えば、特開昭49−109721号公報に記載の
装置がある。すなわち、エンジンの排気系に介設された
触媒コンバータにおける触媒の上流側と下流側とにそれ
ぞれO2 センサを設け、上流側O2 センサ出力値の積算
値と、下流側O2 センサ出力値の積算値とを比較するこ
とで、触媒の劣化を検出すべく構成した装置である。
【0003】つまり、上述の触媒が劣化すると、排気ガ
スの浄化が行なわれないため、下流側O2 センサの出力
と上流側O2 センサの出力とが同等になり、逆に触媒が
正常に作用している時には排気ガス中のO2 を利用して
NOx、CO、HC等の未燃成分が浄化されるので、排
気ガス中のO2 が消費されて下流側O2 センサの出力は
リッチ側にシフトする。このような作用を利用すること
で、触媒の劣化検出を行なうものである。
【0004】しかし、従来装置においては、通常走行時
および触媒劣化判定時の如何にかかわらず、空燃比フィ
ードバック用のフィードバック補正量のI値(フィード
バック補正量の傾きを決定する積分値)を一定にしてい
る関係上、触媒が正常な場合においても異常であると誤
判定される問題点があった。
【0005】以下、この点について詳述すると、図7に
示すように上流側O2 センサの出力電圧波形は同図fの
ようになり、触媒正常時の下流側O2 センサの出力電圧
波形は同図gのようになる。エンジンの空燃比を目標空
燃比にフィードバック制御するためのフィードバック補
正量CFBにおけるI値は通常走行時および触媒劣化検
出時共に同一で、触媒の劣化判定領域に入った時、P値
(制御の応答性を向上させるための比例値)におけるP
マイナス制御量を小さく、Pプラス制御量を大きくし、
空燃比を強制的にリッチ補正して、下流側O2 センサ出
力をリッチ側に安定させ、この状態から各O2 センサ出
力値を積算して、図7に示す上流側O2センサ出力の積
算値hと、下流側O2 センサ出力の積算値をiとを比較
して、触媒の劣化検出を行なうが、空燃比フィードバッ
ク用のフィードバック補正量CFBのI値は、通常運転
時におけるエミッションおよび走行性を考慮して、空燃
比の変動を小さくするために、小さい値に設定されてお
り、このため、上述の上流側O2 センサ出力の積算値h
と下流側O2 センサ出力の積算値iとの差が僅少となっ
て、触媒が正常であるにもかかわらず、異常であると誤
判定される問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、触媒劣化検出時にフィードバック補正量の
制御利得を大きくし、上流側O2 センサ出力と下流側O
2 センサ出力との差を大きくすることで、通常走行時に
おける走行性悪化を招くことなく、触媒劣化検出時の誤
判定を確実に防止し、かつ触媒劣化検出時においては触
媒上流側の空燃比がリッチ、リーンを繰返すことで、ス
トレージ効果を利用して、触媒の吸脱着反応の向上を図
ることができる触媒劣化検出装置の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、触媒劣化判定におい
ては上流側O2 センサ出力値の積算値と、下流側O2
ンサ出力値の積算値とを比較することで、これら両O2
センサ出力の差をより一層大きくし、触媒劣化検出時の
誤判定をより一層確実に防止することができる触媒劣化
検出装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の目的と併せて、触媒劣化検
出時にフィードバック補正量の制御利得のうちフィード
バック補正量の傾きを決定する積分値(いわゆるI値)
を大きくすることで、空燃比の大幅な変動を抑制し、走
行性に対する悪影響を回避することができる触媒劣化検
出装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、エンジンの排気系に介設された触媒コンバー
タにおける触媒の上流側と下流側とにそれぞれ設けられ
たO2 センサと、上記各O2 センサの出力値を比較して
触媒劣化の有無を判定する劣化判定手段とを備えた触媒
劣化検出装置であって、目標空燃比と実空燃比との偏差
に基づいて空燃比が目標空燃比になるようにフィードバ
ック補正量を補正する空燃比フィードバック制御手段
と、上記触媒の劣化を検出する領域か否かを判定する領
域判定手段と、上記領域判定手段による触媒劣化検出時
には非検出時に対して上記フィードバック補正量の制御
利得を大きくする利得変更手段とを備えた触媒劣化検出
装置であることを特徴とする。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記劣化判定手段は
上流側O2 センサ出力値の積算値と、下流側O2 センサ
出力値積算値とを比較する触媒劣化検出装置であること
を特徴とする。
【0011】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の構成と併せて、上記制御利
得はフィードバック補正量の傾きを決定する積分値に設
定した触媒劣化検出装置であることを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、図6にクレーム対応図で示すように、エンジンP1
の排気系P2に介設された触媒コンバータP3における
触媒P4の上流側と下流側とにそれぞれO2 センサP
5,P6が設けられ、フィードバック領域にあっては上
流側O2 センサP5の出力を利用して、空燃比フィード
バック制御手段P7が目標空燃比と実空燃比との偏差に
基づいて空燃比が目標空燃比(例えば理論空燃比)にな
るようにフィードバック補正量を補正(具体的には燃料
噴射量を制御)し、領域判定手段P8が触媒P4の劣化
を検出する領域であることを判定した時には、上述の劣
化判定手段P9が上流側O2 センサP5の出力値と下流
側O2 センサP6の出力値とを比較して触媒劣化の有無
を判定する。
【0013】しかも、上述の領域判定手段P8による触
媒劣化検出時には利得変更手段P10が非検出時に対し
てフィードバック補正量の制御利得を大きくするので、
この制御利得を大きくした分に対応して触媒コンバータ
P3上流側の空燃比変動が大きくなり、この結果、上流
側O2 センサP5出力と下流側O2 センサP6出力との
差を大きくすることができる。したがって、触媒劣化検
出時の誤判定を確実に防止することができる効果があ
る。
【0014】加えて、上述の触媒劣化検出時においては
触媒コンバータP3上流側の空燃比がリッチ、リーンを
繰返すことで、ストレージ効果が有効利用でき、触媒P
4の吸脱着反応の向上を図ることができる。さらに触媒
劣化非検出時は上述のフィードバック補正量の制御利得
を大きくしないので、通常走行時における空燃比変動は
小さく、走行性に悪化を招くことはない。
【0015】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上記劣化判定
手段は上流側O2 センサ出力値の積算値と、下流側O2
センサ出力値の積算値とを比較するので、これら両O2
センサ出力の差をより一層大きくすることができ、触媒
劣化検出時の誤判定をより一層確実に防止することがで
きる効果がある。
【0016】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1または2記載の発明の効果と併せて、上記
制御利得はフィードバック補正量の傾きを決定する積分
値(いわゆるI値)に設定したので、フィードバック補
正量の比例値(いわゆるP値)を変更するものと比較し
て、空燃比の大幅な変動を抑制することができ、走行性
に対する悪影響を回避することができる効果がある。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は触媒劣化検出装置を示し、図1におい
て、吸入空気を浄化するエアクリーナ1のエレメント2
後位にエアフロセンサ3を接続して、このエアフロセン
サ3で吸入空気量Qを検出すべく構成している。
【0018】上述のエアフロセンサ3の後位にはスロッ
トルボディ4を接続し、このスロットルボディ4内のス
ロットルチャンバ5には、吸入空気量を制御するスロッ
トル弁6を配設している。そして、このスロットル弁6
下流の吸気通路には、所定容量を有する拡大室としての
サージタンク7を接続し、このサージタンク7下流に吸
気ポート8と連通する吸気マニホルド9を接続すると共
に、この吸気マニホルド9にはインジェクタ10を配設
している。
【0019】一方、エンジン11の燃焼室12と適宜連
通する上述の吸気ポート8および排気ポート13には、
動弁機構(図示せず)により開閉操作される吸気弁14
と排気弁15とをそれそれ取付け、またシリンダヘッド
にはスパークギャップを上述の燃焼室12に臨ませた点
火プラグ(図示せず)を取付けている。
【0020】上述の排気ポート13と連通する排気通路
16に空燃比センサとしての上流側O2 センサ17を配
設すると共に、この排気通路16の後位には有害ガスを
無害化する触媒コンバータ18いわゆるキャタリストを
接続し、この触媒コンバータ18下流の排気通路19に
は空燃比センサとしての下流側O2 センサ20を取付け
ている。
【0021】また、上述のスロットル弁6をバイパスす
るバイパス通路21を設け、このバイパス通路21には
ISC(アイドルスピードコントロール)機構としての
ISCバルブ22を介設する一方、エアクリーナ1のエ
レメント2下流側には吸気温センサ23を、スロットル
ボディ4にはスロットルセンサ24を、ウォータジャケ
ットには水温センサ25をそれぞれ配設している。
【0022】一方、蒸発燃料供給装置26は次のように
構成している。すなわち、燃料タンク27とキャニスタ
28のインレット側とを第1パージライン29で接続
し、この第1パージライン29にエンジン運転時にのみ
開弁されるソレノイド弁30を介設すると共に、キャニ
スタ28のアウトレット側とパージバルブ31のインレ
ット側とを第2パージライン32で接続し、さらにパー
ジバルブ31のアウトレット側と吸気系のサージタンク
7とを第3パージライン33で接続して、上述の燃料タ
ンク27の蒸発燃料をキャニスタ28に吸着し、この蒸
発燃料をパージバルブ31を介して吸気系に導入すべく
構成している。
【0023】ここで、上述の上流側O2 センサ17の出
力は空燃比フィードバック制御に用いられ、また上流側
および下流側の各O2 センサ17,20の出力は触媒コ
ンバータ18内の触媒18a劣化検出に用いられる。
【0024】図2は触媒劣化検出装置の制御回路を示
し、CPU40は、エアフロセンサ3からの吸入空気量
Q、ディストリビュータ34からのエンジン回転数N
e、水温センサ25からのエンジン水温tw、上流側O
2 センサ17からの実空燃比に相当する出力電圧、下流
側O2 センサ20からの空燃比に相当する出力電圧など
の必要な各種信号入力に基づいて、ROM35に格納さ
れたプログラムに従って、故障表示ランプ36、インジ
ェクタ10を駆動制御し、またRAM37は図3に示す
マップや触媒劣化検出時の制御利得データ、通常走行時
の制御利得データなどの必要なマップやデータを記憶す
る。
【0025】ここで、上述の図3に示すマップは、横軸
にエンジン回転数Neをとり、縦軸に負荷CE,(但し
CE=Q/Ne)をとって、空燃比フィードバック制御
を行なう領域すなわちフィードバックゾーンを設定した
マップである。またこの実施例においては空燃比フィー
ドバック制御中に触媒劣化検出を行なうように構成して
いる。
【0026】さらに、上述のCPU40は、上流側O2
センサ17出力値の積算値と、下流側O2 センサ20出
力値の積算値とを比較して触媒18aの劣化の有無を判
定する劣化判定手段(図4に示すフローチャートの第1
3ステップ53参照)と、目標空燃比(例えばA/F=
14.7)と実空燃比との偏差に基づいて空燃比が目標
空燃比になるようにフィードバック補正量CFB(図5
参照)を補正する空燃比フィードバック制御手段(図4
に示すフローチャートの第3ステップ43参照)と、触
媒18aの劣化を検出する領域か否かを判定する領域判
定手段(図4に示すフローチャートの第6ステップ46
参照)と、上述の領域判定手段による触媒劣化検出時に
は非検出時(通常走行時)に対して上記フィードバック
補正量CFBの制御利得のうち該フィードバック補正量
CFBの傾きを決定する積分値(いわゆるI値)を大き
くする利得変更手段(図4に示すフローチャートの第8
ステップ48参照)とを兼ねる。
【0027】上述のI値は積分(integral)値のこと
で、図5に示すように通常走行時のベースのI値をIb
とする時、触媒劣化検出時のI値をIa(但しIa>I
b)としている。
【0028】このように構成した触媒劣化検出装置の作
用を、図4に示すフローチャートを参照して、以下に詳
述する。第1ステップ41で、CPU40は、エアフロ
センサ3からの吸入空気量Q、水温センサ25からのエ
ンジン水温tw、ディストリビュータ34からのエンジ
ン回転数Ne、上流側O2 センサ17からの実空燃比に
相当する出力電圧(図5の実線の波形a参照)、下流側
2 センサ20からの空燃比に相当する出力電圧(図5
の点線の波形b参照)などの必要な各種信号の読込みを
実行する。
【0029】次に第2ステップ42で、CPU40はフ
ィードバック条件が成立したか否かの判定を行なう。す
なわち、吸入空気量Qをエンジン回転数Neで除して負
荷CEを求め、この求められた負荷CEとエンジン回転
数Neとに基づいてマップ(図3参照)のフィードバッ
クゾーンか否かを判定することと併せて、エンジン冷却
水の低温時には燃焼性が悪いので、水温が所定温度、例
えば40℃以上になったか否かを判定し、加えて上流側
2 センサ17から正規の出力を得るためには排気ガス
温度が例えば300℃以上になることが必要なため、上
流側O2 センサ17が活性化されたか否かを判定する。
つまり上述のフィードバック条件成立の可否は、フィー
ドバックゾーン内、水温40℃以上、上流側O2 センサ
17活性化の論理積によって判定される。そして、フィ
ードバック条件不成立時にはリターンする一方、フィー
ドバック条件成立時にのみ次の第3ステップ43に移行
する。
【0030】上述の第3ステップ43で、CPU40は
上流側O2 センサ17出力を利用して、目標空燃比と実
空燃比との偏差に基づいて空燃比が目標空燃比になるよ
うにフィードバック補正量CFB(図5参照)を補正す
る空燃比フィードバック制御を行なう。上述のフィード
バック補正量CFBは燃料の最終噴射パルスTに反映さ
れる。
【0031】上述の燃料の最終噴射パルスTは次式で表
わされる。 T=Tp×(1+CFB+CW+Clrn+C)+Tv ここにTpは燃料基本噴射量 CFBはフィードバック補正量 CWは暖機増量 Clrnは学習値 Cはその他の補正量 Tvは無効噴射量 また上述のフィードバック補正量CFBは図5に示すよ
うに、安定性向上のためにフィードバック補正量CFB
をリーン側からリッチ側へ漸次変化されるIプラス制御
とリッチ側からリーン側へ漸次変化されるIマスナス制
御との積分制御と、応答性向上のためにフィードバック
補正量CFBをリッチ側からリーン側へ即時変更させる
Pマイナス制御とリーン側からリッチ側へ即時変化させ
るPプラス制御との比例制御とを有する。なお、この時
点おけるフィードバック補正量CFBの積分値はベース
のI値Ibに設定されている。
【0032】次に第4ステップ44で、CPU40は空
燃比フィードバック制御中か否かを判定し、NO判定時
にはリターンする一方、YES判定時には次の第5ステ
ップ45に移行する。
【0033】上述の第5ステップ45で、CPU40は
下流側O2 センサ20が活性し、その出力が所定値以上
になったか否かを判定し、NO判定時にはリターンする
一方、YES判定時には次の第6ステップ46に移行す
る。
【0034】上述の第6ステップ46で、CPU40は
劣化判定領域か否かを判定し、NO判定時には次の第7
ステップ47に移行する一方、YES判定時には別の第
8ステップ48に移行する。
【0035】上述の第7ステップ47で、CPU40は
通常走行時に対応したベースのI値Ibで空燃比フィー
ドバック制御を実行した後に、上述の第6ステップ46
にリターンする。
【0036】一方、上述の第8ステップ48で、CPU
40は触媒18aの劣化検出に対応してフィードバック
補正量CFBの積分値をベースのI値Ibから制御利得
の大きい検出時のI値Iaに変更し、このI値Iaにて
空燃比フィードバック制御を実行する。
【0037】次に第9ステップ49で、CPU40は触
媒18a下流側の空燃比をリッチ補正する目的で、Pプ
ラス制御量を図5のP値Pbから劣化検出用のP値Pa
(但し、Pa>Pb)に変更する所謂P値リッチシフト
を実行する。
【0038】次に第10ステップ50で、CPU40は
下流側O2 センサ20の出力電圧がしきい値以上になっ
たか否かを判定し、NO判定時にはリターンする一方、
YES判定時には次の第11ステップ51に移行する。
【0039】上述の第11ステップ51で、CPU40
は上流側O2 センサ17の出力値と下流側O2 センサ2
0の出力値とをそれぞれ積算する。上述の上流側O2
ンサ17の出力値の積算値cは図5の実線の如くなり、
下流側O2 センサ20の出力値の積算値dは図5の仮想
線の如くなる。
【0040】次に第12ステップ52で、CPU40は
上述の各積算値c,dの比(もしくは差)を演算し、次
の第13ステップ53で、CPU40は積算値c,dの
比(もしくは差)が所定のしきい値以上か否かを判定
し、両O2 センサ17,20の出力差が大きい触媒正常
時には次の第14ステップ54に移行する一方、両O2
センサ17,20の出力差が小さい触媒劣化時には別の
第15ステップ55に移行する。
【0041】上述の第14ステップ54で、CPU40
は接触劣化判定処理を完了する一方、上述の第15ステ
ップ55では、触媒18aの劣化に対応して、CPU4
0は故障と判定し、次の第16ステップ56で、CPU
40は故障表示ランプ36を点灯して、触媒18aが劣
化故障していることをドライバに可視表示する。
【0042】このように上述の領域判定手段(第6ステ
ップ46参照)による触媒劣化検出時には、利得変更手
段(第8ステップ48参照)が非検出時に対してフィー
ドバック補正量CFBの制御利得を大きくするので、こ
の制御利得を大きくした分に対応して触媒コンバータ1
8上流側の空燃比変動が大きくなり、この結果、上流側
2 センサ17出力と下流側O2 センサ20出力との差
(もしくは比)を大きくすることができる。したがっ
て、触媒劣化検出時の誤判定を確実に防止することがで
きる効果がある。
【0043】加えて、上述の触媒劣化検出時においては
触媒コンバータ18上流側の空燃比がリッチ、リーンを
繰返すことで、ストレージ効果が有効利用でき、触媒1
8aの吸脱着反応が向上し、排気ガス浄化性能の向上を
図ることができる効果がある。
【0044】さらに、触媒劣化非検出時は上述のフィー
ドバック補正量CFBの制御利得を大きくしない(ベー
スのI値Ib参照)ので、通常走行時における空燃比変
動は小さく、走行性に悪化を招くことはない。
【0045】また、上述の劣化判定手段(第13ステッ
プ53参照)は、上流側O2 センサ17出力値の積算値
cと、下流側O2 センサ20出力値の積算値dとを比較
するので、これら両O2 センサ17,20出力の差をよ
り一層大きくすることができ、触媒劣化検出時の誤判定
をより一層確実に防止することができる効果がある。
【0046】さらに、上述の触媒劣化検出時に変更する
フィードバック補正量CFBの制御利得を積分値(いわ
ゆるI値)に設定したので、比例値(いわゆるP値)を
変更する場合と比較して、空燃比の大幅な変動を抑制す
ることができ、走行性に対する悪影響を回避することが
できる効果がある。
【0047】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の劣化判定手段は、実施例の図4に
示すフローチャートの第13ステップ53に対応し、以
下同様に、空燃比フィードバック制御手段は、第3ステ
ップ43に対応し、領域判定手段は、第6ステップ46
に対応し、利得変動手段は、第8ステップ48に対応
し、変更される制御利得は、フィードバック補正量CF
Bの傾きを決定する積分値(いわゆるI値)に対応する
も、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定される
ものではない。
【0048】例えば、上記実施例においては上流側O2
センサ17出力値の積算値と、下流側O2 センサ20出
力値の積算値とを比較して、触媒18aの劣化判定を実
行すべく構成したが、これは上流側O2 センサ17出力
値の平均値と、下流側O2 セサン20出力値の平均値と
を比較して、触媒18aの劣化判定を実行すべく構成し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の触媒劣化検出装置を備えたエンジンの
系統図。
【図2】触媒劣化検出装置の制御回路ブロック図。
【図3】RAMに記憶させるマップの説明図。
【図4】触媒劣化検出処理を示すフローチャート。
【図5】本実施例のタイムチャート。
【図6】クレーム対応図。
【図7】従来例を示すタイムチャート。
【符号の説明】
11…エンジン 17…上流側O2 センサ 18…触媒コンバータ 18a…触媒 20…下流側O2 センサ 43…空燃比フィードバック制御手段 46…領域判定手段 48…利得変更手段 53…劣化判定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの排気系に介設された触媒コンバ
    ータにおける触媒の上流側と下流側とにそれぞれ設けら
    れたO2 センサと、上記各O2 センサの出力値を比較し
    て触媒劣化の有無を判定する劣化判定手段とを備えた触
    媒劣化検出装置であって、目標空燃比と実空燃比との偏
    差に基づいて空燃比が目標空燃比になるようにフィード
    バック補正量を補正する空燃比フィードバック制御手段
    と、上記触媒の劣化を検出する領域か否かを判定する領
    域判定手段と、上記領域判定手段による触媒劣化検出時
    には非検出時に対して上記フィードバック補正量の制御
    利得を大きくする利得変更手段とを備えた触媒劣化検出
    装置。
  2. 【請求項2】上記劣化判定手段は上流側O2 センサ出力
    値の積算値と、下流側O2 センサ出力値積算値とを比較
    する請求項1記載の触媒劣化検出装置。
  3. 【請求項3】上記制御利得はフィードバック補正量の傾
    きを決定する積分値に設定した請求項1または2記載の
    触媒劣化検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5851376A (en) * 1995-11-20 1998-12-22 Mazda Motor Corporation Catalyst degradation determination apparatus and method
JP2007198306A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Mazda Motor Corp リニア空燃比センサの劣化診断装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5851376A (en) * 1995-11-20 1998-12-22 Mazda Motor Corporation Catalyst degradation determination apparatus and method
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