JPH06278859A - 物品の把持装置 - Google Patents

物品の把持装置

Info

Publication number
JPH06278859A
JPH06278859A JP7315493A JP7315493A JPH06278859A JP H06278859 A JPH06278859 A JP H06278859A JP 7315493 A JP7315493 A JP 7315493A JP 7315493 A JP7315493 A JP 7315493A JP H06278859 A JPH06278859 A JP H06278859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
rack
gripping
arm lever
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7315493A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuaki Kimura
村 徹 朗 木
Takuya Hayasaka
坂 拓 哉 早
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lintec Corp filed Critical Lintec Corp
Priority to JP7315493A priority Critical patent/JPH06278859A/ja
Publication of JPH06278859A publication Critical patent/JPH06278859A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Specific Conveyance Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】幅や直径の異なる物品に容易に対応させてこれ
を確実に安定して把持することができ、しかも把持を解
いた際のその後の物品の搬送の障害となることがないよ
うしたものを提供する。 【構成】互いに逆方向に同時に移動する一対の軸46、
49と、カムフォロアー60、60を有する基端部が軸
46、49に回動自在に支承され、先端部に前記基端部
と略垂直の物品の把持部を備えた一対のアームレバー5
1、52と、内側に水平ガイド部39aを、外側にテー
パ状の案内面Tをそれぞれ備え、前記カムフォロアー6
0、60が常時、当接して摺動するガイド板15、15
と、を有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば搬送コンベア上
を搬送されてくるビン等の物品を把持して別の搬送コン
ベアに移送するのに使用して最適な物品の把持装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記把持装置としては、互いに対
向する位置に配置された一対のアームレバーを備え、こ
のアームレバーを互いに接離する方向に移動させて物品
を把持するようにした、いわゆるロボットハンドが広く
使用されている。
【0003】このロボットハンドにおいて、前記アーム
レバーの駆動方式としては、例えばアームレバーの基端
にラックを設け、このラックに噛み合うピニオンを回転
させることにより、両アームレバーを互いに同期して逆
方向に平行移動させるようにした平行移動方式と、アー
ムレバーの基端を回転自在に支承するとともに、リンク
機構や歯車等を介して該アームレバーを互いに同期して
逆方向に揺動させるようにした揺動方式が一般に知られ
ている。
【0004】そして、一対のアームレバーを互いに近接
する方向に移動させて物品を左右から挟持して把持し、
互いに離れる方向に移動させてこの物品の把持を解くよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記平
行移動方式を採用したロボットハンド(把持装置)の場
合、幅や直径の異なる物品に容易に対応させてこれを確
実に把持することができるものの、アームレバーが搬送
経路を遮って、物品の搬送の障害となってしまうことが
ある。
【0006】また、揺動方式を採用したロボットハンド
(把持装置)の場合、円形形状を有する物品の把持には
適するものの、矩形形状の物品を広い範囲に亘って安定
して把持することができないといった問題点があった。
【0007】即ち、例えば図12及び図13に示すよう
に、表面1aにラベル等を貼り付けた平板状のビン1を
寝せた状態で搬送コンベア2上を搬送し、割出し装置3
のアーム4の先端に取り付けた把持装置5を介してビン
1を把持し、把持装置5を鉛直方向に90°、割出し機
構3を介してアーム4を水平方向に90°それぞれ回転
させた後、別の搬送コンベア6上にビン1を移し変える
ようにしたラインにおいて、前記把持装置5として前記
平行移動方式を採用したロボットハンドを使用すると、
このアームレバーが搬送コンベア6上に搬送経路を遮る
位置に位置して、この下流側に位置するアームレバーが
ビン1の搬送の邪魔となってしまう。そして、これを防
止するためには、アームレバーを把持装置(ロボットハ
ンド)5ごと上下方向に退避させる必要がある。
【0008】また、前記把持装置5として前記揺動方式
を採用したロボットハンドを使用すると、把持が不安定
となるばかりでなく、大きさの違いに対応させることが
困難となってしまう。
【0009】本発明は上記に鑑み、幅や直径の異なる物
品に容易に対応させてこれを確実に安定して把持するこ
とができ、しかも把持を解いた際のその後の物品の搬送
の障害となることがないようしたものを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る物品の把持装置は、互いに逆方向に同時
に移動する一対の軸と、カムフォロアーを有する基端部
が前記軸に回動自在に支承され、先端部に前記基端部と
略垂直の物品の把持部を備えた一対のアームレバーと、
内側に水平ガイド部を、外側にテーパ状の案内面をそれ
ぞれ備え、前記カムフォロアーが常時、当接して摺動す
るガイド板と、を有することを特徴としている。
【0011】
【作用】上記構成による把持装置によると、カムフォロ
アーが水平ガイド部に当接して摺動する移動域では、把
持部材を対面させて平行に移動させるとともに、前記カ
ムフォロアーがテーパ状の案内面に当接して摺動する移
動域では、前記把持部材の先端を外方に傾倒させながら
移動する。
【0012】
【実施例】以下、図面に示した一実施例を参照しながら
本発明を説明する。図1は本発明の一実施例による物品
の把持装置を備えた割り出し装置の先端部分を示したも
のである。
【0013】本実施例の割り出し装置は、図13の場合
と同様の態様で用いられるもので、平行で、かつ不連続
に配置される2つのベルトコンベヤ2、6の間に設置さ
れる。
【0014】割り出し装置3は計8つのアームを有して
おり、各アームの先端にこの作動部分Aが具備されてい
る。作動部分Aは、大略的には、本実施例の要部をなす
把持装置10と、この把持装置10を図2に破線で示す
ように旋回させるためのモータ80およびプーリ90と
からなっている。
【0015】以下に本実施例の把持装置10について説
明する。図3ないし図6は本実施例の把持装置10を示
したもので、図3はその正面図、図4はその上面図、図
5はその側面図、図6はその下面図を示したものであ
る。
【0016】なお、この把持装置10は、左右が略対象
形に形成されている。また、図4では図の簡略化を図
り、上部分を略して要部のみを示している。把持装置1
0では、長手方向に案内溝50、50を有し、互いに平
行に配置される2つの側板11、11と、これら側板1
1、11の上部に立設される略矩形の取付板12、12
とにより凸形のハウジング13が形成されている。側板
11、11の中央部には、その下面にピン14が挿通さ
れている。また、側板11、11の上面両端部には、各
々ガイド板15、15がネジにより固定されている。
【0017】これらガイド板15は、図7、図8、図9
に示したように、略矩形の板材から形成されている。ガ
イド板15には、凹部38が形成されるとともに、裏面
側には凸状の舌部39が一体に取り付けられている。凹
部38内には、緩やかに湾曲したテーパ状の案内面Tが
具備されている。一方、舌部39には、テーパ状の案内
面Tに連続する水平ガイド部39aが形成されている。
さらに、凹部38を画成する一対の壁には、爪40、4
0が突設されている。
【0018】このように形成されたガイド板15、15
は、側板11、11間で各凹部38を互いに背を向けて
配置されている。すなわち、水平ガイド部39aを内側
に、テーパ状の案内面Tを外側にしてそれぞれ配置され
ている。
【0019】取付板12、12の一端部には、コ字状の
ブラケット16が差し渡され、このブラケット16に、
シリンダ17が取付られている。さらに、これら取付板
12、12の上部には姿勢を保持するためのピン18
a、18b、18cが挿通され、長孔内に挿通された中
央のピン18bには、後述するラック21を案内するガ
イドローラ22が回転自在に支持されている。このガイ
ドローラ22は、ネジ23、23を調整することで高さ
が調整され、適宜な力でラック21の背面溝に当接され
る。
【0020】シリンダ17には、エアーの出入口17
a、17bが具備され、この出入口17a、17bから
供給される圧縮空気でロッド24が伸縮する。ロッド2
4の先端には、前述のラック21が一体に取付られてい
る。
【0021】また、取付板12、12の下部には、ピン
14と同方向に2本の軸25、26が平行に挿通されて
いる。一方の軸25には、前記ラック21からの直線力
が伝達される入力側のピニオン27が中央に嵌挿され、
該ピニオン27の両側に、ピニオン28、29が嵌挿さ
れている。この一対のピニオン28、29は、第1の歯
車装置30を構成している。この入力側のピニオン27
および両側のピニオン28、29は常時、同方向に回転
する。
【0022】また、他方の軸26には、軸25の場合と
同様に3つのピニオン31、32、33が嵌挿されてい
る。ピニオン31、32、33は、ピニオン27、2
8、29と同径に形成されており、中央のピニオン31
はラックの移動を安定にするために用いられている。す
なわち、動力の伝達には用いられていない。また両側の
一対のピニオン32、33は第2の歯車装置34を構成
している。ピニオン31は、第2の歯車装置34を構成
する2つのピニオン32、33とは独立して回動する。
このようにして2つの軸25、26で支持された各ピニ
オンでは、ピニオン28がピニオン32に歯合し、ピニ
オン29がピニオン33が歯合している。
【0023】一方、第1の歯車装置30および第2の歯
車装置34には、回転駆動力を直線力に変換して移動す
る第1のラック装置35と、第2のラック装置36とが
ハウジング13の下面側で各々歯合している。
【0024】これら第1のラック装置35および第2の
ラック装置36は、各々コ字状に形成されており、例え
ば、第2のラック装置36は、平行に配置されるラック
43、44と、これらを下面側で連結する基板45と、
ラック43、44を挿通する軸46と、軸46の両端に
取付られる矩形の案内ブロック47、47とからなって
いる。
【0025】同様に、第1のラック装置35は、平行に
配置されるラック41、42と、これらを連結する基板
48と、ラック41、42間を挿通する軸49と、矩形
の2つの案内ブロックとからなっている。
【0026】これら第1のラック装置35と、第2のラ
ック装置36とは、シリンダ17からの動力の伝達によ
り、後述するように、互いに接近あるいは離反する方向
に移動するが、そのときの摺動は、各案内ブロックが案
内溝50、50内を摺動することでスムースに案内され
る。
【0027】一方、これら第1のラック装置35と第2
のラック装置36の基端部には、各々第1のアームレバ
ー51と、第2のアームレバー52とが支持されてい
る。なお、図3、4、5、6では、これら第1のアーム
レバー51と、第2のアームレバー52とが最も離反し
た状態すなわち跳ね上がった状態を示している。
【0028】これら第1のアームレバー51および第2
のアームレバー52は、基端部に略垂直にアーム55お
よびアーム56が設けられている。これらアーム55お
よびアーム56の先端には、物品を把持するバー53、
54が取付られており、これらバー53、54内には、
ウレタンゴム等の摩擦材57、57が埋設されている。
【0029】したがって、一対のアームレバー51、5
2で物品をつかむと、物品は摩擦力を受けて安定な姿勢
に狭持される。なお、直線状のアーム55およびアーム
56の基端部には、図11に示したように、三角状の突
起70、70がやや突出して形成されている。この突起
70、70は、後述するように図7に示すガイド板15
の爪40に係合可能であり、後述するように安全装置と
して機能する。
【0030】また、これら第1のアームレバー51と第
2のアームレバー52との基端部は、各々軸49、46
に回動自在に支承されている。また、これらアームレバ
ー51、52と基板48、45との間には、各々ねじり
バネ58、59が介装されている。アームレバー51、
52は、これらバネの付勢力で、先端側が軸49、46
を支点として外方に開く方向に常時付勢されている。
【0031】さらに、これら第1のアームレバー51と
第2のアームレバー52の基端には、図11に示したよ
うに、両側に膨出したカムフォロアー60、60がそれ
ぞれ形成されている。カムフォロアー60、60の一端
部には、ローラ62、62が回動自在に取付られてお
り、他端部は湾曲して形成されている。
【0032】これらローラ62、62は、アームレバー
51、52の移動域で常にガイド板15との当接状態を
維持して摺動する。つまり、ローラ62、62は、舌部
39の平坦な水平ガイド部39aから湾曲した案内面T
に沿って摺動が案内される。
【0033】ここで、例えば、第2のアームレバー52
のローラ62が移動域の最外方に移動して案内面Tの最
終端に到達すると、第2のアームレバー52は、凹部3
8の壁に当接し、図11の実線で示すように停止するこ
とになる。
【0034】さらに、第1のアームレバー51および第
2のアームレバー52は、最も近接した状態から次第に
離反する方向に移動して、テーパ状の案内面Tに至るわ
ずか手前までの移動域では、図11の破線で示すよう
に、直線状の各アーム55、56は下方に垂下した姿勢
にある。つまり、物品の把持面となる両側のバー53、
54は、この移動域で平行に移動する。すなわち、アー
ム55、56はねじりバネ58、59で外方側に常時付
勢されているが、カムフォロアー60、60のローラ6
2、62がガイド板15の舌部39を押圧するので、回
動しない。したがって、第1のアームレバー51に一体
のバー53と、第2のアームレバー52に一体のバー5
4は、通常の移動域では平行状態で移動する。
【0035】しかし、ローラ62、62が移動域の最終
端に到達し、テーパ状の案内面Tに差しかかると、今ま
で直線的に移動してきたローラ62、62がテーパ状の
案内面T内に落ち込み、これにより、アーム55、56
がバネ58、59の付勢力で両側に傾倒する。すなわ
ち、その姿勢が平行状態から略ハ字状に移行する。
【0036】このように、この把持装置10において、
まず物品をつかむことが可能な範囲では、両側のバー5
3、54が互いに平行に配置される。この姿勢で物品を
つかむと、物品とバー53、54との接触面積は常に大
きく、物品を安定して押さえることができる。
【0037】また、物品を押さえた状態から物品を離す
動作においては、物品を離した後に続く動作でバー5
3、54がハ字状に跳ね上がるので、これらのバーは物
品の背の高さよりも高い位置になる。したがって、この
状態で物品が何方の方向に搬送されても、その搬送の邪
魔になることがない。
【0038】このように作動する把持装置10は、図1
3に示した割り出し装置3のハンドとして好適に用いら
れる。以下に、割り出し装置3に設置された把持装置1
0の作用について説明する。
【0039】まず、この搬送工程における割り出し装置
3の全体的な動きについて説明する。この割り出し装置
3では、ベルトコンベヤ2で横臥した姿勢のビン1を把
持装置10でつかんで、アーム4の移動でこれと平行に
走行するベルトコンベヤ6に立った姿勢で横向きに搬送
する。その際、ベルトコンベヤ2からベルトコンベヤ6
までの回動範囲の途中でビン1は立った姿勢に正され
る。この状態からさらにベルトコンベヤ6に近づき、ベ
ルトコンベヤ6にビン1を載置した後、ビン1を把持し
ていた第1のアームレバー51と第2のアームレバー5
2とを略90°に近い範囲(ハの字状)に回動させて、
これらアームレバー51、52を上方位置に移動させ
る。
【0040】これにより、ビン1の走行にアームレバー
51、52が障害となることはなく、したがって、ビン
1はベルトコンベヤ6により立った横向きの姿勢で下流
に案内されることとなる。
【0041】把持装置10は、このような用途に用いら
れるが、次に、特に図10を参照しながら具体的な作用
について説明する。今、把持装置10の第1のアームレ
バー51および第2のアームレバー52は略図3の状態
にあり、この下方にビン1が横臥した姿勢で存在してい
るとする。
【0042】すなわち、第1のアームレバー51と第2
のアームレバー52は移動域の最終端付近にあり、ビン
1をつかむ待機位置にある。この状態からシリンダ17
の一方の出入口17aにエアーが供給されると、ロッド
24は図3において右方向への移動を開始する。ロッド
24が右方向に移動すると、ラック21も右方向に移動
する。ラック21が移動すると、これに歯合する入力側
のピニオン27が図3において時計方向に回動する。こ
のとき、入力側のピニオン27に対向して配置されてい
るピニオン31はラック21の駆動力を受けて遊転する
が、他の部分に動力は伝達されない。
【0043】入力側のピニオン27が時計方向に回動す
ると、第1の歯車装置30に力が加えられる。第1の歯
車装置30に加えられた力は、一方のピニオン28を介
してラック42に回転力が伝達され、かつ他方のピニオ
ン29を介してラック41に回転力が伝達される。これ
により、第1のラック装置35が第1の歯車装置30か
らバランス良く駆動力を受けることになり、この第1の
ラック装置35が図10において左方向に移動する。ま
た、こうして第1の歯車装置30に加えられた回転力
は、第1の歯車装置30を介して第2の歯車装置34に
伝達されている。
【0044】第2の歯車装置34に加えられた力は、一
方のピニオン32を介してラック44に回転力が伝達さ
れ、かつ他方のピニオン33を介してラック43に回転
力が伝達される。これにより、第2のラック装置36は
第2の歯車装置34からバランス良く駆動力を受けるこ
とになり、この第2のラック装置36が図10において
右方向に移動する。
【0045】したがって、第1のラック装置35と第2
のラック装置36とは、互いに接近する方向すなわち中
央側に移動し、ビン1をつかむことができる。なお、こ
うしてビン1をつかむまでの移動距離をシリンダ17の
出力に対応させておけば、これらラック装置35、36
のそれ以上の移動を防止することができる。
【0046】ビン1に到達した第1のラック装置35と
第2のラック装置36とでは、バー53、54がビン1
の側面に平行に当接する。したがって、ビン1の両側
が、摩擦材57の摩擦力で安定して保持される。
【0047】こうしてビン1が保持されると、割り出し
装置3の回転によりビン1はベルトコンベヤ2を離れて
ベルトコンベヤ6側に搬送される。この途中で図1に示
すモータ80からの回転力でビン1は立った姿勢に反転
される。ビン1が立った後、さらに割り出し装置3の回
転力でビン1はベルトコンベヤ6に到達する。ビン1が
ベルトコンベヤ6内に到達すると、割り出し装置3は回
動を一旦停止する。
【0048】この状態から、シリンダ17の出入口17
b内に空気が供給され、ロッド21が図3において左方
向に移動する。ロッド21が左方向に移動すると、入力
側のピニオン27が図2において反時計方向に回動す
る。
【0049】ピニオン27が反時計方向に回動すると、
第1の歯車装置30に力が加えられる。第1の歯車装置
30に加えられた力は、さらに第1のラック装置35に
回転力が伝達される。これにより、第1のラック装置3
5が図10において右方向に移動する。また、こうして
第1の歯車装置30に加えられた回転力は、同時に第2
の歯車装置34に伝達されているので、同時に第2のラ
ック装置36が図10において左方向に移動する。
【0050】このようにビン1を離す際には、第1のラ
ック装置35と第2のラック装置36とは、互いに離反
する方向に移動し、ビン1を離す。こうしてビン1と把
持装置10との係合が解除される。
【0051】把持装置10は、ビン1を離した後、第1
のアームレバー51のバー53および第2のアームレバ
ー52のバー54とが、互いに平行に対面した状態で移
動する。しかし、しばらく移動すると、各カムフォロア
ー60、60のローラ62、62がテーパ状の案内面T
内に差しかかる。すると、これらバー53、54は、ね
じりバネ58、59の付勢力で外方に開くようになる。
ローラ62、62が案内面Tの最終端に至ると、ローラ
62、62が凹部38の壁に当接し、移動が終了する。
【0052】このとき、第1のアームレバー51および
第2のアームレバー52は、略図3の状態に再び復帰す
る。したがって、バー53、54は、ビン1よりも高い
位置に配置される。よって、以後、ビン1がこの下にあ
っても、ビン1の搬送は自由に行われる。
【0053】一方、本実施例において、万が一ねじりバ
ネ58、59が破損した場合について説明する。バネ5
8、59のいづれか一方でも破損すると、そのローラ6
2が案内面T内に差しかかった際に、バーは外方に付勢
されず、未だ平行状態が保たれる。もしこのままである
と、破損した側のアームレバーは跳ね上がらず、ビンの
走行を邪魔する結果となるが、本実施例では、以下の安
全装置でこの事態が解除される。
【0054】すなわち、所定距離ローラ62、62が移
動すると、カムフォロアー60に突設された突起70が
ガイド板15の爪40に引っ掛かり、これ以降のラック
の移動で強制的に上方に撥ね上げられる。したがって、
万が一ねじりバネ58、59が破損したとしても、これ
ら第1のアームレバー51および第2のアームレバー5
2を、確実に上方に撥ね上げることができる。
【0055】したがって、ビン1を破損する虞は全くな
く、常にビン1を立った姿勢で搬送させることができ
る。以上本発明の一実施例について説明したが、本発明
は上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、以上の実施例では、溶液を貯留するビン1をつ
かむものとして本発明を説明したが、ビンでなくとも他
の部品の把持にも適用できる。また、バー51、52に
おける部品を把持する面の形状を代えれば、矩形でなく
とも他の形状の物品もつかむことができる。さらに、上
記実施例では2つの不連続なベルトコンベヤ2、6間に
転送する割り出し装置3に本実施例の把持装置10を取
り付けているが、勿論、他のロボットにも設置可能であ
ることはいうまでもない。
【0056】また、シリンダ、入力側のピニオン、第
1、第2の歯車装置などは種々の態様があり、実施例に
何ら限定されるものではない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る物品
の把持装置では、互いに逆方向に同時に軸が回動する
と、一対のアームレバーの各把持部が把持面を平行にし
た状態で移動する。したがって、この範囲で物品をつか
む際には、どの幅でも把持面を物品に密に係合させるこ
とができる。また、物品を離した後には、これらアーム
レバーが物品の搬送面に邪魔とならないように両側に跳
ね上げることができる。
【0058】したがって、幅や直径の異なる物品に容易
に対応させてこれを確実に安定して把持することがで
き、しかも把持を解いた際のその後の物品の搬送の障害
となることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による物品の把持装置
を備えた割り出し装置の作動部を示す正面図である。
【図2】図2は図1の側面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例による物品の把持装置
の正面図である。
【図4】図4は同物品の把持装置の上面図である。
【図5】図5は同物品の把持装置の左側面図である。
【図6】図6は同物品の把持装置の下面図である。
【図7】図7は同物品の把持装置で用いられているガイ
ド板の上面側から見た斜視図である。
【図8】図8は同物品の把持装置で用いられているガイ
ド板の下面側からみた斜視図である。
【図9】図9は同ガイド板の側面図である。
【図10】図10は同物品の把持装置の作用を説明する
概略上面図である。
【図11】図11は同物品の把持装置の作用を説明する
ガイド板部の側面図である。
【図12】図12は同物品の把持装置で搬送されるビン
の斜視図図である。
【図13】図13は同物品の把持装置が設置される搬送
工程の概略図である。
【符号の説明】
15 ガイド板 39a 水平ガイド部 46、49 軸 51 第1のアームレバー 52 第2のアームレバー 55、56 アーム(把持部) 58、59 付勢手段 60 カムフォロアー T テーパ状の案内面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに逆方向に同時に移動する一対の軸
    と、 カムフォロアーを有する基端部が前記軸に回動自在に支
    承され、先端部に前記基端部と略垂直の物品の把持部を
    備えた一対のアームレバーと、 内側に水平ガイド部を、外側にテーパ状の案内面をそれ
    ぞれ備え、前記カムフォロアーが常時、当接して摺動す
    るガイド板と、を有することを特徴とする物品の把持装
    置。
JP7315493A 1993-03-31 1993-03-31 物品の把持装置 Pending JPH06278859A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7315493A JPH06278859A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 物品の把持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7315493A JPH06278859A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 物品の把持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06278859A true JPH06278859A (ja) 1994-10-04

Family

ID=13509981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7315493A Pending JPH06278859A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 物品の把持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06278859A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004103645A1 (en) * 2003-05-22 2004-12-02 Gimatic S.P.A. Structure of angular pneumatic gripper
CN106256487A (zh) * 2015-06-17 2016-12-28 Smc株式会社 夹盘设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004103645A1 (en) * 2003-05-22 2004-12-02 Gimatic S.P.A. Structure of angular pneumatic gripper
US7396059B2 (en) 2003-05-22 2008-07-08 Gimatic S.P.A. Structure of angular pneumatic gripper
CN106256487A (zh) * 2015-06-17 2016-12-28 Smc株式会社 夹盘设备
JP2017006992A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 Smc株式会社 チャック装置
US10399211B2 (en) 2015-06-17 2019-09-03 Smc Corporation Chuck apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5199845A (en) Article handling machine
TWI651243B (zh) 搬送系統及其運轉方法
US10703581B2 (en) Workpiece fixing tool, workpiece transport device, and robot system
US20030029700A1 (en) Indexing conveyor with operable part retaining mechanism
US20030159903A1 (en) Method and device for transferring a product in a packaging machine
RU2260554C2 (ru) Устройство для отвода и/или дальнейшей транспортировки гибких плоских изделий
CA2187000C (en) Clamp for sheet-like articles
JPH06278859A (ja) 物品の把持装置
EP1595827A1 (en) Chuck device of container, transportation device with the same, and chuck claw for the transportation device
CN108820707B (zh) 一种药瓶输送线
JP4274895B2 (ja) 容器整列装置
JPH07196150A (ja) コイルばねの把持装置
JPH01501059A (ja) 直線的挿入装置
JP2006213377A (ja) 容器の搬送装置
JP4141370B2 (ja) キャップ巻締装置
JP4229801B2 (ja) 容器搬送装置
JP3840591B2 (ja) 箱詰機における中仕切り供給方法および装置
CN220097420U (zh) 一种机械抓手
JP3336391B2 (ja) 冷凍菓子へのスティック挿入装置
JPH06183551A (ja) クランプ式容器搬送装置
JP2000085936A (ja) チャック装置
WO2020195734A1 (ja) パウチ容器の把持装置
KR102516341B1 (ko) 용기 이송용 가변 그리퍼장치
JPH06321483A (ja) 搬送装置
JPS61252031A (ja) 移送装置