JPH062775U - 電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単且つ安価に装着することができるもので
ありながら、音や振動を発生することなくケース本体内
部に発生する熱を効率よく軽減することができる電子機
器を提供すること。 【構成】 筺体を呈するケース本体１２内に発熱部品を
備えたプリント基板１７と放熱器１３とメカ部材１４と
が設けられ、放熱器１３とメカ部材１４との間には箱状
の中空断熱部材１８が設けられ、ケース本体１２の上下
方向に面した壁面１２ａ，１２ｂには中空断熱部材１８
の中空部１８ａと連通された通気孔１６，１６が穿設さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、筺体を呈するケース本体と、該ケース本体の内部に各々設けられた 発熱部品とメカ部材とを備えた電子機器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図３に示されるように、前面に操作部１が設けられた筺体を呈するケー ス本体２と、このケース本体２内に備えられたプリント基板６上の発熱部品の熱 を放熱する放熱器３と、この放熱器３から所定間隔を存してケース本体２内に設 けられて操作部１にその駆動が制御されるメカ部材４とを備えた電子機器５があ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記の如く構成された電子機器５にあっては、プリント基板６上の 発熱部品（図示せず）及び放熱器３の熱がプリント基板６を通してメカ部材４に 伝わり、メカ部材４の構成部品であるモータや操作部１のカセット挿入口からメ カ部材４内に格納されるカセットパック（図示せず）に悪影響を及ぼすおそれが あるという問題が生じていた。 また、プリント基板６とメカ部材４の間に遮熱板を構成したものもあったが、 これも断熱効果はあまり期待できないものであった。

【０００４】 そこで、ケース本体２に冷却装置としてファン（図示せず）を設けた電子機器 があるが、このようなファンはコストアップや本体装置の大型化等の要因となる ばかりでなく、ファンが回転する際に音や振動を発生するために、限られた電子 部品にしか適用することができないという新たな問題が発生する。

【０００５】 本考案は、上記実状に鑑み、簡単且つ安価に装着することができるものであり ながら、音や振動を発生することなくケース本体内部に発生する熱を効率より軽 減することができる電子機器を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、その目的を達成するため、筺体を呈するケース本体と、該ケース本 体の内部に各々設けられた発熱部品とメカ部材とを備えた電子機器において、前 記発熱部品と前記メカ部材との間に設けられた箱状の中空断熱部材と、前記ケー ス本体の上下方向に面した壁面に穿設され且つ前記中空断熱部材の中空部と連通 された通気孔とを備えていることを要旨とするものである。

【０００７】

【作用】

このような構成においては、筺体を呈するケース本体内に発熱部品とメカ部材 とが設けられ、発熱部品とメカ部材との間には箱状の中空断熱部材が設けられ、 ケース本体の上下方向に面した壁面には中空断熱部材の中空部と連通された通気 孔が穿設されていることにより、放熱器からの熱は中空断熱部材に遮断されてメ カ部材への熱による悪影響が防止される。

【０００８】 しかも、発熱部品によりケース本体内部に発生した熱は、通気孔と中空部とに より形成された流通経路を通過する外気に冷却される。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案の電子機器の実施例を図１乃至図２に基づいて説明する。

【００１０】 図１は本考案の電子機器の要部を示す断面図、図２は本考案の電子機器を示す 斜視図である。

【００１１】 図２において、前面に各種スイッチ１１ａ，１１ａ…を配列した操作部１１が 設けられた筺体を呈するケース本体１２と、このケース本体１２内に設けられた 発熱部品としての放熱器１３と、この放熱器１３から所定間隔を存してケース本 体１２内に設けられて操作部１１にその駆動が制御されるメカ部材１４とにより 電子機器１５が大略構成されている。

【００１２】 ケース本体１２の上下に面した壁面１２ａ，１２ｂには、図１に示すように、 互いに対抗された通気孔１６，１６が穿設されている。

【００１３】 発熱部品を備えたプリント基板の外方向には放熱器１３が設けられ、また、放 熱器１３とメカ部材１４との間には箱状の中空断熱部材１８が設けられている。

【００１４】 この中空断熱部材１８は、その中空部１８ａが通気孔１６，１６と連通するよ うな位置のケース本体１２内に設けられている。このことにより、通気孔１６， １６と中空部１８ａとで外気の流通経路１９が形成されている。

【００１５】 上記の構成において、電子機器１５を使用している際に発生する発熱部品及び 放熱器１３からの熱は、中空断熱部材１８に遮断されてメカ部材１４への熱によ る悪影響が防止される。

【００１６】 このとき、中空断熱部材１８は２枚のパネルとその間の中空部１８ａの３層構 造を呈していることにより、長時間の電子機器１５の使用に際しても効率よく熱 を遮断することができる。

【００１７】 また、ケース本体１２の内部に滞留し、発熱部品により発生した熱や放熱器１ ３の熱は、通気孔１６，１６と中空断熱部材１８の中空部１８ａとにより形成さ れた流通経路１９を通過する外気により冷却される。なお、ケース本体１２内に モータファン等を設けることにより流通経路１９内の空気を強制的に通過させ、 冷却効果を高めることも可能である。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、発熱部品とメカ部材との間に設けられた箱状の中空断熱 部材と、ケース本体の上下方向に面した壁面に穿設され且つ中空断熱部材と連通 された通気孔とを備えていることにより、簡単且つ安価に装着することができる ものでありながら、音や振動を発生することなくケース本体内部に発生する熱を 効率よく軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電子機器の要部を示す断面図である。

【図２】本考案の電子機器を示す斜視図である。

【図３】従来の電子機器を示す斜視図である。

【符号の説明】

１２ ケース本体 １２ａ 壁面 １２ｂ 壁面 １３ 放熱器 １４ メカ部材 １５ 電子機器 １６ 通気孔 １８ 中空断熱部材 １８ａ 中空部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筺体を呈するケース本体と、該ケース本
   体の内部に各々設けられた発熱部品とメカ部材とを備え
   た電子機器において、 前記発熱部品と前記メカ部材との間に設けられた箱状の
   中空断熱部材と、前記ケース本体の上下方向に面した壁
   面に穿設され且つ前記中空断熱部材の中空部と連通され
   た通気孔とを備えていることを特徴とする電子機器。