JPH062792Y2 - 穀類調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、未調整の穀粒を供給し、揚穀螺旋体によって
揚穀しながら調整網体によって研ぎ、選別、排塵等の調
整作用を行う穀類調整装置に関する。

「従来の技術」 穀類、例えば麦類はその種類の如何に拘らず、表面には
沢山の枝梗や芒がついており、このような枝梗や芒がよ
く除去され、しかも穀粒のなかにこれら除去された芒な
どが混入していないもの程良質とされている。このた
め、このような芒などを除去するため、能率がよくしか
も安価な穀類調整装置が求められていた。

また、籾摺工程前の水稲籾においては、多量の砕穀、小
穀粒あるいは塵埃などが混入しており、予めこれら不純
物を除去しておくことにより、混合米が減少し、脱ぷ率
が向上する。

また、播種作業の能率を高めるためには種籾から上記の
ような不純物が除去されていなければならず、従来この
ような不純物が能率よく、しかも安価に除去できるよう
な穀類調整装置が求められていた。

「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、従来種々の穀類調整装置が試みられなが
ら、能率が低かったり、使い勝手が悪かったり、あるい
は複雑で高価なものになって、よく普及するものがなか
った。

本考案は、このような従来の要請に着目してなされたも
ので、従来多数の縦型穀類選別機の製造によって蓄積さ
れた技術を随所に採用しながら、共用部材を多用した安
価で使い勝手がよく、しかも粉塵排除のための気流が随
所に引き亙り、能率よく麦粒の枝梗や芒が除去できるの
みならず、特に水稲籾などに当初から混在していた小穀
粒や砕穀、塵埃などを能率よく除去できて、以後の調整
作用の能率増進に大きく寄与する穀類調整装置を提供す
ることを目的としている。

「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところ
は、 （１）多数の通風孔を有する基台仕切板によって、外穀
体内を上部の筒部と下部の基台部とに構成するととも
に、基台部には排風室を設けて排風手段を配設し、 前記基台仕切板の上面には未調整穀粒を受ける受粒筒
と、この受粒筒から未調整穀粒を取り込む回転自在の多
孔体の内筒と、この内筒と縦列に結合し、前記筒部に延
在して立設された多孔円筒状の調整網体と、この調整網
体の内部に同心に、相対回転可能に挿通され、多孔円筒
体の外周に螺旋羽根を巻回して成る揚穀螺旋体と、この
揚穀螺旋体の内部から気流を噴出させる送風手段とを具
備し、 前記内筒には前記受粒筒から穀粒を取り込む取入口を開
口させ、該取入口は揚穀螺旋体の最下部よりも高い位置
に開口させるとともに、 前記受粒筒には、前記内筒の前記取入口の下縁に沿っ
て、内筒を囲繞する穀粒導入手段を配設し、 受粒筒の前記穀粒導入手段の下方には、塵埃排出用の小
孔を設けたことを特徴とする穀類調整装置。

（２）前記受粒筒は、多孔を有する円筒分と、逆円錐面
に傾斜して形成され、多数の小孔を穿設したテーパ部と
に構成されるとともに、 穀粒導入手段は、前記円筒部の内周に、内筒の取入口に
向って傾斜して設けられた受粒筒仕切板である１項記載
の穀類調整装置。

（３）前記受粒筒は、大きな内径を有し、多孔体に成る
上の円筒部と、この上の円筒部の下部に設けられ、前記
揚穀螺旋体の螺旋羽根外径よりやや大なる小さな内径を
有し、多数の小孔を設けて成る下の円筒部とで構成する
とともに、 穀粒導入手段は、前記上の円筒部の内周に、前記内筒の
取入口に向って傾斜して設けられた受粒筒仕切板である
１項記載の穀類調整装置。

（４）受粒筒は、大径の上の円筒部と、揚穀螺旋体の螺
旋羽根外周よりもやや大きく成した小径の下の円筒部
と、これ等両円筒部を結ぶとともに、穀粒導入手段を兼
ねた逆円錐斜面とによって構成されるとともに、 前記両円筒部には塵埃排出のための多数の小孔が設けら
れた１項記載の穀類調整装置に存する。

「作用」 未調整穀粒を供給して穀類調整装置を始動すると、調整
網体と揚穀螺旋体とは互いに反対方向に回転し、同時に
送風手段からは揚穀螺旋体の円筒体内部に空気が送入さ
れるとともに、排風室から排風手段によって空気が吸い
出される。

前記送風手段ならびに排風手段により気流は、装置稼動
中常に揚穀螺旋体の円筒体の小孔から噴出し、さらに、
調整網体の小孔を通る排塵気流となっており、また揚穀
螺旋体から多孔体に成る内筒を経て、受粒筒の逆円錐面
のテーパ部からの排塵気流となって噴出しており、これ
らの排塵気流は基台仕切板の通風孔を通って排風室に入
り、ここから外部に導かれている。

穀類調整装置に供給された未調整穀粒は、受粒筒内に投
入され、ここから内筒の取入口を経て揚穀螺旋体の基部
近傍に供給される。この取入口は揚穀螺旋体の最下部よ
りも高い位置に開口しているから、穀粒は螺旋羽根に直
接供給され、掻き上げ動作を必要とせず能率がよい。

また、受粒筒の内周には前記取入口の下縁に沿って穀粒
導入手段が設けられているから、高い位置から穀粒が供
給されていく。そして、この穀粒導入手段の下方には多
数の塵埃排除のための小孔が設けられているから、内筒
内に取り込まれ、揚穀螺旋体によって揚穀される穀粒か
ら穀粒中に当初から混在していた砕穀や塵埃等は排除さ
れ、以降の調整作用の能率向上に寄与している。

そして、内筒内に取り込まれた穀粒は揚穀螺旋体の螺旋
羽根に掬い上げられて上昇し、外方に放出され、また落
下して再上昇を繰り返しながら、ついには最上部に達し
外部に取り出される。

揚穀螺旋体から遠心力によって半径方向に跳ねだされた
穀粒は螺旋軌跡を描きながら、調整網体によって麦粒で
は芒などが折りとられ、籾類では小穀粒などが、揚穀螺
旋体の内側から外方に向こう前記気流に乗り、基台仕切
板の通風孔を通って外部に排除される。

「実施例」 以下、図面に基づき本考案の各種実施例を説明する。

第１図〜第５図は考案の第１実施例を示している。

穀類調整装置１０は第１図に示すように、外殻体１１の
筒部１２内に、多数の小孔６１を穿設して成る円筒状の
調整網体６０と、多数の小孔７１を有する円筒体７３の
外周に螺旋羽根７４を巻回し、前記調整網体６０の内部
に同心に内挿され、調整網体６０とは相反方向に回転す
る揚穀螺旋体７０と、調整網体６０の基部に結合して同
時に回転する供給部４０の内筒５０と、この内筒５０の
外周を囲繞し、図示しない供給ホッパからの穀粒を受け
る受粒筒４５と、前記揚穀螺旋体７０の内部に空気を挿
入する送風手段２０と、排風手段３０とから成ってぃ
る。

一方、外穀体１１の外部には、未調整の穀粒を供給する
図示外の供給ホッパと、筒部１２の頭部には調整された
穀類を受けて一時貯留する貯留タンク１５と、基台部１
３には移動のためのキャスタ１４とが配設されている。

供給部４０を構成する受粒筒４５は、第２図および第３
図に示すように、円筒状の周面全域ならびに基部の逆円
錐状のテーパ部４５ａに後述する第５図のような縦長の
小孔４６が穿設され、同じく第５図のように周面内側縦
方向に突設された多数の縦状突起４７が設けられてい
る。

さらに内周の円周方向に第２図、第３図に示すような、
穀粒を受ける穀粒導入手段としての受粒筒仕切板４８お
よび体外の図示省略した供給ホッパと連通する供給口４
９が設けられている。この受粒筒仕切板４８は、次に述
べる内筒５０の取入口５３の下縁部５３ａにほぼ一致す
る内筒５０の外周に近接して囲繞しており、穀粒はこの
受粒筒仕切板４８上に落下してから内筒５０内に取り込
まれる。

同じく供給部４０を構成する内筒５０は、第２図に示す
ように円筒状をなし、前記受粒筒４５と同様の縦長の小
孔５１および内面に突出する縦状突起５２を有してい
る。そして、穀粒を取り込む複数個の取入口５３が設け
られ、各取入口５３には回転方向に傾斜させた掻込み羽
根５４が配設されている。取入口５３の下縁部５３ａ
は、上述のように受粒筒４５の受粒筒仕切板４８にほぼ
対応する位置にあり、掻込羽根５４は、受粒筒仕切板４
８の上面を浚うように回転して穀粒を取り込んでいく。
そして、前記取入口５３は、後述の揚穀螺旋体７０の供
給域７０ａのほぼ中間に開口している。

内筒５０の上端部近傍には、円周外部方向に受粒筒４５
の上縁端に摺接してこれを覆う、内筒仕切板５５が設け
られている。そして、図示のように、調整網体６０の裾
部と係合させる駆動継手５６が設けられている。

内筒５０は有底に成されており、底板５７は第１図のよ
うに、減速機付モータ９０の第１出力軸９１に結合され
ている。

調整網体６０は、前記内筒５０や受粒筒４５などと同様
の縦長小孔６１を有し、内周に同様の縦状突起６２が設
けられた調整部６３と、裾部の下部環状部６４および上
端部の上部環状部６５とから成っている。

下部環状部６４には、前記内筒５０の駆動継手５６と係
合する係合切欠６５が設けられ、上部環状部６５には外
殻体筒部１２の上部仕切板１７の上面に摺接する張出し
部６５ａが設けられている。なお、前記上部仕切板１７
の下部には、調整網体６０の上端部近傍を回転支持する
複数個の支持ローラ１８が設けられている。

揚穀螺旋体７０は、前記調整網体６０などと同様の縦長
小孔７１（ただし、第１図、第４図には図示省略）と、
内周面に突設した縦状突起７２（第１図、第４図には図
示せず）とを有する円筒体７３に、螺旋羽根７４を巻回
して成っている。

揚穀螺旋体７０は第４図のように、供給部４０内にある
部分を供給域７０ａ、調整網体６０に対応する部分を抵
抗域７０ｂ、最上部を放出域７０ｃとしている。円筒体
７３における前記小孔７１は供給域７０ａおよび抵抗域
７０ｂには設けられているが、放出域７０ｃには設けら
れていない。そして、この放出域７０ｃは複数の放出羽
根７５と上面を覆う端部材７６とから成っている。

前記内筒５０の取入口５３は、この揚穀螺旋体７０の前
記供給域７０ａの中程に開口しいるから、穀粒は螺旋羽
根７４に直接供給され、内筒底部から掻き上げる必要が
ない。

揚穀螺旋体７０の前記端部材７６の中心には、第１図に
示すように中空軸７８が突設されており、この中空軸７
８は第１図に示すように外殻体１１の天井板１１ａを貫
通して設けられた連通部材８０に回転自在に嵌合してい
る。また前記端部材７６の下面には、前記中空軸７８と
同軸、同径の空気導出管８１が植設されている。

前記空気導出管８１は第１図のように、揚穀螺旋体７０
の放出域７０ｃを超えて、抵抗域７０ｂに開口するとと
もに、端部材７６の平坦面から充分離れて開口するよう
な長さに形成されている。このような構成により、開口
部における気流の損失が少なくなり、空気は調整網体６
０の小孔６１から勢いよく噴出することができる。

送風手段２０は、モータ付の空気送入ファン２１と前記
送風管２２とで構成されている。

揚穀螺旋体７０の底部は底板７９で密閉され、この底板
７９は減速機付モータ９０の第２出力軸９２に結合さ
れ、供給部４０の内筒４５とは反対方向に駆動される。
なお、第１と第２の出力軸９１、９２は同芯に構成さ
れ、第２出力軸９２は、第１出力軸９１の中心部を貫通
して外部に突出している。

排風手段３０は、第１図に示すように、外殻体１１の基
台部１３に設けられ、基台仕切板１６に設けられた複数
の通風口１６ａと連通する排風室３２と、排気ファン３
１およびこれを駆動する図示省略の駆動モータ、および
排気ダクト３３とから構成されている。

調整網体６０などに穿設された縦長小孔４６、５１、６
１、７１等、および縦状突起４７、５２、６２、７２等
の実際の形状を第５図に示す。なお、図中には調整網体
６０の符号を用いており、以後もこの符号で説明する
が、他の部材のものにおいても全く同様である。

図示のように、円筒面に沿って内側にやや高い断面三角
形の縦状突起６１が、全長に亙って突設されている。そ
して、内面から見て各山と山の間に縦方向に可成り細長
い小孔６１が穿設されている。小孔６１の穿孔されてい
る面６１ａは部分的に扁平な面に成されており、外周か
ら見ると縦溝のある平滑な円筒面を形成している。

次に作用を説明する。

図示外の供給ホッパに未調整の穀粒を供給して穀類調整
装置１０を始動すると、供給部４０の内筒４５は調整網
体６０とともに回転し、揚穀螺旋体７０は反対方向に回
転を始める。同時に空気送入ファン２１と排気ファン３
１も始動する。

そして、空気は調整網体６０の小孔６１から噴出し、排
気ファン３１と共働して、基台仕切板１６の通風口１６
ａから排風室３２を経て排気ダクト３３から外部に噴出
している。

供給部４０の受粒筒４５内に送入された穀粒は、内筒５
０の掻込羽根５４に掻き込まれ、取入口５３から内部に
取り込まれる。そして、揚穀螺旋体７０の螺旋羽根７４
によって揚穀され、上方に送られる。

この際、送風手段２０および排風手段３０による排塵気
流は揚穀螺旋体７０の円筒体７３の内部から内筒５０を
通って、受粒筒４５の小孔４６、とくにテーパ部４５ａ
の小孔４６を通って噴出しているから、供給されたばか
りの未調整穀粒に当初から混在していた塵埃や小穀粒や
砕穀などが能率よく排除され、以後の調整作用の能率向
上に寄与している。

内筒５０の取入れ口下縁部５３ａは、受粒筒仕切板４８
と対応位置にあるから、供給された穀粒は、内筒４５の
掻込羽根５４によって取りいれられる。さらにこの取入
口５３は内筒５０の中程に開口しているから、取り込ま
れた穀粒は内筒５０の底板５７まで落下してすることな
く、直接螺旋羽根７４に供給されて揚穀され、掻き上げ
作用を必要としないから、穀粒は供給部４０内に滞留せ
ず、能率よく揚穀されていく。

揚穀螺旋体７０によって揚穀される穀粒は極めて複雑な
運動を強いられる。すなわち、螺旋羽根７４による掻き
上げ作用、揚穀螺旋体７０の回転遠心力による外方への
放射運動、調整網体６０の縦状突起６２への激突、下方
への落下、そして揚穀螺旋体７０の螺旋羽根７４による
再上昇など。この間穀粒どうしの相互作用も当然重要な
作用である。

このような作用によって、例えば麦粒では次第に枝梗、
芒などが脱落し、これらの枝梗、芒などは揚穀螺旋体７
０の内部から吹き出る気流と、排風手段３０の吸引気流
によって調整網体６０の小孔６１から排出され、排気ダ
クト３３から外部に排出される。

芒や塵埃などを取り去られた穀粒は、次第に上昇し、揚
穀螺旋体７０の放出羽根７５によって放出され、外殻体
１１の放出口１９から貯留タンク１５に一時貯留され
る。

穀類調整装置１０の外殻体１１や、駆動系の構成などは
従来の縦型穀類選別機の使用部材と共用でき、極めて安
価に製作することができる。

次に第６図に基づき、考案の第２実施例を説明する。

本実施例の穀類調整装置１０Ａでは、受粒筒１００は第
６図のように大内径を有する上の円筒部１００ａと、小
径の下の円筒部１００ｂとから成っており、両円筒部１
００ａ，１００ｂともに第５図に示すような小孔１０１
ならびに縦状突起１０２が設けられている。

上記下の円筒分１００ｂの内径は揚穀螺旋体７０の螺旋
羽根７４の外周よりはやや大きく成されている。

さらに、図示のように上の円筒分１００ａの内周には、
穀粒導入手段としての受粒筒仕切板１０３が設けられて
いる。この受粒筒１００以外は上記第１実施例の穀類調
整装置１０と全く同一の構成のなっている。

本実施例の作用は前記第１実施例と全く同様であるので
詳細の説明は省略するが、円錐形に加工する部材が少な
いので、より安価に製作することができる。

次に第３実施例を説明する。

第７図に本実施例に係る穀類調整装置１０Ｂの受粒筒１
１０を示す。

受粒筒１１０は図示のように、大径の上の円筒部１１０
ａと、小径の下の円筒部１１０ｂと、これら両円筒受１
１０ａ，１１０ｂを結ぶ傾斜した円錐部１１３とから成
っている。

そして、上記円錐部１１３は穀粒導入手段を兼ねてお
り、この円錐部１１３と下の円筒部１１０ｂとの接合線
１１３ａは丁度内筒５０の取入口５３の下縁部５３ａの
位置に対応している。

さらに、上記上の円筒部１１０ａおよび下の円筒部１１
０ｂには、第５図に示すような多数の小孔１１１ならび
に縦状突起１１２が設けられている。

本第３実施例の作用は上記第１および第２実施例と全く
同様であるので説明を省略するが、円錐加工部材数およ
び全体の部材数がが少なく、一層安価に製作することが
可能である。

「考案の効果」 本考案に係る穀類調整装置によれば、基台部には排風室
を設けて排風手段を配設し、内筒には受粒筒から穀粒を
取り込む取入口を開口させ、該取入口は揚穀螺旋体の最
下部よりも高い位置に開口させるとともに、前記受粒筒
には、前記内筒の前記取入口の下縁に沿って、内筒を囲
繞する穀粒導入手段を配設し、受粒筒の前記穀粒導入手
段の下方には、塵埃排出用の小孔を設けて構成したか
ら、粉塵排除のための気流が随所に行き亙り、能率よく
麦粒の枝梗や芒が除去できるのみならず、特に水稲籾な
どに当初から混在していた小穀粒や砕穀、塵埃などを能
率よく除去できて、以後の調整作用の能率増進に大きく
寄与することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本考案の第１実施例を示しており、第
１図は穀類調整装置の縦断面図、第２図は主要構成部材
を分離して示した斜視図、第３図は受粒筒の縦断面図、
第４図は揚穀螺旋体の斜視図、第５図は要部を拡大して
示した斜視図、第６図は第２実施例における受粒筒の縦
断面図、第７図は第３実施例における受粒筒の縦断面図
である。 １０…穀類調整装置（第１実施例） １０Ａ…穀類調整装置（第２実施例） １０Ｂ…穀類調整装置（第３実施例） １１…外穀体、２０…送風手段 ２２…送風管、３０…排風手段 ４０…供給部 ４５…受粒筒（第１実施例） ４５ａ…テーパ部、４６…縦長小孔 ４７…縦状突起 ４８…受粒筒仕切板（穀粒導入手段） ５０…内筒、５１…縦長小孔 ５２…縦状突起、５３…取入れ口 ５３ａ…下縁部、５４…掻込羽根 ５５…内筒仕切板、６０…調整網体 ６１…縦長小孔、６２…縦状突起 ７０…揚穀螺旋体、７１…縦長小孔 ７２…縦状突起、７４…螺旋羽根 ７８…中空軸、８０…連通部材 ８１…空気導出管 １００…受粒筒（第２実施例） １００ａ…上の円筒部 １００ｂ…下の円筒部 １０３…受粒筒仕切板（穀粒導入手段）（第２実施例） １１３…円錐部（穀粒導入手段）（第３実施例）

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】多数の通風孔を有する基台仕切板によっ
   て、外穀体内を上部の筒部と下部の基台部とに構成する
   とともに、基台部には排風室を設けて排風手段を配設
   し、 前記基台仕切板の上面には未調整穀粒を受ける受粒筒
   と、この受粒筒から未調整穀粒を取り込む回転自在の多
   孔体の内筒と、この内筒と縦列に結合し、前記筒部に延
   在して立設された多孔円筒状の調整網体と、この調整網
   体の内部に同心に、相対回転可能に挿通され、多孔円筒
   体の外周に螺旋羽根を巻回して成る揚穀螺旋体と、この
   揚穀螺旋体の内部から気流を噴出させる送風手段とを具
   備し、 前記内筒には前記受粒筒から穀粒を取り込む取入口を開
   口させ、該取入口は揚穀螺旋体の最下部よりも高い位置
   に開口させるとともに、 前記受粒筒には、前記内筒の前記取入口の下縁に沿っ
   て、内筒を囲繞する穀粒導入手段を配設し、 受粒筒の前記穀粒導入手段の下方には、塵埃排出用の小
   孔を設けたことを特徴とする穀類調整装置。
2. 【請求項２】前記受粒筒は、多孔を有する円筒部と、逆
   円錐面に傾斜して形成され、多数の小孔を穿設したテー
   パ部とに構成されるとともに、 穀粒導入手段は、前記円筒部の内周に、内筒の取入口に
   向って傾斜して設けられた受粒筒仕切板である請求項１
   記載の穀類調整装置。
3. 【請求項３】前記受粒筒は、大きな内径を有し、多孔体
   に成る上の円筒部と、この上の円筒部の下部に設けら
   れ、前記揚穀螺旋体の螺旋羽根外径よりやや大なる小さ
   な内径を有し、多数の小孔を設けて成る下の円筒部とで
   構成するとともに、 穀粒導入手段は、前記上の円筒部の内周に、前記内筒の
   取入口に向って傾斜して設けられた受粒筒仕切板である
   請求項１記載の穀類調整装置。
4. 【請求項４】受粒筒は、大径の上の円筒部と、揚穀螺旋
   体の螺旋羽根外周よりもやや大きく成した小径の下の円
   筒部と、これ等両円筒部を結ぶとともに、穀粒導入手段
   を兼ねた逆円錐斜面とによって構成されるとともに、 前記両円筒部には塵埃排出のための多数の小孔が設けら
   れた請求項１記載の穀類調整装置。