JPH0627742Y2 - ル−バ−窓の電動開閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、ルーバー窓の電動開閉装置に関するもので
ある。

［従来の技術］ ルーバー窓は、しばしば建物の床面から高い箇所に取り
付けられ、その開閉に際してオペレーターに直接手が届
かない場合には、滑車と鎖の組み合わせによるか、特殊
なワイヤー又はシャフト伝達による装置を用いている
が、それらの操作は必ずしも円滑かつ快適とはいえな
い。

［考案が解決しようとする問題点］ 本考案は、このような従来の問題点を解決するためにな
され、ルーバー窓の開閉を電動式となし、その操作を誰
でも簡単にできるようにすると共に、高齢者、身障者向
住宅、施設或は各種センサーとのシステム化によるオー
トメーションに組み入れようとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 上記の問題点を解決するための手段として、この考案
は、ルーバー窓の窓枠の内部にモーターと、このモータ
ーにより回転されるねじ棒と、このねじ棒に螺合されね
じ棒の回転に伴なって移動するナットとを設け、前記窓
枠のコーナー部にはほぼＬ形のガイド筒を固定すると共
にスライダーを摺動可能に内挿し、このスライダーの一
端は前記ナットに固定し、他端は前記ルーバー窓を開閉
する操作杆に固定したことを要旨とするものである。

［実施例］ 以下、図示の実施例によりこの考案を具体的に説明す
る。

１はギヤードモーターであり、ルーバー窓の上枠２の内
部に取り付けられ、要所に設けられたスイッチ（図示せ
ず）により駆動及び停止できるようにしてある。３はね
じ棒であり、ブラケット４を介して前記上枠２内に支持
され、一端側は軸継手５により前記モーター１の回転軸
１ａに接続されている。６は前記ねじ棒３に螺合された
ナットであり、そのねじ棒の回転に伴なって非回転の状
態で移動するようになっている。７はルーバー窓のコー
ナー部即ち、上枠２と竪枠８の連結部の内部に固定され
たほぼＬ型のガイド筒であり、スライダー９が摺動可能
に内挿されている。このスライダー９は、数枚のスチー
ルベルトを張り合わせたもので、適宜の剛性と可橈性と
を有している。そして、このスライダー９の一端は前記
ナット６に固定され、他端はルーバー窓詳しくはルーバ
ー10を開閉する操作杆11に固定されている。操作杆11は
前記竪枠８内に設けられ、手動開閉式のルーバー窓の場
合と同様であって既に周知のものであるから、詳しい説
明は省略するがこの操作杆11が上下動することによって
ルーバー10（通常は、１つのルーバー窓に複数枚上下方
向に併設されている）を開閉できるようになっている。

本考案は上記のように構成されているので、スイッチに
よりモーター１を駆動すると、ねじ棒３が回転してナッ
ト６を移動させ、前記スライダー９を介して操作杆11を
上下動させ、これによりルーバー10を開閉させることが
できる。この場合、モーター１の回転を正逆いずれかに
コントロールできるスイッチ機構を用いるものとする。
また、開閉の各限度は過電流防止装置等を設けて自動的
に制御できるようにする。

尚、熱感知器等のセンサーと連動させれば、火災発生等
の非常時にルーバー窓を自動的に開き、排煙窓として役
立たせることも可能である。また、装置に不具合が生じ
た場合には、装置全体を窓枠から外して修理でき、或い
は部品の交換ができるのでメインテナンスも楽である。

［考案の効果］ 以上説明したように、この考案によれば、ルーバー窓を
電動式で開閉できるように構成したので、誰でも簡単に
操作することができ、かつ各種センサーと組み合わせて
システム化することも可能となる等の優れた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の実施例を示す要部の破断斜視図で
ある。 １…モーター、２…上枠、 ３…ねじ棒、４…ブラケット、 ５…軸継手、６…ナット、 ７…ガイド筒、８…竪枠、 ９…スライダー、10…ルーバー、 11…操作杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ルーバー窓の窓枠の内部にモーターと、こ
   のモーターにより回転されるねじ棒と、このねじ棒に螺
   合されねじ棒の回転に伴なって移動するナットとを設
   け、前記窓枠のコーナー部にはほぼＬ形のガイド筒を固
   定すると共にスライダーを摺動可能に内挿し、このスラ
   イダーの一端は前記ナットに固定し、他端は前記ルーバ
   ー窓を開閉する操作杆に固定したことを特徴とするルー
   バー窓の電動開閉装置。