JPH06276725A - 電力変換器 - Google Patents

電力変換器

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JPH06276725A
JPH06276725A JP5539293A JP5539293A JPH06276725A JP H06276725 A JPH06276725 A JP H06276725A JP 5539293 A JP5539293 A JP 5539293A JP 5539293 A JP5539293 A JP 5539293A JP H06276725 A JPH06276725 A JP H06276725A
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JP
Japan
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capacitor
current transformer
current
secondary winding
iron core
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Application number
JP5539293A
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English (en)
Inventor
Ryuji Iyotani
隆二 伊予谷
Hiroshi Narita
博 成田
Akiteru Ueda
明照 植田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、高電圧・大容量変換器のゲート電源
を主回路電位から得る方式に関し、特にスナバ回路の電
流を変流器を介して利用する方式において、GTO素子
のターンオフ時の電圧責務を軽減することを目的とす
る。 【構成】変流器(6)の二次巻線側端子間に適当な容量
のコンデンサ(12)を接続することにより達成され
る。 【効果】ターンオフ時にGTO素子に印加されるスパイ
ク電圧の増加を抑制することができ、素子の電圧責務が
軽減され、ひいては電力変換器の信頼性が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自己消弧形半導体デバイ
スを複数個直列接続して構成した電力変換器、特に高電
圧・大容量電力変換器のゲート電源を主回路電位から得
る方式に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスを駆動するためのゲート
電源の電力は、大地側から別電源で絶縁変圧器などを介
して得る方法や、主回路から得る方法がある。主回路か
らゲート電源の電力を得る一方法として、特開昭55−32
449号公報や特開昭63−124777号公報に記載されている
ように、過電圧を抑制するために設けられているスナバ
回路の電流を、変流器を介して得る方法がある。特に、
特開昭63−124777号公報のようにスナバ回路の充電およ
び放電電流の両方を利用すると、充電または放電電流の
みの場合に比べ、得られるエネルギーは大きくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
スナバ回路の電流を利用する方法において、特に、大容
量の自己消弧形半導体デバイスであるゲートターンオフ
サイリスタ(以下GTOと略す)を用いる場合には次の
ような問題が生じる。これを図面により以下に述べる。
図5はスナバ回路の充・放電電流を変流器を介してゲー
ト電源とする従来例の構成図を示す。図においてはアー
ムに複数個直列接続されているGTOのうち1個分のみ
を示す。GTO1は、過電圧抑制用のスナバ回路と並列
に接続される。スナバ回路は周知のようにダイオード4
とコンデンサ3の直列回路と、ダイオード4に並列に接
続された放電用の抵抗5から構成される。変流器6は、
ダイオード4とコンデンサ3の直列回路側導体を一次巻
線側とし、二次巻線側の出力を全波整流ダイオードブリ
ッジ8で整流してコンデンサ9に充電する。このコンデ
ンサ9の電圧をゲート駆動用電源回路10で安定な電源
とし、電源回路10の電力をゲート駆動回路11によっ
て、図示していない制御回路からの制御信号SG に基づ
きGTOのオンあるいはオフ信号としてゲート端子Gと
カソード端子Kの間に送りGTOを制御する。7aはG
TOのアノードとカソード間をコンデンサ3とダイオー
ド4を直列に結ぶ回路の接続点aからbまでの配線のイ
ンダクタンスである。
【0004】図5における動作の説明図を図6に示す。
図6において図5中に示すように、VAKはGTOのアノ
ード・カソード間電圧、IA はアノード電流、IS はス
ナバ回路に流れる電流、VC はコンデンサ9の電圧を表
す。電圧および電流の極性は矢印で示す方向とする。時
点t1 においてGTO1がターンオンすると、スナバ回
路にはコンデンサ3の電荷が抵抗5,GTO1の閉回路
で流れる。また時点t2 のターンオフ時にはGTO1に
流れていた電流がスナバ回路に移り、リアクトル2の蓄
積エネルギーにより流れる電流が0になるまで流れ、電
圧がVP に達する。そして、時点t3 で電源電圧をGT
O直列数で除した電圧の値VD と、上記VP との差の過
充電分ΔVが抵抗5を通つて電圧VD に落ち着くまで放
電するので、スナバ回路電流IS は図のようになる。こ
の電流を任意の変流比を有する変流器6で変流し、二次
側の電流を全波整流ダイオードブリッジ8でコンデンサ
9に充電するためコンデンサ9の電圧はVC で示す波形
となる。
【0005】ところで、ターンオフ初期においてGTO
のアノード・カソード間にはスパイク電圧VDSP が発生
する。この、スパイク電圧はある決められた値を越える
とGTO素子の破壊に至るため、その値は極力小さくし
なければならない。スパイク電圧VDSP は、配線のイン
ダクタンス7aとターンオフ電流の電流変化率との積で
生ずる電圧,コンデンサ3の充電電圧およびダイオード
4の順方向の動作遅れによる過渡電圧の和であるが、そ
のうち、配線のインダクタンス7aとターンオフ電流の
電流変化率との積で生ずる電圧の占める割合が大きい。
そのため、実装する上では極力配線のインダクタンス7
aを小さくするようにしている。
【0006】図7は、図5の等価回路を示したものであ
る。変流器6によりスナバ回路の電流を取り出す構成と
しているので変流器6の漏れインダクタンスや、コンデ
ンサ9までの配線のインダクタンスがあり、これらを合
わせたインダクタンス7bが図示するようにスナバ回路
内に生じる。このインダクタンス7bのためスパイク電
圧VDSP は図6の一点鎖線で示すようにΔVDSP だけ大
きくなり、GTO素子にとって破壊などの好ましくない
影響を及ぼす。
【0007】本発明の目的は、スナバ回路の充・放電電
流を利用して変流器によりゲート駆動電源を得る場合、
GTOがターンオフ動作する際発生するスパイク電圧を
抑制してGTO素子の破壊を防ぎ、信頼性の高い電力変
換器を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、変流器の二次巻線側端子間にコンデンサを接続した
ものである。さらには、漏れインダクタンスの小さい変
流器を用いるようにしたものである。
【0009】
【作用】変流器の影響でスナバ回路に生ずるインダクタ
ンスは、変流器二次巻線側端子間に適当な値のコンデン
サ容量を接続することによってターンオフ時の急峻な電
流変化率を小さくすることができるので、スパイク電圧
を抑制できる。また、漏れインダクタンスの小さい変流
器を用いればスパイク電圧が抑制でき、コンデンサを接
続する場合にもその容量値が小さくてすむ。
【0010】
【実施例】図1に本発明の一実施例の構成図を示す。図
1において、図5と同じ記号は同等の機能または効果を
表す。図1では変流器6の二次巻線側端子g1 ,g2
コンデンサ12を接続している。このコンデンサ12を
接続することにより、図2に実験結果として示すよう
に、コンデンサ12の静電容量値C1 を大きくするにし
たがい、インダクタンス7bによるスパイク電圧の増加
分ΔVDSP の値は図示のように小さくなる。したがっ
て、C1 の値を適当に選定し、点線の交点で示す点dに
すればスパイク電圧の増加分ΔVDSPは大幅に低減でき
ることになる。実験によれば、スパイク電圧の増加分Δ
DSP をコンデンサ12が無い場合に比べて、1/10
程度にするには静電容量値C1 の値は電源用のコンデン
サ9の容量値の数パーセント程度でよいので、コンデン
サ12を接続することによるコンデンサ9へのエネルギ
ー蓄積量の減少は僅かですむ。このように、変流器を用
いてスナバ回路の充・放電電流を利用し、ゲート駆動電
源を得る場合には必然的にスナバ回路内のインダクタン
スが増加し、その結果、GTO素子に印加するスパイク
電圧が増加するが、変流器の二次巻線側端子間に適当な
容量値のコンデンサを接続することによりスパイク電圧
の増加を抑制することができる。
【0011】図3に本発明に使用する変流器の巻線構造
を示す。図1の実施例における変流器6は、前述したよ
うに漏れインダクタンスを小さくするために一次巻線を
1ターンとし、かつ二次巻線との結合を良くする必要が
ある。一方、ゲート電源として必要な電力を得るために
は、変流器の巻線数は略、一次側1ターン,二次側3〜
5ターン程度となり、二次巻線数も少ないので二次巻線
と鉄心磁束との結合度を良くする必要がある。このた
め、本発明実施例では、二次巻線を複数組設けて鉄心円
周上にほぼまんべんなく巻装されるようにして、各巻始
めと巻終りを並列接続することを特徴とするものであ
る。この具体例を図3の(イ),(ロ)に示す。(イ),
(ロ)において、13は鉄心、14は二次巻線である。
(イ)では二次巻線が3ターンの場合を示しており、鉄
心に4組巻き、巻初めおよび巻終わりの巻線をそれぞれ
接続して端子u,vにて引き出す。(ロ)では4ターン
の場合を示す。巻き方は鉄心を一周して巻く二次巻線を
例えば3組とし、それらを並列に接続したものである。
このような構成とすると、二次巻線と鉄心の結合効率が
良くなり、変流器の漏れインダクタンスが小さくなる。
したがって、このような漏れインダクタンスの小さい変
流器を用いればコンデンサ12の容量値も小さくできる
効果がある。
【0012】図4は本発明のさらに他の実施例を示す。
図においては変流器6の二次巻線側端子g1 ,g2 にコ
ンデンサ12とダイオード15の直列回路を接続し、さ
らにダイオード15に放電用の抵抗16を並列に接続し
ている。変流器の二次巻線出力の極性はターンオフ時に
端子g1 側が正になるようにしている。このようにすれ
ば、ターンオン時にはコンデンサ12に関係なくコンデ
ンサ9に充電することができ、また、ターンオフ時には
コンデンサ12の効果により、スパイク電圧を抑制する
ことができる。本発明によればターンオン時に等価的に
コンデンサ12が変流器の二次巻線側に接続されない状
態となるのでその分コンデンサ9に充電するエネルギー
が増える効果がある。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、GTOにターンオフ時
初期に印加するスパイク電圧の増加を抑制することがで
きるので、GTO素子の破壊を防止することができ、電
力変換器の信頼性を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例の効果を説明する図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す図である。
【図5】従来の実施例を示す構成図である。
【図6】従来の実施例の動作を示す説明図である。
【図7】従来の実施例の等価回路を示す図である。
【符号の説明】
1…ゲートターンオフサイリスタ(GTO)、3,9,
12…コンデンサ、4,15…ダイオード、5,16…
抵抗、6…変流器、7a…配線のインダクタンス、7b
…変流器回路のインダクタンス、13…鉄心、14…二
次巻線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己消弧形半導体デバイスに並列に接続さ
    れたスナバ回路、該スナバ回路の電流を変流器を介しダ
    イオードブリッジで整流して第一のコンデンサに蓄積
    し、該第一のコンデンサに蓄積された電力をゲート駆動
    電力として用いる電力変換器において、該変流器と該ダ
    イオードブリッジとの間の該変流器二次巻線端子間に第
    二のコンデンサを接続することを特徴とする電力変換
    器。
  2. 【請求項2】請求項1において、該変流器二次巻線端子
    間に第二のコンデンサとダイオードの直列回路を接続
    し、該ダイオードに抵抗を並列に接続することを特徴と
    する電力変換器。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、該変流器
    は鉄心に複数組の二次巻線を配置し、該二次巻線を並列
    に接続するよう構成されたことを特徴とする電力変換
    器。
JP5539293A 1993-03-16 1993-03-16 電力変換器 Pending JPH06276725A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013027111A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Fujitsu General Ltd 電源装置
CN109245508A (zh) * 2017-07-11 2019-01-18 Tdk株式会社 电子设备

Cited By (4)

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